JPH0117792Y2 - - Google Patents

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JPH0117792Y2
JPH0117792Y2 JP10553182U JP10553182U JPH0117792Y2 JP H0117792 Y2 JPH0117792 Y2 JP H0117792Y2 JP 10553182 U JP10553182 U JP 10553182U JP 10553182 U JP10553182 U JP 10553182U JP H0117792 Y2 JPH0117792 Y2 JP H0117792Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁継電器に関し、特に電磁石部と接
点部とを長手方向に配置し両者間の浮遊静電容量
を小さくするように工夫された電磁継電器に関す
る。
この種の電磁継電器においては、電磁石部の位
置決めを行う際に、電磁石部を構成する各部品の
寸法のバラツキによつて接点部との間に組合せ誤
差が生じないようにすると共に、精度良く、かつ
廉価に組立できることが望まれている。
従来の電磁継電器は、一般に電磁石部と接点部
とで構成されていて、電磁石部はアーマチユア、
復帰ばね、作動片、鉄心、ボビン、接極片、コル
巻線、およびコイル端子とからなり、このうちア
ーマチユア、鉄心、ボビン、およびコイル巻線に
より磁気回路を形成している。なお、一般のリレ
ーでは鉄心、アーマチユア、および接極片を接地
することにより、接点部側に接続される強電回路
に発生するノイズやサージ電圧が電磁石部側端子
に接続される電子回路に重畳するのを抑制してい
るものが多く見受けられる。なお、この種の電磁
継電器では、電磁石部が励磁されることによつて
アーマチユアが鉄心に吸引され、励磁が解かれる
とアーマチユアが復帰ばねのばね力により鉄心か
ら開放されるので、この動きを作動片を介して接
点部に伝え、接点の切換えを行うことができる。
しかしながら、このような従来の電磁継電器に
あつては、アーマチユアの動きを作動片を介して
接点部に伝え接点を切換えているが、この作動片
の接点部可動ばねと接触する位置が電磁石部を構
成している鉄心、アーマチユア、ボビン、接極
片、復帰ばね、および作動片の各部の製作寸法の
バラツキの累積によつて狂つてしまい、不具合を
生じる。例えば、作動片から可動接点板ばねが外
れたり、作動片と固定接点台とが接触してリレー
動作が不完全となる。そこで、この寸法のバラツ
キを吸収し精度の高い位置決め構造を廉価に作る
必要があつた。更に、この種の継電器は接点端子
を設けているものが多く、かかる場合その接地端
子および電磁石部の各部品間の結合を電気的、な
らびに機械的に完全なものとする必要がある。
本考案の目的は、これらの問題を解消し、電磁
石部と接点部との相対位置の精度向上を図り、あ
わせて接地端子と電磁石部の部品との間に電気的
ならびに機械的に完全な結合が容易に得られる廉
価な電磁継電器を提供することにある。
すなわち、本考案は、取付けベースの長手方向
に配置した電磁石収納部および接点収納部のそれ
ぞれに電磁石部および接点部を収納し、前記電磁
石部は前記長手方向に鉄心を貫入させた構成部品
と、該構成部品の接点側の前記鉄心に貫入させた
接地端子を有し、該接地端子により前記電磁石部
を構成する部品を同電位に保つようにした電磁継
電器において、前記接地端子はばね部を有し、該
ばね部により前記電磁石部を一定の方向に押接し
て前記電磁石部を固定するようにしたことを特徴
とするものである。
以下に、図面を参照して本考案を詳細に説明す
る。
第1図は本考案の電磁リレーの構成の一例を示
し、ここで、1は電磁石部、2はこの電磁石部1
の長手方向に隣接配置した接点部、3はこれら電
磁石部1、接点部2を固定するためのベース、4
はリレー本体の保護と防塵カバーとしての役目を
はたすケース、5は接地端子である。
電磁石部1において、1−1はコイル巻線、1
−3はアーマチユア、1−4は鉄心、1−5はコ
イルボビン、1−6は接極片であり、これら各部
により磁気回路を形成する。1−7はアーマチユ
ア1−3と結合されアーマチユア1−3の復帰状
態を保持する復帰ばね、1−8はコイル端子、1
−9は絶縁材料から形成した作動片である。ボビ
ン1−5は、第2図AおよびBに示すように、一
端側の鍔部1−5aには鉄心1−4を挿入するた
めの孔1−5bと平行に溝1−5cを設ける。ま
た、後述のようにベース3の所定部に圧入するた
めの突出した角部1−5d、復帰ばね挿入溝1−
5eおよびコイル端子圧入溝1−5fを鍔部1−
5aに形成する。ボビン1−5に巻回されたコイ
ル巻線1−1の巻き始めあるいは巻き終りの口出
し線1−1aを、溝1−5cから導出し、コイル
端子1−8の脚1−8aに絡げ、半田付等でこの
脚1−8aに接続する。コイル端子1−8は、第
2図Cに示すように、上述した口出し線絡げ用の
脚1−8aの他に、外部接続端子用の脚1−8b
およびボビン1−5の挿入溝1−5eに嵌入固着
するための突起部1−8cを有する。次に、鉄心
1−4は第2図Aに示すように、ボビン1−5の
挿入孔1−5bに挿入する鉄心部1−4aと、こ
の鉄心部1−4aに対して略直角に折り曲げられ
た脚部1−4bとを有する。脚部1−4bの端面
1−4cには、後述のようにアーマチユア1−3
を載置し、この端面1−4cをヒンジ面となす。
鉄心部1−4aの全長はボビン1−5の全長より
も長くしておき、端面1−5gから突き出した鉄
心部1−4aの先端に接極片1−6および接地端
子5を嵌入固着する。すなわち、接極片1−6お
よび接地端子5には鉄心部1−4aの先端が嵌入
する角孔1−6aおよび5aをあけておく。ま
た、アーマチユア1−3と相対する接極面1−6
bを、鉄心1−4のヒンジ面1−4cと同一平面
上に位置するようになす。
ここで、接地端子5は第2図Aに示すように、
ほぼ四角な平板よりなり、下端の一角に、接地の
ためのコードを絡げるための外部接続端子5bを
設けると共に、その角孔5aの周辺には舌片5c
を設ける。しかして、接地端子5をアーマチユア
1−3、ボビン1−5、接極片1−6、復帰ばね
1−7および作動片1−9と共に鉄心1−4と組
合わせてベース3の壁溝3aおよび3b間に装着
した状態にあつては、舌片5cのばね力により接
地端子5が接極片1−6に圧接すると共に電磁石
部1を構成する各部品がベース3の基準面である
壁面3cに向けて偏倚させられ、互に当接するこ
とにより、磁気回路を構成するアーマチユア1−
3、鉄心1−4、接極片1−5等を同電位に保
つ。
なお、アーマチユア1−3は第2図A,Bに示
すように平面板として形成し、端部1−3aには
突起1−3bを有する突出部1−3cを形成す
る。この突出部1−3cに、電磁石部1の動きを
接点部2に伝達する絶縁物製の作動片1−9を圧
入固着する。1−3dは復帰ばね1−7をかしめ
固定するための押し出し突起である。復帰ばね1
−7は、略「ヘ」字形状に折り曲げ加工されたも
のであり、舌部1−7a、孔1−7bおよび起立
片1−7cを有する。孔1−7bにアーマチユア
1−3の押し出し突起1−3dを圧入することに
よつて、第2図Bに示すようにアーマチユア1−
3に復帰ばね1−7を固定する。このようにアー
マチユア1−3と一体化した復帰ばね1−7の起
立片1−7cを鉄心1−4のヒンジ面1−4bの
下部1−4dに引掛けると共に、端部1−7dを
ボビン溝1−5eに挿入する。この結果、復帰ば
ね1−7によりアーマチユア1−3の端面1−3
eが鉄心1−4のヒンジ面1−4cに回動自在に
係合される。また、アーマチユア1−3はこの復
帰ばね1−7によつて、ヒンジ面1−4cを中心
に電磁石部1と反対方向に常時復帰力が与えられ
る。
次に、アーマチユア1−3の突出部1−3cに
取り付けた作動片1−9は、第2図Aに示すよう
に、略L字形状に形成し、一方の脚部1−9aに
はアーマチユア突出部1−3cが嵌入する角孔1
−9bを設け、他方の脚部1−9cには後述する
ように、可動板ばね2−1と当接する縁部1−9
d,1−9eを形成する。この作動片1−9は、
コイル−接点間の浮遊静電容量の電極となるアー
マチユア1−3、鉄心1−4および接極片1−6
と接点部2との間を電気的に絶縁する働きをな
す。
次に、接点部2について説明する。接点部2は
第2図Dに示すように、固定接点台2−1を挾み
上下に重ねられた可動接点板ばね2−2を固着し
た可動接点台2−3および可動接点板ばね2−4
を固着した可動接点台2−5から成る。固定接点
台2−1は先端部2−1aに固定接点2−6を備
え、他端には後述するベース3に圧入固定するた
めの突出部2−1bおよびベース3への圧入固定
をより強固にするために突出部2−1bに設けた
突起2−1cを有し、更にこの突起2−1cが形
成されたかしめ面に対して直角方向に折り曲げた
外部接続端子用の脚2−1dを有する。一方、可
動接点台2−3,2−5は、可動板ばね2−2,
2−4をかしめるための押し出し突起2−3a,
2−5a、ベース3に圧入固定するための突出部
2−3b,2−5b、その圧入固定をより強固に
するための突起2−3c,2−5cおよび押し出
し突起2−3a,2−5aを形成した板ばねかし
め面に対して直角方向に折り曲げた外部接続端子
用の脚2−3a,2−5dを有する。可動接点板
ばね2−2,2−4はその端面2−2a,2−4
aに孔2−2b,2−4bを設け、この孔2−2
b,2−4bに可動接点台2−3,2−5のかし
め面に設けた押し出し突起2−3a,2−5aを
かしめることにより、板ばね2−2,2−4を接
点台2−3,2−5に固着する。また、板ばね2
−2,2−4の他端2−2c,2−4cには可動
接点2−7,2−8をかしめ等により取付ける。
更に、この可動接点2−7,2−8を取付けた部
位から端部2−2c,2−4cの先端まで、第2
図Dに示すように起立片2−2d,2−4dを取
付けて、板ばね2−2,2−4のプレス加工によ
つて生ずる端面のばりが作動片1−9の縁部1−
9d,1−9eに接触しないようにする。これに
より、作動片1−9の縁部1−9d,1−9eと
板ばね先端2−2c,2−4cのばりとの間の摺
動に基因した摩擦粉の発生を防止できると共に、
板ばね2−2,2−4に余分なたわみが生ずるこ
とも防止できる。
次に、ベース3において、3−1は電磁石収納
部、3−2は接点収納部である。電磁石収納部3
−1には復帰ばね1−7が挿入溝1−5eから外
れないように復帰ばね1−7を押圧する凸部3c
およびアーマチユア1−3が復帰時に板ばね1−
7の作用によつて当接する凸部3dを形成する。
また、接点収納部3−2には、接点部2を位置決
め固定するための溝3e,3f,3gを形成す
る。更に、3hは後述するケース4の凸部に嵌合
させる凹部であり、3iは電磁石収納部3−1と
接点収納部3−2とを連結する側壁であり、各溝
間の寸法精度の維持とベース3自体の強度向上の
役目をなす。
ケース4は、第2図Aに示すように、その底面
4aに各端子の貫通孔4bおよびその周囲に形成
した樹脂封止用の凹部4cを有する。4dはケー
ス4の内壁面4eに形成した凸部であり、ベース
3にケース4を被せた際に、この凸部4dが上述
のベース3の凹部3hに嵌合するようになす。
次いで、かかる構成の本考案電磁リレーの動作
を簡単に説明すると、常時はアーマチユア1−3
は復帰ばね1−7により第1図示の上方に偏倚さ
れて凸部3dに当接された状態(復帰状態)にあ
る。この状態では固定接点2−6と可動接点2−
8とが接触状態にある。しかるに、コイル巻線1
−1に通電されると、アーマチユア1−3は第1
図示の下方(接極片1−6側)に吸引される。こ
の結果、アーマチユア1−3の先端に取付けた作
動片1−9が移動して、縁部1−9dに掛止され
ていた可動板ばね2−2がその復帰力により元の
状態に戻り、これによつて可動板ばね2−2の先
端に取付けてある可動接点2−7が固定接点2−
6に接触する。一方、この作動片1−9縁部1−
9eによつて可動接点2−8が取付けられた可動
板ばね2−4が第1図示の下方に偏倚され、固定
接点2−6から可動接点2−8が離れることにな
る。
続いて、このように構成した本考案装置の組立
手順を第2図Aを参照して説明する。まず、接点
部2の固定接点台2−1および可動接点台2−
3,2−5を、ベース3の溝3gおよび3h,3
fに図示の矢印方向から嵌入して接点収納部3−
2に接点部2を取付ける。その後、電磁石部1と
接地端子5とを一体となし、ボビン1−5の角部
1−5dをベース3の溝3aに、鉄心部1−4a
の先端を溝3bにそれぞれ合わせて図示の矢印方
向から圧入する。この結果、ベース3の電磁石収
納部3−1に接点端子5と一体化した電磁石部1
が固定される。
ここで、電磁石部1はベース3の壁3cと壁3
jとの間に装着されるがこれらの壁間の寸法を
A、電磁石部1を構成するアーマチユア1−3、
鉄心1−4、ボビン1−5、接極片1−6、復帰
ばね1−7、および作動片1−9の同方向の寸法
の和をBとしたときに、これらの和Bに製作寸法
上のバラツキの最大値を考慮してもA>Bとなる
ように設定しなければならない。そこで通常はA
−B=Cなるギヤツプを生じる。舌片5cは接地
端子5の平板よりの高さHがギヤツプCの最大値
より大きく設定されているので、電磁石部1をベ
ース3に圧入するのみで、舌片5cはベース3の
壁3jと接極片1−6とによつて変形し、電磁石
部1を舌片5cのたわみのばね力によつてベース
3の壁3cと3jとの間に保持する。しかして、
電磁石部1はベース3の中で定着された状態を保
ち、それだけ電磁石部1と接点部2との接触点P
およびQ(第1図参照)の位置の精度を向上させ
ることができる。
次いで、ケース4の貫通孔4bにそれぞれ電磁
石部1、接点部2の各外部接続端子を挿通させな
がら、ケース4をベース3に組み合わせる。すな
わち、ケース4の凸部4dをベース3の凹部3h
に嵌合することによつてケース4とベース3とを
一体化する。最後に、外部接続用端子を挿通した
貫通孔4bからリレー本体内部に半田付作業時の
フラツクス等が侵入するのを防止するために、こ
の貫通孔4bの周囲に形成してある凹部4cに封
止用の樹脂を充填して端子と貫通孔との隙間を埋
める。以上のようにして組立が終了する。
以上説明してきたように、本考案によれば、接
地端子に電磁石部の長手方向の寸法のバラツキ吸
収の機能をもたせるようにしたので、特別の部品
を増加させることなく、接地端子により電磁石部
の寸法のバラツキを吸収させることができ、電磁
石部の位置決め精度が向上するので、作動片と接
点部との組立後の位置調整が不要となり、しかも
接地端子と電磁石部の鉄部品との固定には、かし
めやスポツト溶接など特別な作業を要せず、工数
を低減してコスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電磁継電器の一例を示す断面
図、第2図Aは第1図の電磁継電器の全体を分解
して示す斜視図、第2図B,CおよびDはそれぞ
れ第1図の電磁継電器の電磁石部、コイル端子お
よび接点部をそれぞれ分解して示す斜視図であ
る。 1……電磁石部、1−1……コイル巻線、1−
1a……口出線、1−2……ヨーク。1−3……
アーマチユア、1−3a……端部、1−3b……
突起、1−3c……突出部、1−3d……押し上
げ突起、1−3e……端面。1−4……鉄心、1
−4a……鉄心部、1−4b……脚部、1−4c
……端面(ヒンジ面)、1−4d……下部。1−
5……ボビン、1−5a……鍔部、1−5b……
孔、1−5c……溝、1−5d……角部、1−5
e……復帰ばね挿入溝、1−5f……コイル端子
圧入溝、1−5g……端面。1−6……接極片、
1−6a……角孔。1−7……復帰ばね、1−7
a……舌部、1−7b……孔、1−7c……起立
片、1−7d……端部。1−8……コイル端子、
1−8a……脚、1−8b……脚、1−8c……
突起部。1−9……作動片、1−9a……脚部、
1−9b……角孔、1−9c……脚部、1−9
d,1−9e……縁部。2……接点部、2−1…
…固定接点台、2−1a……先端部、2−1b…
…突出部、2−1c……突起、2−1d……脚、
2−2,2−4……可動接点板ばね、2−2a,
2−4a……端面、2−2b,2−4b……孔、
2−2c,2−4c……端面、2−2d,2−4
d……起立片、2−3,2−5……可動接点台、
2−3a,2−5a……押し出し突起、2−3
b,2−5b……突出部、2−3c,2−5c…
…突起、2−3d,2−5d……脚、2−6……
固定接点、2−7,2−8……可動接点。3……
ベース、3−1……電磁石収納部、3−2……接
点収納部、3a,3b……溝、3c,3d……凸
部、3e,3f,3g……溝、3h……凹部、3
i……側壁、3j……基準面。4……ケース、4
a……底部、4b……貫通孔、4c……凹部、4
d……凸部、4e……内壁面。5……接地端子、
5a……角孔、5b…外部接続端子、5c……舌
片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 取付けベースの長手方向に配置した電磁石収納
    部および接点収納部のそれぞれに電磁石部および
    接点部を収納し、前記電磁石部は前記長手方向に
    鉄心を貫入させた構成部品と、該構成部品の接点
    側の前記鉄心に貫入させた接地端子を有し、該接
    地端子により前記電磁石部を構成する部品を同電
    位に保つようにした電磁継電器において、前記接
    地端子はばね部を有し、該ばね部により前記電磁
    石部を一定の方向に押接して前記電磁石部を固定
    するようにしたことを特徴とする電磁継電器。
JP10553182U 1982-07-14 1982-07-14 電磁継電器 Granted JPS5912453U (ja)

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