JPH01154077A - 転写・搬送装置 - Google Patents

転写・搬送装置

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JPH01154077A
JPH01154077A JP31275787A JP31275787A JPH01154077A JP H01154077 A JPH01154077 A JP H01154077A JP 31275787 A JP31275787 A JP 31275787A JP 31275787 A JP31275787 A JP 31275787A JP H01154077 A JPH01154077 A JP H01154077A
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JP
Japan
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transfer
transfer material
belt
paper
conveyance
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Application number
JP31275787A
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English (en)
Inventor
Shinichi Takano
高野 晋一
Shigeaki Nakada
中田 維明
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は転写材を静電気的に支持・搬送して転写材に物
理的または化学的な手段によって転写を行う転写・搬送
装置に関する。
従来の技術 複写機やプリンタでは転写材の搬送をより確実なものと
するために、誘電体などの絶縁性部材によりベルトを構
成し、転写材を静電気的にベルト材に密着させて搬送す
る手段についてはすでにいくつかの例が知られている。
例えば米国特許2,567゜882号公報では、導電性
部材と誘電体部材をはり合せて二層構造とし搬送ベルト
を構成し、転写材はこの搬送ベルトと帯電部材の間を通
して供給される。このためあらかじめ帯電したベルトに
転写材を吸引させるのではなく、転写材を帯電させてベ
ルトに吸引させている方式と見ることができる。
このためにベルト誘電体層と転写材は同極性に帯電して
いる。第8図にこの実施例を挙げる。81は誘電体ベル
トでローラー82.83により支持・伸張されている。
84は金属製のベルトでローラー86.87で支持され
る。85は金属箔で誘電体ベルト81を間にはさんで金
属ベルト84と対向している。転写材88は金属ベルト
84と金属箔85の間にかかるバイアスによって帯電さ
れる。89は金属箔85と転写材88を短絡するもので
ある。810は転写材88をベルト81へ導くガイド板
である。
米国特許3,357,325号公報では転写材の吸着と
転写にコロナ放電器を用いており、誘電体単層のベルト
を使用している。第9図に実施例の概略図を示す。91
はドラム状の像支持体、92は誘電体単層ベルト、93
.94は誘電体ベルト92を支持・伸長し回転するため
のローラーである。95は転写材96を導くためのロー
ラーである。97は転写材96を静電気力によって誘電
体ベルト92に吸着させるためのコロナ放電器、98は
像支持体91から転写材96に帯電粉体像を転写するた
めのコロナ放電器である。
発明が解決しようとする問題点 米国特許2,576.882号公報においては、帯電装
置をひとまとめにして転写と搬送を行わせることが可能
であるが、その構成上から前者米特許3,357゜32
5号と同様に、十分な搬送力を得る程度に搬送ベルトお
よび転写材を帯電させた場合には、転写材と搬送ベルト
が分離する位置での急激な電場の変化によって転写材上
に静電気的に転写されている絶縁性の帯電粒子が乱れて
、転写画像に悪影響を与える可能性がきわめて高い。こ
のため従来の転写・搬送ベルトを用いる転写装置におい
ては、転写材と搬送ベルトの分離位置においてベルトお
よび転写材に存在する電荷を除電する操作が不可欠とな
る。しかしながらこれら搬送ベルトおよび転写材に存在
する電荷を総て完全に過不足なく除去することは非常に
困難であり、そのためには除重用として、特別な電源に
接続された別のコロナ放電器を使用せねばならないこと
が、米国特許3゜244.083号公報等に示されてい
る。また搬送ベルトと転写材の帯電方法として、特別な
コロナ放電器と電源を用いることが米国特許3,717
,801号公報等に示されているが、経済的理由に鑑み
て好ましい手段と言い難い。さらに米国特許2,576
.882号公報においては、転写材がカールなどを起し
ている場合には搬送性に不安を生じる。また、米国特許
2,576.882号公報及び米国特許3,357,3
25号公報においては例えば帯電性の着色粒子の付着に
よる搬送ベルト汚染のクリーニング性に対する考慮は何
等なされていなかった。さらに米国特許3゜357、3
25号公報においては転写・搬送のサイクルを繰り返す
毎に誘電体ベルトに電荷が蓄積されて誘電体ベルトの表
面電位に経時変化を生じ、転写画像を非常に不安定なも
のにする。本発明は上記問題点に鑑み、帯電装置に特別
の手段を用いることなく、搬送ベルトの帯電電荷を有効
に用いて転写材の強力な搬送性を実現し、複雑な除電操
作を経ることなく良質の転写画像を得る転写・搬送装置
を提供することにある。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明では少なくとも誘電
体と導電体の二層からなる、誘電体層を帯電した搬送ベ
ルトと転写位置に先立ってこれに対向して設けられた接
地された導電性部材の間に転写材を通過させ、かつ転写
材と搬送ベルトの分離位置に画像乱れ防止用の転写材除
電手段を配置し、更に搬送ベルトのクリーニング部材の
手前にクリーニング性の改善機能としてプリチャージ用
の帯電手段を設置する構成をとるものである。
作用 本発明は上記構成をとることにより、まず転写材搬送ベ
ルトの帯電時に誘電体表面に蓄積された電荷と逆極性の
電荷をこの誘電体近傍に対向して設置された導電性部材
から転写材に移行させ、これと誘電体表面の電荷を引き
合わせることによって、強力な転写材と搬送ベルトとの
静電気的な吸着を実現し、転写にあたってずれのない安
定した転写材の搬送を行わせるものである。
また転写材をベルトに押圧しながら、静電気力でベルト
に密着させるため、転写材のカールについても大きな問
題とはならない。また帯電したベルト誘電体層近傍に対
向して設けられた接地状態の導電性部材により、帯電・
除電のサイクルが転写・搬送ベルトの一回転毎に繰り返
されるためにベルトの表面電位は非常に安定性がある。
このため転写画像は安定なまま推移する。
一方転写材には転写・搬送ベルトの帯電極性とは逆の極
性に帯電しているため、ベルトと転写材の分離位置にお
いて転写材を除電する必要がある。
この目的のためには、転写材と転写・搬送ベルトの分離
位置に転写材に向けて一定値以上の電流で転写・搬送ベ
ルトと同じ極性のコロナ放電を行えばよい。特に転写材
の複写面側よりコロナ放電電荷が分離前の転写材にも散
布されるような配置をとることによって転写材の分離位
置前後での電場変化を大幅に緩和することが可能になり
、画像乱れのない良質の転写画像を得ることが可能にな
った。
転写・搬送ベルトのクリーニング性についてはトナーと
ベルト間の静電気的な作用が大きく影響する。ここでベ
ルト近傍に接地状態にある導電性部材によって転写位置
にくる転写材の非通過部分の表面電位は除電作用を受け
てかなり表面電位を低下させている。このためトナーと
ベルトの静電気的な吸着力はかなり弱いものになってい
る。しかしクリーニング位置の手前にトナーとベルトの
電気的な状況を変更してトナーをベルトからより移動し
やすいようにトナー及びベルトを同じ極性にする帯電手
段を設けることによってクリーニング性は著しく向上し
た。
実施例 以下、本発明の一実施例である転写・搬送装置について
図面を参照して説明する。第1図は本発明の実施例にお
ける転写・搬送装置の横断面を示すものである。第1図
において、11は回転可能なドラム状の像保持部材(以
下、単にドラムと称する。)であり、例えばアルミニウ
ムなどのドラム状の導体支持体上にセレン等の感光性の
誘電体層を設けたものである。通常この導体支持体は接
地されている。まず、このドラム11はコロナ放電器1
2により均一に帯電され、次段の露光部分13で原稿に
即した光が図示しない手段、例えばレンズ等を通ってド
ラム11に結像される。この時、−様に帯電が施されて
いるドラム表面において光に曝された部分の電荷は感光
層裏面の導体支持に誘起されている逆極性の電荷と中和
することにより消失し、原稿の明暗に対応する電荷のパ
ターン、すなわち潜像が形成される。この潜像は引続く
現像部14にて微細な絶縁性帯電粒子(以下トナーと呼
称する。)を静電気力により付着させ可視化される。
こうして得られたドラム11上のトナー像は転写位置1
5にて、前記トナー像とタイミングを合せて搬送されて
くる転写材117(以下、紙と呼称する。)に静電気的
に転写され、ドラム11上の残余のトナーはクリーニン
グ部16にてブレード等の手段により払拭された後、除
電部17で−様な除電光を照射されドラム11の除電が
行われて次段のプロセスに備えられる。
ここでA部は本発明による紙等の転写・搬送装置である
。ベルト111は外側が誘電体層112、内側が導電体
層113の二層から構成される。本実施例では厚さ90
μmのポリエステルフィルムの片面にアルミニウムが蒸
着された二層構造のシートを所定の大きさに切り出し端
部を超音波で溶接した。
もちろん外側はナイロン、テフロン等、誘電体であれば
差し支えなく、必要とされる電気抵抗はIQ+3Ω・口
取上であり望ましくは10′4Ω・cm以上がよい。そ
の厚みは200μm以下で好ましくは10〜100μm
の範囲が望ましい。内側層は導体であれば材質は問わず
その電気抵抗は106Ω・cm以下が望ましい。導体層
としての厚みは誘電体層とあわせたベルトに要求される
機械的強度によって任意に決定してよい。さらに誘電体
と導体のシートをはり合わせ等によって一枚のシートと
してベルトを形成しても、継目の無いエンドレス状の導
電性ベルトに誘電体層をコーティング、はり合わせ、デ
ィッピング等により形成しても、あるいは導電体部材と
誘電体部材を射出成型することによって誘電体層と導電
体層の二層構造のベルトを同時成型しても実用上、何ら
問題はない。また誘電体層と導電体層の中間にたとえ接
着層が存在していても機能上同等問題はなかった。
上記ベルト111はローラー114.115により支持
され、ばね等の張力による図示しない手段により架張さ
れる。ローラー115は表面が導体で形成されており、
ベル) 111の内側の導体層113は上記ローラー1
15を通じて接地されている。これは状況に応じて適当
なバイアスを印加してもよい。
ベルト111は図示しない回転手段によりローラー11
5を駆動することにより転写部15における動作の方向
がドラム11と同一で且つ周速を一致させて回転される
。搬送ベルトの外側の誘電体部112の表面は帯電用コ
ロナ放電器116によりトナーと逆極性に帯電される。
これは例えばトナーが負帯電であればベルl−111の
誘電体部には正の帯電を施して、この正電荷に基づく電
界によりドラム11の表面トナーをベルト111側に静
電気的に転写するためである。もちろんコロナ放電器1
16の代りに接触式のバイアスを印加した導電性のブラ
シ等によってベルト111の誘電体層112の表面に電
荷を付与しても実用上何の問題もない。
ここで紙117はドラム11とタイミングを合せてロー
ラー114と接地されている導電性ローラー118との
間に送り込まれる。本実施例では導電性ローラー118
は電気抵抗が部材表面から接地位置までの間で106Ω
程度のもので、図示しない手段によりベルト111をは
さみローラー114に強く押圧されている。このため紙
117がカールしていてもベルト111に祇117を押
し付けることができる。
第1図において帯電したベルト誘電体M112と導電性
ローラー118の接触部分では帯電しているベルト誘電
体表面と静電気的に接地された導電性ローラーの空間的
距離が狭まるためにこの部分の電界強度が非常に強くな
る。このためベルト誘電体層と導電性ローラー表面の電
位差が700v程度よりも大きい場合には空気の絶縁破
壊による放電現象が発生する。
本方式による紙搬送の原理はこの放電現象を積極的に利
用するものである。以下図に基づいてこの静電気的な紙
と紙搬送・転写用ベルトの吸引作用を説明する。第2図
は例えばベルト誘電体層が正に帯電していて、これに導
電性の静電気的に接地されている部材が近接して対向さ
れた場合の放電状況を示すものである。この図では接地
されている導電性部材はローラーの形状をとっており、
ベル日大電体層に機械的にある圧力をもって密着されて
いる。しかし放電現象を発生させるためにはこの導電性
部材は必ずしもローラーの形状である必要はなく、事実
放電を起し易いブラシ状の部材であっても放電の効果と
しては同等変るところは無かった。また放電を起すには
必ずしも接地されている導電性部材と帯電されたベルト
誘電体層は接触している必要性もなく、これはベルト誘
電体層の表面の電位が導電性部材とベルト誘電体層の間
隔によって決る放電開始電圧以上であればよい。この放
電開始電圧はPacshenの空気の破壊電圧の曲線か
ら容易に求めることが出来る。第2図において帯電した
ベルト誘電体面が接地された導電性のローラーに近づく
とPacshen曲線によって記述される放電破壊電圧
を凌駕する地点より放電が開始され、この例のように導
電性部材がベルト誘電体層に接触している場合には最終
的には直接的な電荷の転移を伴う。第3図は等価回路を
用いてこの放電現象を説明したものである。ベルト誘電
体層は非常に体積抵抗率の大きい材質(10”Ω・印以
上)なのでベルト誘電体層112とベルト導電体層11
3の間は理想的な静電容量と考えることが出来る。これ
をC0とする。一方、ベルト誘電体層112と接地され
ている導電性ローラー11Bの間は電荷の移動つまり電
流が流れるので放電領域では充電されている静電容量C
Iを抵抗R+を介して放電させていることになる。
次にこのベルト誘電体層112と導電性ローラー118
の間の放電領域に紙が突入する場合を考える。
この状態を模式的に示したものが第4図である。
−船釣に空気放電が生じている場所に電気抵抗の高い物
体をはさむと放電は停止する。これは分極作用によって
放電領域の電界強度を弱めるためと考えることができ、
さらに電荷の移動にたいして物体の電気抵抗が障害とな
るためである。紙の突入は空気の絶縁破壊を軽減する。
しかし基本的には紙は静電気的にみた場合は導体と考え
ることができる。このためベルト誘電体層112と導電
性ローラー118にはさまれた紙117はベルト誘電体
面の帯電電荷によって導電性ローラー118に誘起され
た負電荷を受は入れる。このため実質的に正に帯電した
ベルト誘電体層と接地した導電性の部材の間に紙を通過
させることによって紙を負に帯電させることが可能であ
る。ベルト誘電体層の帯電極性がこの例とは逆に負であ
れば紙の帯電極性は正になることは以上の理由により明
らかである。
祇がどれだけ帯電するかが紙搬送性を評価する場合には
重要であるが、これは第5図のような等価、  回路を
考えることによって理解される。導体である祇117と
ベルト誘電体層112の間で電荷が中和しないのは、こ
の間に薄い空気の層が介在しているためで、正に帯電し
ているベルト誘電体層112と負に帯電している紙11
7が空気間隙をがいして対向することからこれを一つの
静電容量で置くことが出来る。この容量を02とする。
さらに電荷の移動に対しては紙の電気抵抗も加わること
がら第3図の放電抵抗R4よりも大きい放電抵抗になる
。これをR2で表す。この第5図の等価回路によれば紙
の電気抵抗が小さい時程回路に流れる電流は大きくなる
はずであるが、事実高水分の紙を通過させた時には導電
性ローラー118に流れる電流は大きくこのモデルによ
る妥当性を支持している。
紙の電気抵抗がどんなに低くても帯電したベルト誘電体
層112の電荷を総て打ち消す程の電流は流れることは
ない。これは第2図の状態においてもベルト誘電体層の
表面電位は放電領域通過後でもゼロ電位にはならず+5
00〜600 Vの電位を示している。よって紙を負に
帯電してもなおかつ余剰の正電荷がベルト誘電体層には
存在する。第5図の等価回路でもC1とCtの容量分割
できまる負電荷しか祇に流れ込むことができないことは
明らかである。このため紙を負に帯電させてベルト誘電
体層の正電荷との間の静電気力で強力な吸引を実現して
合せてトナー像の静電気的な転写が可能となる。
静電気的に転写されたトナー像はベルト誘電体層に存在
する紙の帯電量よりも過剰な正電荷によって拘束されて
いる。画像部分と非画像部分に対応する帯電のむらはベ
ルト導電体層に誘起されている負電荷が調整する。これ
は例えば紙の負電荷が多い部分ではベルト誘電体層に誘
起されている負電荷が城少し、ベルト誘電体層から紙に
向かう電気力線の数を増加させて、全体としての電気力
線のバランスを保っためである。これが二層構造のベル
トを利用する理由でありこれによって高品質の転写画像
を得ることができる。転写後、紙117とベル) 11
1の吸着力と紙117自身の剛性によって、紙117は
同等特別の装置を必要とせずにドラムから分離され、祇
117はベルl−111に密着したまま転写を終了する
。これは反転現像の場合負に帯電した紙と負に帯電した
ドラムには静電気的な吸引力は発生せず、従来問題とな
っていた紙とドラムの分離不良は皆無に等しくなる。一
方通常の正帯電のドラムに負のトナーを現像する場合に
おいては、紙とドラムの引合いはベルト上の正電荷がド
ラム上の正電荷よりも多くなるようにベルト111を帯
電してやればよいことは明らかである。
その後、ベルト111と紙117はローラー115の曲
率と祇117自身の剛性により分離がなされ定着ガイド
119に受は渡され、定着器120を通過して図示せぬ
排紙トレイへ搬送されて複写が完了する。
米特許3.717.801号には祇117とへ7tzl
−111ノ分離時にトナーが進行方向にたいして後方に
飛び敗る画像乱れを生じる問題が取り上げられている。
この対策として米特許3,717.801号では帯電の
方法に特別の操作を行っている。また紙と誘電体の除電
を祇とベルトの分離位置において行う方法も幾つか提案
されている。
本方式における祇117と転写・搬送ベルト111の分
離時の祇117の除電は次のように考えることができる
。まずベルト誘電体層表面の正電荷と紙の負電荷とトナ
ーの負電荷は一つの静電容量を形成している。ここで祇
117と転写・搬送ベルトが分離するに従って、この静
電容量C2の値は小さくなる。このため一定電荷を保持
した紙が転写・搬送ベルトから分離してゆくと紙117
の電位はベルト111との距離が離れる程高くなってゆ
く。第6図にこの様子を模式的に等価回路で示す。祇1
17の表面抵抗R1が小さい時は静電容量の変化から生
じるX−Y間の電位差によって電荷がXからY方向へな
がれることによってX−Y間の電位差を打ち消すことに
なる。しかし抵抗R1が大きいと電荷はX方向からY方
向に流れることができずにX点の電位を高めることにな
る。このためX−Y間に電位差を生じてトナーに静電気
的な力を及ぼすことになる。これが電気抵抗の高い紙で
画像が乱れる原因になっている。電気抵抗として表面抵
抗率が10′4〜10ISΩ/口以上の値をしめすとこ
のような現象が顕著となる。
このため紙117とベルト111の分離位置にコロナ放
電器を設けて紙中の負電荷をキャンセルできればX−Y
間に電位差は生じることはなくなる。
ここで転写・搬送ベルトの帯電極性が正であれば紙の帯
電極性は負である。従って紙の帯電電荷を中和するのに
必要な電荷は正電荷である。コロナ放電器122は紙の
電荷をキャンセルするための除電用コロナ放電器である
帯電器122は転写・搬送ベルト111の帯電用コロナ
放電器116と極性が同一であるために一体化が可能で
あるが、紙117と転写・搬送ベルトの分離位置に向け
て放電を行わなければ紙の除電効果が十分に得られず、
画像乱れを確実に防止することが困難である。また一方
で放電の方向を転写・搬送ベルトに対し傾いた角度にと
ることは放電の損失が大きく、なによりも紙の通過時と
紙の非通過部分では転写・搬送ベルトの表面電位が大き
く変化することになる。この転写・搬送ベルト111の
帯電の安定化にはベルト帯電用のコロナ放電器と画像乱
れ防止用のコロナ放電器を別個に設けることが望ましい
更にコロナ放電器122が紙の複写面側にあって、紙と
転写・搬送ベルト111の分離位置より手前の部分にま
で放電電荷を散布する位置に設定される場合には第6図
の等価回路のx−yに電源がつながれる形になる。しか
も非接触で電荷を散布するために空間電荷の分布は紙の
抵抗R2に依存せずに、周囲の電場を均すことになる。
このような配置にコロナ放電器を設置することによって
、紙の移動速度120In/secに対し10μAの放
電電流で画像乱れを防止でき、また500μAの放電電
流を流した時でも画像乱れの防止に差はみられず、きわ
めて転写画像の乱れについて許容幅の広い防止力・法で
あった。またこのコロナ放電器122によって、画像乱
れの際に飛散するトナーが減少することと、分離位置で
、紙が転写・搬送ベルトから素直に分離するために定着
ガイド119との衝突による機械的な衝撃が緩和されて
定着器入口近傍でのトナー汚れが著しく軽減された。
また帯電器123はクリーニング補助手段としてクリー
ニング部材手前でプリチャージを行うための帯電器であ
る。クリーニング部材にバイアスを印加した導電性ファ
ーブラシを使用して一成分トナーを静電気的にクリーニ
ングした場合の効果を一例として第7図に示す。O印は
クリーニング効果として良好で×印はクリーニング性が
不足している領域である。コロナ放電器123はクリー
ニング効果が十分な領域にあれば極性は正・負のいずれ
でもかまわない。しかしながらクリーニング性の良好な
電位設定は転写・搬送ベルトの静電容量や一成分トナー
の電気的性質によって第7図の例からはずれる可能性も
ある。
このプリチャージの効果は転写・搬送ベルトに静電気的
に付着しているトナーを除去しやすいように整える効果
であり、クリーニング部材として弾性ブレードを使用し
た場合でも同様の効果が期待できる。
なお第1図の実施例においては祇117はドラム11の
上方を通過させる構成を採っているが、ドラム11の側
方または下方等を通過させる構造とすることも可能であ
る。さらに第1図において、ベルト111の導電体部は
接地状態を保っているが、これに適当なバイアスを印加
してもよい。
また本実施例では、電子写真方式の複写装置を例に挙げ
たが、他の転写方式、例えば感熱転写を行う転写方式等
との併用とする転写・搬送装置としても本発明による搬
送方法は応用可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、紙等を帯電させた誘電体と接地
もしくはバイアス状態にある導電体の二層から成るベル
トと転写位置に先立ってこれに対向するようにして設け
られた、接地状態にある導電性部材との間に転写材を送
り込むことによって、転写材に接地状態にある導電性部
材から電荷を移動させ、転写材を強く吸着しずれのない
安定した搬送と確実な転写を行わせ、転写材の非通過時
の転写・搬送ベルトへのトナー汚染を軽減し、紙と転写
・搬送ベルトの分離位置にコロナ放電器を設置すること
によって画像乱れおよび周辺へのトナー汚れのない素直
な転写材と転写・搬送ベルトの分離を行わせることが可
能となった。合せてクリーニング部材手前にトナーと転
写・搬送ベルトの静電気的な力関係を反発の方向にする
ことによって、ベルトに付着したトナーを効率よくクリ
一二 ・ングすることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の横断面図、第2図は本発明
の転写材搬送ベルトからの放電状況を説明するための模
式図、第3図は本発明の転写材搬送ベルトからの放電状
況を説明するためのモデル図、第4図は本発明の転写材
搬送原理を説明するための模式図、第5図は本発明の転
写材搬送原理を説明するためのモデル図、第6図は転写
材搬送ベルトと転写材の分離の際に生じる画像乱れを説
明するためのモデル図、第7図は導電性ファーブラシの
印加電圧とブリチャージャーの出力の変化゛によるクリ
ーニング性の変化を示す説明図、第8図は公知の静電気
を利用した転写材搬送装置の例を示す説明図、第9図は
公知の静電気を利用した転写材搬送装置の例を示す説明
図である。 111・・・・・・搬送ベルト、112・・・・・・ベ
ルト誘電体層、113・・・・・・ベルト導電体層、1
16・・・・・・転写・搬送ベルト帯電用コロナ放電器
、117・・・・・・転写材、118・・・・・・導電
性ローラー、121・・・・・・導電性クリーニングフ
ァーブラシ、122・・・・・・画像乱れ防止用コロナ
放電器、123・・・・・・クリーニングプリチャージ
用コロナ放電器。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 はか1名715−−
一駈劾ローラー 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 紙分I!li凌      紙1分離約第 7 図  
   ヅ・JA?−シナー印紺電氏 (+) (−)    X ベルトクリー二ン′j不良0 ベル
トクリーニン′j良好 第8図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)転写材と接触する面を誘電体、その裏面を導電体
    の少なくとも二層により構成された無端状の転写材搬送
    ベルトを支持・架張して一定方向に回転する手段を有し
    、前記転写材搬送ベルトの導電性部分を接地もしくは任
    意のバイアスを印加する手段と、誘電体部分を帯電する
    手段と、前記転写材搬送ベルト誘電体表面に対向するよ
    うにして転写位置に先立って配置された接地状態にある
    導電性部材と前記転写材搬送ベルトの帯電手段によって
    帯電された転写材搬送ベルトとの間を通して転写材を供
    給する手段と、前記転写材が転写搬送ベルトと分離する
    位置に転写材の除電手段とその後に前記転写材搬送ベル
    トをクリーニングする部材を有し前記転写材と転写搬送
    ベルトの分離位置と前記クリーニング部材の間に転写材
    搬送ベルト表面を帯電するクリーニング補助手段とを具
    備したことを特徴とする転写・搬送装置。
  2. (2)転写材と転写・搬送ベルトの分離位置での転写材
    除電手段がコロナ放電器であり、かつ未定着の複写面側
    から分離前の転写材表面にコロナ放電電荷が散布される
    位置に前記コロナ放電器を配置したことを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の転写・搬送装置。
  3. (3)転写材搬送ベルトの帯電手段、クリーニング補助
    手段としての帯電手段がコロナ放電器であることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項のい
    ずれかに記載の転写・搬送装置。
  4. (4)転写材搬送ベルトのクリーニング手段は導電性の
    ファーブラシまたは弾性ブレードさらには両者の複合で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(
    2)項または第(3)項のいずれかに記載の転写・搬送
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005242260A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Ricoh Co Ltd 搬送部材用帯電装置、搬送装置および画像形成装置

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