JPH0116099Y2 - - Google Patents
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- JPH0116099Y2 JPH0116099Y2 JP12025683U JP12025683U JPH0116099Y2 JP H0116099 Y2 JPH0116099 Y2 JP H0116099Y2 JP 12025683 U JP12025683 U JP 12025683U JP 12025683 U JP12025683 U JP 12025683U JP H0116099 Y2 JPH0116099 Y2 JP H0116099Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は近接検出器によつて検出が可能であ
り、複写などの凡ゆる手段により原稿を作成出来
る金属若しくは金属化合物の層を含有する電子写
真用転写シートの改良に関するものである。 オフイス複写機やフアクシミリの普及に伴い、
機密にすべき文書或いは著作権が与えられている
記録の無断複写を防止するための実際的な手段を
提供することが強く望まれ、既に幾つかの方法が
提案されている。本考案者等も文書用シートに金
属を蒸着、塗工、含浸、貼り合わせなどして処理
すると共に、文書シート中の金属を複写中の走査
露光プロセスに合わせて検出し、応答する手段を
設けた装置を提案した。 本考案は本考案者等が提案した前記の機密文書
複写防止装置において、一旦複写または印刷など
の手段で作成された情報の複写を防止するために
使用することの出来る電子写真用転写シートの改
良を目的とするものである。 従来、金属を含有するシートとしては、例えば
放電記録用のアルミ蒸着紙などが知られている。
このものは第１図に断面図を示したように基紙１
ａの上にカーボン層１ｂ、アルミ蒸着層１ｃ及び
白色導電層１ｄを設けて成るものである。このよ
うな金属含有シートは電子写真複写機に通紙して
コピーを得ようとしても電気抵抗値が低いために
電荷が逃げ、従つて転写を行なうことが出来ず電
子写真用転写シートとして利用出来るものは従来
存在していなかつた。 また本考案者等は既に金属を含有する電子写真
用転写シートについて特許出願しているが（特願
昭57−146823号）、（特開昭59−37551号公報参
照）、本考案は更に之を改良したものである。 本考案は近接検出器で検出出来、且つ印刷用紙
としてだけでなく、電子写真用転写シートとして
も充分な電子写真複写機通紙性を持ち、凡ゆる手
段により原稿を作成出来る電子写真用転写シート
を提供するものである。 先願に記載した構成のシートは商品名ゼロツク
スなどの複写機に通紙する場合、金属層及び之を
挟む紙またはプラスチツクフイルムを厚くすると
シートの腰が強くなり過ぎ、複写機内でジヤムが
発生することがあつた。また高湿環境において転
写不良の発生する機械も存在していた。これはシ
ート中の金属薄膜層が全面導電性であるために転
写し難くなつているのである。 本考案は金属薄膜層に空孔若しくは不連続なス
リツトを設けることにより前記の問題点を改善出
来るとの事実を発見したことに基づくものであ
る。即ち本考案に成るシートの構成は、例えば第
２図に示すように芯部の金属薄膜層２ｂを挟す紙
若しくはフイルム２ａ及び２ｃの３層から成るも
のであり、金属薄膜層２ｂに空孔若しくは不連続
のスリツトを有することを特徴とするものであ
る。金属薄膜層２ｂに空孔若しくは不連続なスリ
ツトを設けることによつて金属含有シート中を電
気が流れ難くなり、転写不良の発生を防止するこ
とが出来る。 紙と金属薄膜とを接着させる接着剤としては一
般に用いられているポリビニルアルコール
（PVA）、セルロース系樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、アクリル樹脂エマルジヨン、ポリエチレン
樹脂エマルジヨン、合成ゴムラテツクス、アクリ
ルエステル共重合物、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アイオノマーなどが挙げられる。また金属
薄膜層の厚みは特に限定するものではないが、ゼ
ロツクスなどの複写機通紙性の点から余り厚くな
い方が好ましく、30μ以下が好適である。また紙
若しくはプラスチツク層の厚みは10μを超えるこ
とが好ましく、特に上限は設けないが余り厚くな
い方が好ましく、100μ以下が適している。 本考案で使用出来る近接検出器により検知可能
な金属若しくは金属化合物の金属としてはアルミ
ニウム、鉄、銅、亜鉛、カドミウム、銀、ニツケ
ルなどが挙げられるが、製造上からアルミニウム
または鉄が最も好ましい。 本考案のシートを使用する装置は第３図に概略
図を示したように、プラテンガラス５を通して原
稿シート３の金属層を検出出来るように配設した
近接検出器６で構成される。４はプラテンを示
す。 近接検出器は過電流損による高周波発振回路の
発振コイルのインピーダンス変化を利用して凡ゆ
る金属を非接触状態で検出出来るものであり、内
部構造などについては公知であるので詳細は省略
する。 次ぎに実施例及び比較例を挙げて本考案の金属
含有シートを説明する。 実施例 １ 径８mmの孔を規則的に設けた第４図の如き7μ
厚のアルミニウム箔と坪量30ｇ／m2の上質紙とを
アイオノマー押出しラミにより貼合した。更に該
アルミニウム箔の非貼合面と坪量30ｇ／m2の上質
紙とを再度アイオノマー押出しラミによる貼合
し、アルミニウム箔を中間層とする金属含有紙を
得た。 実施例 ２ 両端15mmを残し、流れ方向に垂直に幅0.5mmの
切れ目を入れ、隣り合う切れ目との間隙を20mmと
した第５図の如き7μ厚のアルミニウム箔の両面
に、アクリル系接着剤を用いて坪量35ｇ／m2の上
質紙を貼合した。 実施例 ３ 流れ方向に対し45゜の角度を持つた幅0.5mm、長
さ10mmの切れ目を入れ、隣り合う切れ目との間隙
を20mmとした第６図の如き7μ厚のアルミニウム
箔の両面に、アクリル系接着剤を用い坪量35ｇ／
m2の上質紙を貼合した。 比較例 １ 坪量40ｇ／m2の上質紙にポリアクリル酸エステ
ルエマルジヨン15ｇ／m2を塗付し、7μ厚のアル
ミ箔を重ねて乾燥した。更にポリアクリル酸エス
テルエマルジヨン15ｇ／m2を塗付した坪量40ｇ／
m2の上質紙をアルミ箔に重ね乾燥した。 実施例１〜３及び比較例１で得たシートについ
て電子写真複写機のコピー性及び複写機の走行性
のテストデータなどを次表に示した。 【表】
り、複写などの凡ゆる手段により原稿を作成出来
る金属若しくは金属化合物の層を含有する電子写
真用転写シートの改良に関するものである。 オフイス複写機やフアクシミリの普及に伴い、
機密にすべき文書或いは著作権が与えられている
記録の無断複写を防止するための実際的な手段を
提供することが強く望まれ、既に幾つかの方法が
提案されている。本考案者等も文書用シートに金
属を蒸着、塗工、含浸、貼り合わせなどして処理
すると共に、文書シート中の金属を複写中の走査
露光プロセスに合わせて検出し、応答する手段を
設けた装置を提案した。 本考案は本考案者等が提案した前記の機密文書
複写防止装置において、一旦複写または印刷など
の手段で作成された情報の複写を防止するために
使用することの出来る電子写真用転写シートの改
良を目的とするものである。 従来、金属を含有するシートとしては、例えば
放電記録用のアルミ蒸着紙などが知られている。
このものは第１図に断面図を示したように基紙１
ａの上にカーボン層１ｂ、アルミ蒸着層１ｃ及び
白色導電層１ｄを設けて成るものである。このよ
うな金属含有シートは電子写真複写機に通紙して
コピーを得ようとしても電気抵抗値が低いために
電荷が逃げ、従つて転写を行なうことが出来ず電
子写真用転写シートとして利用出来るものは従来
存在していなかつた。 また本考案者等は既に金属を含有する電子写真
用転写シートについて特許出願しているが（特願
昭57−146823号）、（特開昭59−37551号公報参
照）、本考案は更に之を改良したものである。 本考案は近接検出器で検出出来、且つ印刷用紙
としてだけでなく、電子写真用転写シートとして
も充分な電子写真複写機通紙性を持ち、凡ゆる手
段により原稿を作成出来る電子写真用転写シート
を提供するものである。 先願に記載した構成のシートは商品名ゼロツク
スなどの複写機に通紙する場合、金属層及び之を
挟む紙またはプラスチツクフイルムを厚くすると
シートの腰が強くなり過ぎ、複写機内でジヤムが
発生することがあつた。また高湿環境において転
写不良の発生する機械も存在していた。これはシ
ート中の金属薄膜層が全面導電性であるために転
写し難くなつているのである。 本考案は金属薄膜層に空孔若しくは不連続なス
リツトを設けることにより前記の問題点を改善出
来るとの事実を発見したことに基づくものであ
る。即ち本考案に成るシートの構成は、例えば第
２図に示すように芯部の金属薄膜層２ｂを挟す紙
若しくはフイルム２ａ及び２ｃの３層から成るも
のであり、金属薄膜層２ｂに空孔若しくは不連続
のスリツトを有することを特徴とするものであ
る。金属薄膜層２ｂに空孔若しくは不連続なスリ
ツトを設けることによつて金属含有シート中を電
気が流れ難くなり、転写不良の発生を防止するこ
とが出来る。 紙と金属薄膜とを接着させる接着剤としては一
般に用いられているポリビニルアルコール
（PVA）、セルロース系樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、アクリル樹脂エマルジヨン、ポリエチレン
樹脂エマルジヨン、合成ゴムラテツクス、アクリ
ルエステル共重合物、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アイオノマーなどが挙げられる。また金属
薄膜層の厚みは特に限定するものではないが、ゼ
ロツクスなどの複写機通紙性の点から余り厚くな
い方が好ましく、30μ以下が好適である。また紙
若しくはプラスチツク層の厚みは10μを超えるこ
とが好ましく、特に上限は設けないが余り厚くな
い方が好ましく、100μ以下が適している。 本考案で使用出来る近接検出器により検知可能
な金属若しくは金属化合物の金属としてはアルミ
ニウム、鉄、銅、亜鉛、カドミウム、銀、ニツケ
ルなどが挙げられるが、製造上からアルミニウム
または鉄が最も好ましい。 本考案のシートを使用する装置は第３図に概略
図を示したように、プラテンガラス５を通して原
稿シート３の金属層を検出出来るように配設した
近接検出器６で構成される。４はプラテンを示
す。 近接検出器は過電流損による高周波発振回路の
発振コイルのインピーダンス変化を利用して凡ゆ
る金属を非接触状態で検出出来るものであり、内
部構造などについては公知であるので詳細は省略
する。 次ぎに実施例及び比較例を挙げて本考案の金属
含有シートを説明する。 実施例 １ 径８mmの孔を規則的に設けた第４図の如き7μ
厚のアルミニウム箔と坪量30ｇ／m2の上質紙とを
アイオノマー押出しラミにより貼合した。更に該
アルミニウム箔の非貼合面と坪量30ｇ／m2の上質
紙とを再度アイオノマー押出しラミによる貼合
し、アルミニウム箔を中間層とする金属含有紙を
得た。 実施例 ２ 両端15mmを残し、流れ方向に垂直に幅0.5mmの
切れ目を入れ、隣り合う切れ目との間隙を20mmと
した第５図の如き7μ厚のアルミニウム箔の両面
に、アクリル系接着剤を用いて坪量35ｇ／m2の上
質紙を貼合した。 実施例 ３ 流れ方向に対し45゜の角度を持つた幅0.5mm、長
さ10mmの切れ目を入れ、隣り合う切れ目との間隙
を20mmとした第６図の如き7μ厚のアルミニウム
箔の両面に、アクリル系接着剤を用い坪量35ｇ／
m2の上質紙を貼合した。 比較例 １ 坪量40ｇ／m2の上質紙にポリアクリル酸エステ
ルエマルジヨン15ｇ／m2を塗付し、7μ厚のアル
ミ箔を重ねて乾燥した。更にポリアクリル酸エス
テルエマルジヨン15ｇ／m2を塗付した坪量40ｇ／
m2の上質紙をアルミ箔に重ね乾燥した。 実施例１〜３及び比較例１で得たシートについ
て電子写真複写機のコピー性及び複写機の走行性
のテストデータなどを次表に示した。 【表】
○：良好 △：使用可能 ×：使用不可能
第１図は従来の放電記録用アルミ蒸着紙の断面
図、第２図は本考案に係る電子写真用金属含有転
写シートの構成を示す断面図、第３図は本考案シ
ートを使用する装置の側断面図、第４図ないし第
６図は本考案シートの他の実施例における金属層
の平面図であり、第４図は空孔を設けられたも
の、第５図は不連続な切れ目が入れられたもの、
第６図は斜方向に不連続な切れ目が入れられたも
のを示す。 図中１ａ……基紙、１ｂ……カーボン層、１ｃ
……アルミ蒸着層、１ｄ……白色導電層、２ａ，
２ｃ……紙若しくはフイルム、２ｂ……金属層、
３……原稿シート、４……プラテン、５……プラ
テンガラス、６……近接検出器。
図、第２図は本考案に係る電子写真用金属含有転
写シートの構成を示す断面図、第３図は本考案シ
ートを使用する装置の側断面図、第４図ないし第
６図は本考案シートの他の実施例における金属層
の平面図であり、第４図は空孔を設けられたも
の、第５図は不連続な切れ目が入れられたもの、
第６図は斜方向に不連続な切れ目が入れられたも
のを示す。 図中１ａ……基紙、１ｂ……カーボン層、１ｃ
……アルミ蒸着層、１ｄ……白色導電層、２ａ，
２ｃ……紙若しくはフイルム、２ｂ……金属層、
３……原稿シート、４……プラテン、５……プラ
テンガラス、６……近接検出器。
Claims (1)
- 近接検出器により検出可能な程度の空孔若しく
は不連続のスリツトの設けられた金属層の両面に
プラスチツクフイルム若しくは紙がサンドウイツ
チ状に積層されていることを特徴とする電子写真
用金属含有転写シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12025683U JPS6028761U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 電子写真用金属含有転写シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12025683U JPS6028761U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 電子写真用金属含有転写シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6028761U JPS6028761U (ja) | 1985-02-26 |
| JPH0116099Y2 true JPH0116099Y2 (ja) | 1989-05-12 |
Family
ID=30275682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12025683U Granted JPS6028761U (ja) | 1983-08-03 | 1983-08-03 | 電子写真用金属含有転写シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6028761U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021079465A1 (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | 株式会社三宅 | 印刷用紙 |
-
1983
- 1983-08-03 JP JP12025683U patent/JPS6028761U/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021079465A1 (ja) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | 株式会社三宅 | 印刷用紙 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6028761U (ja) | 1985-02-26 |
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