JPH01167344A - 多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法 - Google Patents

多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法

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JPH01167344A
JPH01167344A JP32415287A JP32415287A JPH01167344A JP H01167344 A JPH01167344 A JP H01167344A JP 32415287 A JP32415287 A JP 32415287A JP 32415287 A JP32415287 A JP 32415287A JP H01167344 A JPH01167344 A JP H01167344A
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crosslinked
polyolefin
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peroxide
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Atsushi Kato
淳 加藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法に関
し、さらに詳しくは電池用セパレータ。
電解コンデンサ用隔膜、衣料用膜、医療用膜をはじめ、
各種フィルタ等に利用される多孔質ポリオレフィン架橋
体の効率のよい製造方法に関する。
〔従来技術および発明が解決しようとする問題点〕近年
、合成高分子を用いた多孔質架橋体からなる分離膜等が
、電気化学分野、衣料分野、廃水処理分野等で広く利用
されるようになり、孔径の制御が容易で、より実用的な
製造方法の開発が強く望まれている。
従来、多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法としては
、多孔質ポリオレフィンに放射線、電子線、可視領域あ
るいは遠紫外領域の光線を照射する方法(特開昭61−
125409号、同第61−120602号、同第56
−135525号公報等)があるが、多孔質体の後処理
として架橋を行うため、工程が増え、実用上不利であり
、孔径制御も制約されるという問題がある。
また、スチレン系単量体の混合物を乳化剤等の存在下で
前架橋した後、本架橋してスチレン系重合体を製造する
方法(特開昭62−227901号公報)等も知られて
いるが、工程が複雑であり、しかも孔径制御ができない
という欠点があった。
そこで、本発明者は、前記の問題点を解決して、工程が
簡単で、孔径制御を容易に行うことができる多孔質ポリ
オレフィン架橋体の製造方法を開発すべく、鋭意研究を
重ねた。
〔問題点を解決するための手段] その結果、ポリオレフィンの有機溶剤溶液中で架橋反応
を行うことにより、架橋と同時に多孔質化が進行し、上
記課題が解決されることを見出した。本発明は、かかる
知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、ポリオレフィン樹脂の有機溶剤溶
液に架橋剤を添加して架橋することを特徴とする多孔質
ポリオレフィン架橋体の製造方法を提供するものである
本発明の方法を適用するポリオレフィンは、様々なもの
をあげることができる。例えば、ポリエチレン(高密度
、中密度、低密度あるいは線状低密度)、ポリプロピレ
ン(アイソタクチック、シンジオタクチックあるいはア
タクチック)、ポリブテン、ポリ4−メチル−ペンテン
−1,エチレン−プロピレンゴム、ポリスチレン(アイ
ソタクチック、シンジオタクチックあるいはアククチツ
ク)、これらのカルボン酸変性物、さらに前記重合体の
ブレンド物などがある。ポリオレフィンの分子量は、状
況に応じて適宜選定すればよく、特に限定されないが、
好ましくは分子量が1万以上であれば、自己支持性の良
好な多孔質膜、フィルム等の多孔質ポリオレフィン架橋
体が得られる。
本発明の方法においては、上記のようなポリオレフィン
を有機溶剤に溶解して用いる。使用しうる有機溶剤は、
ポリオレフィンの融点(あるいは軟化点)またはそれ以
上の沸点を有し、かつポリオレフィンを室温以上の温度
で溶解しうる溶剤であれば、様々なものがあげられる。
有機溶剤の具体例としては、例えばベンゼン、トルエン
、キシレン、テトラリン、デカリン、エチルベンゼン。
ジエチルベンゼン、ナフタリン、ビフェニル、ジフェニ
ルメタン等の環式炭化水素(芳香族炭化水素)あるいは
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン。
クロロナフタリン等のハロゲン化環式炭化水素(ハロゲ
ン化芳香族炭化水素)があげられる。
ポリオレフィンを有機溶剤に溶解するには、−般に室温
以上の温度に設定するが、この温度は使用するポリオレ
フィンの種類により適宜窓めればよい。例えばアイソタ
クチックポリプロピレンや線状低密度ポリエチレンの場
合には、120°C以上に加熱して溶融させて溶解させ
、アタクチックポリプロピレンの場合には、室温以上の
温度で溶解させることができる。
本発明の方法では、上記のような有機溶剤を用いてポリ
オレフィンの溶液を調製する。ポリオレフィンの濃度に
ついては、特に制限はないが通常は1〜95重景%、好
ましくは5〜60重量%である。ポリオレフィンの含有
量が1重量%未満では、架橋反応に要する架橋剤の量が
重合体の2倍以上になるので、経済的でないばかりでな
く、重合体濃度が薄すぎて、適当な厚さの膜や所望する
形状の成形体を製造することができなくなる。また、ポ
リオレフィンの含有量が95重量%を超えると、前架橋
反応で分子間架橋が起こってゲル化してしまい、後続の
工程の操作が困難になるという不都合が生ずる。
本発明の方法においては、このようなポリオレフィンの
有機溶剤溶液に架橋剤を添加して架橋反応を行う。ここ
で使用しうる架橋剤は、熱分解、光分解によりラジカル
開始種を放出するような化合物であれば、各種のものが
あげられ、ポリオレフィンの種類により適宜選定すれば
よい。例えば、アククチツクポリプロピレン、アタクチ
ックポリスチレン等の非晶性ポリオレフィンに対しては
、ヒドロペルオキシド系化合物、ジアルキルペルオキシ
ド系化合物、ジアシルペルオキシド系化合物。
ペルオキシエステル系化合物、ケトンペルオキシド系化
合物、アゾ系化合物等の一般的な架橋剤を用いることが
できる。また、高密度、中密度、低密度および線状低密
度ポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン等の
半結晶性ポリオレフィンに対しては、10時間半減期温
度が100℃以上のものが好ましい。この10時間半減
期温度が100°C以上の架橋剤としては、ヒドロペル
オキシド系化合物、ジアルキルペルオキシド系化合物。
ペルオキシエステル系化合物、ケトンペルオキシド系化
合物等があげられる。
上記のような架橋剤のうち、例えば、t−ブチルヒドロ
ペルオキシド;クメンヒドロペルオキシド;ジ−イソプ
ロピルベンゼンヒドロペルオキシド;p−メンタンヒド
ロペルオキシドi2,5−ジメチル2,5−ジヒドロペ
ルオキシヘキサン−3;ピネンヒドロペルオキシド等の
ヒドロペルオキシド系化合物、ジ−t−ブチルペルオキ
シド;ジ−t−アミルペルオキシド;t−ブチルクミル
ペルオキシド;ジクミルペルオキシド:2.5−ジメチ
ル2.5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン;2,
5−ジメチル2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキ
サン−(3);α、α1−ビス(4−ブチルペルオキシ
)ジイソプロピルベンゼン;1,1−ビス(t−ブチル
ペルオキシ)3゜3.5−)リメチルシクロヘキサン;
n−ブチル4.4−ビス(1−ブチルペルオキシ)バレ
レート:2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルペルオ
キシシクロヘキシル)プロパン;2,2−ビス(t−ブ
チルペルオキシ)ブタン;1,1−ジー(t−ブチルペ
ルオキシ)シクロヘキサン等のジアルキルペルオキシド
系化合物、過酸化カプリリド;過酸化ラウロイル:過酸
化ステアロイル;コハク酸ペルオキシド;過酸化ベンゾ
イル;過酸化p−クロロベンゾイル;過酸化2.4−ジ
クロロベンゾイル等のジアシルペルオキシド系化合物。
L−ブチルペルオキシアセテート;t−ブチルペルオキ
シ2−エチルヘキサノエート;t−ブチルペルオキシラ
ウレート;L−ブチルペルオキシベンゾエート;ジ−t
−ブチルジペルオキシフタレート;2,5−ジメチル2
.5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン;2,5−
ジメチル2.5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン
−3;を−ブチルペルオキシマレイン酸;t−ブチルペ
ルオキシイソプロピルカーボネート等のペルオキシエス
テル系化合物、メチルエチルケトンペルオキシド;メチ
ルイソブチルケトンペルオキシド;シクロヘキサノンペ
ルオキシド等のケトンペルオキシド系化合物、アゾ−ビ
ス(イソブチロニトリル)等のアゾ系化合物が好ましい
架橋剤は、通常はポリオレフィン溶液中に1〜50重量
%、好ましくは2〜30重量%の濃度で使用する。架橋
剤の量は、あまり少ないと、架橋効果が不充分となり、
逆にあまり多すぎると、得られる架橋体の物性が低下す
るおそれがある。
架橋を行゛う際に、架橋剤の他にさらに架橋助剤を添加
してもよい、ここで架橋助剤としては、具体的には例え
ばp−キノンジオキシム;p、p−ジベンゾイルキノン
ジオキシム等のキノンジオキシム系化合物、ラウリルメ
タクリレート;エチレングリコールメタクリレート;ト
リエチレングリコールジメタクリレート;テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート;ポリエチレングリコー
ルジメタクリレート等のメタクリレート系化合物、ジア
リルフマレート;ジアリルフタレート;テトラアリルオ
キシエタン;トリアリルシアヌレート等のアリル系化合
物、マレイミド;フェニルマレイミド、N、N”−m−
フェニレンビスマレイミド等のマレイミド系化合物、無
水マレイン酸;イタコン酸等の不飽和カルボン酸および
酸無水物、ジビニルベンゼン;ビニルトルエン等のビニ
ル系化合物、ジシクロペンタジェン;1.2−ポリブタ
ジェン等のジエン系化合物等が好ましい。
また、架橋助剤は1〜95重量%、好ましくは2〜60
重量%添加される。この架橋助剤は必ずしも必要としな
いが、使用することにより、前記架橋剤の使用量を低減
することができる同時に、架橋反応を効率よ(進行させ
ることが可能となる。
さらに、架橋反応をより低温条件でまたは短時間で行い
たい場合には、架橋促進剤をポリオレフィン溶液中に3
0重量%以下の割合で添加することができる。架橋促進
剤としては、フェニルアミン等のアミン系化合物が挙げ
られる。架橋促進剤の量があまり多いと、架橋が必要以
上に早期に行われ望ましくない。
さらに、得られる架橋成形体である膜やフィルムに機能
性を付与するために、酸化チタン、炭酸カルシウム、塩
化カルシウム、珪酸等の無機微粉末充填剤をポリオレフ
ィン100重量部に対して200重量部以下の割合で混
合してもよい。
本発明の方法においては、上記のような架橋剤および各
種の添加剤を添加したポリオレフィン溶液を架橋反応さ
せて所望の架橋体を得る。この場合、上記のポリオレフ
ィン溶液を適当な型に流し込み、−回の架橋反応で架橋
体を製造してもよいが、予備的な架橋(前架橋)を行っ
て粘性を調整し、これを膜状あるいはフィルム状の架橋
体を得る場合には、製膜し、しかる後に本架橋を行うの
が好ましい。この前架橋反応では、主として分子鎖内で
架橋が進行する。前架橋は、一般に、重合体分子鎖への
架橋助剤の付加量が1〜20重量%重量%層るまで行う
ことを目安とするのが好ましい。前架橋後もポリオレフ
ィンの少なくとも一部は有機溶剤中に溶解している状態
とすべきであるため、架橋助剤の付加量が20重量%以
下になる時点で止めるのが好ましい。すなわち、前架橋
を行う時間は、通常、架橋剤の半減期時間以下とするの
が好ましい。また、前架橋反応条件は、使用するポリオ
レフィンの種類や他の状況により適宜選定すればよい。
例えばアククチツクポリプロピレンの場合には、前架橋
を80〜100″Cの温度で1分〜2時間行うのが好ま
しく、アイソタクチックポリプロピレンや線状低密度ポ
リエチレンの場合には、120〜140°Cの温度で1
分〜2時間行うのが好ましい。一般に、温度が低いと、
反応が遅くなり、高すぎると、ゲル化が起こりやすくな
る。
膜あるいはフィルムを製造する場合に行う製膜は、前架
橋後のまだ熱い溶液を支持体上に均一に塗布することに
よって行われる。塗布は、ブレードを用いたスリップキ
ャスティング法等によって行うのが好ましい。
支持体としては、例えばマイラーフィルム、テフロンフ
ィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、セルロ
ースフィルム等のプラスチックフィルムあるいはシート
、またはアルミニウム、ステンレススチール等の金属板
、ガラス板、繊布。
不織布等があげられるが、ポリオレフィンを溶解する溶
剤に不溶で、表面が平滑であり、製膜後、ポリオレフィ
ン膜あるいはフィルムを容易に剥離できるものが好まし
い。
このポリオレフィン前架橋溶液を塗布した支持体を、次
に、100°C以上の温度で本架橋反応に付す。本架橋
反応は、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好
ましい。本架橋の反応条件は、使用したポリオレフィン
の種類や他の状況により一義的には決められないが、一
般に、アタクチックポリプロピレン、アタクチックポリ
スチレン等の非品性ポリオレフィンの場合には、100
〜200°Cで3分〜1時間実施し、アイソタクチック
ポリプロピレン、ポリエチレン等の半結晶性ポリオレフ
ィンの場合には、140〜200℃で3分〜1時間実施
する。この際の加熱により、本架橋反応と同時に有機溶
剤の蒸発が行われる。また、本架橋後の重合体は、有機
溶剤に不溶となる。
特に、膜あるいはフィルムにさらに強度が要求される場
合には、ポリオレフィン前架橋後の溶液を熱いうちに織
布あるいはナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等
のプラスチック不織布に塗布して本架橋を行ってもよい
本架橋後、支持体から膜を剥離させることによって多孔
質ポリオレフィン膜が得られるが、さらに、得られた膜
を場合によっては二本ロールによる圧延工程、−軸以上
の延伸工程、使用した有機溶剤と相溶性の低沸点有機溶
剤によるポリオレフィン架橋膜あるいはフィルムの抽出
、熱風乾燥あるいは真空乾燥工程を実施することができ
る。延伸工程または熱処理は、空孔率の増加や孔径の制
御のため行う。また、膜を特に医療用材料として用いる
場合には、膜中に残留する有機溶剤を低沸点有機溶剤、
例えばエーテル、メタノール、アセトン、シクロヘキサ
ン等によって抽出するのが好ましい。
上記のようにして得られる微多孔質ポリオレフィン架橋
膜は、平均孔径を数μm〜O,OO1μmの範囲で選択
でき、自己支持性があり、また不透明又は(半)透明で
ある。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明する。
実施例1 プロピレン単独重合体〔アイソタクチック重合体、数平
均分子量(Mn) −40000、メルトインデックス
(Ml)−95(g/10分)〕(以下、PP−1と称
する。)12重量部及びジビニルベンゼン6重量部を、
キシレン6重量部に120℃で均一に溶解し、次にジク
ミルペルオキシド6重量部を加え、窒素雰囲気下に13
0℃で5分撹拌しながら前架橋反応を行い、この溶液を
熱いうちにマイラーフィルム上にスリップキャスティン
グ法により均一に塗布した0次いで、この重合体溶液を
塗布したマイラーフィルムを窒素雰囲気中で155℃で
30分熱処理して、前架橋ポリプロピレンに本架橋およ
びキシレンの加熱蒸発工程を施し、厚さ90μmの透明
な多孔質ポリプロピレン膜を製造した。この多孔質膜の
平均孔径は0.01pm、比表面積は479nf/g、
空孔率は78%であった。なお、孔径および比表面積に
ついては、水銀ポロシメーター法により測定し、空孔率
は次式により算出した。
■ 〔式中、Mは架橋膜の重量を示し、ρは架橋体の密度(
真密度)を示し、■は架橋膜の体積を示す、〕 実施例2〜11 実施例1において、第1表に示す如く条件を変えた以外
は同様に行った。結果を第1表に示す。
比較例1 プロピレン単独重合体PP−1の12重量部をキシレン
88重量部に120℃で溶解し、この溶液を熱いうちに
マイラーフィルム上にスリップキャスティング法により
均一に塗布した。この重合体溶液塗布マイラーフィルム
を窒素雰囲気中で155°Cで30分熱処理してキシレ
ンを加熱蒸発させ、透明なポリプロピレン膜を得た。こ
の膜の平均孔径は0.005μm、比表面積は61イ/
g、空孔率は11%であった。
比較例2 プロピレン単独重合体PP−1の12重量部及びジビニ
ルベンゼン6重量部ヲ、キシレン76重量部に120℃
で均一に溶解し、その後ジクミルペルオキシド6重量部
を加え、130℃で5分間撹拌しながら前架橋反応を行
い、この溶液を熱いうちにマイラーフィルム上にスリッ
プキャスティング法により均一に塗布した0次に、この
重合体溶液塗布マイラーフィルムを室温(23℃)まで
急冷し、重合体をゲル化させ、有機溶剤を自然乾燥して
白色の多孔質ポリプロピレン膜を製造した。
この多孔質膜の平均孔径はIpm、比表面積は1.2ポ
/g、空孔率は22%であった。
実施例12 プロピレン単独重合体PP−1の7重量部、工4−レア
ープロピレンゴム(日本合成ゴム■製、商品名EPO7
P、ムーニー粘度ML、ゆa (100℃)−70)2
重量部、ジアリルフタレート3重量部及びキシレン85
重量部を120℃で均一に溶解し、その後ジクミルペル
オキシド3重量部を加え、窒素雰囲気下に130℃で2
時間撹拌しながら前架橋反応を行った。この溶液を熱い
うちにマイラーフィルム上にスリップキャスティング法
により均一に塗布し、この重合体溶液塗布マイラーフィ
ルムに窒素雰囲気中で150℃で1時間、本架橋および
キシレンの加熱蒸発を行い、厚さ100.gmの半透明
な多孔質ポリプロピレン架橋膜を製造した。この多孔質
膜の平均孔径は1.0pm、比表面積は1.2rrr/
g、空孔率は57%であった。
(以下余白) 上記の表において、記号はそれぞれ下記のものを意味す
る。
重合体 PP−1:プロピレン単独重合体(アイソタクチックホ
モポリマー、数平均分子量=40000、Mr=95、
密度ρ=0.90) PP−2:プロピレン単独重合体(アイソタクチックホ
モポリマー、数平均分子量=110000、MI=0.
6、密度ρ=0.90) PP−37プロピレン単独重合体(アイソタクチックホ
モポリマー、数平均分子!=500000、MI=O1
密度ρ=0.90) HDPE C高密度ポリエチレン(ホモポリマー、数平
均分子量=140000、MI=1、密度ρ−0,96
5) LLDPEC中密度ポリエチレン〔エチレン−ブテン−
1共重合体(分岐度5/100OC)、数平均分子量=
30000.MI=20、密度ρ= 0.92 ) EPR:エチレンープロピレン共重合体〔日本合成ゴム
■、商品名EPO7P、ムーニー粘度ML+−a(10
0°C)=70、M I = 0.4 )PP−4:プ
ロピレン単独重合体(アタクチックホモポリマー、数平
均分子量=260000、M I = 0.5、密度ρ
=0.82)架橋剤 DCP ニジクミルペルオキシド CHP :クメンヒドロベルオキシド BPO:過酸化ベンゾイル 〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、架橋反応と多孔質化とを同時に
行うことができるので、少ない操作工程で容易に多孔質
ポリオレフィン架橋体を製造することができる。また、
原料樹脂の分子量や架橋条件を適切に選定することによ
り、孔径を容易に制御することができ、自己支持性の透
明な微細多孔質架橋体を容易に製造することができる。
したがって、本発明は電池用セパレータ、電解コンデン
サ用隔膜、衣料用膜、医療用膜、各種フィルター等の製
造に有効な利用が期待される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィン樹脂の有機溶剤溶液に架橋剤を添
    加して架橋することを特徴とする多孔質ポリオレフィン
    架橋体の製造方法。
  2. (2)ポリオレフィン樹脂の有機溶剤溶液を前架橋した
    後、製膜し、次いで本架橋する特許請求の範囲第1項記
    載の多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法。
JP32415287A 1987-12-23 1987-12-23 多孔質ポリオレフィン架橋体の製造方法 Pending JPH01167344A (ja)

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