JPH01188628A - プレス成形性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
プレス成形性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法Info
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- JPH01188628A JPH01188628A JP1008888A JP1008888A JPH01188628A JP H01188628 A JPH01188628 A JP H01188628A JP 1008888 A JP1008888 A JP 1008888A JP 1008888 A JP1008888 A JP 1008888A JP H01188628 A JPH01188628 A JP H01188628A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、プレス成形用の冷延鋼板の製造方法に関する
。
。
[従来の技術]
プレス成形用の冷延鋼板の製造方法として、特開昭56
−119736号公報は、張り出し性、深絞り性。
−119736号公報は、張り出し性、深絞り性。
焼付硬化性等に優れた冷延鋼板の製造方法である。
尚この公報はプレス成形時の鋼板の耐肌荒れ性の改善手
段は述べていないが、プレス成形時の肌荒れ性は、プレ
ス成形品の外観性や塗装性を左右する。又近年プレス成
形性が更に優れた冷延鋼板も要望されるに至っている。
段は述べていないが、プレス成形時の肌荒れ性は、プレ
ス成形品の外観性や塗装性を左右する。又近年プレス成
形性が更に優れた冷延鋼板も要望されるに至っている。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものである。
[発明が解決しようとする課題]
本発明は、プレス成形性や耐肌荒れ性が従来よりも優れ
た、プレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板の製造方法を開
示する事を目的としている。
た、プレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板の製造方法を開
示する事を目的としている。
[課題を解決するための手段]
本発明は重量%で、C: 0.001〜0.003.
Si : 0゜05以下、S:0.05以下、Mn:0
.5以下、P:0.1以下、 Sol、A Q : 0
.02〜0.10. N : 0.0040以下を含有
し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分の鋼を
、熱間圧延に際し、Ar3点以上の温度で仕上げ圧延を
終了し、Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−3
0℃)〜(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間を8
0℃/s〜400℃/sの冷却速度で冷却し、該冷却終
了後引続いて2s〜20sの間保持し、550℃〜75
0℃の温度で巻取り、常法に従って冷間圧延・連続焼鈍
することを特徴とする、プレス成形性および焼付硬化性
に優れた冷延鋼板の製造方法でる。
Si : 0゜05以下、S:0.05以下、Mn:0
.5以下、P:0.1以下、 Sol、A Q : 0
.02〜0.10. N : 0.0040以下を含有
し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分の鋼を
、熱間圧延に際し、Ar3点以上の温度で仕上げ圧延を
終了し、Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−3
0℃)〜(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間を8
0℃/s〜400℃/sの冷却速度で冷却し、該冷却終
了後引続いて2s〜20sの間保持し、550℃〜75
0℃の温度で巻取り、常法に従って冷間圧延・連続焼鈍
することを特徴とする、プレス成形性および焼付硬化性
に優れた冷延鋼板の製造方法でる。
[作用]
本発明の要旨を以下に記す。
伸び、張出し性にすぐれた冷延鋼板を製造する方法とし
て、Cを著しく低減した鋼、即ち極低炭素鋼を用いる方
法は良く知られた手段であり、本発明でもこの極低炭素
鋼を用いる。
て、Cを著しく低減した鋼、即ち極低炭素鋼を用いる方
法は良く知られた手段であり、本発明でもこの極低炭素
鋼を用いる。
プレス成形中にストレッチャーストレインを発生し難く
する、すなわち良好な耐常温時効性を持ち、かつ焼付硬
化性を得ることをC量を調整して行い、C量を0.00
1〜0.003%と限定する。
する、すなわち良好な耐常温時効性を持ち、かつ焼付硬
化性を得ることをC量を調整して行い、C量を0.00
1〜0.003%と限定する。
かかる極低炭素鋼では(1)熱延結晶組織が粗大粒や柱
状粒組織となりやすく、冷延鋼板の深絞り性が低くなる
とともに、冷延組織も粗大になり、プレス成形中に肌荒
れを発生するといった問題があった。また通常の550
〜750℃程度の巻取温度では、(2)AflNが析出
し難く、NがWINとして十分に熱延板中で析出固定さ
れず、冷延鋼板の深絞り性が低くなるとともにNによる
常温時効性が顕著となるといった問題点があった。
状粒組織となりやすく、冷延鋼板の深絞り性が低くなる
とともに、冷延組織も粗大になり、プレス成形中に肌荒
れを発生するといった問題があった。また通常の550
〜750℃程度の巻取温度では、(2)AflNが析出
し難く、NがWINとして十分に熱延板中で析出固定さ
れず、冷延鋼板の深絞り性が低くなるとともにNによる
常温時効性が顕著となるといった問題点があった。
本発明者らは、このような状況を鑑み、極低炭素鋼の結
晶粒生成とAQNの析出挙動について検討し、上記問題
点を有利に解決する新規知見を得て発明を完結したもの
である。
晶粒生成とAQNの析出挙動について検討し、上記問題
点を有利に解決する新規知見を得て発明を完結したもの
である。
すなわち、仕上圧延後Ar3点以上から(Ar3−30
℃)以下の温度域を急冷することによって熱延結晶組織
を微細にできることを見出すとともに、急冷終了温度を
(Ar3−30℃)〜(Ar3−]、OO’C)として
、引続き保持することによって、急冷によって導入した
転位にAQNが析出し、巻取られた後、熱延板でNを十
分にAQNとして析出固定できることを見出した。
℃)以下の温度域を急冷することによって熱延結晶組織
を微細にできることを見出すとともに、急冷終了温度を
(Ar3−30℃)〜(Ar3−]、OO’C)として
、引続き保持することによって、急冷によって導入した
転位にAQNが析出し、巻取られた後、熱延板でNを十
分にAQNとして析出固定できることを見出した。
以上から、C量を低減したことによる高い伸び、張出し
性に加え、優れた深絞り性を持ち、プレス成形中肌荒れ
を生じ難く、良好な耐常温時効性を有する焼付硬化性冷
延鋼板の製造方法を確立したものである。
性に加え、優れた深絞り性を持ち、プレス成形中肌荒れ
を生じ難く、良好な耐常温時効性を有する焼付硬化性冷
延鋼板の製造方法を確立したものである。
以下に本発明を具体的に説明する。
本発明でCは0.001〜0.003%である。優れた
プレス成形性を得るためCが0.003%以下の極低炭
素鋼を基本とする。尚本発明ではコスト高となるTiや
Nbを含有させないが、Cを0.001%以上含有せし
めて焼付硬化性を確保する。
プレス成形性を得るためCが0.003%以下の極低炭
素鋼を基本とする。尚本発明ではコスト高となるTiや
Nbを含有させないが、Cを0.001%以上含有せし
めて焼付硬化性を確保する。
Sjは鋼を強化するが、プレス成形性や成形後の外観を
損う傾向があるため0.05%を上限とする。
損う傾向があるため0.05%を上限とする。
Mnは鋼の熱間加工性を改善するが、過剰含有するとプ
レス成形性が害される。従って0.5%以下とする。
レス成形性が害される。従って0.5%以下とする。
Pは鋼中に不純元素として0.03%以下含有されてい
る。又Pは強度上昇に有効な元素で、高い引張強度が望
まれる場合は積極的に添加する。しかし過剰に含有する
と二次加工脆性や溶接脆性を伴うため0.1%以下とす
る。
る。又Pは強度上昇に有効な元素で、高い引張強度が望
まれる場合は積極的に添加する。しかし過剰に含有する
と二次加工脆性や溶接脆性を伴うため0.1%以下とす
る。
Sは硫化物系介在物を形成し、プレス成形性を劣化する
ので低い方が好ましく 0.05%以下とする。
ので低い方が好ましく 0.05%以下とする。
本発明の5olA Q及びNについて説明する。Nは常
温時効性が大きくまた熱延板に多量に存在すると深絞り
性を劣化させるため本発明ではNを熱延鋼板でAQNと
して析出固定させる。Nが高いとAQの添加量も増加し
WINも増加するが、本発明ではAQNを少なくし、鋼
を軟質化し、優れたプレス成形性をえるために、Nは0
.0040%以下とする。
温時効性が大きくまた熱延板に多量に存在すると深絞り
性を劣化させるため本発明ではNを熱延鋼板でAQNと
して析出固定させる。Nが高いとAQの添加量も増加し
WINも増加するが、本発明ではAQNを少なくし、鋼
を軟質化し、優れたプレス成形性をえるために、Nは0
.0040%以下とする。
AαはAQNを形成し易くするため、適量以上が必要で
0.02%以上とする。しかしAQが多すぎると、冷延
後の再結晶温度を高め、鋼が硬質となり、プレス成形性
が低下し易いので0.1%以下とする。
0.02%以上とする。しかしAQが多すぎると、冷延
後の再結晶温度を高め、鋼が硬質となり、プレス成形性
が低下し易いので0.1%以下とする。
本発明の熱間圧延の仕上げ圧延温度はAr3点以上であ
る。Ar3点以下では熱延板に粗大粒が発生したり加工
組織が残留し、冷延・焼鈍後の深絞り性を低下させる。
る。Ar3点以下では熱延板に粗大粒が発生したり加工
組織が残留し、冷延・焼鈍後の深絞り性を低下させる。
本発明の詳細な説明する。本発明ではAr3点以上の冷
却開始温度から(Ar3−30℃)〜(Ar3−100
℃)の冷却終了温度の間を80℃/s〜400℃/Sの
冷却速度で急冷却する。この急冷却は従来知られていな
かった下記の効果を伴う。即ちCが0.001〜0.0
03%の鋼では熱延板の結晶粒生長が大きく結晶粒が粗
大化したり柱状粒を生成する。この粗大粒や柱状粒は冷
延・焼鈍後の深絞り性を低下させ又プレス成形時に肌荒
れを発生させる。この粗大粒や柱状粒の発生は従来の冷
却速度である30℃/Sや45℃/Sの冷却では防止で
きないが、Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−
30℃) 〜(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間
を80℃/s〜400℃/Sの冷却速度で急冷却すると
熱延板は粗大粒や柱状粒のない細かい結晶粒の組織とな
る。
却開始温度から(Ar3−30℃)〜(Ar3−100
℃)の冷却終了温度の間を80℃/s〜400℃/Sの
冷却速度で急冷却する。この急冷却は従来知られていな
かった下記の効果を伴う。即ちCが0.001〜0.0
03%の鋼では熱延板の結晶粒生長が大きく結晶粒が粗
大化したり柱状粒を生成する。この粗大粒や柱状粒は冷
延・焼鈍後の深絞り性を低下させ又プレス成形時に肌荒
れを発生させる。この粗大粒や柱状粒の発生は従来の冷
却速度である30℃/Sや45℃/Sの冷却では防止で
きないが、Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−
30℃) 〜(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間
を80℃/s〜400℃/Sの冷却速度で急冷却すると
熱延板は粗大粒や柱状粒のない細かい結晶粒の組織とな
る。
この理由は本発明の冷却によって変態点が過冷却してα
粒の核の発生数が増大するためと考えられる。以上述べ
た本発明の冷却は更に下記の効果を伴う。即ち熱延板は
Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−30℃)〜
(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間で急冷却され
るが、Ar3点を急冷却することによって、生成するα
粒に転位を導入し、後で述べるAflNの析出に際し析
出サイトを与える。転位を十分多く生成させてAQNを
多く析出させるためには、50℃/s以上の急冷却が必
要で、80℃/S以上の急冷却が適当である。本発明で
この急冷却の終了温度は(Ar3−30℃)〜(Ar3
−100℃)である。急冷却終了温度が高過ぎるとα相
の体積率が少なく、AQNの析出が一部の結晶粒にしか
起らず、析出量が少なくなる。又急冷却終了温度が低過
ぎると析出速度が遅く、導入した転位に有効に析出せず
、析出する前に転位が消滅してしまう。より好ましい急
冷却終了温度の範囲は(Ar3−30℃)〜(Ar3−
50℃)である。AQNが多量に析出する冷却速度は4
00℃/S以上であってもよいが、400℃/Sが達成
容易な範囲である。
粒の核の発生数が増大するためと考えられる。以上述べ
た本発明の冷却は更に下記の効果を伴う。即ち熱延板は
Ar3点以上の冷却開始温度から(Ar3−30℃)〜
(Ar3−100℃)の冷却終了温度の間で急冷却され
るが、Ar3点を急冷却することによって、生成するα
粒に転位を導入し、後で述べるAflNの析出に際し析
出サイトを与える。転位を十分多く生成させてAQNを
多く析出させるためには、50℃/s以上の急冷却が必
要で、80℃/S以上の急冷却が適当である。本発明で
この急冷却の終了温度は(Ar3−30℃)〜(Ar3
−100℃)である。急冷却終了温度が高過ぎるとα相
の体積率が少なく、AQNの析出が一部の結晶粒にしか
起らず、析出量が少なくなる。又急冷却終了温度が低過
ぎると析出速度が遅く、導入した転位に有効に析出せず
、析出する前に転位が消滅してしまう。より好ましい急
冷却終了温度の範囲は(Ar3−30℃)〜(Ar3−
50℃)である。AQNが多量に析出する冷却速度は4
00℃/S以上であってもよいが、400℃/Sが達成
容易な範囲である。
次に熱延板は冷却終了温度の(Ar3−30℃)〜(A
r3−100℃)から保持される。本発明で保持とは、
冷却速度で20℃/S以下の冷却速度、即ちランナウト
テーブル上の通板ロールによる冷却やその冷却水による
弱水冷、温度計測等の水切り等による部分的な冷却、空
冷あるいはそれ以下の冷却速度に熱延板を保つ事をいう
。
r3−100℃)から保持される。本発明で保持とは、
冷却速度で20℃/S以下の冷却速度、即ちランナウト
テーブル上の通板ロールによる冷却やその冷却水による
弱水冷、温度計測等の水切り等による部分的な冷却、空
冷あるいはそれ以下の冷却速度に熱延板を保つ事をいう
。
保持中の温度降下を少なくするための、電気・ガス等を
用いたヒーターや保温カバーなどの使用は、保持中の温
度降下を防ぎ、析出量を増加させるために好ましい。保
持時間は28以上であれば、AflNは数多く転位線上
に析出しろるが、この保持時間は48以上、最も好まし
くは68以上とするのが更によい。保持時間は長いほど
析出量は増大して好ましいが、保持時間を20s以上と
すると仕上圧延機から巻取機までのライン長さが著しく
長くなり設備が大規模となる。
用いたヒーターや保温カバーなどの使用は、保持中の温
度降下を防ぎ、析出量を増加させるために好ましい。保
持時間は28以上であれば、AflNは数多く転位線上
に析出しろるが、この保持時間は48以上、最も好まし
くは68以上とするのが更によい。保持時間は長いほど
析出量は増大して好ましいが、保持時間を20s以上と
すると仕上圧延機から巻取機までのライン長さが著しく
長くなり設備が大規模となる。
本発明ではこの鋼板を550℃〜750℃で巻取る。低
温側例えば550℃〜650℃で巻取っても、巻取り前
にAQNが多量析出しているため、その後の巻取りでN
はA[Nとして完全に固定できる。尚巻取り温度が75
0℃以上では熱延鋼板の酸洗性が損われる。
温側例えば550℃〜650℃で巻取っても、巻取り前
にAQNが多量析出しているため、その後の巻取りでN
はA[Nとして完全に固定できる。尚巻取り温度が75
0℃以上では熱延鋼板の酸洗性が損われる。
本発明では以後常法に従って、冷間圧延、連続焼鈍して
冷延鋼板とする。本発明ではC量をコントロールして焼
付硬化性を確保するが、極低炭素鋼を箱型焼鈍すると焼
付硬化性が低くなるため本発明では連続焼鈍法をとる。
冷延鋼板とする。本発明ではC量をコントロールして焼
付硬化性を確保するが、極低炭素鋼を箱型焼鈍すると焼
付硬化性が低くなるため本発明では連続焼鈍法をとる。
Nは熱延板でWINとしてほとんど析出固定されている
ため、常温時効性は非常に良好である。冷間圧延や連続
焼鈍の条件は特に限定するものではないが、冷間圧延率
は40〜95%、望ましくは70〜90%にすると非常
に高いプレス成形性の冷延鋼板が得られる。又焼鈍もあ
まり高い焼鈍温度は好ましくはないが、通常の焼鈍条件
により、プレス成形性が従来より優れ且つ耐肌荒れ性が
優れたプレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板が得られる。
ため、常温時効性は非常に良好である。冷間圧延や連続
焼鈍の条件は特に限定するものではないが、冷間圧延率
は40〜95%、望ましくは70〜90%にすると非常
に高いプレス成形性の冷延鋼板が得られる。又焼鈍もあ
まり高い焼鈍温度は好ましくはないが、通常の焼鈍条件
により、プレス成形性が従来より優れ且つ耐肌荒れ性が
優れたプレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板が得られる。
また熱間圧延に際し、スラブ加熱温度は1000〜13
00℃とすれば良好な深絞り性が得られる。好ましくは
1000〜1150℃である。
00℃とすれば良好な深絞り性が得られる。好ましくは
1000〜1150℃である。
さらにA r 3点以上から急冷を行う冷却装置は、通
常仕上圧延機の後に配置される温度計や、板厚計の作動
に支障を与えない範囲で、仕上圧延機にできるだけ近づ
けて配置することが望ましい。
常仕上圧延機の後に配置される温度計や、板厚計の作動
に支障を与えない範囲で、仕上圧延機にできるだけ近づ
けて配置することが望ましい。
これは仕上圧延機から巻取機の間の限られた長さの範囲
で、保持時間をできるだけ長くとるためである。また保
持時間を長くとるため保持後の冷却もできるだけ高い冷
却速度で行うことが望ましい。
で、保持時間をできるだけ長くとるためである。また保
持時間を長くとるため保持後の冷却もできるだけ高い冷
却速度で行うことが望ましい。
Ar3点以上から急冷を行う冷却方法は、水による冷却
、気体による冷却、水に溶媒等を添加して冷却する方法
、いずれでもよい。
、気体による冷却、水に溶媒等を添加して冷却する方法
、いずれでもよい。
冷延、焼鈍を行い冷延鋼板となした後、その後の工程で
亜鉛めっき、すずめつき、クロムめっきなど種々のめっ
きをその用途に合わせて行ってもよい。また焼鈍後引続
いて溶融亜鉛めっき等を行うことも、用途に応じておこ
なってもよい。
亜鉛めっき、すずめつき、クロムめっきなど種々のめっ
きをその用途に合わせて行ってもよい。また焼鈍後引続
いて溶融亜鉛めっき等を行うことも、用途に応じておこ
なってもよい。
さらに焼鈍抜形状矯正を行うとともに降伏点伸びを消去
する目的で調質圧延を行う必要があるが、その調質圧延
は0.4〜2%とすると良好な形状性が得られるととも
に、降伏点伸びを消去できる。
する目的で調質圧延を行う必要があるが、その調質圧延
は0.4〜2%とすると良好な形状性が得られるととも
に、降伏点伸びを消去できる。
さらに、防錆処理、潤滑剤の塗布等も必要に応じて行っ
てもよい。
てもよい。
[実施例]
通常の工程にしたがって、溶製された鋼を連続鋳造によ
って245mm厚のスラブとした。鋼の化学成分を第1
表に示す。
って245mm厚のスラブとした。鋼の化学成分を第1
表に示す。
その後1150℃て1.5hr均熱処理後、粗圧延、仕
上圧延を肯い所定の温度で巻取りホラ1へコイルとなし
た。その後酸洗を行った後、80%の冷間圧延を行い、
760℃で40秒間の連続焼鈍を行い、0.8%の調質
圧延を行って冷延鋼板を製造した。
上圧延を肯い所定の温度で巻取りホラ1へコイルとなし
た。その後酸洗を行った後、80%の冷間圧延を行い、
760℃で40秒間の連続焼鈍を行い、0.8%の調質
圧延を行って冷延鋼板を製造した。
第2表に冷延鋼板のr値と、焼付硬化量(BH量)と、
肌荒れの有無、さらに耐常温時効性として降伏点伸びを
示した。またホットコイルすなわち熱延板の結晶粒度も
合わせて示した。
肌荒れの有無、さらに耐常温時効性として降伏点伸びを
示した。またホットコイルすなわち熱延板の結晶粒度も
合わせて示した。
第2表に示すごとく、本発明範囲内の化学成分の鋼を用
い、さらに本発明範囲内の熱延での圧延終了温度および
冷却開始温度、冷却終了温度、そして冷却速度で冷却を
行うことによってプレス成形性に優れた冷延鋼板を製造
できることがわかる。
い、さらに本発明範囲内の熱延での圧延終了温度および
冷却開始温度、冷却終了温度、そして冷却速度で冷却を
行うことによってプレス成形性に優れた冷延鋼板を製造
できることがわかる。
深絞り性の指評しとてランクフォード値(r値)を用い
た。r値は圧延方向、圧延方向から±45°傾いた方向
、圧延直角方向の値を平均したものである。
た。r値は圧延方向、圧延方向から±45°傾いた方向
、圧延直角方向の値を平均したものである。
耐肌荒れ性の判定は200φの液圧バルジによって高さ
50mm成形し、肌荒れの有無を目視で判定し行った。
50mm成形し、肌荒れの有無を目視で判定し行った。
焼付硬化量すなわちBH量は、鋼板を圧延方向に2%引
張り、その後170℃で20m1n熱処理を行い、再度
同一方向に引張り、熱処理前後での降伏応力の上昇値で
評価した。
張り、その後170℃で20m1n熱処理を行い、再度
同一方向に引張り、熱処理前後での降伏応力の上昇値で
評価した。
耐常温時効性の指評として鋼板を100℃でlhr熱処
理した後圧延方向に引張試験を行って、測定した降伏点
伸びを示した。
理した後圧延方向に引張試験を行って、測定した降伏点
伸びを示した。
[発明の効果]
以上述べた如く、本発明はプレス成形性や耐肌荒れ性が
従来よりも優れた、プレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板
の製造方法であり、産業上の効果が大きい。
従来よりも優れた、プレス成形用の焼付硬化性冷延鋼板
の製造方法であり、産業上の効果が大きい。
特許出願人 新日本製鐵株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量%で、 C:0.001〜0.003、Si:0.05以下、S
:0.05以下、Mn:0.5以下、 P:0.1以下、SolAl:0.02〜0.10、N
:0.0040以下 を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分
の鋼を、熱間圧延に際し、Ar3点以上の温度で仕上げ
圧延を終了し、Ar3点以上の冷却開始温度から、(A
r3−30℃)〜(Ar3−100℃)の冷却終了温度
の間を80℃/s〜400℃/sの冷却速度で冷却し、
該冷却終了後引続いて2s〜20sの間保持し、550
℃〜750℃の温度で巻取り、常法に従って冷間圧延・
連続焼鈍することを特徴とする、プレス成形性および焼
付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1008888A JPH01188628A (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | プレス成形性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1008888A JPH01188628A (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | プレス成形性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01188628A true JPH01188628A (ja) | 1989-07-27 |
Family
ID=11740582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1008888A Pending JPH01188628A (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | プレス成形性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01188628A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103993222A (zh) * | 2014-05-12 | 2014-08-20 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 冷轧钢板及其制备方法和热镀锌钢板及其制备方法 |
-
1988
- 1988-01-20 JP JP1008888A patent/JPH01188628A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103993222A (zh) * | 2014-05-12 | 2014-08-20 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 冷轧钢板及其制备方法和热镀锌钢板及其制备方法 |
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