JPH01152234A - グレー発色アルミニウム合金 - Google Patents

グレー発色アルミニウム合金

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JPH01152234A
JPH01152234A JP31297187A JP31297187A JPH01152234A JP H01152234 A JPH01152234 A JP H01152234A JP 31297187 A JP31297187 A JP 31297187A JP 31297187 A JP31297187 A JP 31297187A JP H01152234 A JPH01152234 A JP H01152234A
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Takeshi Tanaka
武司 田中
Tsutomu Murai
勉 村井
Satoru Hanaki
悟 花木
Hiroshi Nakahira
中平 昊
Yuichi Yamashita
友一 山下
Ichiro Ishimoto
一郎 石本
Yoshihiro Yoshida
吉田 善博
Masayuki Kurishima
栗島 正之
Takashi Yamamoto
隆 山本
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) 本発明は、Feを発色の主成分とするグレー発色アルミ
ニウム合金に係り、さらに詳しくは、陽極酸化処理によ
って色むらのない青味を帯びた濃いグレーに均一に発色
し、しかも押出し性と共に強度、耐食性に優れる時効硬
化型のアルミニウム合金に関し、特に押出し成形後のア
ルミニウム形材を陽極酸化処理の段階でグレーに発色さ
せるのに利用されるグレー発色アルミニウム合金に関す
るものである。 (従来の技術) サツシ材、パネル材、門扉等の建築用材料などのアルミ
ニウム製品では、種々の色調のものが要望されており、
グレーに対する強い要求もある。 グレーでは、淡いものや赤味、黄味を帯びたものよりむ
しろ、青味の強い色調、濃い色調のものが特に強く要望
されている。 従来、アルミニウム合金に表面処理を施し1着色させる
方法には、−船釣合金を用いて色調に応じた特殊な浴組
成、処理条件を適用することによって目的とする色調を
得る方法、および自然発色する合金を用いて陽極酸化処
理によってそれぞれの色調を得る方法が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、上記方法のうち、−船釣な合金を用いる前者の
方法では、グレーの中でも無彩色や濃い色調に仕上げる
ことが非常に難かしい。 一方、陽極酸化処理による自然発色を利用する後者の方
法は、一般に耐候性、耐食性に富んでいるため、近年建
築用材料等への使用が多くなってきている。しかし、添
加合金元素の種類や量、熱処理方法、陽極酸化処理方法
等によって、陽極酸化皮膜処理後の色調が変化するため
、色調の均一化や合金としての各種特性と希望する色調
とのバランス調整など合金成分設計が一般に難かしい。 すなわち、Al中に発色成分としてSiを添加したへ交
−Si系合金、あるいはこれにMgを添加して時効硬化
型合金としたAl−31−Mg系合金では、陽極酸化処
理によってグレーに発色することが知られているが、濃
い色調のグレーを得るには合金中のSi含有量を高くせ
ねばならず、Si量の増加は合金の耐食性、耐候性を阻
害する。さらに、これら系の合金は陽極酸化処理によっ
て黄味、赤味の強いグレーに発色し、要望の強い青味を
帯びたすっきりしたグレーの色調が得られない等の問題
点があった。 また、発色成分としてFeを添加したAl−Fe系合金
では、硫酸溶液中での通常のアルマイト処理によって青
味を帯びた濃いグレーの色調が得られるが、Al−Fe
系合金は時効硬化しないタイプである上に、この系の発
色要素となる金属間化合物は不安定で、その分布状態や
粒径を均一にコントロールすることが困難なため、色む
らが発生しやすいという問題点があった。 なお1時効硬化型合金であるA n −M g −5i
系合金にFeを発色成分として添加した場合には、目的
とする濃い色調のグレーが得られないばかりか、Feの
添加によって時効硬化性が劣化し、熱処理後も十分な強
度が得られないと懸念されていたため、実用化された例
はない。 これは、Feは発色要素であるAJ16Feを形成する
よりもAl−Fe−3i系の金属間化合物を形成し易い
ため、Feを添加しても発色要素のAl6Feはあまり
形成されない上、硬化要素であるMg2Siをも減少さ
せる結果、色調はほとんど改善されず、しかも強度が劣
化するものと考えられているからである。 (発明の目的) 本発明は、従来のグレー発色アルミニウム合金の上記問
題点を解決すべくなされたものであって、その目的とす
るところは、Feを発色の主成分とし陽極酸化処理によ
って色むらのない青味を帯びた濃いグレーに均一に発色
すると共に、押出し性1強度、耐食・耐候性に優れた時
効硬化型のアルミニウム合金を提供することにある。
【発明の構成】
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記目的を達成するため、合金成分、熱処
理方法等が陽極酸化処理による発色の色調やその安定性
、均一性さらには押出し性1時効硬化性等に与える影響
について鋭意検討した結果、目的とする赤味、黄味のな
い無彩色もしくは青味を帯びた濃いグレーの色調を得る
には、Feを主発色成分として用いることが最も有効で
あり、AfL−Fe系合金の非熱処理性と色むら発生の
問題点については、Al−Fe系合金にStおよびMg
を特定量添加することによって時効硬化性を与えること
ができるとともに、Al−Fe系合金の発色むらをも解
消できるという全く新しい知見を得るに到った。また、
さらにCoを添加することによって、−層青味の強い色
調、濃いグレーの色調が得られ、発色の安定性も増すこ
とをも見出した。 本発明に係るグレー発色アルミニウム合金は、上記の知
見に基づくものであって、重量%で、Fe:0.80〜
2.2%、Si:0.40〜1.2%、Mg:0.25
〜0.7%、さらに必要に応じてCo:0.05〜1.
0%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなる
ことを特徴としている。 以下に、本発明に係るグレー発色アルミニウム合金の成
分値(重量%)の限定理由等について述へる。 Fe:0.80〜2.2% Feは、A16FeおよびAl−Fe−Si系の金属間
化合物を形成し、陽極酸化処理によってグレーに発色す
る主要素であるが、0.80%未満ではグレーの色調が
得られず、逆に2.2%を超えた場合には押出し性が劣
化するばかりでなく、時効硬化性が劣化し、時効処理後
の強度が低下し、6063合金に匹敵する強度が得られ
ない。 Si:0.40〜1.2% Siは、時効硬化要素であるMg2Siを形成すると共
に単体のSiにより強度を増す効果があり、0.40%
未満では6063合金と同等の強度が得られず、1.2
%を超えると押出し性が阻害されると共に、陽極酸化処
理に際してSiによる自然発色効果で、黄味の強い色調
となり、目的とする青味を帯びた濃いグレーの色調が得
られなくなる。 Mg:0.25〜0.7% Mgは前述のSiと共に所定の強度を得るのに必要であ
るが、0.25%未満ではその効果が期待できず、0.
7%を超えると押出し性を劣化させる。 なお、陽極酸化処理による色調に及ぼすMgの影響は比
較的少ない。 Co:0.05〜1.0% COは、添加によってさらに青味の強い色調、濃いグレ
ーの色調が色むらなく、安定して得られる効果があるの
で必要に応じて合金中に添加することができるが、0.
05%未満ではその効果がなく、1.0%を超えた添加
は効果が飽和し、それ以上の添加効果がない。 なお、COは時効硬化性に対する影響が少なく、この範
囲の添加量であれば添加しても時効処理後の強度の低下
をもたらさない。 本発明合金は上記の組成を有するものであるが、その他
の成分としてTiあるいはZrを添加することができる
。すなわちTiやZrは鋳塊の結晶粒を微細化する働き
があり、ビレットから押出した形材を陽極酸化処理した
際の色調をより均一にする効果があるので必要に応じて
0.01〜062%程度添加してもよい。 以下に、本発明合金の特性についてさらに詳しく述べる
。 本発明合金は、時効硬化性を有しない、Feを主発色成
分とする従来のAl;L−Fe系合金に、時効硬化性と
発色の安定性、均一性を付与したものであって、A、Q
−Fe系合金にMgと、従来のAl−Mg−Si系合金
例えば6063合金より多くのStを添加することによ
ってMg2Siを形成せしめてこれを硬化要素とし、F
eの存在下でAM−Fe−3t系金全屈化合物の形成に
よって不足するMg2Siを形成するためのSi量およ
び遊離Si量を、前述した多口のSiで補ったものと言
うことができる。 すなわち、本発明合金はFeを主発色成分とするグレー
発色合金では始めて時効硬化を可能としたものであって
、人工時効処理を施すことによって6063合金並みの
強度を得ることができ、サツシ材等にも薄い肉厚で使用
することができる。また、前述のようにMg2Siを硬
化要素としているため押出し性に優れ、加工時の生産性
が高く、極めて使用しやすい合金となっている。 また、本発明合金はStの添加によってFeを主発色成
分としながらも色むらが発生しにくく、色調の安定性に
も優れたものとなっているが、これはAJ16 Feの
生成とともにAl−Fe−3i系金金属化合物の生成も
、色調の均一性、安定性の改善に寄与しているものと考
えられる。 なお、鋳造された本発明アルミニウム合金ビレットの均
質化熱処理温度については、400℃未満では均質化の
効果が不十分であり、色むら欠陥の発生が顕著となり、
550°C超過では発色要素であるAl、FeがAl3
Feに変化するためグレーの色調が得られなくなる。し
たがって、均質化熱処理は400°C以上550℃以下
の温度範囲で行うのが望ましく、さらには450°C以
上で行うのが色調の均一性の点でより好ましい。 なお、本発明に係る合金による押出し形材を表面処理す
るにあたっては、脱脂、エツチング、スマット除去を常
法に従って行い、陽極酸化処理も硫酸浴など通常使用さ
れている方法によって行うものであり、処理条件に格別
の限定はない。 〔実施例〕 以下に、実施例と比較例によって本発明の優位性をさら
に具体的に示す。 第1表に示す各組成のアルミニウム合金を鋳造速度10
0mm/minで160mm径のビレットに鋳造し、5
00°CXl0時間の均質化熱処理を施した後、470
°CでC型形状の建材用型材に押出し加工した。次いで
190°OX2.5時間の人工時効処理を施し、20°
Cの130 g/l硫酸浴中で、電流密度1.50A/
cim2で50分間陽極酸化処理を行うことによって約
20JLmの厚さの皮膜を形成させてその色調を、スガ
試験機製測色色差計を用いて測定し、JIS  Z87
29に規定されるL 値およびb 値で表記した。 ここで比較合金G、Hは従来のAfL−5t系の合金で
あり、本発明合金A−Fと同様の方法で陽極酸化処理を
施し、同様に色調を測定した。 なおL 値は明度を表わすものでL 値が高いものが白
であり、L 値が低くなる程黒いものを表わす。また、
b 値については色相を表わし、b8値の高いものは黄
色を、逆に低いものは青いことを表わすもので、b 値
がOに近い程無彩色に近いことを表わす。 この結果は第1表中に併せて示すように、本発明で特定
した範囲内の成分を有する本発明合金A−Fでは無彩色
に近い濃いグレーに発色し、特にCOを含有する本発明
合金り、E、Fでは青味の強い濃いグレーに発色した。 これに対し、Fe、Coを含有しないAl−51−Mg
系の比較合金Gでは、特に黄味を帯びた色調に発色する
結果となった。 次に、第1表の合金のうち本発明合金C,F、比較合金
G、Hのビレットに対して押出し前に400.500.
530℃の各温度でそれぞれ10時間の均質化熱処理を
行った。次いで470°Cの押出し温度でソリッド形状
に押出し、190’CX2.5hrの人工時効処理を施
した。これを130 g/文の硫酸浴中で、前回と同様
に陽極酸化処理を行ない、色調の測定を行った。 その結果は第1図に示すとおりで、本発明合金C,F、
特にCOを含有するFは、第1図(a)で判るようにA
!;L−5i−Mg系の比較合金G。 Hよりも濃いグレーに発色し、特に色むら防止の観点で
好ましい均質化熱処理温度域である450°C以上にお
いて、本発明合金の優位性が著しいことが確認された。 また色相についても本発明合金C,F、特にCOを含有
するFは、第1図(b)に見るように比較合金G、Hに
くらべより無彩色あるいは青味を帯びた色調に発色して
おり、その色相の差は前述の好ましい温度域である4 
50 ’O以上の均質化熱処理を施した場合に、さらに
顕著になることが判った。さらに、本発明合金C,Fは
熱処理温度の変動に対する色相の変化が少なく、安定し
た色調を得る上で工業的にも極めて有利であることが確
認された。 なお、これら合金の強度については、500℃において
均質化熱処理を実施したものについて引張試験を実施し
た結果、本発明合金C,F、比較合金G、Hの引張強度
はそれぞれ23Kgf/ m mノ 、22Kgf/m
m、21Kgf/mm′ 、23Kgf/mm2であり
、いずれも6063合金と同等の値を示した。 最後に、第1表の合金のうち本発明合金C,Fおよび比
較合金G、Hのビレットを500°CX10時間の均質
化熱処理の後、ビレット温度を変化させることにより押
出し直後の形材温度を変化させて、ソリッド形状に押出
し、第1図の場合と同様の方法で人工時効処理および陽
極酸化処理を実施し、同様に色相を測定した。 その結果は、第2図に示すとおりで、本発明合金C,F
は従来のA fL −S ’i −M g系合金である
比較合金G、Hにくらべ、はとんど無彩色に発色してお
り、しかも押出し温度の変化に対する色相の変化が極め
て少なく、本発明合金は押出し温度条件の変動に対して
も色調が安定していることが判明した。一般に押出し温
度条件は、押出し材の形状や押出し難易度によって変化
することが多いものであり、本発明合金はこの点におい
ても製造上極めて有利な特徴を備えていることが確認さ
れた。 なお、これら合金の耐食性についても本発明台金A−F
はいずれも良好であり、JISH8601(アルミニウ
ム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜)におけるKL
2を満足することを確認した。
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明に係わるグレー発色アルミニ
ウム合金は、AJI−Fe合金に特定範囲のSi、Mg
を添加することによって、Feを主発色成分とする合金
に時効硬化性と発色の均一性、安定性を付与したもので
あり、人工時効処理によって6063合金と同等の強度
が得られると共に押出し性、耐食、耐候性にすぐれ、陽
極酸化処理によって従来のAl−3i −Mg系合金等
では得られなかった無彩色あるいは青味がかった濃いグ
レーに発色し、しかも発色むらがなく、均質化熱処理条
件や押出し温度条件等製造条件面でのばらつきに対して
も安定した色調が得られるなど数多くの特長を備えたも
のであり、建材用等を中心に広い用途が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は陽極酸化処理後の色調に及ぼす
合金成分とビレットの均質化熱処理温度の影響を示すグ
ラフ、第2図は同じく陽極酸化処理後の色調に及ぼす合
金成分と押出し温度の影響を示すグラフである。 特許出願人   三協アルミニウム工業株式会社代理人
弁理士  小  塩   豊 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、Fe:0.80〜2.2%、Si:0
    .40〜1.2%、Mg:0.25〜0.7%を含有し
    、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴と
    するグレー発色アルミニウム合金。
  2. (2)重量%で、Fe:0.80〜2.2%、Si:0
    .40〜1.2%、Mg:0.25〜0.7%、Co:
    0.05〜1.0%を含有し、残部Alおよび不可避的
    不純物からなることを特徴とするグレー発色アルミニウ
    ム合金。
JP31297187A 1987-12-10 1987-12-10 グレー発色アルミニウム合金 Granted JPH01152234A (ja)

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