JPH0115397Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は壁などに掛けて室内に芳香を発せしめ
る発香体に関する。

本考案の目的は、長期にわたり芳香を発しつづ
け、芳香を発しなくなつた時には発香性液体を加
えて、さらに長期間芳香を発する発香体を提供す
ることにある。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。

第１図〜第３図は本考案の実施例を示し、発香
体１は、発香性調剤と石こう等を含む無機質多孔
体２と、無機質多孔体２の背面を覆う枠体３とか
ら成る。枠体３の内面３ａには無機質多孔体２を
保持する保持部材４を突出して設け、無機質多孔
体２の背面２ａと枠体３の内面の間には、間隙５
を設ける。また、枠体３の内面３ａには無機質多
孔体２の背面２ａに届く棚６を複数段設ける。

この実施例において、第３図に示すように、保
持部材４は枠体３の正面から見たときの外形と相
似する楕円形をしており、棚６は保持部材４の内
側に、長手方向の一方の端部６ａを一方の側の支
持部材と連結し、他端部６ｂは発香性液体を保留
するように上方に突出する縁部７を設けて他方の
側の支持部材４との間に開口部８を設ける。。そ
して、上下に隣接する棚６の開口部の位置は互い
に異つた側に設ける。また、枠体３の背面３ａ上
方には、透孔９を設ける。なお１０は支持部材４
の先端に設けた係合突部、１１は発香体１が壁１
２に直接当接しないようにするための突片、１３
は釘である。

発香体１を使用するときは、第２図で示すよう
に、透孔９を壁１２などの室内に打ちつけた釘１
３に掛ける。発香体１が芳香を発しなくなつたと
きには、発香体１を釘１３から外し、透孔９から
発香性液体を補充注入する。すると発香性液体は
間隙５に入り、一番上の棚６に溜まり、突出する
縁部７の高さ以上に注入されると、開口部８から
二番目の棚６の上に溜まり、さらに注入されると
三番目の棚６上へと順次上の棚６から貯溜され
る。棚６上に溜まつた発香性液体は、無機質多孔
体２の背面２ａより無機質多孔体２内に浸透し、
再び芳香を発するようになる。

第４図、第５図は本考案の他の実施例を示し、
無機質多孔体２を保持する部材は、水平に複数段
設ける棚と兼用した棚状保持部材１４とし、その
無機質多孔体２内へ挿入する先端には係合突部１
０を設け、棚状保持部材１４の長手方向の一端部
１４ａは枠体３と連結し、他端部１４ｂには上方
へ突出する縁部７′を設ける。

上記のように本考案は、芳香の発散が弱まつた
ときに透孔より間隙へ発香性液体を補充注入する
ことによつて、再び芳香を発するようになり、引
き続き使用することができるので、長期にわたり
豊かな発香体として室内を飾り快適な空間を形作
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は
第１図の縦断面図、第３図は第１図の枠体を内面
より見た図、第４図は本考案の他の実施例の縦断
面図、第５図は第４図の枠体を内面より見た図で
ある。 １……発香体、２……無機質多孔体、３……枠
体、４……保持部材、５……間隙、６……棚、
７，７′……縁部、８……開口部、９……透孔、
１０……係合突部、１４…棚状保持体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 発香性液体を含浸させうる無機質多孔体と、
   該無機質多孔体の背面を覆い、該無機質多孔体
   を保持する保持部材を突出して設けた枠体とか
   ら成り、該無機質多孔体の背面と該枠体の内面
   との間に間隙を設け、該枠体の内面から該無機
   質多孔体に向かつて突出し、少くとも一部が該
   無機質多孔体内に埋設された液溜用の棚を複数
   段設けるとともに、該枠体の背面上方には前記
   発香性液体の補給用透孔を設けたことを特徴と
   する発香体。 ２ 前記保持部材は前記棚と一体になつた棚状保
   持体であることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の発香体。