JPH01171489A - 狂犬病ウイルス糖蛋白質をコードする遺伝子断片およびこれを用いた狂犬病ウイルス糖蛋白質の製法 - Google Patents

狂犬病ウイルス糖蛋白質をコードする遺伝子断片およびこれを用いた狂犬病ウイルス糖蛋白質の製法

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JPH01171489A
JPH01171489A JP62330896A JP33089687A JPH01171489A JP H01171489 A JPH01171489 A JP H01171489A JP 62330896 A JP62330896 A JP 62330896A JP 33089687 A JP33089687 A JP 33089687A JP H01171489 A JPH01171489 A JP H01171489A
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rabies virus
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rabies
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protein
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JP62330896A
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Shinichi Sakamoto
信一 坂本
Toshio Ide
井手 敏雄
Yukio Tokiyoshi
時吉 幸男
Michitaka Yamamoto
山元 通孝
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2760/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssRNA viruses negative-sense
    • C12N2760/00011Details
    • C12N2760/20011Rhabdoviridae
    • C12N2760/20111Lyssavirus, e.g. rabies virus
    • C12N2760/20122New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、狂犬病のワクチンや診断試薬に有効な狂犬病
ウィルス糖蛋白質に間するものであり、さらに詳細には
、狂犬病ウィルスの糖蛋白質をコードする遺伝子断片、
およびこの遺伝子断片を用いて発現された組換え狂犬病
ウィルス糖蛋白質、さらにその狂犬病ウィルス糖蛋白質
の製法に関する。
発IIL量 狂犬病は最も古くから人類に知られていた病気の一つで
あり、全ての哺乳動物について、感染発症した場合には
、はぼ100χ死亡するという極めて危険な人畜共通伝
染病である。
我が国は島国であるという好条件に恵まれたことと、重
病の人への主たる伝播者である犬を対象に狂犬病予防法
が制定され毎年予防注射が実施されてきたことにより、
1957年にはついに重病の根絶に成功した。以来、今
日まで1/4世紀以上の長期間にわたり、重病の発生の
ない、世界でも数少ない狂犬病予防法となっている。し
かしながら、わが国のように狂犬病の根絶された国は珍
しく、世界にはまだ流行が続いており、1982年のW
HOの統計によるとベトナム、タイ、フィリピン、イン
ド、ブラジルおよびエクアドルなどにおいて狂犬病の流
行が多く、インドだけでも年間5万人に及ぶ狂犬病の死
者がいると推測されている。また、日本においても、狂
犬病の問題は完全に無くなったわけではなく、東南アジ
アを中心とした海外渡航者等にとって、狂犬病に対する
ワクチン接種は依然として重要な予防接種として取り扱
われている。
狂犬病ワクチンを歴史的に振り返ると、フランスのパス
ツール研究所による減毒ワクチンに始まり、その後哺乳
動物の脳を材料とした不活化ワクチンやそれらの部分精
製ワクチンへ、さらに哺乳動物や鳥類の培養細胞を用い
た細胞培養によるワクチンへと改善されてきている。し
かしながら、これらはいずれもいわゆる第一世代ワクチ
ンであり、安全性及び生産性等においてまだ問題を残し
ている。
今日の日本における、狂犬病撲滅に大きく貢献した動物
用及び人体用のワクチン株は、西ケ原株(系)と呼ばれ
る株であり、このウィルス株は、フランス国パスツール
研究所で作出された狂犬病ウィルスパスツール固定前が
家兎継代における潜伏期が5〜6日であったものを、日
本国農務省西ケ原獣疫調査所に於て、近勝らが幼若モル
モットと家兎を交互に継代し、継代数的90代で潜伏期
を当時最短の3〜4日に短縮させたものである。 (猷
疫調査所研究報告第1号大正7年(1918年)11月
発行)。
また、これまでに知られている他の狂犬病ウィルス株と
しては、ERA株、CVS株、pv株等が代表的なウィ
ルス株として挙げられる。これらの狂犬病ウィルスは、
共通した構造として、L。
G、N、Ml、M2の6つの蛋白質より構成されている
ことが確認されており、今日においては、これらのウィ
ルス構成蛋白質の中で、糖蛋白質であるG蛋白質が有効
なワクチン材料となることが知られている[ Vikt
orら、J、 Isg+uno1. 110゜p269
−276 (1973)]、 最近、狂犬病ウィルスの
各々の構成蛋白に対するモノクローナル抗体が作出され
、これまで明らかでなかった狂犬病ウィルス株間の比較
が可能となってきている。  FLAMANDら(J、
Gen、Virol、、48,105〜109<198
0))は、数多くの狂犬病ウィルスの中和抗体産生能や
感染防御に関与しているG蛋白質をモノクローナル抗体
を用いて比較し、G蛋白質に対する抗原決定基が少なく
とも14種以上あることや、これらの一連の反応パター
ンから狂犬病ウィルス株間の区別が可能であることを示
している。その後、多くの研究者がN蛋白に対するモノ
クローナル抗体の一連のパネルを用いて世界各地で分離
された街上毒ウィルスの抗原性を調べた。その結果、分
離地域や分離動物ごとにウィルスの抗原性状が異なって
いる場合の多いことが分かっている。このような事実は
、ある意味では、一つのワクチン株で世界中の狂犬病を
予防し得るかという点に重大な問題を提起していると言
えるが、本発明における狂犬病ウィルス株は西ケ原株に
由来し、先にも述べたように、我が国の狂犬病根絶とい
う歴史的事実によりその優位性が証明されているもので
ある。
1来且1 これまでに、遺伝子組換え技術を用いた狂犬病ウィルス
蛋白質の発現に間しては、G蛋白質を標的にしたものを
中心として、既にいくつか報告されている0例えば、L
、 T、 La誓enceらは、狂犬病ウィルスERA
株の糖蛋白質をコードする遺伝子を大腸菌(ε5che
richia coli)の発現系に導入しその発現を
試みている。その結果、糖蛋白遺伝子は大l!菌内で発
現はしたものの、宿主が大iatwであるため°に糖鎖
の付加はなく、免疫原として有効な抗原は得ろなかった
ことを報告している[ Vaccine 84. p2
03−208コールド・スプリング・ハーバ−研究所(
Cold Spring Harbor Labora
tory)編コ。
また、同様に大腸菌を用いての狂犬病ウィルス糖蛋白質
発現実験が、E、 Yelvertonらによっても報
告されている(Science Vol、219 p6
41−619 (1983))。この報告においても、
ワクチンとして有効な抗原が得られたような結果は示さ
れていない。その後、さらに進んで、真核細胞である酵
母や動物細胞を用いてG蛋白の発現を行った例が特許公
表公報として報告されている(特許公表公報昭8l−5
00949)、  この報告においては、糖鎖が付加し
たG蛋白質が発現されたことが記載されているが、実際
に動物を用いて免疫試験を行った結果等は示されていな
い。
上記の報告のように、G蛋白質の発現にはいくつかの報
告において成功しているものの、実用化レベルにおける
これらを用いた有効な狂犬病ワクチンが開発された例は
まだ報告されていない。
え豆Ω旦ヱ このような状況において、本発明者らは、現存の第1世
代の狂犬病ワクチンに優る、遺伝子組換え技術を応用し
た安全かつ有効なワクチン開発を ′目的とし、鋭意探
究を重ねた結果、目的の狂犬病糖蛋白質を遺伝子組換え
技術により得ることに成功した。すなわち、狂犬病ウィ
ルス西ケ原株に由来するウィルス株のG蛋白質をコード
するcDNAをクローニングし、これを真核細胞用発現
ベクターに組込み、真核細胞内で発現させたところ、真
核細胞に目的の狂犬病ウィルス糖蛋白質を発現させるこ
とに成功し、さらに発現された糖蛋白質がワクチンとし
て有効であることを確認し本発明を完成するに至った。
さらに本発明における遺伝子組換え技術を用いた狂犬病
ウィルス糖蛋白質の製法によれば、目的の糖蛋白質は、
形質転換細胞の細胞膜に結合した状態ではなく、細胞質
内に局在する状態で発現され、形質転換細胞の代謝にほ
とんど影響を及ぼすことなく、効率的に目的の糖蛋白質
を発現させ、さらにこれらを容易に精製することが可能
となる。このようにして得られた本発明の糖蛋白質は、
狂犬病ウィルスを中和する活性を有するモノクロナール
抗体と反応するばかりではなく、これを動物に免疫した
場合に、狂犬病ウィルス中和活性を有する抗体をも産生
させることができ、本発明の糖蛋白質がワクチンや診断
試薬の利用に適していることが確認された。
■の  ・ 本発明に用いる狂犬病ウィルス株は、前述した西ケ原株
に由来し、その後家兎継代により安定に維持され、現在
に至るまで継代数2,000代を越しているウィルス株
であり、本明細書中においては、便宜上、N−HL株と
呼ぶことにする。
本発明の狂犬病ウィルスG、蛋白をコードする遺伝子断
片(G−cDNA)は、第iaに示した塩基配列のうち
、翻訳開始コドンであるATGから終止コドンであるT
GAまでの1575塩基対を有する遺伝子断片もしくは
これと等価の遺伝子配列を有する遺伝子断片、またはこ
れらの遺伝子断片のうち、実質的に抗原決定部位をコー
ドする一部の遺伝子を含む遺伝子である。
本発明のG−cDNAは、狂犬病ウィルスN−H上株か
ら、通常の遺伝子クローニング技術[例えば、Gubl
erとHoffa+anの方法; Gene 25. 
p263−269 (1983)]を用いることにより
クローニングすることができる。このような狂犬病ウィ
ルスN−H上株のG−cDNAを絹込んだプラスミドを
持つ大腸菌は、Escherichia col i 
D)15a / pUc−N913 :微工研条寄第1
631号(FERM BP−1631)として本発明者
らにより寄託されている。また、このようなG−cDN
Aは、第1図の塩基配列を基にDNA合成機(例;アプ
ライドバイオシステム社製、タイプ381A)を用いて
目的の1575塩基対もしくはその一部の必要な遺伝子
を合成することにより得ることもできる。このG−cD
NAは、適当な発現ベクターに組込み、これを真核細胞
に導入することにより目的の狂犬病ウィルスG蛋白を細
胞質内に発現させることが可能な遺伝子である。
本発明のG−cDNAを発現させる場合には、その発現
宿主として真核細胞が用いられる。真核細胞としては、
酵母菌、または哺乳類動物由来の動物細胞もしくは昆虫
細胞由来の培養細胞を用いることが可能である0発現系
の構築方法としては、まず、用いた宿主細胞に応じた発
現ベクターを構築し、これを宿主細胞に導入することに
より目的のG蛋白発現形質転換細胞が得られる。以下、
宿主細胞として酵母を用いた場合、培@細胞を用いた場
合に応じて、それぞれ詳細に記述する。
酵母を宿主として用いる場合には、酵母の遺伝子と大腸
菌の遺伝子を担い、さらに適当なプロモーター領域を担
ったシャトルベクターに該G−cDNAを組込むことが
好ましい。そのようなシャトルベクターとは、酵母の複
製開始点、例えば2μoriならびに/もしくはars
L  酵母における選択マーカーとなる遺伝子、酵母由
来のプロモーター領域、大腸菌の複製開始点領域(例え
ばpBR322由来のori領域)、および大腸菌での
選択マーカー遺伝子を持つプラスミドである。ここで言
う酵母の選択マーカーとは、例えば、ロイシン、ヒスチ
ジン、またはトリプトファン等のアミノ酸産生遺伝子で
あり、大腸菌での選択マーカーとなる遺伝子とは、アン
ピシリン、カナマイシン、テトラサイクリン、またはク
ロラムフェニコール等の耐性遺伝子を指す、酵母由来の
プロモーターとは、酵母菌体内で作用することが可能な
形質発現調節領域を指し、例えば抑制性酸性フォスファ
ターゼ(PH05)プロモーター、グルタルアルデハイ
ド−3−リン酸脱水素酵素(GAP−DH)プロモータ
ー等が好ましいものとして挙げられる。このようなシャ
トルベクターの好ましい一例としては、酸性フォスファ
ターゼ形質発現調節領域(プロモーター)を持つpAM
82 (特開昭59−36699号)等が挙げられる。
宿主の酵母菌としては、サツカロミセスφセレビシェ(
Saccharom ces  erevis’ e)
 Al22 (微工研条寄第312号)が好ましいもの
として挙げられるが、これに限定されるものではない。
上記のような酵母用発現ベクター(シャトルベクター)
を用いて酵母を形質転換させる場合には、通常の酵母形
質転換方法[伊藤ら、J、 Bacterio1153
、p163−168 (1983)]により、目的のG
蛋白発現が可能な形質転換酵母菌を得ることが出来る。
一方、培養細胞を宿主として用いる場合には、SV40
ウィルス遺伝子の一部をG−cDNAと置換することに
より、形質転換細胞内でG蛋白を発現することが可能な
組換えウィルスを得ることができ、これをヘルパーウィ
ルスとともに宿主細胞に導入し、目的のG蛋白を得るこ
とができる。
または、宿主細胞内でプラスミド状態で増殖できるウィ
ルス(パピローマウィルスなど)遺伝子の一部とG−c
DNAを結合させ宿主細胞に導入すれば、プラスミド状
態でG蛋白目的遺伝子を発現する細胞を得ることができ
る。さらに、大腸菌プラスミドにおいてG−cDNAの
上流にウィルスや高等動物由来のプロモーターを結合さ
せたプラスミドを培養細胞に導入すれば、宿主染色体に
組込まれたG−cDNAを得られた形質転換細胞で発現
させることができる。このようなプラスミドとしてpS
vLベクター(ファルマシア社製)などのように市販の
ものを利用することもできる。
上記のようにして得られたG蛋白発現形質転換体を下記
のように処理することで目的のG蛋白を精製することが
可能である。
まず、得られた形質転換体をその細胞に応じた培地と条
件のもとに培養することにより目的のG蛋白を形質転換
体の細胞質中に発現させる。宿主として、酵母を用いた
場合には、超音波もしくはガラスピーズやマントンゴー
リンのような物理的処理や、または必要に応じ界面活性
剤のような化学的処理も加えて処理することにより集め
た菌体を破壊する。一方、培養細胞の場合には、酵母の
場合のような激しい処理は必要とせず、界面活性剤で処
理することにより細胞質内のG蛋白を溶出することがで
きる。このようにして得られた破砕液(ライセード)は
、遠心分離等により宿主細胞由来の沈澱物を除いた後、
狂犬病G蛋白に対す抗体を用いたアブニティークロマト
グラフィーにより目的のG蛋白質を容易に精製すること
ができる。
さらに精製を行う場合には通常の精製方法、例えばイオ
ン交換クロマトグラフィー、密度勾配遠心、種々の7フ
イニテイークロマトグラフイー等によりワクチンとして
使用可能な純度まで精製することができる。
本発明に於ける狂犬病ウィルスG−cDNA及びこれを
用いて発現された組換え狂犬病G蛋白質とその発現系は
、従来報告されたものに比較し、次の特徴を有するもの
である。
l       G    cDNAの声  1これま
でいくつかの狂犬病ウィルスのcDNA塩基配列が報告
されているが、狂犬病ウィルス構成蛋白質のなかの成熟
G蛋白の相補的なりNA(cDNA)の塩基配列は、1
515塩基対からなり、505個のアミノ酸をコードし
ている。本発明の狂犬病ウィルスNψHL株のG−cD
NA塩基配列をERA株、CvS株、27株のそれらと
比較すると、これらのいずれとも塩基配列が異なり、特
に、糖鎖の付加が予想されるAsn−X−Thr(Se
t)配列によって示される部位は明確に異なっている。
その違いをまとめたものを第1表に示す。
第  1  表 0:糖鎖の付加が可能な部位 X:糖鎖の付加が不可能な部位 糖の付加(グリコシレージョン)の意義はよく解明され
ていないものの、蛋白質の構造や安定性に関与している
と考えられている。事実、生体の生理活性物質や血清蛋
白等多くの蛋白が糖蛋白質である。グリコシレージョン
シグナルの配列の存在は必ずしも糖の付加を意味するも
のとは4限らないが、この配列は蛋白質の構造や安定性
に関与している可能性が強く、その意味では蛋白質の機
能(生物学的活性)に関与することになるので、グリコ
シレージョンサイトを比較することは、cDNA全体の
ホモロジーを比較することと同等に重要であると考えら
れる。
2     に1G 本発明による発現プラスミドを動物環am胞、例えばC
O5細胞に感染させ、狂犬病ウィルスG蛋白の発現部位
を、ウィルスG蛋白抗原を免疫して得たポリクローナル
抗体及びウィルスを中和する活性を有するモノクローナ
ル抗体を用いて検索した。
その結果、本発現系では、G蛋白は細胞質内に顆粒とし
て検出され、細胞膜では検出されなかった。これまで狂
犬病ウィルスG蛋白の動物細胞での発現様式でそのよう
な現象の報告はなく、従って本発明における上記発現の
様式は新規なものである。狂犬病ウィルスと同じラブド
ウィルス科に属する水泡性口内炎ウィルス、(VSV)
に関して、Roseらは、VSV(7) G蛋白cDN
Aを本発明の発現系とほぼ同様に構築し、その発現様式
を報告している[Ce1l 30. P2S5−762
 (19B2)]、  この報告によれば、形質転換細
胞中で発現された特異抗原は細胞膜に結合した状態にあ
ることが認められている。この事実は、本発明における
G−cDNA固有の機能が、G蛋白抗原の細胞質内局在
を誘導していることを示している。
発現産物が培養液中に放出される系を除けば、外来遺伝
子の発現系としては、発現産物が細胞質内に発現され局
在する場合と、発現産物が発現された後細胞膜に結合し
た状態で局在する場合に分けられる。
一般的な現象として、発現産物が細胞膜に結合すると、
その宿主細胞の増殖が阻害を受けやすくなること、さら
には細胞膜随伴性の蛋白(糖蛋白)の精製において、細
胞膜成分が目的の蛋白と結合して、品質や回収率に大き
な影響を及ぼす等が考えられる。従って、本発明の狂犬
病ウィルスG蛋白発現系は、目的のG蛋白を細胞質内に
発現させることができるため、このような発現効率や精
製における問題を伴わず、目的のG蛋白を非常に効果的
に発現させ、さらに精製することが可能である。
3   れ1G   に    の 本発明のように、遺伝子組換えにより外来遺伝子を酵母
や培養細胞を用いて発現させる場合には、発現されたペ
プチドが、目的のペプチド(抗原)に対する抗体と反応
はしても、すなわち、発現されたペプチドに抗原性はあ
っても、生物学的製剤としての性質に欠けているという
場合が少なくない。これは、宿主として用いる細胞にお
いて、翻訳された後のペプチドが生物活性を持つように
修飾されるかどうかによるものと思われる。前にも示し
たように、E、 Yelvertonらは、大腸菌(E
coli)を用いて、狂犬病G蛋白の遺伝子を発現させ
ることに成功し、これがG蛋白質に対する抗体と反応す
ることは確認できたが、これを動物に免疫した場合には
抗体を産生させることはできなかったことを報告してい
る。このことは大腸菌に糖鎖を付ける等の修飾機能がな
いことが最も大きな原因であると推察されるが、真核細
胞である酵母や、培養細胞を用いた場合にも発現物質の
生物的活性に間する同様の問題が生じることが少なくな
い。
これは、発現されるペプチドが宿主細胞に対してどの様
な影響を与えるか、または、発現されたペプチドが本来
の生物活性を有するように修飾されるかどうかというよ
うな様々な要素が係わるものと推測され、言い替えれば
、発現を目的として宿主に導入される目的ペプチドの構
造遺伝子に応じて微妙に影響を受けるものであると言え
よう。しかしながら、本発明のG−cDNAを真核細胞
に導入し発現され、得られるG蛋白は、G蛋白に対する
抗体と反応するだけでなく、これをワクチンとして動物
に注射した場合に狂犬病ウィルスに対して中和活性のあ
る抗体を誘導することが可能てあることが、モルモット
を用いた免疫試験により確認された。さらにその免疫原
性の強さを狂犬病ウィルス由来の精11G蛋白質と比較
したところ、同等の結果を示した。このことは、本発明
のG蛋白がワクチンとして十分に有効であることを示し
ており、遺伝子組換えにより安価でしかも大量に調製さ
れることが可能な本発明のG蛋白を用いたワクチンが、
開発途上国を中心とした狂犬病の駆逐に大いに貢献し得
ることを示してい4゜このように、本発明の特徴は、狂
犬病ウィルスG蛋白質を細胞膜に結合させず細胞質にの
み局在させ発現させることが可能であること、またこの
ようにして得られた狂犬病G蛋白質はウィルスに対する
中和抗体を産生させることが可能であるという点にある
以下、実施例に従って、本発明をさらに詳細に説明する
各実施例において特に断わりがない限り以下の試薬およ
び方法に従った。
制限酵素および修飾酵素は宝酒造株式会社および東洋紡
績株式会社のものを使用した。
α−32P−dCTPはアマジャム(コードNO,PB
10385.800Ci/mmol)を使用した。 。
DNAの     +   −−ショゝ各酵素の使用条
件はパンフレット”Takara Reagents 
for Genetic Engineering R
e5earch”及び”TOYOBO遺伝子工学研究用
試薬総合カタログの指定する条件に従った。各酵素反応
終了後は、Mo1ecular、 clonig [T
、Maniatis p458−459、(19B2)
コに従い、フェノール処理、クロロホルム処理を行いエ
タノール沈澱によりDNAを回収した。DNAライゲー
ション反応は、タカラライゲーションキット(宝酒造、
カタログ番号6021 )を使用し、それに添付のプロ
トコールに従い行った。また、DNA末端へのリンカ−
の付加もこのキットを使用し、それに添付のプロトコー
ルの指示する方法により行った。
ロー   ゛に  D     のロ DNAアガロース電気泳動は Mo1ecular c
loning [T、Maniatis、 p150−
163  (1982) ]に従い行ったが、特にアガ
ロースゲルより特定のDNA断片を抽出したい時には、
ローメルティングアガロース(Boo−RAD  カタ
ログ番号162−0017)を使用し、その回収もMo
1ecular cloning [T、 Mania
tis。
p170  (1982) ]に従い行った。
−ミ′の  φ 形質転換した大腸菌から大量にプラスミドを抽出、精製
する場合はMo1ecular cloning [T
、 Maniatis、 p90−91  (1982
) ]記載のアルカリ法に従い行った。形質転換後の数
多くの大腸菌の中から、所望のプラスミドで形質転換し
たクローンを選定する場合、次に、述べるコロニーハイ
ブリダイゼーションに従い目的の陽性クローンをまず選
択した。そのクローンから小量のプラスミドを抽出、精
製する方法としてMo1ecular Cloning
 [T、 Maniatis P2O3(1982) 
]に従い、それを抽出し所定の制限酵素で切断しアガロ
ース電気泳動によりその分析を行った。
コロニーハ  l  ゼーショゝ・  −ハヱU乞イ’
d−2」Lン G−cDNA断片をニックトランスレーション試薬キッ
ト(BRLカタログNo、8160SB)と、標識する
基質としてビオチン−11−UTP (BRLカタログ
No、9507SA>を用い、キットに添付されている
プロトコールに従いプローブを調製した。コロニープラ
ークハイブリダイゼーションの条件等は藤多等が細胞工
学Vo1.4、No、10、P2O3−900、(19
85)で述べている方法に準じて行なった。
!L!LfLl : G −c D N Aの調製(1
)RNAの抽出・ 37℃、48時間増殖させたハムスター肺細胞(8mL
u細胞)に、n+oi 0.2で狂犬病ウィルスN−H
L株を感染させた。48時間後に、その細胞より全RN
AをMo1ecular CIoning[T、Man
iatis、 p196(+982)]に従い、抽出し
た。
分光学的な定量法(260nmの吸光度が1.0の時、
40μg/m I )により、ローラーボトル1本分の
狂犬病ウィルス感染細胞より1.51mgのRNAを得
た。このようにして得たRNAが分解していないことを
確認するために、その中から2周を取りP 、 Ton
+asの方法[Pro N、A、S、 77 p520
1−5205 (1980)]に従い、電気泳動を行っ
た。その結果、その中の大部分は28s及び18sリボ
ゾームRNAであったが、それらが分解を受けていなか
ったことから、その中に少量台まれるG−mRNAも分
解を受けていないことが予測された。
次に、P、To■aSの方法に従い電気泳動を行ったR
NAをニトロセルロース(Schleicher & 
5chuellBA85)にトランスファーし、sep
で標識した狂犬病ウィルスHEP−FIury* Gタ
ンパク質cDNA断片をプローブとして ニトロセルロ
ース上でハイブリダイゼーション(ノーザンプロツテン
グ)を行なった。その結果、同時に泳動したウィルス非
感染HmLu細胞から抽出したRNAには、全くバンド
を見いだせず、ウィルス感染細胞から抽出したものには
2.2kbp付近、およびこれの幾分高分子の位置にバ
ンドを見出すことができた。以後、このRNA@cDN
A合成に供した。
(2)狂犬病ウィルスN−HL株のGタンパク質cDN
Aのクローニング cDNA合成は、GublerとHoffmanの方法
[Gene 25. p263−269 (1983)
]、つまりオリゴdT+2−+s(ファルマシア社製)
をブライマーとし、ウィルス感染細胞から抽出したRN
A5μ9を鋳型として、逆転写酵素(Molony m
urine Leukemia Virus Tran
scriptase ; BRL社製〉により合成した
一本鎖cDNAとハイブリダイズしているRNA鎖に、
大腸菌RNaseHによってニックを導入し、それで形
成させたRNA鎖をブライマーとして、大111Mポリ
メラーゼIにより二本鎖cDNAを合成した。このよう
にして合成した二本鎖cDNAを次の2つの方法により
クローニングした。
■宝酒造ライゲーションキットを用い、両端にpsal
lリンカ−を付加した2零値cDNAと、制限酵素5a
llで切断後、その59末端のリン酸を除去したクロー
ニングベクターpUc19の両者を宝酒造うイゲーショ
ーンキットの添付プロトコールに従い反応(16℃、3
0分間)させた、これをBRLから市販されているD)
15α(F−1endAI、hsdR17(rk−1m
k÷)、5ul)C44、thi−1、λ−recAl
、gyr96、relAl、φ80d IacZΔM1
5)のコンピテントセルに感染させた0次に、狂犬病ウ
ィルスへップフラリー(HEP−Flury)株Gタン
パク質cDNA断片をプローブとし、このようにして得
られたクローンのうち約3 、 Gooクローンをコロ
ニーハイブリダイゼーションで調べた結果、1クローン
が発色し、これをpUC−RNSLと命名した。  r
G蛋白質発現系の劃1の項で述べるような操作を加えた
このcDNAを、CO8細胞及び酵母の発現系に導入し
た。
■長田ら、実験医学Vo1.4、No、訳87−92(
1986)に記載している方法に従い、まず2末鎖cD
NAO,5μ9をEcoRI−メチラーゼで処理し、E
coRI切断部位をメチル化後、宝酒造ライゲーション
キットによりそのDNAの両端にpEcoRIりンカー
を付加した。そのDNAをクローニングする為、既にE
coRIで切断されているλgtlOのアームをストラ
テジーン社(5TRATAGENE)  (GTIO)
より購入し、そのパンフレットに記載されているプロト
コールに従いそれらDNAをライゲーションさせた。次
にストラテジーン社より市販されているインビトロパッ
ケージングエクストラクト(商品名:Gigapack
 puls  ストラテジーン社1り及びそれに添付の
宿主菌VCS25B、もしくはC600hf lを用い
たインビトロパッケージ法によりG−cDNAをクロー
ニングした。総数で約35万個のクローンを得、そのう
ち7,000個を1枚のプレートにまき、プラークハイ
ブリダイゼーションの結果から21個の陽性クローンを
得た。
(3)pRNSL全塩基配列決定 G−cDNA断片を得るために、20μ9のpRNSL
を制限酵素5al150単位と、それに添付のバッファ
ーを用い、37℃、4時間反応させた。そのDNAlt
l%ローメルティングアガロースにより2つの断片にわ
け、2.1にbpに相当するG−cDNA断片を抽出、
回収した。
■このG−cDNAをより小さく断片化するために、0
.1μgG−cDNAを4塩基認識の制限酵素11ae
 m、 Rsa l、Alu I、 Tag l、 5
au3A Lで 各々6、5,6,9.7個の断片に分
断した。その断片化G−cDNAのうち Hael[、
Rsa l、Alu l切断G−cDNAについてはS
ea lで切断したM13mplBもしくはSF++a
!とSal lで切断したM13mp19と、Taq 
l切断フラグメントはAcc Iで切断した13s+p
1Bと、また5au3Al断片の場合はBamHI、も
しくはBaa lと5allでダブルに切断したM13
■p19と各々、宝酒造DNAライゲーションキットで
、ライゲーションさせた。
■制限酵素Kpn lとBawHIで切断したpUC−
RNSLを宝酒造キロシークエンス用プリージョンキッ
ト(カタログNo、6030)と、それに添付のプロト
コールに従い、BamHI切断部位からプリージョンさ
せ、その程度の異なるG−cDNA、t−調製した0次
にこれを5allで切断した。このようにして得たプリ
ージョンG−cDNAをSsa Iと5allで二重切
断したM13+wp1Bを、タカラライゲーションキッ
トを用い、ライゲーションさせた。
東洋紡インストラクションマニュアルの方法に従い、J
MIOIのコンピテント細胞を調製し■、■の処理で得
たDNAでコンピテント細胞を形質転換させた。その形
質転換の手順およびその後−末鎖DNAの抽出、精製は
すべて東洋紡M13クローニングキット(コードNo、
M13−001)とその“インストラクションマニュア
ル”に従い行った。このようにして得た一本鎖DNAは
、東洋紡M13シークエンシングキット(コードNo、
M13−003)とBRL電気泳動装置(モデルS2カ
タログNo、1105)を用いたBRLシークエンシン
グゲル電気泳動システムとそれに添付のプロトコールに
従い行った。
その結果、pRNSLは2,123塩基対(bp)から
なり、その中にアミノ酸524個からなる狂犬病G蛋白
質をコードするを1,575塩基対のオーブンリーブイ
ブフレームが存在することが確認された(第1図参照)
塩基配列の結果から、クローニングしたG−cDNAの
5′末端にはアデニンのクラスターが32個存在するこ
とがわかった。それをSV40後期、および酵母酸性ホ
スファターゼプロモーターの下流に接続した場合、この
アデニンクラスターはその転写を著しく阻害することが
予想された。そこで以下に示す手順でそれを除去した。
まずpUC−RNSL 2agを制限酵素Pst lで
切断(37℃、2時間〉した、そのDNAを、宝酒造ヌ
クレアーゼBa1315(カタログNo、251OA)
により反応温度30℃、反応時間2分で 下記の反応組
成で消化を行った。
DNA(Pstl  切断済)    23μ+5xB
a131バツフアー(※)6μIB a  I 31S
 (2units/g+l)       1  u 
I(※) 5XBa131バ・ンフ7− ;100mM
 Tris−)1cI 、  3MNaCl、 80m
M CaCl2.60mM MgC1a、 5IIM 
EDTAこの後、2ag psal Iリンカ−(東洋
紡5AL−801)を宝酒造ライゲーションキットを用
いて、このヌクレアーゼBa131消化DNA両端に付
加した。
そのDNAを制限酵素5allで十分切断し、ローメル
ティングアガロース電気泳動により約2.1kbp付近
のブロードとなったDNAバンドを切り出しそのDNA
を回収した。そのDNAを制限酵素5allで切断した
pUc19とライゲーションキットを用いライゲーショ
ンさせ、BRL (カタログN008263SA)より
購入したコンピテント細胞DH5αを形質転換させるこ
とでクローニングを行った。
このようにして得られたクローンの5′末端側の塩基配
列を東洋紡M13クローニングキット(コードNo、M
13−001)とその“インストラクションマニュアル
”に従って行ない、それを決定した(第2図参照)、こ
の中でN9−13をG蛋白質cDNAとして、後のCO
5細胞、および酵母の発現系に導入した。この遺伝子断
片を有するプラスミドpUC−N913は、大腸菌に組
込まれた状態でEscherichia coli D
H5a /pUc−N913 [微工研条寄第1631
号(FERM BP−1631) ]として寄託されて
いる。
裏JIJIユニ動物細胞を宿主とした糖蛋白質の発現 (1)COS細胞発現プラスミドの構築pUC−N91
3を制限酵素5allで切断し、インサートしているG
蛋白質cDNAを得るために制限酵素5allでそれを
切断し、2つの断片に分けた*  Mo1ecular
 Cloning  [T、  Maniatis、 
 170 (1982)]に記載の方法に従い、ローメ
ルティングアガロースゲル電気泳動によりG−cDNA
断片を得た。
発現ベクターとして、ファルマシア社より市販されてい
るpSVL (カタログNo、 27−4509−01
)を使用した。G−CDNAをこのベクターのプロモー
ター下流に挿入する為に制限酵素Xho Iで切断し、
それの5′末端リン酸を除去した0次にpsvt、とN
9−13G−cDNA断片をタカラライゲーションキ・
ントによりライゲーションさせ、それをHBIOIコン
ピテントセルに感染させた。
前記”プラスミドの抽出・精製”及び”コロニーへイブ
リダイゼーション”の項で述べた方法によりN9−13
 G−c D N AがSV40後期プロモーターの転
写の方向に挿入されたものを選定し、その1つテするp
sVL−N913 (第3図参N)をファルマシア社よ
り市販されているCe1l Phect Transf
ection Kit (カタログNO,1?−059
5−01)を用いてCO5細胞に感染させた。
(2)COS細胞でのG蛋白質発現確認アフリカミドリ
ザル腎由来SV40形質転換細胞(CO9−1)(大日
本製薬より人手、カタログN0.09−1650)を、
10%子牛血清を含むMEM培地中に細胞濃度が10’
 cell/mlになるように調整し、37℃で24時
間二酸化炭素フラン器で培養した。
24時間の培養後、培地を除去し、細胞を0.OIM 
PBS1?1回洗浄した。50μs/m1DEAE−デ
キストラン溶液100μmとG蛋白発現ベクターpsv
t。
−N9130.5μgを混合したものをこの細胞に滴下
し、室温に15分間放置して感染させた。その後、無血
清MEM培地を用いてこの細胞を洗浄し、通常の培養条
件(37℃、5%二酸化炭素フラン器)で48時閏培養
した。
次に、このようにして得た細胞がG蛋白質を発現してい
ることを確認するために、ウィルス学実験法(国立予防
衛生研究所学友全編、p297−329)に記載されて
いる方法に従い閉接蛍光抗体法によりfl察を行った。
すなわち、DNA感染48時間後 −の培養上清を除去
し、アセトンを滴下することで目的抗原がはげ落ちたり
、溶出したりしないように前処理を行った。−次抗体と
して、中和抗体を持つモノクロナール抗体と前処理した
細胞を反応させた(10分、室温)e 0.OIM P
BSで洗浄後、蛍光色素であるF I T C(flu
orescen 1sothiocynate)で標識
した抗マウスI g G (FITC−Rbx Mou
se I、gG()I+L)、ZYMED社製カタログ
NO,6l−6511)と反応させた。これを0.01
M P B Sで洗浄後、蛍光顕微鏡により観察した。
このようにして観察したcosm胞の蛍光反応の状態を
第4図に示した。
その結果、CO5細胞内で発現されたG蛋白質は細胞膜
に結合した状態ではなく、細胞質内に顆粒状として発現
されていることが確認された。
X立11:酵母を宿主とした糖蛋白質の発現(1)酵母
発現プラスミドの構築 pUC−N913がインサートしているG蛋白質cDN
Aを得るため、制限酵素5allでそれを切断し、2つ
の断片に分けた。ローメルティングアガロース電気泳動
により、G−cDNA断片を得た。
一方、酵母での発現ベクターpAM82(特開昭59−
36699号参照)を、制限酵素XhoIで切断した。
その後、アルカリホスファターゼくベーリンガー;製品
番号703023)を用い5′末端のリン酸をMo1e
cular Cloning (T、 Maniati
s P133−1341982)に従い除去した。この
ベクターとN9−13の両者をタカラライゲーションキ
ットを用いライゲーションさせ、これを大腸菌HBIO
Iのコンピテントセルに感染させた。出現した大腸菌を
、G−cDNAをプローブとしたコロニーパイプリダイ
ゼーションにより陽性クローンpAMN913を得た(
第5図)。
(2)酵母での糖蛋白質の発現 酵母としてサツカロミセス・セレビシェAH22[a 
1eu2 his4 Can1 (Cir+)]  (
微工研条寄第312号)を用い、これをYPD培地(2
Xポリペプトン、lχイーストエキス、2xグルコース
) 100m1に接種し、30℃で一晩培養した後、遠
心して集菌した。滅菌水20m1にて菌体を洗浄し、つ
いで1.2Mソルビトール及び100μ9/1チモリア
ーゼ60.000 (生化学工業!りの溶液5mlにg
濁させ、30℃で約30分間保ち、スフェロプラスト化
した。ついで、スフェロプラストを1.2Mソルビトー
ル溶液で3回洗浄した後、2門ソルビトール、10mM
 CaCl2および10++ll Tris−HCI(
pH7,5)の溶液0.6mlに懸濁させ、その60−
ずつを小試験管に分注した。これに前に調製した組換え
プラスミドpAMN913 (10刈)を加えて、充分
混合し、さらに0.1M CaC1a (3g l)加
えて最終濃度10■M CaCl2とし、室温に5〜l
O分間放置した。
ついでこれに、20%ポリエチレングリコール4,00
0.10mM CaCl2および10wM Tris−
HCI (pH7,5)溶液1mlずつを加えて混合し
、室温に約20分間放置した。
この混合液0.2g+lずつを45℃に保温された再生
培地(22%ソルビトール、2%グルコース、0.7%
イーストニトロゲンベースアミノ酸、2%YPD、20
ttg/lヒスチヂン、3%寒天) 10m1に加え、
軽く混合させ、予め準備された1、2Mソルビトール含
有最小培地(0,7%イーストニトロゲンベースアミノ
酸、2%グルコース、20μ9/■1ヒスチヂン、2%
寒天)プレートに重層し、固化させた後、30℃で培養
してロイシン非要求性酵母のコロニーを得た。このコロ
ニーを20Itg/−1ヒスチヂンを含むバルクホルダ
ーミニマムメディウム[東江ら; J、Bactero
l、、113.117〜73B(1973)を参照〕に
て培養して形質転換酵母サツカロミセス・セレビシェを
得た。
このようにして得られた形質転換酵母のコロニーをさら
に20μ8/1ヒスチジンを含むバルクホルダーミニマ
ムメディウムの寒天プレート上に塗布し、30℃にて培
養してコロニーを形成させた(ロイシン非要求性となっ
た形質転換体の再確認のため)、ついでこのコロニーか
ら菌体を分離し、20μ8/履1ヒスチジンを含むバル
クホルダーミニマムメディウム10m1に接種し、30
℃にて培養を行う。
約24時間後、対数増殖期にある菌体を遠心して集菌し
、これをリン酸を含まない最小培地(バルクホルダーミ
ニマムメディウムに含まれるにH2PO4をにC1で置
換し、さらに20μ8/1ヒスチジンを加えたもの)1
01に菌体数的4にtoe個/1になるように懸濁し、
30℃にて約24時間培養を続けたのち、4000回転
、10分mm遠心により菌体を集めた。
この菌体を1.2Mソルビトール、50s+MIJン酸
緩衝液(pH7,2)、14mM2−メルカプトエタノ
ールμ8/−;ザイモリエース60,000の溶液3m
lに懸濁させ、30℃にて30分分閏るやかに擺とうし
てスフ二ロブラスト化し、遠心分離によりこれを集めた
このスフェロプラストを1%トリトンX−100を添加
した50■Hリン酸緩衝液(pH7.2) 1mlに懸
濁し、グラスビーズを加えて攪はんして菌体を破砕した
この破砕液を5000rpmで10分間遠心し、上溝に
ついて次のG蛋白測定法によりG蛋白抗原活性を測定し
た. 即ち、第1抗体として、抗G蛋白モノクローナル
抗体を50+++M炭酸緩衝液( pH9.5)で希釈
し、ELISA用96穴プレートに37℃、2時間もし
くは室温4時閉コートした.次にPBS (リン酸緩衝
生理食塩水) / 0.05%Tween20溶液(P
 B S −Tveen)で3回洗浄し、1%BSAを
含むPBS −Tween ( B S A − P 
B S − Tween)で4℃−夜マスキングした.
ついで、各々のサンプルをP B S −Tveenで
適当に希釈しプレートに分注し、37℃、1時間保温し
た.その後、p I3 5 − Tweenで6回洗浄
し、パーオキシダーゼ棟識した抗G蛋白モノクローナル
抗体を含むB S A − P B S−Tween溶
液をプレートに添加した後、37℃、1時間保温した.
その後、P B S − Tweenで5回洗浄し、基
質としてTMBZ(テトラメチルベンジジン塩酸塩)の
EDTA溶液( 0.006%過酸化水素)をプレート
に添加し、発色させた.発色の程度をオートリーダー(
OD450tv)で測定して、第2表の結果を得た.陰
性対照としてG−cDNAを組込んでいないプラスミド
pAM82を用いて形質転換した形質転換酵母を用いて
同様に処理したものについてのG蛋白抗原活性も同時に
測定した 第2表 この表から明らかなように、本発明のG−cDNAを絹
込んだシャトルベクターを導入した酵母のみに非常に高
いG蛋白抗原活性が検出できた。
裏立■A:マウスによる免疫原性試験 (1)免疫用抗原の調整および免疫 ウィルス中和活性を有するモノクローナル抗体をリガン
ドとしたアフィニティークロマトグラフィーを用いて、
pAMN913で形質転換した酵母のライセードから免
疫試験に使用するためのG蛋白質を精製した。これに水
酸化アルミニウムゲルを加え、1ド一スlμgになるよ
うに調整し、免疫用抗原とした0体重450〜650g
のハートレー系モルモット(雌)20匹を用い、その内
10匹に上記で調整した免疫用抗原を腹腔内に注射し、
さらに初回注射から1週後に同様に2回目の注射を行っ
た。残りの10匹は非免疫対照群として生理食塩液を同
様に注射した。
(2)中和試験 中和用ウィルスはHmLu−161胞に順化され、かつ
成熟マウスの脳内注射でこれを発症死させ得る毒性を有
する狂犬病ウィルスN−HL株を用“いた。
免疫群すべてのモルモットについて、注射前、および2
回目注射2週後に採血を行った。非免疫対照群について
も同様に採血を実施した0次にこれらの血清を56℃で
30分間加熱非働化を行い、この血清をまず、2倍段階
希釈し、その50μlにウィルス量が200TCI D
s aになるように調整したウィルス液50μmを37
℃で90分部間応させた0次にその50μmづつを96
穴マイクロプレートに培養させた。HmLu−1細胞に
接種し、37℃で1.0時間吸着を行ったのち、細胞維
持用培地(イーグルMEM培地)150μmを加えて3
7℃で4日間培養を行った。培養後のプレートについて
西洋ワサビペルオキシダーゼ(Horseradish
 Peroxidase)を標識した抗狂犬病糖蛋白モ
ノクローナル抗体(標識抗体)を反応させた。その結果
において標識抗体と反応しない血清はウィルス非感染の
ものであ−ることを示し、中和抗体陽性を示す、このよ
うにウィルス感染を完全に抑えた血清の最高希釈倍数の
逆数を求め、これを中和抗体価とした。その結果、本発
明のG蛋白を免疫して得られた血清には中和抗体を有す
ることがわかった。その結果を第3表に示した。
以下余白 第3表 (4)ウィルス攻撃試験 前記(2)で述べた方法に準じて2回免疫したモルモッ
トを2回目免疫から2週間後(初回免疫から3週日)に
、約10LDss10.2mlの狂犬病ウィルスCvS
株を口筋内に接種(攻撃)した、対照群に対しても同様
に攻撃を行った。攻撃後2週問症状の有無を観察し、無
症状に経過したものを感染防御能陽性モルモットとした
。その結果を第4表に示した。
第4表 その結果において本発明の狂犬病G蛋白質を免疫した群
では1匹(第3表のNo、6)を除くすべてのモルモッ
トが無症状の経過を示したが、一方の非免疫対照群はす
べてのモルモットが狂犬病特有の症状を呈して死亡した
0以上の成績より、本発明のG蛋白質が狂犬病のワクチ
ンとして非常に有効であることが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明者らによりクローニングされた狂犬病
G蛋白をコードする構造遺伝子およびその側配列からな
る遺伝子配列およびこれから推測されるアミノ酸配列を
示したものである。 第2図は、本発明の狂犬病G−cDNAの調整において
アデニンクラスターの除去を示したものである。 第3図は、CO5纏胞細胞宿主とした発現ベクターps
VL−N913(011図を示?。 第4図は、CO8細胞内で発現された狂犬病G蛋白を蛍
光反応で示したC 、OS細胞の形態学的変化を示す写
真である。 第5図は、酵母用発現ベクターpAMN913の構築図
を示す。 GTG、TCA、GTC,ACC,TCC,CAA、A
GC,GGG、AAA、’]Val−3er−Val−
Thr−3er−Gin−3er−Gly−Lys−I
GGT、GAG、ACT、GGA、CTG、TGA、A
GA、TTT、GTC,ノGly−Glu−Thr−G
ly−Leu−*ネ*TTC,CCT、CTA、AGC
,TGG、GGG、GAA、TCT、CTG、rGGG
、TGG、ATT、CAA、AAG、TCA、TGA、
GAC,TTT、(GTA、GAT、TCT、CAT、
AAT、TCG、GGA、AAT、CTT、(CCC,
CAG、GAA、CTG、ATG、TCA、AAG、G
TT、GTT、(CGT、GGG、CCC,GGA、C
AG、AGG、TCA、TAG、TAC,IGAG、A
AA、AGT、AAT、CTG、CCT、CCC,AT
G、AAG、ITCA、GCG、AAG、TGT、GC
A、TAA、TTA、TAA、AGG、IAAA、AA
A、AAA、AAA、AAA、AAA、AAA。 rTC,ATA、CCT、TCA、TGG、GAG、T
CG、TAT、AAA、AGT、GGG〉he−11e
−Pro−3e r −Tr p−G 1 u−3e 
r−Ty r−Lys−3e r−G 1yLTC,T
TT、TCG、ACG、CTT、CAA、GTT、CT
G、AAG、ATA、ACCCCT、TCA、ATA、
GTC,CTC,CTT、GAA、CTC,CAT、T
CA、ACACAT、TAA、TCA、TCT、CAG
、TTG、ATC,AAA、CAA、GGT、CAT:
TA、 GTA、 GTT、 TCA、 GTG、 A
CC,GAC,AGT、 GCT、 TTC,ATTT
AC,GGG、 TCA、 AGA、 GGT、 AT
T、 TCT、 GAT、 GAC,TCC,GTGC
TC,COx、 TGA、 TAG、 CGG、 AC
T、 CAG、 CAT、 GAG、 TCG、 AT
TGAC,ACC,GGC,AAT、AAC,TCA、
CAA、TCA、TCT、TGC,ATCGGC,TA
G、 ATC,ATC,TAA、 GCT、 TTT、
 CAG、 TTG、 AGA、 AAA手続補正書(
方式) 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 1、 事件の表示 昭和62年 特許願 第330896号2、 発明の名
称 狂犬病ウィルス糖蛋白質をコードする遺伝子断片および
これを用いた狂犬病ウィルス糖蛋白備の製法3、 補正
をする者 事件との関係 特許出願人 カ カ゛クオヨヒ゛クフ 七イ リ冒り本つ クン キ
エクシ曹名称 財団法人化学及血清療法研究所 ノ   ナカ   サネ  オ 代表者 野中實男 4、代理人 住所  熊本県熊本市清水町大窪668番地財団法人 
化学及血清療法研究所内 〒860   電話 096(344)12116、 
補正の対象 明細書の図面の簡単な説明の欄、および図面(第4図) 7、 補正の内容 (1)明細書第47頁8〜lO行目、図面の簡単な説明
の欄における第4図の説明を、次のように補正する。 [第4図は、CoS細胞内で発現された狂犬病G蛋白を
蛍光反応で示したCO8細胞(生物)の形態を示す蛍光
顕微鏡写真(200倍)である、」 (2)第4図を別紙のとうり補正する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)狂犬病ウィルスの糖蛋白質をコードする下記の塩
    基配列、もしくはこれと等価の塩基配列の全部、または
    その一部を含む遺伝子断片。 【遺伝子配列があります】
  2. (2)該遺伝子断片が、上記の遺伝子配列の58番目の
    アデニンから1575番目のアデニンまでの塩基配列を
    含む遺伝子である前記第(1)項記載の遺伝子断片。
  3. (3)前記第(1)項に記載の遺伝子断片を真核細胞内
    で発現させることにより得られた組換え狂犬病ウィルス
    糖蛋白質。
  4. (4)真核細胞内で機能することが可能なプロモーター
    下流に、前記第(1)項に記載の遺伝子断片を組込んだ
    シャトル‐べクターを真核細胞中に導入し、この形質転
    換細胞を培養することにより狂犬病ウィルス糖蛋白質を
    該細胞の細胞質内に産生させることを特徴とする狂犬病
    ウィルス糖蛋白質の製法。
JP62330896A 1987-12-26 1987-12-26 狂犬病ウイルス糖蛋白質をコードする遺伝子断片およびこれを用いた狂犬病ウイルス糖蛋白質の製法 Pending JPH01171489A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62330896A JPH01171489A (ja) 1987-12-26 1987-12-26 狂犬病ウイルス糖蛋白質をコードする遺伝子断片およびこれを用いた狂犬病ウイルス糖蛋白質の製法
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