JPH01178067A - 車両の基準車輪速計算装置 - Google Patents

車両の基準車輪速計算装置

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JPH01178067A
JPH01178067A JP62334038A JP33403887A JPH01178067A JP H01178067 A JPH01178067 A JP H01178067A JP 62334038 A JP62334038 A JP 62334038A JP 33403887 A JP33403887 A JP 33403887A JP H01178067 A JPH01178067 A JP H01178067A
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高田 皓司
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、最適なスリップを目標に車輪運動の電子的な
制御を行なう装置において、制御んは基準となる車輪速
(以下、基準車輪速という)を算出する基準車輪速計算
装置に関する。 従来の技術 乾いたアスファルト上を無理なく走行している場合は、
車輪は、車両の走行速度よりやや速めのスピードすなわ
ち適度なスリップをもって回転している。この時の車輪
速はそのまま基準車輪速と定義することができる。又、
基準車輪速を、車体速に相当する速度、即ち、スリップ
やロックが全くない状態で回転しているとした時の車輪
速をもって定義することら可能である。 水上等の悪路で、ブレーキをかけたときは、車輪がロッ
クされるため、実測した車輪速は、基準車輪速よりも小
さな値を示す一方、発進、加速するときは、車輪はスリ
ップするため、実測した車輪速は、基準車輪速よりも大
きな値を示す。車輪を制御するためには、まず基準車輪
速を知る必要がある。得られた基準車輪速は、例えば、
アンチ・ロック制御装置等に11用される。 例えば、アンチ・ロック制御装置を備えた車両において
は、基準車輪速と実測された車輪速度から車輪のスリッ
プ量やスリップ率を求め、スリップ量が過大になれば制
動力を緩和して車輪速度を再度上昇さけ、スリップ量を
最適値に保つように制御されろ。この場合、車体速を空
間フィルターなどで測定し、測定結果から基準車輪速を
求めれば、正確な値を得ることができるが、装置がかさ
ばると共に高価なものになるので、実用的でない。 一般的には実測した車輪速に基づいて推定車体速又は基
準車輪速を算出している。 アンチ・ロック制御装置を備えた車両においては、各最
高車輪速を制御サイクルdT毎にサンプリングし、その
最高車輪速をしって基準車輪速とする方法がある。 しかし、この方法では、四輪が共にロック傾向を示した
場合、スリップが異常に小さく推定されてしまう。 この点を改良したものとして、例えば米国特許第3,2
60,555号明細書に開示されている装置がある。こ
の装置では、最高車輪速の減速度が所定減速度以上であ
ると判断された場合は、車輪がロックされているとみな
し、最高車輪速の減速度を、現実に起こり得る車両の最
大減速度に置き替えて基準車輪速を算出する。 又別の従来例では、基準車輪速は最大車輪速から常時離
れた値としておき、両者の大小関係から基準車輪速の上
昇度(加速度)、加降度(減速度)を決定する方法ら提
案されている(米国特許第3.811.739号及び第
4,053,188号)。 更に別の従来例では車体減速度を計測し、これを積分し
て基準車輪速とする方法(例えば米国特許第3,401
,984号)や、更にこれを適時最高車輪速に合致させ
て累積誤差を除く方法も提案されている(米国特許第3
,744,849号)。 発明が解決しようとする問題点 従来技術のうち米国特許第4.053,188号等は優
れた着想を示してはいるものの、いずれも開示された装
置のみによっては未だ乾いたアスファルトから水上、又
は悪路などの各種路面上でアンチ・ロック制御されてい
る車輪にとって十分滑らかで信頼出来る基準車輪速を与
えることが出来ない。 特に近年多用されるようになった4輪駆動車においては
、4輪間の車輪速度差が小さいため、最高車輪速と望ま
しい基準車輪速とのへだたりが大きくなりやすい。 問題点を解決するための手段及びその作用本発明は、上
述の問題点に鑑みて開発されたもので、最高車輪速の変
化量が最大加減速度の範囲内か否かを判断し、範囲外の
場合は、範囲の限界値まで変化した乙のとみなして中間
基重速を求め、更に基準車輪速は、その中間基重速への
収斂度合を、最高車輪速の挙動、最高車輪速と基準車輪
速の大小関係及び基準車輪速から求めた推定車体加速度
により変動させるようにしたらのである。中間基重速を
求める際に用いる最大減速度は車体加速度計によってそ
の値を可変にすることが望ましい。 作用 本発明においては、アンチ・ロックの場合、基準車輪速
Vrは、最高車輪速Vn+の変動(0,1〜0.3se
c位の周期であることが多い)に対して上側の包絡線を
たどるように構成されている。又、氷上環の極低μの路
面上ではこの包絡線自体が車体速より大巾に下回ること
があり、このような場合は包絡線を離れてより車体速に
近いところをVrとしなければならない。このような事
態は、Vrが良い状態に保たれていればVmの数回の変
動(すなわち、0.4〜1.5sec程度)で脱出でき
るがVrがvIIlに追従して下ると脱出不能になる恐
れがある。 −刃高μ路上では比較的速かにVrがvIllの上側包
絡線に近づくよう構成されている。 そこで、本発明においては、ロック傾向にある車輪に対
し、車輪速の変化がある限度Dvでしか行なわれない中
間基重速Viを出力すると共に、更に、この中間基重速
VXを適度な遅れを伴って平滑化することにより、多様
な路面に対して追従できる基準車輪速Vrを出力するよ
うに構成する。 以下、添付図面に従って、本発明に係る基準車輪速計算
装置の一実施例について詳述する。なお、この実施例で
は、本発明に係る基準車輪速計算装置は、アンチ・ロッ
ク制御装置11と組合わせて構成されている。 第1図において、la、1b、lc、ldはそれぞれ、
車輪の実際の回転速度を検出する車輪速検出装置である
。 2は車輪速検出装置1a、lb、lc、ldから送られ
てくる4輪の車輪速を同時にサンプリングし、選択車輪
速、たとえば、最高車輪速Vmを選択保持する最高車輪
速選択装置であり、例えば、二輪駆動車の場合、アンチ
ロック制御中であれば、4輪中最高速のらのを選ぶ一方
、アンチロック制御中でなければ非駆動輪のうち速い方
を選び、第2図のグラフにおいて、M 1. M t 
、・・・で表わされる点がプロットされる。更に、細か
く制御する必要がある場合は、アンチロック中であって
ら、駆動輪が駆動されている場合は、非駆動輪のみを対
象として最高車輪を選ぶ。このサンプリングは、所定時
間d’l’(例えば0.01秒)毎に行なわれる。 3は、中間基重速Viを設定する装置である。 中間基皇速設定装置3は、今回のサンプリングサイクル
で得られた中間基重速Vmiが、前回のサンプリングサ
イクルで得られた最高車輪速V ii−1から所定の変
動m±Dv内にあるかないか、即ち、V i、−Dv<
 Vmi< V i、  トDv    (1)+−1
1−1 を満すか否かを判断し、Vmiが所定の変動量内にある
場合は、Vmiをそのまま中間基重速Viとする一方、
VmiがVtH−x  Dvより小さい時はVia I
  Dvを、又VmiかVt、−、+Dvより大きい時
はVi、、+Dvを中間基重速Viとする。 例えば、第2図のグラフにおいて、V m r −1か
らVmiへの変化量がDvより大きい場合は、中間基重
速として、I+、It、・・・で表わされる点がプロッ
トされる。 中間基重速Viを設定するようにしたのは次の理由によ
る。今、車体に急ブレーキがかかった場合、路面の状態
にもよるが、車輪がロックされ路面上をスリップする場
合がある。この場合、車体は、車輪の回転よりも速い速
度で走行する。従って、車輪の速さが急激に減少し、車
輪速の変動量がDvより大きな値を示した場合は、車輪
がロックされたものと判断し、車体速は、実測の車輪速
には関係なく、経験的に得られた最大減速度、すなわち
、変動量Dvだけ、前回のサンプリング時に得られた車
体速から減速されたものとして判断される。 又、変動量Dvが止歯にも与えられている理由は、悪路
を走る場合、最高車輪速Vmが激しく上下に変化しても
、中間基重速Viの変動量が±Dvで限定されるように
するためである。 4は、中間基重速Viの設定に必要な変動量Dvを設定
する変動ff1Dv設定装置である。変動量Dvは、所
定の一定値として設定されてもよいが、好ましくは、第
1図に示す実施例のように車体の加減速度を検知する車
体加減速度計12からの加速度信号α(αが正の時は加
速を示し、負の時は減速を示す。)により変動するよう
構成する。 なお、加減速度計12は、2値(例えば、人減加速レベ
ル、生滅加速レベル)しか出力されない分解能の低いし
のや、測定範囲内ではアナログ的に出力が変化する分解
能の高いもの等を用いることが可能である。たとえ、精
度の高いものであっても、現実には車体減速度は路面の
傾斜の影響、取付誤差、車輪の荷重分布や懸架バネの経
時変化等があり、何らかの手段で補正を要する。さらに
減速度計測手段故障時の対応も考える必要がある。 (尚、以下減速度は加速度の値が負になっているものと
して表記する) 従って、本発明ではDvの値としては、生じ得る可能性
のある最大減速度の値を用いる。車体減速度肝がある場
合は、その手段の出力に応じて、その特定出力のもので
生じ得る可能性のある最大減速度として定義することに
よって対処する。減速度測定手段の無い場合、あるいは
故障と判断された場合は、Dvはおよそ考え得る路面に
対し、正常時の車両に生じ得る最大減速度に合わせて設
定すれば良い。 又、車体加減速度計12からの信号αは、アンチロック
制御回路11にも送られ、信号αが正常か冗常かの判断
(これは、例えば、後述する推定重体加速度設定装置9
からの出力である推定加速度信号A「との比較により行
なイつれる。)が行なわれ、判断結果を示す信号Eは、
変動量Dv設定装置4に送られる。判断結果が異常であ
る場合は、変動量Dv設定装置4は、加速度信号αを無
視すると共に、予め定められた値すなわち、車体加減速
度計12がない場合に設定するであろう値、を変動量と
して出力する。 5は、中間基重速Viと最高車輪速Vmとを比較し、両
者のうち大きい方を選択し、準基準車輪速Vtとして出
力する準基準車輪速設定装置である。 従って、第2図のグラフでは、準基準車輪速Vtは、M
 +、My、 r l+ r t、Ms、Me、M、の
順で結ばれる線が相当する。又、準基準車輪速設定装置
5から、どちらが選択されたかを示す選択信号SLが、
後述する指数A設定装置7に送られる。 6は、基準車輪速Vrのlサンプリングサイクル期間d
T当りの変化@ d V rをもとめる変化量計算装置
で、変化量dVrは次式により計算される。 d V r 、=A ・(” t i  V r i−
1)     (2)この式を説明すると、変化11d
Vriは、前回のサンプリングで計算された基準車輪速
Vri−t(後述する基準車輪速計算装置8から得る)
を、今回のサンプリングで得られた準基準車輪速vt、
から引算し、得られた差を所定の指数A(A=0〜1.
0)で掛算したものに等しい。指数Aは(指数設定装置
7により設定され後述するように種々の要素により変動
するよう構成されろ。 8は基準車輪速計算装置であり、基準車輪速Vrを算出
ずろ装置である。基準車輪速Vrは、次式により計算さ
れる。 V r、= V ri−1+dV r;      (
3)この式を説明すると、基準車輪速Vr、は、前回の
サンプリングで計算された基準車輪速VrH,,4に、
今回のサンプリングで得られた変化ff1dVrrを加
えたものに等しい。(2)、(3)式により、Vr、=
Vr1.+A(Vti−VrH−1)と表わされる。す
なわち、Vr、はVtiを指数平滑化した値に等しい。 第2図のグラフでは、基準車輪速Vrとして、点R+ 
、11 t、・・・がプロットされている。グラフより
明らかなように、点R+ 、 R! 、・・・で結ばれ
る線は、実際の車輪速に基づく点M 9.Me、・・・
で結ばれる線よりなめらかに変化する。例えば急ブレー
キにより、車輪がロック傾向を示しても(M、からM3
への変化)、基準車輪速Vrは、実際の車体速に近い値
14で出力される。すなわち、基準車輪速Vrは、最高
車輪速の上側包絡線に近似的に追従する値。 9は、推定車体加速度計算装置であり、実際の車体速の
加速度Arを算出する装置である。推定車体加速度Ar
は、次式により計算される。 この式を説明すると、推定車体加速度Ar、は、今回の
サンプリングで計算された変化量dV r−をサンプリ
ングサイクル期間dTで割り、これから前回のサンプリ
ングで計算された推定車体加速度A r、、を引いたし
のに、所定の指数B(B=0〜1.0)を掛け、更に前
回のサンプリングで計算された推定車体加速度Ar、1
を加えたものに等しい。 ずなわち、Ar、は、Vr、の時間的変化率を指数平滑
化した値に等しい。指数Bは、指数設定装置10により
設定される。 この実施例では、指数Bは一定であってもよいが、アン
チ・ロック制御が実行されている時は、標準値(例えば
l/16)とする一方、同制御が実行されていない場合
は、標準値より大きい値(例えばl/4)とするのが好
ましい。 このため、指数B設定装置10には、アンチ・ロック制
御回路11より、アンチ・ロック制御中か否かを示す信
号ALCが加えられている。なお、信号ALCは、最高
車輪速選択装置2]及び指数へ設定装置7にも加えられ
る。 指数A、Bは共に指数平滑法によるフィルタリングの減
衰率に相当し、1.0に近づくとVrは一方、0に近づ
くと緩やかな応答で追従する。 次に、指数A設定装置7について詳述する。指数へ設定
装置7は入力端子T、、T、、T3.T、、T5゜T8
を有し、それぞれに準基準車輪速Vt、選択信号SL、
最高車輪速Vm、基準車輪速Vr、アンチ・ロック制御
中の制御信号ALC及び推定車体加速度Arが入力され
ている。 指数へ設定装置7では、上述の種々の人力情報に基づき
、最高車輪速Vmの挙動を分析し、場面毎に異なる指数
Aが設定される。 以下、第3図を参照しながら、指数Aの設定のし方の例
を五通り(EX、l、EX、2.EX、3゜EX、4.
EX、5)説明する。これらの例を説明するに際し、第
3図に示すグラフのようなデータV+++。 Vt、Vrが装置2,3.8から出力されているものと
する。 EX、l この例においては、指数へ設定装置7では、基塗車輪速
Vrと準基準車輪速Vtとが比較され、Vrの方がVt
よりも大きい又は等しい時、すなわち場面Ctの時はA
を小さい値(例えばA=1/32)とする一方、Vrの
方がVtより小さい時、すなわち場面C2の時は、八を
大きい値(例えばA=1/4)とする。この例では、m
数人設定装置7に比較器が必要とされると共に入力され
る信号としては、vrとVtだけでよい。 E X 、 2 この例においては、指数へ設定装置7では、EX、lの
比較判断に加え、更に、最大車輪速Vmの一回微分値V
m’が正か負かの判断が行なわれる。 Vm’が負又はゼロで、かつVrλVtの時、ずなわら
場面C3の時は八を大きい値(例えばA=I/16)と
し、V+n’が正で、かつVr>Vtの時、すなわち場
面C4の時はAを小さい値(例えばA=1/64)とし
、Vm’が正で、かつVr<Vtの時、すなわち場面C
5の時はAを大きい値(例えばA=1/2)とし、Vm
’が負又はゼロで、かツvr〈Vtの時、すなわち場面
C6の時はAを小さい値(例えばA=1/8)とする。 この例では、指数A設定装置7に比較器及び−回微分回
路が必要とされると共に、入力される信号としてはVr
、Vt、Vmが必要である。 EX、3 この例においては、指数A設定装置7ではEX。 2の比較判断及び−回微分処理に加え、更に最大車輪速
Vmの二回微分値Vm“が正か負かの判断が、Vr≧V
tでかつVm’≦0の条件を満す場合に行なわれる。か
かる条件を満す時、すなわち場面C3の時で、かつvf
fl”が負又はゼロの時、すなわち場面C7の時はAを
大きい値(例えばA=1/8)とし、場面C3の時で、
かつVIll”が正、すなわち場面C8の時はAを中位
の値(例えばA=1/32)とする。この例では、指数
A設定装置7に比較器、−回微分回路、二回微分回路が
必要とされると共に、入力される信号としてはvr、v
t、vmが必要である。 EX、3においては、場面C5でのAの値を、場面C7
,CBでのAの平均値より大きくすると共に、場面C6
でのAの値を、場面C4より大きくすることが望ましい
。 EX、4 この例は、上述の例EX、I−EX、3のいずれかとの
組み合わせで行なわれるもので、指数A設定装置7では
中間基重速Viと最大車輪速Vmとが比較され、場面C
9で示されるViλVn+の時、すなわちVt=Viの
時は、場面CIOで示されるVi<Vmの時、すなわち
Vt=Vmの時に比べ、Aを−回り小さくする。EX、
I−EX、3のいずれかで得られたAに対し、例えば、
場面C9ではAをそのまま使用する一方、場面CIOで
はAを2倍とする。又、別引例として、場面C9ではA
を半分にして使用する一方、場面CIOではAをそのま
ま使用することも可能である。 EX、5 この例は、上述の例EX、1−EX、4のいずれかとの
組合わせで行なわれるもので上述のようにして求められ
たへの値を、推定加速度Arの大小により、はぼ比例的
に増大・減少するように修正する。これは、Vtが一定
減速度で推移する場合、VrとVtの差は 正値を人で表わせば、例えば、 人−(−m−Ar+n)・A     (5)(m、n
は定数) の式で修正が行なわれる。 以上の例EX、I−EX、5のいずれにおいても、更に
Aの値をアンチ・ロック制御中か否かによって変えるこ
とら可能である。これは、制御開始時、推定車体加速度
Arを速やかに立上がらせるためである。このため、指
数A設定装置7にはアンチ・ロック制御中の判別信号A
LCが加わっている。 なお、推定車体加速度Arの代りに車体加減速度計12
からの実測値である加速度信号αを用いてもよい。 以上のようにして指数Aや指数Bの値を適宜選択するこ
とにより、Vmを適当に遅らせ、なめらかにすることが
でき、従って、Vrを実際の車体速に近い値で得ること
ができる。又、AをVmの挙動により変えることにより
、VrをViの上側包絡線に近づけることができる。 次に第4図に従い、本発明に係る基亭車輪速計算装置の
動作について説明する。 まず、各車輪速の読取が行なわれ(ステップ#−1)、
選択車輪速Vmが決定される(ステップ#2)。 二輪駆動車の場合は、最高車輪速の選び方が、アンチ・
ロック制御中か否かで異なるようにするのが好ましい。 例えば、アンチ・ロック制御中であれば、4輪中の最高
速のものを選ぶ一方、アンチ・ロック制御中でなければ
、非駆動輪のうち速い方を選ぶようにする。四輪駆動の
場合は、例えばアンチ・ロック制御中か否かにかかわら
ず、最高車輪速を選ぶ。 次に車体加速度信号αを読取り(ステップ#3)変動量
D■を決定する(ステップ#4)。そして、アンチ・ロ
ック制御中か否かを判断して(ステップ#5)、制御中
であれば、今回のサイクルで得られた最高車輪速Vmが
、前回のサイクルで決定された中間基重速Viを中心に
±Dvの範囲内にあるか、その範囲よりも大きいか、そ
の範囲よりも小さいかが判断される。 範囲内にある場合(ステップ#6.#9.a l −1
)は、今回のサイクルで得られた最大車輪速Vmが中間
基重速Viとされる(ステップ#11)。 範囲より小さい場合(ステップ#6.#7)は、前回サ
イクルの中間基重速Viから変動1QDvを引いた値が
、今回のサイクルでの中間基重速Viとされる(ステッ
プ#7)。 範囲より太き場合(ステップ#6.#9.# I O)
は、前回のサイクル中間基重速Viに変動Wjk D 
vを加えた値が、今回のサイクルでの中間基重速Viと
される(ステップ#IO)。 又、アンチ・ロック制御中でない場合(ステップ#5)
は、今回のサイクルで得られた最大車輪速VI11が中
間基重速Viとされる
【ステップ#11)。 ステップ#7の場合は、更に中間基重速Viが準基準車
輪速Vtとされる(ステップ#8)一方、ステップ#l
O又はステップ#11の場合は、最高車輪速Vmが準基
準車輪速Vtとされる(ステップ#12)。 次に、上述した例EX’、I〜EX、5のいずれか若し
くは、それらの任意の組合わせにより指数Aが決定され
(ステップ#13)、その後ViとVmの大小が判断さ
れる(ステップ#14)。 中間基重速Viの方が大きい場合は、指数Aを例えば半
分に減少(ステップ#15)させた後、指数Aが上記式
(5)に基づいて修正される(ステップ#16)一方、
中間基亭速Viの方が小さい場合は、指数Aはそのまま
上記式(5)で修正される(ステップ#16)。 その後、再びアンチ・ロック制御中か否かが判断され(
ステップ#I7)、制御中であれば、指数i3を標準値
に設定する(ステップ#18)一方、制御中でなければ
、指数Bを標準値より大きい値に設定する(ステップ#
19)。 最後に、指数A、BやVtを用いて、基準車輪速Vr、
その変化量dVr及び推定車体加速度A「を算出する(
ステップ#20)。 なお、ステップ#20で行なわれる計算は、上記式(2
)、(3)、(4)を用いて行なわれるが、類似の計算
式をもって行なってもよい。例えば、(3)式の代りに
、 V ri= V r、l+ A r、−dT     
 (3)’の式を用いてもよい。要は、VrがVtを自
由に設定できる追従速度で追従できる式であればよい。 本発明の第1の特徴は車輪挙動によりVrの減速の速さ
を可変にするに当り直接減速度を変えるのではなくVt
への追従速度を可変としたことである。これにより、よ
り滑らかにVmの上方包絡線をトレースすることが出来
ろ、Vrが滑らかであると個々の車輪速とVrの偏差を
制御対象とするとき、偏差の微分値が使い易くなり制御
式が簡素になる。 第2の特徴は、Vrの追従目標がVmでなくVtであり
、Vt算出のベースとなるViの傾斜を車体減速度の計
測値により可変としたことであり、更にこの傾斜を、そ
の車体減速度針の計測値がとる可能性のある車体減速度
のうち最大(加速度表示なら最小)のらのとしたことで
ある。これにより、車体減速度の計測値を用いれば、更
に精度を向上させろことができ、分解能の細かい本格的
センサーから分解能の粗いスイッチのいずれが用いられ
ても統一的に処理ずろことが出来ると共に、取付精度、
路面傾斜の影響、故障検出時にも対処することができる
。 第3の特徴はVtの追従速度をVmの挙動のみなら1゛
推推定体減速度Arによっても可変としたことである。 これにより、VrとVtの遅れ、すなわちほぼ一定の減
速度でVmが推移している時のVrとVmの偏差をその
減速度の程度にかかわらず一定とすることが出来、時々
刻々のスリップ又はスリップ率を計算するための基準車
輪速として好適な値を得ることが出来ろ。スリップ又は
スリップ率はいずれも最適スリップ又はスリップ率との
偏差が一定の閾値を超えるか否かの判定に用いられるの
であるから、基準車輪速は真の車体速の推定性そのもの
でなく、一定のバイアスのかかった値であっても不都合
はない。Vmの上側包絡線と言う狙いが許容されるのも
このためである。 以上詳述した如く、本発明は、所期の目的を達成する有
益なものである。 【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明に係る基準車輪速計算装置のブロック
線図、第2図は、第1図のブロック線図の主要部からサ
ンプリングされる信号をプロットしたグラフ、第3図は
第1図における指数A設定装置の指数Aを設定する例を
示したチャート、第4図は、第1図の装置の動作を示し
たフローチャートである。 l a、 l b、 lc、 1d・・・車輪速検出装
置、2・・・最高車輪速選択装置、 3・・・中間基重速設定装置、 5・・・準基準車輪速設定装置、 6・・・変化量計算装置、 8・・・基準車輪速計算装置。 特許出願人 住友電気工業株式会社 代 理 人 弁理士 青白 葆 ほか2名第2図 第3区 第4図 手続補正書     多 特許庁長官殿    昭和63年 10月 14日1、
事件の表示 昭和 62年特許願第  334038  号2]発明
の名称 車両の基帛車輪速計算装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪府大阪市東区北浜5丁目15番地名称(21
3)住友電気工業株式会社 代表者   川 上 哲 部 4、代理人 住所 〒540  大阪府大阪市東区域見2丁目1M6
1号6、補正の対象 明細書全文。 訓 7、補正の内容 別紙の通り。 訂正明細書 1、発明の名称 車両の基準車輪速計算装置 2]特許請求の範囲 (1)対象とされる車輪の車輪速のうち基沢される車輪
速Vmを選出する手段(2)と、選択車輪速Vmの変化
量を検出し、サンプリングサイクル期間dT間の該検出
変化量が所定の変化ffi D v以内であるときは検
出変化量で変化させる一方、該検出変化量が所定の変化
fftDv以上であるときは所定の変化fiDvで変化
させる中間基重速Viを算出する手段(3)と、 選択車輪速Vmと中間基重速vtとを比較し、いずれか
大きい方を選択し、選択した速度を準基準車輪速Vtと
して出力する手段(5)と、上記選択車輪速Vmを種々
の場面に分析し、分析結果に応じて指数Aを設定する手
段(7)と、上記指数Aに応じて上記準基準車輪速Vt
を平滑し、基準車輪速Vrを算出する手段(6,8)を
備えたことを特徴とする車両の基準車輪速計算装置。 (2]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
基準車輪速Vrをアンチ・ロック制御装置に利用するよ
う構成すると共に、アンチ・ロック制御中は、上記対象
とされる車輪が全車輪であると共に、上記選択車輪速は
最高車輪速であることを特徴とするtri−1r(D基
準車輪速計算装置。 (3)特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
所定の変化量Dvは、車体加速度測定手段からの出力に
基づいて変化されることを特徴とする里再q基準車輪速
計算装置。 (4)特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
所定の変化mDvは、生じ得る可能性のある車両の最大
減速度の値をもって設定することを特徴とする圭再2基
準車輪速計算装置。 (5)特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
基準車輪速Vrは、準基準車輪速Vtを指数平滑化した
式、 Vr、 =Vr、  +A(Vti−Vr、  1)r
+−1 (0<A<1.0) で表わされることを特徴とする東四ox準車輪速計算装
置。 (6)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数Aの値は、基準車輪速Vrと選択車輪速Vmとの偏
差が拡大傾向にある時は大きく設定される一方、縮小傾
向にある時は小さく設定されるようにしたことを特徴と
する刺匪へ基準車輪速計算装置。 (7)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数Aの値は、基準車輪速Vrが準基準車輪速Vtより
大きい時は小さく設定される一方、基準車輪速Vrが準
基準車輪速Vtより小さい時は大きく設定されるように
したことを特徴とする車両□□□基準車輪速計算装置。 (8)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数への値は、車体減速度Arに応じて変化するように
設定されることを特徴とする車両の基準車輪速計算装置
。 (9)特許請求の範囲第8項記載のものであって、上記
車体減速度Arは、基準車輪速Vrの時間豹変(0<B
<0.1)  で算出されることを特徴とする里勇例基
準車輪速計算装置。 (10)特許請求の範囲第9項記載のものであって、上
記指数Bの値は、アンチ・ロック制御中の時よリアンチ
・ロック制御中でない時の方が大きく設定されることを
特徴−六一する圭画q基準車輪速計算装置。 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、最適なスリップを目標に車輪運動の電子的な
制御を行なう装置において、制御の基準となる車輪速(
以下、基準車輪速という)を算出する基準車輪速計算装
置に関する。 従来の技術 乾いたアスファルト上を無理なく走行している場合は、
車輪は、車両の走行速度よりやや速めのスピードすなわ
ち適度なスリップをもって回転している。この時の車輪
速はそのまま基準車輪速と定義することができる。又、
基準車輪速を、車体速に相当する速度、即し、スリップ
やスピンが全くない状態で回転しているとした時の車輪
速をもって定義ずろことら可能である。 水上等の悪路で、ブレーキをかけたときは、車輪がロッ
ク傾向を示すため、実測した車輪速は、基準車輪速より
も小さな値を示す一方、発進、加速するときは、車輪は
スピンするため、実測した車輪速は、基準車輪速よりも
大きな値を示す。車輪を制御するためには、まず基準車
輪速を知る必要がある。得られた基準車輪速は、例えば
、アンチ・ロック制御装置等にfす用される。 例えば、アンチ・ロック制御装置を備えた車両において
は、基準車輪速と実測された車輪速度から車輪のスリッ
プ量やスリップ率を求め、スリップ量か過大になれば制
動力を緩和して車輪速度を再度上昇させ、スリップ量を
最適値に保つように制御される。この場合、車体速を空
間フィルターなどで測定し、測定結果から基準車輪速を
求めれば、正確な値を得ることができるが、装置がかさ
ばると共に高価なものになるので、実用的でない。 −船釣には実測した車輪速に基づいて推定車体速又は基
準車輪速を算出している。 アンチ・ロック制御装置を備えた車両においては、各車
輪速を制御サイクルdT毎にサンプリングし、その最高
車輪速をもって基準車輪速とする方法がある。 しかし、この方法では、四輪が共にロック傾向を示した
場合、スリップが異常に小さく推定されてしまう。 この点を改良したものとして、例えば米国特許下3,2
60,555号明細書に開示されている装置がある。こ
の装置では、最高車輪速の減速度が所定減速度以上であ
ると判断された場合は、車輪がロック過程にあるとみな
し、最高車輪速の減速度を、現実に起こり得る車両の最
大減速度に置き替えて基準車輪速を算出する。 又別の従来例では、基準車輪速は最高車輪速から常時離
れた値としておき、両者の大小関係から基準車輪速の上
昇度(加速度)、加降度(減速度)を決定する方法も提
案されている(米国特許下3.8+1,739号及び第
4,053,188号)。 更に別の従来例では車体減速度を計測し、これを積分し
て基準車輪速とする方法(例えば米国特許下3,401
,984号)や、更にこれを適時最高車輪速に合致させ
て累積誤差を除く方法も提案されている(米国特許下3
,744,849号)。 発明が解決しようとする問題点 従来技術のうち米国特許下4,053.188号等は優
れた着想を示してはいるものの、いずれも開示された装
置のみによっては未だ乾いたアスファルトから水上、又
は悪路などの各種路面上でアンチ・ロック制御されてい
る車輪にとって十分滑らかで信頼出来る基準車輪速を与
えることが出来ない。 特に近年多用されるようになった4輪駆動車においては
、4輪間の車輪速度差が小さいため、最高車輪速と望ま
しい基準車輪速とのへだたりが大きくなりやすい。 問題点を解決するための手段 本発明は、」二連の問題点に鑑みて開発されたもので、
選択車輪速の変化量が最大加減速度の範囲内か否かを判
断し、範囲外の場合は、範囲の限界値まで変化したもの
とみなして中間基重速を求め、更に基準車輪速は、その
中間基重速への収斂度合を、選択車輪速の挙動、選択車
輪速と基準車輪速の大小関係及び基準車輪速から求めた
推定車体加速度により変動させるようにしたものである
。中間基重速を求める際に用いる最大減速度は車体加速
度計によってその値を可変にする事が望ましい。 艷−叩 本発明においては、アンヂφロックの場合、基準車輪速
Vrは、選択車輪速Vmの変動(0,1〜0.3sec
位の周期であることが多い)に対して上側の包絡線をた
どるように構成されている。又、氷上等の極低μの路面
上ではこの包絡線自体が車体速より大巾に下回ることが
あり、このような場合は包絡線を離れてより車体速に近
いところをVrとしなければならない。このような事態
は、Vrが良い状態に保たれていればVmの数回の変動
(すなわち、0.4〜1.5sec程度)で脱出できる
がVrがVmに追従して下ると脱出不能になる恐れがあ
る。 −刃高μ路上では比較的速かにV rh< V mの上
側包絡線に近づくよう構成されている。 そこで、本発明においては、ロック傾向にある車輪に対
し、車輪速の変化がある限度Dvでしか行なわれない中
間基重速Viを出力すると共に、更に、この中間基重速
Viを適度な遅れを伴って平滑化することにより、多様
な路面に対して追従できろ基準車輪速Vrを出力するよ
うに構成する。 以下、添付図面に従って、本発明に係る基準車輪速計算
装置の一実施例について詳述する。なお、この実施例で
は、本発明に係る基準車輪速計算装置は、アンチ・ロッ
ク制御装置11と組合わせて構成されている。 第1図において、I a、 I b、 I c、 I 
dはそれぞれ、車輪の実際の回転速度を検出する車輪速
検出装置である。 2は車輪速検出装置1a、lb、Ic、ldから送られ
てくる4輪の車輪速を同時にサンプリングし、選択車輪
速、たとえば、最高車輪速をvfflとして選択保持す
る選択車輪速選択装置であり、例えば、二輪駆動車の場
合、アンチロック制御中であれば、4輪中最高速のもの
を選ぶ一方、アンチロック制御中でなければ非駆動輪の
うち速い方を選び、第2図のグラフにおいて、M、、M
、、・・・で表わされる点がプロットされる。更に、細
かく制御する必要がある場合は、アンチロック中であっ
ても、駆動輪が駆動されている場合は、非駆動輪のみを
対象として最高車輪を選ぶ。このサンプリングは、所定
時間dT(例えば0.01秒)毎に行なわれる。 3は、中間基重速Viを設定する装置である。 中間基重速設定装置3は、今回のサンプリングサイクル
で得られた選択車輪速Vmiが、前回のサンプリングサ
イクルで得られた中間基重速Vi、。 から所定の変動量±Dv内にあるかないか、即ち、Vi
、、−Dv<Vmi<Vi、−、+Dv     (1
)を満すか否かを判断し、Vmiが所定の変動量内にあ
る場合は、Vmiをそのまま中間基重速Viとする一方
、Vn+iがVi、−、−Dvより小さい時はVi、 
 −Dvを、又Vmiがvii−1+Dvより大きいト
4 時はV i = −t + D vを中間基重速Viと
する。 例えば、第2図のグラフにおいて、Vm、、からVmi
への変化量がDvより大きい場合は、中間基重速として
、E 3. I−、・・・で表わされる点がプロットさ
れる。 中間基重速Viを設定するようにしたのは次の理由によ
る。今、車体に急ブレーキがかかった場合、路面の状態
にもよるが、車輪がロック過程に入り路面上をスリップ
する場合がある。この場合、車体は、車輪の回転よりも
速い速度で走行する。 従って、車輪の速さが急激に減少し、車輪速の変動量が
Dvより大きな値を示した場合は、車輪がロック過程に
あるものと判断し、車体速は、実測の車輪速には関係な
く、経験的に得られた最大減速度、すなわち、変動QD
vだけ、前回のサンプリング時に得られた車体速から減
速されたしのとして判断される。 又、変動iDvが正側にも与えられている理由は、悪路
を走る場合、選択車輪速Vmが±Dvをこえて激しく上
下に変化しても、中間基重速ViがVmから離脱するこ
とがないようにする為である。 4は、中間基重速Viの設定に必要な変動fl D v
を設定する変動量Dv設定装置である。変動量Dvは、
所定の一定値として設定されてもよいが、好ましくは、
第1図に示す実施例のように車体の加減速度を検知する
車体加減速度計12からの加速度信号α(αが正の時は
加速を示し、負の時は減速を示す)により変動するよう
構成する。尚、加減速度計12は、2値(例えば、大減
速レベル、小減速又は加速レベル)しか出力されない分
解能の低いものから、測定範囲内ではアナログ的に出力
が変化する分解能の高いものまで任意のものを用いろこ
とが可能である。しかしたとえ、加速度計としては精度
の高いものであっても、現実には車体減速度は路面の傾
斜の影響、取付誤差、車輪の荷重分布や懸架バネの経時
変化等があり、何らかの手段で補正を要する。さらに減
速度計測手段故障時の対応も考える必要がある(尚、以
下減速度は加速度の値が負になっているものとして表記
する)。 従って、本発明ではDvの値としては、生じ得る可能性
のある最大減速度の値を用いる。車体減速度計かある場
合は、その手段の出力に応じて、その特定出力のらとで
生じ得る可能性のある最大減速度として定義することに
よって対処する。減速度測定手段の無い場合、あるいは
故障と判断された場合は、Dvはおよそ考え得る路面に
対し、正常時の車両に生じ得る最大減速度に合わせて設
定すれば良い。 又、車体加減速度計12からの信号αは、アンチロック
制御回路l!にも送られ、信号αが正常か異常かの判断
(これは、例えば、後述する推定車体加速度設定装置9
からの出力である推定加速度信号Arとの比較等により
行なわれる。)が行なわれ、判断結果を示す信号Eは、
変動FJ4 D v設定装置4に送られる。判断結果が
異常である場合は、変動量設定装置4は、加速度信号α
を無視して、予め定められた値すなわち、車体加減速度
計12がない場合に設定するであろう値、を変動量Dv
として出力する。 5は、中間基重速Viと選択車輪速Vmとを比較し、両
者のうち大きい方を選択し、準基準車輪速Vtとして出
力する準基準車輪速設定装置である。 従って、第2図のグラフでは、準基準車輪速Vtは、M
l、Ml、Io、I、、Ms、M、M7の順で結ばれる
線が相当する。又、準基準車輪速設定装置5から、どち
らが選択されたかを示す選択信号SLが、後述する指数
A設定装置7に送られる。 6は、基準車輪速Vrの!サンプリングサイクル期間d
T当りの変化51dVrをもとめる変化量計算装置で、
変化ff1dVrは次式により計算される。 dvr、=A−(Vt−−Vr、−)      (2
)t         +     +1この式を説明
すると、変化11dVriは、前回のサンプリングで計
算された基準車輪速V r r −t (後述する基準
車輪速計算装置8から得る)を、今回のサンプリングで
得られた準基準車輪速vt、から引算し、得られた差を
所定の指数A(A=O〜1.0)で掛算したものに等し
い。指数Aは指数設定装置7により設定され後述するよ
うに種々の要素により変動するよう構成される。 8は基準車輪速計算装置であり、基準車輪速Vrを算出
する装置である。基準車輪速Vrは、次式により計算さ
れる。 V r、= V r、、+dV r、       (
3)この式を説明すると、基準車輪速Vr、は、前回の
サンプリングで計算された基準車輪速Vri−tに、今
回のサンプリングで得られた変化量1dVr、を加えた
ものに等しい。(2)、(3)式により、Vri=Vr
i−1  +A(Vti−VrH−1)1監−1 と表わされる。すなわち、Vr、はVt5を指数平滑化
した値に等しい。 第2図のグラフでは、基準車輪速Vrとして、点Rl、
Rt 、・・・がプロットされている。グラフより明ら
かなように、点Rr 、 Rt 、・・・で結ばれる線
は、実際の車輪速に基づく点M 1. M 2 、・・
・で結ばれる線よりなめらかに変化する。例えば急ブレ
ーキにより、車輪がロック傾向を示しても(M、からM
3への変化)、基準車輪速Vrは、実際の車体速に近い
値14で出力される。すなわち、基準車輪速Vrは、最
高車輪速の上側包絡線に近似的に追従する値となるよう
に設計されている。 9は、推定車体加速度計算装置であり、実際の車体速の
推定車体加速度Arを算出する装置である。推定車体加
速度A「は、次式により計算される。 この式を説明すると、推定車体加速度Ar、は、! 今回のサンプリングで計算された変化量dVr、をサン
プリングサイクル期間dTで割り、これから前回のサン
プリングで計算された推定車体加速度Art−tを引い
たものに、所定の指数l3(B=0〜!、0)を掛け、
更に前回のサンプリングで計算された推定車体加速度A
r44を加えたものに等しい。 すなわち、Ar、は、Vr、の時間的変化率を指数率滑
化した値に等しい。指数Bは、指数設定装置10により
設定される。 この実施例では、指数Bは一定であってもよいが、アン
チ・ロック制御が実行されている時は、標準値(例えば
l/16)とする一方、同制御が実行されていない場合
は、標準値より大きい値(例えばl/4)とするのが好
ましい。 このため、指数B設定装置lOには、アンチ・ロック制
御回路IIより、アンチ・ロック制御中か否かを示す信
号ALCが加えられている。なお、信号ALCは、最高
車輪速選択装置2]及び指数A設定装置7にも加えられ
る。 指数A、Bは共に指数平滑法によるフィルタリングの減
衰率に相当し、1.0に近づくとVrは一方、0に近づ
くと緩やかな応答で追従する。 次に、指数へ設定装置7について詳述する。指数へ設定
装置7は入力端子T + 、 T * 、 T a 、
 1” −、T s 。 T8を有し、それぞれに準基準車輪速vt1選択信号S
L、選択車輪速Vn+、基準車輪速Vr、アンチ・ロッ
ク制御中の制御信号ALC及び推定車体加速度Arが入
力されている。 指数へ設定装置7では、上述の種々の入力情報に基づき
、選択車輪速Vmの挙動を分析し、場面毎に異なる指数
Aが設定される。 以下、第3図を参照しながら、指数Aの設定のし方の例
を五通り(EX、1.EX、2.EX、3゜EX、4.
EX、5)説明する。これらの例を説明するに際し、第
3図に示すグラフのようなデータvm。 Vt、Vrが装置2,3.8から出力されているものと
する。 EX、1 この例においては、指数A設定装置7では、基準車輪速
Vrと準基準車輪速Vtとが比較され、Vrの方がVt
よりも大きい又は等しい時、すなわち場面C1の時はA
を小さい値(例えばA=1/32)とする一方、Vrの
方がVtより小さい時、すなわち場面C2の時は、Aを
大きい値(例えばA=1/4)とする。この例では、指
数へ設定装置7に比較器が必要とされると共に入力され
る信号としては、VrとVtだけでよい。 EX、2 この例においては、指数へ設定装置7では、EX、lの
比較判断に加え、更に、選択車輪速VI11の一回微分
値Vm’が正か負かの判断が行なわれる。 Vm’が負又はゼロで、かつVr−≧−Vtの時、すな
わち場面C3の時はAを大きい値(例えばA=l/16
)とし、Vm’が正で、かつVr>Vtの時、すなわち
場面C4の時はAを小さい値(例えばA=1/64)と
し、Vm’が正で、かつVr<Vtの時、すなわち場面
C5の時はAを大きい値(例えばA=1/2)とし、V
m’が負又はゼロで、かつVr<Vtの時、すなわち場
面C6の時はAを小さい値(例えばA=l/8)とする
。この例では、指数へ設定装置7に比較器及び−回微分
回路が必要とされると共に、入力される信号としてはV
r、Vt、Vmが必要である。 EX、3 この例においては、指数へ設定装置7ではEX。 2の比較判断及び−回微分処理に加え、更に選択車輪速
Vmの二回微分値Vm”が正か負かの判断が、Vr≧V
(でかつVm’≦0の条件を満す場合に行なわれる。か
かる条件を満す時、すなわち場面C3の時で、かつvf
fi″が負又はゼロの時、すなわち場面C7の時はAを
大きい値(例えばA=1/8)とし、場面C3の時で、
かつVm”が正、すなわち場面C8の時は八を中位の値
(例えばA=1/32)とする。この例では、指数へ設
定装置7に比較器、−回微分回路、二回微分回路が必要
とされろと共に、入力される信号としてはVr、Vt、
Vmが必要である。 EX、3においては、場面C5でのAの値を、場面C7
,CBでのAの平均値より大きくすると共に、場面C6
でのAの値を、場面C4より大きくすることが望ましい
。 EX、4 この例は、上述の例EX、1−EX、3のいスレかとの
組み合わせで行なわれるもので、指数A設定装置7では
中間基重速Viと選択車輪速Vmとが比較され、場面C
9で示されるViλVmの時、すなわちVt=Viの時
は、場面C1Oて示されるVi<Va+(7)時、すな
わちVt271110時に比べ、Aを−回り小さくする
。EX、1−EX、3のいずれかで得られたAに対し、
例えば、場面C9ではAをそのまま使用する一方、場面
CIOではAを2倍とする。又、別引例として、場面C
9ではAを半分にして使用する一方、場面CIOではA
をそのまま使用することも可能である。 EX、5 この例は、上述の例EX、1−EX、4のいずれかとの
組合わせで行なわれるもので上述のようにして求められ
たAの値を、推定加速度Arの大小により、はぼ比例的
に増大・減少ずろように修正する。これは、Vtが一定
減速度で推移する場合、VrとVtの差は 正値を人で表わせば、例えば、 人=(−m−Ar+n)・A      (5)(m、
nは定数) の式で修正が行なわれる。 以上の例EX、1−EX、5のいずれにおいても、更に
Aの値をアンチ・ロック制御中か否かによって変えるこ
とも可能である。これは、制御開始時、推定車体加速度
Arを速やかに立上がらせるためである。このため、指
数A設定装置7にはアンチ・ロック制御中の判別信号A
LCが加わっている。 なお、推定車体加速度Arの代りに車体加減速度計12
からの実測値である加速度信号αを用いてもよい。 以上のようにして指数Aや指数Bの値を適宜選択するこ
とにより、Vrを適当に遅らせ、なめらかにすることが
でき、従って、Vrを実際の車体速に近い値で得ること
ができる。又、AをVmの挙動により変えることにより
、VrをViの上側包絡線に近づけることができる。 次に第4図に従い、本発明に係る基準車輪速計算装置の
動作について説明する。 まず、各車輪速の読取が行なわれ(ステップ#−1)、
選択車輪速Vmが決定される(ステップ#2)。 二輪駆動車の場合は、選択車輪速の選び方が、アンチ・
ロック制御中か否かで異なるようにするのが好ましい。 例えば、アンチ・ロック制御中であれば、4輪中の最高
速のものを選ぶ一方、アンチ・ロック制御中でなければ
、非駆動輪のうち速い方を選ぶようにする。四輪駆動の
場合は、例えばアンチ・ロック制御中か否かにかかわら
ず、最高車輪速を選ぶことも出来る。 次に車体加速度信号αを読取り(ステップ#3)変動f
fi D vを決定する(ステップ#4)。そして、ア
ンチ・ロック制御中か否かを判断して(ステップ#5)
、制御中であれば、今回のサイクルで得られた選択車輪
速Vmが、前回のサイクルで決定された中間基重速Vi
を中心に士Dvの範囲内にあるか、その範囲よりも大き
いか、その範囲よりも小さいかが判断される。 範囲内にある場合(ステップ#6.#9.#11)は、
今回のサイクルで得られた選択車輪速Vmが中間基重速
Viとされる(ステップ#11)。 範囲より小さい場合(ステップ#6.#7)は、前回サ
イクルの中間基重速Viから変動量Dvを引いた値が、
今回のサイクルでの中間基重速Viとされる(ステップ
#7)。 範囲より大きい場合(ステップ# 6 、# 9 、#
lG)は、前回のサイクル中間基重速Viに変動量Dv
を加えた値が、今回のサイクルでの中間基重速Viとさ
れる(ステップ#lO)。 又、アンチ・ロック制御中でない場合(ステップ#5)
は、今回のサイクルで得られた選択車輪速Vmが中間基
重速Vtとされる(ステップ#11)。 ステップ#7の場合は、更に中間基重速Viが準基準車
輪速Vtとされる(ステップ#8)一方、ステップ#1
0又はステップ#11の場合は、選択車輪速Vmが準基
準車輪速Vtとされる(ステップ#12)。 次に、上述した例EX、1−EX、5のいずれか若しく
は、それらの任意の組合わせにより指数Aが決定され(
ステップ#13)、その後vtとvIllの大小が判断
される(ステップ#14)。 中間基重速Viの方が大きい場合は、指数Aは例えば半
分に減少(ステップ#15)された後、既述の式(5)
に基づいて修正される(ステップ#16)一方、中間基
重速Viの方が小さい場合は、指数Aはそのまま上記式
(5)で修正される(ステップ#16)。 その後、再びアンチ・ロック制御中か否かが判断され(
ステップ#17)、制御中であれば、指数Bを標準値に
設定する(ステップ#18)一方、制御中でなければ、
指数Bを標準値より大きい値に設定する(ステップ#1
9)。 最後に、指数A、13やVtを用いて、基準車輪速Vr
、その変化fildVr及び推定車体加速度Arを算出
する(ステップ#20)。 なお、ステップ#20で行なわれる計算は、上記式(2
)、(3)、(4)を用いて行なわれるが、類似の計算
式をもって行なってもよい。例えば、(3)式の代りに
、 Vri=Vri−1l+Ar、 会dT      (
3)’の式を用いてもよい。要は、VrがVtを自由に
設定できる追従速度で追従できる式であればよい。 本発明の第1の特徴は車輪挙動によりVrの減速の速さ
を可変にするに当り直接減速度を変えるのではなくVt
への追従速度を可変としたことである。これにより、よ
り滑らかにVmの上方包絡線をトレースすることが出来
る。Vrが滑らかであると個々の車輪速とVrの偏差を
制御対象とするとき、偏差の微分値が使い易くなり制御
式が簡素になる。 第2の特徴は、Vrの追従目標がVmでなくVtであり
、Vt算出のベースとなるViの傾斜を車体減速度の計
測値により可変としたことであり、更にこの傾斜を、車
体減速度肝がその計測値を示すとき車体減速度がとりう
る最大(加速度表示なら最小)のものとしたことである
。これにより、車体減速度肝の有無まで含め、分解能の
細かい本格的センサーから分解能の粗いスイッチに至る
までいずれが用いられても統一的に処理することが出来
ると共に、取付精度、路面傾斜の影響、故障検出時にも
対処することができる。 第3の特徴はVtの追従速度をvfflの挙動のみなら
ず推定車体減速度Arによっても可変としたことである
。これにより、VrとVtの遅れ、すなわちほぼ一定の
減速度でVmが推移している時のVrとVmの偏差をそ
の減速度の程度にかかわらず一定とすることが出来、時
々刻々のスリップ又はスリップ率を計算するための基準
車輪速として好適な値を得ることが出来る。スリップ又
はスリップ率はいずれも最適スリップ又はスリップ率と
の偏差が一定の閾値を超えるか否かの判定に用いられる
のであるから、基準車輪速は真の車体速の推定値そのも
のでなく、一定のバイアスのかかった値であっても不都
合はない。Vmの上側包絡線と言う狙いが許容されるの
もこのためである。 以上詳述した如く、本発明は、所期の目的を達成する有
益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る基準車輪速計算装置のブロック
線図、第2図は、第1図のブロック線図の主要部からサ
ンプリングされる信号をプロットしたグラフ、第3図は
第1図における指数へ設定装置の指数Aを設定する例を
示したチャート、第4図は、第1図の装置の動作を示し
たフローチャートである。 Ia、Ib、1c、Id・・・車輪速検出装置、2・・
・最高車輪速選択装置、 3・・・中間基重速設定装置、 5・・・準基準車輪速設定装置、 6・・・変化量計算装置、 訃・・基準車輪速計算装置。 特許出願人 住友電気工業株式会社 代理人 弁理上前 山 葆はが2名 手続補正書 昭和 62年特許願第   334038号?1発明の
名称 車両の基準車輪速計算装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 (213)住友電気工業株式会社4、代理人 住所 〒540  大阪府大阪市東区域見2丁目1番6
1号ツイン21 MIDタワー内 電話(06)949
−1261訂正明細書 1、発明の名称 車両の基準車輪速計算装置 2]特許請求の範囲 (1)  対象とされる車輪の車輪速のうち選択される
車輪速vmを選出する手段(2)と、選択車輪速Vmの
変化量を検出し、サンプリングサイクル期間dT間の該
検出変化量が所定の限界変化量Dv以内であるときは検
出変化量で変化させる一方、該検出変化量が所定のU変
化量Dvをこえるときは所定の限界変化量Dvで変化さ
せる中間基重速Viを算出する手段(3)と、選択車輪
速Vmと中間基重速Viとを比較し、いずれか大きい方
を選択し、選択した速度を準基準車輪速Vtとして出力
する手段(5)と、上記選択車輪速Vmを種々の場面に
分析し、分析結果に応じて指数Aを設定する手段(7)
と、上記指数Aに応じて上記準基準車輪速Vtを平滑止
し、基準車輪速Vrを算出する手段(6,8)を備えた
ことを特徴とする車両の基準車輪速計算装置。 (2]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
基準車輪速Vrをアンチ・ロック制御装置に利用するよ
う構成すると共に、アンチ・ロック制御中は、上記対象
とされる車輪が全車輪であると共に、上記選択車輪速は
最高車輪速であることを特徴とする車両の基準車輪速計
算装置。 (3)特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
所定の限界変化量Dvは、車体加速度測定手段からの出
力に基づいて変化されることを特徴とする車両の基準車
輪速計算装置。 (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項記載のも車両の
最大減速度の値を6って設定することを特徴とする車両
の基準車輪速計算装置。 (5)特許請求の範囲第1項乃至第3項記載のものであ
って、上記基準車輪速Vrは、準基準車輪速Vtを指数
平滑化した式、 vr、=Vr、  、 +A(Vti−Vr;  、)
! (0<A<1.0) で表わされることを特徴とする車両の基準車輪速計算装
置。 (6)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数Aの値は、基準車輪速Vrと選択車輪速Vmとの偏
差が拡大傾向にある時は大きく設定される一方、縮小傾
向にある時は小さく設定されるようにしたことを特徴と
する車両の基準車輪速計算装置。 (7)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数Aの値は、基準車輪速Vrが準基準車輪速Vtより
大きい時は小ざく設定される一方、基準車輪速Vrが準
基準車輪速Vtより小さい時は大きく設定されるように
したことを特徴とする車両の基準車輪速計算装置。 (8)特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
指数Aの値は、車体減速度Arに応じて変化するように
設定されることを特徴とする車両の基準車輪速計算装置
。 (9)特許請求の範囲第8項記載のものであって、上記
車体減速度Arは、基準車輪速Vrの時間豹変(0<B
<1.0)  で算出されることを特徴とする車両の基
準車輪速計算装置。 (10)特許請求の範囲第9項記載のものであって、上
記指数Bの値は、アンチ・ロック制御中の時よりアンチ
・ロック制御中でない時の方が大きく設定されることを
特徴とする車両の基準車輪速計算装置。 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、最適なスリップを目標に車輪運動の電子的な
制御を行なう装置において、制御の基準となる車輪速(
以下、基準車輪速という)を算出する基準車輪速計算装
置に関する。 従来の技術 乾いたアスファルト上を無理なく走行している場合は、
車輪は、車両の走行速度よりやや速めのスピードすなわ
ち適度なスピンをもって回転している。この時の車輪速
はそのまま基準車輪速と定義することができる。又、基
準車輪速を、車体速に相当する速度、即ち、スリップや
スピンが全くない状態で回転しているとした時の車輪速
をもって定義することも可能である。 水上等の悪路で、ブレーキをかけたときは、車輪がロッ
ク傾向を示すため、実測した車輪速は、基準車輪速より
も小さな値を示す一方、発進、加速するときは、車輪は
スピンするため、実測した車輪速は、基準車輪速よりも
大きな値を示す。車輪を制御するためには、まず基準車
輪速を知る必要がある。得られた基準車輪速は、例えば
、アンチ・ロック制御装置等に利用される。 例えば、アンチ・ロック制御装置を備えた車両において
は、基準車輪速と実測された車輪速度から車輪のスリッ
プ量やスリップ率を求め、スリップ量が過大になる徴候
があれば制動力を緩和して車輪速度を再度上昇させ、ス
リップ量を最適値に保つように制御される。この場合、
車体速を空間フィルターなどで測定し、測定結果から基
準車輪速を求めれば、正確な値を得ることができるが、
装置がかさばると共に高価なものjこなるので、実用的
でない。−船釣には実測した車輪速に基づいて推定車体
速又は基準車輪速を算出している。 アンチ・ロック制御装置を備えた車両においては、各車
輪速を制御サイクルdT毎にサンプリングし、その最高
車輪速をもって基準車輪速とする方法がある。 しかし、この方法では、四輪がJ(にロック傾向を示し
た場合、スリップが異常に小さく推定されてしまう。 この点を改良したものとして、例えば米国特許第3,2
60,555号明細書に開示されている装置がある。こ
の装置では、最高車輪速の減速度が所定減速度以上であ
ると判断された場合は、車輪がロック過程にあるとみな
し、最高車輪速の減速度を、現実に起こり得る車両の最
大減速度に置き替えて基準車輪速を算出する。 又別の従来例では、基準車輪速は最高車輪速から常時離
れた値としておき、両者の大小関係から基準車輪速の上
昇度(加速度)、加降度(減速度)を決定する方法も提
案されている(米国特許第3,811.739号及び第
4,053,188号)。 更に別の従来例では車体減速度を計測し、これを積分し
て基準車輪速とする方法(例えば米国特許第3,401
,984号)や、更にこれを適時最高車輪速に合致させ
て累積誤差を除く方法も提案されている(米国特許第3
.744,849号)。 発明が解決しようとする問題点 従来技術のうち米国特許第4,053.188号等は優
れた着想を示してはいるものの、いずれも開示された装
置のみによっては未だ乾いたアスファルトから水上、又
は悪路などの各種路面上でアンチ・ロック制御されてい
る車輪にとって十分滑らかで信頼出来る基準車輪速を与
えることが出来ない。 特に近年多用されるようになった4輪駆動車においては
、4輪間の車輪速度差が小さいため、最高車輪速と望ま
しい基準車輪速とのへだたりが大きくなりやすい。 問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたしので、選
択車輪速の変化量が車体として可能と判断される限界変
動量の範囲内か否かを判断し、範囲外の場合は、範囲の
限界値まで変化したものとみなして中間基重速を求め、
更に基準車輪速は、その中間基重速への収斂度合を、選
択車輪速の挙動、選択車輪速と基準車輪速の大小関係及
び基準車輪速から求めた推定車体加速度により変動させ
るようにしたものである。中間基重速を求める際に用い
る限界変動量は車体加速度計によってその値を可変にす
る事が望ましい。 1−瓜 本発明においては、アンチ・ロックの場合、基準車輪速
Vrは、選択車輪速Vtnの変動(0,1〜0.3se
c位の周期であることが多い)に対して上側の包絡線を
たどるように構成されている。又、水上等の極低μの路
面上ではこの包絡線自体が車体速より大巾に下回ること
があり、このような場合は包絡線を離れてより車体速に
近いところをVrとしなければならない。このような事
態は、Vrが良い状態に保たれていればVmの数回の変
動(すなわち、0.4〜1.5sec程度)で脱出でき
るがVrがVmに追従して下ると脱出不能になる恐れが
ある。 一方高μ路上では比較的速かにVrがvmの上側包絡線
に近づくよう構成されている。 そこで、本発明においては、ロック傾向にある車輪に対
し、車輪速の変化がある限度Dvでしか行なわれない中
間基重速Viを出力すると共に、更に、この中間基重速
Viを適度な遅れを伴って平滑化することにより、多様
な路面に対して追従できる基準車輪速Vrを出力するよ
うに構成する。 以下、添付図面に従って、本発明に係る基準車輪速計算
装置の一実施例について詳述する。なお、この実施例で
は、本発明に係る基準車輪速計算装置は、アンチ・ロッ
ク制御装置11と組合わせて構成されている。 第1図において、la、lb、lc、ldはそれぞれ、
車輪の実際の回転速度を検出する車輪速検出装置である
。 2は車輪速検出装置1a、1b、lc、ldから送られ
てくる4輪の車輪速を同時にサンプリングし、選択車輪
速、たとえば最高車輪速、をVmとして選択保持する選
択車輪速選択装置であり、例えば、二輪駆動車の場合、
アンチロック制御中であれば、4輪中最高速のものを選
ぶ一方、アンチロック制御中でなければ非駆動輪のうち
速い方を選び、第2図のグラフにおいて、M+、Mt、
・・・で表わされる点がプロットされろ。更に、細かく
制御する必要がある場合は、アンチロック中であっても
、駆動輪が駆動されている場合は、非駆動輪のみを対象
として最高車輪速を選ぶ。このサンプリングは、所定時
間dT(例えば0.01秒)毎に行なわれる。 3は、中間基重速Viを設定する装置である。 中間基重速設定装置3は、今回のサンプリングサイクル
で得られた選択車輪速V+niが、前回のサンプリング
サイクルで得られた中間基重速Vii−1から所定の限
界変動Q D vの範囲内にあるかないか、即ち、下側
DvをDv、、上側DvをDvぺしてVi−+Dv+<
Vmi<ViH−1+Dvt   (1)!−1 但し、 Dv、+I)y。 □= α*dT を満すか否かを判断し、Vmiが所定の限界変動量内に
ある場合は、Vmtをそのまま中間基重速Vi。 とする一方、VmiがV雫l+Dviより小さい時はV
i、  +Dv、を、又Vmih(V i、−、+ D
V!より太きい時はV 1i−1+ D Vmを中間基
重速Viiとする(尚、Dvは速度減少時は、負の値を
とるものとして表示する)。 例えば、第2図のグラフにおいて、Vffli−xから
Vmiへの変化量がDvより大きい場合は、中間基重速
として、I 3+ 14+・・・で表わされる点がプロ
ットされる。 中間基重速Viを設定するようにしたのは次の理由によ
る。今、車体に急ブレーキがかかった場合、路面の状態
にもよるが、車輪がロック過程に入り路面上をスリップ
する場合がある。この場合、車体は、車輪の回転よりも
速い速度で走行する。 従って、車輪の速さが急激に減少し、車輪速の変動量が
下側限界変動量Dv+より大きな変化を示した場合は、
車輪がロック過程にあるものと判断し、車体速は、実測
の車輪速には関係なく、経験的に得られた最大減速度、
すなわち、下側限界変動量Dv、たけ、前回のサンプリ
ング時に得られた車体速から減速されたものとして判断
される。 又、上側限界変動量が与えられている理由は、悪路を走
る場合、選択車輪速Vmが激しく上下に変化しても、中
間基半速ViがVmから離脱することがないようにする
為である。 4は、中間基半速Viの設定に必要な変動量D vを設
定する変動量Dv設定装置である。変動量Dvは、所定
の一定値として設定されてもよいが、好ましくは、第1
図に示す実施例のように車体の加減速度を検知する車体
加減速度計12からの加速度信号α(αが正の時は加速
を示し、負の時は減速を示す)により変動するよう構成
する。尚、加減速度計12は、2値(例えば、大減速レ
ベル、小減速又は加速レベル)しか出力されない分解能
の低いものから、測定範囲内ではアナログ的に出力が変
化する分解能の高いものまで任意のものを用いることが
可能である。しかしたとえ、加速度計としては精度の高
いものであっても、現実には車体減速度は路面の傾斜の
影響、取付誤差、車輪の荷重分布や懸架バネの経時変化
等があり、何らかの手段で補正を要する。さらに減速度
計測手段故障時の対応も考える必要がある(なお、以下
減速度は加速度の値が負になっているものとして表記す
る)。 従うて、本発明では下側限界変動量Dv、の値としては
、生じ得る可能性のある最大減速度の値を用いる。車体
減速度針がある場合は、その手段の出力に応じて、その
特定出力のもとで生じ得ろ可能性のある最大減速度とし
て定義することによって対処する。減速度測定手段の無
い場合、あるいは故障と判断された場合は、下側限界変
動ff1Dv+はおよそ考え得る路面に対し、正常時の
車両に生じ得る最大減速度に合わせて設定すれば良い。 上側限界変動量Dv、は、 DV* =  2 * a *dT  DV+として求
められる。 これは、 又、車体加減速度計12からの信号αは、アンヂロツク
制御回路1.1にも送られ、信号αが正常か異常かの判
断(これは、例えば、後述する推定車体加速度設定装置
9からの出力である推定加速度信号Arとの比較等によ
り行なわれる。)が行なわれ、判断結果を示す信号Eは
、変動量Dv設定装置4に送られる。判断結果が異常で
ある場合は、変動量設定装置4は、加速度信号αを無視
して、予め定められた値すなわち、車体加減速度計12
がない場合に設定するであろう値、を変動ffi D 
vとして出力する。 車体減速度測定手段の無い場合、又は故障と判定された
場合は、α−0と見ざろを得ないので、D v t =
  D v +となり、Dv、が負の値であるのでDv
、は正の値となる。車体減速度測定手段の分解能・信頼
性が共に高い場合はα*dTとDv、の差は小さく設定
できるから、αの値によってはDv。 が負の値をとることもあり得る。 5は、中間基半速Viと選択車輪速vI11とを比較し
、両者のうち大きい方を選択し、準基準車輪速Vtとし
て出力する準基準車輪速設定装置である。 従って、第2図のグラフでは、準基準車輪速Vtは、M
重、M重、 I s、 I a、Ms+Ma、M、の順
で結ばれる線が相当する。又、準基準車輪速設定装置5
から、どちらが選択されたかを示す選択信号SLが、後
述する指数設定装置7に送られる。 6は、基準車輪速Vrの1サンプリングサイクル期間d
T当りの変化量dVrをもとめる変化量計算装置で、変
化量dVrは次式により計算される。 dVr、=A ・(Vti−VrH−1)     (
2)! この式を説明すると、変化1dVriは、前回のサンプ
リングで計算された基準車輪速Vri−+(後述する基
準車輪速計算装置8から得る)を、今回のサンプリング
で得られた準基準車輪速Vt、から引算し、得られた差
を所定の指数A(A=0〜1.0)で掛算したものに等
しい。指数Aは指数設定装置7により設定され後述する
ように種々の要素により変動するよう摺成される。 8は基準車輪速計算装置であり、基準車輪速Vrを算出
する装置である。基準車輪速Vrは、次式により計算さ
れる。 Vri=Vri−1−1+dVri(3)この式を説明
すると、基準車輪速Vr、は、前回! のサンプ1ルグで計算された基準車輪速Vri−tに、
今回のサンプリングで得られた変化fldVr、を加え
たものに等しい。(2)、(3)式により、V rH=
 V ’i−1+ A (V tHV ’1−1)と表
わされる。・すなわち、Vr−はvt、を指数平滑l 化した値に等しい。 第2図のグラフでは、基準車輪速Vrとして、点+1.
.R,,・・・がプロットされている。グラフより明ら
かなように、点R,,R1,・・・で結ばれる線は、実
際の車輪速に基づく点M、、M、、・・・で結ばれる線
よりなめらかに変化する。例えば急ブレーキにより、車
輪がロック傾向を示しても(M、からM3への変化)、
基準車輪速Vrは、実際の車体速に近い値で出力される
。すなわち、基準車輪速Vrは、最高車輪速の上側包絡
線に近似的に追従する値となるように設計されている。 9は、推定車体加速度計算装置であり、実際の車体速の
推定車体加速度Arを算出する装置である。推定車体加
速度Arは、次式により計算される。 この式を説明すると、推定車体加速度Ar、は、! 今回のサンプリングで計算された変化量dV r−をサ
ンプリングサイクル期間dTで割り、これから前回のサ
ンプリングで計算された推定車体加速度Ar1−1を引
いたものに、所定の指数B(B=0〜1.0)を掛け、
更に前回のサンプリングで計算された推定車体加速度A
r1−1を加えたものに等しい。 すなわち、Ar−は、Vr、の時間的変化率を指数平!
+ 滑化した値に等しい。指数Bは、指数設定装置10によ
り設定される。 この実施例では、指数Bは一定であってもよいが、アン
チ・ロック制御が実行されている時は、標準値(例えば
1/16)とする一方、同制御が実行されていない場合
は、標準値より大きい値(例えばl/4)とするのが好
ましい。 このため、指数B設定装置lOには、アンチ・ロック制
御回路目より、アンチ・ロック制御中か否かを示す信号
ALCが加えられている。なお、信号ALCは、最高車
輪速選択装置2]及び指数A設定装置7にも加えられる
。 指数A、Bは共に指数平滑法によるフィルタリングの減
衰率に相当し、1.0に近づくとVrはVr Vtに、又Arは□に素早い応答で追従するT 一方、0に近づくと緩やかな応答で追従する。 次ニ、指数へ設定装置7について詳述する。指数A設定
装置7は入力端子T = 、 T t 、 T 3 、
 T 4. T s 。 Tl+を有し、それぞれに準基準車輪速Vt、選択信号
S L、選択車輪速Vm、基準車輪速Vr、アンチ・ロ
ック制御中の制御信号A L C及び推定車体加速度A
rが入力されている。 指数A設定装置7では、上述の種々の人力情報に基づき
、選択車輪速vfflの挙動を分析し、場面毎に異なる
指数Aが設定される。 以下、第3図を参照しながら、指数Aの設定のし方の例
を五通り(EX、 1 、EX、 2 、EX、 3 
、EX、 4 。 EX、5)説明する。これらの例を説明するに際し、第
3図に示すグラフのようなデータVn+、Vt、Vrか
装置2,3.8から出力されているものとする。 EX、1 この例においては、指数へ設定装置7では、基準車輪速
Vrと準基準車輪速Vtとが比較され、Vrの方がVt
よりも大きい又は等しい時、すなわち場面CIの時はA
を小さい値(例えばA=1/32)とする一方、Vrの
方がVtより小さい時、すなわち場面C2の時は、Aを
大きい値(例えばA=l/4)とする。この例では、指
数A設定装置7に比較器が必要とされると共に入力され
る信号としては、Vrとvtだけでよい。 EX、2 この例においては、指数へ設定装置7では、EX、Iの
比較判断に加え、更に、選択車輪速Vmの一回微分値V
m’が正か負かの判断が行なわれる。 Vm’が負又はゼロて、かつVrλVtの時、すなわち
場面C3の時はAを大きい値(例えばA = 1/16
)とし、Vm’が正で、かっVr≧−Vtの時、すなわ
ち場面C4の時はAを小さい値(例えばA = 1/6
4)とし、Vm’が正で、かっVr<Vtの時、すなわ
ち場面C5の時はAを大きい値(例えばA = 1/2
)とし、Vm’が負又はゼロで、かっVr<Vtの時、
すなわち場面C6の時はAを小さい値(例えばA = 
l/8)とする。この例では、指数A設定装置7に比較
器及び−回微分回路が必要とされると共に、入力される
信号としてはVr、Vt、Vmが必要である。 EX、3 この例においては、指数A設定装置7ではEX。 2の比較判断及び−回微分処理に加え、更に選択車輪速
Vmの二回微分値Vm“が正か負かの判断が、Vr≧V
tでかつVm’≦0の条件を満す場合に行なわれる。か
かる条件を満す時、すなわち場面C3の時で、かつVn
+”が負又はゼロの時、すなわち場面C7の時はAを大
きい値(例えばA = 1/8)とし、場面C3の時で
、かつVa+”が正、すなわち場面C8の時はAを中位
の値(例えばA = 1/32)とする。 この例では、指数A設定装置7に比較器、−回微分回路
、二回微分回路が必要とされると共に、入力される信号
としてはVr、Vt、Vmが必要である。 EX、3においては、場面C5でのAの値を、場面C7
,C8でのAの平均値より大きくすると共に、場面C6
でのAの値を、場面C4より大きくすることが望ましい
。 BX、4 この例は、上述の例EX、1−EX、3のいずれかとの
組み合わせで行なわれるもので、指数へ設定装置7では
中間基重速Viと選択車輪速Vmとが比較され、場面C
9で示されるVi−>VIllの時、すなわちVt=V
iの時は、場面CIOで示されるVi<V+a(7)時
、すなわちVt=Vmの時に比べ、Aを−回り小さくす
る。EX、1−EX、3のいずれかで得られたAに対し
、例えば、場面C9ではAをそのまま使用する一方、場
面CIOではAを2倍とする。又、別引例として、場面
C9ではAを半分にして使用する一方、場面CIOでは
Aをそのまま使用することも可能である。 EX、5 この例は、上述の例EX、l〜EX、4のいずれかとの
組合わせで行なわれるもので上述のようにして求められ
たへの値を、推定加速度Arの大小により、はぼ比例的
に増大・減少するように修正ずろ。これは、Vtが一定
減速度で推移する場合、■「とVtの差は 正値を人で表わせば、例えば、 人=01・Ar+n)・A     (5)(鋤、nは
定数) の式で修正が行なわれる。 以上の例EX、l〜EX、5のいずれにおいても、更に
Aの値をアンチ・ロック制御中か否かによって変えるこ
とら可能である。これは、制御開始時、推定車体加速度
Δrを速やかに立上がらせるためである。このため、指
数Δ設定装置7にはアンチ・ロック制御中の判別信号A
LCが加わっている。 なお、推定車体加速度Arの代りに車体加減速度計12
からの実測値である加速度信号αを用いてもよい。 以上のようにして指数Aや指数Bの値を適宜選択するこ
とにより、Vrを適当に遅らせ、なめらかにすることが
でき、従って、Vrを実際の車体速に近い値で得ること
ができる。又、AをVmの挙動により変えることにより
、VrをVn+の上側包絡線に近づけることができる。 次に第4図に従い、本発明に係る基準車輪速計算装置の
動作について説明する。 まず、各車輪速の読取が行なわれ(ステップ#1)、選
択車輪速V+++が決定される(ステップ#2)。二輪
駆動車の場合は、選択車輪速の選び方が、アンチ・ロッ
ク制御中か否かで異なるようにするのが好ましい。例え
ば、アンチ・ロック制御中であれば、4輪中の最高速の
ものを選ぶ一方、アンチ・ロック制御中でなければ、非
駆動輪のうち速い方を選ぶようにする。四輪駆動の場合
は、例えばアンチ・ロック制御中か否かにかかわらず、
最高車輪速を選ぶことも出来る。 次に車体加速度信号αを読取り(ステップ#3)、上下
の限界変動ffi D v + 、 D v tを決定
する(ステップ#4)。そして、アンチ・ロック制御中
か否かを判断して(ステップ#5)、制御中であれば、
今回のサイクルで得られた選択車輪速vfflが、前回
のサイクルで決定された中間基重速ViからDv、及び
Dv、の範囲内にあるか、その範囲よりも大きいか、そ
の範囲よりら小さいかが判断される。 範囲内にある場合(ステップ#6.#9.# I −1
)は、今回のサイクルで得られた選択車輪速Vmが中間
基重速Viとされる(ステップ#11)。 範囲より小さい場合(ステップ#6.#7)は、前回サ
イクルの中間基重速Viに下側限界変動量Dv1を加え
た値が、今回のサイクルでの中間基重速vrとされる(
ステップ#7)。 範囲より大きい場合(ステップ#6.#9.#10)は
、前回のサイクル中間基重速Viに上側変動量Dv、を
加えた値が、今回のサイクルでの中間基重速Viとされ
る(ステップ#lO)。 又、アンチ・ロック制御中でない場合(ステップ#5)
は、今回のサイクルで得られた選択車輪速Vmが中間基
重速Viとされる(ステップ#11)。 ステップ#7の場合は、更に中間基重速Viが準基準車
輪速Vtとされる(ステップ#8)一方、ステップ#l
O又はステップ#lKの場合は、選択車輪速v111が
準基準車輪速Vtとされる(ステップ#I2)。 次に、上述した例EX、1〜EX、5のいずれか若しく
は、それらの任意の組合わせにより指数Aが決定され(
ステップ#13)、その後ViとVmの大小が判断され
る(ステップ#14)。 中間基重速Viの方が大きい場合は、指数Aは例えば半
分に減少(ステップ#I5)された後、既述の式(5)
に基づいて修正される(ステップ#16)一方、中間基
重速Viの方が小さい場合は、指数Aはそのまま上記式
(5)で修正される(ステップ#!6)。 その後、再びアンチ・ロック制御中か否かが判断され(
ステップ#17)、制御中であれば、指数Bを標準値に
設定する(ステップ#l8)一方、制御中でなければ、
指数Bを標準値より大きい値に設定する(ステップ#1
9)。 最後に、指数A、BやVtを用いて、基準車輪速Vr、
その変化11dVr及び推定車体加速度Arを算出する
(ステップ#20)。 なお、ステップ#20で行なわれる計算は、上記式(2
)、(3)、(4)を用いて行なわれるが、類似の計算
式をもって行なってもよい。例えば、(3)式の代りに
、 Vri=Vri−1−1+Ar、−dT       
 (3)’の式を用いてもよい。要は、VrがVtを自
由に設定できろ追従速度で追従できる式であればよい。 本発明の第1の特徴は車輪挙動によりVrの減速の速さ
を可変にするに当り直接減速度を変えるのではなくVt
への追従速度を可変としたことである。これにより、よ
り滑らかにVIllの上方包絡線をトレースすることが
出来る。Vrが滑らかであると個々の車輪速とVrの偏
差を制御対象とするきき、偏差の微分値が使い易くなり
制御式が簡素になる。 第2の特徴は、Vrの追従目標がVmでなくVtであり
、Vt算出のベースとなるViの限界変動量を車体減速
度の計測値により可変としたことであり、更にその下側
限界変動量を、車体減速度計がその計測値を示すとき車
体減速度がとりうる最大(加速度表示なら最小)のもの
としたことである。    ゛これにより、車体減速度
計の有無まで含め、分解能の細かい本格的センサーから
分解能の粗いスイッチに至るまでいずれが用いられても
統一的に処理することが出来ると共に、取付精度、路面
傾斜の影響、故障検出時にも対処することができる。 第3の特徴はVtの追従速度をVn+の挙動のみならず
推定車体減速度Arによっても可変としたことである。 これにより、VrとVtの遅れ、すなわちほぼ一定の減
速度でVII+が推移している時のVrとVn+の偏差
をその減速度の程度にかかわらず一定とすることが出来
、時々刻々のスリップ又はスリップ率を計算するための
基準車輪速として好適な値を得ることが出来る。スリッ
プ又はスリップ −率はいずれも最適スリップ又はスリ
ップ率との偏差が一定の閾値を超えるか否かの判定に用
いられるのであるから、基準車輪速は真の車体速の推定
(直その乙のでなく、一定のバイアスのかかった1直で
あっても不都合はない。Vmの上側包絡線と言う狙いが
許容されるのしこのためである。 以上詳述した如く、本発明は、所期の目的を達成する有
益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る基準車輪速計算装置のブロック
線図、第2図は、第1図のブロック線図の主要部からサ
ンプリングされる信号をプロットしたグラフ、第3図は
第1図における指数A設定装置の指数Aを設定する例を
示したチャート、第4図は、第1図の装置の動作を示し
たフローチャートである。 la、Ib、Ic、1d−車輪速検出装置、2・・・最
高車輪速選択装置、 3・・・中間基重速設定装置、 5・・・準基準車輪速設定装置、 6・・・変化量計算装置、 8・・・基準車輪速計算装置。 特許出願人 住友電気工業株式会社 代理人 弁理上前 山 葆ほか2名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]対象とされる車輪の車輪速のうち対象とされる車
    輪速Vmを選出する手段(2)と、 選択車輪速Vmの変化量を検出し、該検出変化量が所定
    の変化量Dv以内であるときは検出変化量で変化させる
    一方、該検出変化量が所定の変化量Dv以上であるとき
    は所定の変化量Dvで変化させる中間基準速Viを算出
    する手段(3)と、選択車輪速Vmと中間基準速Viと
    を比較し、いずれか大きい方を選択し、選択した速度を
    準基準車輪速Vtとして出力する手段(5)と、 上記選択車輪速Vmを種々の場面に分析し、分析結果に
    応じて指数Aを設定する手段(7)と、上記指数Aに応
    じて上記準基準車輪速Vtを平滑し、基準車輪速Vrを
    算出する手段(6、8)を備えたことを特徴とする車両
    の基準車輪速計算装置。 [2]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
    基準車輪速Vrをアンチ・ロック制御装置に利用するよ
    う構成すると共に、アンチ・ロック制御中は、上記対象
    とされる車輪が全車輪であると共に、上記選択車輪速は
    最高車輪速であることを特徴とする基準車輪速計算装置
    。 [3]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
    所定の変化量Dvは、車体加速度測定手段からの出力に
    基づいて変化されることを特徴とする基準車輪速計算装
    置。 [4]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
    所定の変化量Dvは、生じ得る可能性のある車両の最大
    減速度の値をもって設定することを特徴とする基準車輪
    速計算装置。 [5]特許請求の範囲第1項記載のものであって、上記
    基準車輪速Vrは、準基準車輪速Vtを指数平滑化した
    式、 Vr_i=Vr_i_−_1+A(Vt_i−Vr_i
    _−_1)0<A<1.0 で表わされることを特徴とする基準車輪速計算装置。 [6]特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
    指数Aの値は、基準車輪速Vrと選択車輪速Vmとの偏
    差が拡大傾向にある時は大きく設定される一方、縮小傾
    向にある時は小さく設定されるようにしたことを特徴と
    する基準車輪速計算装置。 [7]特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
    指数Aの値は、基準車輪速Vrが準基準車輪速Vtより
    大きい時は小さく設定される一方、基準車輪速Vrが準
    基準車輪速Vtより小さい時は大きく設定されるように
    したことを特徴とする基準車輪速計算装置。 [8]特許請求の範囲第5項記載のものであって、上記
    指数Aの値は、車体減速度Arに応じて変化するように
    設定されることを特徴とする基準車輪速計算装置。 [9]特許請求の範囲第8項記載のものであって、上記
    車体減速度Arは、基準車輪速Vrの時間的変化率dV
    r/dTを指数平滑化した式、 Ar_i=Ar_i_−_1+B(dVr/dT−Ar
    _i_−_1)(0<B<0.1) で算出されることを特徴とする基準車輪速計算装置。 [10]特許請求の範囲第9項記載のものであって、上
    記指数Bの値は、アンチ・ロック制御中の時よりアンチ
    ・ロック制御中でない時の方が大きく設定されることを
    特徴する基準車輪速計算装置。
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