JPH0118258Y2 - - Google Patents

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JPH0118258Y2
JPH0118258Y2 JP13072783U JP13072783U JPH0118258Y2 JP H0118258 Y2 JPH0118258 Y2 JP H0118258Y2 JP 13072783 U JP13072783 U JP 13072783U JP 13072783 U JP13072783 U JP 13072783U JP H0118258 Y2 JPH0118258 Y2 JP H0118258Y2
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rack
cutter
pinion
steel billet
steel
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置
に関し、曲り検出装置の回転検出器により案内体
の進退量を正確に検出できるようにして、カツタ
ーユニツトのカツターを的確に制御できるように
することを目的とする。
製鋼段階、分塊圧延中に発生する割れ疵、ヘゲ
疵等の表面疵が鋼片の品質に与える影響は大き
く、その疵の除去は品質管理上、重要な問題であ
る。そこで、探傷ラインに設置した探傷機で鋼片
の表面疵を予め探傷しておき、その鋼片を疵取ラ
インに装入し、この疵取ラインの搬送ローラによ
つて鋼片を長手方向に搬送する間に、疵取機で鋼
片の表面疵を除去するようにしている。
ところで、この種の疵取機には、鋼片の表面疵
を切削するカツターを鋼片の被切削面の幅方向に
移動自在に備えるカツターユニツトと、鋼片の曲
りを検出してカツターを上記幅方向に移動させる
曲り検出装置とを備え、曲り検出装置に、鋼片表
面に接当する案内体と、案内体を鋼片表面に対し
て進退自在に押付ける押付シリンダと、案内体と
同行して進退するラツクと、ラツクと咬合うピニ
オンと、検出軸にピニオンが固設されて案内体の
進退量を検出する回転検出器とを備えたものがあ
る。
ところで、従来においては、ラツクの歯とピニ
オンの歯との間のバツクラツシユのため、回転検
出器によつて案内体の進退量を正確に検出できな
い場合があり、これが、曲り検出装置の検出精度
を悪いものとしていた。
本考案は上記実情に鑑み考案されたものであつ
て、その特徴とする処は、長手方向に搬送される
鋼片の表面疵を切削するカツターを鋼片の被切削
面の幅方向に移動自在に備えるカツターユニツト
と、鋼片の曲りを検出してカツターを上記幅方向
に移動させる曲り検出装置とを備え、曲り検出装
置に、鋼片表面に接当する案内体と、案内体を鋼
片表面に対して進退自在に押付ける押付手段と、
案内体と連動して進退するラツクと、ラツクと咬
合うピニオンと、検出軸にピニオンが固設されて
案内体の進退量を検出する回転検出器とを備えた
鋼片疵取機において、ピニオンを一回転方向に付
勢してラツクの歯間にあるピニオンの歯を常時ラ
ツクの長手方向一側部側の歯と接当させる弾機を
備えた点にある。
以下、図示の実施例について本考案を詳述する
と、第1図乃至第4図において、1は角型断面の
鋼片で、搬送ローラ2,3によつて長手方向に搬
送される。4はフレームで、鋼片1の搬送経路に
沿つて配設されている。
5は疵取機本体で、フレーム4に、上下方向に
配設された左右一対の引上シリンダ6を介して昇
降自在に懸架されると共に、鋼片1の搬送方向に
平行に配設された左右一対宛の上・下クツシヨン
シリンダ7,8を介して、浮動状態に保持され、
鋼片1の曲りに対応可能とされている。疵取機本
体5は、鋼片1を挾持して該鋼片1の送りと表面
疵の切削とを行うもので、疵取機本体5は、鋼片
1の搬送方向に直交して上下に配置された上・下
締付フレーム9,10と、この上・下締付フレー
ム9,10にピン11,12を介して連結された
左右一対の締付シリンダ13と、鋼片1を挾むよ
うに配置された2組宛の駆動ローラユニツト14
及び従動ローラ15と、4組宛のカツターユニツ
ト16、オートセンサーユニツト17及び曲り検
出装置18等から構成されている。
上締付フレーム9とフレーム4上端部両者の左
右両端部間には引上シリンダ6が介装されると共
に、上・下締付フレーム9,10の左右両端部
と、フレーム4の左右両端部との間には夫々上・
下クツシヨンシリンダ7,8が介装されている。
上締付フレーム9には、その下側面に枢着された
ブラケツト19に左右一対の取付フレーム20が
鋼片1の搬送方向と平行なピン21により枢着さ
れ、又、下締付フレーム10には、その上側面に
装着されたブラケツト22に左右一対の取付フレ
ーム23がピン24により枢着されており、これ
ら各取付フレーム20,23はピン21,24に
対して鋼片1と反対側で姿勢保持装置25,26
により上・下締付フレーム9,10に夫々取付け
られている。
各駆動ローラユニツト14は各取付フレーム2
0に装備されるもので、前後一対の駆動ローラ2
7と、これを駆動する駆動モータ28とを備えて
いる。
各従動ローラ15は、各取付フレーム23に、
各駆動ローラユニツト14の駆動ローラ27と対
応し且つ該駆動ローラ27との間で鋼片1を挾持
するように遊転自在に備えられている。尚、駆動
ローラユニツト14の駆動ローラ27と従動ロー
ラ15は鋼片1の表面に対して常時垂直な姿勢を
保持して鋼片1の変形に対して追従するように構
成されている。
各カツターユニツト16は揺動アーム29を介
して各取付フレーム20に備えられている。揺動
アーム29は取付フレーム20に駆動ローラユニ
ツト14の回転軸30廻りに揺動自在として前方
又は後方に突出状に備えられると共に、取付フレ
ーム20との間に備えられた操作シリンダ31に
より操作可能とされている。各カツターユニツト
16は、円筒状ケース32と、ケース32に鋼片
1の被切削面の幅方向に摺動自在に備えられてケ
ース32内に供給される圧力流体により摺動操作
される摺動体33と、摺動体33先端部に回転自
在に備えられたカツター34と、ケース32に備
えられてカツター34を回転駆動するモータ35
とを備えている。カツター34は鋼片1の上面側
の一表面の表面疵を切削するもので、鋼片1の被
切削面に対して垂直に保持され、摺動体33の摺
動により被切削面の幅方向に移動可能とされると
共に、操作シリンダ31による取付フレーム20
の揺動により切込方向に移動可能とされている。
各オートセンサーユニツト17は各カツターユ
ニツト16と対応配置され、鋼片1の曲りを検出
して各カツターユニツト16のカツター34を切
込方向に移動させるもので、鋼片1表面に接当す
る左右一対のセンサーシユー36を有し、これら
センサーシユー36がカツター34両側に配置さ
れている。
第5図及び第6図に示すように、各曲り検出装
置18は各カツターユニツト16の下方側に対応
配置され、鋼片1の曲りを検出して対応する各カ
ツターユニツト16のカツター34を鋼片1の被
切削面の幅方向に移動させるもので、案内体37
と、押付シリンダ38と、ラツク39と、ピニオ
ン40と、弾機41と、回転検出器42等を備え
ている。
案内体37は、図例では、鋼片1の下面側の一
表面上を転動するローラにて例示されており、揺
動体43に回転自在に備えられている。揺動体4
3は取付フレーム23の前面側又は後面側に鋼片
1の搬送方向と直交するピン44により上下方向
に揺動自在とされ、該揺動により、案内体37は
鋼片1表面に対して進退可能とされている。
押付シリンダ38は案内体37を鋼片1表面に
対して進退自在に押付けるもので、図例では、複
動型式の油圧シリンダで例示されており、揺動体
43と、その下方で取付フレーム23に固設され
た支持台45との間に介装されている。
第7図乃至第10図にも示すように、ラツク3
9は案内体37と連動して進退するもので、ケー
ス46内にその軸心方向に揺動自在に備えられて
おり、ケース46基端部が支持台45に枢支さ
れ、ラツク39先端部が揺動体43に枢支されて
いる。ラツク39の軸心方向中央部の前面側又は
後面側にはラツク部47が刻成され、又、基端
は、テーパ形状のテーパ部48とされている。ケ
ース46は、先端部側の筒体49と、基部側の溝
形材50とから成り、筒体49のラツク部47と
対応する部分には開口部51が形成されている。
52は退避用スイツチで、案内体37及びラツク
39が鋼片1表面から所定以上退避した際に、こ
れを検出するもので、支持台45に備えられ、ラ
ツク39のテーパ部48により操作される検知部
53を揺動自在に備えている。
回転検出器42は案内体37の進退量を検出す
るもので、筒体49の開口部51の一側に筒体4
9に直交状に固設され、その筒体49内部に突出
する検出軸54の基部側に、ラツク部47と咬合
うピニオン40が、先端部に装備板55がキー5
6結合されている。装備板55内周部には、検出
軸54の軸心方向外方に突出する筒部57が形成
されている。
弾機41は、ピニオン40を一回転方向に付勢
してラツク39の歯58間にあるピニオン40の
歯59を常時ラツク39の長手方向一側部側の歯
58と接当させるものであつて、図例では、渦巻
バネにて例示されており、装備板55と、開口部
51を閉鎖するカバー60との間に介装されて、
第10図に示すように、一端が筒部57に係止さ
れ、他端が、カバー60に固設された係止軸61
に係止されており、これにより、ラツク39の歯
58間にあるピニオン40の歯59は常時ラツク
39の上部側の歯58と接当するようにされてい
る。
次に上記構成における作動を説明する。鋼片1
が搬送されて来るまでの待機時には、締付シリン
ダ13により上・下締付フレーム9,10間の間
隔を開き、鋼片1に曲り、蛇行等があつても自由
に疵取機本体5内に進入し得るようにして、疵取
機本体5を引上シリンダ6により懸垂状態として
おく。又、操作シリンダ31を収縮させて、揺動
アーム29を介して各カツターユニツト16及び
オートセンサーユニツト17を持上げておくと共
に、各曲り検出装置18において、押付シリンダ
38を収縮状態とし、案内体37を後退させてお
き、この状態を退避用スイツチ52により検出し
ておく。
鋼片1の先端が搬送ローラ2を経て疵取機本体
5の駆動ローラユニツト14まで達すると、図外
の検出器からの信号により引上シリンダ6を収縮
方向に作動させ、鋼片1を駆動ローラ27と従動
ローラ15とによつて挾持し締付ける。この状態
で、引上シリンダ6を浮動状態に制御し、疵取機
本体5の荷重を担持して、疵取機本体5の荷重が
鋼片1を介して搬送ローラ2,3にかかわらず、
しかも、鋼片1の変形に応じて追従するように浮
動状態にする。次に、操作シリンダ31を伸長さ
せて、各カツターユニツト16及びオートセンサ
ーユニツト17を鋼片1の被切削面に対して所定
位置に下降させ、オートセンサーユニツト17の
一方のセンサーシユー36を鋼片1の被切削面に
対して相対的に摺動させておくと共に、各曲り検
出装置18の案内体37を鋼片1表面上を転動さ
せておく。
鋼片1の移動中において、探傷機から疵信号が
発せられると、その疵位置でカツターユニツト1
6が作動し、カツター34が回転して鋼片1の表
面疵を切削し、除去する。即ち、疵信号がある
と、カツターユニツト16のケース32に圧力流
体が供給されて、摺動体33が摺動し、カツター
34が鋼片1の被切削面の幅方向に疵位置まで移
動すると共に、操作シリンダ31が作動し、揺動
アーム29を介して、カツター34に所定の切込
動作を行わしめ、カツター34によつて疵を切削
する。疵信号がなくなると、カツター34は原位
置に復帰し、以下、疵取信号毎に同様の動作を繰
返して疵取りを行う。
鋼片1の疵取り過程において、鋼片1に曲りが
あつた場合の曲り検出装置18、オートセンサー
ユニツト17及びカツターユニツト16の作動
を、疵取機本体5の前部側の上記各装置を示す第
5図に基き説明する。即ち、鋼片1にX←→X方向
に関する曲りがある場合には、これに対応して、
左下曲り検出装置18の案内体37及び右上オー
トセンサーユニツト17のセンサーシユー36が
X←→X方向に進退する。
案内体37の進退により、揺動体43を介して
押付シリンダ38が伸縮すると共に、ラツク39
が案内体37と連動して進退して、ラツク39と
咬合うピニオン40が回動し、この回動量を、検
出軸54にピニオン40が固設された回転検出器
42が検出する。この検出により、左上カツター
ユニツト16のカツター34が鋼片1の被切削面
に対してその幅方向に鋼片1の曲り分だけ位置修
正される。
上記の場合におけるラツク39とピニオン40
の咬合状況を第10図に基き説明すると、ピニオ
ン40は矢示方向に付勢されて、ラツク39の歯
58間にあるピニオン40の歯59が常時ラツク
39の上部側の歯58と接当しているので、ラツ
ク39が下方向に移動する際は無論の事、ラツク
39が上方向に移動する際にも、ピニオン40は
ラツク39の移動に正確に追従して回動するので
あり、従つて、鋼片1の曲りによる案内体37の
進退量を回転検出器42により正確に検出でき
る。
又、第5図における右上オートセンサーユニツ
ト17においては、センサーシユー36のX←→X
方向に関する進退量を検出して、右上カツターユ
ニツト16を鋼片1の被切削面に対してX←→X方
向、即ち、その切込方向に鋼片1の曲り分だけ位
置修正する。
尚、鋼片1のY←→Y方向の曲りに対しても、左
上オートセンサーユニツト17及び右下曲り検出
装置18が上記同様に検出し、各カツターユニツ
ト16を制御する。
鋼片1の終端が駆動ローラユニツト14に達す
ると、図外の検出器からの信号により、押付シリ
ンダ38、操作シリンダ31、引上シリンダ6、
締付シリンダ13が作動して、鋼片1を解放し、
待機状態に戻る。
尚、実施例では、案内体を鋼片表面に対して進
退自在に押付ける手段として油圧シリンダを採用
したが、その他のものを採用するようにしてもよ
い。
以上詳述したように、本考案によれば、ラツク
の歯とピニオンの歯との間のバツクラツシユによ
つて、回転検出器による案内体の進退量の検出に
誤差が発生することはなく、回転検出器により案
内体の進退量を正確に検出でき、カツターユニツ
トのカツターを的確に制御できる。本考案は上記
利点を有すると共に、その構造は簡易で、ローコ
ストで実施可能であり、実益大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体
構成を示す一部切欠側面図、第2図は同一部切欠
き背面図、第3図は要部側面図、第4図は同簡略
斜視図、第5図は第3図のA−A線矢視図、第6
図は第5図のB矢視図、第7図は第5図のC−C
線矢視断面図、第8図は第7図のD−D線矢視断
面図、第9図は第8図のE−E線矢視断面図、第
10図はラツクとピニオンの咬合状況を示す説明
図である。 1……鋼片、5……疵取機本体、14……駆動
ローラユニツト、15……従動ローラ、16……
カツターユニツト、17……オートセンサーユニ
ツト、18……曲り検出装置、34……カツタ
ー、37……案内体、38……押付シリンダ、3
9……ラツク、40……ピニオン、41……弾
機、42……回転検出器、54……検出軸、5
8,59……歯。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長手方向に搬送される鋼片の表面疵を切削する
    カツターを鋼片の被切削面の幅方向に移動自在に
    備えるカツターユニツトと、鋼片の曲りを検出し
    てカツターを上記幅方向に移動させる曲り検出装
    置とを備え、曲り検出装置に、鋼片表面に接当す
    る案内体と、案内体を鋼片表面に対して進退自在
    に押付ける押付手段と、案内体と連動して進退す
    るラツクと、ラツクと咬合うピニオンと、検出軸
    にピニオンが固設されて案内体の進退量を検出す
    る回転検出器とを備えた鋼片疵取機において、ピ
    ニオンを一回転方向に付勢してラツクの歯間にあ
    るピニオンの歯を常時ラツクの長手方向一側部側
    の歯と接当させる弾機を備えたことを特徴とする
    鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置。
JP13072783U 1983-08-23 1983-08-23 鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置 Granted JPS6038607U (ja)

Priority Applications (1)

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JP13072783U JPS6038607U (ja) 1983-08-23 1983-08-23 鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置

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JP13072783U JPS6038607U (ja) 1983-08-23 1983-08-23 鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置

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JPS6038607U JPS6038607U (ja) 1985-03-18
JPH0118258Y2 true JPH0118258Y2 (ja) 1989-05-29

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JP13072783U Granted JPS6038607U (ja) 1983-08-23 1983-08-23 鋼片疵取機における鋼片曲り検出装置

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