JPH01190363A - 脱臭剤、その製法と使用法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の対象は、脱臭剤、殊に多数水酸基を有する高級
脂肪酸の亜鉛化合物、オキサミン及び樹脂酸、そして場
合により水、トリエタノールアミン及び有機酸並びに溶
解補助剤を加えたアルコール類から選ばれた溶剤を有す
るリシノール酸亜鉛を基体とする脱臭剤、そしてその製
法及び工業的分野でのその使用法、殊に浄水場、寄託所
、家庭及び病院、Ｉ′５場、動物飼育所、動物処置所、
並びに両工場、及び魚肉処理所における除臭のための使
用法である。

この種の脱臭剤は公知であり、従来は殊に化粧品で使用
きれている。即ち、それら生成物は、部屋スプレー、除
臭スプレー、脱汗臭スプレー及び足の脱臭スプレー用の
エアゾールとして知られており、また脱臭シャンプー、
脱臭シャワー製品、脱臭スティック、脱臭クリーム、脱
臭石鹸、及び脱臭ロールとして知られている。

これら脱臭剤で最も大切な成分は、リシノール酸亜鉛で
あり、その作用は多数水酸基を有する高級の脂肪酸の亜
鉛化合物、オキサミン及び樹脂酸によって相乗的に高め
られている。相乗作用のある添加物を有するその様なリ
シノール酸亜鉛は、本出顆人自身により、長年に亘って
ＧＲＩＬＬＯＣＩＮ　ＩＩＹ−７７の名で製造販売され
ている。この化粧品の処方には、付加的に溶剤と溶解補
助剤が存在している。溶剤としては大体に於いて、場合
により幾らかの水を加えた１価アルコール及び多価アル
コールが使用され、また溶解補助剤としては、ナトリウ
ムジグリコールーリシノスルホサクシネート若しくはジ
ナトリウムポリエチレングリコールーリシノサクシネー
トが使用できる。それら溶解補助剤は出願人により、Ｇ
ＲＩＬＬＯ５ＯＬ　８Ｃ及びＧＲＩＬＬＯ５ＯＬ　８Ｃ
１２の名の下に製造販売されている。この種の溶解補助
剤の製造は、ヨーロッパ特許４６９７０に説明されてい
る。

本発明は、多数の水酸基を有する高級脂肪酸、オキサミ
ン及び樹脂酸を有するリシノール酸亜鉛を基体とし、大
規模でも、そして殊に工業的領域においても使用できる
脱臭剤を開発することを第一の課題としている。公知の
脱臭剤が、殊にメルカプタン、チオエーテル、アミン及
びアルデヒドを結合する状態にあることは知られている
。

この脱臭作用は、未だ詳しくは完全に解明されていない
。

然し乍ら、それら脱臭剤による臭気消去の作用が、臭気
の被覆又は変更によるものでないことは確かである。臭
気はむしろ、その分子の官能基、構造及び大きさと関連
しており、それ故、感覚的には認め得るものでない。従
って、その有効性の限界も亦当然である。分岐した炭化
水素、多核置換芳香族化合物、ケトン、アルコール及び
カルボン酸エステルは、既に上述した様に、結合されな
い。それ故、それら有効物を有する化粧用製品は芳香付
けも出来る。

従来使用された溶解補助剤ＧＲＩ比０３ＯＬ　８Ｃ若し
くはＧＲＩＬＬＯ５ＯＬ　８Ｃ１２は明らかに、皮膚の
影響や毒物学的に懸念を有しない。

化粧品としてのその処方は、少なくとも１−５重量％の
リシノール酸亜鉛及び１．５−１５重景気の溶解補助剤
、並びに、１価−及び多価のアルコール類から選ばれた
９０重量％以下の溶剤、並びに所望により５５重景気以
下の水を含んでいる。この様な含水処方は、しかし乍ら
各成分が混濁析出する傾向がある。

かくして工業的な領域については、水の含歇が高くても
安定で、効力が高く１価格が適切で有効且つ安定な溶解
補助剤を含む処方を開発することが必要である。

徹底的な研究の結果、今や、ひまし油脂肪酸（Ｒｉｃｉ
ｎｅｎｆｅｔｔｓδｕｒｅｎ　）と無水マレイン酸の加
水分解したエン付加物及びディールス−アルダ−付加物
が、それら譜条件を充足するのに最適であるという事が
判った。従来使用した溶解補助剤を、上記ひまし油脂肪
酸と無水マレイン酸とのエン付加物及びディールス−ア
ルダ−付加物の加水分解したものに置き換えた脱臭剤は
、それ故、工業的規模でも、殊に浄水場、寄託所、家庭
及び病院、農場、動物飼育所、動物処置所、並びに両工
場、及び魚肉処理所で臭気除去に使用できる。

今や更に、それらひまし油脂肪酸と無水マレイン酸との
エン付加物及びディールス−アルダ−付加物の加水分解
物そのもの、即ち、リシノール酸亜鉛なしでも、殊に強
アンモニア臭及び硫化水素臭、若しくはそれら物質の放
出の場合に強力な脱臭作用を示すことが見出された。

従って、本発明の対象は、先ず、ひまし油脂肪酸と無水
マレ６イン酸とのエン付加物及びディールス−アルダ−
付加物の加水分解分物を含有する脱臭剤である。

本発明のもう一つの対象は、 成分Ｃ）としてのひまし油脂肪酸と無本マレイン酸との
エン付加物及びディールス−アルダ−付加物の加水分解
分物の外に ａ）多数の水酸基を有する高級脂肪酸の亜鉛化合物、オ
キサミン及び樹脂酸を有するリシノール酸亜鉛、及びｂ
）場合により、水、トリエタノールアミン及び有機酸を
添加したアルコール類から選ばれた溶剤を含む脱臭剤で
ある。

本発明の脱臭剤は、２−１０重量％の成分ａ）、４−３
０重量％の成分ｂ）及び、４０−９０重景気の成分Ｃ）
を含有しているのが良い。

工業的な利用のためには、この脱臭剤は既に大量の水で
希釈されていて、６０重景気以上の水を含んでいること
が可能である。しかし乍ら、この様な処方でも、−価ア
ルコール及び多価アルコールが溶解補助剤、乳化剤及び
補乳化剤として作用するなら有利である。こうして、こ
れら処方のものは、約０℃までの相対的に低温でも安定
であり、経験によると効果性を低下せしめるような浮遊
物を生じることがない。

ひまし油脂肪酸と無水マレイン酸とのエン付加物とディ
ールス−アルダ−付加物のこれら加水分解物は、新規で
ある。それらは、自体公知の方法１例えば、ひまし油脂
肪酸を１２０−１８０℃の温度で無水マレイン酸と反応
させることにより製造できる。次いでそれらを水で加水
分解し、塩基で中和する。殊に水酸化ナトリウムが使用
されるが、水酸化カリウム、アンモニア及び／又はトリ
エタノールアミンも使用できる。殊に、塩基は先ず小過
剰だけ加えて加水分解を完成させる。次いで有機酸、例
えばクエン酸又は乳層で、６−７のｐＨ値に調整する。

本発明の対象は、更に、ひまし油脂肪酸を１２０−１８
０℃の温度で無水マレイン酸と反応させ、反応生成物を
水で加水分解し、塩基で中和することを特徴とする脱臭
剤の製造方法である。所望により、そうして得られた脱
臭剤を溶解補助剤として ａ）多数水酸基を有する高級脂肪酸の亜鉛化合物、オキ
サミン及び樹脂酸を有するリシノール酸亜鉛、及びｂ）
場合により、水、トリエタノールアミン及び有機酸を加
えたアルコール類からなる溶剤 を基体とし自体公知の脱臭剤と混合されている。

ひまし油脂肪酸としては、高純度ひまし油脂肪酸を本発
明により使用することができる。然し乍ら、価格的観点
から、供給者から提供される工業的ひまし油脂肪酸も使
用できる。これら工業的ひまし油脂肪酸は、通常７５−
８５％のひまし油脂及び１−３％の飽和脂肪酸を有して
いる。残余は大抵、オレイン酸及び亜麻仁油酸である。

共役二重結合を有する亜麻仁油は、原則的にディールス
−アルダ−付加物及びエン付加物を並び生成する状態に
ある。従来、どの程度にエン付加物とディールス−アル
ダ−付加物が生成するのか調査されていない。ひまし油
脂肪酸と無水マレイン酸とのエン付加物及びディールス
−アルダ−付加物の中和物は無毒であり、粘膜刺激性を
有せず、生理的に分解され、ある程度洗浄効果を有する
極めて有効な溶解補助剤及び乳化剤であることは決定的
である。それらは、かくして工業的な規模でも何の懸念
もなく使用出来、自体単独で強力に脱臭作用を発揮する
。

溶剤としては、−価アルコール及び多価アルコール、殊
にエタノール、イソプロピルアルコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、グリセリン及びＩ
〜リメチロールプロパンが使用される。これらアルコー
ルによって、稀薄した水溶液でも析出を起こすことがな
く、そのために不活性化する様な事がない。希釈した水
性アルコール性溶液は、それ故、ポンプを用いてノズル
を通して使用し、ノズルの閉塞を起こす様なことがない
。

本発明の脱臭剤、その製法と用法を下記実施例により詳
細に説明する。

実施例１ ひまし油脂肪酸と無水マレイン酸とのエン付加物及びデ
ィールス−アルダ−付加物の加水分解物の１造。

１４．５ｋｇの工業的ひまし油脂肪酸（ひまし油脂肪酸
約８０％、オレイン酸と亜麻仁油脂肪酸の混合物約１７
％及び飽和脂肪酸を約２％含有する）を１６．３ｋｇの
無水マレイン酸と１２０℃から１８０℃で反応させる。

混合物を冷却した後、４６ｋｇの水で加水分解し、１５
ｋｇの水酸化ナトリウム水溶液で中和する。次いで、６
．１ｋｇの１−リシノールアミンと混合し、クエン酸溶
液でｐＨを６から７に調整する。

実施例２ 脱臭剤濃縮物 多数の水酸基を有する高級脂肪酸の亜鉛化合物、オキサ
ミン及び樹脂（ＧＲＩＬＬＯＣＩＮ　ＩＩＹ−７７）の
相乗性のある添加物を含む市販のリシノール酸亜鉛６．
２ｋｇを、４．５蹟の１，２−ポリプロピレングリコー
ル及び４．５ｋｇのプロパノ−ルー２．１．６ｋｇのク
エン酸及び１．６ｋｇのトリエタノールアミンを実施例
１により製造し中和加水分解した生成物８１．６ｋｇ中
に撹拌し、徹底的に混合す得られた濃縮物は、様々に使
用できる。

実施例３ 下水処理場でのスクリュー型の遠心分離機処理前のへド
ロ１ｒｎ’当たり、１００−２５０ｇの実施例２による
濃縮物を加える。嗅覚間以下の臭気の除去が認められる
。濃縮物の水１：１０の希釈物を、廃物処理場にスプレ
ーし、臭気が感覚的に最早認められなくなる様にする。

悪臭の種類や強度により、濃縮物は増景又は減量されね
ばならない。

実施例４ 極めて強い悪臭を持つ（メルカプタン及び二硫化物で汚
染された）硫黄１００ｇを、実施例２の濃縮物（水と１
：１の割合で希釈した）０．５ｇで表面的にぬらす、感
覚試験の結果、脱臭硫黄はすべて無臭気であることが判
った。これらの試験から、硫黄１を当たり約２．５ｋｇ
の脱臭剤の消費が計算される。消費量は、最適条件では
さらに減少出来る。

実施例５ 悪臭原料ＣＡ　４６０の脱臭 マギー（ｌｏｖａｇｅ−抽出物からなる香辛料）様の臭
気を有するこの悪臭原料は、実施例２の０．１重量％以
下の濃縮物を付加することにより完全に脱臭される。同
様の良好な結果が、玉ねぎ抽出物でも１１察される。

実施例６ 部屋スプレーを、添加物（ＧＲＩＬＬＯＣＩＮ　ＩＩＹ
　７７）、実施例２の濃縮物１０重量％、水５１重量％
、イソプロピルアルコール２５重量％、イソプロピル　
ミリステート４重量％、乳酸４重量％及びトリエタノー
ルアミン４重量％にリシノール酸亜鉛２重量％を混合す
ることにより造る。

この部屋スプレーは、家庭又は病院の悪臭を除くのに適
当である。

強力なエステル様の臭気を持つ、市販のマスコマール（
Ｍｏｓｋｏｍａｌｏ）のような臭気−改善剤とは違って
、本発明のこの部屋スプレーはほぼ無臭で特にメルカプ
タンやアミンの臭気を結合する。

実施例７ 実施例２の濃縮物を１：１ないし１：１０の割合で水で
稀める。この溶液は精製水、洗滌水中、並びに排気洗浄
の際の洗浄系で使用できる。Ｑ場、動物飼育１屠殺場の
悪臭や魚市場及び肉市場の悪臭をよく除去する。

実施例８ ひまし油脂肪酸と無水マレイン酸の実施例１に記載のす
１−リウム化合物を、１：１から約１：１０までの比率
で水で希釈し、工業的な脱臭剤として使用する。

実施例９ 実施例１の化合物５−５０重量％及びアルコール（プロ
パノ−ルー２．エタノール、グリセロール、ポリグリコ
ール、エチレングリコール）１０−５０重量％を水で１
００％にする；ｐＨの調整は、酸としてはクエン酸又は
乳酸を用い、塩基としてはトリエタノールアミンを用い
て行なう。

実施例１０ 下水処理場のへドロ１ｒｒ？当たり、実施例８若しくは
９の濃縮物５０ないし３００ｇを均等に遠心分離前に加
える。

嗅覚間以下の臭気還元が、この脱臭剤により達成される
。

実施例８及び９の合成物は、アンモニア及び硫化水素を
脱臭するのに特に適している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ひまし油脂肪酸と無水マレイン酸のエン付加物また
   はディールスーアルダー付加物の加水分解物を含有する
   脱臭剤 ２）成分ｃ）としてのひまし油脂肪酸と無水マレイン酸
   とのエン付加物及びディールスーアルダー付加物の加水
   分解物の好ましくは４０−９０重量％の外にａ）多数の
   水酸基を有する高級脂肪酸、オキサミンおよび樹脂酸を
   含むリシノール酸亜鉛の好ましくは２−１０重量％ ｂ）場合により水、トリエタノールアミン、および有機
   酸を含むアルコールから選ばれた溶剤の好ましくは４−
   ３０重量％、並びに所望により、付加的に６０重量％以
   上の水を含有することを特徴とする請求項１の脱臭剤 ３）ひまし油脂肪酸を１２０−１８０℃の温度で無水マ
   レイン酸と反応させ、その反応物を水で加水分解し、塩
   基で中和し、次いで、所望により、そうして得られた脱
   臭剤を溶解補助剤として ａ）多数の水酸基を有する高級脂肪酸の亜鉛化合物、オ
   キサミン及び樹脂酸を有するリシノール酸亜鉛、 及びｂ）場合により水、トリエタノールアミン及び有機
   酸を加えたアルコールの群からなる溶剤を基体とし、自
   体公知の脱臭剤と混合することを特徴とする脱臭剤の製
   造方法