JPH01135396A - 衣類用乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は衣類乾燥機に関し、更に詳しくは、例えば乾
燥後の空気温度を回転ドラム出口のサーモスタットで検
出し、その検出温度によってバーナーによる空気加熱の
運転とその停止とを行わせるときの空気加熱の運転時間
に着目して、加熱空気による衣類の乾燥を制御する衣類
用乾燥機に関する。

（ロ）従来の技術 衣類乾燥機による乾燥制御としては、例えば、特開昭５
８−１０００００号公報に開示されたものが知られてい
る。この公報に開示された乾燥制御は、被乾燥物を収容
する乾燥庫と、この乾燥庫内に送風するファンと、この
ファンの送風路途中に配した熱源および温度検知手段と
を備えた衣類乾燥機において、前記温度検知手段の断続
回数を検知することにより、検知された断続回数が予め
設定された回数に達した時に主電源の供給を断ち、乾燥
動作を終了させるようにしたものである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかし、温度検知手段の断続回数による乾燥制御では、
乾燥庫に収容される被乾燥物の容量が少ないときに大容
量（５Ｋｇ以上）に見合った断続回数を設定すると、被
乾燥物は過乾燥されることになり、被乾燥物が大容量（
５Ｋｇ以上）のときに小容量に見合った断続回数を設定
すると、被乾燥物は乾燥不十分となるから、衣類の乾燥
度をいつも適当な一定の乾燥状態に保つことができない
不都合があった。

（ニ）問題点を解決するための手段 この発明は前記問題点を解決すべくなされたもので、被
乾燥物を収容する回転ドラムと、この回転ドラムに乾燥
風を供給する加熱器およびファンと、回転ドラムを通過
する空気の温度が予め一定された温度に到達するのを検
知して加熱器を断続運転させる温度検知手段とを備えた
衣類用乾燥機において、 加熱器の運転とその停止との時間信号を出力する計時手
段と、この計時手段により、断続運転期間中にほぼ１分
以下の運転時間信号が出力されると、少なくとも加熱器
を停止させて乾燥運転の終了を指令する制御部とを具備
してなる衣類用乾燥機である。

゛この発明において、回転ドラム通過後の空気温−度は
、空気加熱の運転とその停止により、予め設定される温
度に維持される。例えば、温度調節用サーモスタットＩ
こより空気加熱がオン（運転、ＯＮ）、オフ（停止、０
ＦＦ）され、回転ドラム　□通過後の空気温度を約７０
℃に維持される。そして、この発明の制御部によれば、
空気加熱の継続（オン）時間がほぼ１分以下になると、
少なくとも空気の加熱を停止して乾燥を終了するよう指
令される。この終了時の乾燥度は、以下の実験例で明ら
かなようにほぼ９５％程度まで確得できるわけである。

なお、被乾燥物の乾燥制御は、乾燥度が９５％前後にな
ると加熱停止の時間とこの加熱停止に隣接する加熱運転
の時間の比がほぼ１に等しくなることも実験的に確めら
れているので、両者の比がほぼｌに等しくなった時点で
乾燥が完了したものとしても、加熱運転の時間（継続時
間）１分を乾燥制御時間とした場合と殆んど同じように
、被乾燥物の乾燥を制御することができる。

（ホ）作用 この発明の衣類用乾燥機によれば、被乾燥物は乾燥度が
９５％前後になるように制御されているから、回転ドラ
ムに収容される被乾燥物の容量によって乾き方に過不足
が生じなくなるだけでなく、乾燥途中で回転ドラムに被
乾燥物を一部追加したり、または回転ドラムから被乾燥
物を一部取り出したりした場合にも、乾き方が変らない
ように運転制御が行われる。

（へ）実施例 以下図に示す実施例にもとづいてこの発明を詳述する。

なお、これによってこの発明は限定を受けるものではな
い。

第１図ないし第３図は、この発明の衣類用乾燥機の一例
の構造を示すものである。

第１図および第２図において、ガス式の衣類用乾燥機ｌ
は機体中央部に横軸型の回転ドラム２が設けられている
。この回転ドラム２の上部空間には、加熱室３が形成さ
れるととも゛にその内部に自動点火方式のガスバーナー
４が設置され、回転ドラム２の下部空間には、横向きの
フィルター５とファンケーシング７を備えた排気用のフ
ァン６とが設けられている。８は回転ドラム２とフィル
ター５との間に設けられた温度調節用サーモスタットで
ある。前記加熱室３は、側部に過熱防止用サーモスタッ
トＡ９が設けられ、上部に過熱防止用サーモスタットＢ
ＩＯが設けられている。サーモスタットＢＩＯは、ガス
バーナー４の炎が吸い込まれた空気流によっ℃少なく傾
く通常の場合には動作せず、空気流量が減ってガスバー
ナー４の炎が立ってきたときに動作するようになってい
る。

乾燥機１は、背面上部にガスバーナー４に対して横方向
から空気を供給する給気口１１が設けられ、背面下部に
図示しないダクトに接続される排気管１２が設けられて
いる。これに対し、何面上部には制御部としてのマイク
ロコンピュータ（以下マイコンと略記する）１４、他の
電子制御系、各種スイッチ、コイン投入口、および各種
表示器を組み込んだ操作パネル１３が設けられ、回転ド
ラム２の開口部２ａと対向する位置には、機体に形成さ
れた衣類出し入れ口を開閉する扉１５が設けられている
。

前記回転ドラム２は、機体背面外側の上部に設置される
ドラムモータ１６により、プーリーと■ベルトとを使っ
た減速手段を介して設定された低速で反転駆動され、フ
ァン６は、機体背面外側の下部に設けられたファンモー
タ１７により駆動される。

第３図は操作パネル１３に組み込まれた制御ブロック図
を示したもので、マイコン１４には、商用電源１８に接
続された電源回路１９、計時手段としてのクロック発振
回路２０、リセット回路２１、停電検出回路２２、およ
び停電時の記憶保持を行わせるだめのバックアップ検出
回路２３からそれぞれ入力され、これとは逆に、マイコ
ン１４からは、負荷駆動回路２４、ＬＥＤ等の表示器２
５にそれぞれ出力される。

さらに、マイコン！４には、この実施例における運転を
制御するために、投入されたコイン（カード等の使用も
可）によって作動されるコインスイッチ回路２６、扉１
５の開閉を検知するドアスイッチ２７、手動のリセット
スイッチ２８、乾燥機１の運転を自動制御するか、従来
と同様に投入コイン数に応じた時間だけの加熱乾燥運転
を行なうかを使用者が手動で選択できるデイツプスイッ
チ２９、前記過熱防止用サーモスタットＢＩＯからそれ
ぞれ入力されるほか、ガスバーナー４の点火情報および
サーモスタット８により断続する電源情報が入力される
。

負荷駆動回路２４には、前記ファンモータ１７、回転ド
ラム２を正転または反転させるドラムモータ１６、駆動
表示ランプ３０、ブサー３１、投入コイン総数を計数す
るカウンター３２が接続されるとともに、サーモスタッ
ト８を介してガス点火装置３３が接続されている。この
ガス点火装置３３は前記過熱防止用サーモスタットＡ９
を介してガスバルブ３４に接続されている。なお、前記
点火情報は、ガスバーナー４にガスを供給しているガス
点火装置３３がガスバルブ３４を開放しているか否かに
基づいて提供される。

次に、この衣類乾燥機を運転した場合の動作を第４図お
よび第５図について説明する。

回転ドラム２内に収容された被乾燥物をガスバーナー４
で加熱された空気によって乾燥すると、サーモスタット
８で検出される回転ドラム２通過後の空気温度は、第４
図に示すように、乾燥初期には室温から徐々に上昇し、
中期において水分の蒸発がほぼ一定になるにつれて一定
となる。さらに乾燥が進行すると、回転ドラム２出口の
空気温度は、サーモスタット８により設定された温度ま
で上昇する。この温度状態になってサーモスタット８が
オフになると、ガスバーナー４へのガスの供給は停止さ
れ、乾燥空気の加熱は行われなくなる。このため、サー
モスタット８により検出される温度は徐々に低下するが
、設定された温度より一定温度下がった所でサーモスタ
ット８がオンになり、ガスバーナー４による空気加熱が
運転再開される。そして、サーモスタット８は、空気温
度が設定された温度にまで加熱されたときに再びオフに
なり、以後オン・オフ動作を繰り返しながら被乾燥物の
乾燥を継続する。

第５図はこの実施例の運転制御方法を示したフローチャ
ートである。このフローチャートにおいて、サーモスタ
ット８がオン（ＯＮ）・オフ（ＯＦＦ）されるときの運
転（オン継続）時間によって乾燥機１の運転を自動制御
する場合には、デイツプスイッチ２９をその運転方式の
方に切り換え、ガス点火装置３３からの点火情報（サー
モスタット８のオン継続時間）になるのを検出したとき
に、ガスバーナー４による空気加熱を停止し乾燥機１に
よる乾燥を終了するようにセットする。

すなわち、この方式により乾燥機１の運転が開始される
と、まず排気処理が行われていないと見做しくフローチ
ャートでは←ｌで表示）、サーモスタット８によりてガ
スバーナー４が点火され、乾燥機ｌは熱風運転状態に入
る。これは自動運転制御ではコインの投入がなく、運転
が開始された段階では乾燥の残り時間は零でないからで
ある。

熱風による乾燥が継続して熱風温度が上昇し、予め設定
された温度に到達すると、熱風運転はサーモスタット８
により停止される。この際のサーモスタット８のオン継
続時間が１分を越えている間は、排気処理が行われてい
ないと見做される場合（排気処理＝１）、排気運転が行
われ、排気運転が終了すると（排気処理−〇）、以後熱
風運転（オン・オフ運転）が続けられる。そして排気運
転が終了しないと、熱風運転と排気運転が交互にくり返
される。

一部サーモスタット８のオン継続時間がほぼ１分以下に
なったのを検出したときに、乾燥機ｌの運転を停止しク
ーリング時間を置いたのちに、扉１５をあけて回転ドラ
ム２から乾燥された衣類を取り出す。

この乾燥機ｌを用いて従来と同様に投入コイン数に応じ
た時間だけの加熱乾燥運転を行なう場合には、デイツプ
スイッチ２９をコイン乾燥方式の方に切り換える。この
場合、コインを所要枚数投入して運転時間をセットする
と、扉１５を開かず乾燥の残り時間がある間は前述の自
動制御運転と同様熱風運転が行われる。この熱風運転中
に、サーモスタット８のオン継続時間が１分以下になら
ない間に排気処理が行われる（フローチャートでは排気
処理＝０で表示）。一方排気運転の終了の有無に関係な
くセットした残り時間が無くなったときに乾燥機１の運
転を停止する。

次に、乾燥機の運転を設定温度７０℃で自動制御した場
合の実施例について説明する。

第６図（ａ）は乾燥容量が２．５に９、排気風量が１７
°ｍｓ／１ｌｉｎの場合である。この場合、設定温度に
まで加熱するに要した時間は１０分１０秒で、その後の
断続運転において、熱源の加熱継続時間が６０秒になっ
たとき、乾燥された衣類の乾燥度は９７％で、乾燥が完
了したといえる９５％以上であった。

第６図（ｂ）は第６図（ａ）と同じ乾燥容量のものを排
気風量１２．５ｍ’／ｍｉｎで乾燥した場合で、設定温
度までの加熱所要時間は５分２５秒と大幅に短縮される
が、その後熱源の加熱継続時間が６０秒になったときの
衣類の乾燥度は９６％と良好であった。

第６図（ｃ）は乾燥容量５．０ｋｇのものを第６図（ａ
）と同じく排気風量１７ｍ’／ｗｉｎで乾燥した場合で
ある。この場合、設定温度までの加熱所要時間は１９分
１７秒となり、その後の熱源の加熱断続時間が５８秒の
とき、乾燥度は９７．５％と良好であった。

第６図（ｄ）は第６図（ｅ）と同じ乾燥容量のものを排
気風量１２．５ｍ”／ｓｉｎで乾燥した場合で、設定温
度までの加熱所要時間は１４分２７秒、その後電源の加
熱継続時間１分２秒のとき、乾燥度は９６．５％と良好
であった。もちろん加熱継続時間が１分以下になるとき
に乾燥を中止すれば、乾燥度は９６．５％以下となる。

第６図（ｅ）は乾燥容量１０に９のものを第６図（ａ）
と同じ排気風量１７ｍ’／＋ｎｉｎで乾燥した場合であ
る。

この場合、設定温度までの加熱所要時間は３０分２０秒
で、その後熱源の加熱継続時間１分のときの乾燥度は９
５．５％と良好であった。

第６図（ｆ）は第６図（ｅ）と同じ乾燥容量のものを排
気風量１２．５ｍ’／ｆｆ１ｉｎで乾燥した場合で、設
定温度までの加熱所要時間は２２分８秒、その後熱源の
加熱継続時間５９秒のとき、乾燥度は９４．５％とほぼ
良好であった。

これらの各実施例から明らかな如く、乾燥容量や排気風
量が変化した場合、設定温度までの加熱所要時間は変化
するが、その後の加熱断続運転期間中において、熱源の
加熱継続時間がほぼ１分のときの乾燥度は、いずれも９
５％以上となって良好であった。このため、乾燥機ｌの
運転中に扉１５を開閉したり、運転途中で乾燥衣類の一
部を取り出したり、逆に追加したりした場合、設定温度
までの加熱所要時間が変わるだけで、乾燥度は良好な状
態に保つことができる。

また第６図に示す各実施例を見ると、熱源の加熱継続時
間が１分に近いとき、熱源の切断されている時間も１分
に近くなっているから、両者の時間の比が殆んど１にな
ったときに乾燥機１の運転を停止するように制御しても
よい。

なお前記実施例では、空気の加熱にガスバーナ４を用い
る場合について説明したが、熱源はガスバーナ４に限定
されないことは勿論である。

（ト）発明の効果 この発明によれば、次のような優れた作用効果を奏する
。

（１）乾燥容量、排気風量が変化した場合にも、一定の
設定条件により乾燥度を９５％以上の良好な状態に保つ
ことができる。

（２）運転中に乾燥機の扉を開けたり、乾燥衣類の一部
を取り出したり追加した場合にも、乾燥に過不足を生ぜ
しめず、熱源を効率的に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の一部切り欠き正面図、第
２図は同縦断面図、第３図は制御ブロック図、第４図は
加熱空気の経過時間と温度との関係を示す線図、第５図
はこの発明の一実施例のフローチャート、第６図在弁宍
吟はこの発明のそれぞれ異なる実験例を示す線図である
。 １・・・・・・衣類用乾燥機、２・・・・・・回転ドラ
ム、４・・・・・・熱源（ガスバーナー）、訃・・・・
・サーモスタット。 第１図 第２図 第３図 第　４　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被乾燥物を収容する回転ドラムと、この回転ドラム
   に乾燥風を供給する加熱器およびファンと、回転ドラム
   を通過する空気の温度が予め設定された温度に到達する
   のを検知して加熱器を断続運転させる温度検知手段とを
   備えた衣類用乾燥機において、 加熱器の運転とその停止との時間信号を出力する計時手
   段と、この計時手段により、断続運転期間中にほぼ１分
   以下の運転時間信号が出力されると、少なくとも加熱器
   を停止させて乾燥運転の終了を指令する制御部とを具備
   してなる衣類用乾燥機。