JPH01139529A - 歯周病治療剤及び歯周病治療用組成物 - Google Patents

歯周病治療剤及び歯周病治療用組成物

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JPH01139529A
JPH01139529A JP63151048A JP15104888A JPH01139529A JP H01139529 A JPH01139529 A JP H01139529A JP 63151048 A JP63151048 A JP 63151048A JP 15104888 A JP15104888 A JP 15104888A JP H01139529 A JPH01139529 A JP H01139529A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、歯周病の治療及び歯周病治療用組成物に関す
る。より詳細には、歯周病の治療に、オメガ−3、炭素
数20−22)ヘキサ又はペンタ不飽和脂肪酸又はその
塩を活性成分として使用することに関する。
[従来技術] 歯周病は、歯の支持組織の炎症である。手入れをしない
場合は、炎症が慢性的になり、歯を支持する硬い組織及
び柔らかい組織が破壊され、その結果、歯をなくすこと
になる。
現在、歯周病の治療は、歯科医学における最もむつかし
い問題の−っであり、歯周病は、成人の歯損失の主原因
である。米国では、水に対するフッ素添加が行なわれ、
子供がフッ化物入りの歯みがきを広範囲に使用するよう
になってから、子供や若者の間では、虫歯による歯損失
が劇的に減少した。不幸にして、歯周病にかかる機会が
付随的に増加した。
最も一般的な歯周病を二つあげると、慢性の歯肉炎と慢
性的な破壊的歯周炎である。前者は歯肉の炎症であり、
後者は、歯槽骨の吸収(reso−ption)がが進
んで起るものであり、歯の可働性(mobi 1 i 
ty)を増大し、病気が進行した段階では歯の損失に至
る。
歯周病の予防及び治療は、従来主に(イ)口腔衛生を良
好に保つこと、(ロ)歯肉縁下結石、突び出している充
てん物ややわらかい組織、並びに骨内ポケット(poc
kets)及び咬合性外傷をなくすこと、更に、(ハ)
患者が容易に守り得る清浄な歯周環境を確立すること、
を包含した。
あいにくこの治療法は、長期を要し、経費的にも高くつ
くだけでなく、傾向として患者の一生を通してくり返し
行なわなければならない。歯周手術をくり返し行なうこ
とがしばしば必要となり、その場合でも、手術の長期的
効果は限られていた。
ベルギー特許第900481号は、活性成分として、イ
ブプロフェン(ibuprofen)、フルルビプロフ
ェン(f 1urbiprofen)又はこれら化合物
の薬学的に許容し得る低級アルキル塩又はエステルを口
腔内、局所又は頬側投与することにより、歯周病を予防
又は治療する方法に関する。
米国特許第4,097,604号、第4,214.00
6号及び第4,215,144号において、シー1(T
hiele)は、歯肉組織の歯肉炎及び関連歯周病の治
療用組成物を開示する。その組成物に用いられる成分の
一つは、少なくとも二重結合を1個有する未置換、不飽
和脂肪酸から作られる、非壊死性の脂肪酸化合物である
。これら化合物は、塩又はエステルの形を有すると思わ
れ、使用脂肪酸例は、二重結合を1〜3個有する。
前記特許中で述べられている脂肪酸の中には、15−オ
クタデセン酸(トランス型)CH3CH2CH−CH(
CH2)、C0OHが包含される。
歯周病の主因は歯垢である、と決められている。
歯垢が引き起す炎症から、歯周病に関連する破功のほと
んどが生起することが判明している。
炎症反応を起す成分はプロスタグランジン、特にプロス
タグランジン−E2(PGE2)であることが、相当数
の証辿から示された。グットソン(Goodson)等
がProstaglandins、 B 、 8l−8
5(1984)において、更に、エル・アラター(EI
  Attar)等がJ、Perfodontol、 
52.18−19(1981)において示す所によると
、普通の歯肉炎の場合に比べ炎症性歯肉炎の場合PGE
2のレベルが上昇する。オツフェンバッハ−(Orre
n bach−er)等がJ、Per!odont、 
Res、、 21.101−112 (1988)にお
いて示す所によると、歯肉−骨間の活性付着がない歯周
病の部位では、PGE2レベルが極端に高×1軽減期に
ある部位、すなわち、縦方向の付着が存在する部位では
、PGE2レベルが低い、歯周病にかかっている組織に
おけるPGE2レベルは、大略1μM[オツフェンバッ
ハー等、J、Pe−ridon、 Res、19. l
−13(1984) ]であり、この1μMは、色々な
モデル系で血管拡張、骨吸収、並びに其他の前期炎症反
応を起して試験した所、薬理学的に活性な濃度である。
歯周病の病因におけるPGE2の重要な役割に関し、こ
のような証櫨が判明しているにもかかわらず、歯周病組
織の破壊をおくらせ又は防止する目的で、PGE2生成
を防ぐ薬剤を使用する研究は、今迄の所比較的少ない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、歯周病の制御及び治療のための新規な
方法及び組成物を提供することにある。
本発明の上記及び他の目的は、以下の詳細説明から、当
業者には明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段及び発明の作用]1970
年代に行なわれた疫学的研究の結果、慣習的な生活様式
を送るグリーンランドニスキモ−の間では、心臓血管病
の発生率が異常に低いことが判明した。これは、ニスキ
モ−がn−3ポリ不飽和脂肪酸(オメガ−3PUFA)
に富む海産食物を多量に摂取し、N−6ポリ脂肪酸(オ
メガ−6PUFA)の摂取量が低いことによる」と結論
された。最も一般的なオメガ−3PUFAを2つあげる
と、 であり、最も一般的なオメガ−6PUFAを2つアラキ
ドン酸は摂取食物中にも存在するが、殆どのアラキドン
酸は、摂取リノール酸が不飽和化(desaturat
 1on)及び伸長化(el−onga t i on
)を順次うけることにより生成する。シクロオキシゲナ
ーゼ(cyclo  ox−ygenase)の作用を
うけて、PCO2)PG H2などのエンドパーオキサ
イド(endsperoxides)が生成し、これら
のエンドパーオキサイドが、生物学的に活性なプロスタ
グランジン、例えば、PGE  やPGF2を生じる。
オメガ−3PUFAがアラキドン酸経路における基体と
してオメガ−6PUFAと競合することが可能であり、
従って、オメガ−3PUFAがプロスタグランジンの合
成(シクロオキシゲナーゼ経路)及びロイコトリエンの
合成[リポキシゲナーゼ(11poxy  genas
e)経路]を変更することができることが判明した。(
プロスタグランジン及びロイコトリエンは何れも、炎症
及び免疫反応の強力な媒介体である。シクロオキシゲナ
ーゼ経路及びリポキシゲナーゼ経路の何れか又は双方が
、これら化合物により弱められるならば、歯垢が起す歯
肉の炎症及びそれに関連する破壊が低減される。従って
、オメガ−3PUFAが歯肉組織におけるPGE合成を
防止するならば、オメガ−3PUFAは、全身又は局所
投与した場合、歯肉炎及び歯周炎の治療に優れた効果を
有するはずである。従って、以下の試験管試験を行なっ
た。
[実施例] 通常の歯周病手術をうけている複数の歯周病患者から炎
症歯肉組織を得た。これらの組織は、使用前に直ちに液
体窒素中で貯蔵するか、新鮮なまま使用した。シクロオ
キシゲナーゼ生成物の分析は、エル・アラター(EI 
 Attar)等、j。
Periodon、 Res、、 21.189−17
[i (198B)の分析を修正して行なった。上記組
織を一緒にしたものを秤量し、ポリトロン(polyt
ron)  (Bri−n  Kman)ホモジナイザ
ーを用い、0−4℃で、PH8の0.2Mトリス(TR
CS)緩衝溶液中で均一化した。最終濃度は、20a+
g/mlであった。1,200xgで10分間遠心分離
を行なった後、上澄液を各3mlの部分に分け、試験化
合物の存在下又は非存在下における培養に供した。各試
験化合物を10−3〜10’Mの対数濃度範囲(log
  range)において三重に試験した。
反応は、14Cアラキドン酸を0.2uCi加えて開始
し、37℃で2時間行なった。2倍量のエタノールを加
えて反応を中止し、室温で30分間放置し、次いで、1
0分間遠心分離を行ない沈澱物を除去した。次に、プロ
スタグランジンを抽出した。
プロスタノイド(Prostanoids)の抽出は、
パラエル(Powe l 1)のMetho−ds  
in  Eng、、86,467 (1982)に従い
Waiters As5ociates製の5ep−P
ak−018カートリツジを用いて行なった。該5ep
−Pakの作製は、エタノール20m1及び水20m1
を順次通して行なった。次に、試料を15%エタノール
溶液とし、酢酸でPH3,0とした後、カラムに流した
。カラムに15%エタノール(PH3,0)20ml、
石油エーテル20m1.を流し展開を行ない、次いで、
蟻酸メチル10m1を用いてプロスタグランジン及びT
x(トロンボキサン)を溶離した。其後、溶離後の蟻酸
メチル溶液を窒素を用いて蒸発乾固させ、32%アクリ
ロニトリル(高圧液体クロマトグラフィー用緩衝液体)
中で液体に倒した。
過去の経験の示す所によれば、PGE2)PGl   
(6KE1として) 、T x A 2 (T x B
 2として)及びP G F 2からの回収率は、92
%より大であった。これらの化合物は、Brownle
e Labs製の4.6X100mmRP−185ph
eri −5uカラムを用いて、容易に分離及び定量さ
れる。
Flow−One放射能ミニター装置により、放射能が
同時に測定された。溶離は、192flメーターでモニ
ターされた。
14Cアラキトネートの正味含量を試験物質の存在しな
い条件下で測定し、シクロオキシゲナーゼ経路の最大活
性を求めた。テストに用いた防止剤の防止パーセントを
色々な濃度において求め、IC5oを計算した。結果は
、以下の通りであった。
歯周シクロオキシゲナーゼに対するドコサヘキサエン酸
の効果: 薬剤濃度(M)       制   御%0    
        100.05X10−8      
   67.15X10−7        59.3
5xlO’          53.7IXIO’ 
          38.8IC計算値−1,OXl
o−5M 歯周シクロオキシゲナーゼに対するエイコサペンタエン
酸の効果: 薬剤濃度(M)        制 御%Q     
        100.05X10’       
   92.95xlO’          60.
llXl0’          54.11xlO−
430,6 IC計算値−1,5X10″″5M 歯周シクロオキシゲナーゼに対するイブプロフェンの効
果: 薬剤濃度(M)       制   御%0    
        100.010’         
    92.610’            55
.610−4           27.5IC計算
値糟1.5X10−5M イブプロフェン(非ステロクド系の炎症防止薬)も上記
試験に用いたが、その理由は、前記ベルギー特許に示さ
れる通り、イブプロフェンをビーグル(b e a g
 1 e)犬のモデルに用いた所、イブプロフェンが歯
周支持骨損失(歯周病の進行度合いを調べる尺度)の防
止に有効であることが判明していたからである。上記に
示した結果から分る通り、エイコサペンタエン酸は、歯
周シクロオキシゲナーゼの制御において、イブプロフェ
ンと同じIC58計算値を有し、ドコサヘキサエン酸は
イブプロフェンより活性である。
本発明の方法を実施するには、オメガ−3PUFA又は
その塩(例えばナトリウム又はカルシウム塩)を、患者
に口腔、局所又は頬側投与すればよい。口腔内投与の場
合の適切な形態は、錠剤、カプセル、丸薬、粉末薬、顆
粒剤、溶液、懸濁液、などである。注射液としては、殺
菌水溶液又は懸濁液が有料であり、局所投与する場合の
有利な形態としては、ゲル、ペースト、或いは有効成分
を含む接着性被覆材がある。頬側投与を行なう場合の適
当な形態は、溶解速度のおそい錠剤、パステル剤、チュ
ーインガム、ゲル、ペースト又は粉末(例えば、該ガム
に加えて用いられ、これらは練り歯みがき、自利用接着
剤を含む)、うがい薬、並びにチューインガムである。
本発明に従って提供される組成物は、歯周病の軽減に有
効量のオメガ−3PUFAを、薬学的に許容され得る担
体と共に含む。担体としては、滑剤(例えばステアリン
酸、ステアリン酸マグネシウム)、充填剤(例えば、ラ
クトース、スクロース、とうもろこしでん粉)、分離防
止剤(例えば、alglic  acid)、注射用溶
液又は懸濁液に使用する界面活性剤、などがある。薬学
的に許容し得る個々の担体、並びに活性オメガ−3PU
FAを含む組成物の形成方法は、従来と変る所な(、R
emlngton’s Pharmacautlcal
 5ciencesのような標準的な参考書に記載され
ている。組成物中の活性成分量は普通約0.1〜50重
量%であり、好ましくは約1〜約20重量%である。有
効使用量は、オメガ−3PUFA又はその塩の種類、組
成物の種類、投与方法、並びに治療する歯周病の状態に
より異なる。−殻内指針として、−日当りの使用量を約
0.05〜20mg/kg、好ましくは約1〜10mg
/kgとすることができる。
本発明の方法及び組成物において、その精神及び範囲を
逸脱しない限りにおいて、変更及び修正を行なうことが
できる。本明細書で述べた実施態様は、本発明を更に説
明するためのものであり、手続?mm自書方式) 1、事件の表示 昭和63年特許願第151048号 2)発明の名称 歯周病の治療法および治療用組成物 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名 称   ブロック・ドラッグ・カンパニー・インコ
ーホレーテッド 4、代理人 住 所  東京都港区南青山−丁目1番1号明細書第1
頁に記載の発明の名称を[歯周病の治療法および治療用
組成物Jと補正する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)歯周病の治療方法において、歯周病を効果的に軽
    減する量のオメガ−3、炭素数20−22、ヘキサ又は
    ペンタ不飽和脂肪酸又はその塩を、それを必要とする患
    者に投与することを含む、歯周病の治療方法。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項に記載の方法において
    、該脂肪酸又はその塩がエイコサペンタエン酸である方
    法。
  3. (3)特許請求の範囲第(1)項に記載の方法において
    、該脂肪酸又はその塩がドコサヘキサエン酸である方法
  4. (4)特許請求の範囲第(1)項に記載の方法において
    、該脂肪酸又はその塩が薬学的に許容され得る担体と組
    み合せて投与される方法。
  5. (5)特許請求の範囲第(2)項に記載の方法において
    、該脂肪酸又はその塩が薬学的に許容され得る担体と組
    み合せて投与される方法。
  6. (6)特許請求の範囲第(3)項に記載の方法において
    、該脂肪酸又はその塩が薬学的に許容され得る担体と組
    み合せて投与される方法。
  7. (7)歯周病治療用組成物において、歯周病を効果的に
    軽減する量のオメガ−3、炭素数20−22、ヘキサ又
    はペンタ不飽和脂肪酸又はその塩を、薬学的に許容され
    得る担体と組み合せて含んでいる歯周病治療用組成物。
  8. (8)特許請求の範囲第(7)項に記載の組成物におい
    て、該脂肪酸又はその塩がエイコサペンタエン酸である
    組成物。
  9. (9)特許請求の範囲第(7)項に記載の組成物におい
    て、該脂肪酸又はその塩がドコサヘキサエン酸である組
    成物。
  10. (10)特許請求の範囲第(7)項に記載の組成物にお
    いて、該脂肪酸又はその塩の量が約0.1〜50重量%
    である組成物。
  11. (11)特許請求の範囲第(7)項に記載の組成物にお
    いて、該脂肪酸又はその塩の量が約1〜20重量%であ
    る組成物。
  12. (12)特許請求の範囲第(7)項に記載の組成物にお
    いて、うがい薬、ねり歯磨き、薬用ドロップ又はチュー
    インガムの形態をした組成物。
JP63151048A 1987-06-18 1988-06-18 歯周病治療剤及び歯周病治療用組成物 Expired - Lifetime JP2722204B2 (ja)

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