JPH01171558A - 芳香性ゼリー化組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、新規な芳香剤に関するものである。

［従来の技術］ 高吸水性粒子を用いて芳香剤に利用する方法として、高
吸水性粒子、香料、界面活性剤、水等を配合しゼリー状
の芳香剤を各種容器に入れ一定の形状をしたもの、及び
、吸水性合成樹脂、油性香料、含水無晶形酸化ケイ素等
を主成分とし水を加えることによりゲル化する芳香性ゼ
リー化用成型組成物（特開昭５７−１８３８５４）があ
る。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記の手段において、最初から、一定形状をなす芳香剤
は、使用者が任意の容器を使用することはできず、又、
その使用量を調節するのは困難である。又、水を加える
事によりゲル化する芳香性ゼリー化組成物においては、
含水無晶形酸化ケイ素等を使用している為、その触媒活
性により香料が経時的に変化し、長期間保存することが
できない。

［問題を解決するための手段］ 本発明は、それらの問題を解決する為に、少なくとも吸
水倍率５０の粒子及び水溶性のカプセル化膜によりカプ
セル化した香料を含有することを特徴とする芳香性ゼリ
ー化組成物を提供するものである。

本発明に用いられる高吸水性粒子としては、現在市販さ
れている澱粉あるいはセルロースと無水マレイン酸等と
のグラフト重合体の架橋物（特公昭５３−４６１９９、
特公昭５３−４６２００゜市販品としては、三洋化成工
業株式会社ｍｌ　ＩＩサンウェット”がある。）、ビニ
ルエステルと（メタ）アクリル酸エステルとの共重合体
の鹸化物（特公昭５３−３７９９４゜市販品としては、
住友化学株式会社製”スミカゲル”がある。）、アクリ
ル酸アルカリ金属塩から得られる自己架橋型アクリル酸
アルカリ金属塩重合体（特開昭５３−４６３８９）、α
−オレフィン類または重合性ビニル化合物と無水マレイ
ン酸誘導体との共重合体またはそのアルカリ中和物の架
橋体く特開昭５６−３６５０４゜市販品としては、株式
会社　クラレ製゛′イソパンゲル”がある。）、二酸化
ケイ素、酸化マグネシウム等の混合物く市販品としては
、イギリス、ラボルテ　インダストリ　リミテッド社製
”ラポナイト”がある。）等があるが、これらの中から
使用目的に合ったものを用いればよい。

本発明で用いられる香料は、天然香料、調合香料、及び
、それらの素材となる単品香料も含む香気物質全体を言
う。

本発明でもちいられる香料のカプセル化法として、水溶
液からの相分離法、有機溶液系からの相分離法、界面重
合法、スプレードライング法、　１ｎ　　５ｉｔｕ　　
重合法、液中硬化被覆法（オリフィス法）、気中懸濁被
覆法等がある。カプセルの大きさは、ｌｎｍ−１０ｍｍ
の範囲である。また、水溶性のカプセル化膜の種類とし
ては、水溶性高分子、例えば、ゼラチン、アラビアゴム
、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコール等、やりボソーム等から使
用目的に合った任意のものを用いればよ　い。

本発明で用いられるカプセル化膜と香料の配合比は、カ
プセル化膜１００に対し、香料１〜２゜の範囲（重量％
）である。又、高吸水性粒子とカプセル化した香料（カ
プセル化膜及び香料のｆｌ）の配合比は、高吸水性粒子
１００に対し、カプセル化した香料１〜１００００（重
量％）である。

又、上記組成物に、例えば、赤色３号、赤色２１３号、
黄色４号、緑色３号、青色２０５号・・・等のタール系
色素、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン
（４０）硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、塩化
ベンザルコニウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン・・・等の界面活性剤、安息香酸ナトリウム、サリチ
ル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ
安息香酸エチル・・・等の殺菌、防腐剤、安息香酸デナ
トニウム等の苦味剤を加えてもよい。

［発明の作用］ 本発明の芳香性ゼリー化組成物は、香料が水溶性カプセ
ル化膜によりカプセル化されている為、直接他の成分に
よる影響を受けることなく、長期の保存に耐えるもので
ある。

使用にあたっては、本発明の芳香性ゼリー化組成物１に
対し、０．１〜１０００倍の水を加えることにより、瞬
時に水溶性カプセル化膜が溶解すると共に、高吸水性粒
子により組成物全体がゲル化して、衝撃等によっても流
動しない芳香を有するゼリーを形成する。

［実施例］ 実施例によって本発明を更に詳細に説明する。

尚、本発明はこれにより限定されるものではない。

配合量は重量％である。

実施例−１ （１）カプセル化香料 （香料：　ゼラチン＝１：　　５）　　　　６０．　０
く２）サンウェット　　　　　　　　　　４０．０（３
）黄色２０３号　　　　　　　　　　　微量（ｉ！法） 成分（１）〜（３）を混合し製品とする。

実施例−２ （１）カプセル化香料 （香料：　アラビアゴム ＝１　９）　　　　　　５０゜０ （２）スミカゲル　　　　　　　　　　５帆　０（３）
安息香酸デナトニウム　　　　　　　微量（製法） 成分（１）〜（３）を混合し製品とする。

実施例−３ （１）カプセル化香料 （香料：　ヒドロキシプロピル セルロース＝１：　　２０）　　　　７０．　０（２）
イソパンゲル　　　　　　　　　２９．８（３）安息香
酸ナトリウム　　　　　　　０．２（製法） 成分（１）〜（３）を混合し製品とする。

実施例−４ （１）カプセル化香料 （香料：　ポリビニル アルコール＝１：　　１８）　　　　１９．　０（２）
ラポナイト　　　　　　　　　　　８００５（３）安息
香酸ナトリウム　　　　　　　０゜５（Ｉ！法） 成分（１）〜（３）を混合し製品とする。

実施例−５ （１）カプセル化香料 （香Ｎ：　　ポリビニル ピロリドン＝１：　　１３）　　　　７０．　０（２）
イソパンゲル　　　　　　　　　３０ゆ　０（３）青色
２０５号　　　　　　　　　　　微量（４）デヒドロ酢
酸ナトリウム　　　　　　微量（５）安息香酸デナトニ
ウム　　　　　　　微量（ａ法） 成分（１）〜（５）を混合し製品とする。

［発明の効果］ 本発明により、香料が経時的に反応することがなく、安
定な香調を保つことができる。

従来の技術である粉体に香料を含浸させる方法（比較例
−１，２）と実施例１〜５の香調の安定性をテストした
。配合量は重量％である。

比較例−１ （１）香料　　　　　　　　　　　　　　５．０（２）
タルク　　　　　　　　　　　　　５５゜０（３）サン
ウェット　　　　　　　　　４６．０（製法） 成分（１）を成分（２）に含浸させ成分（３）と混合し
製品とする。

比較例−２ （１）香料　　　　　　　　　　　　　２２゜０（２）
結晶セルロース　　　　　　　　　１５゜０（３）含水
無晶形酸化ケイ素末 （ホワイト　カーボン）２６゜０ （４）粉末状シリカゲル　　　　　　　１５．０（５）
イソパン系合成樹脂　　　　　　２３．０（製法） 成分（］）〜（５）を混合して得た混合床を打錠機にか
け、常法により、製錠する。

（実験例） 香調の安定性を検討する為に、実施例１〜５及び、比較
例−１，２の製品を密封容器に入れ、所定の期間４０℃
に保った。その後各製品４ｇを２００ｍ１の水に加え、
香調の変化を検討した。

その結果を以下に示す。

以下余白 判定　　　○香調が良好なもの △香調が少し変化しているもの Ｘ香調が変化しているもの 以上の実験例から、本発明が従来の技術に比較して香調
の安定性が高く優れているとかわかる。

以上のことから、本発明により、従来の技術にはない、
経時的な香調の安定性が高く長期間の保存ができ、室内
又は戸外に於て、ガラスコツプ、紙コツプ、空かん・・
・等の任意の容器と水があれば必要に応じて自ら芳香剤
を作れる、芳香性ゼリー化絹成物を提供する事ができる
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも吸水倍率５０倍の粒子及び水溶性のカプセル
   化膜によりカプセル化した香料を含有することを特徴と
   する芳香性ゼリー化組成物。