JPH0119030Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はケース本体の下の機械室に圧縮機およ
び凝縮器などの冷却用機器およびドレンタンクを
収めた所謂、内蔵式の冷凍冷蔵オープンシヨーケ
ースの改良に関する。なお、ここでいう冷凍冷蔵
オープンシヨーケースとは冷凍型、冷蔵型もしく
は冷凍室と冷蔵室を備えたものなど、冷却器を備
えた各種オープンシヨーケースを意味する。

（従来の技術） 従来、内蔵式の冷凍冷蔵オープンシヨーケース
は第３図および第４図に示すように、断熱材で構
成されるケース本体１と内箱２の間にダクト３が
画成され、ダクト３内の冷却器４により冷却され
た冷気を循環して庫内５を冷却し、前面にエアカ
ーテン６が形成された。そしてケース本体１の下
に機械室７が備えられ、その中に冷却器４に連結
された圧縮機８、凝縮器９、送風機１０などの冷
却用機器およびドレンタンク１１が設置された。
このドレンタンク１１は冷却器４に着霜した霜を
定期的に融解することにより生じる水を受ける役
割を果す。従来の構造ではコントロールボツクス
１２も機械室７の中に収められ、第４図に示すよ
うに、それぞれ前面７ａに面して冷却用機器の両
側にドレンタンク１１およびコントロールボツク
ス１２が設置された。コントロールボツクス１２
に収められる制御装置としては除霜制御用のタイ
マ、圧縮機を制御する電磁接触器リレー、端子板
などから構成される。

作動時、冷却器４は定期的に除霜され、ドレン
タンク１１に溜る水量は毎時１リツトル程度であ
り、平均１日に２回廃却される。また、圧縮機８
で高温高圧に圧縮された冷媒を凝縮器９で液冷媒
に凝縮するため送風機１０で送風し、放熱してい
る。

（考案が解決しようとする問題点） 従つて、ドレンタンク１１の容量は大きい程良
く、その出し入れのため前面側の面積を大きく占
る。凝縮器９も効率を良くするには前面の面積を
大きくとる必要がある。またコントロールボツク
ス１２もその点検等のため前面側に面積を占る。
一方、庫内５の容積を大きくするには機械室７の
高さを低くする必要があるが、前述のようにドレ
ンタンク１１、凝縮器９およびコントロールボツ
クス１２がそれぞれ前面に面積を必要とするの
で、機械室７を低くして庫内５を大きくし得ない
という問題点があつた。

本考案の目的は上記問題点を解消することであ
つて、それ故庫内の容積を大きくするためその下
の機械室の高さを低くし得るようにした冷凍冷蔵
オープンシヨーケースを提供することである。

（問題点を解決するための手段） 本考案による冷凍冷蔵オープンシヨーケースの
特徴は、冷却用機器その他の装置を制御する制御
用部品１２ａとそれを支持する制御板１４からな
る制御装置を機械室７の前面７ａの上に位置する
ケース本体１の下部の傾斜部１３に設けたことで
ある。

（問題点を解決するための手段の作用） このように制御装置を機械室７の外部に設けた
ことにより、機械室内にはその分の余裕ができ、
そのため機械室７の前面は凝縮器９とドレンタン
ク１１で占るので、機械室７の高さを低くしてそ
の前面の面積を或る程度小さくしても凝縮器９と
ドレンタンク１１は前面に充分な面積を占めるこ
とができる。従つて庫内５の容積を大きくでき
る。

（実施例） 次に図面を参照のもとに本考案の実施例を説明
する。第１図は本考案の実施例を示すものである
が、従来のものと同じ部材は同じ参照数字で示し
てある。図示の例では制御板１４からなる制御装
置が機械室７の前面の上に位置するケース本体１
の下部、即ちエアカーテンの最下流部と機械室７
の前面との間の傾斜部１３に取付けられている。
好ましくは第２図に示すように、制御板１４の一
方の縁が丁番１５により傾斜部１３に枢止され、
他方の縁、即ち枢止側の反対の縁がビス１６など
によりケース本体１の適当な位置に取付けられた
支持板１７に固定され、ビス１６を取外すことに
よつて丁番１５を支点に枢動して前面に平行にな
るように構成される。

このようにケース本体の傾斜部に設置される制
御板１４はケース本体１の幅いつぱいに長くする
ことができ、その上に制御用タイマ、電磁接触器
リレーおよび端子板などの制御用部品１２ａを設
置するスペースを充分にとることができる。点検
サービス時には固定ビス１６を外して制御板１４
を回動することにより前面からサービスすること
ができる。図示のように制御板１４はビス１６に
より固定された状態では送風機１０による凝縮器
９への送風の邪魔になることもなく、またドレン
廃却時のドレンタンク１１の出し入れも妨害しな
い。このように傾斜部１３に設置される制御装置
は化粧パネル１７で被われる。

（考案の効果） 上記のように、本考案によれば、従来機械室の
前面に占めていた制御装置の面積を凝縮器および
ドレンタンクに利用することができるので、機械
室を比較的低くして庫内の容積を大きくすること
ができる。さらに制御装置を前面に備えたことに
より点検などのサービスが容易となり、構造も簡
単になるためコストダウンに寄与することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例による冷凍冷蔵オープン
シヨーケースの下部の内部構造を示す側面図、第
２図はその前面側を示す斜視図、第３図は従来の
オープンシヨーケースの内部構造を示す側面図、
第４図は従来のケース本体の下の機械室の平面図
である。 図中、１……ケース本体、７……機械室、８…
…圧縮機、９……凝縮器、１１……ドレンタン
ク、１２ａ……制御用部品、１３……傾斜部、１
４……制御板、１５……丁番。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体の下に圧縮機、凝縮器およびドレン
   タンクなどを収める機械室が備えられている冷凍
   冷蔵オープンシヨーケースにおいて、前記圧縮機
   および凝縮器などの冷却用機器等の制御装置は前
   記機械室前面の上に位置する前記ケース本体下部
   の傾斜部に丁番により枢支された制御板と前記制
   御板上に設置された制御用部品からなり、前記制
   御板の枢支側と反対側は、取外すと前記制御板が
   前記丁番を支点に下方に枢動可能に固定されてい
   ることを特徴とする冷凍冷蔵オープンシヨーケー
   ス。