JPH01150900A - 放射性廃棄物焼却処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は放射性有機廃溶媒を処理する装置に関するもの
であり、特にシンチレーション測定装置から排出される
測定法の廃液（以下、放射性有機廃溶媒と記す）を燃焼
して処理する放射性廃棄物焼却処理装置に関するもので
ある。

（従来の技術） 放射性有機廃溶媒はトルエン、キシレンを主成分とする
溶媒であり焼却炉における処理が昭和５４年から法律上
可能となっているが、焼却速度が速い危険物であり、そ
のまま通常の焼却炉で焼却すると５００〜１０００°Ｃ
の比較的低温で瞬間的に燃焼してしまういわゆる爆燃と
なりがちで危険であった。

このため別途補助燃料を使用して廃溶媒を少量ずつ焼却
できる専用の焼却装置が必要であった。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、放射性廃棄物取扱い施設においては、放射性
有機廃溶媒が発生する他に、ポリエチレンウェス等の可
燃性の放射性雑固体廃棄物が別途発生するため、これら
雑固体廃棄物を処理する焼却炉が必要な場合があった。

ところが放射性有機廃溶媒も処理する必要がある場合は
、放射性雑固体廃棄物用の焼却ろの他に、別途専用の焼
却装置を設けなければならず、不経済であり、運転・管
理にも手間が増える欠点があった。さらに専用の焼却装
置を使用する場合には、補助燃料も必要となるため、処
理コストの点からも効率的な方法といえなかった。

本発明の目的は上述した不具合を解消して、放射性雑固
体廃棄物の焼却と同時に、放射性有機廃溶媒を同じ焼却
炉中で焼却することができる焼却処理装置を提供しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明の放射性廃棄物焼却処理装置は、放射性の可燃性
雑固体廃棄物と放射性有機廃溶媒を焼却するための共通
の焼却ろと、放射性有機廃溶媒を貯留する廃液タンクお
よび焼却ろのほぼ中央部のろ壁に設けられ、炉内に放射
性有機廃溶媒を液滴状に供給する廃液バーナからなる放
射性有機廃溶媒供給装置と、焼却ろからの燃焼排ガス中
の放射性物質を除塵するためのセラミックフィルターと
、排ガスを吸引して外部へ排出する排ガスプロワを具え
ることを特徴とするものである。

（作　用） 上述した構成において、放射性有機廃溶媒を雑固体と混
焼させることにより、補助燃料なくして火種が常に存在
することとなり確実に着火するとともに、完全燃焼が可
能となる。また、放射性有機廃溶媒の焼却炉への供給を
液滴状で行なっているため、爆燃の危険性はないととも
に、供給用の廃液バーナーを焼却ろのほぼ中央部、望ま
しくは燃焼用空気流入口と燃焼排ガス出口の中間部に設
けることにより、放射性有機廃溶媒を燃焼させても雑固
体廃棄物との混焼により焼却炉全体をほぼ均一に昇温す
ることができる。

さらに、廃液バーナを下方に向けて望ましくは４５°傾
斜させて炉壁に設けた場合は、焼却炉全体をより均一に
昇温可能となるため好ましい。

（実施例） 第１図は本発明の放射性廃棄物焼却処理装置の一例を示
す図である。本実施例においては、雑固体廃棄物を一袋
毎ろの上部の雑固体投入機１４より投入し焼却する焼却
炉１のほぼ中央部に、放射性有機廃溶媒を焼却炉ｌ内に
液滴状で供給するための廃液バーナ２を設けている。こ
の廃液バーナ２は焼却炉１のろ壁に対して４５°傾けて
ろ床に向けて設けられるとともに、ポンプ４および供給
弁５を介して廃液タンク３と接続され、さらに所定の空
気を供給可能なように構成されている。この構造により
、ポンプ４により廃液タンク３から一定圧で供給される
放射性有機廃溶媒を供給弁５の制御のもとて廃液バーナ
２に供給すると同時に空気を供給することにより、液滴
状の放射性有機廃溶媒を焼却炉１内に供給可能となる。

焼却炉ｌの排ガス出口はセラミックフィルタフの排ガス
人口８と接続するとともに、セラミックフィルタフの排
ガス出口９は冷却装置１０、排ガスフィルタ１１、排ガ
スプロワ１２を介して排ガスを大気中に放出可能なよう
に構成している。セラミックフィルタ７は焼却炉１内の
可燃性の雑固体廃棄物と放射性有機廃溶媒との混焼によ
り発生した燃焼排ガスを除塵するためのものであり、通
常のセラミックフィルタを使用することができる。除塵
後の排ガスは冷却装置１０により冷却された後、高性能
粒子用フィルタからなる排ガスフィルタ１１を通過させ
ることにより、排ガスを再除塵する。

排ガスフィルタ１１を通過した排ガスは排ガスプロワ１
２により大気中に放出される。なお、本実施例では、排
ガスプロワ１２の予備として排ガスプロワ１２と並列に
排ガス補助ブロワ１３を設けている。

上述した構成の本発明の放射性廃棄物焼却処理装置にお
ける実際の焼却作業は以下のようになる。

まず、可燃性の雑固体廃棄物は焼却炉が予熱された後、
焼却炉上部より投入され着火し燃焼を開始する。一方、
供給弁５を開き、廃液バーナ２から所定量の放射性有機
廃溶媒を空気と共に液滴状に焼却炉ｌ内に供給する。こ
れにより、雑固体廃棄物と放射性有機廃溶媒を混焼する
。混焼後の排ガスはセラミックフィルタ７および、排ガ
スフィルタ１１で除塵した後排ガスプロワ１２により大
気中へ放出される。

（発明の効果） 以上詳細に説明したところから明らかなように、本発明
の放射性廃棄物焼却処理装置によれば、放射性有機廃溶
媒と可燃性の放射性雑固体廃棄物とを同一の焼却炉で混
焼させることにより、補助燃料無くして火種が常に存在
することとなり確実に着火するとともに、完全燃焼が可
能となる。また、放射性有機廃溶媒の焼却炉への供給を
液滴状で行なっているため、爆燃の危険性はないととも
に、供給用の廃液バーナをろ壁のほぼ中央部に設けるこ
とにより、放射性有機廃溶媒を燃焼させても焼却炉全体
をほぼ均一に昇温することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の放射性廃棄物焼却処理装置の一例を示
す図である。 １・・・焼却炉　　　　　　２・・・廃液バーナ３・・
・廃液タンク　　　　４・・・ポンプ５・・・供給弁　
　　　　　６・・・排ガス出ロア・・・セラミックフィ
ルタ ８・・・排ガス人口　　　　９・・・排ガス出口１０・
・・冷却装置　　　　　１１・・・排ガスフィルタ１２
・・・排ガスプロワ　　　１３・・・排ガス補助プロワ
１４・・・雑固体投入機

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、放射性の可燃性雑固体廃棄物と放射性有機廃溶媒を
   焼却するための焼却ろと、放射性有機廃溶媒を貯留する
   廃液タンクおよび前記焼却ろの中央部のろ壁に設けられ
   、ろ内に放射性有機廃溶媒を液滴状に供給する廃液バー
   ナからなる放射性有機廃溶媒供給装置と、焼却ろからの
   燃焼排ガス中の放射性物質を除塵するためのセラミック
   フィルターと、排ガスを吸引して清浄後の排ガスを外部
   へ排出する排ガスプロワを具えることを特徴とする放射
   性廃棄物焼却処理装置。 ２、前記廃液バーナをろ壁に対して下方に傾けてろ床に
   向けて設けた特許請求の範囲第１項記載の放射性廃棄物
   焼却処理装置。