JPH01153796A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、泡性能が良好であり、かつ洗浄の対象物に
柔軟性を付与する性能を有する洗浄剤組成物に関する。

〔従来の技術〕

従来、衣類または頭髪などの洗浄においては、洗浄剤と
仕上げ剤とは別々に使用するものであったが、近年、そ
の両方の特性を有する単独の組成物を調製する種々の試
みがなされており、その多くは洗浄剤組成物に特定の成
分を添加することにより洗浄剤としての効果と仕上げ剤
としての効果を併せ持つ組成物を調製しようとする試み
である。

洗浄剤に添加する成分としては、水溶性のシリコーン誘
導体、水溶性のグリセリド誘導体、プロピレングリコー
ル、グリセリン、エチレングリコール等の保湿剤、ある
いは、炭化水素油、シリコーン油等が公知であり、さら
に、柔軟剤もしくはリンス基剤である第４級アンモニウ
ム塩、ノニオン界面活性剤（特開昭５３−１３３２０６
号公報）、両性界面活性剤（特開昭５０−２３４０７号
公報）、特定アニオン界面活性剤（特開昭５２−３５２
０３号公報）および特定カチオン界面活性剤（特公昭４
７−４７８４５号公報）の使用も知られている。また、
米国特許第３４７２８４０号には、陽イオン・セルロー
ス樹脂のポリマーＪＲ樹脂（ｐｏｌｙｍｅｒ　Ｊ　ＲＲ
ｅｓｉｎ）を配合したシャンプーがシャンプーとリンス
の両方の望ましい特性を有することが記載されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前述の添加剤は必ずしも十分な効果を示
すものではない。

水溶性シリコーン誘導体、水溶性グリセリド誘導体等は
、水溶性であるがためにすすぎによってその多くが流さ
れてしまい、効果が十分に発揮されない。

プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコー
ル等は、なめらかな感触をある程度与えはするが洗浄し
たものがべたつくという欠点を有する。

炭化水素油、シリコーン油等は、洗浄するものになめら
かさを付与する性能を有するものの、液体洗浄剤への配
合が困難であったり、これらを配合することによって洗
浄剤の起泡力が劣化する等の欠点をも有する。

また、第４級アンモニウム塩、および各種の界面活性剤
の添加によっても柔軟性、整髪性、調髪性等を向上させ
る仕上げ剤の特性を十分に示しているとは言えず、逆に
洗浄剤の起泡力を劣化させている。

水溶性陽イオン・セルロース樹脂であるポリマーＪＲ樹
脂を配合したシャンプー組成物については、洗浄効果に
関しては優れているものの柔軟性の付与という点に関し
ては満足しかねるものであり、また、毛髪の状態を良好
に保つためにはシャンプーは弱酸性であることが望まし
いのに対して、このシャンプーはｐＨ値が約８，０のア
ルカリ性に調合されている。

この発明は、上記事情に鑑み、起泡力に優れ、かつ洗浄
の対象物に柔軟性を付与する性能を有する液体洗浄剤組
成物を提供することを目的とする。

〔発明の詳細な説明〕

本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、洗浄剤組成物にアミドアルキルベタイン型両
性界面活性剤と共にアシルアミノ酸型アニオン界面活性
剤および第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を
併用することによって、アシルアミノ酸型アニオン界面
活性剤の有する起泡力を損うことなく第４級アンモニウ
ム塩型カチオン界面活性剤の有する柔軟性付与効果が十
分に発揮されることを見い出した。

すなわち、この発明の洗浄剤組成物は、下記−般式（１
）および（２）で表わされるアシルアミノ酸型アニオン
界面活性剤の少なくとも１種と、下記一般式（３）で表
わされる第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と
、下記一般式（４）で表わされるアミドアルキルベタイ
ン型両性界面活性剤とを含有することを特徴とする。

ＭＯＯＣ−ＣＨ２−ＣＨ２−ＣＨ−ＣＯＯＭＲＩＣＯ−
ＮＨ（１） （ここで、Ｒ１は炭素数１０ないし１６の飽和または不
飽和のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオン、アンモニ
ウムイオン、アルカノールアミンイオン、低級脂肪酸ア
ミンイオンまたは水素をそれぞれ表わす） ■ Ｒ２Ｃ０Ｎ　　　（ＣＨ２）　　　Ｃ００Ｍ　　　　（
２）（ここで、Ｒ２は炭素数１０ないし１６の飽和また
は不飽和のアルキル基、Ｒ３は炭素数１ないし４の直鎖
もしくは分岐鎖状のアルキル基または水素、Ｍはアルカ
リ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミ
ンイオン、低級脂肪酸アミンイオンまたは水素、ａは１
または２をそれぞれ表わす） （ここで、Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６およびＲ７のうち、１個も
しくは２個は平均炭素数１０ないし２４の長鎖アルキル
基、ヒドロキシアルキル基またはアルケニル基を表わし
、残りはメチル基、エチル基、ベンジル基または式＝（
Ｃ２Ｈ４０）ｂ　　Ｈもしくは−（Ｃ３Ｈ６０）　　　
Ｈ（ただし、ｂＳｃはそれぞれ１ないし５の整数を示す
）で表わされる基を表わすが、これらは互いに同一であ
っても異なっていてもよく、またＸ−は陰イオンを表わ
す）（ここで、Ｒ８は炭素数７ないし２０の高級アルキ
ル基、Ｒ９およびＲ１０は炭素数１ないし４の低級アル
キル基をそれぞれ表わし、Ｑは炭素数１ないし３のアル
キレンまたは炭素数２ないし３のヒドロキシアルキレン
であり、Ｚは一〇〇〇または−８０３をそれぞれ表わす
が、Ｚが一〇〇〇である場合にはＱはアルキレンであり
、ｄは０または１である） この発明の洗浄剤組成物に用いられる上記一般式（１）
で表わされるアシルアミノ酸型アニオン界面活性剤とし
ては、例えば、Ｎ−ラウロイルグルタミン酸、Ｎ−ミリ
ストイルグルタミン酸、Ｎ−バルミトイルグルタミン酸
、ヤシ油脂肪酸または硬化牛脂脂肪酸の低炭素数留分と
高炭素数留分とを除去した脂肪液から合成されたＮ−ア
シルグルタミン酸、およびこれらのＮ−アシルグルタミ
ン酸の混合物などがあり、さらにこれらのＮ−アシルグ
ルタミン酸のモノエタノールアミン塩、ジェタノールア
ミン塩、トリエタノールアミン塩、ナトリウム塩、およ
びカリウム塩などを挙げることができる。これらは、光
学活性体またはラセミ体で使用することができる。

この発明の洗浄剤組成物に用いられる上記一般式（２）
で表わされるアシルアミノ酸型アニオン界面活性剤とし
ては、例えば、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−エチルグリシン、
Ｎ−ラウロイル−Ｎ−イソプロピルグリシン、Ｎ−ラウ
ロイルザルコシン、Ｎ−ミリストイルザルコシン、Ｎ−
バルミトイルザルコシン、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−メチル
−β−アラニン、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−エチル−β−ア
ラニン、Ｎ−ミリストイル−β−アラニン、Ｎ−バルミ
トイル−β−アラニン、およびこれらの混合物があり、
さらにこれらのモノエタノールアミン塩、ジェタノール
アミン塩、トリエタノールアミン塩、ナトリウム塩、お
よびカリウム塩などを挙げることができる。

この発明の洗浄剤組成物には、上記一般式（１）および
（２）で表わされるアシルアミノ酸アニオン型界面活性
剤の群から選ばれる１種を単独で用いてもよく、２種以
上を併用してもよい。またその配合量は、組成物全体の
５ないし２０重量％が好適に用いられ、特には８ないし
１５重量％が好ましい。配合量が組成物全体の５重量％
より少ない場合には起泡力が低下する傾向にあり、２０
重量％をこえると柔軟性付与効果が減少する傾向にある
。

この発明の洗浄剤組成物に用いられる上記一般式（３）
で表わされる第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤としては、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリ
ルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジメチルア
ンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモニウム
クロリド等が挙げられる。

上記第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、そ
の１種を単独で用いてもよく、２種以上を併用してもよ
い。また、その配合量は、組成物全体の１ないし５重量
％が好適に用いられ、特には１．５ないし３重量％が好
ましい。配合量が１重量％より少ないと柔軟性付与の効
果が発現されにくく、５重量％をこえると起泡力が低下
する傾向にある。

この発明の洗浄剤組成物に用いられるベタイン型両性界
面活性剤は上記一般式（４）で表わされるものであるが
、式中Ｒ８にはデシル、ドデシル、ヘキサデシル、オク
タデシル、エイコシル基等が、Ｒ９およびＲ１０にはメ
チル、エチル、プロピル、イソブチル基が好適に用いら
れる。

＝　１２− 一般式（４）で表わされるアミドアルキルベタイン型両
性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタインとし
てデシルベタイン（すなわちＮ−デシルジメチルグリシ
ン）、ドデシルベタイン、テトラベシルベタイン、セチ
ルベタイン、ステアリルベタイン、ココベタイン等があ
り、アミドベタインとしてココアミドプロピルベタイン
（すなわちＮ−（３−ヤシ油アシルアミノプロピル）−
Ｎ、Ｎ−ジメチル−２−アミノ酢酸塩）、ラウリルアミ
ドメチルベタイン、ミリスチルアミドメチルベタイン、
パルミチルアミドメチルベタイン、ステアリルアミドメ
チルベタイン等があり、アルキルスルホベタインとして
はココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジ
メチルジメチルスルホプロピルベタイン等があり、アミ
ドスルホベタインとしてはココアミノメチルジメチルス
ルホプロピルベタイン（すなわちＮ−ココイル（ジメチ
ルアミノ）プロパンスルホネート）、ステアリルアミノ
メチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルア
ミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリル
アミノメチル−ビス−（２−ヒドロキシエチル）−スル
ホプロピルベタイン（すなわち（Ｎ、Ｎ−ジメチル−Ｎ
−ラウリルアミノ）２−ヒドロキシプロパンスルホネー
ト等が挙げられる。

上記アミドアルキルベタイン型両性界面活性剤は、その
１種を単独で用いてもよく、２種以上を併用してもよい
。また、その配合量は組成物全体の１ないし１０重量％
が好適に用いられ、特には１ないし５重量％が好ましい
。配合量が１重量％より少ないと起泡力が低下し、１０
重量％をこえると柔軟性付加の効果が減少する傾向にあ
る。

この発明の洗浄剤組成物には、発明の効果に影響を与え
ない範囲において、必要に応じて通常使用されている補
助添加剤を添加することができる。

このような添加剤としては、例えば、食塩、ボウショウ
、可溶化剤、ＢＴＨ，α−トコフェロール等の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、タンパク誘導剤、動物抽出エキス、
殺菌剤、色素、香料、カチオン性ポリマーのコンデイシ
ョニング剤等を挙げることができる。

さらに、洗浄性や泡立ちを調製するために、非イオン界
面活性剤、上記以外の両性界面活性剤などの他の界面活
性剤を適量添加することができる。

この場合の界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエ
チレン高級アルコールリン酸エステルまたはその塩、ポ
リオキシエチレン高級脂肪酸エステルまたはその塩等が
挙げられる。

〔実施例〕

以下、実施例を示してこの発明を具体的に説明するが、
この発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、説明に先立ち、各側において採用した評価方法につ
いて説明する。

（１）起泡力の評価 調製した洗浄剤組成物の６％水溶液２０ｍ１（２５℃）
を１００ｆｌのメスシリンダーに採取し、人工汚垢とし
て液体ラノリンを０．２ｇ添加して１０秒間に２０回振
とうし、振とう終了から１分後の泡容積を測定した。評
価は、測定された泡容積が６０Ｍ以上のものを良好とし
、それ未満は不良とした。

（２）柔軟性の評価 柔軟性は、調製した洗浄剤組成物を用いて毛髪を洗浄し
、洗浄後の毛髪の静摩擦係数、毛髪のなめらかさ、まと
まり易さの３点について評価した。

これらの３点の評価方法はそれぞれ以下に示す通りであ
る。

（ｉ）静摩擦係数 調製した洗浄剤組成物１．Ｏｇを用いて毛髪（５ｇ、２
０ｃｍ）のもみ洗いを１分間行なってすすいだ後、温度
２５℃、相対湿度６５％の恒温室中に２４時間放置して
乾燥させた。乾燥が終了した後、摩擦係数メーター（シ
ンコー電気社製）を用いて静摩擦係数を測定した。なお
、官能試験による毛髪のなめらかさとの対比により、静
摩擦係数が０．１７以下のものがなめらかであるとする
ことができる。

（１１）毛髪のなめらかさ、およびまとまり易さ調製し
た洗浄剤組成物を用いて洗浄し、すすぎおよび乾燥を終
えた毛束（５ｇ、２０α）のなめ−１６＝ らかさおよびまとまり易さを、テスター２０名による、
市販シャンプーを用いた場合と比較する一対比較法によ
ってそれぞれ評価した。評価基準は以下の通りである。

◎二市販品よりも優れている Ｏ：市販品よりもやや優れている △：市販品と同等 ×：市販品より劣る 以下、各実施例および比較例について説明するが、以下
の表に示す各成分の含量はすべて重量％表示である。

実施例工ないし６、および比較例１および２第１表に示
す組成および成分含量の８種のシャンプー組成物を調製
し、上述の方法に従ってその性能評価を行なった。結果
を同表に併記する。なお、表中のアニオン界面活性剤＊
１）および両性界面活性剤＊２）としては、それぞれ次
の化合物を用いた。

＊１）Ｎ−ラウロイルグルタミン酸ＴＥＡ＊　２） ■ Ｈ３ （Ｒ：　　Ｃ７〜ｃ、７） 第１表より明らかなように、この発明の洗浄剤組成物は
起泡力、柔軟性の付与効果共に優れているのに対し、第
４級アンモニウム型カチオン界面活性剤またはアミドア
ルキルベタイン型両性界面活性剤のいずれかが欠ける比
較例１および２は、柔軟性の付与効果が劣る。

実施例７ないし１４、および比較例３および４第２表に
示す組成および成分含量を有する１０種のシャンプー組
成物を調製し、上述の方法に従ってその性能の評価を行
なった。結果を同表に併記する。なお、表中のアニオン
界面活性剤＊１）および画性界面活性剤＊２）について
は第１表と同じ化合物を示し、アニオン界面活性剤＊３
）および両性界面活性剤＊４）としてはそれぞれ以下の
化合物を用いた。

＊３）Ｎ−ラウロイルザルコシン酸ＴＥＡ＊４） ■ Ｈ３ （Ｒａｃｅｓ） ＝２０− 第２表より明らかなように、この発明の洗浄剤組成物は
起泡力および柔軟性付与効果共に良好であるのに対して
、アミノアシル酸型アニオン界面活性剤のみを含み、第
４級アンモニウム型カチオン界面活性剤およびアミドア
ルキルベタイン型両性界面活性剤を欠く比較例３および
４の洗浄剤は、起泡力、柔軟性付与効果共に劣る。

実施例１５ 第３表に示す組成および成分含量のシャンプー組成物を
調製し、上述の方法に従ってその性能を評価した。

第　　３　　表 第３表に示した組成を有する洗浄剤組成物の評価結果は
以下の通りである。

起泡力　　　　　　　　６５１１Ｉｉ！静摩擦係数　　
　　　０．１７ 毛髪のなめらかさ　　　　　◎ 毛髪のまとまり易さ　　　　◎ 第３表から明らかなように、この発明の洗浄剤組成物は
、必須成分以外の補助添加剤を添加した場合も起泡力、
柔軟性の付与効果共に良好な結果を示す。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明による洗浄剤組成物は、優
れた起泡力と洗浄の対象物に柔軟性を付与する性能を併
せて有する。

出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記一般式（１）および（２）で表わされるアシルアミ
   ノ酸型アニオン界面活性剤の少なくとも１種と、下記一
   般式（３）で表わされる第４級アンモニウム塩型カチオ
   ン界面活性剤と、下記一般式（４）で表わされるアミド
   アルキルベタイン型両性界面活性剤とを含有することを
   特徴とする洗浄剤組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （ここで、Ｒ＿１は炭素数１０ないし１６の飽和または
   不飽和のアルキル基、Ｍはアルカリ金属イオン、アンモ
   ニウムイオン、アルカノールアミンイオン、低級脂肪酸
   アミンイオンまたは水素をそれぞれ表わす） ▲数式、化学式、表等があります▼（２） （ここで、Ｒ＿２は炭素数１０ないし１６の飽和または
   不飽和のアルキル基、Ｒ＿３は炭素数１ないし４の直鎖
   もしくは分岐鎖状のアルキル基または水素、Ｍはアルカ
   リ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミ
   ンイオン、低級脂肪酸アミンイオンまたは水素、ａは１
   または２をそれぞれ表わす） ▲数式、化学式、表等があります▼（３） （ここで、Ｒ＿４、Ｒ＿５、Ｒ＿６およびＲ＿７のうち
   、１個もしくは２個は平均炭素数１０ないし２４の長鎖
   アルキル基、ヒドロキシアルキル基またはアルケニル基
   を表わし、残りはメチル基、エチル基、ベンジル基また
   は式−（Ｃ＿２Ｈ＿４Ｏ）＿ｂ−Ｈもしくは−（Ｃ＿３
   Ｈ＿６Ｏ）＿ｃ−Ｈ（ただし、ｂ、ｃはそれぞれ１ない
   し５の整数を示す）で表わされる基を表わすが、これら
   は互いに同一であっても異なっていてもよく、またＸ−
   は陰イオンを表わす）▲数式、化学式、表等があります
   ▼（４） （ここで、Ｒ＿８は炭素数７ないし２０の高級アルキル
   基、Ｒ＿９およびＲ＿１＿０は炭素数１ないし４の低級
   アルキル基をそれぞれ表わし、Ｑは炭素数１ないし３の
   アルキレンまたは炭素数２ないし３のヒドロキシアルキ
   レンであり、ｚは−ＣＯＯまたは−ＳＯ＿３をそれぞれ
   表わすが、Ｚが−ＣＯＯである場合にはＱはアルキレン
   であり、ｄは０または１である）