JPH01158092A - 撥水撥油剤 - Google Patents

撥水撥油剤

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JPH01158092A
JPH01158092A JP63293431A JP29343188A JPH01158092A JP H01158092 A JPH01158092 A JP H01158092A JP 63293431 A JP63293431 A JP 63293431A JP 29343188 A JP29343188 A JP 29343188A JP H01158092 A JPH01158092 A JP H01158092A
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新庄 正義
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博一 青山
Yasuko Okazaki
岡崎 泰子
Hisanori Enjo
遠上 尚徳
Kazunori Hayashi
和則 林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、撥水撥油剤に関し、更に詳しくはパーフルオ
ロアルキルビニル重合体から成る撥水撥油剤に関する。
本発明の目的は、新規なパーフルオロアルキルビニルの
重合体から成る撥水撥油剤を提供することにある。
本発明の前記目的は、(a)−最大: %式%(1) [式中、Rfは炭素数5〜21のパーフルオロアルキル
基を表す。コ で示される構成単位(a)および(b)−最大:%式%
([) [式中、YはOR’、0CORIまたはC0OR’で示
される基、Zは水素またはGOOR’(ここで、R1お
よびR3は、同一または異なって、炭素数1〜18のア
ルキル基を表す。)で示される基、Rは炭素数1〜I8
のアルキル基を表す。ただし、YがOR’または0CO
R’である時、Zは水素である。] で示される構成単位(b)を含んで成るパーフルオロア
ルキルビニル重合体から成る撥水撥油剤により達成され
る。
本発明の重合体は、通常少なくとも5重量%、好ましく
は20重量%の構成単位(a)と少なくとも5重量%、
好ましくは20重量%の構成単位(b)を含み、かつ(
a)と(b)を合計で少なくとも50重量%、好ましべ
は70重量%含むポリビニルである。構成単位(a)は
非粘着性、撥水撥油性等を与え、構成単位(b)は生産
性、溶解性等を与える。
構成単位(b)は製造上、上記の通り含有される。
分子量は、通常700〜50000、好ましくは700
〜t ooooの範囲にある。分子量が10000より
高ければ溶解性が次第に低下する。
Rfの炭素数は、通常5〜21であり、好ましくは8〜
16である。
本発明の重合体は、パーフルオロアルキル基の側鎖を有
するポリビニルもしくは、ビニルオリゴマーであって、
種々の固体物質表面への被膜形成用材料として有用な物
質である。また、この被膜はパーフルオロアルキル側鎖
の故に低い表面活性を有し、主鎖および側鎖に極性をも
たないため、他の化合物との親和性が小さい。従って、
撥水撥油剤として有用なのである。
本発明の重合体の製造は、−最大: %式%) [式中、Rfは前記と同意義] で示されるビニル化合物と、−最大: %式%() [式中、RSYおよびZは前記と同意義。]で示される
アルキルビニルエーテル、有機酸ビニル、マレイン酸エ
ステル、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステ
ルとを重合条件下に反応させて行うことができる。
出発物質であるビニル化合物(Io)は、−最大:[式
中、Rfは前記と同意義。Xはハロゲンを表す。] で示されるパーフルオロアルキルハライドをエチレン(
CHz=CHt)に付加し、さらにアルカリにより脱ハ
ロゲン化水素することによって製造することができる。
この製造法では、エチレン付加反応とビニル化反応とを
同一バッチで行うことが可能である点、および両工程の
収率が極めて高い(Xがヨウ素の場合、いずれも95%
以上に達し得る。)点などを考慮すると最適である。R
flとエチレンとを出発原料とする場合について反応式
を示すならば、次の通りである。即ち Rfl+CH*=CHt →RfCHtCH1I  (
1)RfCH,CH,I+KOH →Rr CH= CH* + K I + Ht O(
II )(1)の付加反応は、過酸化物、アゾ化合物、
放射線、光、熱などによるラジカル作用によって、有利
に進行し得る。該反応は、過酸化物やアゾ化合物などの
ラジカル開始剤の存在下で行わせるのが好ましい。反応
温度として、例えば200℃程度の高温度を採用するな
らば、ラジカル開始剤を使用しなくても反応は進行する
が、高温ではカップリング反応の如き副反応が増大する
。また、紫外線を使用する事によって、室温程度で実施
することも可能であるが、反応に長時間を要するため、
工業的には不利である。ラジカル開始剤の存在下に、付
加反応を行わせる場合には、反応温度は50〜150℃
が適当であり、特に80〜110℃が好ましい。CH*
 = CHtのRflに対する仕込みモル比は1〜lO
1好ましくは2〜5が採用される。ラジカル開始剤とし
ては、t−ブチルパーオキシプロピルカーボネートの如
き過酸化物が特に良好な結果を与える。
また(If)のビニル化反応は、RfCH,CH,Xを
水酸化アルカリによる脱HXによって有利に進行し得る
。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの如きア
ルカリによる処理によって、良好な収率を達成し得る。
脱HX反応を行わせる場合には、反応温度2O−tto
:Cが適当であり、特に50〜80℃が好ましい。
以上の様にして、パルフルオロアルキルビニル単量体(
■°)が得られる。ビニル単量体(■°)代表的な例を
示せば、次の通りである。
n −Cs F r r CH= CHt P a n −Ca F + s CH= CH1n−C? F
 ls CH= CH2 F3 n −Cs P l ? CH= CHtn −Cs 
F + s CH= CHt F s F3 CttF□CH=CHI Cls F * ? CH=CH* なお、出発物質としてパーフルオロアルキル基の炭素数
の異なる2種以上のビニルの混合物を使用することもで
きる。
(Io)で示されるビニル化合物と共重合しうる化合物
には、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート
、アクリロニトリル、メタクリレートリル、脂肪酸のビ
ニルエステル、スチレン、アルキル置換スチレン、ハロ
ゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、脂肪酸のアリル
エステル、ビニルアルキルケトン、ビニルアルキルエー
テル、共役1.3−ジエンがある。例示するとメチルア
クリレート、メチルメタクリレート、プロピルアクリレ
ート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、
ブチルメタクリレート、イソアミルアクリレート、イソ
アミルメタクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレ
ート、2−エチル−ヘキシルメタクリレート、オクチル
アクリレート、オクチルメタクリレート、オクタデシル
アクリレート、オクタデシルメタクリレート、ラウリル
アクリレート、ラウリルメタクリレート、セチルアクリ
レート、セチルメタクリレート、ステアリルアクリレー
ト、ステアリルメタクリレート、ビニルアセテート、ビ
ニルプロピオネート、ビニルカプリレート、ビニルラウ
レート、ビニルステアリン酸、スチレン、α−メチルス
チレン、β−メチルスチレン、フッ化ビニル、塩化ビニ
ル、シュウ化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニリデ
ン、アリルヘプタノエート、アリルアセテート、アリル
カブリレート、アリルカプロエート、ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、1.3−ブタジェン、2−ク
ロロ−1,3−ブタジェン、2.3−ジクロロ−1,3
−ブタジェン、2−クロロ−1゜3−ブタジェン、2.
3−ジクロロ−1,3−ブタジェン、イソプレン、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルデシルエーテル、ビニルステアリル
エーテルなどである。
これらのうちで特に好ましいアルキルビニルエーテル、
有機酸ビニル、マレイン酸エステル、アクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステル(■°)は、 R’ OCR−CH! の時、アルキルビニルエーテルであり、具体的にはメチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシル
ビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル、クロロメ
チルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル
、クロロプロピルビニルエーテル、などが例示できる。
R’ COCH=CHt としては、酢酸ビニル、カプリル酸ビニル、ステアリン
酸ビニル、ブチル酸ビニル、カプロン酸ビニル、クロロ
酢酸ビニル、などが例示できる。
としては、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、
マレイン酸ジ−n−ブチル、マレイン酸ジー2−エチル
ヘキシル、マレイン酸ジノニルなどが例示できる。
また、    O R’ OCCH= CHtの時、ステアリルアクリレー
ト、オクタデシルアクリレートなどが例示できる。
また、CH! = C(CHs ) C00Rの時、ス
テアリルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート
などが例示できる。
本発明における前記ビニル化合物(Io)と化合物(■
°)の少なくとも1種および必要に応じてその他の化合
物との重合は、これら単量体を開始剤の存在下に反応さ
せて行うことができる。本発明共重合体の製造では、必
要に応じて(!°)で示されるビニル化合物と共重合し
うる化合物のうち(■゛)以外のものを第3単量体とし
て加えることができる。
重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル、t−ブチルパーベンゾエート、l−ヒドロキシシ
クロへキシルヒドロ過酸化物、3−カルボキシプロピオ
ニル過酸化物、過酸化アセチル、アゾビスイソブチルア
ミジン・2塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、過酸
化ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等
が使用できる。なお、重合反応開始をγ−線の如き電離
性放射線の照射によって行わせる事も可能である。
本発明の重合体を得るためには、種々の重合方式や条件
が任意に選択でき、塊状重合、溶液重合、懸濁重合。乳
化重合、放射線重合、光重合など各種の重合方式のいず
れをも採用できる。
重合温度は特に限定されるものではなく、各単量体の反
応性に応じて適当な温度を選択すればよい。通常60〜
130℃が採用される。
本発明の重合体は、前記の構成単位を主鎖に持つ構造を
有し、白い外観を有する熱可塑性重合体である。ガラス
転移点は、使用する単量体の種類および割合によって異
なるが、通常−90〜100℃、多くは0〜60℃の範
囲にある。
本発明の共重合体は、アセトン、酢酸エチル、クロロホ
ルム、トリクロロトリフルオロエタン、ヘキサン、トル
エンなどの溶媒に可溶である。共重合体の溶解性は主と
して単量体の種類および割合によって定まる。
本発明の重合体の大きな特徴は、これら溶液または水性
乳濁液を固体物質に塗布することによって、その表面に
撥水撥油性や非粘着性を付与することができることであ
る。また、この溶液または水性乳濁液から自立性キャス
トフィルムを調製することも可能である。このフィルム
は、同様に特異な撥水撥油性を有している。さらに、各
種の溶媒およびエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などの
液状樹脂に対して、それらの表面張力を低下させる能力
があって、塗料のレベリング剤に用いることができる。
本発明の重合体はそのままの形で、または有機溶剤溶液
あるいは水性乳濁液の形で各種の用途に利用できるが、
パーフルオロアルキル基を側鎖として有するため、その
低い表面エネルギーを利用′    して特に撥水撥油
剤および非粘着剤として有用である。
撥水撥油剤とは対象とする固体物品表面の臨界表面張力
を低下させそ水性および油性の物質を撥く性質を付与す
るもので、水性物質には水やアルコールの如き水溶性物
質またはその水溶液、油性物質としては灯油、重油、ガ
ソリン、流動パラフィン、ピッチ、アスファルト、綿実
油、菜種油、鯨油等の動植鉱物油脂類が包含される。こ
の上うな撥水撥油剤は、たとえば対象物品が繊維や織物
の場合、インキ、ソース等の水性汚れや天ブラ油、鉱油
等の油性汚れを撥くことにより、それらの汚染物質より
繊維や織物が汚染されるのを保護することができる作用
を有する。また、この撥水撥油剤を用いて紙やシートを
処理することにより、アスファルトや油類を浸透させな
いための包、装などとして用いることができる。
非粘着剤とは撥水撥油剤と同じく対象物品表面の臨界表
面張力を低下させて、粘着性物質の対象物品に対する粘
着を防止するもので、いわゆる離型剤、背面処理剤、雌
型紙用加工剤、アンチブロッキング剤などを包含する。
離型剤は、ゴム、合成樹脂などの成型工程において金型
、木型などのモールドに噴霧、塗布などの方法で処理し
ておき、電離れをよくさせるものであるが、一般に内部
離型といわれる樹脂類に離型剤を混合しておいて型ばな
れをよくさせるものも含まれる。離型紙用加工剤および
背面処理剤には、セロファンテープ、粘着テープなどの
背面に塗布して、永久的な接着を防止し、巻き戻しを容
易にさせるものや、ラベル、ワッペンなどの離型紙の製
造、フィルム、合板成型工程に使用される離型紙の製造
に用いられるものなどを包含する。また、アンチブロッ
キング剤とは、シート、フィルムなどを長時間密着保持
させた場合のブロッキング防止のための処理剤として使
用されるものである。
本発明の重合体を撥水撥油剤または非粘着剤として実用
に供するためには、重合体をアセトン、メチルエチルケ
トン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、メチルクロ
ロホルム、トリクロロエチレン、トリクロロトリフルオ
ロエタン、テトラジフルオロエタン、ヘキサン、トルエ
ンなどの有機溶剤の1種または2種以上の混合物中に溶
解させるか、溶媒中で重合させた重合体を前記のような
溶剤で稀釈することにより製剤する。このような溶剤溶
液にジクロロジフルオロメタン、モノフルオロトリクロ
ロメタン、ジメチルエーテルなどの噴射剤を添加して適
当な容器に充填すればエアゾール型のものも調製可能で
ある。また、本発明の重合体を各種の添加剤と共に適当
な界面活性剤を用いて水性媒体中に乳化分散させること
により、水性乳濁液としても調製されうる。乳化分散に
用いられる界面活性剤としては陰イオン型、非イオン型
、陽イオン型のいずれも採用可能で、特に限定されるこ
とはない。また、場合によっては本発明の重合体をその
ままの形で対象物品に塗布する等の方法により使用する
こともできる。
撥水撥油剤および非粘着剤として使用する場合、本発明
重合体の構成単位の組成について特に限定はなく、種々
の種類のものが利用できるが、前記(a)単位は性能工
費なくとも5重量%、好ましくは20重量%含有される
本発明の重合体を有効成分とする撥水撥油剤で処理可能
な物品としては特に限定なく、種々の例を挙げることが
できる。たとえば、繊維織物、紙などに特に有用である
他、木、皮革、毛皮、フェルト、石綿、レンガなどの多
孔性物品や、金属、タイル、プラスチック、各種塗装面
などのように平滑性表面を有する物品が挙げられる。繊
維織物としては、綿、麻、羊毛、絹などの動植物性天然
繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアセクー
ル、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリプロ
ピレンの如き種々の合成繊維、レーヨン、アセテートの
如き半合成繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維の如き無
機繊維、あるいはこれらの混合繊維の織物が挙げられる
本発明の重合体を有効成分とする非粘着剤で処理可能な
物品にも特に限定はなく、前記の撥水撥油剤で処理可能
な物品の殆んどに適用できる。本発明の非粘着剤で非粘
着の対象となる物質としては、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル
樹脂、天然ゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴムなどの
合成または天然樹脂、合成または天然ゴムなどが挙げら
れる。非粘着剤の工業的適用例としては、いわゆる離型
剤として、プラスチックやゴムの成型工業に用いられる
金型、木型、プラスチック型、紙型などに適用できるほ
か、紙、セロファン、布、プラスチックフィルム、金属
箔などの粘着テープの背面処理や予め粘着剤を塗布した
ラベル、シール、ワッペン類の離型紙の製造などに適用
されうる。
撥水撥油剤中の重合体濃度について特に限定はないが、
通常は0.01〜30重量%重量%時iこ好ましくは0
.1〜2.0重量%程度が採用される。
余りに低濃度の溶液では撥水撥油性能の付与が不十分で
あり、また、余りに高濃度では経済的に不利である。
非粘着剤中の重合体濃度は、離型剤として用いる場合、
1回の離型だけを目的とするときは0゜01%以下で十
分であるが、−度の離型剤塗布で特に寿命を長期間要求
する場合には、0.05〜30重量%、好ましくは09
1〜10重量%が適当である。背面処理剤やアンチブロ
ッキング剤として用いる場合もこれとほぼ同等量で使用
することができる。重合体を内部離型剤として使用する
場合には、本発明の重合体を対象樹脂に対してO105
〜IO重量%、特に0.1〜3重量%程度添加して用い
るのが適当である。また、本発明の非粘着剤には、必要
に応じて、アクリル樹脂、酢ビ樹脂等の被膜形成樹脂や
ラッカー、塩化ビニル塗料等の塗料類、酸化珪素、ポリ
テトラフルオロエチレン等の微粉末、シリコン油、フッ
素系オイルなどのオイル類などを配合してもよい。
本発明の重合体を有効成分とする撥水撥油剤および非粘
着剤の適用方法は、被処理物の種類や使用目的、撥水撥
油剤および非粘着剤の調製形態などに応じて、もっとも
適切なものを選択すればよい。水性乳濁液や溶剤溶液型
の場合、噴霧、浸漬、塗布などの既知の方法で被処理物
の表面に付着させ乾燥させればよく、必要ならばキユア
リングを行う。また、エアゾール型の場合は被処理物に
噴射吹き付けして乾燥させるだけでもよい。
さらに、本発明の撥水撥油剤には、必要に応じて、帯電
防止剤、難燃剤、防シワ剤、サイズ剤などや、他の重合
体ブレンダーとしてアクリル樹脂、酢ビ樹脂などの被膜
形成樹脂や酸化珪素、ポリテトラフルオロエチレンなど
の微粉末を添加してもよい。
次に本発明を実施例により説明する。なお、実施例中、
「部」および「%」は特に断わらない限り「重量部」お
よび「重量%」である。
なお、実施例中に示される撥水撥油性は、次の尺度で示
される。すなわち、撥水性はJIS  L−1005の
スプレー法による撥水性No、(下記第1表参照)をも
って表わし、撥油性はn−へブタンとヌジョールの各混
合比の組成物(下記第2表参照)を被試験物に滴下して
、その液滴を3分間以上保持するか否かをもって撥油性
No、とじて表す。
第2表 実施例! (A)CFsCFt(CFsCFt)scHtcHtI
(以下、CI)と表示する。)2609およびメタノー
ル959を、還流冷却器および撹拌装置を取り付けた1
000xi2フラスコ中に仕込み、撹拌した。
フラスコの内温を65℃にし、メタノールをフラックス
し、あらかじめメタノール150g中にKOH339溶
かした溶液を滴下ロートから20分間で滴下し、さらに
4時間反応させた。なお、ガスクロマトグラフ−分析に
よれば、〔I〕からCF3−CF、(CFsCFt)s
CH=CHt(以下、(I[)と表示する。)への転化
率は100%であった。
反応終了後、撹拌を停止して2相分離した後、上層部の
メタノールを回収した。その後、純水400gをフラス
コに仕込み、水洗し、分液ロートによりKlを溶解した
水を回収した。このようにして透明な液体である(II
)195gを得た。回収率97.5%。
(B)次に単量体(I[)100gを、還流冷却器およ
び撹拌装置を取り付けた412フラスコに窒素雰囲気下
で仕込み、撹拌した。フラスコ内温度を110℃一定に
してからt−ブチルパーオキシプロピルカーボネート5
酎を仕込み、110℃で10時間反応させた。ガスクロ
マトグラフ−分析によれば、転化率は(u)99.7%
であった。
この内容物をメタノール中に投すると白い沈澱物が生成
した。得られた沈澱物をトリクロロトリフルオロエタン
に溶解し、メタノール中に投じて再沈澱した。このよう
にして精製することにより、白い固体の生成物76.2
9を得た。収率76.2%。ガラス転移点(Tg)21
.6℃ ’H−NMRスペクトル分析により下記構造式に対応す
るシグナルを解析したところ、※Aのプロトン(5,7
〜6.1 ppm、)が消失し、※Bのプロトン(1゜
4〜3.0)が生成して、重合体であることが確認され
た。
CF30F*(CF30F*)scH=cHt※A (CF sCF t)sCF tc F s+CHCH
t升 ※B また、液体クロマトグラフィ分析により数平均分子量を
測定したところ、2700となり、X=約6.0であっ
た。
元素分析値、実験値: C,27,1%;F、71.2
%:H,1,0%、計算値: C,26,9%;F、7
2.4%、H,0,7%。
実施例2 (A)CF30F*(CF30F*)lcH*cH*I
混合物(m=3.61.17モル%;a=4.24.9
0モル%;m−5,9,24モル%二m=6.3.24
モル%:醜=7.1.09モル%;m=8.0.37モ
ル%)(以下、(III)と表示する。)1.25に9
を、還流冷却器および撹拌装置を取り付けた3Qフラス
コに仕込み、フラスコ内温度を65℃一定にしてから撹
拌した。
あらかじめメタノール625g中にKOH1409を溶
かした溶液を滴下ロートから20分間で滴下し、6時間
反応させた。なお、ガスクロマトグラフィ分析によれば
、(III)の転化率100%であった。
反応終了後、撹拌を停止して2相分離した後、下層部の
透明液体9649を回収した。その液体を1gフラスコ
に仕込み、フラスコ内温度150℃、トップ温度100
℃、真空度200+uHgから5mmHgにして単蒸留
を行った。このようにして透明な液体であるC F s
CF *(CF sCF t )nCH= CH*混合
物(n=3.61.94モル%:n=4.27.89モ
ル%; n=5.8.89モル%=n=6.1.20モ
ル%;n=7.0.08モル%)(以下、〔lV)と表
示する。)892gを得た。収率89.2%。
(B)次に、単量体(W)1009および酢酸ビニル1
7.49を、還流冷却器および撹拌装置を取り付けた2
00zQフラスコに窒素雰囲気下で仕込み、撹拌した。
フラスコ内温度を110℃一定にしてからt−ブチルパ
ーオキシプロピルカーボネートを7xQ仕込み、110
℃で2時間反応させた。ガスクロマトグラフィ分析によ
れば、転化率は(EV)および酢酸ビニルのいずれも1
00%であった。
その後、70℃に加熱し、溶媒を除去して粘性液体であ
る内容物を取り出した。室温まで放置、冷却して透明な
グリス状物質114.89を得た。
収率97.8%。ガラス転移点(Tg)12.5℃。
’H−NMRスペクトル分析により下記構造式に対応す
るシグナルを解析した。その結果、※Aのプロトン(2
,06ppm)1個当たりのシグナル強度と※Bのプロ
トン(5,15ppm)1個当たりのシグナル強度から
計算して求めると、x=1、y=2゜06の二元共重合
体であることが確認された。
0 ※A ※A         ※B *A また、液体クロマトグラフィ分析に上り数平均分子量を
測定したところ、Mn=2150であり、2=約3.2
であった。
元素分析値、実験値: C,34,8%、H,2゜6%
; F’、52.9%、計算値: C,34,1%;H
,2,3%; F、54.0%。
実施例3〜13 実施例!または2と同様の手順に従い、第3表に示すよ
うに単量体の種類および仕込比ならびに重合条件を変更
して重合を行った。
結果を第3表に示す。
次に、本発明の重合体の応用例を示す。
!、繊維用撥水撥油剤 実施例4〜14において調製された重合体の各々をアセ
トン20wt%、トリクロロトリフルオロエタン90w
t%の溶剤に固形分濃度1%となるように溶解させた。
この溶液にポリエステルアムンゼン織物を浸漬し、マン
グルで液の付着率100%に絞り、100℃で3分乾燥
させた。この処理物について、撥水性および撥油性を測
定した。結果を第4表に示す。
第4表 2、接触角 各基板に1%上記溶液を塗布し、水またはn −ヘキサ
デカンの接触角を測定した。結果を第5表に示す。
第5表 3、M型剤 アルミニウム金型(6cmφX 3 c+a)に各種R
f化合物(2%)溶液を塗布し、常温乾燥させた。この
金型に下記の半硬質ウレタンフオーム組成A液、B液を
5000rpo+X 10secで撹拌したものを注入
する。10分間で硬化させた後、引張り試験機を用いて
離型性を測定した。
A液 スミセン3900(ポリオール)  90 部水   
      (発泡剤)    1.6部トリエタノー
ルアミン(触媒)     3  部トリエチルアミン
  (〃)      0.5部カオライザーNo、1
  (整泡剤)   0.5部結果を第6表に示す。
4、内部離型剤 実施例4または実施例12において調整した重合体0.
2部とエピコート#828(シエール化学株式会社エポ
キシ樹脂)100部をよく混合し、さらにトリエチレン
ナトラミ210部を混合した。
この混合物を4cmφX2mmの金型に注入する(金型
は予め洗浄を行った後、離型剤の塗布を行わない。)。
その後、常温で2時間放置し、100℃で1時間加熱し
て硬化後取り出したところ、いずれも成形物は極めて容
易に金型からはなすことができた。
参考までに本実施例の成形物の接触角を測定したところ
、水の接触角は119°、n−ヘキサデカンの接触角は
67°であつtこ。また、本成形物において実施例4ま
たは実施例12の重合体を配合しない場合、金型と成形
物が完全に接着してしまった。
5、剥離剤 実施例4,7.11において調整した重合体を用い18
0°剥離強度を測定した。
第7表に示す溶媒に重合体を2%溶解する。この溶液を
ポリエステルフィルムにバーコーター#8を用いて塗布
し、乾燥する。次に、ポリエステルテープ(日東電気工
業株式会社製)を用いてテープ剥離試験により測定した
。結果を第7表に示す。
6、塗料への添加(アンチブロック、防汚性)塩化ビニ
ール塗料(ビニローゼ−大日本塗料(株)100部に実
施例9において調整した重合体のlO%n−ヘキサン溶
液5部を混合し、これを化粧紙貼合ベニヤ合板の上にバ
ーコーター#8で上塗りし、乾燥する。比較のため、上
記塗料において実施例9の重合体の代りにn−ヘキサン
のみを5部使用して塗料を調整し、これを前記と同様の
方法で合板に塗布する。
この合板に幅18mmのセロファンテープにチバン(株
))を指で強く圧着した後、勢いよく引きはがす操作を
繰返すと、重合体溶液を加えない塗料で塗布した合板は
1回目で表面がメクレ上ってしまったが、重合体を加え
た塗料を塗布した合板は6回繰返した後も変化がなかっ
た。
また、この合板を自動車のマフラーよりススで汚し、布
でふき取ったところ、重合体溶液を加えない塗料で塗布
した合板は黒く汚れたのに対し、重合体を加えた塗料を
塗布した合板は汚れも少なく、布でふき取ることにより
きれいになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)一般式: −CHRfCH_2−( I ) [式中、Rfは炭素数5〜21のパーフルオロアルキル
    基を表す。] で示される構成単位(a)および (b)一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼(II) [式中、YはOR^1、OCOR^1またはCOOR^
    1で示される基、Zは水素またはCOOR^2(ここで
    、R^1およびR^2は、同一または異なって、炭素数
    1〜18のアルキル基を表す。)で示される基、Rは炭
    素数1〜18のアルキル基を表す。ただし、YがOR^
    1またはOCOR^1である時、Zは水素である。] で示される構成単位(b)を含んで成るパーフルオロア
    ルキルビニル重合体から成る撥水撥油剤。
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