JPH0113828Y2 - - Google Patents

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JPH0113828Y2
JPH0113828Y2 JP1979167274U JP16727479U JPH0113828Y2 JP H0113828 Y2 JPH0113828 Y2 JP H0113828Y2 JP 1979167274 U JP1979167274 U JP 1979167274U JP 16727479 U JP16727479 U JP 16727479U JP H0113828 Y2 JPH0113828 Y2 JP H0113828Y2
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JP
Japan
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cylinder
exhaust port
oil
port
rotor
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は真空ポンプ特にベーン式の真空ポン
プに関するものである。
一般にこの種従来のポンプは、第1図に示す如
く筒状のシリンダ2内にその筒状内周面中心から
偏心した位置に中心を有するロータ5が設けら
れ、このロータ5には上記シリンダ2の内周面1
1に摺接する複数個のベーン7が半径方向に摺動
自在に設けられ、上記シリンダ2と上記ロータ5
と上記ベーン7によつて囲まれた送気室2a,2
bの気体を、上記ロータ5の回転により移送排出
することによつて真空を得るものである。なお、
このベーン式真空ポンプにおいては、潤滑および
気密保持のために油が上記シリンダ2内に供給さ
れ、排気口14より上記気体と共に排出される。
又、13は上記シリンダ2内に設けられた吸気
口、13aは上記シリンダ2と上記ベーン7によ
つて構成された吸気室である。
ところで、この種従来のポンプにおいては、排
気される手前の送気室2aの圧力は動作中かなり
高真空となるのに対して、排気口室14aの圧力
は大気圧であるため、送気室2aを形成するベー
ン7が排気口14付近または排気口14上に回動
されて来た場合、送気室2aと排気口室14aの
圧力差を平衡しようとするため、排気口14から
大気または前記の油が高真空である送気室2aに
逆流し、その結果、油の排出が抑制され、排気口
室14aが油膜で塞がることによつて、さらに油
が充満し、送気室2aには排気口14から大気が
流入せず、油のみが多量に送気室2a側へ逆流す
る。そのため、この逆流した多量の油がベーン7
を押し上げ、半径方向に振動させ、上記ベーン7
の耐久性を悪下すると共にポンプから不快な騒音
を発生させるという欠点がある。
この考案は上記欠点を除去するためになされた
もので、排気口近傍に、排気口へ圧送される流体
に回転運動を付与する螺旋状部材を設けるように
し、この螺旋状部材によつて、排出される油に回
転運動を付与することにより、上記排出される油
は上記排気口近傍の側壁に密着かつ沿い、さらに
うず状に回転しながら排出されるため、潤滑材で
ある油並びに流体の排出が良好となり、しかも螺
旋状部材の設置によつて油が逆流しにくく、かつ
油膜も形成されにくいので、排気口近傍に油が充
満することが防止され、その結果多量の油の逆流
によるベーンの振動が抑止されることにより、ベ
ーンの耐久性が向上すると共にポンプからの騒音
が大幅に低減した優れた真空ポンプを提供するこ
とを目的とするものである。
以下、この考案の一実施例を添付図面について
説明する。即ち、第2図、第3図において、1は
図示しない原動機によつて駆動されるシヤフト、
2はこのシヤフトを偏心して収納してなる筒状の
シリンダ、3は上記シヤフトを回転可能に支持す
るベアリング、4はこのベアリングを支持すると
共に上記シリンダ2と一体的に固着されたブラケ
ツト、5は上記シヤフト1に固定され、上記シリ
ンダ2の内周面中心から偏心して設けられたロー
タ、6はこのロータに放射状に設けてある複数個
(第3図では4個)のベーン挿入溝である。7は
このベーン挿入溝に半径方向に摺動可能に嵌合さ
れたベーン、8は上記ロータ5に各々穿設された
貫通孔、9は上記シリンダ2に穿設された給油口
で、図示していないオイルポンプに連結されてい
る。、2a,2bは上記シリンダ2の内周面11
と上記ロータ5の外周面および上記ベーン7によ
つて囲まれた送気室である。10は上記シリンダ
2を上記ブラケツト4に固定するための取付ボル
ト、12は上記シリンダ2からの油洩れを防止す
るためのオイルシールである。13は上記シリン
ダ2に設けられた吸気口、13aは上記シリンダ
2と上記ベーン7によつて構成された吸気室、1
4は上記シリンダ2の上記吸気口13とは反対側
に設けられた排気口、15は大気に開口している
吐出口、14aは上記排気口14と上記吐出口1
5によつて仕切られ、はさまれている排気口室、
16は上記吸気口13と上記吸気室13a間に設
けられた弁、17は上記排気口室14a即ち、上
記排気口近傍に装着された螺旋状部材である。
次に上記構成になる本考案ポンプの動作を説明
する。シヤフト1が第3図矢印方向に駆動される
と、ロータ5がシヤフト1と一体回転し、ベーン
7はそれに働く遠心力によりシリンダ2の内周面
11を摺動する。したがつて、ベーン7はベーン
挿入溝6内を半径方向に往復運動する。又、吸気
室13aの気体はロータ5の回転と共にベーン7
が摺動回転することにより送気室2b中を矢印方
向に移動して徐々に圧縮され、最も小さな容積に
なつた時、排気口14、排気口室14a及び吐出
口15を介して外気に排出される。かかる動作の
繰り返しにより、吸気室13aの気体は排出さ
れ、この吸気室13a内は高い真空度を呈し、次
にこの吸気室13aと吸気口13との圧力差によ
り弁16が開口して吸気口13に高真空が得られ
る。その後、吸気室13aと吸気口13が共に高
真空となり、圧力差がなくなると弁16は閉口
し、吸気室13aは高真空に保たれる。この状態
になると、吸気室13aに連通した送気室2bの
気体は高い真空度を呈し、この気体が回動して送
気室2aの位置に来た時は、送気室2a,2bの
容積比で決まる値にしか真空度が低下しないの
で、上記送気室2aの位置での真空度もかなり高
くなる。次にベーン7が排気口14附近にさしか
かると、潤滑及び気密用の油が排気口室14aに
排出される。この油はベーン7が排気口14を通
過するごとに排気口室14aに排出され、油の表
面張力によつて油膜が形成され、油は充満するの
であるが、本考案の実施例においては、排気口室
14aに螺旋状部材17を装着してあるので、こ
の螺旋状部材17によつて排出される潤滑材であ
る油並びに流体に回転運動が付与される。そのた
め油並びに流体がうず状に回転しながら排出され
るため、それらの排出が極めて良好となり、しか
も、螺旋状部材の設置によつて油の逆流が妨げら
れるので、排気口室14a内における油の表面張
力による油膜の形成が阻止され、油膜が形成され
ることなく、油は円滑に吐出口15方向に排出さ
れる。その結果、排気口室14a内に油が充満す
ることなく、しかも送気室2aへ大量に油が逆流
することが防止される。従つてベーン7の振動等
によるポンプの騒音は第4図に示す如く従来のも
のに比して大幅に低減できるものである。
なお、上記実施例では、螺旋状部材17の一端
が、吐出口15から直接ポンプ外部の大気に面し
ているが、吐出口15に適当な方法で固定された
排気用ジヨイントを介して、螺旋状部材17の一
端が外部の大気に面するようにしてもよい。又、
螺旋状部材17の機能が損われない限りにおい
て、螺旋状部材17の一端が吐出口15に達しな
い場合でもよい。又、螺旋状部材17の有する機
能をもつものを排気口室14aあるいは排気用ジ
ヨイントと一体化してもよい。
以上述べたように、本考案においては、排出さ
れる流体に回転運動を付与する螺旋状部材を、大
気或いは大気に近い流体と連通された排気口近傍
に設けることにより、流体に螺旋状の回転運動が
付与され潤滑材である油並びに流体がうず状に回
転しながら排出されるため排出抵抗が小さくなつ
て流体並びに油からなる潤滑材の排出が極めて良
好となり、しかも、この排出の良好になる事と、
螺旋状部材の設置とによつて排気口近傍での油の
表面張力による油膜の形成が阻止され、そのため
油の大量の逆流が防止でき、油が上記排気口近傍
に充満することを防ぎ、油の逆流による上記ベー
ンの振動を防止し、ベーンの摩耗とポンプの騒音
を低減できるという効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の真空ポンプの断面図、第2図は
本考案による真空ポンプの一実施例を示す側断面
図、第3図は第2図における−線に沿う断面
図、第4図はこの考案の実施例のものと従来装置
との騒音を比較した特性図である。 図中、1はシヤフト、2はシリンダ、2a,2
bは送気室、3はベアリング、4はブラケツト、
5はロータ、6はベーン挿入溝、7はベーン、8
は貫通孔、9は給油口、10は取付ボルト、11
は上記シリンダ2の内周面、12はオイルシー
ル、13は吸気口、13aは吸気室、14は排気
口、14aは排気口室、15は吐出口、16は
弁、17は螺旋状部材である。なお、各図中、同
一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状に形成されるとともにこの筒状外周部に吸
    気口と排気口および給油口とが形成されてなるシ
    リンダ、このシリンダの内周面中心から偏心して
    設けられ、回転駆動されるロータ、このロータに
    その径方向に摺動可能に設けられ、かつ、先端部
    が上記シリンダの内周面に摺接される複数個のベ
    ーン、上記シリンダの給油口を通して上記シリン
    ダ内に注入され、上記シリンダとベーンとの摺接
    を滑らかにする潤滑油を備え、上記シリンダ内周
    面とロータ外周面および一対のベーンとによつて
    形成される空間の容積を上記シリンダの吸気口部
    で最大とするとともに排気口部で最小とすること
    により、上記ロータの回転に伴ない上記吸気口か
    ら排気口に流体を移送して上記吸気口部に真空状
    態を形成するものにおいて、上記シリンダの排気
    口近傍に螺線状部材を設け、上記流体および上記
    シリンダ内の潤滑油を螺線状に回転させて排出さ
    せるように構成したことを特徴とする真空ポン
    プ。
JP1979167274U 1979-11-29 1979-11-29 Expired JPH0113828Y2 (ja)

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JP1979167274U JPH0113828Y2 (ja) 1979-11-29 1979-11-29

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Publication Number Publication Date
JPS5683689U JPS5683689U (ja) 1981-07-06
JPH0113828Y2 true JPH0113828Y2 (ja) 1989-04-24

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