JPH01146999A - 皮革の模様付け方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、皮革の模様付け方法に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

動物皮革は、クロム等でなめした後、物理的力を加えて
柔軟性を持たせ、させに獣毛や表面の傷等を除去するた
めの皮革表面を薄く切削したり、研摩したりして皮革の
商品価値を高める処理が行われる。

表面処理された皮革は、靴、鞄、財布及び、衣料等、そ
の用途に合わせて染料等により染色されたり模様付けが
行われるが、皮革表面に所望の図形、絵画や模様を描出
すには、手描きや印刷、又は凸型等により所望の模様等
を描出されていた。

しかし、これらの方法により描かれた模様等は印刷が剥
がれ落ちたり、押型により付けられた型が皮革の屈折に
より消えてしまったりして皮革製品の価値を損なう。

また、描かれている模様等が消えない皮革の模様付け方
法として、サンドブラスト法が知られている。この方法
は、表面処理された皮革の表面にサンドマスクを置き、
露出している表面を研摩して粗面、摩耗化させた後、粒
子状の顔料等を吹きつけるか、又はサンドマスクを取り
除いた後で色彩を施して模様を付ける方法である。この
方法は、サンドマスクが皮革表面の表皮に粘着して、サ
ンドマスクのを剥がす時にシミ状の後が残ったり、ある
いはサンドマスク剥離の時に皮革表面がサンドマスクと
一緒に剥がれたりするために、表面処理後の皮革製品の
商品価値が損なわれるという重大な欠点があった。

〔発明の構成と作用〕

本発明は、皮革裏面に模様版を密着させて設置し、皮革
表面に模様版の凹凸模様を表現させて、その表面を切削
又は、研摩することにより皮革表面に切削溝又は、粗面
部を形成して、皮革表面に所望の模様を描くことであり
、さらにこの模様付け方法は、獣毛や表面の傷等を除去
するための表面加工と同時に行うことができる。

本発明に用いる模様版は、ゴム、合成樹脂等の可塑性を
有するもので、表面は所望の図形、絵画等が彫られてい
る。このように凹凸の模様を付けた模様版の上に、なめ
し塑性加工された皮革を密着させて置き、切削装置によ
りその表面を切削すれば、皮革表面の凸部は深く削られ
、凹部は浅く削られるので、皮革表面に切削溝による模
様を形成する。むろん皮革表面の凸部のみ切削してもよ
く、また切削装置の切削刃を、サンドペーパーに替えて
、皮革表面を研摩することにより、皮革表面の凸部に粗
面等を形成して模様付けをしてもよい。

本発明による皮革の模様付け方法を用いることにより、
皮革そのものの切削したい部分の切削により、模様付け
を行うものなので、従来の技術と違い、模様が剥がり落
ちたり、消えてしまうような事はない。

本発明の実施に使用せられる切削装置又は、研摩装置は
、第１図が示すように、回転刃１とこの回転刃１に対向
して送りロール２が配置され、送りロール２の上部に押
えローラー３が設けられてある。本装置の載台４の上に
模様版７と皮革８を密着させて置き、押えローラー３に
より回転刃１に送り出すと、皮革表面が削られ皮革の表
面切削と同時に、切削溝による模様が形成される。図中
５は回転刃の安全カバー、６は動力である。模様版７は
上記装置とは別途に設けてもよく、上記の送りロール２
に巻き付けて使用、あるいは送りロール２の送りベルト
９に設けてもよい。

〔実施例〕

ゴム版に草花模様の図柄を刻削して凹凸の模様版を作成
し、その模様版の上に塑性加工済の皮革を密着させて重
ね、皮革表面に具現せしめた凹凸を皮革表面切削装置に
より皮革表面の凸部を切削すると、皮革表面に、ゴム版
に刻削された草花模様の図柄を形成することができた。

〔発明の効果〕

本発明は、以上の様に皮革に所望の模様が、獣毛や表面
の傷等を除去する作業と同時に形成することができ、模
様付けの際に、表面処理された皮革を傷付けることなく
、商品価値の高い皮革製品を供給することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、皮革表面切削装置の断面図で、第２図は皮革
と模様版を密着させた状態を示す拡大図である。 １…回転刃　２…送りロール　３…押えローラー４…載
台　５…カバー　６…動力 ７…模様版　８…皮革

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 皮革裏面に模様版を密着させて、模様版の凹凸模様を皮
   革表面に表現させた後、皮革表面を切削等して皮革表面
   に切削溝等による図柄等の模様を描出すことを特徴とす
   る皮革の模様付け方法。