JPH01143746A - タンディッシュ用堰 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、連続鋳造に使用するタンデイツシュ内部に設
置する堰に関するものである。

［従来技術及び発明が解決しようとする問題点］従来よ
り連続鋳造に使用するタンデイツシュには、内部に耐火
物で製造された堰を設けて、上部のノズル挿入口から注
入した取鍋の溶鋼が底部に設けた浸漬ノズル取付口に直
接流入するのを防止したり、注入した溶鋼の介在物の浮
上分離を向上させたりしている。特に、最近では高級鋼
指向のため、堰の使用は不可欠になってきており、低価
格でしかも介在物問題の少ないものが要望されている。

このような堰の通常の施工は、アルミナ−シリカ質キャ
スタブル耐火物を流し込んで硬化させた後、乾燥するこ
とにより製造したブロックをタンデイツシュ内に取付け
て、受鋼前に予熱する方法である。しかしこの方法は水
を使用する湿式法であるため、水分に起因する２例えば
水蒸気爆裂等種々の問題が生じないように乾燥に長時間
を要し。

さらに水と混練しなければならないため、配合材料の材
質も限定されるので、非金属介在物の問題が懸念される
場合もある。

又、操業上、堰は両サイドから損傷され一定回数使用さ
れると取り替えられるが、真中部分は残存しているので
再使用可能であり、再使用することにより価格を引き下
げることもできる。

このようなことから、コストの低減及び介在物問題を解
消する方法として、アルミナ−シリカ質キャスタブルで
製造されたパーマブロックの周囲に介在物の少ない材質
９例えばマグネシア質のコーチング材を吹付けたり、コ
テ施工したりしてコーチング層を被覆して、一定回数使
用ごとに回収してパーマブロックを使用するが、この方
法においてはコーチング材が水分を含んでおり、どんな
に注意深くパーマブロックを乾燥していても、コーチン
グ材中の水分がパーマブロック中に侵入あるいは吸収さ
れるため上記したように乾燥中に水分に起因する種々の
問題が生じ、爆裂したりするものである。

本願発明者らは種々検討の結果９強度の点ではキャスタ
ブルに比して劣るが、上記したような水分に起因する問
題の生じない粉末材料をウェアコーチング材として使用
することで、介在物発生の懸念が少なく、施工が簡便で
かつ安価な堰が製造できることを見い出したものである
。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨は、不定形耐火物等で成形したパーマブロ
ックの周囲に耐火性骨材、無機及び（又は）有機バイン
ダー、焼結用金属粉末よりなる粉末材料で形成したウェ
アコーチング層を接着させて一体物としたタンディッシ
ュ用堰である。

以下本発明の詳細な説明する。

ここで用いるパーマブロックとしては９図面に示すよう
に凸部Ｕ及び（又は）凹部１２を有するように成形する
ことが好ましい。

これは、ウェアコーチング層との接着を強化するためて
、取り扱い中の脱落を防止し、受鋼中の剥離等も防止す
る。このパーマブロックの製造方法としては、キャスタ
ブル、プラスチック、粉末材料などを所定の枠に投入し
て成形し、その後乾燥するもので、特には２強度、熱間
特性などから超微粉をバインダーとしたセメントレスの
キャスタブルが好ましい。

このようにして製造されたパーマブロックを型枠内に設
置する。この型枠とパーマブロックの隙間に粉末材料を
′投入する。この粉末材料としては。

耐火性骨材、無機及び（又は）有機バインダー。

焼結用金属粉末を混合したものであり、介在物が問題に
なる場合は、水分使用時には消化等で使いにくいカルシ
アクリンカ−等を使用することもでき、又、場合によっ
てはスラブライン部のゾーンライニングも可能である。

その後、型枠を振動させたり、あるいは棒状バイブレー
タ−で耐火物を直接振動させて耐火物を締め固める。耐
火物を締め固めたなら、低温強度発現用バインダーを溶
融させるために低温（１００〜３００℃）で加熱して硬
化させる。このようにすることによりパーマブロックと
粉末材料により形成されたウェアコーチング層が接着さ
れて一体物の堰が出来上がる。

タンディッシュの基数や作業場所などの条件により９以
上の作業をタンデイツシュ内で行なう場合は上記したよ
うな加熱をおこなわず、タンディッシュの予熱時の熱く
約１０００℃）で硬化させ、その後型枠をつけたまま受
鋼する。あるいは以上の作業をタンデイツシュ外で行い
乾燥までしたものを設置して受鋼するなどそれぞれ条件
に応じて施工方法は選択することができる。

受鋼して一定回数使用し、ウェアコーチング層が損傷さ
れれば、パーマブロックを回収し、清掃して再度同様の
作業を行ないウェアコーチング層を形成して一体物とし
て再度使用する。

次に実施例により本発明を説明する。

（実施例） アルミナ−シリカ賀キャスタブルを矩形型枠に鋳込み、
養生、脱枠、乾燥を十分におこなって製造したパーマブ
ロックをタンデイツシュ内に設置した型枠にくさび煉瓦
で固定し、ブロックと型枠の隙間にカルシアクリンカ−
及びマグネシアクリンカ−を骨材とし、低温〜高温度域
まで強度発現するようにバインダーを混合し、さらに金
属アルミニウム、シリコンを添加混合した粉末材料を投
入し、型枠を振動させて締め固めた後、タンデイツシュ
予熱の熱を利用して硬化させ、その後溶鋼を注入して焼
結させる。

第１表にこのようにして製造した堰と、比較のために従
来の湿式法により製造した堰及び周囲を水を媒体とする
コーチング材を被覆した堰により鋼中介在物量及びコス
トを指数比較したものを示す・ 但し、実施例におけるパーマブロックは５回繰り返し使
用したものである。

（発明の効果） 以上の如く１本発明による堰は、パーマブロックを再使
用するため、コストの低減が可能で、しかも９通常品に
比べて、ウェア材料として粉末材料を使用するため、使
用材質が限定されず、介在物問題の懸念が少ない。

【図面の簡単な説明】

図面は０本発明による堰の状態を示す斜視図である。 ｌＯ・・・パーマブロック ｌｌ・・・凸部 １２・・・凹部 ２０・・・ウェアコーチング層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 不定形耐火物等で成形したパーマブロックの周囲に耐火
   性骨材、無機及び（又は）有機バインダー、焼結用金属
   粉末よりなる粉末材料で形成したウェアコーチング層を
   接着させて一体物としたことを特徴とするタンディッシ
   ュ用堰。