JPH0112988Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、自動車用フツトレストに関するもの
である。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

自動車用フツトレストとしては、特開昭58−
185328号公報に示されたものが知られている。

このフツトレスト１は、第１図に示すように、
断面略形状のもので、垂直部分２を床部３の立
上がり部分４に取付け、その水平部分５に足を載
せるようになつている。

しかしながらこの構造の場合、足を載せる水平
部分５と床面との間に空間があるが、この空間が
利用されておらず、しかも、足を載せる水平部分
５が片持ち支持であるため、その強度を得るため
に金属で形成するのが一般的であつた。

また、フツトレスト１とは別に、夜間の足元照
明としてインストルメントパネル６のアンダーカ
バー７に照明ランプ８を取付けたものがあるが、
アンダーカバー７の内部には様々な機器及び電線
等が配設されているため、照明ランプ８の取付空
間が限られ、しかも、このランプ８の発熱からア
ンダーカバー７内部の機器及び電線を保護する必
要があるので、コスト的に不利であつた。

〔考案の目的〕

本考案は、上述したような点に鑑みなされたも
ので、自動車用フツトレストを箱状に形成するこ
とによつて、強度を高めて合成樹脂で形成できる
ようにし、さらに、フツトレストの側壁に透光部
を設けるとともに、その内部に照明ランプを設
け、これによつて、ランプの発熱の影響をなくそ
うとするものである。

〔考案の概要〕

本考案の自動車用フツトレストは、箱体の少な
くとも一側壁に透光部を形成するとともに、この
箱体の天板上面にすべり止め部を設け、上記箱体
の内部に照明ランプを設けるとともに、この箱体
を車体の床部に取付け、照明ランプにより上記透
光部を介して足元照明を行なうことを特徴とする
ものである。

〔考案の実施例〕

本考案の自動車用フツトレストを、第２図及び
第３図に示す一実施例に基づいて詳細に説明す
る。

１１は下面を開口した合成樹脂製の箱体で、こ
の箱体１１の一側壁には透光部としてのスリツト
１２が形成されているとともに、その天板上面に
はすべり止め部としての凸凹面１３が形成され、
さらに、その内部にはランプ保持部１４が一体形
成されているとともに、その外側下部にはフラン
ジ部１５が一体形成されている。

そうして、上記箱体１１のランプ保持部１４に
照明ランプ１６を保持して上記スリツト１２に対
向させるとともに、上記フランジ部１５を自動車
の車体の床部１７にねじ１８で取付け、箱体１１
の凸凹面１３に足を載せてフツトレストとして使
用するとともに、足元照明のランプ１６の保護カ
バーとして利用する。

なお、上記ランプ１６のリード線１９は箱体１
１に形成した通孔２０を介してコンソールボツク
ス２１内に導入しコネクタ２２に接続するとよ
い。

また、実施に際しては、上記凸凹面１３を天板
に形成する代りに、天板にすべり止め用のラバー
等を貼着してもよく、そして、スリツト１２を設
ける代りに、透光性を有する窓板を設けてもよ
い。

〔考案の効果〕

上述したように、本考案によれば、フツトレス
トを箱体としたので、構造的な強度が高く、材質
を合成樹脂として安価に製造でき、しかも、内部
に照明ランプを設けて箱体の透光部から足元を照
明するようにしたので、照明ランプの発熱対策等
が不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフツトレスト及び足元照明を示
す斜視図、第２図は本考案のフツトレストの一実
施例を示す斜視図、第３図はその縦断面図であ
る。 １１……箱体、１２……透光部としてのスリツ
ト、１３……すべり止め部としての凸凹面、１６
……照明ランプ、１７……床部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体の少なくとも一側壁に透光部を形成すると
   ともに、この箱体の天板上面にすべり止め部を設
   け、上記箱体の内部に照明ランプを設けるととも
   に、この箱体を車体の床部に取付けたことを特徴
   とする自動車用フツトレスト。