JPH0115826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレールに沿つて移動可能に支持された
パネルより成る移動間仕切に関するもので、パネ
ル内に引違い戸を配置し、移動間仕切を設置した
後に引違い戸によつて出人し得るようにした移動
間仕切を提供するものである。

以下、図面を参照して説明する。

第１図は本考案に係る移動間仕切を設置した状
態を示す正面図で、図中、１は移動間仕切のレー
ル、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは移動間仕切のパネ
ル、３は各パネルの上部に設けたランナーを示
し、パネル２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ…はレール１
に沿つて移動可能に懸吊支持される。

これらのパネルの中の１つのパネル２ｂ内に引
違い戸４ａ，４ｂが設けられる。引違い戸４ａ，
４ｂは、第２図および第３図に拡大して示す如く
パネル２ｂ内に設けた上部レール５に沿つて走行
するランナー６によつて懸吊支持されている。引
違い戸の下側には、引違い戸の下縁を案内する案
内レール７が配置され、この案内レールは、引違
い戸の両側でパネル２ｂの側枠８内に設けたジヤ
ツキ９によつて該パネルに対して昇降可能に支持
される。

ジヤツキ９は第４図に詳細に示すようボルト１
０および側枠８内に設けたナツト（図示せず）よ
り成り、該ボルト１０の下端が側枠８内に摺動自
在に嵌合する昇降部材１１に連結され、この昇降
部材１１が案内レール７の端に固定される。ジヤ
ツキ９によつて案内レール７を昇降する場合に
は、例えば、側枠８に設けた開孔にハンドル１２
を挿入し、該ハンドルの先端でナツト（図示せ
ず）を回転することによつてボルト１０を昇降さ
せる。

図示の例において、上記の案内レール７には案
内溝１３，１３が形成されていて、引違い戸４
ａ，４ｂの下縁内に案内部材１４，１４がバネ１
５，１５によつて出入可能に突出していて、この
案内部材１４，１４が案内レール７の案内溝１
３，１３内を摺動することによつて、引違い戸の
下縁の案内をする。

上記の移動間仕切は、パネル２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄ…をレール１に沿つて移動させることに
よつて、設置させる。移動間仕切を設置した後、
前記のように、パネル２ｂの側枠８に設けたジヤ
ツキ９をハンドル１２により操作することによつ
て案内レール７を床面まで下降させ、床面上に固
定する。

この際、案内部材１４はバネ１５の作用によつ
て、引違い戸の下縁から突出して、案内溝１３と
の摺動係合状態を維持する。かくして、引違い戸
４ａ，４ｂは案内レールによつて案内されて、ガ
タつくことなく開閉される。

上述のように、本考案によれば、移動間仕切の
パネル内に引違い戸を内蔵させたことにより、間
仕切設置後に、引違い戸によつて出入でき、且つ
引違い戸の下側に案内レールに配置したことによ
り、引違い戸のガタつきは防止される。然して、
引違い戸の案内レールはパネルに一体に支持され
ているので、別個に案内レールを設けておく必要
がなく、且つ床面に予め引違い戸案内用のレール
を設置しておく必要はない。また、案内レールは
パネルに設けたジヤツキによつて昇降されるの
で、床面が傾斜している場合には、床面の傾斜に
応じて案内レールを設置でき、且つ上記のように
床面に予め加工を施ころ必要がないので施工が容
易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る移動間仕切の一実施例を
示す正面図、第２図は本考案に係るパネルの拡大
正面図、第３図は引違い戸の部分を示す拡大断面
図、第４図はジヤツキの部分の一部欠切斜視図で
ある。 １……レール、２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ……パ
ネル、３……ランナー、４ａ，４ｂ……引違い
戸、５……上部レール、６……ランナー、７……
案内レール、８……側枠、９……ジヤツキ、１０
……ボルト、１１……昇降部材、１２……ハンド
ル、１３……案内溝、１４……案内部材、１５…
…バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レールに沿つて移動可能に支持されたパネルよ
   り成る移動間仕切において、パネル内に引違い戸
   を配置し、該引違い戸はパネル内に設けた上部レ
   ールに沿つて走行するランナーによつて懸吊支持
   すると共に、該引違い戸の下縁を案内する案内レ
   ールを、該引違い戸の両側で該パネル内に設けた
   ジヤツキによつて該パネルに対し昇降可能に支持
   したことを特徴とする移動間仕切。