JPH01174493A - 携帯可能記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、外板上に磁気情報を記録し得る携帯可能記憶
媒体に関する。

（従来の技術） 携帯可能記憶媒体としては、例えばＩＣカードがある。

このＩＣカードは多くの情報を記憶するとともに、該情
報を処理るすこともでき、非常に有益であり、多くの用
途に利用されつつある。

このような携帯可能記憶媒体は、例えば名刺サイズの大
きさを有し、薄く形成されているが、内蔵しているＩＣ
チップ等を保護するために外板は金属板で形成されてい
る。

また、携帯可能記憶媒体は、この金属で形成された外板
の上に磁気記録媒体を設け、この磁気記録媒体に磁気情
報を記録するものもある。従来、外板を構成する金属と
しては、例えば透磁率が１゜００５よりも大きいものが
使用されている。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の携帯可能記憶媒体の外板に使用されている金属の
透磁率は１．００５より大きいものであったため、該外
板上の磁気記録媒体に記録される磁気情報に悪影響があ
り、該磁気情報の書込み／読出しに不具合が発生し、誤
動作の原因となっていた。

本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とす
ることこは、透磁率の低い金属の外板を使用して磁気情
報の書込み／読出しに悪影響がない携帯可能記憶媒体を
提供することにある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するため、本発明の携帯可能記憶媒体
は、外板上に磁気情報を記録し得る携帯可能記憶媒体に
おいて、前記外板は透磁率が１゜００５以下の金属で形
成されていることを要旨とする。

（作用） 本発明の携帯可能記憶媒体は、外板が透磁率１．００５
以下の金属で形成されている。

（実施例） 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。　第１図
は本発明の一実施例に係る携帯可能記憶媒体の平面図で
あり、第２図は第１図の携帯可能記憶媒体の線２−２に
沿った断面図である。

第１図に示す携帯可能記憶媒体は、大きさが例えば名刺
サイズの薄いカード状に形成され、その表面上の縁帯り
には長手方向に沿ってストライプ状の磁気記録媒体、す
なわち磁気ストライプ１が形成されている。なお、この
携帯可能記憶媒体は、例えばＩＣチップを内蔵したＩＣ
カードを構成しているものである。

第２図に断面を示すように、携帯可能記憶媒体は、中央
に例えばＩＣチップ等の回路素子を内蔵した回路部３を
有し、この回路部３の両側に金属製の外板５．５が取り
付けられ、サンドウィッチ状に形成されている。また、
一方の外板５の上にはアンカー層１７が積層され、その
アンカー層１７の上に更に印刷オーバーコート層９が取
り付けられ、この印刷オーバーコート層９の上に前記磁
気ストライプ１が取り付けられている。

この磁気ストライプ１は、更に磁気記録媒体からなる磁
気層１１と、この磁気層１１の上のオーバーコート１１
３とから構成されている。携帯可能記憶媒体は、前記回
路部３のＩＣチップからなるメモリに情報を記憶する以
外に、この磁気ストライプ１にも磁気情報を記録しよう
とするものである。

前記外板５は、回路部３を機械的に保護しようとするも
のであるが、透磁率が１．００５以下の金属で形成され
、これにより従来あったような磁気ストライプ１に対す
る影響を低減するようにしている。

第３図は外板５として使用される金属の透磁率を変化し
た場合の磁気ストライプ１からの読出出力を示すグラフ
である。同図において、実線で示す曲線は磁気ストライ
プ１から読み出した出力が論理「０」の平均電圧を示し
、点線は論理「１」の平均電圧である。

同図に示すように、磁気ストライプ１からの出力電圧は
、透磁率が増大すると低下し、また出力電圧の論理「０
」と「１」との電圧差は比較的小さな値であるが、はと
んど変化しないことがわかる。

また、第４図は外板５に使用される金属として特性の異
なる４種類の金属を選出し、これらの金属の硬さに対す
る透磁率を示すグラフである。同図においては、曲線２
１は金属として５ＬＩＳ３０４を使用した特性を示し１
曲線２３は５ＵＳ３１６を使用した特性を示し、曲線２
５は５ＵＳ３１６Ｌを使用した特性を示し、曲線２７は
日本ステンレス製型番ＮＡＲ−３０４Ｇを使用した特性
を示す。

同図に示すように、硬さが増加した場合、透磁率はある
点を越えると急激に増大することがわかる。そして、こ
のように硬さが増大し始める点は透磁率がほぼ１．００
５の近辺である。従って、第３図および第４図に示す特
性から、外板５は透磁率が１．００５以下の金属で形成
することが好ましいことがわかる。

また、このような透磁率を１．００５以下に設定するこ
とにより、第４図に示すように、要求される硬さに応じ
て金属の種類、すなわち材質を決定することができる。

例えば、３００〜３５０ＨＶ程度の硬さの金属が要求さ
れた場合には、第４図から一例としてＮＡＲ−３０４Ｇ
が適当であることがわかる。

なお、上記実施例は、携帯可能記憶媒体としてＩＣカー
ドを挙げて説明しているが、これに限定１工 されるものでない。

八 ［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、外板が透磁率１
．００５以下の金属で形成されているので、外板上に記
録される磁気情報に影響がなく、磁気情報の書込み／読
出しを正常に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

沿った断面図、第３図は第１図の携帯可能記憶媒体に使
用される磁気ストライプの透磁率と出力電圧との関係を
示したグラフ、第４図は外板として使用される金属の硬
さと透磁率との関係を示すグラフである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外板上に磁気情報を記録し得る携帯可能記憶媒体におい
   て、前記外板は透磁率が１．００５以下の金属で形成さ
   れていることを特徴とする携帯可能記憶媒体。