JPH01189409A

JPH01189409A - 流動床式焼却炉の炉床板構造

Info

Publication number: JPH01189409A
Application number: JP1156488A
Authority: JP
Inventors: Takeo Hayamizu; 速水　武雄
Original assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Current assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Priority date: 1988-01-21
Filing date: 1988-01-21
Publication date: 1989-07-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、流動床式焼却炉に係わり、特に、その炉床板
の構造に関する。

〔従来の技術〕

近時、都市ごみ等の焼却に、例えば、実公昭４６−１６
４７４号公報、特公昭５４−３９０６２号公報等に開示
されるような流動床式焼却炉が用いられるようになって
きている。

第４図は、実公昭４６−１６４７４号公報に開示される
流動床式焼却炉を示すもので、図において符号１１は、
炉容器を示している。

炉容器１１の下部には、珪素等からなる不活性粒状固形
物１３によりベッド１５が形成され、このベッド１５が
流動層を形成する流動床となる。

このベッド１５の上部の空間は、フリーボード室１７と
され、また、ベッド１５の下部には、ベッド１５に空気
を供給する空気室１９が配置されている。

炉容器１１の上部には、廃棄物を炉容器１１内に供給す
るための供給管２１が開口しており、この供給管２１に
は、スクリュコンベア２３により廃棄物が供給される。

炉容器１１の空気室１９には、空気供給管２５が開口し
ており、送風機２７からの空気が供給される。

また、フリーボード室１７の上部と下部とはサイクロン
２９の配置される配管３１により連通されている。

さらに、炉容器１１のベッド１５部には、燃料供給管３
３が開口している。

以上のように構成された流動床式焼却炉では、炉容器１
１の上部の供給管２１から供給された廃棄物は、ヘッド
１５上に落下し、空気室１９からの空気および燃料供給
管３３からの燃料により効率的に焼却される。

そして、この流動床式焼却炉では、廃棄物の燃焼により
生じた灰分、塵埃等は、フリーボード室１７の上部から
サイクロン２９に導かれ分離され、主に灰分のみがフリ
ーボード室１７の下部に循環される。

この灰分の循環により、主に、有機廃棄物を有効に酸化
することが可能となる。

第５図は、この種の流動床式焼却炉のベッド部およびこ
の近傍の詳細を示すもので、この流動床式焼却炉では、
筒状の炉容器本体３５の下端開口部に、耐火材３７およ
び断熱材３９によりベッド４１が形成されている。そし
て、炉容器本体３５およびベッド４１は、炉床板４３に
より支持されている。また、ヘッド４１には、空気室４
５からの圧縮空気をベッド４１上面に供給するためのト
ウイヤ４７が挿通されている。

（発明が解決しようとする課題〕しかしながら、このような流動床式焼却炉では、一般に
、ベッド部の温度が９００°Ｃないし１２００°Ｃとな
るため、廃棄物の焼却時に、金属製の炉床板４３が大き
く熱膨張して歪み、この炉床板４３上に断熱材３９を介
して配置される耐火材３７に剪断力が作用し、耐火材３
７が損傷する虞がある。

本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされた
もので、炉床板の熱膨張による歪みを有効に解消するこ
とのできる流動床式焼却炉の炉床板構造を提供すること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段］本発明にかかわる流動床式焼却炉の炉床板構造は、筒状
の炉容器本体の下端開口部に、耐火材によりベッドを形
成するとともに、前記炉容器本体およびベッドを炉床板
により支持してなる流動床式焼却炉において、前記炉床
板を内側炉床板と、この内側炉床板の外側に所定間隙を
置いて環状に配置される外側炉床板とに分割するととも
に、前記内側炉床板と外側炉床板とを熱膨張吸収部材に
より気密に連結したものである。

〔作　用〕

本発明においては、炉床板を内側炉床板と、この内側炉
床板の外側に所定間隙を置いて環状に配置される外側炉
床板とに分割するとともに、内側炉床板と外側炉床板と
を熱膨張吸収部材により気密に連結したので、内側炉床
板が高温になり熱膨張すると、この内側炉床板の熱膨張
による歪みは、熱膨張吸収部材の変形により有効に吸収
されることとなる。

〔実施例］以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。

第１図は、本発明の流動床式焼却炉の炉床板構造の一実
施例を示すもので、図において符号５１は、円筒状の炉
容器本体を示している。

この炉容器本体５１の内側には、断熱材５３゜５５およ
び耐火材５７が配置されている。

また、この炉容器本体５１の下端開口部には、耐火材５
９および断熱材６１によりベッド６３が形成されている
。そして、炉容器本体５１およびベッド６３は、炉床板
６５により支持されている。

また、ベッド６３には、空気室６７からの圧縮空気をベ
ッド６３上面に供給するだめのトウイヤ６９が挿通され
ており、さらに、ベッド６３の中央部には、廃棄物の焼
却により生じた残渣を外部に排出するための排出管部７
１が形成されている。

この排出管部７１は、排出管７３．耐火材５９および断
熱材６１により構成されている。

しかして、この実施例では、炉床板６５は、炉容器本体
５１の耐火材壁７５より多少内側の位置において、第２
図に示すように、円形の内側炉床板７７と、この内側炉
床板７７の外側に所定間隙りを置いて環状に配置される
外側炉床板７９とに分割されている。

そして、内側炉床板７７と外側炉床板７９とは、第３図
に示すように、熱膨張吸収部材８１により気密に連結さ
れている。

すなわち、この実施例では、熱膨張吸収部材８１は、円
環状かつ横断面逆Ｕ字形状をしており、ステンレス鋼か
らなるエキスパンションにより形成されている。

この熱膨張吸収部材８１は、内側炉床板７７と外側炉床
板７９との間の間隙りを跨いで、炉床板６５上に配置さ
れ、その一端を内側炉床板７７に溶接８３され、他端を
外側炉床板７９に溶接８５されている。

また、この熱膨張吸収部材８１の配置される近傍の断熱
材８７には、弾性を有する高温用無機繊維断熱材が使用
されている。

内側炉床板７７と外側炉床板７９との分割部の下面には
、これ等の炉床板６５を跨いで分割部受梁８９が配置さ
れており、この分割部受梁８９は、複数に分割され、炉
床板６５の下方に、中心から所定角度を置いて複数配置
される長尺状の梁部材９１に溶接により固着され、支持
されている。

なお、この実施例では、内側炉床板７７および外側炉床
板７９は、分割部受梁８９の上面に沿って摺動自在とさ
れている。

また、この実施例では、梁部材９１は、側壁９３に対し
て所定の間隙Ｗを有して配置されており、側壁９３に固
定されるブラケット９５により支持されている。そして
、ブラケット９５には、長孔９７が形成されており、こ
の長孔９７には、梁部材９１に固着されるピン９９が挿
入され、梁部材９１はブラケット９５に対して移動可能
とされている。

以上のように構成された流動床式焼却炉の炉床板構造で
は、内側炉床板７７が高温になり熱膨張すると、断熱材
８７および熱膨張吸収部材８１が変形し、内側炉床板７
７と外側炉床板７９との間隙り寸法が挟まり、内側炉床
板７７の熱膨張による歪みが有効に吸収されることとな
る。

すなわち、以上のように構成された流動床式焼却炉の炉
床板構造では、炉床板６５を内側炉床板７７と、この内
側炉床板７７の外側に所定間隙りを置いて環状に配置さ
れる外側炉床板７９とに分割するとともに、内側炉床板
７７と外側炉床板７９とを熱膨張吸収部材８１により気
密に連結したので、内側炉床板７７が高温になり熱膨張
すると、この内側炉床板７７の熱膨張による歪みは、熱
膨張吸収部材８１の変形により有効に吸収されることと
なる。

従って、従来のように、熱膨張による歪みが炉床板６５
に発生することがなくなり、断熱材６１を介して配置さ
れる耐火材５９の損傷をなくすことが可能となる。

また、以上のように構成された流動床式焼却炉の炉床板
構造では、熱膨張吸収部材８１の周りの断熱材８７を、
弾性を有する高温用無機繊維断熱材により形成したので
、熱膨張吸収部材８１の変形による断熱材８７の破壊を
有効に防止することができる。

さらに、以上のように構成された流動床式焼却炉の炉床
板構造では、梁部材９１をブラケット９５に対して移動
可能に構成したので、梁部材９１に生ずる熱膨張をも有
効に吸収することが可能となる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の流動床式焼却炉の炉床板構
造では、炉床板を内側炉床板と、この内側炉床板の外側
に所定間隙を置いて環状に配置される外側炉床板とに分
割するとともに、内側炉床板と外側炉床板とを熱膨張吸
収部材により気密に連結したので、炉床板の熱膨張によ
る歪みを有効に解消することができるという利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の流動床式焼却炉の炉床板構造の一実施
例を示す縦断面図である。第２図は第１図の内側炉床板および外側炉床板を示す説
明図である。第３図は第１図の内側炉床板および外側炉床板との連結
部およびこの近傍を示す縦断面図である。第４図は従来の流動床式焼却炉を示す縦断面図である。第５図は従来の流動床式焼却炉の炉床板およびこの近傍
を示す縦断面図である。〔主要な部分の符号の説明〕５１・・・炉容器本体５９・・・耐火材６１．８７・・・断熱材６３・・・ベッド６５・・・炉床板７７・・・内側炉床板７９・・・外側炉床板８１・・・熱膨張吸収部材Ｌ・・・間隙。第１図第　２　図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）筒状の炉容器本体の下端開口部に、耐火材により
ベッドを形成するとともに、前記炉容器本体およびベッ
ドを炉床板により支持してなる流動床式焼却炉において
、前記炉床板を内側炉床板と、この内側炉床板の外側に
所定間隙を置いて環状に配置される外側炉床板とに分割
するとともに、前記内側炉床板と外側炉床板とを熱膨張
吸収部材により気密に連結したことを特徴とする流動床
式焼却炉の炉床板構造。
（２）熱膨張吸収部材は、環状かつ横断面Ｕ字形状をし
ており、その一端を内側炉床板に溶接され、他端を外側
炉床板に溶接されている請求項１記載の流動床式焼却炉
の炉床板構造。