JPH01180388A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JPH01180388A
JPH01180388A JP63003589A JP358988A JPH01180388A JP H01180388 A JPH01180388 A JP H01180388A JP 63003589 A JP63003589 A JP 63003589A JP 358988 A JP358988 A JP 358988A JP H01180388 A JPH01180388 A JP H01180388A
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JP
Japan
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naphthalocyanine
phthalo
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compound
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JP63003589A
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Hiroshi Shibano
博史 柴野
Koichi Nakamura
浩一 中村
Keizo Takahashi
敬蔵 高橋
Harumasa Yamazaki
山崎 晴正
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B7/245Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing a polymeric component

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザー光線によって情報を記録、再生する
ことのできる光学的情報記録媒体に関するものであり、
更に詳しくは、特定のフタロ・ナフタロシアニン色素を
含有する情報記録層をもつ光学的情報記録媒体に関する
ものである。
[従来の技術およびその課題] 従来、レーザー光線により情報を記録、再生する光学的
情報記録媒体の材料として、Te合金、Te酸化物等の
無機物及び種々の有機色素類が多数提案されており、こ
れらの材料を基板上に薄膜として設けることにより、上
記光学的情報記録媒体が構成されている。有機色素類は
無機物に比べ、無公害で高感度の媒体をより安価に作製
できる可能性を有している。例えば、フタロシアニン系
、シアニン系、メロシアニン系、スクワリリウム塩基、
ピリリウム塩系、アントラキノン系、トリフェニルメタ
ン系等が挙げられるが、光学的情報記録媒体として用い
るための必要特性、即ち、吸収波長・有効反射波長領域
・感度・安定性・薄膜加工性等をすべて満足するものは
まだ見出されていないのが現状である。
上記の有機色素類の中で、フタロシアニン系色素は、古
くから青色〜緑色の顔料として知られ、安定性の優れた
色素として広く用いられている。
例えば銅フタロシアニン、鉛フタロシア三ン、チタニウ
ムフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、錫フタロ
シアニン等を光学的情報記録媒体の材料として用いる提
案が数多くなされている(特開昭55−97033号公
報、特開昭56−130742号公報、特開昭58−3
6490号公報、特開昭59−11292号公報、特開
昭60−48396号公報、特開昭61−154098
号公報等)。しかしながら、これらの色素の吸収波長は
700ro++付近に極大があり、現在、記録用レーザ
ーとして汎用されている半導体レーザーの波長領域(7
80〜j30ns+)では吸光度が低下する。
そこで吸収位置を長波長側ヘシフトさせるために、ベン
ゾフェノンのようなシフト化剤を用いたり(特開昭59
−16153号公報)1.溶剤処理あるいは加熱処理を
行う等の手段が提案されている。
しかしながらこれらの手段は再程が煩雑となり好ましく
ない。また、これら金属フタロシアニン系色素は、有機
溶媒等への溶解性に乏しく、溶液塗工による薄膜形成が
行えないため真、空蒸着、スパッタリング等の方法に頼
らざるを得ず、大型設備が5必要となって加工コストが
高くなる欠点を有していた。
一方、フタロ、シアニン系化合物の長波長化については
、そのπ−電子共役領域を更に拡大した形のナフタロシ
アニン骨格をもつ化合物群が考えられ、これらが目的と
する800nm付近に高い吸光度をもつことは既に知ら
れている[Inorg、 ChiIIl。
AcLa、、 44. L209(1980); Zh
、 0bshch、 Khi@、、 42(3)、 6
96(1972): J。
Am、Chet Soc、、−106,7404(19
84)]。
しかしナフタロシアニン自体、及びその金属塩は対応す
るフタロシアニン系化合物に比べて、−般の有機溶媒に
対してより一層溶解しにくくなり、これが合成の難しさ
生あいまってこれらの化合物の有効利用を妨げてきた。
近年、このものの溶解性を向上させる目的で工夫がなさ
れている(米国特許第4492750号、特開昭61−
25886号公報、J、 Am、 Chem。
’   Soc、、  菫06.7404(1984)
、特開昭61−177287号公報、特開昭5x−i7
7288号公報、特開昭60−184565号公報)。
しかしながら、いずれの方iも合成が煩雑であるか、i
しくは合成させた化合−の溶解性が十分でなく、また、
基板上に薄膜化した時に、吸収波長、反射波長ともに大
きく最適領域からはずれてしまう等の問題点があり、実
用化に必要な条件を全て満たすものは未だ見出されてい
ない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記の従来技術の課題を解決するため鋭意
検討を行った結果、特定のフタロ・ナフタロシアニン色
素を用いた光学的情報記録媒体が780nm〜830n
mの波長領域における吸光特性及び反射特性のみならず
、加工性、安定性、耐凝集性等に優れ、また、該化合物
の合成が容易であるというメリットを有していることを
見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は基板上に情報記録層を設けてなる光学的
情報記録媒体において、該情報記録層が、式(1)で表
わされる化合物と式(II)で表わされる化合物とのモ
ル比(1)/(If)=(,9910,01〜0.01
/3.99の混合物を用いてフタロ・ナフタロシアニン
環を形成させ、次いでスルホンアミド化することにより
得られた式(III)で表わされるフタロ・ナフタロシ
アニンスルホンアミド色素を含有することを特徴とする
光学的情報記録媒体[式(1)および(II)において
、x’、x’、x’、x’。
X6およびX@は同一もしくは異なって、酸素原子また
はNHを表わし、yl、yl、yl、y4yll、Y@
Y’、Y・、Y@およびY”は、同一もしくは異って、
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換さ
れてもよい炭素数1〜36の脂肪族、脂環族または芳香
族炭化水素基、−NR’R’またほのいずれかを表わし
、RR、ri 4およびR8は同一もしくは異なって、
水素原子または置換されてもよい炭素数1〜36の脂肪
族、脂環族または芳香族炭化水素基を表わす。)を表わ
すが、y l 、 y * 、 y 3゜Y’、Y’、
Y”、Y’、Y@、Y’お、及びY”のうち少なくとも
1つは水素原子である。] M(PNPcXSOzNR’Rすn   (I[[)[
式(III)において、Mは2個の水素原子、金属、金
属ハロゲン化物、金属酸化物または金属水酸化物を表わ
し、PNPcはMを中心とする、フタロナフタロシアニ
ン環を表し、R’およびR3は同一もしくは異なって、
水素原子、置換されてもよい環族または芳香族炭化水素
基を表わし、RIとRfでNを含む環状構造を形成して
もよい。nは一分子あたりの平均のスルホンアミド基の
数で、1以上の数であるが、式(1)におけるy I 
、 y l 、 y @およびY4のうちの水素原子の
数を41式(II)におけ6Y’、Y@、Y’、Y”、
Y”お、及びY′。(D5ち(7)水素原子の数を量、
化合物(1)と化合物(II)のモル比(I/II)を
Xとした場合 を提供するものである。
式(I)で表わされる化合物と式(I[)で表わされる
化合物との混合物を用いてフタロ・ナフタロシアニン環
を形晟させる方法としては、(1)酸無水物(X’、X
”、X’、X、’、X’およびX8が酸素原子のもの)
もしくは、酸イミド(X’およびX′がNH。
x * 、 x 3 、 x 11およびX@が酸素原
子のもの)および金属粉、金属酸化物または金属塩とを
、アンモニアガスまたは尿素の存在下で、モリブテン酸
アンモニウム塩、ホウ酸、FeCQs等を触媒として、
無溶媒またはテトラリン、!−クロロナフタレン、ニト
ロベンゼン、トリクロロベンゼン、エチレングリコール
等の溶媒中で150〜300℃に加熱する方法、(2)
ジイミノイソインドリン(X’、X”。
x 3 、 x 4. x 11およびX6がNH(7
)もの)を金属粉、金属酸化物または金属塩とともに、
無溶媒またはテトラリン、1−クロロナフタレン、二□
ト0ベンゼン、トリクロロベンゼンエチレングリb−ル
等の溶媒中で150〜300℃に加熱する方法、等が適
宜用いられ、これらの方法の組合せもまた可能である。
式(1)で表わされる化合物(a)あるいは、式(If
)で表わされる化合物(b)をそれぞれ単独で用いて上
記の環化反応を行えば、それぞれ、従来公知のフタロシ
アニン化合物 (1%’) ナフタロシアニン化合物 (V) が得られる。しかしながら、本発明においては、前述の
ように化合物(a)と化合物(b)との混合物を出発原
料として用いるので、環化反応の結果、フタロシアニン
化合物、ナフタロシアニン化合物の他に、式(Vl)〜
(IK)に表わされるようなフタロ・ナフタロシアニン
化合物の混合物が得られる。
(IV)          (V) (■)(■) (■)           (■) 従って、従来公知のフタロシアニン化合物とナフタロシ
アニン化合物との単なる混合物は、本発明のフタロ・ナ
フタロシアニン色素には含まれない。
上記の環化反応における、式(1)で表わされる化合物
と式(■)で表わされる化合物との混合比はモル比で3
.9910.01〜0.01/3.99、好ましくは0
.5/3.5〜3.510.5である。
上記範囲を外れると、得られる色素を情報記録層とした
時の光学特性に偏りがあり、また耐凝集性が悪くなる欠
点を有する。
本発明においては、このようにして得られたフタロ・ナ
フタロシアニン環の環上炭素を更にスルホンアミド化す
る。この工程では、従来公知のスルホンアミド化の方法
を適宜用いることができ、例えば上記フタロ・ナフタロ
シアニン化合物をクロロ硫酸と反応させるか、または発
煙硫酸でスルホン化したのち五塩化リンや塩化ホスホリ
ル、塩化チオニル等のハロゲン化剤と反応させることに
よりクロロスルホニル化を行い、得られたフタロ・ナフ
タロシアニンスルホン酸クロライドをNHR’R’(R
’およびR′は(III)式と同じものを表わす)で表
わされる1級もしくは2級アミンと反応させることによ
り達成することができる。なお、スルホンアミド化反応
において一部のスルホン酸クロライドが加水分解を受け
、スルホン酸およびスルホン酸アンモニウム塩となる場
合もある。
このようにして、フタロ・ナフタロシアニン環がスルホ
ンアミド化された式(I[[)で表わ基れるフタロ・ナ
フタロシアニンスルホンアミド色素を得ることができる
。式(III)においてMは、水素原子2個、金属、金
属ハロゲン化゛物、金属酸化物、金腐水酸化物のいずれ
かを表わす。上記の金属としてはCu、Ag、Mg、 
Ca、 Zn、 Cd、 S n、 Pb、T i、M
n。
Fe、Co、Ni、Pt等、金属ハロゲン化物としては
F ecQ、A(IcQ、 I nCQ、 S ncQ
*、 S 1cI2t、GeC12を等、金属酸化物と
してはVO,TiO,MnO,SnO等、金属水酸化物
としてはAl2OH、S n(OH)w等をあげること
ができるが、これらに限られるものではない。Mが水素
原子2個の場合、即ち、無金属フタロ・ナフタロシアニ
ン色素は、例えば金属としてNa、になどのアルカリ金
属を用いてフタロ・ナフタロシアニン化合物を合成し、
これを酸で処理することにより得られる。
本発明は、フタロ・ナフタロシアニンの環上にスルホン
アミド基を導入することにより、得られた色素の有機溶
剤に対する溶解性が良好で、光学的情報記録媒体の情報
記録層として用いた場合、・  優れた性能を発揮する
ことを見出したことに基づく。フタロ・ナフタロシアニ
ン環上におけるスルホンアミド基の個数は一分子あたり
の平均値(式(■)のれ)として1.0以上であり、ス
ルホンアミド化を行う前のフタロ・ナフタロシアニン環
上の水素原子の数により自ら上限がある。即ち、式(1
)におけるY l 、 Y ! 、 Y 3 、 Y 
4のうちの水素原子の数を41式(II)lニオけ6Y
’、Y’、Y’、Y”、Y”およびY′。のうちの水素
原子の数をm1化合物(1)と化合物(II)のモル比
(1/If)をXとした場合、nは、用いる原料(化合
物(1)および化合物(■))の選択、スルホンアミド
化工程における反応条件等により自由に調節することが
できるが、実用的な面から、t−t2の範囲が好ましく
、更に好ましくは2〜8の範囲である。
フタロ・ナフタロシアニンスルホン酸クロライドと反応
させるアミン類(NHR’Rつは、合成されたフタロ・
ナフタロシアニンスルホンアミド色素の溶解性、耐凝集
性の面から、RI 、 rt 2.の少なくともどちら
か一方は置換基の炭素数も含めて炭素数4から36まで
の直鎖または分岐した、もしくは環状部分構造を有する
、′置換されても良いアルキル基、アルケニル基または
アリール基であるか、R’、!:R”でNを含む5員環
以上の環状構造をとっていることが好ましい。使用し得
るアミンの例としてはn−オクタデジルアミン、1.5
−ジメチルヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミン
、1.1.3.3−テトラメチルブチルアミン、3.3
−ジメチルブチルアミン、2−アミノ−3,3−ジメチ
ルブタン、β−フェニルエチルアミン、オレイルアミン
、2−メチルアリルアミン、2−メチルシクロヘキシル
アミン、2−アミノノルボルネン、2.2−ジメチル−
3−アミノプロパツール、イソプロポキシプロビルアミ
ン、ジエチルアミノプロビルアミン、N−アミノプロピ
ルモルフォリン、フルフリルアミン、テトラヒドロフル
フリルアミン、ジイソブチルアミン、N−メチル−n−
ブチルアミン、N−エチル−n−ブチルアミン、ピペリ
ジン、モルフォリン、p−トルイジン、p−フェネチジ
ン、2−アミノナフタレン、4−クロロアニリン等があ
げられる。
上記式(III)で表わされるフタロ・ナフタロシアニ
ンスルホンアミド化合物の具体例を、式(1)で表わさ
れる化合物(a)および式(II)で表わされる化合物
(b)とともに下表に示すが、本発明はもちろんこれら
に限られるものではない。
上記式(I[r)で表わされるフタロ・ナフタロシアニ
ンスルホンアミド色素は従来公知のフタロシアニン色素
や、ナフタロシアニン色素と比べて以下のような特徴を
有する。まず、フタロシアニン色素に比べて、π電子の
非局在領域が拡大していることから、フタロシアニン系
よりも長波長領域である近赤外領域で幅の広い強い吸収
を示し、また同波長領域での反射特性も良好である。
更にこの色素は、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン等の
芳香族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン系化合物等、汎用の有機溶媒に
可溶性を示し、これらのうち適当な溶媒に溶解すること
により、スプレー、ローラーコーティング、ディッピン
グ、スピンコーティング等の方法で基板上に薄膜塗工す
ることができる。
また、フタロ・ナフタロシアニンスルホンアミド色素は
従来、フタロシアニン色素やナフタロシアニン色素でし
ばしば問題となった薄膜加工後の色素の凝集性も非常に
低いものである。これら吸光特性・反射特性・溶解性・
耐凝集性等の特性は該色素が前述のように本質的に混合
物であることに起因するものと推察され、いずれも光学
的情報記録媒体の情報記録層として用いる上で非常に好
ましい。上記の薄膜塗工の際、該色素のみを薄膜塗工す
ることもできるが、適当な高分子バインダーを併用して
もよい。ここで言う高分子バインダポリエチレン、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポ
リアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を例示するご
とができる。
また、前記式(III)で表わされるフタロ・ナフタロ
シアニンスルホンアミド色素と合わせて、同一の有機溶
媒に可溶な他の有機色素類を併用することも可能である
また、他の薄膜加工法として、真空蒸着、スパッタ1〕
ングなどの方法も用いることができる。
本発明におけるフタロ・ナフタロシアニンスルホンアミ
ド色素を含有する記録層を担持する基板材料としては、
塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等の
熱可塑性樹脂、またはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、或いは
ガラス、金属類を用いることができる。これらの材料に
より、成形された基板の鏡面上あるいは案内溝パターン
(プリグループ)の刻まれた面上に、上記のような方法
で薄膜加工することができる。また、基板が上記材料で
成形された平板の上に光硬化性樹脂を積層し、案内溝パ
ターンが該光硬化性樹脂層の表面に転写された構造であ
っても□よい。
これら基板上に形成する記録層の膜厚は0.01〜5μ
mの範囲であればよ(、好ましくは0.04〜Iμmの
範囲である。
本発明の光学的情報記録媒体は基本的には基板と記録層
とから構成されたものであるが、必要に応じてざらに下
引層、保護層、反射層などを設けることもできる。また
、記録層同士を内側にして2枚の記録媒体を対向させた
いわゆるエアーサンドイッチ構造にすることも可能であ
るし、保護層等を介して貼合せた、いわゆる密着サンド
イッチ構造にしてもよい。
こうして作製した、本発明の光学的情報記録媒体に、レ
ーザー光線を照射することにより、該照射部分にピット
が形成され、情報の記録及び再生を行うことができるが
、用いるレーザー光は、記録層の吸収波長に応じて、H
e−Ne、ルビー、色素、半導体等の各レーザー光を選
ぶことができる。
中でもGa−Al−As半導体レーザー(発振波長78
0n@および830 na)などの、近赤外領域に発振
波長を有するレーザーを用いるシステムが好適である。
[発明の効果] 本発明の光学的情報記録媒体は、特定のフタロ・ナフタ
ロシアニンスルホンアミド色素を記録層に用いるが、こ
のものは、合成が容易な上、種々の有機溶媒に溶解する
ことができ、真空蒸着、スパッタリング法以外にも、溶
液塗工法によって、適当な基板上に容易に薄膜を形成す
ることができ得られた薄膜は近赤外領域の光に対して好
適な吸収スペクトル及び反射スペクトル、並びに高い感
度を有しており、充分な耐凝集性をも示し、光学的情報
記録媒体として好適に用いることができる。また本発明
によれば、用いるレーザー光の波長に応じて最適の光学
特性を有する色素を設計し、選択することが可能である
[実施例コ 以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
合成例!(化合物No、1の合成)   ゛無水フタル
酸3.7g、無水2.3−ナフタレンジカルボン酸1’
59、尿素609、塩化第二銅8g、モリブデン酸アン
モニウム19を1−クロロナツタl/:/ 15 (1
1t&l:懸濁させ、240〜250℃で3時間撹拌し
た。反応混合物をエタノール500z(l中にあけ、濾
過し、エタノール、水、アセトンの順で洗った後減圧下
で乾燥させ暗緑青色の銅フタロ・ナフタロシアニン17
.29を得た。この銅フタロ・ナフタロシアニンをクロ
ロ硫e l 709に加え、140℃で5時間反応させ
た後、氷水laにあけ析出した固体を濾過、水洗し含水
ペースト状のフタロ・ナフタロシアニンスルホン酸クロ
ライドを得た。直ちにこれを、2−エチルヘキシルアミ
ン509のジメチルホルムアミド溶液200畦に加え5
0℃で24時間反応させた。反応後、水lQにあけ、ク
ロロホルムで抽出した。溶媒を減圧で留去後、得られた
暗緑青色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離し、目的のフタロ・ナフタロシアニンスルホ2アミ
ド(No、1)25.79を得た。’H−NMRを測定
したところ、1分子あたりの平均スルホンアミド基は5
.5個であった。
合成例2(化合物No、4の合成) 1.3−ジイミノイソインドリン109.1.3=ジイ
ミノベンズ(f)イソインドリン13.59、無水塩化
アルミ8gをテトラリン250xQに懸濁させ190〜
200℃で3時間撹拌した。合成例1と同様の後処理を
行ない、フタロ・ナフタロシアニンアルミニウムクロラ
イド17.59を得た。
合成例1と同様にクロロスルホン化、およびアミド化を
行ない、目的のフタロ・ナフタロシアニンスルホンアミ
ド(No、4)20.59を得た。1分子あたりの平均
スルホンアミド基は5個であった。
実施例1 案内溝パターンを有する厚さl、2IIIIIのPMM
A基板上に、化合物No、 1のフタロ・ナフタロシア
ニンスルホンアミドの1%キシレン溶液をスピンコード
し、厚さ500人の均一な記録層を作製した。
こうして得られた記録媒体に、波長830nI11の半
導体レーザーを用い8.2mW、ビーム径1.0μm、
線速度4.0m/secで、0.7MHzの信号を記録
した。この信号を0 、5 mWのレーザー光を用いて
再生したところC/N比で55dBが得られた。780
rv+のレーザーを用いた場合は同じ条件で51dBで
あった。
実施例2〜2 実施例!で用いた色素のかわりに表−1に示した色素を
用いる以外は同様にして記録媒体の作製、評価を行った
。結果を表−1に示す。なお、各色素の合成は、出発原
料が酸無水物および酸イミドの場合は合成例1と、ジイ
ミノイソインドリンの場合は合成例2と同様な操作を行
った。
比較例1 銅フタロシアニンを原料とし、合成例1と同様に2−エ
チルへキシルアミ、ンを用いてスルホンアミドとし、実
施例1と同様に評価した。780nmのレーザーではC
/N比で50dBであったが、830nmのレーザーで
は45dBであり、特に830nmでの感度が低かった
比較例2 無水2.3−ナフタレンジカルボン酸のみを原料として
用い、合成例1と同様の操作で銅ナフタロシアニンを合
成し、2−エチルヘキシルアミンでスルホンアミドとし
た。これを実施例1と同様にして評価した。780nm
のレーザーではC/N比で41dB、830止のレーザ
ーでは55dBであり、780r+mでの感度が低いも
のであった。
比較例3 比較例1で得た銅フタロシアニンスルホンアミドと、比
較例2で得た銅ナフタロシアニンスルホンアミドとの!
対l(重量比)混合物を実施例1と同様にして評価した
。780nmのレーザーではCZN比で45dB、 8
30nmのレーザーでは52dBであった。
以上の各記録媒体を60℃、90%RHの環境下に放置
し、保存テストを行ったところ、3力月後において実施
例の各記録膜には何ら凝集は見られなかったが、比較例
の各記録膜には一部またはかなりの部分に色素の凝集が
見られた。
1L       51    55    02  
    2      49    58     Q
4       B       56    52 
   07     17      5g     
57    01   銅フタロシアニン      
   50     45       Δ2   銅
フタロシアニン        41      55
        x3   銅7りαリア:ン a)耐凝集性(60℃、90%RH,3ケ月後)O・・
・何ら凝集は見られなかった。
△・・・一部に色素の凝集が見られた。
×・・・かなりの部分に色素の凝集が見られた。
以上から明らかなように、本発明における記録媒体は従
来のフタロシアニンまたはナフタロシアニンおよびこれ
らの混合物を用いるものに比べ、780ne+並びに8
30na+のレーザー光による記録特性が優れていた。
更に、長期保存テストにおいても、色素の凝集が見られ
なかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基板上に情報記録層を設けてなる光学的情報記録媒
    体において、該情報記録層が、式( I )で表わされる
    化合物と式(II)で表わされる化合物とのモル比( I
    )/(II)=3.99/0.01〜0.01/3.99
    の混合物を用いてフタロ・ナフタロシアニン環を形成さ
    せ、次いでスルホンアミド化することにより得られた式
    (III)で表わされるフタロ・ナフタロシアニンスルホ
    ンアミド色素を含有することを特徴とする光学的情報記
    録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )▲数式、化
    学式、表等があります▼(II) [式( I )および(II)において、X^1、X^2、
    X^3、X^4、X^5およびX^6は同一もしくは異
    なって、酸素原子またはNHを表わし、Y^1、Y^2
    、Y^3、Y^4、Y^5、Y^6、Y^7、Y^8、
    Y^9およびY^1^0は、同一もしくは異って、水素
    原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されて
    もよい炭素数1〜36の脂肪族、脂環族または芳香族炭
    化水素基、−NR^3R^4または−ZR^5(但し、
    ZはO、S、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼のいずれかを表わし、R
    ^3、R^4およびR^5は同一もしくは異なって、水
    素原子または置換されてもよい炭素数1〜36の脂肪族
    、脂環族または芳香族炭化水素基を表わす。)を表わす
    が、Y^1、Y^2、Y^3、Y^4、Y^5、Y^6
    、Y^7、Y^8、Y^9およびY^1^0のうち少な
    くとも1つは水素原子である。] ▲数式、化学式、表等があります▼(III) [式(III)において、Mは2個の水素原子、金属、金
    属ハロゲン化物、金属酸化物または金属水酸化物を表わ
    し、PNPcはMを中心とする、フタロナフタロシアニ
    ン環を表し、R^1およびR^2は同一もしくは異なっ
    て、水素原子、置換されてもよい炭素数1〜36の分岐
    していてもよい脂肪族、脂環族または芳香族炭化水素基
    を表わし、R^1とR^2でNを含む環状構造を形成し
    てもよい。nは一分子あたりの平均のスルホンアミド基
    の数で、1以上の数であるが、式( I )におけるY^
    1、Y^2、Y^3およびY^4のうちの水素原子の数
    をl、式(II)におけるY^5、Y^6、Y^7、Y^
    8、Y^9およびY^1^0のうちの水素原子の数をm
    、化合物( I )と化合物(II)のモル比( I /II)を
    xとした場合 l≦n≦4/(1+x)(l・x+m)である。]
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179457A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Konica Minolta Holdings Inc 着色組成物、インクジェット記録液、インクジェット記録方法及びカラートナー
JPWO2022045235A1 (ja) * 2020-08-27 2022-03-03

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