JPH01135915A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JPH01135915A
JPH01135915A JP29278287A JP29278287A JPH01135915A JP H01135915 A JPH01135915 A JP H01135915A JP 29278287 A JP29278287 A JP 29278287A JP 29278287 A JP29278287 A JP 29278287A JP H01135915 A JPH01135915 A JP H01135915A
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JP
Japan
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rolling
balls
rollers
cage
rolling bearing
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JP29278287A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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Individual
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、内輪と外輪間に、ころ状の転がり保持器を
介して玉またはころの設けられた転がり軸受に関する。
(従来技術とその問題点) 内輪と外輪間に、玉またはころを介在させて摩擦抵抗を
減少するようにした転がり軸受は従来公知であるが、こ
のような転がり軸受には玉、またはころの直接接触によ
る両者の摩隙力の軽減を図るべく上記玉またはころ間に
保持器を介在させる例が多い。
しかしながら、従来の保持器は、内輪および外輪間に上
記玉またはころを等間隔に保持するには十分であるが、
反面、保持器は転動中、周囲の上記玉、ころ、内輪およ
び外輪等と擦って滑りながら、両輪間を回転軸の回りに
公転している。このため、滑り摩擦により摩擦トルクが
増大し、特に高速回転時には接触部分で発熱が大きくな
るとともに動力の損失も大きく、ざらに接触部分を過大
に摩耗させ、油膜を瞬間的に擦り取ることにより転がり
の疲れ寿命に劣る等の問題点があった。
(発明の目的) この発明は上記問題点に鑑み、転動中における転がり保
持器と、これに接触する玉、ころ、内輪および外輪等と
の滑り摩擦を転がり摩擦に変えることにより、摩擦トル
クの減少を図り、これにより発熱を少なくするとともに
、転がりの疲れ寿命にも優れた転がり軸受であって、か
つ動力損失の少ない摩耗性に優れた転がり軸受を提供す
ることを目的とする。
(発明の概要) 本発明は、こるまたは玉の間にあり、こるまたは玉とと
もに自転しながら公転して、支持レールと自由リング上
を滑らずに転がることにより、内輪および外輪と離れて
回転する転がり保持器を有する転がり軸受であって、転
動中は、上記転がり保持器の公転による遠心力を上記自
由リングに及ぼすことにより、転がり保持器は支持レー
ルから僅かに離れて回転し、上記自由リングとともに完
全に宙に浮いた状態で回転する転がり軸受に関するもの
である。
(問題点を解決するための手段) 本発明の第1の発明は、内輪と外輪間に、複数個の玉、
またはころを介してなる転がり軸受において、 上記玉またはころ間に介在し、上記玉またはころを等間
隔に保持するとともに、両端部には一対の細溝と、ざら
にこの細溝に隣接して円形の接触部の設けられた転がり
保持器と、 上記内輪と外輪間の開口部にあって、上記外輪の両側部
に接合し、その内輪側を内側に屈曲した支持レールを設
けてなるカバーと、 上記転がり保持器の両端部に設けられた細溝外周に当接
して外輪側から上記転がり保持器を支持する自由リング
と、 少なくとも上記転がり保持器の両側部に設けられた接触
部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに接触部
、中心部近傍から屈曲して上記支持レール方向に貫通し
て設けられた噴射孔と、を備え、 上記転がり保持器の接触部を上記カバーの支持レールに
当接せしめて、転がり保持器を上記内。
外輪間において非接触状態で転動可能に支持するように
したことを特徴とするものである。
また第2の発明は、内輪と外輪間に、複数個の玉または
ころを介してなる転がり軸受において、上記玉またはこ
ろ間に介在し、上記玉またはころを等間隔に保持すると
ともに、両端部には一対の細溝と、さらにこの細溝に隣
接して円形の接触部の設けられた転がり保持器と、 上記内輪と外輪間の開口部にあって、上記内輪の両側部
に接合し、その外輪側を内側に屈曲した支持レールを設
けてなるカバーと、 上記転がり保持器の両端部に設けられた細溝に当接して
内輪側から上記転がり保持器を支持する自由リングと、 少なくとも上記転がり保持器の両側部に設けられた接触
部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに接触部
中心部近傍から屈曲して上記支持レール方向に貫通して
設けられた噴射孔と、を備え、 上記転がり保持器の接
触部を上記カバーの支持レールに当接せしめて、転がり
保持器を上記内、外輪間において非接触状態で転動可能
に支持刃るようにしたことを特徴とするものである。
(実施例の説明) 次に本願発明の第1の発明を第1図ないし第11図に基
づいて詳細に説明する。
第1図は本発明に係わる転がり軸受の側面図、第2図は
第1図の■−■線断面図、第3図は第2図の■−■線断
面図である。
1は、図示しない回転軸の挿通される内輪で、この内輪
1の外周側には、一定間隔をおいてさらに外輪2が設け
られ、上記内輪1および外輪2の中央部には対向してそ
れぞれ凹部1A、2Aが設けられているとともに、この
凹部1A、2A間には転動自在に複数の玉3,3.・・
・が転がり保持器4を介して等間隔に配設されている。
第4図は玉3と転がり保持器4の詳細図、第5図は第4
図のv−v線断面図であるが、上記玉3゜3間に配設さ
れる転がり保持器4は、ころ状で、中央部分には凹部4
Aが設けであるとともに、両端部にはそれぞれ細溝4B
、4Bが設けられ、さらにこの細溝4B、4Bに隣接し
て円形の接触部40.4Cか設けられている。
15.15は、この接触部4G、4Cの中央部に設けら
れた流入口で、転がり保持器4の自転軸方向に伸びると
ともに、接触部4C,4Cの中心部からT字状に屈曲し
、第5図に示す如く、接触部4Cの直径方向に貫通して
一対の噴射口16゜16を形成している、2 また、6.6は、上記内輪173よび外輪2間の側面開
口部に設けられた一対のカバーで、上記外輪2の両側部
に設けられた半円状の係止溝2bに、上記カバー6の係
止部6bを強制的に圧入嵌合して外輪2と一体化されて
いる。
ざらに、上記カバー6.6は、その内輪側をそれぞれ内
側に屈曲して、この屈曲部で支持レール6a、6aを形
成しているとともに、この支持レール6a、6aに転が
り保持器4の接触部4Cが当接している(第2図参照)
。すなわち、転がり保持器4は接触部4Cを介して外輪
2に固定している支持レール6a、6aに沿って回動す
るよう構成されている。
一方、上記ころ状の転がり保持器4の両端部に設けられ
た細溝4B、4Bには、外輪側から円形の自由リング5
か点接触で当接され、上記転がり保持器4はこの自由リ
ング5の内周側を滑らずに転がりながら自転し、同時に
この自由リング5と共まわりして公転するよう構成され
ている。
なお、上記支持レール6aの外径は、保持器4の接触部
4Cの公転軌道の内径より若干小さく設定されている。
また、上記内輪1の凹部1Aおよび外輪2の凹部2Aの
曲率半径は、上記玉3の半径より少し人きくなってJ′
3す、玉3は内輪1と外輪2の間に僅かな間隙をもって
配設されるよう構成されている。
しかして、本実施例では、上記内輪1の両側部には、一
定間隔をおいて半円状の複数の流動体注入ロアa、7a
、・・・を介して連動羽根7か設けられ(第1図参照〉
、この注入ロアaは上記カバー6を構成する支持レール
6aにほぼ平行に上記内輪1の外周面を一部切欠き、こ
の切欠き端面7bは、転がり保持器4の設(プられた上
記内輪1.外輪2およびカバー6.6によって包囲され
た軸受内部20に導かれるよう構成されている。すなわ
ち図示しない回転軸が回転すると、これに連動して内輪
1の両側に設けられたこの連動羽根7か回動し、周囲の
流動体のヘッドを上昇させ、これにより潤滑油を含む流
動体を軸受内部20に導入するよう構成されている。
また、軸受内部20km導入された流動体は一部上記流
入口15を介して転がり保持器4内に流入されるととも
に噴射口16から噴出し、転がり保持器4の回転速度が
増すと、周囲の流動体のヘッドを上昇させ、転がり保持
器4と支持レール6aとの間に流体圧力を生ぜしめるよ
う構成されている。
一方、上記カバー6の外輪側には、一定間隔をおいて複
数の流動体排出口8,8.・・・が円形状に設けられて
いるとともに、この排出口8は上記カバー6を量適して
設けられ、上記軸受内部20から使用済みの流動体の排
出が可能なように構成されている。
なお、本実施例では、上記連動羽根7および排出口8は
共に軸受の両側面に設けであるが、片面側にのみ設けら
れる場合もあり、それは流動体の循環方法によって決定
されるものである。
本発明に係る転がり軸受は上記の如く構成されているが
、次にその動作について説明する。
本実施例では上記の如く、転がり保持器4は、外輪側で
は上記自由リング5の内周側に点接触で滑らずに転がり
なから当接して支持されるとともに、内輪側でも上記カ
バー6に設けられた支持レール6aに沿って滑らずに転
がりなから当接して支持され、転がり保持器4は内輪1
および外輪2から離れて、上記内外輪間において転動可
能に構成されている。 従って、今図示しない内輪1に
挿通された回転軸が回転すると、それに連動して内輪1
が回転し、内輪1が回転すると上記内外輪間に設けられ
た玉3.3.・・・がそれぞれ回転する。
このとき、上記玉3,3.・・・は上記両輪間を自転し
ながら回転するとともに、同時に図示しない回転軸を中
心に公転していることになる。同様に、上記玉3,3間
に保持されたころ状の転がり保持器4も、上記玉3同様
自転しながら公転している。
すなわち、第3図に示す如く、内輪1が矢印9の方向に
回転すると、玉3は矢印10の方向に回転し、転がり保
持器4は矢印11の方向に回転することになるのである
、。
ところで、上記の如く転がり保持器4はその両端部に設
けられた細溝4B、4Bおよび接触部4G、4Cを介し
て、外輪側は自由リング5、内輪側は支持レール6aに
支持されて、内輪1および外輪2と離れて回転し、自転
しながら公転している。
しかして、本実施例では、第4図に示す如く、転がり保
持器4に設けられた凹部4Aの自転軸を含む断面の曲率
半径は、玉3の半径(すなわち、玉3の自転軸を含む断
面の曲率半径)よりも若干大きくしている。このため、
玉3と転がり保持器4は一点4aで接するので、転がり
摩擦が小さくなるとともに、高速回転で使用される場合
、上記転がり保持器4は遠心力によって常に公転軸の中
心から最も遠い位置に押しやられ、転がり保持器4の自
転軸は常に公転方向に対して直角に保たれ、スギュー(
skew)は起こらないよう構成されている。
さらにまた、自由リング5は、外輪側で、転がり保持器
4の両端部に設けられた細溝48.4Bに点接触で当接
するとともに、上記細溝4B、4Bに支持されて、上記
自由リング5は転がり保持器4の自転軸方向には移動し
ないよう図られている。
このように、転がり保持器4は、上記自由リング内周面
に当接して、滑らずに転がりながら、外輪2と離れて回
転している。このとき、自由リング5には、自由リング
5自身の回転によって生じる遠心力と、転がり保持器4
の公転によって生じる遠心力が働き、自由リング5は引
張力を受ける。
この場合、複数の転がり保持器4,4.・・・は、共に
自由リング5に遠心力を及ぼしながら、群をなして同一
方向に自転し、同一軌道を公転する。
また、転がり保持器4の内輪側では、両端部に設けられ
た接触部4C,4Cを介して、支持レール6a、6aに
当接するが、その接し方は半側面点接触である。ここで
、転がり保持器4は、支持レール6a上を滑らずに転が
るとともに、転がり保持器4の回転速度が増すと、周囲
の流動体のヘッドを上昇して、流入口15から流入した
流動体は噴射口16から流出噴射プるので、転がり保持
器4と支持レール6aとの間に流体圧力を生ぜしめ、転
がり保持器4を完全に宙に浮かして回転せしめる。つま
り、支持レール6aの外径は上記のように転がり保持器
4が転動中において、その公転による遠心力を自由リン
グ5に働きかけ、支持レール6aとはわずかに離れて回
転できるように、転がり保持器4の接触部4Cの公転軌
道の内径より若干小さくなっている。 また一方、支持
レール6aは転がり保持器4との半側面点接触により転
がり保持器4.4.・・・をよりソフトな接触によって
回動せしめるとともに、その自転軸方向を自動調心する
役目をも果している。
しかして、転動中は転がり保持器4の内輪側は上記支持
レール6a上を滑らずに転がりながら支持されるととも
に、外輪側は自由リング5に当接して同じく滑らずに転
がりながら支持され、公転の中心が自動調心されつつ自
転しながら公転し、転がり保持器4は自由リング5とと
もに宙に浮いた状態で僅かな摩擦力で転動するよう構成
されている。
また、この種転がり軸受は、モータに連結されたターボ
圧縮機の軸受等として使用されるもので、流動体か充満
している密閉した雰囲気中で使用されることが多く、そ
の場合、内輪1の側面に設けられた連動羽根7が回転す
ると周囲の流動体の圧力ヘッドを上昇させ、注入ロアa
から自動的に上記流動体が軸受内部20に送り込まれる
よう構成され、また軸受内部20が上記流動体の流入に
より一定圧力以上になると、使用済みとなった流動体は
自動的に排出口8より外部に排出されるよう構成されて
いる。なお、上記流動体としては、液化ガスと潤滑油と
の混合体等が使用されるが、流動体が潤滑油を含むとき
は、自動的にオイルミスト潤滑が行われる。しかして、
上記の如く、転動中は軸受内部20の接触部分に潤滑油
を連動し油膜を形成するため、−損少ない摩擦力で転動
し、転がりの疲れ寿命を長くするとともに、この油膜ク
ツションにより上記転がり保持器4は一層ソフトに自動
調心されて、その位置を保ち得るよう構成されている。
ざらに、転がり保持器4と、玉3.支持レール6aおよ
び自由リング5との間に連動される潤滑材によって形成
される油膜が、接触部分の間隙を満たして圧力を及ぼし
、緩みがなくなるため、騒音や振動のない滑かな回転が
得られる。
なお、上記実施例では、転がり保持器4の接触部4C,
4Cにのみ噴射口16.16を設けたが、次に流入口1
5が転がり保持器4の自転軸方向に貫通し、流入口15
の中央部分にも玉3,3方向に屈曲した噴射口16A、
16A8設けた例を第6図に示す。しかして、この実施
例では、転がり保持器40回転速度が増すと、周囲の流
動体のヘッドを上昇して、支持レール6aとの間のみな
らず、玉3等との間にも流体圧力を生ぜしめ、転がり保
持器4の自転軸方向も、公転の中心も、さらに滑かに自
動調心されるとともに、滑かな回転が得られる。
次に、上記の場合、自由リング5自身の回転および転が
り保持器4の公転による遠心力のため、自由リング5に
は引張力が生じるが、上記自由リング5の断面積を大き
くして、耐引張力に余裕を持たせた例を第8図に示す。
この例では自由リング5Aの外輪側が断面積の大きい形
状となっており、より大きな引張力に耐えられるよう構
成されている。
なお、この第8図に示す実施例は、内輪1と外輪2間に
大径の開口部12を設けたいわゆる解放形の例で、上記
実施例と異なり、連動羽根7.排出口8は有せず、上記
大径の開口部12により、自然にオイルミスト潤滑が行
えるよう構成されている。
また、この第8図に示す実施例では、転がり保持器4の
接触部4Cと支持レール6aとは、上記の如く半側面点
接触ではなく、転がり保持器4の自転軸に平行な面で接
触している。この場合、転がり保持器4の自転軸方向は
、玉3と転がり保持器4の接点に連動される油膜がクツ
ションとなり、ソフトに自動調心される。
このため、支持レール6aは転がり保持器4゜4、・・
・の群全体が移動しないように、噴射口16から噴射さ
れる流体がクツションとなり、公転の中心がソフトに自
動調心されるよう構成されている。
なお、上記実施例では、転がり保持器4の凹部4Aの自
転軸を含む断面の曲率半径を玉3の半径より大きくして
一点接触とした例を示したが、次に、転がり保持器4の
凹部4Aの自転軸を含む断面の曲率半径を玉3の半径よ
り小さくして、転がり保持器4と玉3とが2点で接触す
る例を第7図に示す。この例では、転がり保持器4と玉
3は2点4b、4bで接しているので、低速回転時にお
いても、転がり保持器4の自転軸はぶれず、自動調心さ
れて、転がり保持器4の自転軸はその公転方向に対して
常に直角に保たれ、スキュー(SkeW)は起こらない
よう構成されている。
次に、転がり保持器4の自転中心を、隣接する玉3.3
の自転中心を結ぶ直線上に設けた例を第9図に示す。こ
の例では、玉3.3の自転中心3o、3oを結ぶ直線!
上に、転がり保持器4の自転中心4o@設けている。こ
のように、転がり保持器4の自転中心40を隣り合う玉
3,3の自転中心3o、3oを結ぶ直線上に設けると、
転がり保持器4が玉3.3より瞬間的に圧縮力を受けて
も、上記圧縮力は転がり保持器4の中心4oの方向にの
み作用するので、転がり保持器4は外輪側にも内輪側に
も移動する力を受けないことになり、転がり保持器4の
公転軌道は乱れない。
また第10図は、高速回転用アンギュラ玉軸受の実施例
で、シールド形となっている。、潤滑方法はグリース潤
滑である。本実施例では転がり摩擦で回転し、摩擦熱に
よる温度上昇が少ないため、高速回転でもグリース潤滑
とすることができるばかりでなく、発熱による材質低下
が少なく、転がりの疲れ寿命が向上する。またこの実施
例では、接触角θ、が小さいので、転がり保持器4の自
転軸は、第1の実施例と同様に、公転軸に平行である。
また本実施例では自由リング5Bは外輪側断面が円形と
なっていて、外輪側断面積が大きくなっており、耐引張
力の強化が図られている。また転がり保持器4がカバー
6に設けられた支持レール6aに当接する面は、転がり
保持器4の自転軸に平行な面となっており、高速回転時
において軽快に転動する。
上記の如く、本実施例においては、転がり保持器4が軽
い接触力で接し、かつ摩擦力の少ない転がり摩擦で転動
するため、グリース潤滑でありながら、しかも発熱によ
る材質低下が少なく、高速での回転を可能にしている。
次に第11図は接触角の大きいアンギュラ玉軸受の実施
例で、シールド形、グリース潤滑である。
これは接触角θ2が大きいため、転がり保持器4の自転
軸も傾いている例である。転がり保持器4は支持レール
6aに半側面接触していて、滑かな接触となり、低騒音
、低振動構造となっている。
しかして、本実施例においても、グリース潤滑でありな
がら高速での回転を可能にしている。
なお、上記各実施例において、玉3の代りに円筒ころ等
が使用できることは勿論である。
次に本願発明の第2の発明を第12図に塞づいて説明す
る。
この発明にあっては、カバー68.6Bは内輪1の両測
部外輪側に設けられた半円状の係止溝1bにカバー6B
の係止部6dを強制的に圧入嵌合して内輪1と一体的に
設けられ、上記カバー68゜6Bは、その外輪側をそれ
ぞれ内側に屈曲して、この屈曲部で支持レール6c、6
cを形成しているとともに、この支持レール6C16C
に内輪側から転がり保持器40の接触部400.40G
が当接している。このため、支持レール6Cは第1の発
明と異なり外輪側にあるとともに、自由リング5Cは転
がり保持器40の細溝40B、40Bに内輪側から当接
するよう設けられている。
また、第1の発明同様、接触部40C,40Gの中央部
には流入口30.30が設けられているとともに、この
接触部400.40Cの中心部から丁字状に屈曲して一
対の噴射口31.31が設けられている、。
なお、この第2の発明では第1の発明と異なり、転がり
保持器40の内輪側は自由リング5Cの外周上を転がる
とともに、外輪側は支持レール6cに支持されながら転
動するので、転がり保持器40の形状は第1の発明に使
用される転がり保持器4と若干その形状を異にしている
しかして、この第2の発明においては、転がり保持器4
0の、外輪側は接触部40C,40Cを介して上記支持
レール6c、5cに滑らずに転がりながら支持されると
ともに、転がり保持器40の回転速度か増すと、周囲の
流動体のヘッドを上昇して、転がり保持器40と支持レ
ール6Cとの間に流体圧力を生ぜしめ転がり保持器40
をわずかに宙に浮かして回転せしめる。一方、内輪側は
自由リング5Cの外周上を滑らずに転がりながら点接触
で支持されている。このため上記第1の発明と異なり外
輪側は固定された支持レール6Cによって支持されてい
るものの、転動中は転がり保持器40は、上記流体圧力
のためわずかに宙に浮いた状態となる。すなわち、この
第2の発明によれば、転がり保持器40の接触部40C
はカバー6Bの支持レール6cに支持されているものの
、内輪1および外輪2とは、第1の発明と同様、非接触
であるため、従来の軸受構造に比し、摩擦トルク等は小
さくなっている。
よって、この第2の発明をアンギュラ玉軸受。
シールド形、グリース潤滑で、高速回転用軸受としても
適用可能である。
また、この第2の発明にあっても、上記第1の発明と同
様の各実施例が設は得ることは勿論である。
すなわち、この第2の発明にあっても、第6図に示す実
施例と同様、流入口15か転かり保持器40を看通し、
流入口15の中央部分でも玉3゜3方向に直角に屈曲し
た噴射口16A、16Aを設けることができる。また、
第9図に示す実施例と同様、転がり保持器40の自転中
心を隣り合う玉3,3の自転中心3o、3oを結ふ直線
上に設けることができる。
また第4図または第7図に示す実施例と同様、転かり保
持器40の凹部40Aの曲率半径は、隣り合う玉3の半
径(すなわち、玉3の自転軸を含む断面の曲率半径)よ
り大きくすることも小さくすることもできる。
また第8図に示す実施例と同様、自由リング5Cを設け
るに際し、上記自由リング5Cの断面を外輪側より内輪
側を大きくすることができる。
さらに、第2図に示す実施例と同様、軸受内部20に流
動体を送る連動羽根7および使用済みの流動体を排出す
る排出口8を設けることができるとともに、上記流動体
としては、液化ガス、潤滑油等を使用できる。また流動
体中に潤滑油を含むときは自動的にオイルミスト潤滑と
することもできる。
そしてまた、上記自由リング5C@設けるに際し、上記
自由リング5Cの外径は上記細溝40Bの公転軌道の内
径より若干小さく設定することもできる。
また、本願第2の発明においても、玉3の代りに円筒こ
ろ等が使用できることは勿論である。
なお、転がり保持器4.40は可及的軽量で耐摩耗性の
材料で形成されるとともに、転動中における接触部分に
弾性材を使用することによって、より滑かな回転が得ら
れるよう構成することができる。
また、上記各実施例において噴射口16を設けるに際し
ては第5図に示す如く、2方向のみに設ける例を示した
が、3方向以上にわたっても噴射口を設は得ることは勿
論でおる。
(発明の効果) 第1の発明の効果 上記の如く、本願第1の発明にあっては、玉またはころ
間に、内輪側に設けられた支持レールと、外輪側に設け
られた自由リングに支持された転がり保持器を介して転
がり軸受を構成するとともに、上記転がり軸受と支持レ
ールとの接触部分に流体圧力を生ぜしめるよう、少なく
とも接触部に噴射口を設けたので、転動中は、上記転が
り保持器の公転による遠心力を上記自由リングに及ぼし
ながら、転がり保持器は上記内外輪間で支持レールから
離れて回転し、上記自由リングとともに完全に宙に浮い
た状態で回転する。このため、摩擦トルクの減少が図ら
れ、発熱が少なく、転がりの疲れ寿命にも優れた転がり
軸受が得られ、かつ動力損失の少ない摩耗性にも優れた
転がり軸受を得ることができる等の効果を有する。
第2の発明の効果 また、本願筒2の発明にあっては、内輪側に設けられた
自由リングと、外輪側に設けられた支持レールを介して
、転がり保持器を支持するように構成するとともに、第
1の発明同様、少なくとも接触部に噴射口を設けたので
、転がり保持器と支持レールとは高速回転時においては
わずかに離れた状態となり、内輪および外輪とは第1の
発明同様、非接触である。
このため従来の軸受構造に比し、摩擦トルクを少なくす
ることができ、発熱が少なく転がりの疲れ寿命にも優れ
、かつ動力損失の少ない摩耗性に優れた転がり軸受を得
ることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願筒1の発明の側面図、第2図は第1図の■
−■線断面図、第3図は第2図の■−■線断面図、第4
図は転がり保持器の接触部に流入口および噴射口を設け
た場合の説明図、第5図は第4図のv−V線断面図、第
6図は転がり保持器の中央部にも噴射口を設けた場合の
説明図、第7図は転がり保持器の凹部の曲率半径が隣り
合う玉の半径より小さい場合の転がり保持器と玉の接触
図、第8図は自由リングの外輪側断面積が大きくなって
いる場合の断面図、第9図は転がり保持器の自転軸が隣
り合う玉の自転軸を結ぶ直線上にある場合の概略図、第
10図および第11図は本願筒1の発明の伯の実施例を
示す断面図、第12図は本願筒2の発明を示す断面図で
ある。 1・・・内輪 1A・・・凹部 2・・・外輪 2A・・・凹部 3・・・玉 4.40・・・転がり保持器 4A、40A・・・凹部 4B、40B・・・細溝 4C,40C・・・接触部 5.5A、5B、5C・・・自由リング6.6B・・・
カバー 6a、6c・・・支持レール 7・・・連動羽根 8・・・排出口 15.30・・・流入口 16.16A、31・・・噴射口

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内輪と外輪間に、複数個の玉、またはころを介し
    てなる転がり軸受において、 上記玉またはころ間に介在し、上記玉またはころを等間
    隔に保持するとともに、両端部には一対の細溝と、さら
    にこの細溝に隣接して円形の接触部の設けられた転がり
    保持器と、 上記内輪と外輪間の開口部にあつて、上記外輪の両側部
    に接合し、その内輪側を内側に屈曲した支持レールを設
    けてなるカバーと、 上記転がり保持器の両端部に設けられた細溝外周に当接
    して外輪側から上記転がり保持器を支持する自由リング
    と、 少なくとも上記転がり保持器の両側部に設けられた接触
    部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに接触部
    中心部近傍から屈曲して上記支持レール方向に貫通して
    設けられた噴射孔と、を備え、 上記転がり保持器の接触部を上記カバーの支持レールに
    当接せしめて、転がり保持器を上記内、外輪間において
    非接触状態で転動可能に支持するようにしたことを特徴
    とする転がり軸受。
  2. (2)上記噴射孔が転がり保持器の両側部に設けられた
    接触部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに接
    触部中心部近傍および転がり保持器の中心部近傍からと
    もに屈曲して、上記支持レールおよびころまたは玉方向
    に目通して設けられていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の転がり軸受。
  3. (3)上記支持レールの外径は、上記接触部の公転軌道
    の内径より若干小さく設定されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の転がり軸受。
  4. (4)上記転がり保持器の自転軸が、隣り合う玉または
    ころの自転軸を結ぶ直線上にあることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1に記載の転
    がり軸受。
  5. (5)上記転がり保持器と、玉、またはころが接する部
    分について、転がり保持器の自転軸を含む断面が凹部を
    形成していることを特徴とする特許請求の範囲第1項な
    いし第4項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  6. (6)上記転がり保持器と、玉またはころが接する部分
    について、転がり保持器の自転軸を含む凹部断面の曲率
    半径が、玉またはころの自転軸を含む断面の曲率半径よ
    りも大きいことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の転がり軸受。
  7. (7)上記転がり保持器と、玉またはころが接する部分
    について、転がり保持器の自転軸を含む凹部断面の曲率
    半径が、玉またはころの自転軸を含む断面の曲率半径よ
    りも小さいことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載
    の転がり軸受。
  8. (8)上記自由リングの断面について、外輪側が内輪側
    より大きいことを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第7項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  9. (9)軸受内部に流動体を送る連動羽根および排出口を
    有することを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第
    8項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  10. (10)上記流動体が、潤滑材を含んでいることを特徴
    とする特許請求の範囲第9項記載の転がり軸受。
  11. (11)内輪と外輪間に、複数個の玉またはころを介し
    てなる転がり軸受において、 上記玉またはころ間に介在し、上記玉またはころを等間
    隔に保持するとともに、両端部には一対の細溝と、さら
    にこの細溝に隣接して円形の接触部の設けられた転がり
    保持器と、 上記内輪と外輪間の開口部にあって、上記内輪の両側部
    に接合し、その外輪側を内側に屈曲した支持レールを設
    けてなるカバーと、 上記転がり保持器の両端部に設けられた細溝に当接して
    内輪側から上記転がり保持器を支持する自由リングと、 少なくとも上記転がり保持器の両側部に設けられた接触
    部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに接触部
    中心部近傍から屈曲して上記支持レール方向に貫通して
    設けられた噴射孔と、を備え、 上記転がり保持器の接触部を上記カバーの支持レールに
    当接せしめて、転がり保持器を上記内、外輪間において
    非接触状態で転動可能に支持するようにしたことを特徴
    とする転がり軸受。
  12. (12)上記噴射孔が転がり保持器の両側部に設けられ
    た接触部中央部から互いに自転軸方向に伸びるとともに
    接触部中心部近傍および転がり保持器の中心部近傍から
    ともに屈曲して、上記支持レールおよびころまたは玉方
    向に貫通して設けられていることを特徴とする特許請求
    の範囲第11項記載の転がり軸受。
  13. (13)上記自由リングの外径は、上記細溝の公転軌道
    の内径より若干小さく設定されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第11項または第12項記載の転がり軸
    受。
  14. (14)上記転がり保持器の自転軸が、隣り合う玉また
    はころの自転軸を結ぶ直線上にあることを特徴とする特
    許請求の範囲第11項ないし第13項のいずれか1に記
    載の転がり軸受。
  15. (15)上記転がり保持器と、玉、またはころが接する
    部分について、転がり保持器の自転軸を含む断面が凹部
    を形成していることを特徴とする特許請求の範囲第11
    項ないし第14項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  16. (16)上記転がり保持器と、玉またはころが接する部
    分について、転がり保持器の自転軸を含む凹部断面の曲
    率半径が、玉またはころの自転軸を含む断面の曲率半径
    よりも大きいことを特徴とする特許請求の範囲第15項
    記載の転がり軸受。
  17. (17)上記転がり保持器と、玉またはころが接する部
    分について、転がり保持器の自転軸を含む凹部断面の曲
    率半径が、玉またはころの自転軸を含む断面の曲率半径
    よりも小さいことを特徴とする特許請求の範囲第15項
    記載の転がり軸受。
  18. (18)上記自由リングの断面について、内輪側が外輪
    側より大きいことを特徴とする特許請求の範囲第11項
    ないし第17項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  19. (19)軸受内部に流動体を送る連動羽根および排出口
    を有することを特徴とする特許請求の範囲第11項ない
    し第18項のいずれか1に記載の転がり軸受。
  20. (20)上記流動体が、潤滑剤を含んでいることを特徴
    とする特許請求の範囲第19項記載の転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5748065A (en) * 1994-03-30 1998-05-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Chip inductor

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