JPH01138504A - 色フイルタおよび色フイルタを用いたカラ−画像作成装置 - Google Patents

色フイルタおよび色フイルタを用いたカラ−画像作成装置

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JPH01138504A
JPH01138504A JP20050987A JP20050987A JPH01138504A JP H01138504 A JPH01138504 A JP H01138504A JP 20050987 A JP20050987 A JP 20050987A JP 20050987 A JP20050987 A JP 20050987A JP H01138504 A JPH01138504 A JP H01138504A
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filter
color
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dielectric multilayer
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JP20050987A
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Takaaki Terashita
寺下 隆章
Setsuo Okada
節男 岡田
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KOSHIN KOGAKU KOGYO KK
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
KOSHIN KOGAKU KOGYO KK
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は色フィルタおよびこの色フィルタを用いたカラ
ー画像作成装置に係り、特に白熱光源を用いてカラー原
画からカラー画像を作成するカラー画像作成装置(カラ
ー写真焼付装置、カラー複写装置、カラー画像読取装置
等)の白熱光源の近傍に設けられる色フィルタおよびこ
の色フィルタを白熱光源の近傍に配置したカラー画像作
成装置に関する。
〔従来の技術およびその問題点〕
カラー原画からのカラー画像再現時に作用する複写材料
上の有効光量Ej は以下の(1)式に示すようになる
ことが知られている。
T71・S、λ・dλ ・・・(1) ただし、 Jλ ・・・光源の分光エネルギ分布 Fλ ・・・光源と複写材料との間に使用されている各
種色フィルタの分光透過率分布ま たは光源と複写材料との間に使用され ている各種色フィルタの分光透過率分 布と各種ミラーの分光反射率分布の合 成された分光透過率分布 Ti λ・・・カラー原画の分光透過率または分光反射
率(ただし、■はシアン、マゼンタ、イエロを示すCS
M、Yのいずれか1 つ) 3j J・・・複写材料の分光感度分布1j ・・・露
光時間 j  ・・・赤、緑、青を示すR,G、Bのいずれか1
つ である。
上記有効光量E、は、−船釣にはR,G、Bの三原色に
ついてそれぞれ決定し、R,G、B光をそれぞれコント
ロールして最適な色と濃度のカラー原画を作成するよう
にしている。このR−G、Bの有効光量は、カラー原画
の分光透過率(または分光反射率)に従い、色フィルタ
の分光透過率分布(または分光反射率分布)と露光時間
とによってコントロールする。なお、通常、光源の分光
エネルギ分布と複写感材の分光感度分布とは一定である
上記の色フィルタは、使用目的に応じて種々のフィルタ
が用意されており、主として可動可能に配置される光量
コントロール用フィルタと主として固定配置される分光
波長コントロール用フィルタとに大別される。
光量コントロール用フィルタとしては、C,M。
Yカットフィルタ、C,M、Yell光フィルタ、カラ
ーコレクションフィルタ(CCフィルタ)等がある。二
〇〇、M、Yカットフィルタは、光路中に挿入されてR
,G、B光をそれぞれカットし、R,G、Bの露光量(
光量または時間)をコントロールするものである。C,
M、Y調光フィルタは、光路中に挿入されて、それぞれ
の挿入量に応じてR,G、Bの光量をコントロールする
ものである。そして、カラーコレクションフィルタは、
1枚または複数枚重ねられてR,G、Bの光量のコント
ロールに用いられる。
上記分光波長コントロール用フィルタとしては、R,G
、B色分解フィルタ、波長カットフィルタ、分光特性補
正用フィルタ等がある。”R,G、B色分解フィルタは
、白色光源または広い波長範囲のエネルギ分布を持つ光
を色分解して適切なR,G、。
B光を作成するために使用されるものである。波長カッ
トフィルタは、特定波長の光をカットするフィルタであ
り、熱線カットや不要な赤外波長光をカットする赤外カ
ットフィルタ(IRフィルタ)、不要な紫外波長光をカ
ットする紫外カットフィルタ(UVフィルタ)、特開昭
62−9341号公報に示されているように写真用カラ
ーペーパーの有害な固を感度(例えば440n@以下の
感度)をカットする固有感度カットフィルタ、特開昭5
3−64037号公報に示されているように写真用カラ
ーペーパーの有害な波長IF(例えば480〜520n
a+)をカットして色再現性の向上及び上記で説明した
光量コントロール用フィルタの精度を向上するために使
用される特定波長帯カットフィルタ等がある。この特定
波長帯カットフィルタはトリミングフィルタとして有効
である。このトリミングフィルタについては後述する。
そして、分光特性補正用フィルタは、複写感材の極大感
度波長をシフトさせたり、色温度を合わせる等によって
分光感度分布や光のエネルギ分布を変更させるために用
いられるものである。上記フィルタとしては、色ガラス
フィルタ、ゼラチンフィルタ、プラスチックフィルタ、
多層膜フィルタ等が用いられる。多層膜フィルタには金
属膜と誘電体多層膜フィルタとがあるが、近年シャープ
で任意の分光特性が得られ、耐久性の優れた誘電体多層
膜フィルタがよく用いられる。誘電体多層膜フィルタに
おいて光をカットするのは吸収によるのではなく光を反
射さすことによっている0本発明では光をカットする場
合すべて吸収または吸収波長として用いる。また、特に
反射光が重要な場合のみ反射を用いる。
なお、上記で説明したフィルタは、カラー複写装置等に
おいてはカラー原稿の正確な測光を目的として上記の用
途と同時にまたは単独に用いられている。また、コール
ドミラーやグイクロイックミラー等のフィルタも、選択
的に特定波長のみの光を反射させて上記と同様な目的で
用いられる。
次に、カラー写真焼付装置について上記で説明したフィ
ルタがどのように使用されているかを・第2図を参照し
て説明する。第2図において10はカラーペーパー、1
2はレンズ、14はネガフィルム、16は紫外線吸収フ
ィルタ(UVフィルタ)、18はミラーボックス、20
は白熱光源、22はシャッタである。第2図(1)は加
色順次式のカラー写真焼付装置を示すもので、ミラーボ
ックス18と光源20との間に、RSG%Bの色分解フ
ィルタを備えた回転ディスク24とIRカットフィルタ
(コールドフィルタ、防熱フィルタ)26が配置されて
いる。第2図(2)に示したカラー写真焼付装置には、
ミラーボックス18と光源20との間に、光軸と直交す
る方向に移動可能なC2M、Yli光フィルタ28と移
動不能なIRカットフィルタ26とが配置されている。
第2図(3)に示したカラー写真焼付装置には、ミラー
ボックス1日と光源20との間にCCフィルタ32とI
Rカットフィルタ26とが配置されると共に、シャッタ
22とレンズ12との間にC,M、Yカットフィルタ3
0が配置されている。そして第2図(4)に示したカラ
ー写真焼付装置には、シャッタ22と光源20との間に
R,G、Bの色分解フィルタがそれぞれ配置されており
、色分解された光はグイクロックミラー34を介してネ
ガフィルム14に照射されて三色同時露光される。第2
図(1)〜(4)においてレンズ12の近傍にはネガフ
ィルム14の透過光を測定する光センサ35が配設され
ており、制御部36によって決定した三色の露光量また
は露光時間等に従って駆動部37が色フィルタやシャッ
タを駆動するようになっている。
カラー写真焼付装置は上記で説明した方式の他に各種の
方式が知られており、何等上記に限定されるものではな
い。通常、IRカットフィルタ26は光源の最も近くに
配置され、R,G、B色分解フィルタ、C,M、Y!l
l光フィルタ28、CCフィルタ32は色むらの防止、
ミラーボックスでの色光の混合および混色のない単色光
形成等のため、ミラーボックスと光源との間に配置され
る。
一方、UVフィルタ16、C,、M、Yカットフィルタ
30のように色むらに影響の少ないフィルタは、ミラー
ボックスとカラーペーパーとの間でし・ばしば用いられ
る。また、特定波長カットフィルタ、分光特性補正用フ
ィルタ等の他の色補正フィルタもCCフィルタ等と同様
にミラーボックスと光源との間に配置される。これは、
ミラーボックスとカラーペーパーとの間に配置すると、
多層膜フィルタのコーティングむらによる色むらの発生
やミラーボックスによって光が拡散されるため、この拡
散光によって分光特性が変化すること、フィルムサイズ
に応じてミラーボックスが交換されることからこのミラ
ーボックスの大きさに応じたフィルタが必要になること
、大きなサイズの色フィルタが必要になること等を理由
とする。
しかしながら光源とミラーボックスとの間の温度はファ
ン等で送風または排気しても100″C〜200″Cに
達している0本発明者等が、第3図(1)に示すように
光源20に接近してIRカットフィルタ26を配置する
と共に光源2oがら35MHれた位置に色フィルタ36
を配置し、定格24V、250Wの光源20を15Vで
点灯して、色フィルタ36の光源側の面Aと光源側の面
と反対側の面Bとの温度を測定たところ、第3図(2)
の結果が得られれた。第3図(2)から理解されるよう
に、光源を点灯して1分程度経過すると色フィルタ36
の光源側の面Aは150°C程度に昇温しており、面B
は100℃程度に昇温しでいる。従って、このような高
熱雰囲気中でフィルタが固定的または間欠的に使用され
ると、次の問題が発生する。なお、間欠的な使用は、R
,C,SB分解フィルタを有する回転ディスクを回転さ
せる場合、調光フィルタを自動調整する場合、プリント
時照度アップしかつ休止時照度ダウンするように光源の
照度をコントロールする場合等に生ずる。
まず、長波長吸収(熱線吸収)色ガラスフィルタについ
ては、熱線を吸収するため、温度分布差による歪や熱衝
撃等によって破損することがある。一方、熱線吸収のな
い短波カット(短波長吸収)色ガラスフィルタは、熱に
よる破損がないが、透過波長帯が熱によって長波側にシ
フトし、分光分布特性、透過率(または反射率)が変化
することが知られている。すなわち、第4図のAに示す
特性を備えた短波長吸収色ガラスフィルタについては約
0 、 08 ns/ ”C1Bの特性の短波長吸収フ
ィルタについては約0.10nm/”C2Cの特性の短
波長吸収フィルタについては約0 、 15 nm/ 
’C長波側にシフトすることが知られており、−船釣に
、150℃で15ns程度長波側にシフトすることが知
られている。
誘電体多層膜をコーティングした多層膜コートフィルタ
は、熱によって分光特性が短波側にシフトし、特に白熱
光源の近傍においては10−150園程度の分光特性の
短波長シフトが見られる。
次に上記の色ガラスフィルタと誘電体多層膜とを組合せ
た色分解フィルタについて説明する。第5図に示す特性
を備えた短波長吸収フィルタ(Y−52色ガラスフィル
タ)に、第5図の短波透過波長帯を形成するように誘電
体多層膜をコーティングしてG色分解フィルタを作成し
、二〇〇色分解フィルタを用いて+4絞りオーバのネガ
フィルムを加色法によつて連続同一プリントしたとき、
プリントの濃度の変化量(ΔDa)は第6図に示すよう
になった。図から理解されるように、プリント回数が多
くなるに従って、すなわちフィルタの温度が上昇するに
従って濃度の変化量が大きくなっている。また、2分間
ランプを消灯して冷却し、再びプリントするときには元
のプリントの濃度になることがわかる。また、第5図に
示した特性の色分解フィルタを透過した光の時間変化に
対する相対エネルギ分布は第7図のように変化している
。第7図は、第3図(1)に示す配置関係で、光源を点
灯してから2分経過するまでのフィルタを透過した光の
相対エネルギ分布を測定したものである。この色分解フ
ィルタの透過帯の長波長端(誘電体多層膜により形成)
は時間経過と共に従って温度上昇と共に短波側にシフト
しており、短波長@(色ガラスフィルタにより形成)は
温度上昇と共に長波側にシフトしていることがわかる。
次にトリミングフィルタについて説明する。カラーフィ
ルムからカラー複写材料へ画像を焼付ける場合、上記(
1)式においてi≠jのとき以下の(2)式を満足する
のが望ましい。
T、λ ・ S、λ −〇      ・・・(2)す
なわち、カラーフィルムの感色層が吸収した光量を他の
感色層の影響なく正確な関係でカラー複写材料へ伝達す
る必要があり、例えば、カラーフィルムの青感色層によ
り形成されるイエロ色素がカラー複写材料の緑感色層に
影響を与えないことが必要である。上記(2)式を満足
させるためには、カラー複写材料の各感色層はシャープ
で主感度以外の感度は極力小さい方が望ましい0以上の
ように上記で説明した特定波長帯カットフィルタはトリ
ミングフィルタとして有効である。第8図(1)はカラ
ー原画(カラーフィルム)の色素の分光吸収(it1度
)特性を示し、第8図(3)はカラー複写感材の分光感
度特性を示すものである。複写感材のG感度について考
察すると、このG感度は500nm付近でピーク感度の
約1/2の感度を有しており、イエロ色素の影響を受け
る。このため複写感材のB感度とG感度との重なり波長
帯をカットするトリミングフィルタ、すなわち第8図(
2)に示した分光透過率分布特性を有するトリミングフ
ィルタを用いるのが好ましい。この場合、複写感材のB
及びGli大感度の低下を極力抑えたシャープなフィル
タが望ましい。このようなトリミングフィルタを用いる
ことにより色再現上色の分離がよくなる効果が得られる
しかしながら、上記トリミングフィルタを高温下で使用
すると第8図(2)に示すように5〜8nm短波側にシ
フトするため、Bの極大感度へ影響し、感度ダウン、感
度ばらつき及びトリミング効果のばらつきが発生する。
以上説明したように色フィルタを白熱光源の近傍で使用
すると熱の影響によって破損したり分光分布特性が変化
する。この問題を解決するために、予め熱による影響を
想定してフィルタを設計することが考えられるが、光源
のランプの寿命を長くするために未使用時照度ダウンし
かつ使用時に照度アップするようにランプを制御する場
合があるため、ランダムに温度変化が発生しこれによっ
て予め温度変化を想定してフィルタを設計しても波長変
化が発生する。また、ランプ周辺の排気、通気に用いら
れるエアフィルタの目づまり等によって通気性が変化す
る等により上記と同様に波長変化が発生する。また光学
系の透過率変化、例えば埃、変色、ミラーボックスの特
性変化等、光量不足等による光源電圧変更による温度変
化、焼付装置における光学系の相違による温度差等によ
って波長変化が発生する。また、従来、特開昭57−6
2008号公報には温度制御手段を用いて温度によるガ
ラス材の透過率変化を防止する装置が、特開昭51−1
13627号公報には温度の影響によるフィルタの分光
波長端のばらつきを別のフィルタでもって除去する装置
が記載されている。
また、温度上昇を防止するための光学系も種々考えられ
るが、これらの効果は完全でなく装置の大型化、コスト
アップにつながり満足し得るものがなかった。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、シャ
ープな分光特性及び任意の波長選択が可能な誘電体多層
膜を利用したフィルタが温度によって分光分布特性が変
化しないようにした色フィルタおよびこの色フィルタを
利用したカラー画像作成装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために第1の発明は、白熱光源を用
いてカラー原画からカラー画像を作成する装置の前記白
熱光源の近傍に設けられる色フィルタを、透過波長帯を
形成する誘電体多層膜がコーティングされた第1の部材
と、前記第1の部材のコーティング面に密着された第2
の部材とで構成したものである。
また、第2の発明は、白熱光源を用いてカラー原画から
カラー画像を作成するカラー画像作成装置において、透
過波長帯を形成する誘電体多層膜がコーティングされた
第1の部材と前記第1の部材のコーティング面に密着さ
れた第2の部材とを備えた色フィルタを前記白熱光源の
近傍に設けたことを特徴とする。
〔作用〕
第1および第2の発明の第1の部材には透過波長帯を形
成する誘電体多層膜がコーティングされる。また、この
第1の部材の誘電体多層膜がコーティングされたコーテ
ィング面には、第2の部材が接着等によって密着され、
誘電体多層膜が空気に曝されないようにされる。
第1および第2の発明の第1の部材としては、白板ガラ
ス、色ガラスフィルタ、第2の部材が密着されない面す
なわち透過波長帯を形成する誘電体多層膜がコーティン
グされない面に透過波長帯に関与しない誘電体多層膜が
コーティングされた多層膜コートフィルタを使用するこ
とができる。
また、第2の部材としては、白板ガラス、色ガラスフィ
ルタ、透過波長帯に関与しない誘電体多層膜がコーティ
ングされた多層膜コートフィルタを使用することができ
る。白板ガラスを使用した場合を例にとって第1図を参
照して具体的に説明する。第1図(1)は、白板ガラス
40に透過波長帯を形成する誘電体多層膜42をコーテ
ィングし、白板ガラス40のコーティング面に白板ガラ
ス44を接着して密着したものである。第1図(2)は
、白板ガラス40に透過波長帯を形成する誘電体多層膜
42をコーティングし、白板ガラス40のコーティング
面に誘電体多層膜46がコーティングされた白板ガラス
44を接着したものである。誘電体多層膜46は、透過
波長帯を形成する誘電体多層膜でもよく透過波長帯に関
与しない誘電体多層膜でもよい、第1図(3)は、白板
ガラス40に透過波長帯を形成する誘電体多層$42を
コーティングし、白板ガラス40のコーティング面に、
透過波長帯に関与しない誘電体多層膜48がコーティン
グされた白板ガラス44の非コーティング面を接着した
ものである。そして、第1図(4)は、透過波長帯を形
成する誘電体多層膜42及び透過波長帯に関与しない誘
電体多層膜48がコーティングされた白板ガラス40の
誘電体多層膜42のコーティング面に白板ガラス44を
接着したものである。なお、上記白板ガラス40.44
のいずれか一方または全部を色ガラスフィルタで構成し
てもよい、第1の部材と第2の部材を密着させるために
は耐熱性の接着剤を用いて各部材の全面を接着する他、
周辺部のみ接着したり、樹脂や耐熱性ゴム等を用いてシ
ーリングしてもよい。
また、上記のように構成したフィルタに反射膜をコーテ
ィングしてグイクロックミラー等のような反射光を利用
、するフィルタとしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、誘電体多層膜を利
用して、分光特性が高精度でかつ安定した、白熱光源の
近傍に配置可能な色フィルタおよびこのような特性の色
フィルタを利用したカラー画像作成装置を提供すること
ができる、という効果が得られる。
(Il!様の説明〕 以下本発明の態様について説明する。本発明は実施する
に当って以下の態様を採り得る。
このm樺は、第1の部材または第2の部材を、透過波長
帯を形成する誘電体多層膜の短波透過波長端より短波側
に吸収帯を持つ長波通過色ガラスフィルタで構成したも
のである。
上記の態様に示されるように、色ガラスフィルタの透過
波長端を誘電体多層膜によって形成された透過波長帯の
波長端より(例えば、約13nm以上)短波側に設ける
ことにより、熱変化によっても透過波長帯に関与しない
ように色ガラスフィルタを使用する0色ガラスフィルタ
は、非常に高い吸収特性を備えており、シャープな分光
特性と任意の波長選択が可能な多層膜コートフィルタと
併用すれば多層膜コートフィルタが吸収すべき波長帯を
狭くすることが可能であり、フィルタ作成が容易になる
と共に低コスト、高信顧性のフィルタを作成することが
できる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、第1の実施例について説明する一TrotとSム
0□との23層の交互層から成る誘電体多層膜を厚さ1
.0Mの白板ガラスに真空蒸着によってコーティングし
て第9図の曲線A、Bに示す特性の多層膜コートフィル
タを作成し、この多層膜コートフィルタのコーティング
面に第9図に示す特性(曲線C)の色ガラスフィルタ(
Y−52色ガラスフィルタ)を耐熱性エポキシ系接着剤
を用いて接着して第12図に示す特性の色フィルタを作
成した。この色フィルタは、第1図(1)の白板ガラス
のいずれか一方を色ガラスフィルタに置き換えた構造を
している。この色フィルタを第3図(1)の色フィルタ
36の位置に配置して2分間の透過光の相対エネルギ分
布の変化を測定したところ第10図の結果が得られた。
第10図から理解されるように、透過波長帯を形成する
誘電体を蒸着した部分の分光特性は温度によって変化し
ておらず、色ガラスフィルタの分光特性のみ温度に応じ
て変化している。
次に、第2の実施例について説明する。第11図の曲線
りに示す特性の色ガラスフィルタ(y−50色ガラスフ
ィルタ)に、曲線Eの特性を持つ’rt ox とS、
0.との27層の交互層からから成る誘電体多層膜を真
空蒸着によりコーティングし、この色ガラスフィルタの
コーティング面に曲線Fで示すショートパス(短波長透
過)フィルタを耐熱性エポキシ系の接着剤を用いて接着
して本発明の色フィルタを作成した。このフィルタは、
第1図(1)の白板ガラスを色ガラスフィルタに置き換
えた構造をしている。
この色フィルタを第3図(1)の色フィルタ36の位置
に配置して2分間の透過光の相対エネルギ分布の変化を
測定したところ第12図の結果が得られた。また、+4
絞りオーバネガフィルムの連続同一プリントの結果は、
第6図の一点鎖線に示すようになり、良好な結果が得ら
れた。
次に第3の実施例としてトリミングフィルタについて説
明する。第13図の曲線Gのような透過率特性を持つよ
うにT10!とS、0!との30数層からなる誘電体多
層膜を厚さ1.0m1mの白板ガラスの北に真空蒸着に
よってコーティングして、このコーティング面と白板ガ
ラスを耐熱性エポキシ系接着剤で接着した。この色フィ
ルタは、第1図(1)の構成と同様になる。第13図の
曲線Hはこの色フィルタを第3図(1)の色フィルタ3
6の位置に配置したときの2分間の透過光の相対エネル
ギ分布の変化を示したものである。第13図の曲線Hよ
りIRカットフィルタ26は750〜800n−の間で
短波シフトしている。しかし、490nmのバンドスト
ップ波長の変化は見られない、なお、500〜750n
−における相対エネルギは大きくオーバするため点線の
ように省略した。
また、上記の実施例のフィルタは、第2図に示したカラ
ー写真焼付装置等のカラー画像作成装置の対応するフィ
ルタ位置に配置することにより第2の発明の実施例を構
成する0例えば、回転ディスク24に設けられたR、G
、、Bの色分解フィルタには、誘電体多層膜を密封した
上記のようなフィルタを使用する。
以上説明したように本実施例によれば、容易に特別な装
置を用いることなく分光特性が高精度で安定しかつ物理
的強度が高いフィルタを白熱光源の近傍に配置すること
が可能になり、これによって色むらの除去、ミラーボッ
クスの拡散部材による影響の防止、ミラーボックスのサ
イズの変更による影響及び光源変化による温度変化によ
るフィルタ特性の変化の防止、フィルタの小サイズ化を
行うことができる。
なお、上記では光を透過させる透過型のフィルタについ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
光を反射させるフィルタにも適用できるものである。ま
た、本発明の色フィルタは、カラー複写機の光源近傍に
おけるR、G、B三原色色分解フィルタ、C,M、Y1
m!光フィルタ、波長選択的反射ミラー、光源監視用R
,G、B三色センサの色分解フィルタ等に使用すること
ができる。また、カラー複写機等の拡散部材を有しない
装置の光源近傍で光源による温度上昇を伴う場所に使用
することができる。また、写真引伸し機の光源部に続い
て直ちに拡散部材を配置した場合にこの光源部と拡散部
との間に配置することができる。なお誘電体多層膜フィ
ルタは本質的には環境の温度、湿度の影響を受けて上記
で説明した高温以下であってもわずか変化するものであ
り、高い精度の分光特性や高い安定性が要求される場合
フィルタの配置等は上記に限定されることなく本発明を
有効に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(+)〜(4)は本発明のフィルタの概略断面図
、第2図(+)〜(4)はカラー写真焼付装置の概略構
成図、第3図(1)は色フィルタ36の配置位置を示す
概略図、第3図(2)は従来の色フィルタの時間に対す
る温度変化を示す線図、第4図は短波長吸収フィルタの
透過率特性を示す線図、第5図は色ガラスフィルタにy
:を体多層膜をコーティングしたフィルタの特性を示す
線図、第6図は第5図のフィルタを用いて連続露光した
ときのプリントの濃度変化量を示す線図、第7図は第5
図のフィルタの温度変化に対する透過光の相対エネルギ
分布の変化を示す線図、第8図(1)はカラー原画の色
素の分光吸収を示す線図、第8図(2)はトリミングフ
ィルタの分光透過率特性を示す線図、第8図(3)はカ
ラー複写感材の分光感度特性を示す線図、第9図は第1
の実施例のフィルタの特性を示す線図、第10図は第9
図のフィルタの温度変化による透過光の相対エネルギ分
布の変化を示す線図、第11図は第2の実施例のフィル
タの特性を示す線図、第12図は第11図のフィルタの
温度特性を示す線図、第13図はトリミングフィルタの
分光透過率曲線(G)と温度変化による透過光の相対エ
ネルギ分布(H)の変化を示す線図である。 40.44・・・白板ガラス、 42.46.48・・・誘電体多層膜。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)白熱光源を用いてカラー原画からカラー画像を作
    成する装置の前記白熱光源の近傍に設けられる色フィル
    タであって、透過波長帯を形成する誘電体多層膜がコー
    ティングされた第1の部材と、前記第1の部材のコーテ
    ィング面に密着された第2の部材と、を備えた色フィル
    タ。
  2. (2)前記第1の部材を、白板ガラス、色ガラスフィル
    タまたは前記第2の部材が密着されない面に透過波長帯
    に関与しない誘電体多層膜がコーティングされた多層膜
    コートフィルタで構成した特許請求の範囲第(1)項記
    載の色フィルタ。
  3. (3)前記第2の部材を、白板ガラス、色ガラスフィル
    タまたは透過波長帯に関与しない誘電体多層膜がコーテ
    ィングされた多層膜コートフィルタで構成した特許請求
    の範囲第(1)項または第(2)項記載の色フィルタ。
  4. (4)前記第2の部材を、前記第1の部材が密着される
    面に透過波長帯を形成する誘電体多層膜がコーティング
    された、白板ガラス、色ガラスフィルタまたは一前記第
    1の部材が密着されない面に透過波長帯に関与しない誘
    電体多層膜がコーティングされた多層膜コートフィルタ
    で構成した特許請求の範囲第(1)項または第(2)項
    記載の色フィルタ。
  5. (5)前記第1の部材を、透過波長帯を形成する誘電体
    多層膜の短波透過波長端より短波側に吸収帯を持つ長波
    透過色ガラスフィルタで構成した特許請求の範囲第(1
    )項記載の色フィルタ。
  6. (6)前記第2の部材を、透過波長帯を形成する誘電体
    多層膜の短波透過波長端より短波側に吸収帯を持つ長波
    透過色ガラスフィルタで構成した特許請求の範囲第(1
    )項記載の色フィルタ。
  7. (7)カラー原画からカラー画像を作成するカラー画像
    作成装置において、透過波長帯を形成する誘電体多層膜
    がコーティングされた第1の部材と前記第1の部材のコ
    ーティング面に密着された第2の部材とを備えた色フィ
    ルタを用いたことを特徴とするカラー画像作成装置。
  8. (8)前記カラー画像作成装置の光源を白熱光源で構成
    し、前記色フィルタを前記白熱光源の近傍に設けた特許
    請求の範囲第(7)項記載のカラー画像作成装置。
  9. (9)前記第1の部材を、白板ガラス、色ガラスフィル
    タまたは前記第2の部材が密着されない面に透過波長帯
    に関与しない誘電体多層膜がコーティングされた多層膜
    コートフィルタで構成した特許請求の範囲第(7)項記
    載のカラー画像作成装置。
  10. (10)前記第2の部材を、白板ガラス、色ガラスフィ
    ルタまたは透過波長帯に関与しない誘電体多層膜がコー
    ティングされた多層膜コートフィルタで構成した特許請
    求の範囲第(7)項または第(9)項記載のカラー画像
    作成装置。
  11. (11)前記第2の部材を、前記第1の部材が密着され
    る面に透過波長帯を形成する誘電体多層膜がコーティン
    グされた、白板ガラス、色ガラスフィルタまたは前記第
    1の部材が密着されない面に透過波長帯に関与しない誘
    電体多層膜がコーティングされた多層膜コートフィルタ
    で構成した特許請求の範囲第(7)項または第(9)項
    記載のカラー画像作成装置。
  12. (12)前記第1の部材を、透過波長帯を形成する誘電
    体多層膜の短波透過波長端より短波側に吸収帯を持つ長
    波透過色ガラスフィルタで構成した特許請求の範囲第(
    7)項記載のカラー画像作成装置。
  13. (13)前記第2の部材を、透過波長帯を形成する誘電
    体多層膜の短波透過波長端より短波側に吸収帯を持つ長
    波透過色ガラスフィルタで構成した特許請求の範囲第(
    7)項記載のカラー画像作成装置。
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