JPH01133643A - 双ロール式連鋳機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は双ロール式連鋳機に関するものである。

［従来の技術］ 双ロール式連鋳機は、第４図に示すように適宜離間しつ
つ互いに平行に回転する２本の冷却ロール１を有し、且
つ該冷却ロール１と、その両端面に設けたサイド堰２に
よって溶鋼プール３を形成し、該溶鋼プール上方に設け
たタンディツシュ４から溶ｍ５を前記溶鋼プール３に供
給し、該溶鋼５を第４図の矢印の方向に回転している冷
却ロール１で冷却しつつ凝固殻１３を形成させ、該凝固
殻１３を冷却ロール１間のロールギャップから引き抜き
、連続的に鋳片６を鋳造するものである。

このように、溶鋼プール３内の溶鋼５は冷却ロール１に
より冷却されて冷却ロール１の表面に凝固殻１３を形成
してゆくが、この際、凝固殻１３のキス点１４の上方に
滞留による低温域が生じて半凝固粒子が発生する。

而して、半凝固粒子が凝固殻１３とつながって鋳片６内
に取り込まれると、鋳片６の凝固不均一が生じて板厚変
動を招来し、場合によっては鋳片６が破断してしまう恐
れがある。

そこで、これまでは、半凝固粒子を再溶解させるために
、適時にタンディツシュ４から溶鋼プール３内に注入す
る溶鋼流量を制御している。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしなから、上記従来の双ロール式連鋳機においては
、溶鋼がタンディツシュから垂直に流下して、冷却ロー
ルの間に形成された凝固殻に達してしまうので、該凝固
殻がその溶鋼流によって溶融され、鋳片が形成されない
と云う問題が生じていた。

本発明は、上述の実情に鑑み、タンディツシュから流下
する溶鋼流によって双ロールの間に形成された凝固殻が
溶融されないようにした双ロール式連鋳機を提供するこ
とを目的としてなしたものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、並設した冷却ロールと該冷却ロールの両端面
に設けたサイド堰によってタンディツシュからの溶鋼を
受ける溶鋼プールを形成するようにした双ロール式連鋳
機において、前記溶鋼プール内に挿入支持するようにし
た中子に、前記タンディツシュの溶鋼を前記溶鋼プール
に導入するために前記冷却ロール相互間の中央に向けて
、冷却ロール長手方向に傾斜した斜め孔を設けた構成と
している。

［作　　　用］ 従って、本発明では、中子に設けた斜め孔によって、溶
鋼が溶鋼プールの中央部に斜めに供給されるので、溶鋼
プール中の半凝固粒子のみを効果的に再溶解させ、且つ
溶鋼流が凝固殻に到達することなく、従って、溶鋼流が
凝固殻を溶融することを防止できる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する
。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例であり、互いに
平行に適宜間隔をおいて回転する２本の冷却ロール１と
該冷却ロール１の両端面に当接させて設けたサイド堰２
によって、タンディツシュ４から供給される溶鋼５を受
ける溶鋼プール３を形成し、該溶鋼プール３内に、前記
タンディツシュ４と一体に設けた中子７を挿入、支持さ
せ、該中子７に、冷却ロール１長手方向へ所要の間隔で
設けられた前記ダンデイツシュ４と連通する整孔９及び
該整孔９下端から２本に分岐し、且つタンディツシュ４
から導かれた溶ｗ４５を前記冷却ロール１相互間の中央
に向けて、冷却ロール１長手方向に斜めに供給するよう
に傾斜した斜め孔８を穿設する。

前記中子７の冷却ロール１両端側所要位置に、前記タン
ディツシュ４と連通しサイド堰２へ向かって下り傾斜の
斜め孔１０を穿設し、該斜め孔１０の下端を中子７側部
からサイド堰２に向けて開口させ、中子７のサイド堰２
に対向した面に、斜め孔１０から流出した溶鋼５を下方
へ導く垂直溝１１及び垂直溝１１からの溶鋼５を冷却ロ
ール１とサイド堰２の境界部近傍に導く水平溝１２を設
ける。なお、図中第４図に示す符号と同一の符号のもの
は同一のものを示す。

溶鋼プール３内の凝固殻１３キス点１４上部に発生した
半凝固粒子を再溶解させるために、タンディツシュ４か
ら高温の溶鋼５を注湯した場合、溶ｍ５は中子７に設け
られた整孔９及び斜め孔８を通って斜めに溶鋼プール３
内に放流されるので、溶鋼プール３内の半凝固粒子を効
果的に溶解し、且つ冷却ロールｌ相互間の凝固殻に達す
ることがない。従って、注湯された溶鋼５が凝固殻を溶
融してしまうようなことを防止できる。更に、タンディ
ツシュ４から斜め孔１０、垂直溝１１、水平溝１２を通
り溶鋼プール３内に導入された溶鋼５は、冷却ロール１
とサイド堰２の境界部近傍に生じた凝固殻１３を溶解す
るため、所謂三重点による弊害を防止でき、また、サイ
ド堰２への凝固殻１３の付着を防止できる。

なお、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の
変更を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の双ロール式連鋳機によれば
、溶鋼プール内の凝固殻キス点上部に生じた半凝固粒子
のみを効果的に再溶解させることができると共に、溶鋼
流は斜めに導入されるため凝固殻に達することなく、従
って、溶鋼流が凝固殻を溶融することを防止できるなど
、種々の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の双ロール式連鋳機の一実施例の説明図
、第２図は第１図の■−■矢視図、第３図は第１図の■
−■矢視図、第４図は従来の双ロール式連鋳機の説明図
である。 図中、１は冷却ロール、２はサイド堰、３は溶鋼プール
、４はタンディツシュ、７は中子、８は斜め孔を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）並設した冷却ロールと該冷却ロールの両端面に設け
   たサイド堰によってタンディッシュからの溶鋼を受ける
   溶鋼プールを形成するようにした双ロール式連鋳機にお
   いて、前記溶鋼プール内に挿入支持するようにした中子
   に、前記タンディッシュの溶鋼を前記溶鋼プールに導入
   するために前記冷却ロール相互間の中央に向けて、冷却
   ロール長手方向に傾斜した斜め孔を設けたことを特徴と
   する双ロール式連鋳機。