JPH0114388Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0114388Y2 JPH0114388Y2 JP1984055463U JP5546384U JPH0114388Y2 JP H0114388 Y2 JPH0114388 Y2 JP H0114388Y2 JP 1984055463 U JP1984055463 U JP 1984055463U JP 5546384 U JP5546384 U JP 5546384U JP H0114388 Y2 JPH0114388 Y2 JP H0114388Y2
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- Japan
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- gas
- nozzle
- slit
- blowing
- wall surface
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- Expired
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- Continuous Casting (AREA)
Description
近年、鋼の鋳造方法においては、インゴツトに
鋳込む方法より鋼品質及び歩留、生産性等の点か
ら連続鋳造方法に変わりつつある。アルミキルド
鋼の連続鋳造方法については浸漬ノズルの含有ア
ルミニウムに帰因する付着物によるノズル閉塞、
所謂アルミ閉塞が最も大きな問題となつており、
連々鋳造に対する障害となつている。この対策と
しては浸漬ノズル内部にガス通気用スリツトを設
け内壁面から均一にガスを吐出させるガス吹込構
造が最も効果的であるとされている。しかしなが
らその場合でもアルミ閉塞を充分に防止できず、
若干連々鋳回数の延長を可能としているのに過ぎ
ないのが現状である。 本考案者らは、このガス通気用スリツトを設け
たガス吹込浸漬ノズルの場合、どの点が問題であ
るのかを検討したところ、ガス通気用スリツト上
部のノズル内壁面については付着物は少なく、ガ
ス吹込の効果が認められるが、ガス通気用スリツ
ト下部のノズル内壁面には付着物が厚く付着し、
この箇所が閉塞に至つているのが判明した。この
原因を究明するために同一形状の浸漬ノズルにお
いて上半部にだけガススリツトを設けたタイプ
と、下半部にだけ同一長さのガススリツトを設け
たタイプについてガス吹込テストを行ない、同量
のガスを吹込んだ時のガス吹込圧力を比較検討し
た。その結果、上半部ガス吹込タイプに対し、下
半部ガス吹込タイプの場合は同量のガス吹込でも
吹込圧力は高くなる。即ち、同量ガス吹込におい
て大きなガス吹込圧力が必要であることが判つ
た。 一方、ノズル内壁面にかかる圧力を水モデル実
験で検討した結果、ノズル内壁面には鋳造中メニ
スカスラインを基準とし溶鋼のヘツド圧力がかか
つている。例えば、メニスカスライン上部の内壁
面については負のヘツド圧力、一方その下部の内
壁面には正のヘツド圧力がかかつていると推定さ
れる。従つて、スリツトをノズル全長の50〜80%
にわたつて設けた場合でも、その上半部及び下半
部のスリツトにかかる吹込圧力は同等であつて、
両者のノズル内壁面にかかる吹込圧力は異なる。
例えばガススリツトをメニスカスライン上下に亘
つて設けた場合、上部の内壁面には〔(ガススリ
ツトにかかる吹込圧力)+(メニスカスを基準とす
る溶鋼ヘツド圧)〕がメニスカスライン下部に位
置する内壁面には〔(ガススリツトにかかる圧力)
−(メニスカスラインを基準とする溶鋼ヘツド圧
力)〕がそれぞれトータル圧力としてかかる。即
ち前者より後者の内壁面からはガスは吐出され難
い。この理由から付着物による閉塞に対する防止
効果も下方スリツトについては小さいものと考え
られる。 本考案者らは、従来のガススリツトを有するガ
ス吹込浸漬ノズルの問題点を上記の如く解明した
理論に基づき改善を図り、アルミキルド鋼におい
ても安定して操業できる浸漬ノズルを提供するも
のである。その要旨とするところは、浸漬ノズル
本体内の長さ方向に環状のガススリツトを設け、
この内部に通気性の異なる2種以上の多孔性耐火
物を配設したガス吹込型連続鋳造用浸漬ノズルで
ガススリツト内方の耐火物が吐出孔に近い部位
程、通気性の大きい耐火物を配設したたガス吹込
型連続鋳造用浸漬ノズルである。 即ち、本考案はノズル内壁面にかかる溶鋼のヘ
ツド圧に応じてその部位の多孔性耐火物を変化さ
せたものである。具体的には上方多孔性耐火物4
の通気性を下方多孔性耐火物4′,4″の通気性よ
り抑え、使用中それぞれの部位に異なる大きさの
溶鋼ヘツド圧が加わつた場合、内壁面のガス吹込
圧力が同等程度になるように設定したものであ
る。ここで内壁面耐火物4,4′,4″を通気性が
異なる材質2種以上で組み合わせたものとした
が、その理由は連続的に溶鋼ヘツド圧に応じて変
化させるという理想材質に対し製造的に可能な構
造体に設定することが必要なためである。当然な
がら、その場合内壁面の構造体についてはガスス
リツトの長さ、メニスカスラインからの位置及び
ガス吹込圧力によつて、その構成要素である異種
材質の通気性、数、長さの割合等が決定される。 上記の如く、ガススリツト内壁面耐火物材質を
変化させる本考案によつてほぼ内壁面全体に亘つ
て均一にガスが吐出され、付着物による閉塞の問
題は著しく改善されるに至つた。 実施例 取鍋容量250〓でのアルミキルド鋼の連続鋳造
において本考案に基づき設計し第1表に示した材
質からなる黒鉛−アルミナ質ガス吹込浸漬ノズル
(第3図)を、一般形状(第1図)と従来のガス
吹込浸漬ノズル(第2図)とで比較使用した。そ
の結果、一般形状では1チヤージ末期(48分)、
また従来のガス吹込型では3チヤージ中期(128
分)でそれぞれ浸漬ノズルの付着物による閉塞の
ため鋳造を中止せざるを得なかつたのに対し、本
考案ノズルでは6チヤージ(300分)の計画鋳造
を安定して完了した。また使用後煉瓦の状況にお
いても従来のガス吹込ノズルではガススリツト下
方の内壁面に顕著な付着物の付着が観察されたの
に対し、本考案ノズルでは上部から下部までの全
体に亘つて付着物が殆んど認められなかつた。こ
れにより、本考案の優位性が確認された。
鋳込む方法より鋼品質及び歩留、生産性等の点か
ら連続鋳造方法に変わりつつある。アルミキルド
鋼の連続鋳造方法については浸漬ノズルの含有ア
ルミニウムに帰因する付着物によるノズル閉塞、
所謂アルミ閉塞が最も大きな問題となつており、
連々鋳造に対する障害となつている。この対策と
しては浸漬ノズル内部にガス通気用スリツトを設
け内壁面から均一にガスを吐出させるガス吹込構
造が最も効果的であるとされている。しかしなが
らその場合でもアルミ閉塞を充分に防止できず、
若干連々鋳回数の延長を可能としているのに過ぎ
ないのが現状である。 本考案者らは、このガス通気用スリツトを設け
たガス吹込浸漬ノズルの場合、どの点が問題であ
るのかを検討したところ、ガス通気用スリツト上
部のノズル内壁面については付着物は少なく、ガ
ス吹込の効果が認められるが、ガス通気用スリツ
ト下部のノズル内壁面には付着物が厚く付着し、
この箇所が閉塞に至つているのが判明した。この
原因を究明するために同一形状の浸漬ノズルにお
いて上半部にだけガススリツトを設けたタイプ
と、下半部にだけ同一長さのガススリツトを設け
たタイプについてガス吹込テストを行ない、同量
のガスを吹込んだ時のガス吹込圧力を比較検討し
た。その結果、上半部ガス吹込タイプに対し、下
半部ガス吹込タイプの場合は同量のガス吹込でも
吹込圧力は高くなる。即ち、同量ガス吹込におい
て大きなガス吹込圧力が必要であることが判つ
た。 一方、ノズル内壁面にかかる圧力を水モデル実
験で検討した結果、ノズル内壁面には鋳造中メニ
スカスラインを基準とし溶鋼のヘツド圧力がかか
つている。例えば、メニスカスライン上部の内壁
面については負のヘツド圧力、一方その下部の内
壁面には正のヘツド圧力がかかつていると推定さ
れる。従つて、スリツトをノズル全長の50〜80%
にわたつて設けた場合でも、その上半部及び下半
部のスリツトにかかる吹込圧力は同等であつて、
両者のノズル内壁面にかかる吹込圧力は異なる。
例えばガススリツトをメニスカスライン上下に亘
つて設けた場合、上部の内壁面には〔(ガススリ
ツトにかかる吹込圧力)+(メニスカスを基準とす
る溶鋼ヘツド圧)〕がメニスカスライン下部に位
置する内壁面には〔(ガススリツトにかかる圧力)
−(メニスカスラインを基準とする溶鋼ヘツド圧
力)〕がそれぞれトータル圧力としてかかる。即
ち前者より後者の内壁面からはガスは吐出され難
い。この理由から付着物による閉塞に対する防止
効果も下方スリツトについては小さいものと考え
られる。 本考案者らは、従来のガススリツトを有するガ
ス吹込浸漬ノズルの問題点を上記の如く解明した
理論に基づき改善を図り、アルミキルド鋼におい
ても安定して操業できる浸漬ノズルを提供するも
のである。その要旨とするところは、浸漬ノズル
本体内の長さ方向に環状のガススリツトを設け、
この内部に通気性の異なる2種以上の多孔性耐火
物を配設したガス吹込型連続鋳造用浸漬ノズルで
ガススリツト内方の耐火物が吐出孔に近い部位
程、通気性の大きい耐火物を配設したたガス吹込
型連続鋳造用浸漬ノズルである。 即ち、本考案はノズル内壁面にかかる溶鋼のヘ
ツド圧に応じてその部位の多孔性耐火物を変化さ
せたものである。具体的には上方多孔性耐火物4
の通気性を下方多孔性耐火物4′,4″の通気性よ
り抑え、使用中それぞれの部位に異なる大きさの
溶鋼ヘツド圧が加わつた場合、内壁面のガス吹込
圧力が同等程度になるように設定したものであ
る。ここで内壁面耐火物4,4′,4″を通気性が
異なる材質2種以上で組み合わせたものとした
が、その理由は連続的に溶鋼ヘツド圧に応じて変
化させるという理想材質に対し製造的に可能な構
造体に設定することが必要なためである。当然な
がら、その場合内壁面の構造体についてはガスス
リツトの長さ、メニスカスラインからの位置及び
ガス吹込圧力によつて、その構成要素である異種
材質の通気性、数、長さの割合等が決定される。 上記の如く、ガススリツト内壁面耐火物材質を
変化させる本考案によつてほぼ内壁面全体に亘つ
て均一にガスが吐出され、付着物による閉塞の問
題は著しく改善されるに至つた。 実施例 取鍋容量250〓でのアルミキルド鋼の連続鋳造
において本考案に基づき設計し第1表に示した材
質からなる黒鉛−アルミナ質ガス吹込浸漬ノズル
(第3図)を、一般形状(第1図)と従来のガス
吹込浸漬ノズル(第2図)とで比較使用した。そ
の結果、一般形状では1チヤージ末期(48分)、
また従来のガス吹込型では3チヤージ中期(128
分)でそれぞれ浸漬ノズルの付着物による閉塞の
ため鋳造を中止せざるを得なかつたのに対し、本
考案ノズルでは6チヤージ(300分)の計画鋳造
を安定して完了した。また使用後煉瓦の状況にお
いても従来のガス吹込ノズルではガススリツト下
方の内壁面に顕著な付着物の付着が観察されたの
に対し、本考案ノズルでは上部から下部までの全
体に亘つて付着物が殆んど認められなかつた。こ
れにより、本考案の優位性が確認された。
【表】
第1図は黒鉛−アルミナ質浸漬ノズルの断面
図、第2図は従来のガス吹込み型浸漬ノズルの断
面図、第3図は本考案の浸漬ノズルの断面図を示
す。 図中、1……ノズル本体、2……環状スリツ
ト、3……溶鋼排出孔、4,4′,4″……多孔性
耐火物、5……吐出孔。
図、第2図は従来のガス吹込み型浸漬ノズルの断
面図、第3図は本考案の浸漬ノズルの断面図を示
す。 図中、1……ノズル本体、2……環状スリツ
ト、3……溶鋼排出孔、4,4′,4″……多孔性
耐火物、5……吐出孔。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 浸漬ノズル本体1内の長さ方向に環状スリツ
ト2を設け、溶鋼排出孔3内周面に該環状スリ
ツト2を介在させて通気性の異なる2種以上の
多孔性耐火物4,4′…を配設してなるガス吹
込型連続鋳造用浸漬ノズル。 (2) 前記多孔性耐火物4,4′…を吐出孔5に向
つて順次通気性の大なる耐火物を配設した実用
新案登録請求の範囲第1項記載のガス吹込型連
続鋳造用浸漬ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5546384U JPS60171652U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | ガス吹込型連続鋳造用浸漬ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5546384U JPS60171652U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | ガス吹込型連続鋳造用浸漬ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60171652U JPS60171652U (ja) | 1985-11-14 |
JPH0114388Y2 true JPH0114388Y2 (ja) | 1989-04-26 |
Family
ID=30578161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5546384U Granted JPS60171652U (ja) | 1984-04-17 | 1984-04-17 | ガス吹込型連続鋳造用浸漬ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60171652U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5967755B2 (ja) * | 2012-04-19 | 2016-08-10 | 新日鐵住金株式会社 | 注湯用上ノズル |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5893545A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 連続鋳造用浸漬ノズル |
-
1984
- 1984-04-17 JP JP5546384U patent/JPS60171652U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5893545A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 連続鋳造用浸漬ノズル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60171652U (ja) | 1985-11-14 |
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