JPH01132475A - 二重ベルトプーリー機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は大小２つの径を有し、それぞれの径のプーリー
にベルトをかけるようにした二重ベルトプーリーの改良
に関する。

〔従来の技術〕

従来、２つの径を有し、２段ベルトをかけるようにした
プーリーとして第５図（イ）（ロ）に示すような構成の
ものが用いられている。図中、５１は小径のプーリー、
５２は大径のプーリ、５３は第１のベルト、５４は第２
のベルトである。

このような２段ベルトのプーリーは、小径のプーリ５１
には第１のベルト５３が、大径のプーリ５２には第２の
ベルト５４がそれぞれかけられ、駆動源から第１のベル
ト５３を介して伝達される回転力は、小径のプーリー５
１からこれと同軸に一体化されている大プーリ−５２に
伝達され、第２のベルト５４へ伝達される。

また、第６図に示すような２段のプーリー機構も用いら
れている。図中、６１は第１のプーリー、６２は第２の
プーリー、６３は第３のプーリー、６４は第４のプーリ
ー、６５．６６はベルト、６７は発動機、６８はクラン
クシャフト、６９は内燃機関である。

このような二重ベルトプーリーは、内燃機関６９のクラ
ンクシャフト６８に装着した第１のプーリー６１と発動
機６７の回転子に装着した第２のプーリー６２との間に
、ベルト張力の調節可能な第３のプーリー６３を設けて
いる。そして、２つのベルト６５．６６によりクランク
シャフト６８の動力を発動機６７に伝達している。

〔発明が解決すべき問題点〕

しかしながら、上記のような２段または２条のベルトプ
ーリーは、第５図（イ）（ロ）及び第６図で分かるよう
に、大小２つの径のプーリーが並列して構′成され、２
つ分のプーリーの厚さを要し、特にプーリーにかけられ
るベルトの幅が広い場合には、それだけ２段ベルトプー
リーの厚さが厚くなり、２段ベルトプーリーを用いる装
置の厚みや−重量が増し、装置全体をコンパクトにまと
めることができない欠点がある。

本発明は上記問題点を解決するためのもので、厚みが薄
く、動力伝達ベルトと駆動ベルトとを二重にかけること
ができる二重ベルトプーリーを提供することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

そのために本発明の二重ベルトプーリーは、大径のプー
リーと、該プーリーの周面中央部に形成された凹部から
なる小径のプーリーとからなり、小径のプーリーにベル
トをかけると共に、該ベルトを覆うように大径のプーリ
ーにベルトをかけることを特徴とする。

〔作用及び発明の効果〕

本発明の二重ベルトプーリー機構は、大径のプーリーの
ベルトと係合する周面中央部に凹部を形成して小径のプ
ーリーを形成し、小径のプーリーにベルトをかけると共
に、このベルトを覆うように大径のプーリーにベルトを
かけることにより、大径のプーリーの幅だけで二重ベル
トプーリーを構成することができ、プーリーの幅を薄く
することができる。この小径のプーリーには動力伝達ベ
ルト、大径のプーリーには駆動キャタピラを二重にかけ
ることによりキャタピラの接地面積を確保しつつ駆動系
の幅を小さくすることが可能となる。

〔実施例〕

以下、実施例を図面を参照して説明する。

第１図（イ）、（ロ）は本発明の一実施例を示し、同図
（イ）は側面図、同図（ロ）は第１図Ａ−Ａ′における
断面図である。図中、１は二重ベルトプーリー、２は大
径のプーリー、３は小径のプーリー、４は第１のベルト
、５は第２のベルト、６は軸、７はベアリングである。

二重ベルトプーリー１は大径のプーリ２と、小径のプー
リー３とからなり、小径のプーリー３は大径のプーリー
２のベルトがかけられる面の中央部に設けられている。

この小径のプーリー３には第２のベルト５を、大径のプ
ーリー２には第２のベルト５を覆うように第１のベルト
４をかける。

この時、第２のベルト５の外面と第１のベルト４の内面
が互いに接触しない程度に両径間に差が設けである。な
お、この実施例では回動力の伝達を確実なものにするた
め、大径のプーリー２及び小径のプーリー３のベルト面
に歯形を形成しているが、この歯形は用途に応じてベル
トに設けてもよいし、両者いずれにも歯形を設けなくて
もよい。

第２図〜第４図は本発明の二重ベルトプーリーの使用例
を示す図で、第２図はその側面図、第３図はその正面図
、第４図はその支持関係を示す図である。図中、１１は
車いす本体、１２はキャスター、１３はスライドレール
、１５は三角車輪、１６．１７．１８はプーリー、１９
はフレーム、２０はシャフト、２１はキャタピラ、２２
は駆動用ベルト、２３は駆動用プーリー、２４はウオー
ムホイール、２５はウオームギヤ、２６．２７は傘歯車
、２８は固定軸、３１は支持部材、３２はモータ、３３
はハーモニックドライブ、３４．３５は歯車、３６．３
７はプーリー、３８はベルト、３９．４０は軸、４１は
第１のクラッチ、４２は第２のクラッチである。

この使用例では、車いすにおいて、大車輪の代わりに車
いす本体１１の側面に設けられている略正三角形の三角
車輪１５のプーリー１６に本発明の二重ベルトプーリー
を使用している。

車いす本体１１は支持部材３１に支持されたスライドレ
ール１３上に設けられ、本体１１と三角車輪１５とは互
いに前後方向に移動可能になっている。

三角車輪１５は三角形の各頂点にプーリー１６゜１７．
１８が設けられ、これら３つのブーＩノー１６．１７．
１８の周囲にはキャタピラ２１が巻回されている。

支持部材３１にはモータ３２、減速手段であるハーモニ
ックドライブ３３、動力伝達手段である歯車３４，３５
、プーリー３６．３７、ベルト３８及び軸３９．４０等
が設けられている。また、軸３９．４０には第１のクラ
ッチ４１及び第２のクラッチ４２がそれぞれ配設されて
いる。そして、モータ３２の回転は、ハーモニックドラ
イブ３３、歯車３４．３５を介して軸４０に、さらに、
プーリー３６、ベルト３８、プーリー３７を介して軸３
９に伝達されている。

軸３９の回転は、第１のクラッチ４１を係合することに
より二重ベルトプーリー機構へ伝達される。即ち、駆動
用ブー１７−２３が駆動され、駆動用ベルト２２を介し
てキャタピラ２１が駆動されることになる。

軸４０の回転は、第２のクラッチ４２を係合することに
より傘歯車２６．２７、ウオームギヤ２５、ウオームホ
イール２４、固定軸２８に伝達され、フレーム１９、即
ち三角車輪が回転駆動される。この回転により三角車輪
１５の一辺を階段の傾斜に沿わせ、後述するキャタピラ
走行の準備を行う。

したがって、階段昇降時は第１のクラッチ４１を係合し
てキャタピラ走行を行い、平地においては第１のクラッ
チを解除して介助者による走行を行わせることができる
。

前述したように駆動用プーリー２３及び駆動用ベルト２
２とは二重ベルトプーリー機構となっており、プーリー
１６の小径部分に駆動用ベルト２２が掛けられ、第１の
クラッチ４１の結合によりプーリー１６を回動させ、プ
ーリーの周面全面にかけられたキャタピラ２１を駆動し
ている。キャタピラ２１は車いす１１を階段昇降させる
ために、ある程度の幅と長さを必要とするが、駆動用ベ
ルト２２はキャタピラ２１の幅内に設けられており、プ
ーリー１６の幅はキャタピラ２１の幅だけで済ませるこ
とができる。

以上のように本発明によれば、大径のプーリーの幅の中
に小径のプーリーを設けるようにしたので、大径のプー
リーの幅だけで２つのベルトを有する二重ベルトプーリ
ーを構成することができる。

これにより、プーリーの厚みを薄くすることができ、装
置全体も薄くすることができ、軽量化を図ることも可能
である。また、車いす等の駆動系に使用すれば、動力伝
達ベルトと駆動キャタピラを二重にかけることによって
キャタピラの設置面積を確保しつつ駆動系の幅を小さく
することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図（イ）（ロ）は本発明の実施例を示し、同図（イ
）は側面図、（ロ）は第１図Ａ−Ａ　’における断面図
、第２図〜第４図は本発明の二重ベルトプーリーの使用
例を示す図で、第２図はその側面図、第３図はその正面
図、第４図はその支持関係を示す図、第５図（イ）（ロ
）は従来の二重ベルトプーリーの断面図、第６図は従来
の二重ベルトプーリー斜視図である。 １・・・二重ベルトプーリー、２・・・大プーリ−，３
・・・小プーリ−，４・・・第１のベルト、５・・・第
２のベルト、６・・・軸、７・・・ベアリング。 寸　　　　　の

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　大径のプーリーと、該プーリーの周面中央部に形成さ
   れた凹部からなる小径のプーリーとからなり、小径のプ
   ーリーにベルトをかけると共に、該ベルトを覆うように
   大径のプーリーにベルトをかけることを特徴とする二重
   ベルトプーリー機構。