JPH01181529A - 集束イオンビーム加工方法とその装置 - Google Patents

集束イオンビーム加工方法とその装置

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JPH01181529A
JPH01181529A JP306288A JP306288A JPH01181529A JP H01181529 A JPH01181529 A JP H01181529A JP 306288 A JP306288 A JP 306288A JP 306288 A JP306288 A JP 306288A JP H01181529 A JPH01181529 A JP H01181529A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、LSIなどに精密に微細な穴加工を施すため
の方法と装置に係り、特にその加工穴の深さや底面形状
、断面構造をリアルタイムにモニタするのに好適とされ
た集束イオンビーム加工方法とその装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
これまでにあっては、LSIなどの特定位置における断
面構造はS E M (Scanning I!lec
tronMicroscope)像によって観察される
ようになっている。熟練作業者によって試料の研磨と顕
微鏡による試料の観察が所望の断面が出現するまで繰り
返された後は、その断面がSEM像によって観察されて
いたものである。
一方、時開5B−164135号公報による場合、加工
手段としての集束イオンビーム発生手段と、観察手段と
しての電子ビーム発生手段および2次電子検出用光電子
増倍管とによって、回転・移動し得るステージに載置さ
れた試料を加工し、所定のパターンの加工が完了した後
は試料台を電子ビームに対し所望の角度と位置になるべ
く試料台を移動させ、電子ビームを照射することで試料
の2次電子像が観察されるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これまでにあっては、集束イオンビーム
による加工の進行途中で試料を動かすことなく電子ビー
ムを照射することで、試料の加工形状の変化を観察する
点については配慮がされておらず、加工深さのインプロ
セス測定や加工層を速やかに判定し得ないという不具合
がある。
また、上記公報による場合その不具合に加えLSIによ
く用いられる材料であるStやSin。
をイオンビームによりスパッタエッチした場合、加工穴
底面からスパッタされた粒子の一部が加工穴側壁に付着
しく再付着現象)てしまい、側面に現われるはずのLS
Iの断面構造が良好に観察され得ないものとなっている
。更に、研磨によって観察に適した良好な断面が得られ
る場合にはまた熟練作業者の不足と相俟って、観察によ
り多くの時間が要されるものとなっている。
本発明の目的は、試料あるいは被加工物を集束イオンビ
ームによって加工中であっても、試料あるいは被加工物
を移動させることなく加工穴についてのSEM像および
S I M (Scanning IonMicros
cope)像を得ることで、インプロセスでの加工深さ
モニタや加工穴底面形状の観察が速やかに行ない得る集
束イオンビーム加工方法とその装置を供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、集束イオンビームによって加工を所定時間
待なう度に、試料あるいは被加工物における加工領域と
その近傍に対し、イオンビーム軸方向とは軸方向を異に
した電子ビームを照射しSEM像を得ることで達成され
る。集束イオンビーム発生手段や電子ビーム発生手段の
他、2次荷電粒子検出手段を設けてSEM像、更にはS
rM像をモニタに表示せしめるべく構成することで達成
される。
〔作用〕
ビーム走査切替制御手段による制御下に、集束イオンビ
ーム発生手段からの集束イオン、ビームと、電子ビーム
発生手段からの電子ビームとが交互に試料あるいは被加
工物を照射、走査するようにして、試料あるいは被加工
物を加工しつつその加工状態をモニタしようというもの
である。集束イオンビームによる加工中2次荷電粒子検
出手段によって検出された2次荷電粒子(例えば2次電
子)によってはS1M像が、また、電子ビームによって
照射、走査が行なわれている間、2次荷電粒子検出手段
によって検出された2次電子によってはSEM像がモニ
タに表示されることから、それら像の表示上での相対的
位置関係や表示倍率を考慮することによっては、その加
工時点での加工状態が速やかに知れるものである。また
、集束イオンビームを低速度で走査したり、あるいは加
工領域にガスを吹き付はスパッタ粒子をガス化する場合
は、加工穴側面へのスパッタ粒子の付着を防止し得、し
たがって、その側面からは良好なSEM像が得られるこ
とで、断面構造が良好に把握され得るものである。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図から第21図により説明する。
先ず本発明による集束イオンビーム加工装置について説
明すれば、第1図はその一例での構成を示したものであ
る0図示のようにメインチャンバ1にはゲートバルブ2
を介しロードロックチャンバ3が設けられており、メイ
ンチャンバlはバルブ4を介し真空ポンプにより排気さ
れ、ロードロックチャンバ3もまた真空ポンプによりバ
ルブ5を介し排気されたものとなっている。
さて、メインチャンバ1には基本的にイオンビーム鏡筒
10、電子ビーム鏡筒11.2次電子ディテクタ12お
よび試料ステージ13が設けられるようになっている。
このうちイオンビーム鏡筒10には液体金属イオン源1
4、イオンビーム集束用静電レンズ系15、ブランキン
グ電極16、ブランキングアパーチャ17および偏向制
御電極18が設けられており、上記各々の電極には必要
な電圧が外部から印加されるようになっている。また、
電子ビーム鏡筒11は通常の走査電子顕微鏡(SEM)
に用いられているものと同様なものであり、レンズ系や
ブランキング電極、−量制御電極等によって試料19上
に焦点を結んだ状態で試料19上を電子ビーム21によ
って走査するが、イオンビーム20が照射されている関
電子ビーム21はブランキングされるようになっている
ところで、試料ステージ13上に載置された試料19上
へのイオンビーム20照射点の近傍には電子ビーム21
がイオンビーム20とはそのビーム軸方向を異にして照
射される必要があるが、このため電子ビーム鏡筒11は
メインチャンバ1に対しその電子ビーム軸位置が調整可
として取付けされている。
第2図は電子ビーム軸位置の粗調整を行なうための電子
ビーム鏡筒取付は方法の一例を示したものである。チャ
ンバ外壁30上に取付けされたフランジ31に対し、電
子ビーム鏡筒11が取付けされたベローズ付フランジ3
2がそのフランジ31面上を滑動可として取付けされた
ものとなっている。フランジ31の上面に互l;1に直
交して取付けられた2つのマイクロメータヘッド33に
よって、電子ビーム鏡筒11は真空を破ることなくその
軸位置が調整可能となっているものである。また、電子
ビーム照射位置の精調整は、例えばイオンビームを走査
することなく試料上の一点に照射しスポット加工を行な
い、次いでその試料を電子ビームで走査しSEM像を得
るようにするが、SEM像の中央にそのスポット加工穴
が位置すべく電子ビーム偏向電圧を微調整すればよい。
さて、第3図に示すように電子ビーム21がイオンビー
ム20に対しある角度θをもつように電子ビーム鏡筒1
1は設置されるが、その角度θはイオンビーム20で加
工された穴40の側壁41に電子ビーム21が照射され
るべく設定されるようになっている。
電子ビーム21は図示のように、穴40開口部を含むよ
うに広い幅すで穴40とその周辺をスキャンすることで
、穴40の側壁形状情報などを含む加工状態情報がSE
M像として得られるものである。このSEM像を得るた
めの2次電子ディテクタ12は穴40の側壁41から発
生される2次電子42を捉えるべ(設置されるが、この
ことは第4図に示すように、2次電子ディテクタ12を
イオンビームで加工中の穴40の側面のうち、電子ビー
ム照射面を直視する側に設ければよいことを示唆してい
る。結局2次電子ディテクタ12は電子ビーム鏡筒11
側に設置されることになる。しかし、第5図に示すよう
に、2次電子ディテクタ12が加工穴側壁を直視しない
ような位置に置かざるを得ない場合には、2次電子ディ
テクタ12の前面に正電位を持つ電極43を設けること
で、側壁からの二次電子を捉えるようにすればよい0以
上のようにして2次電子ディテクタ12によって捉えら
れた2次電子はイメージ制御器56によりモニタ57に
SEM像として表示されることになるものである。イメ
ージ制御器56では電子ビーム21をブランキングして
イオンビーム20を試料19に照射している場合には、
イオンビーム20による2次電子を2次電子ディテクタ
12により捉えることによって、SIM像をモニタ57
に表示し得るものとなっている。なお、試料ステージ1
3はロードロックチャンバ3とメインチャンバ1間を試
料19を保持して移動するが、試料19上の加工位置を
定めるべ(x、y方向に移動可となっている。
望ましくは更にZ軸(イオンビーム軸)、X軸。
Y軸回りに回転し得れば好都合となっている1上記構成
の装置を用いイオンビームによって穴血工を行ないつつ
、その穴形状、深さ情報を得るための制御装置58につ
いて説明すれば、第6図にイオンビームによる被加工領
域50と、電子ビームによって走査される観察領域51
の一例を示す、イオンビームにより領域50を一面スキ
ャンする毎に電子ビームで加工形状を観察する場合での
ビームスキャンの制御の例を第7図に示す、第7図では
ビームのX軸方向でのスキャンについては自明であるた
めに図示省略しているが、イオンビームがy方向に一回
スキャンする間、電子ビームはブランキングされるよう
になっている。イオンビームのスキャンが終了すると、
電子ビームのブランキングが解かれ電子ビームによるス
キャンが行なわれるものとなっている。この間イオンビ
ームはブランキングされているわけである。
以上述べたイオンビームと電子ビームの切替タイミング
は、イオンビームによる加工条件により様々に変更する
ことが望ましく、例えば、イオンビームを極めて高速に
スキャンし、加工領域を一面スキャンする間に僅かしか
加工しない条件で加工する場合は、イオンビームによっ
て被加工領域50を複数回スキャンする度に電子ビーム
による観察を行なえばよい。逆に後述するように、極め
て遅いスキャンで加工する場合は、−回に加工される量
が多いことから、このような場合にはイオンビームをX
軸方向に一回ないし数回スキャンする度に、電子ビーム
によって観察領域51を1回スキャンすればよい。更に
イオンビームのスキャンが遅い場合は、イオンビームの
X軸方向へのスキャンが少し進む毎に、電子ビームによ
るスキャンを行なってもよい、第1図に示すイオンビー
ム・ブランキング制御器53、イオンビーム・スキャニ
ング制御器52、電子ビーム・ブランキング制御器55
および電子ビーム・スキャニング制御器54では制御装
置58からのタイミング指令によって、所望にスキャン
制御、ブランキング制御を行なっているものである。な
お、ビームのスキャン制御は第7図に示した鋸歯状波に
よるアナログ的なスキャンに限られるわけではなく、照
射位置座標を次々と指定してビームを移動させるデジタ
ル的スキャンによる場合でも、同様なスキャンが可能と
なっている。
ところで、試料19が半導体LSIのように表面が絶縁
物でおおわれている場合は、イオンビーム20による加
工でチャージアップが生じるが、このような場合には試
料19に電子を照射し試料19表面での正電荷を中和す
る方法が採られる。このため第1図に示すように、電子
ジャワ銃60がメインチャンバlに設けられている。こ
れから発生する電子は32M像観察にとってはノイズと
なることから、電子ジャワ銃60を用いる場合はブラン
キング制御器59により第7図に示すイオンビーム・ブ
ランキング信号と同一タイミングで電子ジャワにもブラ
ンキングがかけられるようになっている。
以上の構成の装置を用い試料19をイオンビーム20で
加工しつつ、電子ビーム21で加工穴形状を観察すると
、順次第8図(a)、 (b)、 (C)に示すような
SEM像が得られるが、SEM像の倍率Mと電子ビーム
21のイオンビーム20に対する角度θが予め知れてい
るので、第8図(d)に示すように、穴40の深さDは
以下のように求められることになる。
D=H/sinθ=Y/ (Msinθ) −−−−−
−−−−(1)但し、側壁41の傾きは十分小さくイオ
ンビーム20とほぼ平行であると仮定した。
したがって、SEM像より画面上の深さYを測定するこ
とによって実際の加工深さが知れるので、加工深さは高
い精度で得られるものである。
イオンビーム20か細くスパッタされた物質の側壁への
再付着が少ない場合は、第8図(d)に示すように側壁
41はイオンビーム20とほぼ平行になる。
しかし、イオンビーム20が太い場合にはビーム電流分
布の据が長(なり側壁41がだれるようになる。
イオンビーム径の大きさに拘わらず加工条件や加工対象
、加工深さによって加工穴底面からスパッタされた物質
の側壁への再付着が多い場合には側壁の傾きが大きくな
る場合がある。このような場合にも式(1)によるとす
れば加工深さDに誤差が生じることになる。この点を改
善すべく第9図に示す加工装置ではイメージ制御器56
に2つのモニタ57.57’が収容されたものとなって
いる。モニタ57はイオンビーム20によるSrM像を
、また、モニタ57′は電子ビーム21によるSEM像
を表示するために設けられたものである。したがって、
モニタ57′には加工穴を斜め上方から見た像が、モニ
タ57には加工穴を真上から見た像が表示されることに
なる。具体的には第10図に示すように、加工穴40は
その側壁41が斜度αの四角錐台であるとして、モニタ
57′には加工穴40を角度θ方向から見たSEM像6
0が、また、モニタ57には加工穴40を真上から見た
SIM像60が表示されるものである。よって、これら
2つの像を用いれば、幾何学的な関係から側壁41の傾
きαが大きい場合でも、加工穴40の深さDを正しく求
めることが可能となる。
即ち、H−Dtanα、H’ −Dsin(α十〇)/
cosαであるとして、 − H/ H’ −5incr/sin (α十〇)−にと
おけば、tan rXはtana w Ksi*θ/ 
(1−Kcosθ)として表現されることから、Dは以
下のように求められるものである。
D−H/1ana =(1−Kcosθ)  /  (Ksinθ’)  
−−−−−−−−−(2)このように、2つの像60.
60’から求めたH9H′と電子ビームの傾き角θより
加工穴の深さDが式(2)により求められるが、この計
算は第11図に示すように、モニタ57.57’各々に
対応する表示画面60.60’にそれぞれカーソルを出
す機能を設け、カーソルが設定された座標Y、−Y、を
読みとったうえこれを画像倍率Ml、Mtで割ることで
H’、Hを求めた後は、式(2)を実現するソフトウェ
ア機能によって、自動的に加工深さDが求められるもの
となっている。なお、モニタは必ずしも2台必要ではな
く第12図に示すように、イオンビームスキャン信号と
電子ビームスキャン信号を切る機構62をイメージ制御
器56内に設け、1台のモニタ57にSEM像とSIM
像を切替表示してもよい、また、1つの表示画面を分割
しSEM像とSIM像を同時に表示してもよい、また、
SEM像とSIM像の倍率は必ずしも同一である必要は
なくそれぞれの倍率に応じ第11図に示す計算式に従っ
て、それぞれの倍率M、、M、で表示画面からよんだ寸
法Y、〜Y4を除すればよい。
ところで、加工時に太い径のイオンビーム20を用いて
いる場合、SIM像の解像度が悪化するばかりか、大イ
オンビーム流によってチャージアップが生じるが、この
ような場合には第13図(a)に示すように、太い径の
イオンビーム20での加工を行ない、とりあえず必要に
応じ電子シャワー65をかけるようにし、この加工途中
で必要に応じ第13図(b)、 (C)に示すようにビ
ーム径を大から小に切替して、イオンビーム加工を電子
シャワー65をかけることな(行ない高い解像度のSI
M像を得るとともに、イオンビーム20をブランキング
した状態では電子ビーム21をスキャンすることでSE
M像を得るといった対策が採れる。必要に応じイオンビ
ーム径の切替を行なうわけであるが、ビーム径切替機構
は公知であり、例えば第14図に示すように、イオン光
学系15の途中に異なった径をもつ2つの穴が穿設され
た可動板66を設け、真空外より真空フィードスルー6
7を介しアクチエエータ68で可動−板66を所定位置
に移動せしめることで、イオンビーム径を制限するとい
ったものが知られている。
これによる場合第15図(a)、 (b)に示すように
、アパーチャとしての2つの穴69.70がイオンビー
ム軸71に対しそれぞれ異ったずれを持つ可能性がある
ので、ビーム径の切替に伴いイオンビームの焦点や照射
位置が所望位置よりずれることになる。これに対しては
第16図に示すように、それぞれのビーム径に応じた最
適のレンズ電圧とビーム照射位置ずれを補正するための
シフト電圧を予め記憶しておき、ビーム径を切替した際
に、コントローラが必要な電圧を選択してビーム光学系
に印加すればよい。
第17図は2種類のSEM像を得るための加工装置の構
成を示した。ものであり、SEM観察用に2本の電子ビ
ーム鏡筒11と11′がその軸方向を異にして設けられ
たものとなっている。何れの電子ビーム鏡筒11.11
’からも同一被観察面に電子ビームを照射し得、2次電
子ディテクタ12ではその被観・東面からの2次電子を
受は得るように設けられたものとなっている。よって、
概ね2本の電子ビーム鏡筒11,11’と1本の2次電
子ディテクタ12は加工穴の同じ側に配置されるように
なっている。
このように電子ビーム鏡筒が設けられるのは、SIM像
の解像度が良好でなく加工穴の深さが精度良好に求めら
れない場合であっても、2種類のSEMより加工穴の深
さを精度良好に求めることが可能となるからである。
最後にLSI等の断面層構を観察する場合について説明
すれば、イオンビームで穴加工を行なう際、第18図(
alに示すように送り80の速度が大であるとビームの
中心から四方に粒子がスパッタされ、スパッタされた粒
子が側壁41に再付着するようになる。したがって、こ
の再付着によって側壁41からの試料断面の観察は妨げ
られることになる。しかし、第18図中)に示すように
イオンビーム20の送り80の速度を遅い場合は、スパ
ッタ粒子は送りと逆方向側に企散されることになる。そ
こで第19図に示すように、スキャン81を行ないつつ
遅い送り80をかけると、図示の如くの形状に穴が加工
されることが既に知られており、図示の例では左側の側
壁41にはスパッタ粒子の再付着が少なく断面観察に適
した面となっている。よって、第20図に示すように、
試料19の矢印82に沿った位置での断面を観察する場
合は、長さ83だけ離れた位置から加工を始め、矢印8
2のラインまで加工を行なった後に、電子ビーム21を
斜め上方からその側壁41に照射し、SEM像を得るよ
うにすればよい。
一方、これとは別に第1図などに示すように、メインチ
ャンバ1内にガス吹付はノズル90を設けるようにして
もよい。その際イオン源14.イオン光学系15をガス
から保護すべくオリフィス91によりイオンビーム鏡筒
10はメインチャンバ1とへだてられており、イオンビ
ーム鏡筒10の内部は真空ポンプにより差動排気される
ようになっている。
第21図に示すように、イオンビーム20による加工に
おいて、S i O,加工に対してはSF4゜XeF等
フッ素を含むガス91を、また、AIl加工に対してば
Cl z、 B Cl x等塩素を含むガスをガス吹付
はノズル90より吹付けするようにすれば、スパッタ粒
子は化学反応によってそれぞれフッ化シリコン、塩化ア
ルミといった気体92に変化することになる。このため
側壁41へのスパッタ粒子の再付着は殆ど発生せず、良
好な断面を確保することが可能となる。5iO1はAI
との層構造を持つLSI等の試料に対しては、加工中の
材質に適したガスを選んで吹付けするか、あるいは混合
ガスを吹付けすればよい。
以上本発明を説明したが、2次荷電粒子ディテクタとし
て2次電子ディテクタが用いられているが、これは2次
イオンディテクタや、−次イオン、−次電子により発生
するX線、蛍光等を検出するディテクタであってもよい
。また、イオン源として液体金属イオン源が用いられて
いるが、これはガスフェーズイオン源やプラズマイオン
源であってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、試料あるいは被加
工物を集束イオンビームによって加工中であっても、試
料あるいは被加工物を移動させることな(加工穴につい
てのSIM像が得られることから、インプロセスでの加
工深さモニタや加工穴底面形状の観察が速やかに行ない
得るといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による集束イオンビーム加工装置の一
例での構成を示す図、第2図は、軸位置が調整可とされ
た電子ビーム鏡筒のメインチャンバへの取付方法を示す
図、第3図は、電子ビーム軸とイオンビーム軸との関係
を示す図、第4図は、2次電子ディテクタの設置の仕方
を示す図、第5図は、2次電子ディテクタの他の設置態
様を示す図、第6図は、イオンビームによるスキャン領
域と電子ビームによるそれとの関係を示す図、第7図は
、イオンビーム、電子ビームに対するスキャン制御の例
を示す図、第8図(a)〜(d)は、SEM像より加工
深さを求めるための方法を示す図、第9図は、他の例で
の本発明による集束イオンビーム加工装置の構成を示す
図、第10図は、SEM像とSIM像より加工深さを求
めるための方法を示す図、第11図は、その場合での加
工深さを自動的に求める方法を示す図、第12図は、1
つのモニタにてSEM像とSIM像を切替表示するため
の方法を示す図、第13図(a)〜(C)は、イオンビ
ーム径が木である場合でのイオンビーム照射方法を説明
するための図、第14図は、イオンビームの径切替機構
を示す図、第15図(a)、 (b)は、イオンビーム
の径切替に際しアパーチャ中心とイオンビーム軸との間
にずれが生じることを説明するための図、第16図は、
イオンビームの焦点や照射位置のずれ補正方法を説明す
るための図、第17図は、他の例での本発明による集束
イオンビーム加工装置の構成を示す図、第18図(a)
、 (b)は、イオンビームの送り速度の違いによる粒
子のスパッタ方向を説明するための図、第19図は、イ
オンビームの送り速度が遅い場合での穴加工形状を示す
図、第20図は、断面を観察する場合での加工方法を説
明するための図、第21図は、スパッタ粒子のガスによ
る気体化を説明するための図である。 符号の説明 1・・・メインチャンバ、3・・・ロードロックチャン
バ、10・・・イオンビーム鏡筒、11.11’・・・
電子ビーム鏡筒、12・・・二次電子ディテクタ、13
・・・試料ステージ、53.55.59・・・ブランキ
ング制御器、52.54・・・スキャン制御器、56・
・・イメージ制御器、57.57’・・・モニタ、60
・・・電子ジャワ銃、90・・・ガス吹付はノズル。 代理人 弁理士  秋 本 正 実 第1図 第2図 第4図 第5図 第6図 第7図 下 ト0 第8図 (51)   (b)(C) 第9図 第10図 第12図 第13図 (a)    (b)    (C) 第14区 第15図 第16図 第17図 第18図 (8)                      
   (1)ン第19図 第20図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被加工物を集束イオンビームによって加工する際、
    所定時間加工する度に、加工状態をモニタすべくイオン
    ビーム軸方向より傾いた軸方向より電子ビームによって
    被加工物における被加工領域とその近傍領域を走査し、
    該走査中検出される2次電子にもとづいてSEM像を作
    成することを特徴とする集束イオンビーム加工方法。 2、SEM像と、集束イオンビームによる加工の際検出
    される2次荷電粒子にもとづくSIM像との併用によっ
    て、加工深さがモニタされつつ加工が行なわれる特許請
    求の範囲第1項記載の集束イオンビーム加工方法。 3、集束イオンビームによって被加工領域を走査するに
    際しては、電子ビーム走査面としての加工穴内側面への
    スパッタ粒子の付着を防止すべく、集束イオンビームの
    走査速度は十分低速度にして加工が行なわれる特許請求
    の範囲第1項、または第2項記載の集束イオンビーム加
    工方法。 4、集束イオンビームによって被加工領域を走査するに
    際しては、電子ビーム走査面としての加工穴内側面への
    スパッタ粒子の付着を防止すべく、被加工物との間でガ
    ス状化合物を生成するガス状物質を供給しつつ加工が行
    なわれる特許請求の範囲第1項、または第2項記載の集
    束イオンビーム加工方法。 5、真空チャンバ内に、被加工物を加するための集束イ
    オンビームを発生する集束イオンビーム発生手段と、イ
    オンビーム軸方向とは軸方向を異にした状態で、被加工
    物における被加工領域とその近傍領域を電子ビームによ
    って照射、走査するための電子ビーム発生手段と、電子
    ビーム軸方向と軸方向をほぼ同一にした状態で、イオン
    ビームおよび電子ビームの被加工物への照射によって発
    生される2次荷電粒子を検出するための2次荷電粒子検
    出手段とを少なくとも設けるとともに、検出された2次
    荷電粒子にもとづいてSEM像、SIM像を表示するた
    めのモニタと、集束イオンビームと電子ビームによる走
    査を交互に切替制御するビーム走査切替制御手段とを少
    なくとも有してなる構成を特徴とする集束イオンビーム
    加工装置。 6、2次荷電粒子検出手段には、2次荷電粒子を引き込
    むための電極が具備されている特許請求の範囲第5項記
    載の集束イオンビーム加工装置。 7、電子ビーム発生手段の真空チャンバへの取付は、電
    子ビーム軸方向が平行状態で調整可とされる特許請求の
    範囲第5項記載の集束イオンビーム加工装置。 8、モニタは、SEM像、SIM像各々に対応して設け
    られる特許請求の範囲第5項記載の集束イオンビーム加
    工装置。 9、集束イオンビーム発生手段には、ビーム径切替機構
    が具備されている特許請求の範囲第5項記載の集束イオ
    ンビーム加工装置。 10、真空チャンバ内には、被加工物における被加工領
    域に、被加工物との間でガス状化合物を生成するガスを
    吹付するガス吹付手段が設けられる特許請求の範囲第5
    項記載の集束イオンビーム加工装置。 11、電子ビーム発生手段は、ビーム軸方向が相互に異
    なる2つのビーム発生手段として構成される特許請求の
    範囲第5項、または第7項記載の集束イオンビーム加工
    装置。 12、ビーム径切替機構に関連して、ビーム径対応の最
    適なレンズ電圧および被加工物照射点位置補正電圧を記
    憶する手段と、切替に係るビーム径対応のレンズ電圧お
    よび被加工物照射点位置補正電圧をビーム光学系に印加
    する手段とが設けられる特許請求の範囲第9項記載の集
    束イオンビーム加工装置。
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