JPH01134831A - フェライトコア付ヒューズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） この発明はフェライトコア付ヒユーズに関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、通信機器、コンピュ
ーター等の電子機器の高周波ノイズを効果的に除去する
ことのできる新規なしニーズに関するものである。

（背景技術） 電子機器に用いられているＬＳＩは、近年、ますます集
積度が向上し、それにともなって、高周波ノイズによる
誤動作や記録情報の消失などが大きな問題になってきて
いる。

この高周波ノイズの発生源には種々のものが考えられる
が、最も大きな要因としては電源からのものがある。

この電源から発生する高周波ノイズについては、従来よ
り様々な除去方法が検討されてきており、たとえば、パ
ルストランスを用いたスイッチング電源は、商用周波数
で変圧する電源装置に比べて軽量、小型、高能率である
ことから電子機器の電源装置として多用されてきている
。

しかしながら、このパルストランス・スイッチング電源
は、高価格であることから、高級な電子機器に使用が限
定されている。

そこで、低価格なパソコンなどに使用可能な高周波ノイ
ズ除去手段が検討されてきており、その一つとしてフェ
ライトを用いる方法が開発されてもいる。このフェライ
トは、Ｅ　Ｍ　Ｉ　（Ｅｌｅｃｔｒｏ−Ｈａｏｎｅｔｉ
ｃ　Ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ）と呼ばれている電磁ノ
イズ対策用に実用化されているもので、フェライトの高
周波損失を利用しているものである。フェライトはＩＭ
Ｈｚ以上の高周波領域において急激に損失が上昇する。

この点を利用して高周波ノイズを除去する。

具体的には、電源ケーブルやリード線を巻きつけて高周
波ノイズを除去するトロイダルコアや、電源コードの線
に挿入して用いるスリーブコアや、リード線などに挿入
するか、またはリード線付ビーズをそのまま回路に配線
するビーズコアなどが知られている。

また、フラットケーブルやＩＣ，ＩＣソケットに取付け
るフェライトコアなとも知られている。

しかしながら、これら従来のフェライトを用いる高周波
ノイズ除去の手段は、その効果が必ずしも満足できるも
のではなく、製造、取付けが簡単でもないという欠点を
有していた。

（発明の目的） この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の高周波ノイズ除去手段の欠点を改善し、安
価で、製造、取付けが容易で、かつノイズ除去効果に優
れた新しいフェライトコア利用の高周波ノイズ除去装置
を提供することを目的としている。さらに詳しくは、こ
の発明は、ヒユーズにフェライトコアを装着したフェラ
イトコア付ヒユーズを提供することを目的としている。

（発明の開示） この発明のフェライトコア付ヒユーズは、上記の目的を
実現するために、ガラス管に封入したヒユーズ管球の外
周にフェライトコアを装着してなることを特徴としてい
る。

この発明のヒユーズについて、次に図面に沿って詳しく
説明する。

第１図は、この発明のフェライトコア付ヒユーズの一実
施例を示したものである。この例においては、ガラス管
（１）に封入されたヒユーズ（２）からなるヒユーズ管
球（３）の外周に、円筒状のフェライトコア（４）を装
着している０円筒状のフェライトコア（４）の持つ高周
波損失特性を利用してヒユーズ（２）を通じて流れる電
源ラインや信号ラインの電流の高周波ノイズを除去する
。

この例に示したように、この発明のフェライトコア付ヒ
ユーズの特徴は、単体部品でありながら、複合機能を合
わせ持つことにある。すなわち、過電流保護機能とノイ
ズ除去機能である。ヒユーズ（２）により過電流を遮断
し、フェライトコア（４）により、高周波ノイズを遮断
する。

さらにガラス管球（３）の形状としていることから、小
型化が容易であり、製造はもちろんのこと、電子機器の
様々な部所への搭載も容易である。

フェライトコア（４）の形状、大きさは、使用部所等に
応じて適宜なものとすることができる。

さらにノイズの除去効果を向上させるため、第２図に示
したように、ヒユーズ管球（３）の両側面の電極部にセ
ラミックコンデンサ（５）からなるバイパスコンデンサ
を取付けることもできる。理想的に高周波ノイズが除去
される。

第３図は、このようなフェライトコア付ヒユーズの効果
を例示的に示したものである。横軸は高周波領域の周波
数を示している。また、縦軸は、ノイズレベルを示して
いる。

この第３図に示したように、フェライトコアを使用して
いない場合（Ａ）のノイズレベルは非常に高い、しかし
ながら、この発明のフェライトコアを装着したガラス管
ヒユーズの場合（Ｂ）のノイズレベルはこれに比べて著
しく低減している。

さらに、セラミックコンデンサを設けた第２図に示した
フェライトコア付ヒユーズの場合（Ｃ）には、理想状態
にまで、ノイズレベルは低減している。

なお、この発明は、以上の例に限定されるものでないこ
とはいうまでもない、様々な形状、構造のものがこの発
明には含まれる。また、フェライトコア、セラミックコ
ンデンサについても、市販組成のものから、任意に変成
したものまでが適宜に用いられる。

（発明の効果） この発明により、安価で、簡便な装着、製造の容易な高
周波ノイズ除去効果に優れたヒユーズが実現される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のフェライトコア付ヒユーズの一実
施例を示した断面図である。第２図は、他の実施例を示
した断面図である。 第３図は、この発明のフェライトコア付ヒユーズのノイ
ズ低減効果を示したノイズレベルと周波数の相関図であ
る。 １・・・ガラス管 ２・・・ヒユーズ ３・・・ヒユーズ管球 ４・・・フェライトコア ５・・・セラミックコンデンサ 代理人　弁理士　　西　　澤　　利　　大筒　　１　　
図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ガラス管に封入したヒューズ管球の外周にフェラ
   イトコアを装着してなることを特徴とするフェライトコ
   ア付ヒューズ。
2. （２）フェライトコアが円筒状である特許請求の範囲第
   （１）項記載のフェライトコア付ヒューズ。
3. （３）ヒューズ管球の両側面電極部にセラミックコンデ
   ンサを接合させた特許請求の範囲第（１）項記載のフェ
   ライトコア付ヒューズ。