JPH0115237Y2 - - Google Patents
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- JPH0115237Y2 JPH0115237Y2 JP20259083U JP20259083U JPH0115237Y2 JP H0115237 Y2 JPH0115237 Y2 JP H0115237Y2 JP 20259083 U JP20259083 U JP 20259083U JP 20259083 U JP20259083 U JP 20259083U JP H0115237 Y2 JPH0115237 Y2 JP H0115237Y2
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Landscapes
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は、ラジオ受信機等のバンド切換え回路
に関する。 (ロ) 従来技術 発振回路は、一般に第1図に示す如く、増幅部
1と帰還部2とから成り、正弦波を発生する発振
回路の帰還部2は、コイル、コンデンサ及び抵抗
から成る共振回路で構成されている。そして、前
記増幅部1の増幅率をKとし、前記帰還部2の帰
還率をβとすれば、|Kβ|1を満たした時に
発振回路は発振する。その際、出力端子3に得ら
れる出力信号は、前記帰還部2の共振回路の共振
周波数に応じたものとなる。 第1図の如き発振回路を多バンド受信機の局部
発振器として使用する場合は、バンド切換えを行
なわなければならない。第2図は、その様なバン
ド切換え回路を備える発振回路の一例を示すもの
で、4は発振回路、5は該発振回路4の発振周波
数を決定する為の発振周波数決定回路である。前
記発振周波数決定回路5は、可変容量素子6、第
1及び第2コイル7及び8、及び切換え回路部9
から成り、前記可変容量素子6は端子20に印加
されるチユーニング電圧の大きさにより容量が設
定される様に成されている。 上述の発振回路でバンド1を選択する場合は、
切換え回路部9の可動接片10を直流電源11の
正端子12に接続し、ダイオード13に順方向電
圧を印加し、該ダイオード13を導通状態にす
る。すると、第1及び第2コイル7及び8の接続
点が、コンデンサ14及び15を介して高周波的
に接地されるので、発振周波数は、可変容量素子
6及び第1コイル7により決定され、バンド1の
受信が可能となる。また、バンド2を選択する場
合は、前記可動接片10を直流電源11の負端子
16に接続して、ダイオード13に逆方向電圧を
印加し、該ダイオード13を遮断状態にする。チ
ヨークコイル17のインダクタンスを十分大きい
値にしておけば、発振周波数は、可変容量素子
6、第1及び第2コイル7及び8により決定さ
れ、バンド2の受信が可能となる。したがつて可
変範囲の狭い可変容量素子61つで、高低2つの
バンドを受信することが出来る。 しかしながら、第2図の回路は、第1及び第2
バンドのいずれに切換えられた場合でも、2点ト
ラツキング調整しか行い得ないので、トラツキン
グ・エラーが大となり易く、精度を要求される受
信機に使用するのに好ましいものではなかつた。 しかして、精度を要求される受信機、例えば
AMラジオ受信機には、従来から第3図に示す如
きバンド切換え回路が用いられていた。第3図に
おいて、18は発振回路、19は前記発振回路1
8の発振周波数を決定する為の発振周波数決定回
路である。前記発振周波数決定回路19は、第1
及び第2共振回路21及び22と、第1及び第2
スイツチング回路23及び24を有し、前記第1
共振回路21は第1同調用コイル25、第1パデ
イング・コンデンサ26、第1コンデンサ27、
第1トリマ・コンデンサ28及び第1可変容量素
子29から成り、前記第2共振回路22は第2同
調用コイル30、第2パデイング・コンデンサ3
1、第2コンデンサ32、第2トリマ・コンデン
サ33及び第2可変容量素子34から成る。そし
て、前記第1及び第2可変容量素子29及び34
は、端子35に印加されるチユーニング電圧の大
きさにより容量が設定される。 上述の回路でバンド1を選択する場合、バンド
端子36に正の直流電圧を印加する。すると、電
流がダイオード37及至39を通つてアースに流
れるので、点aは高周波的に接地されることにな
り、発振回路18の端子40a及び40bに接続
された一次側の第1及び第2コイル41及び42
のうち、第2コイル42の両端が高周波的に接地
される。その結果、発振周波数を決定する回路
は、第1コイル41に相互誘導結合されている第
1共振回路21となる為、バンド1の発振周波数
01は となる。ただし、L1は第1同調用コイル25の
インダクタンス、CP1,C1,CT1及びCV1はそれぞ
れ第1パデインク・コンデンサ26、第1コンデ
ンサ27、第1トリマ・コンデンサ28、及び第
1可変容量素子29の容量である。 また、バンド2を選択する場合、バンド端子4
3に正の直流電圧を印加する。すると、電流がダ
イオード44乃至47を通つてアースに流れるの
で、点bは接地されることになり、第1同調用コ
イル25の両端が高周波的に接地される。その結
果、第1共振回路21は、発振回路18から切り
離され、発振周波数を決定する回路は、第2共振
回路となる為、バンド2の発振周波数02は となる。ただし、L2は第2同調用コイル30の
インダクタンス、CP2,C2,CT2及びCV2はそれぞ
れ第2パデイング・コンデンサ31、第2コンデ
ンサ32、第2トリマ・コンデンサ33、及び第
2可変容量素子34の容量である。 上述のバンド切換え回路では、バンド1とバン
ド2とで独立の共振回路を用いている為、第1及
び第2同調用コイル25及び30と直列にそれぞ
れ第1及び第2パデイング・コンデンサ26及び
31を接続することが可能となり、バンド1及び
2の両バンドで3点トラツキングを行えるのでト
ラツキング・エラーの小さいバンド切換え回路を
設計することが出来る。しかしながら、上述の回
路は、バンド1とバンド22とで独立の共振回路
を用いている為に可変容量素子を2つ必要とする
ので、回路構成が複雑に成り、コスト高を招くと
いう欠点を有していた。 (ハ) 考案の目的 本考案は上述の点に鑑み成されたもので、単一
の可変容量素子で、かつトラツキング・エラーの
小さいバンド切換え回路を提供せんとするもので
ある。 (ニ) 考案の構成 本考案に係るバンド切換え回路は、単一の同調
用可変容量素子と、第1、第2同調用コイル及び
第1、第2パデイング・コンデンサから成り、前
記可変容量素子に並列接続される直列回路と、前
記可変容量素子の一端に接続される第1及び第2
トリマ・コンデンサと、前記第1及び第2同調用
コイルの接続点に接続される第1スイツチング回
路と、前記第2トリマ・コンデンサの他端に接続
される第2スイツチング回路とを備える。 (ホ) 実施例 第4図は本考案の一実施例を示すもので、48
は同調用の可変容量素子、49及び50は前記可
変容量素子48に並列接続される第1及び第2の
同調用コイル、51及び52はそれぞれ前記第1
及び第2同調用コイル49及び50に直列接続さ
れる第1及び第2パデイング・コンデンサ、53
及び54は前記可変容量素子48の一端に接続さ
れる第1及び第2トリマ・コンデンサ、55及び
56はそれぞれ前記第1及び第2トリマ・コンデ
ンサ53及び54に並列接続された第1及び第2
コンデンサ、52は前記第1及び第2同調用コイ
ル49及び50の接続点に接続され、ダイオード
58乃至61から成る第1スイツチング回路、6
2は前記第2トリマ・コンデンサ54及び第2コ
ンデンサ56の接続点に接続され、ダイオード6
3乃至66から成る第2スイツチング回路、67
は結合コンデンサ68を介して、前記可変容量素
子48にベースが接続される発振用トランジス
タ、69及び70は前記トランジスタ67のベー
ス・バイアスを設定する抵抗、及び71は前記ト
ラジスタ67の入力容量の影響を減少させるコン
デンサである。そして、前記第1及び第2同調用
コイル49及び50、前記第1及び第2パデイン
グ・コンデンサ51及び52は直列回路72を構
成し、該直列回路72、前記可変容量素子48、
前記第1及び第2トリマ・コンデンサ53及び5
4、前記第1及び第2コンデンサ55及び56、
前記第1及び第2スイツチング回路52及び62
は発振周波数決定回路73を構成し、前記トラン
ジスタ67、前記抵抗69及び70、及び前記コ
ンデンサ71は発振回路74を構成する。 上述の発振回路はクラツプ型のものであり、発
振周波数決定回路73の第1及び第2スイツチン
グ回路52及び62をオン・オフさせることによ
り、バンド1及び2を選択出来る様に成されてい
る。すなわち、バンド1を選択する場合、第1端
子75に正の直流電圧を印加して、電流をダイオ
ード58乃至61を通してアースに流れる様に
し、点Cを高周波的に接地する。そうすると、第
2同調用コイル50及び第2パデイング・コンデ
ンサ52の両端が接地されるので、該第2同調用
コイル50及び該第2パデイング・コンデンサ5
2は働らかなくなる。また、この時、第2端子7
6には正の直流電圧が印加されていず、第2スイ
ツチング回路62はオフしているので、第2トリ
マ・コンデンサ54及び第2コンデンサ56が開
放されている。この結果、発振周波数は、可変容
量素子48、第1同調用コイル49、第1パデイ
ング・コンデンサ51、第1トリマ・コンデンサ
53、及び第1コンデンサ55で決定され、バン
ド1の発振周波数01は となる。ただし、L3は第1同調用コイル49の
インダクタンス、CP3,CT3,C3及びCVはそれぞ
れ第1パデイング・コンデンサ51、第1トリ
マ・コンデンサ53、第1コンデンサ55及び可
変容量素子48の容量である。 また、バンド2を選択する場合、第2端子76
に正の直流電圧を印加して、電流をダイオード6
3乃至66を通してアースに流れる様にし、点d
を高周波的に接地する。そうすると、第2トリ
マ・コンデンサ54及び第2コンデンサ56の他
端dが接地されるので、該第2トリマ・コンデン
サ54及び該第2コンデンサ56が可変容量素子
48、第1トリマ・コンデンサ53及び第1コン
デンサ55に並列接続されることになる。また、
この時、第1端子75には正の直流電圧が印加さ
れていず、第1スイツチング回路52はオフして
いるので、第2同調用コイル50及び第2パデイ
ング・コンデンサ52が第1同調用コイル49及
び第1パデイング・コンデンサ51に直列接続さ
れることになる。この結果、発振周波数は、可変
容量素子48、第1及び第2同調用コイル49及
び50、第1及び第2パデイング・コンデンサ5
1及び52、第1及び第2トリマ・コンデンサ5
3及び54、第1及び第2コンデンサ55及び5
6で決定され、バンド2の発振周波数02は となる。ただし、CP=CP3・CP4/CP3+CP4、L4は第2同
調 用コイル50のインダクタンス、CP4,CT4及びC4
はそれぞれ第2パデイング・コンデンサ52、第
2トリマ・コンデンサ54及び第2コンデンサ5
6の容量である。 上述の回路は、バンド1を高い周波数帯とし、
バンド2を低い周波数帯としてあり、バンド1及
びバンド2の両方で3点トラツキングを行う様に
成されている。3点トラツキングは、同調範囲の
3点で受信周波数と発振周波数との差を中間周波
数に正しく一致させることが出来る方法で、同調
用コイルのインダクタンスと直列に容量を入れる
ことにより達成される。その場合、前記容量の値
は、可変容量素子及び周波数の同調範囲によつて
選択される。 すなわち、第4図の場合、バンド1を選択した
時は、第1同調用コイル49に第1パデイング・
コンデンサ51が直列接続されていることによ
り、バンド2を選択した時は、第1及び第2同調
用コイル49及び50に第1及び第2パデイン
グ・コンデンサ51及び52が直列接続されてい
ることにより、3点トラツキングが達成されてい
る。この場合、前記第1パデイング・コンデンサ
51としては、バンド1において最小のトラツキ
ング・エラーとなる様に算出された容量のものが
使用され、前記第2パデイング・コンデンサ52
としては、前記第1パデイング・コンデンサ51
との合成容量がバンド2において最小のトラツキ
ング・エラーとなる様に算出された容量のものが
使用されている。 そして、上述の様に成された回路は、バンド
1、バンド2の順番にトラツキング調整が行なわ
れる。前記トラツキング調整は、バンド1の時、
同調範囲の低い周波数を第1同調用コイル49の
インダクタンスで、高い周波数を第1トリマ・コ
ンデンサ53の容量で設定することにより行なわ
れ、バンド2の時、前記第1同調用コイル49の
インダクタンス及び前記第1トリマ・コンデンサ
53の容量をバンド1の時に調整したままの値に
固定しておき、第2同調用コイル50のインダク
タンス及び第2トリマ・コンデンサ54の容量
で、バンド1の時と同様により高低両周波数の設
定が行なわれる。 第5図は、第4図で使用した発振回路とは異な
るコルピツツ型の発振回路を示すもので、77は
発振回路の増幅器と成るトランジスタ、78は前
記トランジスタ77のコレクタ・エミツタ間に設
けられた同相帰還回路、及び79は発振周波数を
決定する共振回路である。 これは、共振回路79の共振周波数成分だけを
トランジスタ77及び同相帰還回路78で構成さ
れたループ内に繰り返し通すことにより、前記周
波数成分の正弦波を発振出力として得る様にした
ものである。 この様な発振回路をバンド切換え回路として使
用する場合は、第6図に示す如く構成すれば良
い。第6図において、発振回路84は第5図に示
すコルピツツ型発振回路であり、発振周波数決定
回路90は、第5図の共振回路79に対応し、第
4図の発振周波数決定回路73と基本的に同一の
ものである。第6図の発振周波数決定回路90の
場合、スイツチング回路がダイオードからトラン
ジスタに置換され、可変容量素子がバリコンから
可変容量素子ダイオードに置換されたものであ
る。一般にトランジスタは高周波的なオン抵抗が
ダイオードに比べてかなり小さいので、第6図の
様にスイツチング回路にトランジスタを使用する
ことにより、前記オン抵抗の影響で発振周波数決
定回路90のQが低下し、発振回路の発振周波数
の安定性が損なわれる様なことが無くなる。この
場合、トランジスタのコレクタ容量が発振周波数
に影響を及ぼす可能性があるが、端子80からト
ランジスタ81乃至83のコレクタに直流電圧を
印加すれば、前記コレクタ容量を減少させること
が出来る。また、トランジスタ83はバンド1の
受信時に、バンド2の時に使用するコイル85が
誤動作しない様に設けられており、トランジスタ
81と共に端子86に印加される電圧でオンする
様に成されている。尚、可変容量素子として可変
容量ダイオード87を使用しているので、該可変
容量ダイオード87の容量を変化させるチユーニ
ング用の直流電圧を印加する為の端子88が設け
られている。また、第5図において、第4図と同
一の回路素子には同一の図番が付してある。 更に、3バンド以上のバンド切換え回路を構成
する場合は、2バンドの直列回路72に同調用コ
イル及びパデイング・コンデンサを更に直列接続
すると共にトリマ・コンデンサ及びコンデンサを
可変容量素子に並列接続し、前記同調用コイル及
びパデイング・コンデンサと前記トリマ・コンデ
ンサ及びコンデンサとを選択的に接地するスイツ
チング回路を設ければ良い。 (ヘ) 考案の効果 以上述べた如く、本考案に依れば、単一の可変
容量素子で多バンドを受信出来る受信機のバンド
切換え回路が提供出来るという利点を有する。ま
た、それぞれのバンドに3点トラツキングを行う
為のパデイング・コンデンサを設けることが可能
であるので、トラツキング・エラーが小さく出来
るという利点を有する。
に関する。 (ロ) 従来技術 発振回路は、一般に第1図に示す如く、増幅部
1と帰還部2とから成り、正弦波を発生する発振
回路の帰還部2は、コイル、コンデンサ及び抵抗
から成る共振回路で構成されている。そして、前
記増幅部1の増幅率をKとし、前記帰還部2の帰
還率をβとすれば、|Kβ|1を満たした時に
発振回路は発振する。その際、出力端子3に得ら
れる出力信号は、前記帰還部2の共振回路の共振
周波数に応じたものとなる。 第1図の如き発振回路を多バンド受信機の局部
発振器として使用する場合は、バンド切換えを行
なわなければならない。第2図は、その様なバン
ド切換え回路を備える発振回路の一例を示すもの
で、4は発振回路、5は該発振回路4の発振周波
数を決定する為の発振周波数決定回路である。前
記発振周波数決定回路5は、可変容量素子6、第
1及び第2コイル7及び8、及び切換え回路部9
から成り、前記可変容量素子6は端子20に印加
されるチユーニング電圧の大きさにより容量が設
定される様に成されている。 上述の発振回路でバンド1を選択する場合は、
切換え回路部9の可動接片10を直流電源11の
正端子12に接続し、ダイオード13に順方向電
圧を印加し、該ダイオード13を導通状態にす
る。すると、第1及び第2コイル7及び8の接続
点が、コンデンサ14及び15を介して高周波的
に接地されるので、発振周波数は、可変容量素子
6及び第1コイル7により決定され、バンド1の
受信が可能となる。また、バンド2を選択する場
合は、前記可動接片10を直流電源11の負端子
16に接続して、ダイオード13に逆方向電圧を
印加し、該ダイオード13を遮断状態にする。チ
ヨークコイル17のインダクタンスを十分大きい
値にしておけば、発振周波数は、可変容量素子
6、第1及び第2コイル7及び8により決定さ
れ、バンド2の受信が可能となる。したがつて可
変範囲の狭い可変容量素子61つで、高低2つの
バンドを受信することが出来る。 しかしながら、第2図の回路は、第1及び第2
バンドのいずれに切換えられた場合でも、2点ト
ラツキング調整しか行い得ないので、トラツキン
グ・エラーが大となり易く、精度を要求される受
信機に使用するのに好ましいものではなかつた。 しかして、精度を要求される受信機、例えば
AMラジオ受信機には、従来から第3図に示す如
きバンド切換え回路が用いられていた。第3図に
おいて、18は発振回路、19は前記発振回路1
8の発振周波数を決定する為の発振周波数決定回
路である。前記発振周波数決定回路19は、第1
及び第2共振回路21及び22と、第1及び第2
スイツチング回路23及び24を有し、前記第1
共振回路21は第1同調用コイル25、第1パデ
イング・コンデンサ26、第1コンデンサ27、
第1トリマ・コンデンサ28及び第1可変容量素
子29から成り、前記第2共振回路22は第2同
調用コイル30、第2パデイング・コンデンサ3
1、第2コンデンサ32、第2トリマ・コンデン
サ33及び第2可変容量素子34から成る。そし
て、前記第1及び第2可変容量素子29及び34
は、端子35に印加されるチユーニング電圧の大
きさにより容量が設定される。 上述の回路でバンド1を選択する場合、バンド
端子36に正の直流電圧を印加する。すると、電
流がダイオード37及至39を通つてアースに流
れるので、点aは高周波的に接地されることにな
り、発振回路18の端子40a及び40bに接続
された一次側の第1及び第2コイル41及び42
のうち、第2コイル42の両端が高周波的に接地
される。その結果、発振周波数を決定する回路
は、第1コイル41に相互誘導結合されている第
1共振回路21となる為、バンド1の発振周波数
01は となる。ただし、L1は第1同調用コイル25の
インダクタンス、CP1,C1,CT1及びCV1はそれぞ
れ第1パデインク・コンデンサ26、第1コンデ
ンサ27、第1トリマ・コンデンサ28、及び第
1可変容量素子29の容量である。 また、バンド2を選択する場合、バンド端子4
3に正の直流電圧を印加する。すると、電流がダ
イオード44乃至47を通つてアースに流れるの
で、点bは接地されることになり、第1同調用コ
イル25の両端が高周波的に接地される。その結
果、第1共振回路21は、発振回路18から切り
離され、発振周波数を決定する回路は、第2共振
回路となる為、バンド2の発振周波数02は となる。ただし、L2は第2同調用コイル30の
インダクタンス、CP2,C2,CT2及びCV2はそれぞ
れ第2パデイング・コンデンサ31、第2コンデ
ンサ32、第2トリマ・コンデンサ33、及び第
2可変容量素子34の容量である。 上述のバンド切換え回路では、バンド1とバン
ド2とで独立の共振回路を用いている為、第1及
び第2同調用コイル25及び30と直列にそれぞ
れ第1及び第2パデイング・コンデンサ26及び
31を接続することが可能となり、バンド1及び
2の両バンドで3点トラツキングを行えるのでト
ラツキング・エラーの小さいバンド切換え回路を
設計することが出来る。しかしながら、上述の回
路は、バンド1とバンド22とで独立の共振回路
を用いている為に可変容量素子を2つ必要とする
ので、回路構成が複雑に成り、コスト高を招くと
いう欠点を有していた。 (ハ) 考案の目的 本考案は上述の点に鑑み成されたもので、単一
の可変容量素子で、かつトラツキング・エラーの
小さいバンド切換え回路を提供せんとするもので
ある。 (ニ) 考案の構成 本考案に係るバンド切換え回路は、単一の同調
用可変容量素子と、第1、第2同調用コイル及び
第1、第2パデイング・コンデンサから成り、前
記可変容量素子に並列接続される直列回路と、前
記可変容量素子の一端に接続される第1及び第2
トリマ・コンデンサと、前記第1及び第2同調用
コイルの接続点に接続される第1スイツチング回
路と、前記第2トリマ・コンデンサの他端に接続
される第2スイツチング回路とを備える。 (ホ) 実施例 第4図は本考案の一実施例を示すもので、48
は同調用の可変容量素子、49及び50は前記可
変容量素子48に並列接続される第1及び第2の
同調用コイル、51及び52はそれぞれ前記第1
及び第2同調用コイル49及び50に直列接続さ
れる第1及び第2パデイング・コンデンサ、53
及び54は前記可変容量素子48の一端に接続さ
れる第1及び第2トリマ・コンデンサ、55及び
56はそれぞれ前記第1及び第2トリマ・コンデ
ンサ53及び54に並列接続された第1及び第2
コンデンサ、52は前記第1及び第2同調用コイ
ル49及び50の接続点に接続され、ダイオード
58乃至61から成る第1スイツチング回路、6
2は前記第2トリマ・コンデンサ54及び第2コ
ンデンサ56の接続点に接続され、ダイオード6
3乃至66から成る第2スイツチング回路、67
は結合コンデンサ68を介して、前記可変容量素
子48にベースが接続される発振用トランジス
タ、69及び70は前記トランジスタ67のベー
ス・バイアスを設定する抵抗、及び71は前記ト
ラジスタ67の入力容量の影響を減少させるコン
デンサである。そして、前記第1及び第2同調用
コイル49及び50、前記第1及び第2パデイン
グ・コンデンサ51及び52は直列回路72を構
成し、該直列回路72、前記可変容量素子48、
前記第1及び第2トリマ・コンデンサ53及び5
4、前記第1及び第2コンデンサ55及び56、
前記第1及び第2スイツチング回路52及び62
は発振周波数決定回路73を構成し、前記トラン
ジスタ67、前記抵抗69及び70、及び前記コ
ンデンサ71は発振回路74を構成する。 上述の発振回路はクラツプ型のものであり、発
振周波数決定回路73の第1及び第2スイツチン
グ回路52及び62をオン・オフさせることによ
り、バンド1及び2を選択出来る様に成されてい
る。すなわち、バンド1を選択する場合、第1端
子75に正の直流電圧を印加して、電流をダイオ
ード58乃至61を通してアースに流れる様に
し、点Cを高周波的に接地する。そうすると、第
2同調用コイル50及び第2パデイング・コンデ
ンサ52の両端が接地されるので、該第2同調用
コイル50及び該第2パデイング・コンデンサ5
2は働らかなくなる。また、この時、第2端子7
6には正の直流電圧が印加されていず、第2スイ
ツチング回路62はオフしているので、第2トリ
マ・コンデンサ54及び第2コンデンサ56が開
放されている。この結果、発振周波数は、可変容
量素子48、第1同調用コイル49、第1パデイ
ング・コンデンサ51、第1トリマ・コンデンサ
53、及び第1コンデンサ55で決定され、バン
ド1の発振周波数01は となる。ただし、L3は第1同調用コイル49の
インダクタンス、CP3,CT3,C3及びCVはそれぞ
れ第1パデイング・コンデンサ51、第1トリ
マ・コンデンサ53、第1コンデンサ55及び可
変容量素子48の容量である。 また、バンド2を選択する場合、第2端子76
に正の直流電圧を印加して、電流をダイオード6
3乃至66を通してアースに流れる様にし、点d
を高周波的に接地する。そうすると、第2トリ
マ・コンデンサ54及び第2コンデンサ56の他
端dが接地されるので、該第2トリマ・コンデン
サ54及び該第2コンデンサ56が可変容量素子
48、第1トリマ・コンデンサ53及び第1コン
デンサ55に並列接続されることになる。また、
この時、第1端子75には正の直流電圧が印加さ
れていず、第1スイツチング回路52はオフして
いるので、第2同調用コイル50及び第2パデイ
ング・コンデンサ52が第1同調用コイル49及
び第1パデイング・コンデンサ51に直列接続さ
れることになる。この結果、発振周波数は、可変
容量素子48、第1及び第2同調用コイル49及
び50、第1及び第2パデイング・コンデンサ5
1及び52、第1及び第2トリマ・コンデンサ5
3及び54、第1及び第2コンデンサ55及び5
6で決定され、バンド2の発振周波数02は となる。ただし、CP=CP3・CP4/CP3+CP4、L4は第2同
調 用コイル50のインダクタンス、CP4,CT4及びC4
はそれぞれ第2パデイング・コンデンサ52、第
2トリマ・コンデンサ54及び第2コンデンサ5
6の容量である。 上述の回路は、バンド1を高い周波数帯とし、
バンド2を低い周波数帯としてあり、バンド1及
びバンド2の両方で3点トラツキングを行う様に
成されている。3点トラツキングは、同調範囲の
3点で受信周波数と発振周波数との差を中間周波
数に正しく一致させることが出来る方法で、同調
用コイルのインダクタンスと直列に容量を入れる
ことにより達成される。その場合、前記容量の値
は、可変容量素子及び周波数の同調範囲によつて
選択される。 すなわち、第4図の場合、バンド1を選択した
時は、第1同調用コイル49に第1パデイング・
コンデンサ51が直列接続されていることによ
り、バンド2を選択した時は、第1及び第2同調
用コイル49及び50に第1及び第2パデイン
グ・コンデンサ51及び52が直列接続されてい
ることにより、3点トラツキングが達成されてい
る。この場合、前記第1パデイング・コンデンサ
51としては、バンド1において最小のトラツキ
ング・エラーとなる様に算出された容量のものが
使用され、前記第2パデイング・コンデンサ52
としては、前記第1パデイング・コンデンサ51
との合成容量がバンド2において最小のトラツキ
ング・エラーとなる様に算出された容量のものが
使用されている。 そして、上述の様に成された回路は、バンド
1、バンド2の順番にトラツキング調整が行なわ
れる。前記トラツキング調整は、バンド1の時、
同調範囲の低い周波数を第1同調用コイル49の
インダクタンスで、高い周波数を第1トリマ・コ
ンデンサ53の容量で設定することにより行なわ
れ、バンド2の時、前記第1同調用コイル49の
インダクタンス及び前記第1トリマ・コンデンサ
53の容量をバンド1の時に調整したままの値に
固定しておき、第2同調用コイル50のインダク
タンス及び第2トリマ・コンデンサ54の容量
で、バンド1の時と同様により高低両周波数の設
定が行なわれる。 第5図は、第4図で使用した発振回路とは異な
るコルピツツ型の発振回路を示すもので、77は
発振回路の増幅器と成るトランジスタ、78は前
記トランジスタ77のコレクタ・エミツタ間に設
けられた同相帰還回路、及び79は発振周波数を
決定する共振回路である。 これは、共振回路79の共振周波数成分だけを
トランジスタ77及び同相帰還回路78で構成さ
れたループ内に繰り返し通すことにより、前記周
波数成分の正弦波を発振出力として得る様にした
ものである。 この様な発振回路をバンド切換え回路として使
用する場合は、第6図に示す如く構成すれば良
い。第6図において、発振回路84は第5図に示
すコルピツツ型発振回路であり、発振周波数決定
回路90は、第5図の共振回路79に対応し、第
4図の発振周波数決定回路73と基本的に同一の
ものである。第6図の発振周波数決定回路90の
場合、スイツチング回路がダイオードからトラン
ジスタに置換され、可変容量素子がバリコンから
可変容量素子ダイオードに置換されたものであ
る。一般にトランジスタは高周波的なオン抵抗が
ダイオードに比べてかなり小さいので、第6図の
様にスイツチング回路にトランジスタを使用する
ことにより、前記オン抵抗の影響で発振周波数決
定回路90のQが低下し、発振回路の発振周波数
の安定性が損なわれる様なことが無くなる。この
場合、トランジスタのコレクタ容量が発振周波数
に影響を及ぼす可能性があるが、端子80からト
ランジスタ81乃至83のコレクタに直流電圧を
印加すれば、前記コレクタ容量を減少させること
が出来る。また、トランジスタ83はバンド1の
受信時に、バンド2の時に使用するコイル85が
誤動作しない様に設けられており、トランジスタ
81と共に端子86に印加される電圧でオンする
様に成されている。尚、可変容量素子として可変
容量ダイオード87を使用しているので、該可変
容量ダイオード87の容量を変化させるチユーニ
ング用の直流電圧を印加する為の端子88が設け
られている。また、第5図において、第4図と同
一の回路素子には同一の図番が付してある。 更に、3バンド以上のバンド切換え回路を構成
する場合は、2バンドの直列回路72に同調用コ
イル及びパデイング・コンデンサを更に直列接続
すると共にトリマ・コンデンサ及びコンデンサを
可変容量素子に並列接続し、前記同調用コイル及
びパデイング・コンデンサと前記トリマ・コンデ
ンサ及びコンデンサとを選択的に接地するスイツ
チング回路を設ければ良い。 (ヘ) 考案の効果 以上述べた如く、本考案に依れば、単一の可変
容量素子で多バンドを受信出来る受信機のバンド
切換え回路が提供出来るという利点を有する。ま
た、それぞれのバンドに3点トラツキングを行う
為のパデイング・コンデンサを設けることが可能
であるので、トラツキング・エラーが小さく出来
るという利点を有する。
第1図は発振回路の原理を示す回路ブロツク
図、第2図及び第3図は従来例を示す回路図、第
4図は本考案の一実施例を示す回路図、第5図は
コルピツツ型発振回路を示す回路図、及び第6図
は本考案の別の実施例を示す回路図である。 主な図番の説明、48……可変容量素子、4
9,50……同調用コイル、51,52……パデ
イング・コンデンサ、53,54……トリマ・コ
ンデンサ、52,62……スイツチング回路。
図、第2図及び第3図は従来例を示す回路図、第
4図は本考案の一実施例を示す回路図、第5図は
コルピツツ型発振回路を示す回路図、及び第6図
は本考案の別の実施例を示す回路図である。 主な図番の説明、48……可変容量素子、4
9,50……同調用コイル、51,52……パデ
イング・コンデンサ、53,54……トリマ・コ
ンデンサ、52,62……スイツチング回路。
Claims (1)
- 多バンド受信機の受信バンドを切換える為のバ
ンド切換え回路であつて、単一の同調用可変容量
素子と、第1、第2同調用コイル及び第1、第2
パデイング・コンデンサから成り、前記可変容量
素子に並列接続される直列回路と、前記可変容量
素子の一端に接続される第1及び第2トリマ・コ
ンデンサと、前記第1及び第2同調用コイルの接
続点に接続される第1スイツチング回路と、前記
第2トリマ・コンデンサの他端に接続される第2
スイツチング回路とを備え、前記第1スイツチン
グ回路を導通状態にした時にバンド1を、前記第
2スイツチング回路を導通状態にした時にバンド
2を選択する様にしたことを特徴とする多バンド
受信機のバンド切換え回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20259083U JPS60111122U (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | バンド切換え回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20259083U JPS60111122U (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | バンド切換え回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60111122U JPS60111122U (ja) | 1985-07-27 |
JPH0115237Y2 true JPH0115237Y2 (ja) | 1989-05-08 |
Family
ID=30765030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20259083U Granted JPS60111122U (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | バンド切換え回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60111122U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0416509Y2 (ja) * | 1986-01-09 | 1992-04-14 | ||
US4996599A (en) * | 1989-04-14 | 1991-02-26 | Rca Licensing Corporation | Television tuner oscillator with three point tracking |
-
1983
- 1983-12-27 JP JP20259083U patent/JPS60111122U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60111122U (ja) | 1985-07-27 |
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