JPH01190916A - エンジンの燃焼室構造 - Google Patents
エンジンの燃焼室構造Info
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- JPH01190916A JPH01190916A JP63013640A JP1364088A JPH01190916A JP H01190916 A JPH01190916 A JP H01190916A JP 63013640 A JP63013640 A JP 63013640A JP 1364088 A JP1364088 A JP 1364088A JP H01190916 A JPH01190916 A JP H01190916A
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- combustion chamber
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- 239000007924 injection Substances 0.000 description 6
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Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はスワールポートとスキッシュエリアとを有する
エンジンの燃焼室構造に係り、特に吸排気抵抗の増大を
可及的に抑えつつスキッシュエリアの可及的な拡大を図
った燃焼室構造に関する。
エンジンの燃焼室構造に係り、特に吸排気抵抗の増大を
可及的に抑えつつスキッシュエリアの可及的な拡大を図
った燃焼室構造に関する。
(従来の技術)
従来の4サイクルエンジンでは、燃焼室に臨むシリンダ
ヘッドの下面周縁部と上死点におけるピストンの上面周
縁部との間に微小間隙で環状をなすスキッシュエリアを
形成している(実開昭58−30720号公報等)、こ
のスキッシュエリアは圧縮行程終期に燃焼室内にその周
辺部から中央へ向うスキッシュ流を発生させて火焔伝播
性を向上させるとともに、スキッシュエリアによりピス
トン上死点位置における燃焼室容積を実質的に小さくし
て火焔伝播距離の短縮化を図り、もって燃焼性の改善に
よりノッキングを回避しつつエンジンの高圧縮化を可能
にし、燃費および出力の向上を図るものである。従って
スキッシュエリアはSZV比(燃焼室の単位体積当りの
表面積)が許す限り広範囲に設けるのがよく、このため
例えば4弁式エンジンでは第6図に示す如くスキッシュ
エリア1の内側境界線をできるだけ第1、第2吸気ポー
ト2,3と第1、第2排気ポート4.5に近接させた燃
焼室構造も提案されている。
ヘッドの下面周縁部と上死点におけるピストンの上面周
縁部との間に微小間隙で環状をなすスキッシュエリアを
形成している(実開昭58−30720号公報等)、こ
のスキッシュエリアは圧縮行程終期に燃焼室内にその周
辺部から中央へ向うスキッシュ流を発生させて火焔伝播
性を向上させるとともに、スキッシュエリアによりピス
トン上死点位置における燃焼室容積を実質的に小さくし
て火焔伝播距離の短縮化を図り、もって燃焼性の改善に
よりノッキングを回避しつつエンジンの高圧縮化を可能
にし、燃費および出力の向上を図るものである。従って
スキッシュエリアはSZV比(燃焼室の単位体積当りの
表面積)が許す限り広範囲に設けるのがよく、このため
例えば4弁式エンジンでは第6図に示す如くスキッシュ
エリア1の内側境界線をできるだけ第1、第2吸気ポー
ト2,3と第1、第2排気ポート4.5に近接させた燃
焼室構造も提案されている。
(発明が解決しようとする課題)
しかし、スキッシュエリア1を吸排気ポート2〜5に近
接させると排気行程終期および吸気行程初期において逆
にスキッシュエリアのエツジ部が吸・排気流の流れを阻
害して吸・排気ポートの吸・排気抵抗を増大させ、特に
高負荷運転時において出力を低下させてしまい、また、
単純に吸・排気ポートとスキッシュゾーンとの間をあけ
てしまうと、それだけスキッシュゾーンが狭まるという
問題がある。
接させると排気行程終期および吸気行程初期において逆
にスキッシュエリアのエツジ部が吸・排気流の流れを阻
害して吸・排気ポートの吸・排気抵抗を増大させ、特に
高負荷運転時において出力を低下させてしまい、また、
単純に吸・排気ポートとスキッシュゾーンとの間をあけ
てしまうと、それだけスキッシュゾーンが狭まるという
問題がある。
また、特に低負荷域では吸気によるスワールを発生し、
燃料の霧化及び火炎の伝播を図り燃焼性を向上させたい
という課題がある。
燃料の霧化及び火炎の伝播を図り燃焼性を向上させたい
という課題がある。
本発明は上述した問題点を有効に解決すべく創案するに
至ったものであって、その目的はスキッシュエリアを可
及的に広く確保しつつエンジンの全運転領域に亘って高
出力が得られるとともに有効にスワールを発生させる燃
焼室構造を提供することにある。
至ったものであって、その目的はスキッシュエリアを可
及的に広く確保しつつエンジンの全運転領域に亘って高
出力が得られるとともに有効にスワールを発生させる燃
焼室構造を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上述した問題点を解決するため本発明は、シリンダヘッ
ドに吸気ポートおよび排気ポートが形成され、上記吸気
ポートの少なくとも1つはスワールポートとされ、かつ
燃焼室に臨む上記シリンダヘッドの下面周縁部と上死点
におけるピストンの上面周縁部との間に環状のスキッシ
ュエリアが形成された4サイクルエンジンにおいて、上
記スキッシュエリアの内側境界線を、上記スワールポー
トに対しては可及的に近接させて形成するとともに上記
スワールポート以外の上記吸気ポートおよび排気ポート
に対しては所定の間隔をあけて形成したものである。
ドに吸気ポートおよび排気ポートが形成され、上記吸気
ポートの少なくとも1つはスワールポートとされ、かつ
燃焼室に臨む上記シリンダヘッドの下面周縁部と上死点
におけるピストンの上面周縁部との間に環状のスキッシ
ュエリアが形成された4サイクルエンジンにおいて、上
記スキッシュエリアの内側境界線を、上記スワールポー
トに対しては可及的に近接させて形成するとともに上記
スワールポート以外の上記吸気ポートおよび排気ポート
に対しては所定の間隔をあけて形成したものである。
(作 用)
上述の如く構成したエンジンの燃焼室構造においては、
スワールポート以外の吸気ポートおよび排気ポートに対
してはスキッシュエリアの内側境界線が後退しているの
で、スムーズに吸排されて吸排気抵抗が軽減され、また
スワールポートに対してはスキッシュエリアの内側境界
線が近接しているので、その内側境界線により吸気はス
ワール方向へ誘導され、スワールを有効に発生できる。
スワールポート以外の吸気ポートおよび排気ポートに対
してはスキッシュエリアの内側境界線が後退しているの
で、スムーズに吸排されて吸排気抵抗が軽減され、また
スワールポートに対してはスキッシュエリアの内側境界
線が近接しているので、その内側境界線により吸気はス
ワール方向へ誘導され、スワールを有効に発生できる。
かつ、圧縮行程終期にスワールポート部に特に強いスキ
ッシュ流が発生され、良好な燃焼が得られる。
ッシュ流が発生され、良好な燃焼が得られる。
(実 施 例)
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は吸気2弁、排気2弁のいわゆる4弁式エンジンの
シリンダ9およびシリンダヘッド10の縦断面を示し゛
たものである。同図に示す如くこのエンジンの燃焼室6
はベントルーフ型とされており、燃焼室6の一方の斜面
7に第2図に示す如″く第1吸気ポート2および第2吸
気ポート3が形成され、他方の斜面8に第1排気ポート
4および第2排気ポート5が形成されている。上記第2
吸気ポート3は後述する如く実質的にスワールポートと
されており、この第2吸気ポート3に対してはその外側
の略1/4の円弧部分にほとんど接するようにスキッシ
ュエリア1′の内側境界線が近接されて形成される一方
、第1吸気ポート2と第1および第2排気ポート4.5
とに対してはその外側の略1/4の円弧部分から所定の
間隙dだけ離間してスキッシュエリア1′の内側境界線
が形成されている。従って第1吸気ポート2からの吸気
と第1および第2排気ポート4.5からの排気はスキッ
シュエリア1′の内側境界線のエツジ部に邪魔されるこ
とがなく、吸排気抵抗を小さくできる。また第2吸気ポ
ート3からの吸気により生成されるスワール流はスキッ
シュエリア1′のエツジ部により反スワール方向への吸
入の流入が規制されるため強力なスワール流となり燃焼
性を一段と向上させる。
1図は吸気2弁、排気2弁のいわゆる4弁式エンジンの
シリンダ9およびシリンダヘッド10の縦断面を示し゛
たものである。同図に示す如くこのエンジンの燃焼室6
はベントルーフ型とされており、燃焼室6の一方の斜面
7に第2図に示す如″く第1吸気ポート2および第2吸
気ポート3が形成され、他方の斜面8に第1排気ポート
4および第2排気ポート5が形成されている。上記第2
吸気ポート3は後述する如く実質的にスワールポートと
されており、この第2吸気ポート3に対してはその外側
の略1/4の円弧部分にほとんど接するようにスキッシ
ュエリア1′の内側境界線が近接されて形成される一方
、第1吸気ポート2と第1および第2排気ポート4.5
とに対してはその外側の略1/4の円弧部分から所定の
間隙dだけ離間してスキッシュエリア1′の内側境界線
が形成されている。従って第1吸気ポート2からの吸気
と第1および第2排気ポート4.5からの排気はスキッ
シュエリア1′の内側境界線のエツジ部に邪魔されるこ
とがなく、吸排気抵抗を小さくできる。また第2吸気ポ
ート3からの吸気により生成されるスワール流はスキッ
シュエリア1′のエツジ部により反スワール方向への吸
入の流入が規制されるため強力なスワール流となり燃焼
性を一段と向上させる。
以下各部の構造につき詳しく説明する。
上記第1および第2吸気ポート2,3には二股の吸気通
路11が接続され、この吸気通路11の合流部に2噴ロ
式燃料噴射ノズル12が配設されている。この燃料噴射
ノズル12は第1吸気弁13および第2吸気弁14のバ
ルブステム15に向って燃料を霧化して噴射するように
なっている。
路11が接続され、この吸気通路11の合流部に2噴ロ
式燃料噴射ノズル12が配設されている。この燃料噴射
ノズル12は第1吸気弁13および第2吸気弁14のバ
ルブステム15に向って燃料を霧化して噴射するように
なっている。
燃料噴射ノズル12のすぐ上流側にはスワール制御弁1
6が配設され、このスワール制御弁16を閉じると吸気
通路11からの吸気が停止されるようになっている。た
だし、このスワール制御弁16のすぐ上流側からやや細
いスワール発生用吸気通路17が分岐して第1図〜第3
図に示す如く第2吸気ポート3の内側まで延びている。
6が配設され、このスワール制御弁16を閉じると吸気
通路11からの吸気が停止されるようになっている。た
だし、このスワール制御弁16のすぐ上流側からやや細
いスワール発生用吸気通路17が分岐して第1図〜第3
図に示す如く第2吸気ポート3の内側まで延びている。
従って、スワール制御弁16が全閉になると、スワール
発生用吸気通路17を通じての吸気だけがなされ、第2
吸気ポート3が実質的にスワールポートになるように構
成されている。スワール発生用吸気通路17は第2図に
示す如く、下面から見ると燃焼室6に対してその外周の
略接線方向に沿って形成されており、かつその下流端は
ど先細りとなっている。従って、スワール発生用吸気通
路17の先端のスワールポート18からは比較的高速の
吸気流が燃焼室6の周壁に沿って吹出されるようになっ
ている。一方、第1および第2排気ポート4゜5には二
股の排気通路19が接続され、第1および第2排気弁2
0.21が開くと燃焼室6内の既燃排ガスが排気通路1
9を通って外部へ排出されるようになっている。なお吸
排気ポート2〜5のほぼ中央部には第1図および第2図
に示す如く点火プラグ22が配設されている。
発生用吸気通路17を通じての吸気だけがなされ、第2
吸気ポート3が実質的にスワールポートになるように構
成されている。スワール発生用吸気通路17は第2図に
示す如く、下面から見ると燃焼室6に対してその外周の
略接線方向に沿って形成されており、かつその下流端は
ど先細りとなっている。従って、スワール発生用吸気通
路17の先端のスワールポート18からは比較的高速の
吸気流が燃焼室6の周壁に沿って吹出されるようになっ
ている。一方、第1および第2排気ポート4゜5には二
股の排気通路19が接続され、第1および第2排気弁2
0.21が開くと燃焼室6内の既燃排ガスが排気通路1
9を通って外部へ排出されるようになっている。なお吸
排気ポート2〜5のほぼ中央部には第1図および第2図
に示す如く点火プラグ22が配設されている。
燃焼室6に臨むシリンダヘッド10の下面周縁部(以下
燃焼室上面周縁部27という)は第1図および第2図に
示す如くシリンダブロック28上面と面一状をなす環状
の平面とされている。一方、ピストン29の上面周縁部
(以下燃焼室下面周縁部30という)は燃焼室上面周縁
部27に完全に重なるか、あるいはそれよりもやや大き
な環状の平面とされており、ピストン29の上死点位【
において燃焼室上面周縁部27と下面周縁部30との間
に微小隙間が形成されるようになっている。
燃焼室上面周縁部27という)は第1図および第2図に
示す如くシリンダブロック28上面と面一状をなす環状
の平面とされている。一方、ピストン29の上面周縁部
(以下燃焼室下面周縁部30という)は燃焼室上面周縁
部27に完全に重なるか、あるいはそれよりもやや大き
な環状の平面とされており、ピストン29の上死点位【
において燃焼室上面周縁部27と下面周縁部30との間
に微小隙間が形成されるようになっている。
すなわち、第2図で斜線を施した燃焼室上面周縁部の領
域がそのままスキッシュエリア1′となり、ピストン2
9の上死点前近傍においてスキッシュエリア1′内の流
体が燃焼室6中央方向に向って勢いよく押し出されてス
キッシュ流を発生させるようになっている。スキッシュ
エリア1′の内側境界線は前述の如く第2吸気ポート3
には近接しているが他のポート2,4.5からは間隙d
だけ離れている。また、スキッシュエリア1′の内側境
界線の他の部分は4つの1/4円弧状部分の端部をほぼ
直線的に互いに連結しており、このように直線的な壁が
実質的に燃焼室6の壁となってS/V比を小さくして熱
損失を少なくしている。なお燃焼室6の実質的な平面形
状は第2図のスキッシュエリア1′の内側のほぼ正方形
になる。上記間隙dの形成方法としては燃焼室上面周縁
部27か下面周縁部30のいずれか一方を削るか、ある
いは第1図に示す如く両方とも削って間隙dを形成する
。なお燃焼室上面中央部はペントルーフの内側形状、す
なわち縦断面が第1図に示す如く二等辺三角形状をなし
、また燃焼室下面中央部はSZV比を少なくするため下
方に円弧状に窪んで形成されている。
域がそのままスキッシュエリア1′となり、ピストン2
9の上死点前近傍においてスキッシュエリア1′内の流
体が燃焼室6中央方向に向って勢いよく押し出されてス
キッシュ流を発生させるようになっている。スキッシュ
エリア1′の内側境界線は前述の如く第2吸気ポート3
には近接しているが他のポート2,4.5からは間隙d
だけ離れている。また、スキッシュエリア1′の内側境
界線の他の部分は4つの1/4円弧状部分の端部をほぼ
直線的に互いに連結しており、このように直線的な壁が
実質的に燃焼室6の壁となってS/V比を小さくして熱
損失を少なくしている。なお燃焼室6の実質的な平面形
状は第2図のスキッシュエリア1′の内側のほぼ正方形
になる。上記間隙dの形成方法としては燃焼室上面周縁
部27か下面周縁部30のいずれか一方を削るか、ある
いは第1図に示す如く両方とも削って間隙dを形成する
。なお燃焼室上面中央部はペントルーフの内側形状、す
なわち縦断面が第1図に示す如く二等辺三角形状をなし
、また燃焼室下面中央部はSZV比を少なくするため下
方に円弧状に窪んで形成されている。
本発明に係る燃焼室構造は上述の如く構成されてなり、
エンジンの低回転、低負荷時においては燃焼性を良くす
るためスワール制御弁16を閉めてスワールポート18
から吸気を導入する。スワールポート18から導入され
た吸気は第2吸気ポート3から燃焼室6内に入り、燃焼
室6の周壁に沿ってスワール流を発生させ、空気と燃料
の混合を促進して燃焼性を向上させる。
エンジンの低回転、低負荷時においては燃焼性を良くす
るためスワール制御弁16を閉めてスワールポート18
から吸気を導入する。スワールポート18から導入され
た吸気は第2吸気ポート3から燃焼室6内に入り、燃焼
室6の周壁に沿ってスワール流を発生させ、空気と燃料
の混合を促進して燃焼性を向上させる。
一方、ピストン29が上死点にくるとスキッシュエリア
1′で燃焼室6の中央方向に向うスキッシュ流が発生し
、このスキッシュ流で圧縮行程終期の混合ガスに強い乱
流が発生して燃焼性が向上する。また第1吸気ポート2
、第1および第2排気ポート4,5に近接するスキッシ
ュエリア1′は間隙dを保っているので、各ポー)2,
4.5の吸・排気流と干渉して邪魔をすることがなく、
従ってスムーズな吸排気により吸排気抵抗の軽減を図れ
特に高負荷域においてエンジン出力を向上できる。
1′で燃焼室6の中央方向に向うスキッシュ流が発生し
、このスキッシュ流で圧縮行程終期の混合ガスに強い乱
流が発生して燃焼性が向上する。また第1吸気ポート2
、第1および第2排気ポート4,5に近接するスキッシ
ュエリア1′は間隙dを保っているので、各ポー)2,
4.5の吸・排気流と干渉して邪魔をすることがなく、
従ってスムーズな吸排気により吸排気抵抗の軽減を図れ
特に高負荷域においてエンジン出力を向上できる。
なお、従来のエンジンでは第4図(a)に示す如く排気
上死点における吸・排気弁のオーバラップ期間のうち、
吸気弁の開放から上死点(T、D。
上死点における吸・排気弁のオーバラップ期間のうち、
吸気弁の開放から上死点(T、D。
C)までの期間aの方を、上死点から排気弁開放までの
期間すよりも長めかほぼ同等に設定して部分負荷域で残
留ガスの燃焼室への再吸入を抑制しているが、このよう
にするとキッシュエリア1′を有するエンジンでは、排
気の有効面積が小さくなり排気ポートの流路抵抗により
内部E、G、Rが過少になりやすくなるとともに、吸気
弁開のタイミングが早いものについては吸気抵抗になる
と考えられる。そこで本実施例では、第4図(b)に示
す如くオーバラップ期間はa<bの関係に設定して廃棄
の有効面積を拡大するようにしている。
期間すよりも長めかほぼ同等に設定して部分負荷域で残
留ガスの燃焼室への再吸入を抑制しているが、このよう
にするとキッシュエリア1′を有するエンジンでは、排
気の有効面積が小さくなり排気ポートの流路抵抗により
内部E、G、Rが過少になりやすくなるとともに、吸気
弁開のタイミングが早いものについては吸気抵抗になる
と考えられる。そこで本実施例では、第4図(b)に示
す如くオーバラップ期間はa<bの関係に設定して廃棄
の有効面積を拡大するようにしている。
即ち、こうすることで、部分負荷流域での内部E。
G、R全増大させて筒内温度を上昇させ、これによる燃
費の改善を図る。また、このようにしても高速高負荷運
転では吸排気流は連続的になるため吸気効率と掃気性と
が良好になり、出力の向上を図り得る。
費の改善を図る。また、このようにしても高速高負荷運
転では吸排気流は連続的になるため吸気効率と掃気性と
が良好になり、出力の向上を図り得る。
以上本発明の一実施例につき説明したが、本発明は上記
実施例に限定されることなく種々の変形が可能であって
、例えば第5図に示す如く2つの吸気通路31.32を
独立に配設して一方の吸気通路31にシャツタ弁33を
配設し、第2吸気ポート3からスワール吸気を導入する
ようにしてもよい。なおこのようなタイプの吸気構造で
は燃料噴射ノズル12をできるだけ水平にして燃料噴射
がスワールを助長する方向に作用するようにするとよい
。
実施例に限定されることなく種々の変形が可能であって
、例えば第5図に示す如く2つの吸気通路31.32を
独立に配設して一方の吸気通路31にシャツタ弁33を
配設し、第2吸気ポート3からスワール吸気を導入する
ようにしてもよい。なおこのようなタイプの吸気構造で
は燃料噴射ノズル12をできるだけ水平にして燃料噴射
がスワールを助長する方向に作用するようにするとよい
。
(発明の効果)
本発明は上述の如く、スワールポート以外の吸排気ポー
トに対してはスキッシュエリアの内側境界線を所定の間
隙だけ後退させているので、それらの吸排気ポートの吸
排気抵抗を軽減できてエンジンの出力向上を図ることが
できる。またスワールポートに対してはスキッシュエリ
アの内側境界線を可及的に近接させているので、吸気を
スワール方向へ誘導しスワールを有効に発生できる。ま
た、そのスワールポート部には強力なスキッシュ流を発
生させ得、このスキッシュ流によって良好な燃焼を達成
させることができ、特に低回転、低負荷時における燃焼
性を一段と向上させることができる。
トに対してはスキッシュエリアの内側境界線を所定の間
隙だけ後退させているので、それらの吸排気ポートの吸
排気抵抗を軽減できてエンジンの出力向上を図ることが
できる。またスワールポートに対してはスキッシュエリ
アの内側境界線を可及的に近接させているので、吸気を
スワール方向へ誘導しスワールを有効に発生できる。ま
た、そのスワールポート部には強力なスキッシュ流を発
生させ得、このスキッシュ流によって良好な燃焼を達成
させることができ、特に低回転、低負荷時における燃焼
性を一段と向上させることができる。
第1図は本発明に係る燃焼室構造の縦断面図、第2図は
第1図の■−■線矢視断面図、第3図は第1図の■−■
線矢視断面図、第4図(a)。 (b)は吸排気弁のバルブリフト線図、第5図は本発明
の変形例に係る第2図と同様の断面図、第6図は従来の
燃焼室構造を示すシリンダヘッドの下面図である。 1′・・・スキッシュエリア 2・・・・・・第1吸気ポート 3・・・・・・第2吸気ポート 4・・・・・・第1排気ポート 5・・・・・・第2排気ポート 6−・・・・・燃焼室 10・・・・・・シリンダヘッド 18・・・・・・スワールポート 27・・・・・・燃焼室上面周縁部 29・・・・・・ピストン 30・・・・・・燃焼室下面周縁部
第1図の■−■線矢視断面図、第3図は第1図の■−■
線矢視断面図、第4図(a)。 (b)は吸排気弁のバルブリフト線図、第5図は本発明
の変形例に係る第2図と同様の断面図、第6図は従来の
燃焼室構造を示すシリンダヘッドの下面図である。 1′・・・スキッシュエリア 2・・・・・・第1吸気ポート 3・・・・・・第2吸気ポート 4・・・・・・第1排気ポート 5・・・・・・第2排気ポート 6−・・・・・燃焼室 10・・・・・・シリンダヘッド 18・・・・・・スワールポート 27・・・・・・燃焼室上面周縁部 29・・・・・・ピストン 30・・・・・・燃焼室下面周縁部
Claims (1)
- シリンダヘッドに吸気ポートおよび排気ポートが形成さ
れ、上記吸気ポートの少なくとも1つはスワールポート
とされ、かつ燃焼室に臨む上記シリンダヘッドの下面周
縁部と上死点におけるピストンの上面周縁部との間に環
状のスキッシュエリアが形成された4サイクルエンジン
において、上記スキッシュエリアの内側境界線を、上記
スワールポートに対しては可及的に近接させて形成する
とともに上記スワールポート以外の上記吸気ポートおよ
び排気ポートに対しては所定の間隙をあけて形成したこ
とを特徴とするエンジンの燃焼室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63013640A JPH01190916A (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | エンジンの燃焼室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63013640A JPH01190916A (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | エンジンの燃焼室構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01190916A true JPH01190916A (ja) | 1989-08-01 |
Family
ID=11838837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63013640A Pending JPH01190916A (ja) | 1988-01-26 | 1988-01-26 | エンジンの燃焼室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01190916A (ja) |
-
1988
- 1988-01-26 JP JP63013640A patent/JPH01190916A/ja active Pending
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