JPH01158282A - 両座電磁弁 - Google Patents

両座電磁弁

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JPH01158282A
JPH01158282A JP22047088A JP22047088A JPH01158282A JP H01158282 A JPH01158282 A JP H01158282A JP 22047088 A JP22047088 A JP 22047088A JP 22047088 A JP22047088 A JP 22047088A JP H01158282 A JPH01158282 A JP H01158282A
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valve
valve body
valve seat
guide hole
seat
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Koji Ichihashi
市橋 孝司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は2つの対向する弁座を備えた電磁弁すなわち両
座電磁弁に関する。
[従来の技術] 両座電磁弁の基本的な構成は以下の通りである。
ハウジングに弁室が形成され、この弁室を画成する一対
の対向する面にそれぞれ一対の弁孔が形成されている。
弁室は制御ポートを介してアクチュエータに接続され、
一方の弁孔は供給ポートを介してポンプに接続され、他
方の弁孔は排出ポートを介してタンクに接続されている
。弁室内には弁体が収容されており、この弁体が上記一
方の弁孔の周囲に形成された弁座から離れ他方の弁孔の
周囲に形成された弁座に当接した時には、制御ポートが
供給ポートと連通され排出ポートと遮断される。これと
は逆に弁体が上記一方の弁座に当接した時には、制御ポ
ートが供給ポートと遮断され排出ポートと連通される。
弁体の移動は/%ウジングに設けられたコイルスプリン
グとこのコイルスプリングに対向した力を生じるソレノ
イド駆動装置によって行なわれる。
両座電磁弁として、いわゆるボールタイプ、フラットタ
イプ、コーンタイプが知られている。ボールタイプの両
座電磁弁は、特公昭49−10371号および特開昭6
0−53289号に示されるように、ボール形状の弁体
゛を用いている。フラットタイプの両座電磁弁は、実開
昭61−140297号に示されるように、一対の弁座
およびこの弁座に当接する弁体の一対の当接面がそれぞ
れ弁体の細芯と直交する平坦面からなる。゛コーンタイ
プの両座電磁弁は、特開昭60−44671号に示され
るように、一対の当接面が円錐面からなる弁体を用いて
いる。
上記ボールタイプとコーンタイプの両座電磁弁は、デユ
ーティ制御による圧力制御に多用されている。すなわち
、ソレノイド駆動装置にデユーティ制御されたパルス状
の駆動電流が供給されると、駆i電流のデユーティ比に
対応して両弁座と弁体の一対の当接面との間の流通断面
積が決定され、これにより制御ポートに接続されたアク
チュエータへの作動流体圧力が決定されるのである。
特に、上記公報に記載□されたコーンタイプの両座電磁
弁では、弁体に作動流体の圧力が付与されることに起因
して生じる互いに逆向きの軸方向の力が相殺され、弁体
は作動流体の圧力とほぼ無関係にコイルスプリングとソ
レノイド駆動装置の力により移動されるため、応答性が
良い。したがって、比較的高い周波数でのデユーティ制
御に適している。
[発明が解決しようとする課題1 ところで、デユーティ制御による圧力制御をする場合、
弁体の当接面と弁座との間の流通断面積が小さい状態で
は、作動流体の流れがi端に制限されるため、弁体の変
位と制御ポートの圧力との関係がリニアではなく、した
がってデユーティ比と制御ポートの圧力との関係もリニ
アでない。
上記コーンタイプの両座電磁弁では、このようなリニア
な関係をもたらさない流通断面積の範囲を越えるために
、弁体をいずれか一方の弁座に着座した位置から比較的
大きく変位させる必要がある。なぜなら、弁体の当接面
が弁体の細芯に対して傾斜しているため、弁体の変位量
に対する流通断面積の変化が小さいからである。
したがって、コーンタイプの両座電磁弁では、デユーテ
ィ比が0%からある値以下までの比較的広い範囲および
他のある値以上から100%までの比較的広い範囲では
、デユーティ制御による圧力制御が不可能である。言い
替えれば、制御ポートの圧力をリニアに制御できるデユ
ーティ比のダイナミックレンジ(上記2つのある値によ
り決定される)の範囲が狭いのである。このため、デユ
ーティ比の一定の変化分に対して制御ポートの圧力変化
分を大きくせざるを得す、この結果、高精度に圧力制御
をするのが困難であった。
[課題を解決するための手段1 本発明の目的は、比較的高い周波数でのデユーティ制御
に適するとともに、デユーティ比の広いダイナミックレ
ンジで圧力制御を行なうことができる両座電磁弁を提供
することにある。
本発明の要りは、次の構成を備えた両座電磁弁にある。
a)ハウジング。このハウジングは、次の構成を有する
;)圧力を付与された作動流体が供給される供給ポート
ii)作動流体が排出される排出ポート。
iii )制御対象に接続される制御ポート。
iv)弁室。この弁室は上記制御ポートに接続されてい
る。
V)真っ直ぐに延びるガイド孔。このガイド孔の一端は
上記弁室に開口する。
vi)第1弁座にの第1弁座は、ガイド孔の弁室側の周
縁を囲み、ガイド孔の軸芯に対して直交した平坦面から
なる。
vii )上記弁室に開口する弁孔。この弁孔は上記排
出ポートに接続される。
vi)第2弁座。この第2弁座は、弁孔の弁室側周縁を
囲み、ガイド孔の軸芯に対して直交した平坦面からなる
。第2弁座は第1弁座と弁室を介して対向している。第
2弁座の内周縁によって囲われる面積は、第1弁座の内
周縁によって囲われる面積より小さい。
b)ガイド孔内においてこれと同軸をなして往復動可能
な弁体。この弁体は次の構成を有している。
i)上記ハウジングのガイド孔の内周面に接するランド
部。
ii)一端がランド部に同軸をなして連結されたステム
部。このステム部の径はガイド孔の径より小さく、ステ
ム部の外周面とガイド孔の内周面との開には環状の隙間
が形成されている。この環状の隙間は、上記供給ポート
と接続される。
iii )上記ステム部の他端に同軸をなして連結され
た弁部。この弁部は、上記弁室内に配置され、その両端
にそれぞれその軸芯と直交する平坦面からなる環状の第
1当接面と第2当接面を備えている。第1当接面は第1
弁座に対向しており、両者が離れている時には、供給ポ
ートを上記環状の隙間および弁室を介して制御ポートに
接続する。第2当接面は第2弁座に対向しており、両者
が離れている時には、制御ポートを上記弁室お上り弁孔
を介して排出ポートに接続する。上記第1.第2の当接
面の外周縁によって囲われる面積は、上記第1.第2の
弁座の内周縁によって囲われる面積よりそれぞれ大きい
。また、第2当接面の外周によって囲われる面積は、第
1当接面の外周縁によって囲われる面積より小さい。
C)ハウジングに収容され、上記弁体を軸方向に付勢す
るコイルスプリング。
d)ハウジングに設けられ、上記コイルスプリングに対
抗する力を弁体に付与するソレノイド駆動手段。
[作用1 弁体が第1弁座に当接し、制御ポートと供給ポートとの
間が遮断されている時には、供給ポートの作動流体圧力
がガイド孔の内周面と弁体の開の環状の隙間に供給され
る。この状態では、環状の隙間の両端に位置する弁体の
受圧部に作動流体圧力が付与されるため、作動流体圧力
に起因して弁体に付与されるカが相殺される。
また、弁体が第2弁座に当接して制御ポートと排出ポー
トが遮断された時には、上記環状隙間のみならず弁室に
も供給ポートの作動流体圧力が付与される。この状態で
は、弁体の第1当接面が作動流体圧力を受けることによ
り弁体には第2弁座方向への力が付与される。しかし、
第2当接面の外周によって囲われる面積が第1当接面の
外周縁によって囲われる面積より小さいので、弁体の弁
部には作動流体圧力に起因した第1弁座方向への力も付
与される。これら2つの力は互いに打ち消し合うように
働く。
上記のように、弁体には、作動流体圧力に起因した弁体
移動を鈍らせるような力が生じないか抑制されるので、
弁体の応答性が良好であり、比較的高い周波数でのデユ
ーティ制御が可能になり、制御ポートの圧力を安定させ
ることができる。
また、第1.第2の弁座および弁体の第1.第2の当接
面が、弁体の軸芯と直交する平坦面からなるので、弁体
の変位量に対する弁座と当接面との間の流通断面積の変
化がボールタイプやコーンタイプに比べて大きい。この
ため、弁体の着座位置からの変位量が比較的少なくても
、作動流体の流通を極端に制限する流通断面積の範囲か
ら脱することができ、この結果、制御ポートの圧力をリ
ニアに制御で終るデユーティ比のダイナミックレンジを
広くすることがで島る。
[実施例1 以下、本発明の一実施例を第1図を参照して説明する。
ハウジング1は、互いに同軸をなして連結されたそれぞ
れ筒状をなすボディ10とケーシング20を備えている
ボディ10は、図において右側の小径筒部11と左側の
大径筒部12と、両者を連ねる肩部13と、大径筒部1
2の左端から径方向外側に延びる鍔部14とを備えてい
る。ボディ10には、軸方向に延びるとともに左方向に
向がって径が拡大する段付孔15が形成されており、こ
の段付孔1514よ右から順に第1部分15a、第2部
分15b、第3部分15cを有している。
段付孔15の右端部に位置する小径の第1部分15aは
、供給ポートとして供されている。また、ボディ10の
肩部13にはボディ10の軸芯と平行な複数の制御ポー
ト16が形成されている。制御ポート16の一端は肩部
13の外端面に開口し、他端は段付孔15の左端部の第
3部分15cに連なっている。
ボディ10には、図示しない継手が取り付けられており
、この継手を介して供給ポート15aと制御ポート16
は、それぞれポンプPおよびクラッチ駆動用シリンダ等
の7クチユエータAに接続されている。
他方、ケーシング20は、大径部21と小径部22とを
有しており、大径部21の右端の周縁部をかしめてボデ
ィ10の鍔部14に係合させることにより、ボディ10
とケーシング20が連結されている。ケーシング20の
小径部22には、筒部材23がねじ込まれており、この
筒部材23の軸芯に沿って形成された孔23aが、排出
ポートとして供され、タンクTに接続されている。
上記ボディ10の段付孔15の中間に位置する第2部分
15bから左端部の第3部分15cにわたり、ハウジン
グ1の一部を構成する筒状のガイドシリンダ30が収容
されており、また第3部分15cの左端にはハウジング
1の一部を構成するディスク40がガイドシリンダ30
と同軸をなして収容されている。
〃イドシリンダ30は、右側の小径筒部31と左側の大
径筒部32と、両者を連結する肩部33を備えている。
小径筒部31により囲われた内部空間34は後述する弁
体50のためのガイド孔または弁孔として供され、大径
筒部32と肩部33とディスク40とで囲われた内部空
間35は弁室として供される。上記肩部33と大径筒部
32との連結角部には切欠36が形成されており、この
切欠36を介して弁室35が制御ポート16に接続され
ている。
〃イドシリンダ30の小径筒部31はボディ10の段付
孔15の第2部分15bに収容されており、小径筒部3
1の外径が第2部分15bの内径より小さいため、両者
の間に環状の隙間37が形成されている。更に小径筒部
31には肩部33の近傍において複数の孔31aが形成
されている。
ガイドシリンダ30の肩部33の内側の端面(左側の端
面)は、〃イド孔34の軸芯および後述する弁体50の
軸芯と直交しており、その端面の内、ガイド孔34の弁
室35側の周縁を囲む環状の部分38が、第1弁座とし
て供されている。
他方、ディスク40の中央には弁孔41が形成されてい
る。ディスク40の第1弁座38に対向する面は、後述
する弁体50の軸芯と直交してお童)、この面の内、弁
孔41の周縁を囲む環状の部分42が、第2弁座として
供されている。
上記ディスク40の弁孔41の径すなわち第2弁座42
の内周縁の径d2は、ガイドシリンダ30の〃イド孔3
4の径すなわち第1弁座38の内周縁の径d1よりも小
さい。
ガイドシリンダ30には、弁体50が軸方向に移動可能
に支持されている。弁体50は、右から順に互いに同軸
をなすランド部51、ステム部52、弁部53を備えて
いる。弁体50のランド部51およびステム部52は、
〃イドシリンダ30の〃イド孔34内に配置され、弁体
50の弁部53は弁室35内に配置されている。
弁体50のランド部51の径り、は、ガイド孔34の径
d1と実質的に等しく、このため、ランド部51が〃イ
ド孔34の内周面に接している。したがって、弁体50
はガイド孔34と軸芯を一致させながら、軸方向に移動
可能になっている。
弁体50のステム部52の径D2はガイド孔34の径d
、より小さいため、ステム部52とガイドIL34の内
周面との開に環状のPJ開55が形成されている。この
環状の隙間55は、前述した〃イドシリンダ30の孔3
1a、および〃イドシリンダ30とボディ10との開に
形成された環状の隙間37とを介して、供給ポート15
aに接続されている。
弁体50の弁部53は、第1弁座38側の大径部53a
と第2弁座42側の小径部53らとを有している。弁部
53の第1弁座38.第2弁座42に対向する平坦な両
端面は、弁体50の軸芯と直交しており、その外側の環
状部分56.57が各弁座38,42に対する第1.第
2の当接面となっている。
弁部53の大径部53aの外径すなわち第1当接面56
の外径り、は、第1弁座38の内径d1より大きくなっ
ていて、第1弁座38と第1当接面56の接触代を確保
している。また、弁部53の小径部53bの外径すなわ
ち第2当接面57の外径り、は、第2弁座42の内径d
2より大きくなっていて、第2弁座42と第2当接面5
7の接触代を確保している。
上記弁部53の大径部53aと小径部53bとの境の段
は、弁体50の軸芯と直交する環状の受圧面58によっ
て形成されている。
弁体50には軸芯に沿って段付孔59が形成されており
、この段付孔59の大径部には圧縮状態のコイルスプリ
ング60が収容されている。このコイルスプリング60
の一端は段付孔59の段に係止され、他端は〃イドシリ
ンダ30の小径部31に取り付けられた閉塞板61に当
たっている。
コイルスプリング60の力で、弁体50は第2弁座42
方向に付勢されている。
上記弁体50は、前述のケーシング20に収容されたソ
レノイド駆動装置70により、移動制御される。このソ
レノイド駆動装置70は、ステータ71とアーマチャ7
2とコイル73とを有している。
ソレノイド駆動装置70のステータ71は、円筒部71
aと鍔部71bとを有している。前述のボディ10とケ
ーシング20との連結は、ステータ71の鍔部71bの
周縁部がケーシング20の大径部21に形成された段2
1aとボディ10の鍔部14に挾まれた状態で行なわれ
るため、ステータ71がハウジング1内に固定される。
更に、ステータ71の鍔部71bとボディ10の肩部1
3の内端面との間にディスク40とガイドシリンダ30
の大径部32が挟まれるため、これらディスク40とガ
イドシリンダ30が、ボディ10とケーシング20内に
固定される。
非磁性の〃イr筒74に案内されて軸芯方向に往復動可
能である。ガイド筒74の外周にはコイル73が配置さ
れており、その励磁によりアーマチャ72が図中右方向
に移動される。ステータ71の筒部71aにはアーマチ
ャ72と弁体50との問の力の伝達を行なうロッド75
が軸方向に移動可能に収容されている。アーマチャ72
のステータ71と筒部材23との開での最大移動ストロ
ークは、弁体50の弁部53が弁座38,42間で移動
するストロークに比べて若干大きい。アーマチャ72に
は収容四部72aが形成されており、アーマチャ72の
が夕を防ぐ弱いコイルスプリング76が収容されている
ディスク40の弁孔41は、ステータ71の外周に形成
されたスリブ)71cおよびアーマチャ72に形成され
たスリット72bおよび筒部材23の端部に形成された
複数の孔23bを介して、排出ボー)23aに接続され
ている。
上記コイル73は制御回路80に接続されている。この
制御回路80は、パルス状の駆動電流を供給する。この
駆動電流のパルスは比較的高い周波数たとえば50Hz
で出力され、その幅が変調されることにより、0%から
100%の範囲のデユーティ比の駆動電流が供給される
上記構成において、コイル73に駆動電流が供給されな
い時、または駆動電流のデユーティ比が0%の時には、
第1図に示すようにコイルスプリング60の力により弁
体50は左方向に移動し、その第2当接面57が第2弁
座42に当接して弁孔41を閉じており、第1当接面5
6が第1弁座38から最大限能れていてガイド孔34を
開いている。このため制御ポート16は、排出ポート2
3aと遮断され供給ボー)15aと連通されているため
、ポンプPからの供給圧力Psをそのまま供給される。
この状態で供給圧力Psが弁体50に与える力について
考察してみる。弁体50の弁部−53の右端面からなる
受圧面積と、弁体50のランド部51とステム部52と
の境の段面からなる受圧面積との差異により、弁体50
には、コイルスプリング60の力と同方向の力F、が生
じる。
この力F1は次式で表わされる。
F1=Ps(D32−D12)π/4・・・(1)しか
し、本発明の両座電磁弁では弁体50に受圧面58が上
記供給圧力Psを受けることにより、弁体50は上記力
F、とは逆向きの力F2を受ける。
この力F2は次式で表わされる。
F2=PS(D32−D42)’r/4”12)この結
果、供給圧力によって生じる弁体50の軸方向の合計の
力Ft(左方向を正とする)は次の式で表わされる。
Ft=F+−F2=Ps(D、2−D+2)π/ 4・
・・(3)弁体50には、上記供給圧力Psに起因する
軸方向の力と、コイルスプリング60の力ppが加わる
から、第2当接面57は次式で表わされるセット力F0
で第2弁座42に当接している。
F o = F p + F t   ・・・(4)上
記の式(3)から明らかなように、弁部53の小径部5
3bの径D4がランド部51の径り、と等しい場合には
、Ft=0となるから、セット力F0=ppとなる。
また、弁部53の小径部53bの径D4がランド部51
の径D1より小さい場合には、供給圧力Psに起因する
力Ftは負の値となる。すなわち、力Ftがコイルスプ
リング60の力Fpを打ち消す方向に働く。このため、
セット力F。はコイルスプリング60の力ppより小さ
くなる。
弁部53の小径部53bの径D4は、Fp=Ftになる
まで、すなわち、次式で表わされる値になるまで小さく
することができる。
この場合には、セット力F0はゼロとなる。
後述するように、デユーティ比のダイナミックレンジを
広げるためには、セット圧力F0をコイルスプリング6
0と同等かそれより小さくするのが好ましいから、小径
部D4の径は次式を満足するように設定するのが好まし
い。
F匹T欝7丙≦D、≦D1 コイル73への駆動電流のデユーティ比力1100%の
場合には、コイル73の励磁力により弁体50がフィル
スプリング60に抗して右方向に移動し、第1当接面5
6が第1弁座38に着座する。
このため、制御ポート16は供給ボー) 15aと遮断
され、排出ポート23aにのみ連通した状態となるから
、制御ポート16の圧力はほぼ0すなわち大気圧となる
。この状態では、供給圧力Psは環状の隙間55に付与
されるが、その両端の受圧面積が等しいので、弁体50
に付与される油圧に起因した軸方向の力は相殺される。
したがって、弁体50の第1弁座38に対するセット力
は、コイルスプリング60の力とコイル73の励磁に伴
ない弁体50に付与される力との差によってのみ決定さ
れる。後述するようにデユーティ比のダイナミックレン
ジを広くする観点からすれば、セット力を小さくするか
ゼロにするのが好ましい。
上述したように、弁体50はいずれの位置においでも弁
体50の動きを妨げるよな作動流体圧力の影響を受けな
いので、コーンタイプの両座電磁弁と同様に応答性がよ
く、比較的高周波でのデユーティ制御が行なえる。その
ため、制御ポート16の圧力を安定させることができる
制御ポート16の圧力Pcと供給ポー)ISaの圧力P
sとの比Pc/Psは、デユーティ比とリニアな関係を
有している。第2図の実線で示すように制御ポート16
の圧力Pcをリニアに制御できるデユーティ比のダイナ
ミックレンジを0%から100%にするのが理想である
が、実際のダイナミックレンジはこれより狭い。その理
由を説明する。デユーティ比が0%に近い場合には、コ
イル73の励磁力は、前述したセット圧力F0より弱く
、弁体50を着座位置から変位させることができない。
また、デユーティ比が0%に近いと弁体50の応答遅れ
のために、弁体50が着座位置から変位しない。デユー
ティ比が高くなると、弁体50が着座位置から変位する
。この変位量が小さく、第2弁座42と第2当接面57
との開の流通断面積が小さいと、オリフィス効果のため
作動流体の流れが極端に悪いため、弁体50の変位量に
見合った制御ポート16の圧力Pcの低下がない。
したがって、デユーティ比が0%から所定値(ダイナミ
ックレンジの下限値)に至るまでは、デユーティ比と圧
力比Pc/Psはリニアな関係にないのである。同様の
議論がデユーティ比が100%近傍においても当てはま
り、デユーティ比のダイナミックレンジの上限値が決定
される。
本発明の両座電磁弁はコーンタイプの両座電磁弁と同様
に応答性が良いので、ボールタイプの電磁弁に比べて上
記の応答遅れに起因したリニア関係を生じないデユーテ
ィ比の範囲を狭くすることができ、その分ダイナミック
レンジを広くすることができる。
本発明の7ラツトタイプの両座電磁弁におけるデユーテ
ィ比と圧力比Pc/Psとの関係は、第2図中点線で示
されており、コーンタイプの両座電磁弁のそれは一点鎖
線で示されている。両者の比較から明らかなように、本
発明の電磁弁では、圧力比Pc/Psをリニアに制御で
きるデユーティ比のダイナミックレンジRを、コーンタ
イプの電磁弁のダイ条ミックレンジR′に比べて広くす
ることができる。その理由を説明する。第2弁座42と
第2当接面57がともに平坦であり弁体50の細芯と直
交しているため、弁体50が第2弁座42に着座した位
置から変位した量に対応する第2当接面57と第2弁座
42との間の流通断面積を大ぎくすることができる。こ
のため、弁体50の比較的小さな変位量で、上記デユー
ティ比と圧力比との関係のリニア性を得られない範囲の
流通断面積を越えることができる。換言すれば比較的低
いデユーティ比から、デユーティ比と圧力比Pc/ P
 sのリニアな関係が得られ、ダイナミックレンジの下
限値を低くすることができる。この議論は、弁体50の
第1弁座38に対する着座位置からの変位に対しても当
てはまり、ダイナミックレンジの上限値を高くすること
ができる。
デユーティ比のダイナミックレンジは、前述したように
、弁体50が弁座38,40に着座した時のセット力を
小さくするかゼロにことによって、更に広くすることが
できる。
第3図は、他の態様をなす弁体50′を示す。
この弁体50′は、円錐面からなる受圧面58′を備え
ているが、他の構成は第1図の弁体50と同じであるか
ら、同番号を付してその説明を省略する。
本発明は上記実施例に制約されず種々の態様が可能であ
る。たとえば、ソレノイド駆動装置が非励磁の時に、コ
イルスプリングにより弁体が第1弁座に当接して制御ポ
ートと供給ポートとを遮断するようにしてもよい、また
、上記実施例ではガイド孔、弁孔、弁体の総てが円形で
あるが、弁体の弁部は非円形であってもよい。
[発明の効果J 以上説明したように、本発明では、作動流体圧力により
弁体の動きが鈍くなるのを防止でき、弁体の応答性を良
好にすることができる。このため、比較的高い周波数で
のデユーティ制御が可能になり、制御ポートの圧力を安
定させることができる。
また、2つの弁座およびこれらにそれぞれ接離する2つ
の当接面が、弁体の軸芯と直交する平坦面となっている
ため、弁体の着座位置からの変位量に対して弁座と当接
面との開の流通断面積の変化を比較的大きくすることが
でき、この結果、制御ポートの圧力をリニアに制御でき
るデユーティ比のダイナミックレンジを広くすることが
でき、ひいてはデユーティ比の変化に対して制御ポート
の圧力変化を小さくすることが可能となり、高精度の圧
力制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は両座電磁弁の断面図、第2図は駆動電流のデユ
ーティ比と制御ポート圧力との関係を示す図、第3図は
弁体の他の態様を示す断面図である。 1・・・ハウジング、15a・・・供給ポート、16・
・・制御ポート、23a・・・排出ポート、34・・・
ガイド孔、35・・・弁室、38・・・第1弁座、41
・・・弁孔、42・・・第2弁座、50・・・弁体、5
1・・・ランド部、52・・・ステム部、53・・・弁
部、55・・・環状の隙間、56・・・第1当接面、5
7・・・第2当接面、60・・・コイルスプリング、7
0・・・ソレノイド駆動手段。 出願人 ヂーゼル機器株式会′社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の構成を備えた両座電磁弁 a)ハウジング。このハウジングは、次の構成を有する
    。 i)圧力を付与された作動流体が供給される供給ポート
    。 ii)作動流体が排出される排出ポート。 iii)制御対象に接続される制御ポート。iv)弁室
    。この弁室は上記制御ポートに接続されている。 v)真っ直ぐに延びるガイド孔。このガイド孔の一端は
    上記弁室に開口する。 vi)第1弁座。この第1弁座は、ガイド孔の弁室側の
    周縁を囲み、ガイド孔の軸芯に対して直交した平坦面か
    らなる。 vii)上記弁室に開口する弁孔。この弁孔は上記排出
    ポートに接続される。 viii)噴第2弁座。この第2弁座は、弁孔の弁室側
    周縁を囲み、ガイド孔の軸芯に対して直交した平坦面か
    らなる。第2弁座は第1弁座と弁室を介して対向してい
    る。第2弁座の内周縁によって囲われる面積は、第1弁
    座の内周縁によって囲われる面積より小さい。 b)ガイド孔内においてこれと同軸をなして往復動可能
    な弁体。この弁体は次の構成を有している。i)上記ハ
    ウジングのガイド孔の内周面に接するランド部。 ii)一端がランド部に同軸をなして連結されたステム
    部。このステム部の径はガイド孔の径より小さく、ステ
    ム部の外周面とガイド孔の内周面との間には環状の隙間
    が形成されている。この環状の隙間は、上記供給ポート
    と接続される。 iii)上記ステム部の他端に同軸をなして連結された
    弁部。この弁部は、上記弁室内に配置され、その両端に
    それぞれその軸芯と直交する平坦面からなる環状の第1
    当接面と第2当接面を備えている。第1当接面は第1弁
    座に対向しており、両者が離れている時には、供給ポー
    トを上記環状の隙間および弁室を介して制御ポートに接
    続する。第2当接面は第2弁座に対向しており、両者が
    離れている時には、制御ポートを上記弁室および弁孔を
    介して排出ポートに接続する。上記第1,第2の当接面
    の外周縁によって囲われる面積は、上記第1,第2の弁
    座の内周縁によって囲われる面積よりそれぞれ大きい。 また、第2当接面の外周によって囲われる面積は、第1
    当接面の外周緑によって囲われる面積より小さい。 c)ハウジングに収容され、上記弁体を軸方向に付勢す
    るコイルスプリング。 d)ハウジングに設けられ、上記コイルスプリングに対
    抗する力を弁体に付与するソレノイド駆動手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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