JPH01182375A

JPH01182375A - 電線用絶縁塗料

Info

Publication number: JPH01182375A
Application number: JP719588A
Authority: JP
Inventors: Haruo Kadoi; 角井　春雄; Yuji Ito; 勇治伊藤
Original assignee: Toshiba Chemical Corp
Current assignee: Kyocera Chemical Corp
Priority date: 1988-01-16
Filing date: 1988-01-16
Publication date: 1989-07-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、ホルマール線用塗料を代替する、又はより特
性の改善された電線用絶縁塗料に関する。

（従来の技術）現在、ホルマール線用塗料を銅線に塗布焼付してなるホ
ルマール線は、機械的特性、耐油性、湿熱性等に優れた
特性を有するので、汎用の絶縁電線として広く使用され
ている。

しかしながら、ホルマール線は耐熱性が１０５〜１１５
℃（耐熱指数）と低いため、前述の優れた特性を有する
にもかかわらす、耐熱性電気機器に使用できず、その用
途がＡ種の電気機器のみに限られていた。

（発明が解決しようとする課題）本発明は、上記の欠点を解消するためになされたもので
、ホルマール線の欠点である耐熱性（耐熱指数）を大幅
に向上させ、機械的特性（可視性）を損なうことなく、
耐油性、湿熱性をさらに改善した電線用絶縁塗料を提供
しようとするものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段と作用）本発明者らは、上記の目的を達成しようと鋭意研究を重
ねた結果、エポキシ樹脂とフェノキシ樹脂とを配合する
ことによって上記の目的を達成できることを見いだし、
本発明を完成したものである。

すなわち、本発明は、（Ａ）エポキシ樹脂１〜９９重量
部、（Ｂ）フェノキシ樹脂９９〜１重量部および１種又
は２種以上の（Ｃ）硬化剤を有機溶媒に溶解してなるこ
とを特徴とする電線用絶縁塗料である。　そしてその硬
化剤として、エポキシ樹脂とフェノキシ樹脂との合計量
１００重量部に対して（イ）ブロックイソシアネート化
合物５〜５０重量部、（ロ）フェノール樹脂５〜５０重
量部（ハ）メラミン樹脂３〜３０重置部配合した電線用
絶縁塗料である。

本発明に用いる＜Ａ）エポキシ樹脂は次の構造式を有す
るもので、エポキシ当量（ｇ／ｅｑ）が４００以上の重
合度ｎをもつ固形エポキシ樹脂である。

具体的な化合物としては、例えばエピコート１００１．
１００２．１−００３，１００４゜１００７．１００９
　（油化シェルエポキシ社製、商品名）、ＹＤ　　０１
１，０１２，０１４゜０１７．０１９，０２０　（東部
化成社製、商品名）等が挙げられ、これらは単独又は２
種以上混合して使用できる。

本発明に用いる（Ｂ）フェノキシ樹脂としては、次の構
造式で示されるもので、分子ｌが５　、０００以上（重
合度ｎはそれにより定まる）の固形樹脂である。

具体的な化合物としては、例えばＰＫＨＣ，ＰＫＨＨ，
ＰＫＨＪ　（ユニオンカーバイド社製、商品名）、ＹＰ
−５０（東部化成社製、商品名）等が挙げられ、これら
は単独もしくは２種以上混合して使用する。

エポキシ樹脂とフェノキシ樹脂との配合割合は、エポキ
シ樹脂１〜９９重量部と７工ノキシ樹脂９９〜１重量部
であることが望ましい、　エポキシ樹脂が１重量部未満
の場合は可視性が劣り好ましくない、　またフェノキシ
樹脂１重量部未満の場合は塗料の高不揮発分化ができず
好ましくない。

本発明に用いる（Ｃ）硬化剤は、（イ）ブロックインシ
アネート化合物（ロ）フェノール樹脂及び（ハ）メラミ
ン樹脂の３成分を含む、　まず（イ）ブロックイソシア
ネート化合物としては、トルエンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジ
イソシアネート、およびそれらの誘導体をフェノール、
クレゾール、キシレノール等の溶剤でブロックしたもの
である。　具体的なものとして、例えば、コロネートＡ
Ｐスティブル、ミリオネートＭＳ−５０、コロネート２
５０１　（日本ポリウレタン社製、商品名）、デスモジ
ュール、ＣＴスティブル（住友バイエルウレタン社製、
商品名）等が挙げられ、これらは単独もしくは２種以上
混合して使用する。

ブロックイソシアネート化合物の配合割合は、エポキシ
樹脂およびフェノキシ樹脂の合計量１００重量部に対し
て５〜５０重量部であることが望ましい。

その割合が５重量部未満では耐熱性、耐油性、湿熱性が
悪くなり、また５０重量部を超えると可撓性が劣り好ま
しくない。

また、（ロ）フェノール樹脂としては、特にクレゾール
とホルムアルデヒドの縮合物が好ましく、具体的な化合
物としてＣＫＭ−１２８２＜昭和ユニオン合成社製、商
品名）ＴＥＹ９８２４　（東部ケミカル社製、商品名）
等が挙げられ、これらは単独もしくは２種以上混合して
使用する。　フェノール樹脂の配合割合は、エポキシ樹
脂と７エノキシ樹脂との合計量１００．１号部に対して
、５〜５０重量部配置部ることが望ましい、　その割合
が５重量部未満の場合は、耐熱性、耐油性、湿熱性が悪
くなり好ましくない、　また５０重量部を超えると可撓
性に劣り好ましくない。

さらに（ハ）メラミン樹脂は、メラミンとメタノール、
ブタノール、ホルムアルデヒドとの縮合物で、メラミン
樹脂の具体的な化合物としては、メランー２２（日立化
成社製、商品名）、スーパーベッカミンＪ−８２０（大
日本インキ化学工業社製、商品名）、ニーパン２０ＳＥ
Ｃ三井東圧化学社製、商品名）等が挙げられ、これらは
単独もしくは２種以上混合して使用する。　メラミン樹
脂の配合割合、エポキシ樹脂およびフェノキシ樹脂の合
計量１００重量部に対して３〜３０重量部配置部ること
が望ましい、　その割合が３重量部未満の場合は、耐熱
性、耐油性、湿熱性が悪くなり好ましくない、　また３
０重量部を超えると可撓性が悪くなり好ましくない。

本発明に用いる有機溶媒としては、フェノール、クレゾ
ール、キシレノール等のフェノール系溶媒、またソルベ
ントナフサ１号、ソルベントナフサ２号、ツルベトナフ
サ３号、またベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
系溶媒、さらにアセトン、ＭＥＫ、シクロヘキサノン等
のケトン系溶媒等が挙げられ、これらは単独もしくは２
種以上混合して使用する。

本発明の電線用絶縁塗料は、ホルマール線用塗料の代替
又はより特性め優れたものとして使用するで、とができ
、またホルマール線用塗料と任意の割合で混合使用する
ことができる。

（実施例）。

次に、本発明を実施例によって説明する。

実施例　１〜３第１表に示した組成をクレゾール／ソルベントナフサ２
号＝５０１５０（重量比）の混合溶媒に溶解してそれぞ
れ絶縁塗料を製造した。

比較例第１表に示した組成を実施例と同様にして混合溶媒に溶
解して絶縁塗料を製造した。

実施例および比較例を製造した絶縁塗料の粘度、不揮発
分を試験し、次いでその絶縁塗料を用いて竪炉（炉長６
ｎ＋、炉温４００℃）で直径１．０１１１１の丸銅線に
塗布焼付して、皮膜厚さ３８μｍの絶縁電線をつくり、
耐熱性、可視性、絶縁破壊電圧、耐油性、湿熱性の試験
を行ったのでその結果を第１表に示した。　本発明は、
特に耐熱性、耐油性、湿熱性に優れており、本発明の効
果が確認された。

耐熱性、絶縁破壊電圧の試験は、Ｊ　Ｉ　５−Ｃ−３０
０３によって試験を行った。　可撓性試験は、絶縁電線
を２０％伸長後、自己径に１００回巻付し、絶縁皮膜の
クラック発生の有無をａ察した。　また、耐油性はＪＩ
Ｓ−Ｃ−３００３，１１，（２）項に準じ、ツイストペ
ア試料を１、水分を１ｖ０１％含む２号絶縁油と共に鉄
製容器に封入し、１３０℃で３０日日間加熱し、試料を
とりだした後、絶縁破壊電圧を測定し、初期値に対する
％Ｂ、Ｄ、Ｖ　（絶縁破壊電圧の保持率）で表示した。

　湿熱性は、ツイストへア試料をガグス管中に水分０．
２ｖｏ　１％と共に封入し、１３０℃で７日間加熱し、
試料を取り出した後、絶縁破壊電圧を測定し、初期値に
対する％Ｂ、Ｄ、Ｖで表示した。

［発明の効果］以上の説明および第１表から明らかなように、本発明の
電線用絶縁塗料は、耐熱性を大幅に向上させ、ホルマー
ル線用塗料の長所である機械的特性（可視性）を損なう
ことなく、耐油性、湿熱性をさらに改善したものである
。　また、本発明の電線用絶縁塗料は、同一粘度で高い
不揮発分の塗料が得られるため、有機溶媒の節約ができ
、塗料の経済性および省資源化に寄与できる。

Claims

【特許請求の範囲】

１　（Ａ）エポキシ樹脂１〜９９重量部、（Ｂ）フェノ
キシ樹脂９９〜１重量部および（Ｃ）硬化剤を有機溶媒
に溶解してなり、硬化剤として、エポキシ樹脂とフェノ
キシ樹脂との合計量１００重量部に対して（イ）ブロッ
クイソシアネート化合物５〜５０重量部、（ロ）フェノ
ール樹脂５〜５０重量部及び（ハ）メラミン樹脂３〜３
０重量部を配合することを特徴とする電線用絶縁塗料。