JPH01167494A - クロスフローフアン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はルームエアコン等に用いられるクロスフローフ
ァンに係り、特に静音化に好適なりロスフローファンに
関する。

〔従来の技術〕

クロスフローファンは一般的にケーシングとノーズ部と
により流路を形成し、この流路内にファン本体を設置し
ており、ルームエアコン等に用いられている。この種の
クロスフローファンをルームエアコンに用いた場合に、
クロスフローファンに要求される１１題は騒音を含めた
快適性の点である。この点を追究するために、例えば実
開昭５９−４１６９６号に記載されているように、ノー
ズ部の吐出翼引側の隙間を一様に小さくすると、流量は
増えるが、羽根音が極立って高くなるため、ノーズ部の
吐出翼列側の角部に．フアン本体の羽根のスパン方向に
沿う段差を設けて、羽根音の発生を防止している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術ではその実験結果からも明らかなように、
段差の高さを大きく設けることにより、ケーシング拡大
率低下時における騒音ピーク値の増加を抑制することが
できるが、このように段差の高さを大きくすると、風量
が著しく低下してしまう不都合があった。

本発明は上述の事柄にもとづいてなされたもので、高出
力で低騒音を発揮することができるクロスフローチャー
トを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の上記目的は．フアン本体の周側面の一方の側を
ケーシングで覆い、他方の側にノーズ部を接近して設け
、このノーズ部とケーシングで空気の吹出し口を形成し
たクロスフローファンにおいて、前記ノーズ部に前記フ
ァン本体の下端に向って突出するベーンを設けることに
より達成される。

〔作用〕

ベーンはノーズ部で発生する渦をノーズ部近傍の位置に
一定に保ち、渦流れをスムースに吹出し口に導びくにれ
により、クロスフローファン特有の渦の作動点変化によ
る渦位置の制御が可能となり、抵抗増加による渦位置の
変化がなくなり、高い圧力領域で低騒音化を図ることが
できる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すもので、この図におい
て、１はケーシング、２はノーズ部、３はファン本体で
ある。ファン本体３はその外周部に複数枚の羽根を備え
ている。またファン本体３はケーシング１の内壁により
周側面の一方の側を覆われ．フアン本体３の周側面の他
方側にはノーズ部２が接近して設けられている。ノーズ
部２とケーシング１の内壁とは空気の吹出し口４を形成
している。ノーズ部２の内方角部には第２図に示すよう
にファン本体３とノーズ部３との隙間を小さくする目的
のために突出部５が設けられている。

この突出部５にはさらに渦位置を固定し、吹出し口４に
向う渦流を案内し、静圧回復を行うベーン６がファン本
体３の下端の接線方向に向けて設けられている。このベ
ーン６の内方側は等ピッチの３角状に形成されている。

前述したベーン６の長さＱは大略本体３の外径Ｄ２に対
してＱ＞０．１５Ｄ２の値を有している。本発明におい
ては、高流量を図るために、ケーシングを大きくするこ
と、換言するならば、ケーシング拡大率を大きくするこ
とによっても、低騒音化を図ることができる。その理由
を以下に説明する。

ケーシング拡大率ηは次式で示される。

ｒ＝ｒｏ−ｅｎ・θ 但し、ｒｏ：ファン本体外径で決まる値η：ケーシング
拡大率 ０２巻き角 ｒ：伝意の巻き角位置におけるケーシング径 いま、ケーシング拡大率ηを０．２と０．２８とに設定
した場合の流量に対する騒音の変化を第３図を用いて説
明する。この第３図において細線は本発明のベーン６を
備えていないものであり、ケーシング拡大率ηが０．２
　のものであり、太線は前述と同様にベーン６を備えて
いないものであり、ケーシング拡大率ηが０．２８　の
場合の特性である。それぞれの場合の作動点を印で示す
。そしてケーシング拡大率が大きい場合の作動点が、流
量を３０％程度増加しても、全圧上昇が従来とほぼ同程
度であるのは、ケーシング拡大率が大きくなって吹出し
部の動圧が少ないこと、熱交換器の圧力損失が小さいこ
となどによる。この図から明らかなように、ケーシング
拡大率ηが大きくなると、騒音の低い領域が大流量域に
移行していることが分かる。一方、クロスフローファン
の騒音発生機構から、ケーシング拡大率ηが０．２８　
のときの渦位置一定の場合の騒音予測を行うと、ロロ線
で示すようになる。また、ケーシング拡大率が大きくな
ると、低騒音化は可能となるが、その反面、サージング
の問題が生じる。このサージングは渦位置の周期的な変
動に起因するが、この渦位置を、ベーンによって固定す
ることができる。その結果、中風量減から低風量域での
低騒音化とサージングを回避することができる。本発明
のベーンを用いた結果の実験値を０印で示した。これに
よれば、流量の減少に伴ない騒音も減少し、作動点では
３ｄＢ程度、最小騒音では従来より４ｄＢとなり、本発
明を施さない場合のケーシング拡大率ηが０．２８　の
最小騒音に比べると、５ｄＢの低騒音が可能であり、サ
ージングも回避することができる。

第４図は本発明の他の実施例を示すもので、この図にお
いて第２図と同符号のものは同一部分である。この実施
例はベーン６の内方側に形成した３角状部のピッチ間隔
を不規則に変更したものである。

このように構成することにより、前述した実施例と同様
な効果が得られると共に、羽根音の発生を極力抑える効
果がある。

第５図および第６図は本発明のさらに他の実施例を示す
もので、この図において、第１図および第２図と同符号
のものは同一部分である。この実施例はベーン６Ａをノ
ーズ部２に一体的に設けず、別設置したものである。

このように構成することにより、前述した実施例と同様
な効果が得られるばかりでなく、ノーズ部の形状変化に
よる局所的な結露を防止することができる。

第７図は本発明の他の実施例を示すもので、この図にお
いて第２図と同符号のものは同一部分である。この実施
例はベーン６の３角状部をファン本体の回転方向に寸法
ｅ、−ｅをもって傾斜させたものである。

この構成によっても前述した実施例と同様な効果が得ら
れる。

以上述べたように、本発明の実施例によれば、クロスフ
ローファン特有の渦の作動点変化による渦位置の制御が
可能となるので、高い圧力領域で多翼ファン並みの低騒
音化が可能となる。また渦位置変化に起因する低流量領
でのサージングを防止することができる。さらに、ノー
ズ部への突出部５およびベーン６の取付けにより、デイ
フユーザ効果が吹出し口で発揮できるため、高効率・高
出力が得られる。さらに、突出部５により、吹出し口か
らの異物混入に起因する事故発生の確率を低くすること
ができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ノーズ部近傍にベーンを設置すること
により、渦位置を固定させることができる。その結果、
高出力で低騒音のクロスフローファンを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のクロスフローファンの一実施例を示す
横断面図、第２図は第１図に示させる本発明のファンを
構成するノーズ部を示す斜視図、第３図は本発明のファ
ンと従来のファンとの流量に対する全圧と騒音との特性
図、第４図は本発明のファンを構成するノーズ部の他の
実施例を示す斜視図、第５図は本発明のファンの他の実
施例を示す横断面図、第６図は第５図に示すファンを構
成するノーズ部の斜視図、第７図は本発明のファンを構
成するノーズ部のさらに他の実施例を示す斜視図である
。 １・・・ケーシング、２・・・ノーズ部、３・・・ファ
ン本体、４・・・吹出し口、５・・・突出部、６・・・
ベーン。 ワ・ ン −６９へ。 ■　３　図 ５θ　　　　　　　　　　　　　ｔθ０　　　　　　　
　　　　　ノ５θ　　　　　　　　　Ｚ００＃ｕ！ｔ　
　（盃に／θρす （’、Ｉｃつぐ ■　５　図 Ａ １−一グーンシブ゛ ４−−−１ｒ内へ°−ン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．フアン本体の周側面の一方の側をケーシングで覆い
   、他方の側にノーズ部を接近して設け、このノーズ部と
   ケーシングで空気の吹出し口を形成したクロスフローフ
   アンにおいて、前記ノーズ部に、前記フアン本体の下端
   に向つて突出するベーンを設けたことを特徴とするクロ
   スフローフアン。
2. ２．特許請求の範囲第１項記載のクロスフローフアンに
   おいて、前記ベーンは前記フアン本体の下端部に対し接
   線方向に向いていることを特徴とするクロスフローフア
   ン。