JPH01141944A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH01141944A
JPH01141944A JP30108287A JP30108287A JPH01141944A JP H01141944 A JPH01141944 A JP H01141944A JP 30108287 A JP30108287 A JP 30108287A JP 30108287 A JP30108287 A JP 30108287A JP H01141944 A JPH01141944 A JP H01141944A
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JP
Japan
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weight
resin
aromatic carbonate
parts
aromatic
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JP30108287A
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Yoshio Murashige
村重 義雄
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱可塑性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、芳
香族炭酸エステル樹脂本来の優れた諸特性を損うことな
く、良好な低温耐衝撃性、耐薬品−性及び成形加工性を
示すと共に優れた外観を有する熱可塑性樹脂組成物に関
する。
〔発明の概要〕
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、芳香族炭酸エステル樹
脂に特定の複数の樹脂を特定の配合割合で組合せること
により、芳香族炭酸エステル樹脂本来の優れた諸特性を
損うことなく、良好な低温耐衝撃性、耐薬品性及び成形
加工性を示すと共に優れた外観を有するようにしたもの
である。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕芳香
族炭酸エステル樹脂は、強靭で、耐衝撃性及び電気的性
質が優れ、寸法安定性も良好であるから、有用なエンジ
ニアリングプラスチックとして利用されている。しかし
ながら、この樹脂は、溶融粘度が高くて成形加工性が悪
いこと、耐衝撃性に厚み依存性があること、芳香族溶剤
や含ハロゲン化炭化水素溶剤やガソリンに接触するとク
ランクが発生するといった耐薬品性に難点があることを
始めとして数々の欠点があるため、その応用範囲が狭く
なっているのが現状である。
自動車業界では安全性の必要性から低温下での耐衝撃性
を有する樹脂に対する要望が強く、このため芳香族炭酸
エステル樹脂が注目されている。
しかし、この芳香族炭酸エステル樹脂は上記のように溶
融粘度が高くて自動車部品のような大型成形品の場合に
は型に一様に充填させ難く、このため、ショートモール
ディングや縮緬模様を呈して良好な成形品が得られ難い
一方、充填が容易な程度まで成形温度を上げると熱分解
などの問題が生じるから、良好な機械的特性を示すと共
に優れた外観を有する成形品が得られ難い。さらに、炭
酸エステル樹脂の平均分子量を低くして成形加工性を改
良する方法があるが、耐衝撃性が低下し、金型からの離
型が困難になるなどの欠点を生じていた。
このような欠点を改良するために、芳香族炭酸エステル
樹脂に種々の樹脂を配合する提案がなされている。
特公昭40−17663号公報にはポリオレフィン、特
公昭40−24191号公報にはエチレン・プロピレン
共重合体、特公昭38−15225号公報にはABS樹
脂、特公昭39−71号公報にはMBS樹脂、特公昭4
B−29308号公報にはMAS樹脂を配合することが
記載されている。しかし、これらは成形加工性や耐衝撃
性は改良されるものの、熱変形温度の低下、相溶性の不
良に起因する表面剥離現象、ウェルド部分の強度低下と
いった種々の欠点があり、必ずしも改良が充分とは言え
ない。
特公昭36−14035号公報には、芳香族炭酸エステ
ル樹脂にポリエチレンテレフタレートを配合して耐溶剤
性を改良することが記載されている。しかし、この場合
は両者の相溶性が悪く、耐衝撃性が劣っている。
特開昭48−54150号公報には、ポリテトラメチレ
ンテレフタレートを配合して表面硬度、耐薬品性を改良
することが記載されているが、耐衝撃性が極めて低下す
る。
特公昭39−20434号公報には、芳香族炭酸エステ
ル樹脂に芳香族飽和ポリエステル樹脂及びポリオレフィ
ンを配合した三元系組成物が記載されている。しかし、
成形加工性、耐衝撃性、耐薬品性の向上は認められるも
のの、低温下での耐衝撃性の改良効果は小さく、相溶性
の不良に基づく表面剥離現象、ウェルド部分の強度低下
といった欠点があり、近年の市場の要求に応えるには必
ずしも充分とはいい難い。
本発明の目的は、上記した欠点の解消にあり、芳香族炭
酸エステル樹脂本来の優れた緒特性を損うことなく、良
好な低温耐衝撃性、耐薬品性及び成形加工性を示すと共
に優れた外観を有する熱可塑性樹脂組成物を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、 (A)芳香族炭酸エステル樹脂  15〜60重量部(
B)ポリアルキレンテレフタレート 35〜70重量部 (C)芳香族炭酸エステル樹脂−(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂ブロック共重合体  ゛1〜10重量部 (D)MBS樹脂       1〜20重量部からな
り、(A)〜(D)成分の合計量が100重量部である
ことを特徴とするものである。
本発明に使用される芳香族炭酸エステル樹脂(A)は、
GPC法における重量平均分子量が、好ましくは10.
000〜100,000の範囲のものであり、芳香族ジ
ヒドロキシ化合物又はこれと少量のポリヒドロキシ化合
物をホスゲン又は炭酸のジエステルと反応させて得られ
る技分かれしていてもよい熱可塑性重合体である。
ここで、芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、
2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=
ビスフェノールA)、テトラメチルビスフェノールA1
テトラブロムビスフエノールA1ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、ハイドロキ
ノン、4.4’−ジヒドロキシジフェニル等が挙げられ
る。また、ポリヒドロキシ化合物としては、例えば、フ
ロログルシン、4.6−シメチルー2.4.6−トリ(
4−ヒドロキシフェニル)へブテン−2,4゜6−シメ
チルー2.4.6−トリ (4−ヒドロキシフェニル)
へブタン−3,2,6−シメチルー2.4.6−)リ 
(4−ヒドロキシフェニル)へブテン−3,1,3,5
−トリ (4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1
.1−トリ (4−ヒドロキシフェニル)エタンが挙げ
られる。その他に3.3−ビス(4−ヒドロキシアリー
ル)オキシインドール(=イサチンビスフェノール)、
5−クロロイサチンビスフェノール、5,7−ジクロロ
イサチンビスフェノールが使用されていてもよい。分岐
した芳香族炭酸エステル樹脂は上述の芳香族ジヒドロキ
シ化合物の一部を上述のポリヒドロキシ化合物で置換す
ればよく、その置換量は芳香族ジヒドロキシ化合物の全
量に対し、例えば、0.05〜1モル%である。、また
、分子量を調節するのに適した一部ヒドロキシ化合物と
しては、例えば、m−メチルフェノール、p−メチルフ
ェノール、m−プロピルフェノール、p−プロピルフェ
ノール、p−ブロムフェノール、p −tert−ブチ
ルフェノールが挙げられる。
本発明に使用される芳香族炭酸エステル樹脂(A)とし
ては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカ
ン系ジヒドロキシ化合物(例えば、ビスフェノールA)
由来の炭酸エステル樹脂、2種以上の芳香族ジヒドロキ
シ化合物を併用して得られる炭酸エステル共重合体、3
価フェノール系化合物を少量併用して得られる分岐炭酸
エステル樹脂が挙げられ、これらは1種もしくは2種以
上の混合系で使用される。これらの中でも、ビスフェノ
ールAから誘導された芳香族炭酸エステル樹脂の使用が
好ましい。
全樹脂組成物100重量部中の(A)成分の配合量が1
5重量部未満では耐熱性がエンジニアリングプラスチッ
クスに要求されるレベルに至らず、また寸法安定性も不
良となる。一方60重量部を超えると成形加工性の向上
が不充分となるため好ましくない。好ましくは35〜6
0重量部である。
本発明に使用されるポリアルキレンテレフタレート(B
)は、芳香族ジカルボン酸又はそのジエステルとアルキ
レングリコールとを公知の方法で反応させて得られる重
合体である。具体的には、上記芳香族ジカルボン酸又は
そのジエステルは、テレフタル酸又はテレフタル酸ジメ
チルであるか、又はこれらを主成分とし、イソフタル酸
、2.6−ナフタリンジカルボン酸、1.5−ナフタリ
ンジカルボン酸、4.4”−ジフェニルジカルボン酸、
セパチン酸、アジピン酸等を上記主成分と併用したもの
であってもよい。また上記アルキレングリコールは、エ
チレングリコール又はテトラメチレングリコールである
か、又はこれらを主成分とし、ヘキサメチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、シクロヘキサンジメタツ
ール、デカメチレングリコール等のその他のグリコール
類を25モル%以下、好ましくは15モル%以下で上記
主成分と併用したものであってもよい。そして、上記芳
香族ジカルボン酸又はそのジエステルと上記アルキレン
グリコールとを縮重合することによって上記(B)成分
を得ればよい。
例えば、ポリテトラメチレンテレフタレート又はポリエ
チレンテレフタレートを上記(B)成分として使用する
場合、このポリテトラメチレンテレフタレート又はポリ
エチレンテレフタレートは、フェノールとテトラクロロ
エチレンとを6:4の重量比で混合した混合溶媒中、3
0℃で測定した極限粘度〔η〕が0.65以上のものが
好ましく 、0.65未満では衝撃強度や耐薬品性の改
良が不十分となる。
なお本発明を実施するに際してはポリアルキレンテレフ
タレート(B)はポリテトラメチレンテレフタレート単
独使用か、もしくはポリエチレンテレフタレートを50
重量%以下で含有するポリテトラメチレンテレフタレー
トとポリエチレンテレフタレートとの混合物が夫々好ま
しく使用される。
この(B)成分の配合割合は全樹脂組成物100重量部
中、通常、35〜70重量部である。この割合が35重
量部未満では耐薬品性の改良が不充分となり、70重量
部を超えると寸法安定性が不良となり、耐衝撃性低下の
原因となる。好ましくは40〜60重量部である。
本発明に使用される芳香族炭酸エステル樹脂−(メタ)
アクリル酸エステル樹脂ブロック共重合体(B)は、上
述の芳香族炭酸エステル樹脂のセグメントと、(メタ)
アクリル酸エステル樹脂のセグメントとが化学的に結合
してなるブロックコポリマーを主成分とする共重合体で
ある。この(B)成分の一製造例を示せば、不活性溶剤
に芳香族炭酸エステル樹脂を溶解し、これにアミノ基又
はイミノ基を含有する不飽和単量体を添加し、加熱する
ことによりこれらを反応させ、芳香族炭酸エステル樹脂
にアミノ基又はイミノ基含有単量体を付加させる0次い
で、得られたアミノ基又はイミノ基含有単量体が付加さ
れた芳香族炭酸エステル樹脂の溶液中に、(メタ)アク
リル酸エステルを添加して重合反応を実施することによ
り、(メタ)アクリル酸エステル樹脂のセグメントを形
成すると同時に、芳香族炭酸エステル樹脂のセグメント
に付加したアミノ基又はイミノ基含有単量体を介して芳
香族炭酸エステル樹脂のセグメントと(メタ)アクリル
酸エステル樹脂のセグメントとを化学的に結合させブロ
ック共重合体とする。
芳香族炭酸エステル樹脂とアミノ基又はイミノ基含有単
量体との反応は、公知の攪拌装置付きのフラスコやオー
トクレーブ等を用いて実施すればよく、通常、反応温度
は40〜80℃、反応時間は30分〜2時間程度である
。次いで、この反応液中に(メタ)アクリル酸エステル
を添加し、重合反応を実施する。この重合反応にも公知
の攪拌装置付きのフラスコやオートクレーブ等を用いる
ことができる。また、重合条件としては従来公知のビニ
ル系モノマーの重合条件が適用でき、通常は70〜12
0℃で、6〜10時間程時間子分である。重合に際して
は、過酸化ベンゾイル等のパーオキサイドや、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ系化合物等の重合開始剤を
用いることができる。
アミノ基又はイミノ基含有単量体の使用量は、芳香族炭
酸エステル樹脂1gに対して0.1〜20μlの範囲が
好ましい。アミノ基又はイミノ基含有単量体としてはア
リルアミン、ビニルアミン、エチルイミン等が挙げられ
る。
また、不活性溶剤としては、芳香族炭酸エステル樹脂、
アミノ基又はイミノ基含有単量体及び(メタ)アクリル
酸エステルを溶解し、かつこれら単量体の重合を阻害せ
ず、生成するブロック共重合体を溶解するものが好まし
く、このような例としてはテトラハイドロフラン、トル
エン、1.4−ジオキサン等が挙げられる。芳香族炭酸
エステル樹脂、不活性溶剤の使用量としては、芳香族炭
酸エステル樹脂を不活性溶剤に0.05〜0.2g/m
lの割合となるよう使用するのがよい。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、n−ブチルメタクリレート等のアルキル基の炭
素原子数が1〜4のアルキルメタクリレート、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−エチルへキシル
アクリレート等のアルキル基の炭素原子数が1〜8のア
ルキルアクリレート等が挙げられる。これらの単量体は
単独使用又は2種以上併用することができる。
ブロック共重合体(B)成分中における(メタ)アクリ
ル酸エステル樹脂の量はプロ・ツク共重合体(B)を基
準にして20〜80重量%、より好ましくは30〜60
重量%の範囲である。
ブロック共重合体(B)の製造例は上記に限定されるも
のでなく、例えば不活性溶剤に(メタ)アクリル酸エス
テル及びアミノ基もしくはイミノ基含有不飽和単量体又
はそれらの塩酸塩を溶解し、これらを重合させて共重合
体を得、次いで得られた共重合体と芳香族炭酸エステル
樹脂とを混合した後、加熱して両ポリマーを化学的に反
応結合させるか、又は不活性溶剤に(メタ)アクリル酸
エステルを溶解し、アミノ基又はイミノ基を含有する重
合開始剤を添加して(メタ)アクリル酸エステルを重合
させ、次いで得られた重合体と芳香族炭酸エステル樹脂
とを混合した後、加熱して両ポリマーを化学的に反応結
合させる方法等も適用することができる。
上記芳香族炭酸エステル樹脂=(メタ)アクリル酸樹脂
ブロック共重合体(B)のGPC法による重量平均分子
量は50.000〜200.000の範囲が好ましい。
重量平均分子量が50.000未満の場合には、機械的
特性が低下する傾向となるため好ましくない。また、重
量平均分子量が200,000を超える場合には、成形
性が不良となる傾向となるため好ましくない。
この(C)成分の配合割合は全樹脂組成物100重量部
中、通常、1〜lO重量部である。この割合が1重量部
未満では得られる樹脂組成物を成形してもゲート部のフ
ローマークが消えない状態であり、また10重量部を超
えると耐薬品性の改良が不充分となる。
本発明に使用されるMBS樹脂(D)は、ポリブタジェ
ン及びブタジェン−スチレン共重合体等のブタジェン系
ゴム状重合体に、メタクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル、芳香族モノヒニル化合物及びシアン化ビニル化
合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を
塊状重合、懸濁重合、塊状懸濁重合、溶液重合あるいは
乳化重合等の方法、特に乳化重合の方法でグラフト重合
して製造されたものであってよい。この(D)成分とし
ては、例えば、メタブレン−〇−100(商品名、三菱
レイヨン■製)、メタブレン−C−202(商品名、三
菱レイヨン■製)、カネエースB−12(商品名、鐘淵
化学■製)、カネエースB−22(商品名、鐘淵化学■
製”) 、BTA (商品名、呉羽化学工業■製)、I
[IS(商品名、呉羽化学工業■製’) 、mN (商
品名、呉羽化学工業■製)等が挙げられる。また、メタ
クリル酸エステルとしては、炭素数1〜4のアルキルエ
ステル等が挙げられ、特にメチルメタクリレートが好ま
しい。アクリル酸エステルとしては、炭素数1〜8のア
ルキルエステル等が挙げられ、特にn−ブチルアクリレ
ートが好ましい。芳香族モノビニル化合物としては、ス
チレン、ハロゲン化スチレン、α−メチルスチレン等が
挙げられ、特にスチレンが好ましい。シアン化ビニル化
合物としては、アクリロニトリル、メタクリルニトリル
、α−ハロゲン化アクリロニトリル等が挙げられ、特に
アクリロニトリルが好ましい。ここで、MBS41脂中
のブタジェン系ゴム状重合体の含有量は、通常は10〜
80重量%であり、好ましくは25〜65重量%である
。また、この重合体が共重合体の場合には、共重合体中
のブタジェン成分が50重量%以上であるものを用いる
のが好ましい。ブタジェン系ゴム状重合体の含有量が1
0重量%未満では、得られる組成物の耐衝撃性が低く、
また80重量%を超えると、得られる組成物の成形加工
性が低下する。
この(D)成分の配合割合は全樹脂組成物100重量部
中、通常、1〜20重量部である。この割合が1重量部
未満では得られる樹脂組成物からの成形品の耐衝撃性が
改善されず、また20重量部を超えると耐熱性不良とな
るため好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じて、安定剤
、顔料、染料、難燃剤、滑剤等の各種添加剤や無機又は
有機の繊維物質といった補強剤やガラスピーズなどの各
種充填剤を配合することができ、さらに本発明の特性を
害さない範囲で他の樹脂成分を配合しても良い。例えば
、テトラブロムビスフェノールAからのポリカーボネー
トを難燃性の改良に、ポリエステルカーボネートやボリ
アリレート〔例えば、U−ポリマー(商品名、ユニチカ
■製)〕などの耐熱性ポリエステル類を耐熱性の改良に
配合することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、前記した各成分を、例
えば、押出機、バンバリーミキサ−、ロール等により混
錬する方法等の常法により混合して容易に製造される。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、炭酸エステル樹脂本来
の優れた緒特性を損うことなく、良好な低温耐衝撃性、
耐薬品性及び成形加工性を示すと共に優れた外観を有す
るものであるため、例えば、自動車用バンパー、ボディ
等の大型部品等の用途に適用して極めて有用な組成物で
ある。
以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を更に詳しく
説明する。なお、別設の記載のない限り、「部」は全て
重量部を示す。
〔実施例〕
実施例1〜7 ビスフェノールAを原料とする芳香族ポリカーボネート
(三菱化成■製、商品名ニッパレックス733D、GP
C法による重量平均分子量27.800)、ポリテトラ
メチレンテレフタレート(ポリプラスチック■製、商品
名:ジュラネックス2002)、ポリエチレンテレフタ
レート(三菱レイヨン■製、商品名:ダイヤナイト■M
A−500)、MBS樹脂(三菱レイヨン■製、商品名
:メタブレン■C−202)、芳香族ポリカーボネート
−メタクリル酸エステルブロック共重合体を表に示した
比率でブレンダーに入れ、35分間混合して本発明の熱
可塑性樹脂組成物を得た。
なお上記(B)成分としての芳香族ポリカーボネート−
メタクリル酸エステル樹脂ブロック共重合体は次のよう
にして得たものである。即ち芳香族ポリカーボネート(
ツバレックス7030A。
GPC法による重量平均分子量24,000.三菱化成
■製)20gを500m1のビーカー中でテトラハイド
ロフラン30 Qmlに熔解させ、次いで60μβのア
リルアミンを添加、攪拌した。この溶液を内容積500
mj+のオートクレーブに移し、90℃で2時間反応さ
せた。反応終了後室温まで放冷した後、攪拌器付き三つ
ロフラスコに内容物を移し、内部を窒素置換した後、滴
下ロートから0.5m6/分の速度でメチルメタクリレ
ート20g (アゾビスイソブチロニトリル’l 0m
g含有)を滴下し、90℃で7時間反応させた。重合反
応終了後、反応液をメタノール1Nを入れたビーカーに
滴下し、ポリマーを沈殿させ回収した。得られたポリマ
ーをメタノールで洗浄した後90℃にて一夜真空乾燥し
たところ39.5 gであった。得られたポリマーの赤
外線吸収スペクトルを測定したところ、1780(Jり
にカーボネート結合、1730cm−’にエステル結合
のカルボニル吸収がみられた。また、1640cm−’
の炭素−炭素二重結合の吸収を消失していた。
次に上記(A)〜(D)成分を混合して得られた組成物
をベント付押出機(30mmφ、L/D=25、シリン
ダー温度:240℃)で溶融押し出ししてペレットとし
た。このペレットを熱風乾燥器で125℃、6時間以上
乾燥し、射出成形機により物性測定用の試験片を成形し
、物性の測定をした。結果を表に示す。
比較例1〜4 比較のため、芳香族ポリカーボネート単独(比較例1)
、芳香族ポリカーボネートとポリテトラメチレンテレフ
タレートとの組成物(比較例2)、比較例2の組成成分
芳香族にポリカーボネート−メタクリル酸エステルブロ
ック共重合体を加えたもの(比較例3)、比較例3の組
成成分にMAS樹脂(三菱レイヨン■製、商品名:メタ
ブレンW−529)を加えたもの(比較例4)について
も、上記と同様にした結果を表に並記した。
なお、各種物性は下記のようにして求めた。
oQ値:高化式フローテスターを用い、280℃、16
0 kg/cm”荷重、ノズル1龍φX10mLの条件
下で求めた。
0熱変形温度(HDT):ASTM  D−648に基
づいて測定した。
0アイゾツト衝撃強度(ノツチ付):ASTMD−25
6に基づいて測定した。
0引張強度、引張伸び:ASTM  D−638に基づ
いて測定した。
0曲げ強度、曲げ弾性率:ASTM  D−790に基
づいて測定した。
0ゲ一ト部のフローマーク:住人ネスクール射出成形機
(ネオマット N250/1 20)を用い、シリンダー温度270 ℃、金型温度85℃、射出圧力125 0kg/am2、PCV7/12、射出時間14秒、冷
却時間25秒の条件で9 0鶴X50mX2m寸法、ゲート断面 211厚X7+n幅の試験片を形成し、試験片のゲート
部のフローマークの状態 を目視評価した。
occ14中曲げ強度、ガソリン中曲げ強度:試験片を
CC1a中、ガソリン中にて ASTM  D−790に基づいて測定した。なおガソ
リンは出光石油−の無 鉛レギュラーガソリンを使用した。
0ロツクウ工ル硬度(Mスケール):ASTMD−78
5に基づいて測定した。
0赤外線吸収スペクトル:赤外線分光光度計(日立製作
所■製 260−30型)を 用い、KBrセルセル付は方法によって測定した。
(以下余白、次頁につづく。) 〔発明の効果〕 以上に詳述した通り、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、
強靭で、耐衝撃性及び電気的性質が優れ、寸法安定性も
良好であるという炭酸エステル樹脂本来の優れた緒特性
を損なうことなく、良好な低温耐衝撃性、耐薬品性及び
成形加工性を示すと共に優れた外観を有するものである
ため、その工業的価値は極めて大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)芳香族炭酸エステル樹脂15〜60重量部 (B)ポリアルキレンテレフタレート 35〜70重量部 (C)芳香族炭酸エステル樹脂−(メタ)アクリル酸エ
    ステル樹脂ブロック共重合体 1〜10重量部 (D)MBS樹脂1〜20重量部 からなり、(A)〜(D)成分の合計量が100重量部
    であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
JP30108287A 1987-11-28 1987-11-28 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH01141944A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542471A (ja) * 2005-05-26 2008-11-27 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 無機充填ポリエステルポリカーボネート組成物

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JP2008542471A (ja) * 2005-05-26 2008-11-27 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 無機充填ポリエステルポリカーボネート組成物

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