JPH01146244A - 低圧水銀蒸気放電ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はガラスバルブ内にアマルガムが収容されている
低圧水銀蒸気放電ランプのアマルガム保持構造の改良に
関する。

（従来の技術） 低圧水銀蒸気放電ランプ、たとえば蛍光ランプにおいて
、近年電球形の蛍光ランプ装置などが市場に出廻ってい
る。上記′４球形蛍光ランプ装置は比較的コンパクトで
光効率の高い光源であって。

直管のガラスパルプをＵ字形やダブルＵ字形などに成形
したガラスパルプが使用されており、排気管の封緘端近
傍などにビスマス・インジウムなどのアマルガムを収容
させて、ガラスパルプの温度が上昇しても水銀蒸気圧が
上がり過ぎて光効率が低下するこト４＜、安定した水銀
蒸気圧が維持され安定した光束が得られる構成忙なって
いる。上記排気管の封緘端近傍のアマルガムだけでは点
灯中の水銀蒸気圧の規制は可能であるが、ランプに通電
を開始した初期に光束が安定するまでの時間が長く、こ
れを短くするために上記放電電極の近傍、たとえば放電
電極を支持する鉄にニッケルめっきを施した内部リード
線などに補助アマルガムを設置し０点灯初期に放電電極
の加熱によって補助アマルガムの水銀を瞬時に放出させ
て光束が安定するまでの立ち上がり特性を向上させる描
成であった。上記封緘端近傍のアマルガム、すなわち主
アマルガムは上記したように一般にビスマス・インジウ
ムなどのアマルガムが使用され、補助アマルガムとして
はモリブデンやステンレス鋼などの基体金属板や網の上
にインジウムをめっきし。

蛍光ランプなどの排気工程やエージング工程などで上記
インジウムが水銀と反応してアマルガムとなったものが
使用されていた。上記補助アマルガムの基体金属として
モリブデンを使用したものは。

内部リード線に上記基体金属を電気溶接などによって接
着する際に、モリブデンと内部リード線の鉄とはその融
点が１，０００°Ｃ以上モリブデンの方が高いから、溶
接がきわめて困難で、たとえ溶接されても強度が不十分
で、ランプ点灯中に外れて補助アマルガムの基体金属が
落下するランプが発生する虞があった。また、補助アマ
ルガムの基体金属にステンレス鋼を使用したものは、内
部リード線との電気溶接は問題ないが、ステンレス鋼は
その表面に緻密な酸化膜が形成されるから直接ステンレ
ス鋼の表面にインジウムをめっきすることが難しく、そ
のためインジウムをめっきする面にあらかじめニッケル
などのめっきを施すなどの表面処理をする必要があった
。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の蛍光ランプなどの低圧水銀蒸気放電ランプは、補
助アマルガムとなるインジウムがめつきされた基体金属
のモリブデンやステンレス鋼が。

内部リード線との電気溶接が困難であって内部リード線
との接着強度が弱かったり、インジウムめっきが困難で
あらかじめニッケルなどのめっきが必要で製造工程が複
雑になる問題があった。

本発明は上記問題点に対してなされたもので。

内部リード線との接着強度が強く、製造工程が簡単な補
助アマルガムの保持構造を有する低圧水銀蒸気放電ラン
プを提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明低圧水銀蒸気放電ランプは、放電電極の近傍に表
面に補助アマルガムとなるインジウムがめつきされた鉄
・ニッケル合金部材が設けられていることを特徴とする
。

（作用） 本発明低圧水銀蒸気放電ランプは、放電電極の近傍のた
とえば内部リード線にインジウムが表面にめっきされた
鉄・ニッケル合金の基体金属の板や網などの部材がとり
つけである。上記基体金属部材のインジウムは低圧水銀
蒸気放電ランプ、たとえば蛍光ランプの製造工程、すな
わち排気工程。

エージング工程で水銀と反応して補助アマルガムとなる
。本発明に使用される補助アマルガムの基体金属の鉄・
ニッケル合金は、モリブデンなどのように内部リード線
に溶接して固定することが困難でなく、接着強度も強い
。またステンレス鋼のようにインジウムをめっきするこ
とが碓しくなく。

前処理の必要がない。したがって、内部リード線との接
着強度が強く、製造工程の簡単な補助アマルガムの保持
構造を有する低圧水銀蒸気放電ランプが得られる。

（実施例） 本発明低圧水銀蒸気放電ランプの詳細について図示の実
施例を参照して説明する。第１図は本発明一実施例の蛍
光ランプを使用したコンパクト形蛍光ランプ装置の一部
切欠斜視図、第２図は上記実施例の蛍光ランプの管形ガ
ラスパルプの端部を拡大して示す一部切欠正面図である
。管形ガラスパルプ（１）は両端に放電電極（２）がと
りつけられたステム（３）が封着されてダブルＵ字形に
曲折されている。

上記管形ガラスパルプ（１）の第１図示の下端部には中
央のＵ字形曲折部（４）と両端の放電電極封着部（５）
とに被冠して口金（６）がとりつけられている。（７）
は口金（６）にとりつけられた口金ピンであって、奥側
に存在する２本のピンは図示してない。放電電極（２）
はステム（３）に植設された内部リード線（８）　、　
（８）にタングステンフィラメント（９）が継線され、
上記フィラメント（９）に電子放射性物質が被着されて
構成されている。ガラスパルプ（１）の内面には蛍光体
被膜αＱが被着されている。０υはステム（３）の排気
管。

（１カは排気孔を示す。放電電極（２）の近傍の上記放
電電極（２）を支持する片側の内部リード線（８）に補
助アマルガム０階を被着したたとえば板状などの部材Ｉ
がとりつけである。上記板状部材側の補助アマルガム０
咄よ、蛍光ランプを点灯した際の光出力の立ち上がり特
性を向上させる効果がある。排気管αυ内に主アマルガ
ムＱ９が封入されており、排気管αυの放電空間側はや
や狭乍されゼ狭幇部α６）が形成されており、主アマル
ガムα９の放電空間への逸脱をえばコンパクト形蛍光ラ
ンプ装置αηの蛍光ランプラムをめっきし、蛍光ランプ
０印の製造工程の排気工程やエージング工程で、上記イ
ンジウムが水銀と反応して上記補助アマルガム（１階と
なる。

本発明者らは、補助アマルガムがめつきされる鉄・ニッ
ケル合金の基体金属の部材と上記鉄にニッケルめっきし
た内部導入線との溶接強度について試験した。試験は上
記鉄にニッケルめっきした内部導入線に幅２朋、厚さ３
０μｍの鉄・ニッケル合金の板材を電気溶接して溶接点
に引張り張力を加え１００枚の試験片について剥離強度
（ｋｇ−ｆ）を試験した。比較用に従来のモリブデンの
上記と同様寸法の板材についても試験した。その結果の
平均値を下記表に示す。

表 上記表から明らかな通り、鉄・ニッケル合金はモリブデ
ンに比べて、鉄にニッケルめっきした内部導入線との溶
接の強度がきわめて強い。なお。

板材の材質それぞれの強度の個々値の偏差は近似してい
た。つぎに本発明者らは鉄・ニッケル合金の基体金属の
板にインジウムをめっきし、その緻密度についてステン
レス鋼の基体金属板にインジウムめっきしたものと比較
した。その結果、ステンレス鋼板にニッケルめっきした
ものにインジウムをめっきしたものは、ステンレス鋼板
に直接インジウムをめっきしたものよりインジウムめっ
きの緻密度は良好であったが、鉄・ニッケル合金の基体
金属板にインジウムをめっきしたものは、上記ステンレ
ス鋼板にニッケルめっきした基体金属板にインジウムを
めっきしたものよりさらにインジウムのめつき膜が緻密
で外観も良好であった。

さらに本発明者らは鉄・ニッケル合金の基体金属の表面
にインジウムめっきした部材を内部導入線にとりつけ補
助アマルガムとした本発明低圧水銀蒸気放電ランプ、た
とえば蛍光ランプを製造し。

従来のモリブデンとステンレス鋼との基体金属にインジ
ウムめっきした蛍光ランプとともに点灯して１点灯経過
時間ごとのスイッチ・イン後初光束（１００時間点灯後
の安定した光束）の８０％値に立ち上がるまでの時間（
秒）を試験した。その結果を第３図に示した。第３図は
横軸に点灯経過時間（時間）をとり、縦軸にスイッチ・
イン後上記初光束の８０％値に立上がるまでの時間（秒
）をとった特性曲線図であって１曲線（Ａ）は本発明１
曲線（Ｂ）は基体金属としてモリブデンの部材を用いた
もの１曲線（Ｃ）は基体金属としてステンレス鋼の部材
を用いたものである。第３図から明らかなように２点灯
経過時間がたとえば６，０００時間点灯後においても曲
線（Ａ）は２８秒程度で初光束の８０％値になり９点灯
経過時間がＯのときの２５秒に比べて３秒程度の劣化で
ある。これに比べて曲線（Ｂ）は点灯経過時間が６，０
００時間のとき３０秒程度で初光束の８０％値になり１
点灯経過時間がＯのときの２６秒に比べて４秒の劣化で
あり０曲線（Ｃ）は点灯経過時間が６，０００時間のと
き３５．８秒程度で初光束の８０％値になり２点灯時間
が００ときの２９秒に比べて６．８秒劣化している。す
なわち１本発明低圧水銀蒸気放電ランプ、たとえば蛍光
ランプは従来のものに比べて点灯経過時間が長くなって
も光束の立ち上がり時間が短くきわめて良好な特性を示
した。なお１本発明は上記実施例で説明したコンパクト
形蛍光ランプ装置の蛍光ランプに限るものではなく、た
とえば電球形蛍光ランプ、放電路を形成する発光内管を
グローブ内で開放してグローブによって最冷部温度の規
制をした構成の蛍光ランプ、殺菌灯などの特殊または一
般の低圧水銀蒸気放電ランプの補助アマルガムに適用し
ても全く同等の効果を得ることができ、上記補助アマル
ガムの基体金属の形状も実施例に示したものの他、箔状
でも網状でも効果に変りはない。

〔発明の効果〕

本発明低圧水銀蒸気放電ランプは放電電極の近傍に表面
に補助アマルガムとなるインジウムがめつきされた鉄・
ニッケル合金部材が設けられていることを特徴とし、ラ
ンプの排気工程などでアマルガムとなるインジウムがめ
つきされた鉄・ニッケル合金の基体金属部材が、モリブ
デンなどの様に内部リード線のたとえば鉄と融点がかけ
離れて高くないから、電気溶接などによって容易にとり
つけることができ溶接強度も容易に強くすることが可能
で、しかも鉄・ニッケル合金は何らの前処理をすること
なくインジウムをめっきすることができ、したがって内
部リード線と溶接強度が強く。

インジウムめっきの容易な基体金属の補助アマルガムを
有する改良された低圧水銀蒸気放電ランプが得られる効
果を有している。さらに本発明低圧水銀蒸気放電ランプ
は、従来のものに比べて点灯経過時間が長くなっても光
束の立ち上がり時間が短いという効果も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の蛍光ランプを使用したコンパ
クト形蛍光ランプ装置の一部切欠斜視図。 第２図は上記実施例の蛍光ランプの管形ガラスパルプの
端部を拡大して示す一部切欠正面図、第３図は横軸に点
灯経過時間をとり縦軸にスイッチ・イン後の初光束の８
０％値に立ち上がるまでの時間をとった特性曲線図であ
る。 （１）・・・・・・管形ガラスパルプ。 （２）・・・・・・放電電極、（８）・・・・・・内部
リード線。 α０・・・・・・排気管、　　　　α■・・・・・・補
助アマルガム。 Ｉ・・・・・・部材、（１つ・・・・・・主アマルガム
。 αＤ・・・・・・コンパクト形蛍光ランプ装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガラスパルプ内に放電電極とアマルガムとが収容されて
   いる低圧水銀蒸気放電ランプにおいて、上記放電電極の
   近傍に表面に補助アマルガムとなるインジウムがめつき
   された鉄・ニッケル合金部材が設けられていることを特
   徴とする低圧水銀蒸気放電ランプ。