JPH01175126A - 多芯酸化物超電導線の製造方法 - Google Patents

多芯酸化物超電導線の製造方法

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JPH01175126A
JPH01175126A JP62332412A JP33241287A JPH01175126A JP H01175126 A JPH01175126 A JP H01175126A JP 62332412 A JP62332412 A JP 62332412A JP 33241287 A JP33241287 A JP 33241287A JP H01175126 A JPH01175126 A JP H01175126A
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superconducting
wire
oxide
core
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JP62332412A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Kono
河野 宰
Yoshimitsu Ikeno
池野 義光
Nobuyuki Sadakata
伸行 定方
Kenji Goto
謙次 後藤
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、超電導マグネット等の超電導機器あるいは電
力輸送線などに用いられる多芯酸化物超電導線の製造方
法に関する。
「従来の技術」 最近に至り、常電導状態から超電導状態へ遷移する臨界
温度(T c)が液体窒素温度以上の値を示す酸化物系
の超電導材料が種々発見されている。
この種の酸化物超電導材料として、例えば一般式A −
B −Cu−0(ただし、AはLa、Ce、Yb、Sc
、Er等の周期律表IIIa族元素の1種以上を示し、
BはBa、Sr等の周期律表Ua族元素の1種以上を示
す)で示されるものがある。
そして従来この種の酸化物超電導体を製造する方法の一
例として、前記IIIa族元素を含む粉末とIla族元
素を含む粉末と酸化銅粉末を混合して混金粉末を調製し
、この混合粉末を仮焼した後に所定の形状に圧粉成形し
、得られた圧粉成形体に熱処理を施し、各元素を固相反
応させて超電導物質を生成させることにより製造する方
法が知られている。
また、前記A −B −Cu−0系の超電導線を製造す
る方法として、前記混合粉末を金属管に充填するか、あ
るいは混合粉末に熱処理を施して得た超電導前駆体粉末
を金属管に充填し、充填後にダイスなどを用いて金属管
を引抜加工して所望の直径の線材とし、次いでこの線材
に熱処理を施して線材内部で各元素を固相反応させ、線
材の芯線部分に超電導物質を生成させることにより超電
導線を製造する方法が知られている。
「発明か解決しようとする問題点」 ところが、前述の製造方法にあっては、熱処理時の加熱
処理と冷却処理に際し、金属管と芯線の熱膨張率の差異
に起因して芯線部分に熱応力が作用するために、この熱
応力によって芯線に多数のクラックを生じる問題がある
。そして、このようなりラックが発生するために、従来
の製造方法では高臨界電流密度で機械強度の高い酸化物
超電導線を製造できない問題があった。
そこで前述の問題点を解消する目的で本発明者らは先に
、酸化物超電導体を金属シースに充填して鍛造加工によ
り縮径し、圧密度の極めて高い線材を得、この線材から
金属シースを除去して芯線を露出させた後に熱処理を施
すことにより、臨界電流密度が10000 A/cm”
を超える高特性の酸化物超電導線を製造するに至ってい
る。
ところで、超電導線は、より大きな電流を安定状態で流
すことができる構造とすることが必要とされ、この要求
に応えるために従来の合金系あるいは金属間化合物系の
超電導線では銅などの良導電性金属からなる安定化母材
の内部に多数の極細超電導フィラメントを配した構造の
多芯型超電導線の構造を採用することが一般的である。
従って本発明者らが前述の如く製造した酸化物超電導線
にあっても、より大きな電流を安定状態で流すことがで
きる構造に対応することが要求される。
本発明は、前記背景に鑑みてなされたもので、高臨界電
流密度を示し、機械強度が高く、安定性に優れるととも
に、連続製造が可能な多芯酸化物超電導線の製造方法の
提供を目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、管状の金属シ
ースに酸化物超電導体あるいは酸化物超電導体の前駆体
を挿入した後に縮径加工を施して芯線と金属シースから
なる素線を得、次にこの素線の金属シースを除去して芯
線を露出させ、この後?こ芯線に酸化物系の超電導物質
を生成させる熱処理を施して酸化物超電導導体を得ると
ともに、前記熱処理温度よりも低い融点を有する金属浴
に前記酸化物超電導導体を浸漬して金属コーティング層
を有する被覆超電導導体を得、この被覆超電導導体を複
数本整列させた状態で前記熱処理温度よりも低い融点を
有する金属の溶湯に浸漬し、金属溶湯を被覆超電導導体
に付着凝固させて金属溶湯の凝固体からなる金属被覆体
の内部に複数の酸化物超電導導体を埋設するものである
「作用 」 素線の金属シースを除去した状態で芯線を熱処理するこ
とにより十分な量の酸素を供給して高臨界電流密度の酸
化物超電導導体を得る。そして、超電導導体に金属コー
ティング層を形成し、更に複数の被覆超電導導体を並列
状態で溶融金属に浸漬して金属被覆体を形成し、多芯構
造の安定性の高い長尺の超電導線を連続製造する。また
、複数の被覆超電導導体を金属被覆体で覆った構造のた
めに、金属被覆体により被覆超電導導体を補強すること
ができ、機械歪に強い多芯酸化物超電導線を得る。更に
、1本1本の酸化物超電導導体を金属浴に浸漬した後に
集合し、全体を金属溶湯に浸漬して多芯構造とすること
により金属被覆体と酸化物超電導体の接着強度を高める
「実施例」 本発明方法を゛実施して多芯酸化物超電導線を製造する
には、まず、出発物を調製する。この出発物としては、
酸化物超電導体、酸化物超電導体を構成する元素を含む
材料あるいはこれらの混合物が用いられる。
前記の酸化物超電導体としては、A −B −C−D系
(ただしAは、Y、Sc、La、Ce、Pr、Nd、P
ffl。
S m、E u、G d、T b、D y、Ho、E 
r、T m、Y b、L uなどの周期律表ma族元素
のうち1種あるいは2種以上を示し、BはS r、Ba
、Ca、Be、Mg、Raなどの周期律表IIa族元素
のうち1種あるいは2種以上を示し、CはCu、Ag、
AUの周期律表1b族元索とNbのうちCuあるいはC
uを含む2種以上を示し、DはO,S、Se、Te、P
oなどの周期律表vtb族元素お上びP、CI、Br等
の周期律表■b族元素のうちOあるいは0を含む2種以
上を示す)のものが用いられる。
また、酸化物超電導体を構成する元素を含む材料として
は、周期律表Ha族元素を含む粉末と周期律表111a
族元素を含む粉末と酸化銅粉末などからなる混合粉末あ
るいはこの混合粉末を仮焼した粉末、または、前記混合
粉末と仮焼粉末の混合粉末などが用いられる。ここで用
いられる周期律表Ua族元素粉末としては、Be、S 
r、Mg、Ba、Raの各元素の炭酸塩粉末、酸化物粉
末、塩化物粉末、硫化物粉末、フッ化物粉末などの化合
物粉末あるいは合金粉末などである。また、周期律表1
1[a族元素粉末としては、Sc、Y、La、Ce、P
r、Nd、Pm。
Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
b、Luの各元素の酸化物粉末、炭酸塩粉末、塩化物粉
末、硫化物粉末、フッ化物粉末などの化合物粉末あるい
は合金粉末などが用いられる。更に、酸化銅粉末として
は、CuO,Cu、O,Cu、02.Cut03などが
用いられる。
ところで前記混合粉末を調製するには、通常、前述の粉
末法が用いられるが、この方法に限定されるものではな
く、各元素を含む水溶液から塩として共沈させ、その沈
澱物を乾燥させて粉末状の混合粉末として得る共沈法を
適用させることも自由である。また、首記必要な元素の
アルコキシド化合物、オキシケトン化合物、シクロペン
タジェニル化合物などの塩を所定の比率で混合して混合
液とし、この混合液をゾル状にするとともに、このゾル
状の物質を加熱してゲル化し、このゲルを更に加熱して
同相とした上で粉砕して混合粉末を得るゾルゲル法を適
用して混合粉末を得ても良い。
次に前記混合粉末を大気中において、500〜1000
℃の温度で1〜100時間加熱して予備焼結する。この
予備焼結処理によって混合粉末中の水分や炭酸基を飛ば
して除去することができる。
なお、前記予備焼結処理は酸素雰囲気中で行っても良い
予備焼結処理が終了したならば、予備焼結物を更に粉砕
して粒径を揃え、ラバープレス法などの圧粉法により圧
粉して棒状の成形体を得る。ここで行う粉砕物の圧粉法
は、ラバープレス法に限るものではなく、前記粉砕物を
所望の圧密度の圧粉成形体に加圧成形できる方法であれ
ば、いかなる方法でも使用可能である。そして、成形圧
力は、仮焼物の種類、目的の圧密度などに応じて定めら
れるが、通常は1.5〜10t/cm’程度の範囲で定
められる。なお、仮焼処理と粉砕処理と圧粉処理などか
らなる一連の工程を1回以上繰り返し行つても差し支え
ない。
次いで前記成形体を酸素雰囲気中において800〜10
00°Cにl−100時間加熱するとともに加熱後に徐
冷する中間熱処理を行って棒状の中間焼結体を得る。こ
の焼結処理によって気孔率0%の理論密度に対して75
%程度の圧密度の中間焼結体を得ることができる。
次に前述のように製造された中間焼結体lを第1図に示
す金属製の管体2に充填して複合体3を作成する。前記
管体2は、Cu、 Ag、 AIあるいはこれらの合金
、またはステンレスなどの金属材料から形成されている
。なお、管体2のt(■成材料は塑性加工可能なもので
あれば金属材料に限らないが、熱処理時に中間焼結体1
から酸素を奪わないような非酸化性の材料を選択する必
要がある。
従って貴金属あるいは貴金属を含有する合金などを用い
ることが好ましいが、管体の内周面に非酸化性の材料か
らなる被覆層を形成したものでも差し支えない。
次に第1図に示すロータリースウエージング袋置Aによ
って前記複合体3に縮径加工を施す。このロータリース
ウェージング装置Aは、図示路の駆動装置によって移動
自在に設けられた複数のダイス6を備えてなるものであ
る。これらダイス6は、棒状の複合体3をその長さ方向
に移動させる際の移動空間の周囲に、この移動空間を囲
むように設けられたもので、前記移動空間と直角な方向
(第1図に示す矢印a方向)に移動自在に、かつ、移動
空間の周回り(第1図に示す矢印す方向)に回転自在に
保持されている。また、各ダイス6の内面には、前記複
合体3を縮径加工するためのテーパ面6aが形成されて
いて、各ダイス6のテーパ面6aで囲む間隙が先窄まり
状となるようになっている。
前記複合体3を縮径するには、前記ロータリースウェー
ジング装置Aを作動さ仕るとともに、第1図に示すよう
に複合体3の一端をダイス6・・・の間の間隙に押゛し
込む。ここで前記ダイス6・・・は第1図の矢印a方向
に所定間隔往復移動しつつ回転しているために、複合体
3は一端側から順次鍛造しつつ縮径されて第1図に示す
線径まで縮径され、芯線13aと金属シース13bとか
らなる素線13が得られる。
この縮径加工においては、回転しつつ往復運動する複数
のダイス6によって複合体3を鍛造しつつ縮径するため
に、縮径加工中の複合体3に断線を起こすことなく大き
な加工率で縮径加工することができる。このため80%
以上の高い圧密度の芯線13aを得ることができる。な
お、複合体3を縮径する装置は第1図に示すロータリー
スウェージング装置に限るものではなく、その他の縮径
加工装置を用いても差し支えない。
前記のように複合体3を所望の線径(例えば直径1 、
0 mm)まで縮径したならば、縮径後の素線13に以
下に説明する処理を施して超電導導体を製造する。
まず、前記素線13から金属シース13bを除去し、こ
れにより圧粉成形体からなる芯線13aを露出させる。
ここでの金属シース13bの除去には、例えば酸あるい
はアルカリの水溶液などの処理液中に索線13を浸漬し
、金属シース13bのみを上記処理液中に溶解させる化
学的な方法などが用いられる。
この化学的方法には、金属シース13bに銅、銀あるい
はこれらの合金を用いた場合、処理液として希硝酸など
が用いられ、金属シース13bにアルミニウムを用いた
場合、処理液として苛性ソーダなどが用いられ、金属シ
ース13bにステンレスを用いた場合、処理液として王
水などが用いられるが、シース材料と処理液との組み合
わせはこれらに限定されるものではない。そして、この
ような除去操作の後には、速やかに芯線13aの表面に
水洗処理あるいは中和処理を行なって処理液の芯線13
aなどへの影響を排除することが望ましい。
なお、金属ノース13bの除去方法には前述した化学的
除去方法の他に、切削加工などの機械的除去方法、ある
いは、金属シース13bのみを高周波コイルにより加熱
溶解して除去する方法などの方法を採用しても差し支え
ないが、芯線13aに歪やクラックを与えない方法を採
用する必要があるので、前記化学的除去方法あるいは高
周波誘導加熱による加熱溶解法などが好ましい。
次いで、このようにして露出せしめられた芯線13aに
対して熱処理を施す。この熱処理は好ましくは酸素雰囲
気中で800〜1100°Cに1〜100時間程度時間
口た後に徐冷することによって行う。なおここで、徐冷
処理の途中に400〜600℃の温度範囲で所定時間保
持する処理を行って、酸化物超電導体の結晶構造が正方
品から斜方晶に変態することを促進するようにしても良
い。
前述の熱処理により、上記芯線13aの各構成元素どう
しが互いに十分に固相反応を起こすとともに、芯線13
aの表面が露出せしめられていることから、芯線13a
の表面全体からその内部に酸素元素が効率よく拡散され
る。また、前記芯線13aを形成するために用いた予備
焼結物は、純酸素雰囲気において予備焼結された場合に
はその内部には十分な量の酸素が含まれ、しかもロータ
リースウェージング装置Aによって高い圧密度にされて
いるために、熱処理時に十分な酸素のもとで固相反応が
活発になされて効率良く酸、化物超電導物質が生成され
る。
したがって、上記芯線13aには、その全長に亙って高
い臨界電流密度を示すA −B −C−D系の酸化物系
の超電導物質が生成され、これにより良好な臨界電流密
度を示す酸化物系の超電導導体が得られる。なお、この
超電導導体は、ロータリースウエージング装置Aにより
圧密され気孔が少なく、焼結後の圧密度は90%以上に
達するために、機械強度も高く、曲げに強い構造となっ
ている。
このため前記超電導導体は長尺のものをロール巻きした
状態で保存しておくことができる。
次に前記酸化物系の超電導導体を用いて多芯酸化物超電
導線を製造する。
多芯酸化物超電導線を製造するには、まず、第2図に示
す浴槽15に収納された金属浴Wに超電導導体16を浸
漬して超電導導体16の外周に金属コーティング19を
形成し、第3図に示す被覆超電導導体20を作成する。
前記金属浴Wは、芯線13aに酸化物超電導物質を生成
させる際の熱処理温度よりも低い融点の金属の溶湯、例
えば、はんだ、アルミニウム、スズ、亜鉛、インジウム
、ガリウム、鉛、ビスマス、あるいはその他の合金の溶
湯を用いる。この理由は、金属浴Wの温度が酸化物超電
導物質生成時の加熱温度より高い場合、金属浴Wを通過
する間に芯線13aが加熱されてその超電導特性が劣化
するおそれがあるためである。更に前記浴槽15に収納
する金属浴Wは、液体窒素温度などの低温における電気
抵抗が低い金属(例えばアルミニウム)の溶湯を用いる
ことがより好ましい。これは、低温において電気抵抗が
低い金属材料で金属コーティング層19を形成し、金属
コーティング層19を超電導導体16の安定化材にする
ためである。
なお、浴槽15の底部には、超音波振動子18が設置さ
れていて、超音波振動子18の振動を金属浴Wに加え、
この状態の金属浴Wに超電導導体16を浸漬することに
より金属浴Wを超電導導体16になじみ良く付着させる
ことができ、金属コーティング層19を超電導導体16
に対して強く接着することができる。
次に第4図に示すように複数本(数十本程度)の被覆超
電導導体20を用意するとともに、これら被覆超電導導
体20の1本1本を第1セパレータ21の透孔21aに
通す。この第1セパレータ2Iは、板体21aに多数の
透孔21bを等間隔で形成してなるもので、各透孔21
bは前記被覆超電導導体20を通過可能な大きさに形成
されている。
この第1セパレータ21は、ロール巻き状態で保持され
ている前記被覆超電導導体20の曲がりを矯正して複数
本の被覆超電導導体20を並列状態に整列させるもので
ある。
第1セパレータ21を通過させた被覆超電導導体20は
、続いて第2セパレータ22に通す。この第2セパレー
タ22は、板体22aの中央部に、透孔22aを密集状
態で形成したもので、各透孔22bは被覆超電導導体2
0を通過可能な大きさに形成され、透孔22b・・・は
相互に所定間隔離間して円形状に密集している。これら
透孔22bを通過することによって被覆超電導導体20
・・・は相互に所定間隔離間した状態で並列される。
次に、第2セパレータ22によって並列された被覆超電
導導体20・・・をA+などの金属の溶湯Mを収納した
浴槽23に送る。この浴槽23は、−側側部に引込孔2
4を他側側部に取出孔を形成してなるもので、前記第2
セパレータ22によって集合された被覆超電導導体20
・・・を引込孔24から浴槽23の内部に引き込み、取
出孔から取り出すことができるようになっている。なお
、引込孔24の開口部には、第2セパレータ22によっ
て集合された被覆超電導導体20・・を1本1本並列状
態で通過させるとともに、溶融金属Mの漏洩を阻止する
ブツシュ部材が挿入され、取出孔には、溶湯Mの漏洩防
止用のダイスが組み込まれている。
なお、このダイスは被覆超電導導体20の取出時に被覆
超電導導体20に負荷をかけないような構成が好ましい
のでローラダイスなどを用いる。
更に、浴槽23の内底部には超音波振動子26が設置さ
れ、浴槽23の下方にはヒータ27が設置されていて、
前記超音波振動子26の振動を金属溶湯Mに伝達させる
ことができるとともに、ヒータ27により金属溶湯Mを
加熱できるようになっている。
浴槽23に引き込まれた超電導導体20・・・を浴槽2
3の取出孔から引き出すと、浴槽23の金属溶湯Mが超
電導導体20・・・の周囲に付着して凝固することによ
り金属被覆体25が形成され、第3図に示すように金属
被覆体25の内部に多数の被覆超電導導体20を配した
構造の多芯酸化物超電導線Tを得ることができる。
なお、超音波振動子26による振動を金属溶湯Mに加え
ておくと、金属溶湯Mが被覆超電導導体20・・・にな
じみ良く付着し、金属被覆体25が超電導導体20・・
・に対して強く接着する。また、浴槽23に引き込んだ
被覆超電導導体20・・・が強度的に強いものである場
合には、被覆超電導導体20・・・にねじりを加えて被
覆超電導導体20・・・をツイスト加工することもでき
る。このように被覆超電導導体20・・・をツイスト加
工することによって多芯酸化物超電導線Tの磁気的安定
性を向上させることができる。ここで、第1図に示す装
置においてツイスト加工を行う場合には、送り出しおよ
び第1セパレータ21と第2セパレータ22を同期させ
て低速で回転させ、第2セパレータ22から浴槽23の
出口までの間で複数の被覆超電導体20・・・をねじる
ようにすれば良い。
一方、前記金属溶湯Mは、先の工程で用いた金属浴Wの
組成と同等のものを用いても、別種のものを用いても差
し支えない。
続いて前記多芯酸化物超電導線Tを第2図に示す水洗装
置28によって水洗して冷却する。
以上説明したように製造された多芯酸化物超電導線Tは
、AIなどの金属からなる被覆体25の内部に複数の被
覆超電導線20・・・を配してなる構造であるために、
電力容量が大きく、安定性にも優れている。また、超電
導導体16の周囲に設けた金属コーティング層19は超
電導導体16の超電導状態が破れた場合の電流通路とな
る安定化材の機能も奏する。なお、金属コーティング層
I9と金属被覆層25は超電導導体16の補強材として
の機能も奏するので、多芯酸化物超電導線Tは機賊的歪
にも強く、超電導マグネット用の巻線ボビンなどに巻回
した場合でも臨界電流特性の劣化を生じない。更に、前
述の製造方法によれば、被覆超電導線20・・・を金属
溶湯Mに浸漬して製造するので長尺のものでも製造可能
であり、多芯酸化物超電導線Tの連続製造ができる効果
がある。
第6図は、第2図に示す金属浴Wと第4図に示す溶湯M
に別種のものを用いた場合に製造された多芯酸化物超電
導線T°の構造を示すものである。
この例の多芯酸化物超電導線T°のように金属コーティ
ング層19と金属被覆層25は各々別個の金属材料から
構成しても差し支えない。従って、金属コーティング層
19を高融点金属材料から構成し、金属被覆層25を低
融点金属材料から構成するなど、その組み合わせは自由
に設定することができる。
「製造例」 Y、03粉末とBaC0*粉末とCuO扮末粉末:Ba
:Cu= 1 :2 :3の割合になるように混合して
得た混合粉末を900℃で24時間加熱して仮焼する。
ついでこの仮焼粉末を粉砕して粒径を揃えた後にラバー
プレスで圧粉成形して棒状の成形体を得た。
次に前記圧粉成形体を酸素雰囲気中で890℃に14時
間加熱する熱処理を行って中間焼結体を得た。次いで前
記中間焼結体を外径10mm、肉厚1.5mmのAg製
のチューブに挿入し、ロータリースウエージング装置に
よる鍛造加工を行って直径1、Ommの素線を得た。
次にこの素線を50%に希釈した硝酸水溶液に浸漬し、
硝酸によってAg製のシース部分を溶解して除去し、芯
線を露出させた。
更にこの芯線に対し、酸素ガス雰囲気中において890
℃に12時間加熱した後に徐冷する熱処理を施して芯線
の内部に超電導物質を生成させ、超電導導体を得た。
次にこの超電導導体をAIの金属浴に浸漬して厚さ10
〜20μmのA1コーティング層を有する被覆超電導導
体を得た。なお、このAIの金属浴には60kHz、2
0Wの超音波発振子によって振動を付加しておいた。
続いて首記A1被覆超電導導体を50本集合し、第4図
に示す構造の第1セパレータと第2セパレータをおよび
送り出し気孔も含めて低速で回転させながら、AIの金
属溶湯を満たした超音波振動子材の浴槽に引き込み、続
いて浴槽から引き出し、金属溶湯を超電導素線の周囲に
付着凝固させて金属被覆層を形成することにより安定化
アルミ付の多芯酸化物超電導線を得ることができた。
この多芯酸化物超電導線において、各超電導導体の臨界
温度は91Kを示すとともに各超電導導体の臨界電流密
度は77Kにおいてl100OA/cm2を示し、良好
な臨界電流特性を示した。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、酸化物超電導体あるいは
酸化物超電導体の前駆体を金属シースに充填して縮径加
工した後に、金属シースを除去して熱処理するために、
十分な酸素の元で熱応力を加えることなく超電導物質を
生成させることができ、臨界電流密度の高い優れた超電
導導体を得ることができる。そしてこの超電導導体に金
属浴で金属コーティングを行った後に複数本集合して並
行状態あるいはツイストされた状態で金属溶湯に浸漬し
て金属被覆層を形成するので、多芯構造で臨界電流密度
が高く、安定性に富む多芯酸化物超電導線を連続製造で
きる効果がある。また、本発明により製造された多芯酸
化物超電導線は金属被覆層の内部に多数の被覆超電導導
体を配した構造であり、金属被覆体が被覆超電導導体を
補強するために機械強度も高く、機械歪による臨界電流
特性の劣化も少ない。更に、超電導物質を生成させる熱
処理温度よりも低い融点の金属の溶湯に浸漬して金属被
覆体を形成するので、溶融金属に超電導導体を浸漬する
場合でも超電導特性を劣化させることなく多芯構造とす
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明を説明するためのらので
、第1図は縮径加工状態を説明するための断面図、第2
図は超電導導体に金属コーティングを行っている状態を
示す断面図、第3図は被覆超電導導体の断面図、第4図
は超電導導体の集合状態を示す斜視図、第5図は多芯酸
化物超電導線の断面図、第6図は多芯酸化物超電導線の
他の構造例を示す断面図である。 A・・・ロータリースウェージング装置、l・中間焼結
体、    2・・・管体、3・・・複合体、    
 13・・・素線、13a・・・芯線、    13b
・・・金属シース、15・・・浴槽、     16・
・・超電導導体、19・・・金属コーティング層、 20・・・被覆超電導導体、 21・・・第1セパレータ、22・・・第2セパレータ
、23・・・浴槽、      M・・・金属溶湯、W
・・・金属浴、     25・・・金属被覆体、T・
・・多芯酸化物超電導線。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 酸化物系の超電導導体を金属被覆体の内部に複数配して
    なる多芯酸化物超電導線の製造方法において、 管状の金属シースに酸化物超電導体あるいは酸化物超電
    導体の前駆体を挿入した後に縮径加工を施して芯線と金
    属シースからなる素線を得、次にこの素線の金属シース
    を除去して芯線を露出させ、この後に芯線に酸化物系の
    超電導物質を生成させる熱処理を施して酸化物超電導導
    体を得るとともに、前記熱処理温度よりも低い融点を有
    する金属浴に前記酸化物超電導導体を浸漬して金属コー
    ティング層を有する被覆超電導導体を得、この被覆超電
    導導体を複数本整列させた状態で前記熱処理温度よりも
    低い融点を有する金属の溶湯に浸漬し、金属溶湯を被覆
    超電導導体に付着凝固させて金属溶湯の凝固体からなる
    金属被覆体の内部に複数の酸化物超電導導体を埋設する
    ことを特徴とする多芯酸化物超電導線の製造方法。
JP62332412A 1987-10-02 1987-12-28 多芯酸化物超電導線の製造方法 Pending JPH01175126A (ja)

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CN88107935A CN1033992C (zh) 1987-10-02 1988-10-03 一种制造超导线的方法
US07/251,847 US5045527A (en) 1987-10-02 1988-10-03 Method of producing a superconductive oxide conductor
CN88107874A CN1035220C (zh) 1987-10-02 1988-10-03 超导氧化物导线的制造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059811A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Nexans 多芯超伝導ストランドを備えた複合導体

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