JPH01190161A - 多チャネル用音声会議装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多チャネル用音声会議装置に関し、特に送話用
のマイクロホン及び受話用のスピーカを設置した会議室
の間で複数チャネルの伝送路を介して通話するための多
チャネル用音声会議装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の音声会議装置は、単一チャネルの伝送路を経由し
て通話時の音声信号を授受する七ノーラル用であり、通
常、会議室内のスピーカで再生された音声がマイクロホ
ンへ回り込んで生じる室内エコーを消去するため、エコ
ーキャンセラを具備している。このエコーキャンセラは
、通話相手の会議室から到来する受信音声信号を受けて
室内エコーに近似した擬似エコー信号を発生し、マイク
ロホンが発する送信音声信号から擬似エコー信号を減算
することにより、室内エコーを消去する。

擬似エコー信号を室内エコーに近似させるには、会議開
始直前にエコーキャンセラ白色雑音等のトレーニング信
号を受信信号の代りに与えて、擬似エコー発生特性を適
応修正させトレーニングを施す。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述したような室内エコーを消去する機能をもつ七ノー
ラル用すなわち単一チャネル用の従来の音声会議装置を
、例えばステレオ効果を得るため多チャネル化するには
、単純に所望のチャネル数分を並設するだけでは済まず
、チャネル相互間で生じる室内エコーを消去するエコー
キャンセラを追加する必要がある。このようにチャネル
相互間のエコー消去機能を追加した多チャネル用音声会
議装置は、全てのエコーキャンセラに対し同時にトレー
ニング信号を与えてトレーニングを施すと、各エコーキ
ャンセラは、分担すべきエコー経路の特性から大幅にず
れた擬似エコー発生特性を設定されてしまうという問題
点を有する。

すなわち、上述のごとく多チャネル化した装置では、各
送信チャネルにそれぞれ、各受信チャネルの音声信号に
応じて発生する室内エコーを個別に消去するためのエコ
ーキャンセラを、全受信チャネルの分だけ縦続接続して
おく必要がある。

縦続接続したエコーキャンセラはそれぞれ、一つの受信
チャネルの音声信号に応じて発生する室内エコーのみを
消去するよう、トレーニングしておかねばならない。と
ころが、全てのエコーキャンセラを同時にトレーニング
すると、縦続接続したうちで最もマイクロホンに近い初
段のエコーキャンセラが全受信チャネルの室内エコーの
大部分を消去する状態に向って、各エコーキャンセラの
適応修正が進行する。この結果、各エコーキャンセラは
、分担すべきエコー経路特性から大幅にずれた擬似エコ
ー発生特性にトレーニングされてしまう。

本発明の目的は、上述の問題点を解決しトレーニング時
に各エコーキャンセラの特性が分担すべきエコー経路特
性に収束するようにした多チャネル用音声会議装置を提
供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の装置は、それぞれマイクロホンが発する音声信
号を伝送路に導くための少なくとも１チャネルの送信回
路と、それぞれ伝送路から受信する音声信号をスピーカ
に導くための複数チャネルの受信回路と、１チャネルの
前記スピーカから１チャネルの前記マイクロホンへの室
内エコー経路毎に１つずつ前記受信回路及び前記送信回
路間に接続してあり室内エコーを消去するための擬似エ
コー信号の発生特性を適応修正可能な複数のエコーキャ
ンセラと、トレーニング時に１チャネルずつ順次に前記
受信回路へトレーニング信号を与えて前記エコーキャン
セラの前記適応修正を実行させるよう制御するトレーニ
ング手段とを、備えている。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例のブロック図である。

本実施例は送信及び受信の双方とも２チャネルの場合で
あるが、それ以上のチャネル数の場合でも同様に構成し
得る。マイクロホンＩＬ及びＩＲと、スピーカ９Ｌ及び
９Ｒとは、同一会議室内に設置第１図にもどって、ＱＰ
ＳＫ通信システムにおいて、伝送された信号Ｘ　（ｔ）
は次のように表わされる。即ち。

Ｘ　（ｔ　）　＝　ａ（ｔ）　ａｓ　ｍｅｔ　＋　ｂ（
ｔ）　ｍω、　ｔ　　　　　（１）ここでａ　（ｔ）及
びｂ　（ｔ）は同相及び直角（ｑｕａｄ−ｒａｔｕｒｅ
）情報信号を表わし、かつω。は２２７７７秒の単位の
ＱＰＳＫ信号のキャリア周波数を示している。

周波数選択（ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ−ｓｅｌｅｃｔｉｖｅ
）　（或いは遅延拡散（ｄｅｌａｙ”５ｐｒｅａｄ　）
　）チャネル、即ちマルチパス干渉（ｍｕｌｔｉｐａｔ
ｈ　１ｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ　）にさらされるラジオ
チャネルは次式で与えられる等測的チャネルインパルス
３答によって特徴づけられるであろう、即ち。

ｈ（ｔ）＝α０δ（を−τ０）＋α１δ（を−で）＋α
δ（ｔ−で）＋ここでαｌはｉ番目の分解可能なパスの
振幅であシ。

τ１はｉ番目の分解可能なパスに関係したその（過剰）
パス遅延（ｐａｔｈ　ｄｅｌａｙ　）を表わしており９
ｍ＋１は分解可能なバスの全体数である。

（１）式によって与えられるチャネル入力に対して。

（２）式のインパルス応答を有する等価遅延−拡散（ｄ
ｅｌａｙ−ｓｐｒｅａｄ）チャネルの出力は、いかなる
任意のタイムスロットの期間の間９本質的に一定で６９
、次式で与えられる。即ち。

レシーバ１０３の入力となるのがこの信号Ｙ　（ｔ）で
ある。レシーバにおける局部発振器リフアレンうにスピ
ーカ９ＬからマイクロホンＩＬ及びＩＲへのエコー経路
を経由し、左右の両チャネルの送信回路に室内エコー信
号が送り込まれ、エコーキャンセラ４Ａ及び４Ｃはこの
室内エコー信号を消去するよう、おのおの適応フィルタ
４２の擬似エコー発生特性を適応修正していく。次いで
制御回路１０は、エコーキャンセラ４Ａ及び４Ｃの適応
修正を停止させ、またエコーキャンセラ４Ｂ及び４Ｄの
適応修正を実行するよう制御すると共に、スイッチ５Ｗ
−Ｌをオフ状態にし且つスイッチ５Ｗ−Ｒをオン状態に
するよう制御する。この制御に応じて、雑音発生回路１
１から発するトレーニング信号が右チャネルの受信回路
へ送出され、破線矢印Ｂ及びＤで示すエコー経路を経由
して送り込まれる室内エコー信号を消去するよう、エコ
ーキャンセラ４Ｂ及び４Ｄがトレーニングされる。この
あと、制御回路１０は、スイッチ５Ｗ−Ｒをオフ状態に
切替え、会議通話に移行する。

以上のごとく、複数チャネルの受信回路に対し１チャネ
ルずつ順次にトレーニング信号を与えながらトレーニン
グすることにより、エコーキャンセラ４Ａ〜４Ｄの各特
性を、分担すべきエコー経路特性に収束させることがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、トレーニング時に各エコ
ーキャンセラの特性を分担すべきエコー経路特性に収束
させ得る多チャネル用音声会議装置を実現できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のブロック図である。 ＬＬ、ＩＲ・・・・・・マイクロホン、２，８・・・・
・・増幅器、３・・・・・・アナログ−ディジタル変換
器（ＡＤ　Ｃ）、４Ａ〜４Ｄ・・・・・・エコーキャン
セラ、５・・・・・・送受信部、６・・・・・・伝送路
、７・・・・・・ディジタル−アナログ変換器（ＤＡＣ
）、９Ｌ、９Ｒ・・・・・・スピーカ、１０・・・・・
・制御回路、１１・・・・・・雑音発生回路、５Ｗ−Ｌ
、５Ｗ−Ｒ・・・・・・スイッチ、４１・・・・・・減
算器、４２・・・・・・適応フィルタ。 代理人　弁理士　　内　原　　　晋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. それぞれマイクロホンが発する音声信号を伝送路に導く
   ための少なくとも１チャネルの送信回路と、それぞれ伝
   送路から受信する音声信号をスピーカに導くための複数
   チャネルの受信回路と、１チャネルの前記スピーカから
   １チャネルの前記マイクロホンへの室内エコー経路毎に
   １つずつ前記受信回路及び前記送信回路間に接続してあ
   り室内エコーを消去するための擬似エコー信号の発生特
   性を適応修正可能な複数のエコーキャンセラと、トレー
   ニング時に１チャネルずつ順次に前記受信回路へトレー
   ニング信号を与えて前記エコーキャンセラの前記適応修
   正を実行させるよう制御するトレーニング手段とを、備
   えていることを特徴とする多チャネル用音声会議装置。