JPH01130804A - チタン板およびチタン合金板の冷間圧延方法 - Google Patents

チタン板およびチタン合金板の冷間圧延方法

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JPH01130804A
JPH01130804A JP28999387A JP28999387A JPH01130804A JP H01130804 A JPH01130804 A JP H01130804A JP 28999387 A JP28999387 A JP 28999387A JP 28999387 A JP28999387 A JP 28999387A JP H01130804 A JPH01130804 A JP H01130804A
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Hideo Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた表面性状の圧延製品を得るために、新た
な潤滑剤を使用して行う、チタンおよびチタン合金(以
下チタン系金属と称する)の改良された冷間圧延方法に
関する。
(従来の技術) 一般に金属の圧延は何らかの潤滑剤を使用して行われる
が、これは圧延ロールと被圧延材との間の摩擦係数を低
減し、もって発熱の抑制、圧延動力の節減などをはかる
ためであるのはいうまでもない。
しかし、炭素鋼などの場合とちがい、チタン系金属はき
わめて活性が高く、容易に表面に安定な酸化被膜を形成
するため、チタン系金属には潤滑剤が吸着、保持されに
くい特徴がある。また、潤滑状態がわるいと被圧延材で
あるチタン系金属が圧延ロール表面に移着し、ますます
潤滑が行われにくくなるのみならず、圧延製品にも焼付
中ズや光沢むらなどを生ずることにもなる。
かかる理由により、チタン系金属の冷間圧延のために、
従来から°種々の潤滑剤や潤滑方法を用いる圧延方法が
検討されてきた。
しかし、たとえばけん化価170以上の圧延油を用いて
行う方法(特開昭54−145349)では、薄物圧延
く際し、被圧延材の圧延ロールヘの移着な完全に防止す
るには至っていない。また、圧延前の被圧延材に200
0又程度の比較的厚い酸化膜を形成後、圧延油を用いて
行う方法(特開昭54−88858)、積厚延材に酸化
被膜を形成後、金属石けんを用いて行う方法(特開昭5
9−4212)、被圧延材と圧延ロールとの間に圧延油
を含む薄膜を介在させて行う方法(特開昭6O−145
202)、あるいは被圧延材表面に予め弗化チタン皮膜
や有機高分子皮膜を形成後、圧延油を用いて行う方法(
%開昭62−33005、同62−33006)なども
開発されている。
(発明が解決しようとする問題点) これらの方法、では被圧延材と圧延ロールとの間に固体
または半固体の皮膜を介在させて行うため、圧延中に皮
膜の補充や被膜厚さの調整を行うことができないし、薄
物圧延時に該皮膜が被圧延材の表面積の増加に追随して
適度に展延しないため、潤滑不良ひいては問題の圧延ロ
ールへの移着、はたまた該人工的介在皮膜が圧延表面に
押し込められて生じる、所謂押し込めキズの形成を招い
たりする懸念がある〇 以上のごとく、従来の圧延方法にあっては十分な潤滑状
態が期待できないため、チタン系金属において高品質な
圧延面を得るのに必要な高圧下率圧延の遂行に際しては
、さらに良好な潤滑法を含む新規な圧延方法が必要にな
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、以上のような問題点の改讐を目的とし、発明
者らの長年にわたるチタン系金属圧延用潤滑剤の被圧延
材表面への吸着特性(吸着の難易および吸着力)に係る
研究成果にもとづいてなされたものである。本発明者ら
は、チタン系金属に対する吸着特性の観点から、従来か
ら高負荷潤滑剤(EP剤)としてその効果が広<ilt
められているリン酸エステルおよび亜リン酸エステルに
着目し、第1表に示すこれらエステルヲ基油(ペースオ
イル)VC適宜溶解させた油状潤滑剤、あるいはこれを
さらに水に懸濁させたエマルジョン状の潤滑剤を用いて
圧延実験を繰り返し、チタン系金属において優れた圧延
面の得られる新規な圧延方法を得るに至った0その要旨
とするところは、アルキル基またはアリール基またはア
ルキルアリール基の炭素数が6〜18の亜すン酸エステ
ル’arX量チで1〜20チ含む潤滑油もしくは仁の潤
滑油を分散質として体積チで3〜20%含むエマルジョ
ンを潤滑剤として使用することを特徴とするチタン板お
よびチタン合金板の冷間圧延方法、もしくは該亜リン酸
エステルが亜リン酸水素ジアルキルエステルである該冷
間圧延方法にある。
(作 用) 次に上記潤滑剤の構成を決定した理由につき説明する〇 リン酸エステル、亜リン酸エステルのうち後者t:sん
だのは、これらがいずれも金属表面に吸着しやすいもの
であるとしても、チタン系金属に対しては優者の方が吸
着性、吸着力とも優れているからである(なお、後者の
うちでも亜リン酸水素ジアルキルエステルが特に優れて
いる)。
また亜リン酸エステルを構成するフルキル基、アリール
基、アルキルアリール基の炭素数を6〜18に限定した
のは、該吸着特性がこの炭素数と密接に関係し、この数
が増すと吸着力が増すが、6未満では吸着力が小さく潤
滑性が不十分で圧延ロールへの被圧延材の移着を完全に
防止できず、18を越えた場合なお一層の潤滑性を期待
できないのみならず、粘性の急上昇や基油と添加剤との
相互溶解度の低下によるそれらの分離現象にもとづく圧
延面におけるオイルビット(圧延ロールと被圧延丘との
間に高粘性液滴が介在して生じる現象)を生じたりする
からである。
亜リン酸エステルの基油への添加量を重量%で(以下w
t%と称す)1〜20チとするのは、1wt%未滴では
十分な潤滑性が期待できないし、添加量が増すくしたが
って潤滑性が向上するとしても、20wt%を越えたと
ころではさらに同上しないばかりか、むしろ亜リン酸エ
ステルによる圧延ロールの腐蝕が惹起され、圧延材表面
の粗化l招くからである。
本発明における基油への添加剤(EP剤)としては第1
表に示すごとき亜リン酸エステル、リン酸エステル類が
有望なものとして挙げられるが、ソ(’)他塩素化ハラ
フィン、トリクロルセタン、塩基化パラフィンなどの塩
素化合物や二硫化ベンジルなどの硫黄化合物あるいはオ
レフィン、ポリイソブチレン、ポリスチロール、不飽和
油、テルペンなどを硫黄処理した化成品などが挙けられ
る。
また、基油としては鉱油、動物性油脂、植物性油脂およ
びエチレン重合油、プロピレン重合油あるいはステアリ
ン酸、バルミチン酸などの脂肪酸エステルなどおよびこ
れらを組合わせたものが用いられる。
なお、亜すン酸エステルン含む潤滑剤はもちろんそのま
まの状態(ニー))でも使用できるが、これをさらに水
などの分散媒に媒質として懸濁させ、エマルジョンの状
態で使用することもできる〇その場合媒質添加輩が体積
チで(以下vo1%と称す)3〜20チとされるが、そ
れは3vo1%未満では十分な潤滑性が得られにくくな
るためで、また20vo1%!越えると油分分離を生じ
たり粘稠なスカム(偏析油分や金属摩耗粉から成る油滓
)を生じた抄すること九より、圧延部分によって潤滑性
に差を生じ、均一かつ滑らかな圧延面が得られなくなる
ためである。
(実施例) 発明例と比較例は第2表および第3表に示される。発明
例忙おける優位性は実際にチタン板を圧延してみること
により確かめられた。圧延は鍛鋼ロール(最大表酊粗さ
Rmax= 0.5μm)Kより、圧延速度35 m/
T11inで行った。供試チタン板はJIS 2種のチ
タン材(サイズ2.5朋厚×30H幅X200mm長)
であり、熱延、焼鈍、酸洗、機械的脱スケールを経たも
のである。
発明例はム1〜&15であり比較例は451〜ムロ3で
ある。潤滑は、被圧延材に予°め潤滑油(扁51の基油
)t−109/−の割合で塗布し、24時間放置後、さ
らに供試潤滑剤を圧力2.OII f /弓2 、流量
1.5 l/ mi nで供給することにより行った。
ただし、供試潤滑剤のうち屋9〜15゜460〜63は
水を媒体とするエマルジョンである0なお、第2表、第
3表の亜リン酸およびリン酸エステル添加剤の後に付さ
れた()内の数値はアルキル基、アリール基あるいはア
ルキルアリール基の炭素数を示す。
試験結果は第2表、第3表に併せて示されるが、表中の
7パス目の平均圧延圧力Pm(〜f/m2)は次式によ
り求めた。
ここにPは圧延圧力、biおよびb2はそれぞれ当パス
前後の板幅、hlおよびh2はそれぞれ当バス前後の板
厚またR′は偏平ロール半径である。
圧延ロールへのチタンの移着mW(呼/−)は供試チタ
ン板における圧延前の”MtxWoと3ノ(ス圧延彼の
重量W3から次式により求めた。ただしSoは圧延前の
圧延面積(片面のみの)である。
また重量測定I/c際しては十分脱脂した。
なお、圧延面の最大粗さR@ax(μm)は触針式粗さ
計を用いて測定した。測定方向は板幅方向である。
試験結果九対する所見はつぎのとおりである。
(1)発明例41〜8はいずれも各種亜すン酸エステル
VtO*含むが、これらの場合は比較例扁51〜55の
場合、即ち、添加剤を全く含まない場合(451)ある
いはリン酸エステル、塩化パラフィン、硫化油脂といっ
た亜リン酸エステル以外の添加剤を含む場合に比べて低
い平均圧延圧力で、より薄い仕上り板厚が得られており
、しかもロールへのチタンの移着が少ない結果、圧延面
の最大粗さも小さくなっている。
(2)発明例ム1.屋6およびム2.屋7の場合は亜リ
ン酸エステルのアルキル基、アリール基の炭素数が本発
明の範囲6〜18個のそれぞれ下限(6個)′と上限(
18個)の場合であるが、これらの場合に比べこの範囲
を外れた456,458(4個)および457,459
(20個)の場合には結果的に最大表面粗さが大きくな
っている。
(3)  発明例I69.ム15および比較例のムロ0
゜461の場合はそれぞれエマルジョン濃度が本発明の
範囲3〜20volチ に含まれる場合と含まれない場
合であるが、前者と後者ではやはり最大表面粗さに著し
い差が認められる。
(4)発明例A9 、A15および比較例の墓62゜扁
63の場合はそれぞれ亜リン酸エステル値が本発明の範
囲1〜20wtチに含まれる場合と含まれない場合であ
るが、前者と後者ではやはり最大表面粗さに差が認めら
れる。
(5)発明例の41〜8の場合はいずれも亜リン酸エス
テルYIO%ずつ含む場合であるが、これらのうち、亜
すン酸水素ジアルキルエステルヲ含ムA5〜JP67の
場合は、含まない41〜A4.ム8の場合に比べ平均圧
延力が低く最大表面粗さが特に小さくなっている。
(6)発明例&13〜扁15の場合は基油配合を大きく
かえ、2種以上の亜すン酸エステルン加えたり、亜リン
酸エステルとリン酸塩あるいは硫化油脂ン複金的に添加
した場合である。このような使用態様であっても、亜リ
ン酸エステルの総含有率が本発明の範囲にある限り、最
大表面粗さが十分小さくなるのがわかる。
(発明の効果) 本発明のチタン板およびチタン合金板の冷間圧延方法に
よれば、圧延ロールへの被圧延材の移着が可及的に軽減
でき、摩擦係数の十分小さな高圧下率圧延が可能になり
、表面品位のきわめて優れた圧延良品を得ることができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルキル基またはアリール基またはアルキルアリ
    ール基の炭素数が6〜18の亜リン酸エステルを重量%
    で1〜20%含む潤滑油もしくはこの潤滑油を分散質と
    して体積%で3〜20%含むエマルジョンを潤滑剤とし
    て使用することを特徴とするチタン板およびチタン合金
    板の冷間圧延方法。
  2. (2)亜リン酸エステルが亜リン酸水素ジアルキルエス
    テルである特許請求の範囲第1項記載の冷間圧延方法。
JP28999387A 1987-11-17 1987-11-17 チタン板およびチタン合金板の冷間圧延方法 Granted JPH01130804A (ja)

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