JP2547864B2 - 露光制御装置 - Google Patents

露光制御装置

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JP2547864B2 JP1264729A JP26472989A JP2547864B2 JP 2547864 B2 JP2547864 B2 JP 2547864B2 JP 1264729 A JP1264729 A JP 1264729A JP 26472989 A JP26472989 A JP 26472989A JP 2547864 B2 JP2547864 B2 JP 2547864B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は露光制御装置に係り、カラー原画から複写感
材特にカラーフィルムからカラーペーパに画像を焼付け
る自動写真焼付装置等の画像複写装置の露光量を制御す
る露光制御装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、カラー原画から複写感材へカラー画像を再現
するときの露光量は、色素フイルタや蒸着フイルタで構
成された色分解フイルタを備えた測光装置を用いて赤
(R)、緑(G)、青(B)光の積算透過(または反
射)濃度を測定し、R、G、B光各々について決定して
いる。露光量を正確に決定するには、測光装置の分光感
度分布を複写感材の分光感度に一致させる必要がある。
この複写感材の分光感度分布は、感光度が最大になる波
長に関して非対称になっている。しかしながら、色素フ
イルタや蒸着フィルタでは、透過率分布が非対称となる
ように作成することは多くのフイルタを組み合わせる必
要があり、量産の上でまた精度の上で困難である。
そこで、フオトレジスト露光装置において原画からの
光をスペクトル光に分解し、分解光に重みを付けて加算
する処理を行うことにより測光装置の光感度分布が複写
感材の分光感度分布に一致させることが知られている。
特開昭58−88624号公報には、フオトレジスト露光装置
として回折格子、収斂光学系およびフオトデイテクタを
用いて上記の処理を行うことが開示されているが、これ
らの相互配置により分光感度特性が変化しないようにす
るため、複雑なメカニズムが必要になる。特開昭61−95
525号公報では、フオトレジスト露光装置として上記回
折格子に代えて多数個の干渉フイルタを配置している。
しかしながら、分解光と同数の干渉フイルタが必要とな
るため、測光波長の数が多い場合には量産するのが困難
である。また、カラー写真用プリンタにおいては特開平
1−134353号公報で、プリズム、回折格子またはスペク
トルフイルタを用いて原画からの光をスペクトル分解
し、光電センサのパネルへコピー原稿の一部をスリツト
状に結像する。パネルの行で異なる測光位置を表し、パ
ネルの列は測光位置に応じてスペクトル光を電気信号に
変換する。回折格子やスペクトルフイルタを用いる場合
には上記と同様の問題があり、プリズムを使用する場合
には、屈折によって分光しているため、投影光を平行に
する必要があること、装置が大型化すること、行を列に
分解するため光量の大幅なダウンが生じること、各スペ
クトルにおいて大きな光量差が生じ同一パネルで測光で
きないこと等の欠点がある。特開平1−142719号公報に
もプリズムまたは回折格子とレンズと2次元アレイセン
サとを用いることが記載されているが、プリズムや回折
格子を用いているため上記と同様の問題がある。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、小
型でかつ低コストで製造することができ、高い精度の分
光感度分布をもつ測光センサを有する露光制御装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、透明基板上の異
なる位置に異る厚みの干渉膜を有して、原画からの光を
前記干渉膜の厚みに応じた中心波長の光に分光する干渉
フィルタを備え、原画からの光を多数のスペクトル光に
分光して測光する第1のセンサと、原画を多数個に分割
して赤光、緑光、青光を測光する第2のセンサと、少な
くとも第1のセンサのスペクトル測光値から求めた合成
値に基づいて基本露光量を決定すると共に基本露光量に
基づいて露光量を制御する制御手段と、を含んで構成し
たものである。
前記制御手段は、第1のセンサのスペクトル測光値か
ら求めた合成値に基づいて基本露光量を決定するかまた
は第1のセンサのスペクトル測光値から求めた合成値に
基づいて決定した色制御値と第2のセンサの測光値に基
づいて決定した濃度制御値とに基づいて基本露光量を決
定し、基本露光量に基づいて露光量を制御することがで
きる。
また、前記制御手段は、更に第2のセンサの測光値に
基づいて原画の画像内容に応じた補正値を決定し、基本
露光量を補正値で補正した値で露光量を制御するように
することができる。
前記第1のセンサは、透過光量制御層を設けるかまた
はセンサの画素面積を変更することによって短波域の感
度に対する長波域の感度を低下するのが好ましい。ま
た、このとき、500〜600nmの波長域の感度を1/2〜1/5、
600〜750nmの波長域の感度を1/4〜1/20に感度を低下さ
せるようにするのがよい。
〔作用〕
第1のセンサは、透明基板上の異なる位置に異なる厚
みの干渉膜を有し、原画からの光を前記干渉膜の厚みに
応じた中心波長の光に分光する干渉フイルタを備えてい
る。透明基板上の異なる位置に異なる厚みを有する干渉
膜は、くさび状に連続的に厚みを変更させることで容易
に形成できる。また、2枚のAg膜の間に低屈折率膜(Mg
F2、氷晶石等)を挟むことにより、この低屈折率膜の厚
みに応じて可視域より近赤外域までの中の一つのスペク
トル光を透過さすことができる。透明基板上の異なる位
置に異なる厚みの干渉膜を有する干渉フイルタをMOS、C
CD等の光起電力効果型光センサ(以下センサまたはエリ
アセンサまたはラインセンサ)上に配設することにより
干渉膜の厚みに応じた多数のスペクトル光を測光するこ
とが可能となる。従って、従来のように中心波長が異な
る複数の干渉フイルタを組合せる場合に比較して低コス
トで製造することができ、また干渉を利用して分光して
いるため屈折を利用して分光するプリズムに比較して小
型化することができる。そして、第1のセンサは、原画
を透過した光または原画から反射された光を多数のスペ
クトル光に分光して測光する。第1のセンサのスペクト
ル測光値には、複写感材の相対分光感度分布に応じて定
まる重みが付加される。このように、スペクトル測光値
に重みを付加することによって第1のセンサの分光感度
分布と複写感材の分光感度分布とを一致させることがで
きるので、制御手段は、第1のセンサの測光値から基本
露光量を決定し、この基本露光量で露光量を制御するこ
とができる。
第2のセンサは、原画を多数個に分割してR、G、B
光を測光する。第1のセンサは多数のスペクトル光に分
光して測光するため第1のセンサのスペクトル測光値か
ら求めた合成値に基づいて色制御値を決定することがで
きる。第2のセンサの分光感度分布は複写感材の分光感
度分布と必ずしも正確に一致していない。このため、第
1のセンサのスペクトル測光値から求めた合成値に基づ
いて決定した色制御値と第2のセンサの測光値に基づい
て決定した濃度制御値とに基づいて基本露光量を決定す
るようにしてもよい。
また、第2のセンサは原画を多数個に分割して測光し
ているため、測光値から求めた画像特徴量により所定の
演算を行なったり(特開昭54−28131号、特開昭55−384
10号、特開昭61−3133号の技術を使用できる。)必要な
測光値を選択する(特開昭62−189457号、特開昭61−19
8144号、特開昭63−311241号の技術を使用できる。)等
によって原画の画像内容に応じた補正値を決定し、上記
の基本露光量を補正値で補正してもよい。
通常露光光源に用いるランプは短波域の光量が少な
く、またセンサも短波域において感度が低い。従って、
光源としてハロゲンランプを使用するときには、第1の
センサの短波域の感度に対する長波域の感度を低下させ
る必要がある。感度を変更するには、透過光量制御層
(干渉膜またはフイルタ)を設けるかまたはセンサの画
素面積を変更する感度低下手段を用いればよい。感度の
低下は、具体的には500〜600nmの波長域の感度を1/2〜1
/5、600〜750nmの波長域の感度を1/5〜1/20に低下すれ
ばよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、透明基板上の異
なる位置に厚みの異なる干渉膜を有する干渉フイルタを
用いているため、中心波長の異なる干渉フイルタを多数
個組合せる場合に比較して量産化しやすいと共に、複写
感材の変更による分光感度分布の変化に対しフイルタを
交換することなく、単にスペクトル測光値の重み値を変
更すればよい、という効果が得られる。さらに本発明は
プリズムを使用していないため小型化低コストにするこ
とができる、という効果も得られる。
また、本発明は、波長域に応じて感度を変更すれば、
測光に充分な光量を確保できる、という効果も得られ
る。
さらに第1のセンサで画面平均濃度に基づく基本露光
量を求め、第2のセンサで画面を多数個に分割測光して
露光補正量を求めるようにしてあるので、第2のセンサ
の分光感度分布は必ずしも複写感材の分光感度分布に合
わせる必要はない。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を詳細に説明する。本実施例は、
カラー写真焼付装置に本発明を適用したものである。第
1図に示すように、ネガキヤリアに装填されて焼付部に
搬送されたネガフイルム20の下方には、ミラーボツクス
18およびハロゲンランプを備えたランプハウス10が配置
されている。ミラーボツクス18とランプハウス10との間
には、調光フイルタ60が配置されている。調光フイルタ
60は、周知のようにY(イエロ)フイルタ、M(マゼン
タ)フイルタおよびC(シアン)フイルタの3つの色フ
イルタで構成されている。
ネガフイルム20の上方には、レンズ22、ブラツクシヤ
ツタ24およびカラーペーパ26が順に配置されており、ラ
ンプハウス10から照射されて調光フイルタ60、ミラーボ
ツクス18およびネガフイルム20を透過した光線はレンズ
22によってカラーペーパ26上に結像するように構成され
ている。
上記の結像光学系の光軸に対して傾斜した方向でかつ
ネガフイルム20の画像濃度を測光可能な位置に第1のセ
ンサ28と第2のセンサ30とが配置されている。
第1のセンサ28は、重み付け回路40を介して露光量演
算回路42に直接接続され、第2のセンサ30は露光量演算
回路42に接続されている。露光量制御回路44は、露光量
演算回路42の出力に基づいて露光制御量を演算し、調光
フイルタ60を制御する。
第1のセンサ28は、第2図に示すように、二次元イメ
ージセンサ32と金属干渉フイルタ34とから構成されてい
る。二次元イメージセンサ32は、単位波長を1ピクセル
とする画素密度で構成されている。単位波長としては2
〜20nmの範囲内の値、例えば5〜10nmが好ましく、干渉
膜はくさび状に形成して、連続的に厚みが変わるように
構成するのが好ましい。金属干渉フイルタ34は、透明基
板11上に蒸着した銀Agの薄膜16の上に、くさび状に厚み
を変更したフツ化マグネシウムMgF2の薄膜12を形成し、
さらにその上に銀Agの薄膜14を蒸着して構成している。
薄膜14、16の厚みは、一定でもよく、またAg薄膜14、16
の厚みによって透過率をコントロールすることができる
ことより、薄膜12の厚みが厚い部分から薄い部分にかけ
て、徐々に厚くなるようにしてもよい。これは、ハロゲ
ンランプが420nm〜500nmの短波域で光量が少ないこと、
短波域で二次元イメージセンサ感度が低いことから、ス
ペクトル光の短波域(例えば、420nm〜500nm)のセンサ
感度に対してスペクトル光の長波域(例えば500nm〜750
nm)のセンサ感度を低下させるためであり、センサ感度
を低下させるために第2図では長波域側の薄膜14、16の
厚みを厚くして透過率を低下させている。この金属干渉
フイルタ34で分光される光の中心波長は、くさび状薄膜
12の厚みに応じて定まり、厚みが厚い程中心波長は短波
側になる。
短波長域は2次干渉光を、長波長域側は1次干渉光を
利用する等、不要な干渉光をカツトするためシヤープカ
ツトフイルタまたはバンドパスフイルタ13を併用する必
要がある。またさらに膜の劣化防止のためにAg膜の保護
膜(SiO膜、MgF2膜)を重ねるようにしてもよい。
第3図は、第1のセンサの他の例を示すもので、金属
干渉フイルタは、透明基板11の上にくさび状に厚みを変
化させたフツ化マグネシウムMgF2の薄膜12と、薄膜12を
挟んで蒸着された厚さが均一ない銀Agの薄膜14、16とか
ら構成されている。さらに不要な干渉光をカツトするた
めにシヤープカツトフイルタまたはバンドパスフイルタ
13を重ねる。この第1のセンサでは、短波域のセンサ感
度に対して長波域のセンサ感度を低下させるために、二
次元イメージセンサの短波側のピクセルの面積を長波側
のピクセルの面積に対して大きくしている。このように
面積を大きくすることにより1ピクセルで受光される光
量が多くなるため短波側の感度が長波側の感度に対して
高くなる。
なお、実施例は干渉膜をくさび状にして厚みを変更し
ているが、別法として階段状に干渉膜の厚みを変更して
もよい。また、第5図に示されるように、金属干渉フイ
ルタ34の長波域側に色フイルタやNDフイルタ等の透過光
量制御フイルタ36を設けて感度を低下させてもよい。ま
た低屈折率膜としてフツ化マグネシウムに代えて氷晶石
を使用してもよい。
第4図は、干渉フイルタの更に他の例を示すものであ
り、この干渉フイルタは、ガラス基板50に酸化チタンTi
O2、酸化セリウムCeO2等の高屈折物質膜52とフツ化マシ
ウムMgF2等の低屈折物質膜54とから成る交互膜を真空蒸
着して構成されている。中心波長λ、屈折率n、膜厚d
の関係はλ=4・n・dで表わされるから、この式に基
づいて膜厚が決定される。膜52の厚さと膜54の厚さとの
比は1:3また3:1が通常よく用いられる。膜を連続的に変
化させるには、蒸着発生源から傾けて基板を設置して真
空蒸着機で蒸着するかまたは基板の前方に膜厚をコント
ロールするマスクを設置して蒸着すればよい。基板のか
わりにイメージセンサに蒸着してもよい。
フイルタ形成後またはフイルタをイメージセンサに蒸
着した後窒素ガス等の不活性ガスを封入してカバーガラ
スで密封すれば蒸着膜の耐久性も向上させることができ
る。このフイルタは、短波側または長波側の不要な透過
光をカツトするため、例えば紫外カツトや赤外カツトの
ためにシヤープカツトの色ガラスフイルタや誘電体多層
膜フイルタを併用して用いる。
第6図はくさび状の干渉フイルタを2個使用した第1
のセンサの他の例を示すものである。この第1のセンサ
は、二次元イメージセンサ32と、透明基板11上に設けら
れた短波域用干渉フイルタ34Aと、長波域用干渉フイル
タ34Bとを備えている。短波域用干渉フイルタ34Aの最大
厚みは、長波域用干渉フイルタ34Bの最大厚みより厚く
形成されている。また、二次元イメージセンサ32の短波
域側のピクセルの面積は長波側のピクセルの面積より広
くされており、これによって短波域側の感度に対して長
波域側の感度が低下するようにされている。
第6図のフイルタの代わりに第1のセンサは、測光域
を3つの領域に区分して測光するR光用干渉フイルタ
(580〜750nm用)、G光用干渉フイルタ(480〜600nm
用)、B光用干渉フイルタ(400〜500nm用)の3個のく
さび状の干渉フイルタと二次元イメージセンサ32とから
構成されてもよい。当然3個を一体に構成したセンサで
あっても3個別々でも、2個のみ一体化したものであっ
てもよい。別々の3個のセンサに分離した場合、バンド
パスフイルタやシヤープカツトフイルタを利用して容易
に干渉光を選択したり透過光量をコントロールする上で
容易である。また各干渉光フイルタの波長域は上記より
も狭めて、分光波長精度をアップしても、小型化しても
よい。
第2のセンサ40は、三色分解フイルタと二次元イメー
ジセンサとで構成され、ネガフイルム20の画像を多数個
に分割してR、G、B光を測光する。ここで、R光は58
0〜750nm、G光は480〜600nm、B光は400〜500nmの範囲
内の光を採用することができる。
重み付け回路40は、(1)式のように重み係数Kijを
用いてスペクトル測光値から合成値SSiを求める。
(1)式においてSij/Soijはフイルム画像の各波長ij
における透過率であり、合成値SSiはフイルムがないと
きを濃度0とした濃度値である。当然定数αi、βiを
付加した値S′i=αi+βiSSiとして露光量演算に用
いてもよい。
ただし、Soijはフイルム画像が存在しないときのピク
セルijにおけるスペクトル測光値、Sijは同じピクセル
の原画を透過した光のスペクトル測光値である。iは
R、G、Bの各波長域を表し、jは測光波長に対応する
ピクセルナンバー、nは各R、G、B中の測光波長数
(=ピクセル数)を表す。
Lを定数(スペクトル光の波長間隔や波長分布、基準
フイルタやフイルム挿入による補正等によって定める。
波長毎に値を変更するようにしてもよい。)、jを10nm
間隔の波長に対し定め、PSijを露光光学系を含む複写材
料ij波長の実質的な分光感度、Soijをフイルムが存在し
ないときの各ピクセルjにおけるスペクトル測光値とす
るとき、上記重み係数Kijは、(2)式から決定され
る。この係数Kijは予め装置にメモリしておくか、装置
毎に求めるようにすればよい。
PSij=Kij(L/Soij) ……(2) 第7図(1)、(2)は(2)式を説明したものであ
る。第7図(2)の点線は複写材料の相対分光感度分布
を表す。
なお、本発明は(1)、(2)式に限定されるもので
はない。特にスペクトルの波長幅やスペクトル波長間
隔、または理想的なスペクトルでないことによる分布形
状等を考慮するのがよい。基本的には第7図(2)の点
線(複写材料の相対分光感度分布)と実線(センサの各
ピクセルの感度分布)の面積が一致するようにKijを定
めればよい。
第9図は理想的なスペクトルが得られた場合の第1セ
ンサの重み付け結果としてのR、G、Bの相対分光感度
分布を示したものである。すなわち、第1センサにおい
てB、G、Rの極大感度波長を1.0とした時の各スペク
トルの重みを示したものである。極大感度を1.0とする
時、第9図はB、G、Rの相対感度分布に等しい。点線
は複写感材の分光感度分布を表す。
第1、2のセンサは光軸に対して斜めから測光してい
るため、フイルムが存在しないとき、または基準フイル
ム、フイルタを挿入したとき、全測光画面にわたって等
測光値になるようキヤリブレーシヨンを行なう。第8図
(1)は上下方向に干渉フイルタの厚みが変化するよう
に配置し、第1センサでフイルム画面を斜目から測光し
ている様子を示したものである。第8図(2)は第8図
(1)に示したフイルム上の位置A〜Hがセンサ上に投
影された様子を示すものである。縦方向に分光し、横方
向にフイルム位置が投影されている。キヤリブレーシヨ
ンによって投影されたA〜Hを等しい測光値(例えば、
0と定める)となるように感度や補正値を調整してお
く。各スペクトル光に対しA〜Hの測光値を加算するこ
とによって斜目測光によるフイルム中の画像位置依存性
はなくなる。
また、シリンドリカルレンズ等でA〜H方向を縮少し
て測光しても、センサの各ピクセルは第2、3図のよう
に長方形としてもよい。
露光量演算回路42は、重み付け回路40の出力値、即ち
合成値SSiをSr、Sg、Sb、第2のセンサの画面平均測光
値をmr、mg、mbとすると、以下の式に従って基本露光量
Diを演算する。ただし、r、g、bは赤色、緑色、青色
を表わし、iはr、g、bのうちのいずれか1つであ
る。
Di=(mr+mg+mb)/3 +Si−(Sr+Sg+Sb)/3 ……(3) 式(3)は第1センサと第2センサの画面平均濃度の
マツチングをとるため、第2センサの3色平均濃度に対
し、第1センサの色の差を加算したものである。第2セ
ンサによる基本露光量の補正値は、第2センサの3色平
均濃度に対し濃度の補正値及び第2センサのmr、mg、mb
に対する色補正値を求め、基本露光量Diに加算すればよ
い。
なお、以下の(4)、(5)、(6)式等に従って基
本露光量Diを演算してもよい。
Di=(mr+mg+mb)/3 +(Si−Sg) ……(4) Di=mg+(Si−Sg) ……(5) Di=Si ……(6) そして、露光量制御回路44は、基本露光量Diに従い調
光フイルタを制御することによって露光量を制御する。
なお、撮影シーンに基づく濃度、カラーフエリア等を
補正するために、第2のセンサの測光値に基づいて補正
量を演算して、基本露光量にこの補正値を加算した値を
露光制御値として露光量を制御する。補正量の演算方法
および露光量制御方法は特開昭63−311241号、特開昭63
−311242号等に詳しく記載されている。
上記ではセンサ感度を短波域と長波域とで変更する例
について説明したが、400〜500nmの波長域の平均感度に
対し500〜600nmの波長域の平均感度が50%以下、600〜7
50nmの波長域の平均感度が20%以下に低下させるように
してもよい。このときには、フイルムが存在しないとき
の各スペクトル測光値は同程度の大きさになる。具体的
には、500〜600nmの波長域に対し透過率50%〜20%のフ
イルタを、600〜750nmの波長に対し透過率25〜5%のフ
イルタを干渉フイルタに重ねるようにする。また、別の
方法として400〜500nmのセンサのピクセル面積に対し50
0〜600nmのセンサとピクセル面積を1/2〜1/5に、600〜7
50nmのピクセル面積を1/4〜1/20にする。
以上説明したように本実施例によれば、特開昭63−31
1241号等に記載のようにフイルム特性の異なるフイルム
種を同一の焼付条件でプリントすることができ従来以上
に高い品質のプリントを各種のフイルムから作れる、と
いう効果が得られる。また、カラー複写機に適用すれ
ば、分光感度特性の異なる原画(写真原画、印刷原画、
イラスト、パース立体物等)を同一コピー条件でコピー
することができる。
実施例では基本露光量Diを式(3)〜(6)のように
示したが、これらに限定されるものでなく、さらに第2
センサの測光値から求めた画像特徴量(例えば、最大濃
度、最小濃度、部分面積濃度等)を付加した値を基本露
光量としてもよい。第1と第2のセンサの測光値との対
応関係から、第2のセンサの測光値の修正式(または変
換テーブル)を作成し、第2のセンサ測光値を第1のセ
ンサの測光値に近似した値に変換し、その変換値により
露光量を求め、露光制御してもよい。また第2のセンサ
で求めた露光量を第1のセンサーで求めた測光値で修正
するようにしてもよい。この場合、第1と第2の測光値
で求めた基本露光量の差を修正値とすればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用可能なカラー自動焼付機の実施例
を示すブロック図、第2図〜第6図は第1のセンサおよ
び第1のセンサに使用可能なフイルタの斜視図、第7図
(1)、(2)は(2)式を示す線図、第8図(1)、
(2)は斜め測光時のキヤリブレーシヨンのし方を説明
するための平面図、第9図はR、B、Gの相対感度分布
を示す線図である。 28……等1のセンサ、 30……第2のセンサ、 32……2次元イメージセンサ、 34……干渉フイルタ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上の異なる位置に異る厚みの干渉
    膜を有して、原画からの光を前記干渉膜の厚みに応じた
    中心波長の光に分光する干渉フィルタを備え、原画から
    の光を多数のスペクトル光に分光して測光する第1のセ
    ンサと、 原画を多数個に分割して赤光、緑光、青光を測光する第
    2のセンサと、 少なくとも第1のセンサのスペクトル測光値から求めた
    合成値に基づいて基本露光量を決定すると共に基本露光
    量に基づいて露光量を制御する制御手段と、 を含む露光制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、第1のセンサのスペクト
    ル測光値から求めた合成値に基づいて基本露光量を決定
    するかまたは第1のセンサのスペクトル測光値から求め
    た合成値に基づいて決定した色制御値と第2のセンサの
    測光値に基づいて決定した濃度制御値とに基づいて基本
    露光量を決定し、基本露光量に基づいて露光量を制御す
    る請求項(1)記載の露光制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、更に第2のセンサの測光
    値に基づいて原画の画像内容に応じた補正値を決定し、
    基本露光量を補正値で補正した値で露光量を制御する請
    求項(2)記載の露光制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1のセンサは、透過光量制御層を設
    けるかまたはセンサの画素面積を変更することによって
    短波域の感度に対する長波域の感度がより低下されてい
    る請求項(1)、(2)または(3)記載の露光制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1のセンサは、500〜600nmの波長域
    の感度を1/2〜1/5、600〜750nmの波長域の感度を1/4〜1
    /20に感度を低下させる請求項(4)記載の露光制御装
    置。
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