JPH01127534A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JPH01127534A
JPH01127534A JP62282961A JP28296187A JPH01127534A JP H01127534 A JPH01127534 A JP H01127534A JP 62282961 A JP62282961 A JP 62282961A JP 28296187 A JP28296187 A JP 28296187A JP H01127534 A JPH01127534 A JP H01127534A
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conveyance
conveying
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Masato Tsuji
正人 辻
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、静電吸収力を用いて用紙を搬送する用紙搬送
手段と、その搬送経路の一部に、電子写真感光体上のト
ナー、或いは静電現像された基体上のトナーを該用紙上
に転写させる転写手段を設けてなる複写機における用紙
搬送装置に関する。
従来の技術 電子写真複写方式或いは静電複写方式においては、電子
写真感光体又は静電転写記録基体上に形成されたトナー
像を、被転写用紙の上に連続的に転写させるものである
が、これら両方式の複写機において適用される用紙搬送
装置としては、種々のものが知られている。
即ち、その内の一つに紗(スクリーン状メツシュ布)織
物などの絶縁シートを搬送基材とし、その搬送基材に対
し、外部から帯電手段を用いて帯電させ、それによって
発生する静電吸着力を利用して、被転写用紙を吸着させ
つつ該基材ともども搬送し、電子写真感光体上又は静電
転写記録基体上のトナーを該用紙上に転写させる装置は
、既に、例えば特開昭52−139431号公報等に記
載されている。
発明が解決しようとする問題点 上記の様な絶縁シートを帯電させ、その静電吸着力を利
用した用紙搬送方式において、一般に絶縁シートが当初
、即ち搬送部材としてセットされたスタート時点から、
或いはある程度経時した段階で、均一に展張されず、良
好な平面性を示ざないというトラブルがしばしば発生す
る。
該絶縁シートのうち、搬送部材としては、繊維織物、特
に紗織物、即ちスクリーン状メツシュ布が、静電印加の
均一性と静電吸着搬送性、及び生地の薄さ、軽さ等の取
扱性の点から良好なものとして推奨され、したがって、
より多く利用されつつある。しかしながら、その一方、
搬送部材としてセットする場合、当初から全面を均一に
展張して、セットすることが比較的難しく、また、特に
使用時の経時的な変形、特に収縮或いは“たるみ″等に
よる平面性の不均一化が、絶縁シートの使い難さの原因
となっていた。特に搬送方向における平面性の不揃いに
よるトナーの転写不良が、実際的なトラブルの多くを占
める。就中、搬送方向における平面性の不均一化、即ち
、部分的に凹状部が生じたり、或いは全体が凹状となる
等の現象が比較的多くみられ、この不均一化現象は、該
絶縁シートに静電的に吸着されている用紙も凹状になる
ため、単に電子写真感光体又は静電転写記録基体との接
触が不良(浮き、空きが生じる)となるだけでなく、一
部或いは全体のトナー像が該用紙上に転写されない“転
写不良パが発生することになる。また、この平面性が特
に悪い場合は、用紙自身が該搬送基材となじまず、用紙
のシワ等が入り、より基本的なトラブルを生じさせる。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので
ある。
本発明の目的は、トナー像の転写不良が発生せず、用紙
の搬送不良が生じることのない用紙搬送装置を提供する
ことにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、静電吸収力を用いて用紙を搬送する用紙搬送
手段と、その搬送経路の一部に、トナー像担持体上のト
ナーを該用紙上に転写させる転写手段を設けてなる複写
機における用紙搬送装置において、該用紙搬送手段が、
枠体に電気絶縁性の搬送部材を貼着してなり、該搬送部
材の熱収縮応力及び/又は熱収縮率が、用紙搬送方向よ
りも、その直角方向において大きいことを特徴とする。
本発明をその一実施例に相当する第2図によって説明す
ると、本発明の用紙搬送装置は、内部に転写コロトロン
10を設けてなる転写ドラム1のフリンジ3の開口部に
、グリッパ4によって電気絶縁性の搬送部材2を貼着し
て構成される。この場合、搬送部材の熱収縮応力及び/
又は熱収縮率が、用紙搬送方向(以下、MD力方向いう
)よりも、用紙搬送方向に対して直角方向く以下、TD
力方向いう)において大きくなるように電気絶縁性の搬
送部材を貼着する。
本発明の用紙搬送装置が適用される複写機は、電子写真
複写方式のものでも、静電複写方式のものでもよい。こ
れらの方式においては、電子写真感光体上に現像された
トナー或いは静電印加によりパターン化された静電潜像
上に現像されたトナー像を、被転写用紙へ転写させるこ
とによって複写が連続的に行われる。被転写用紙をトナ
ー転写面の裏面から担持、搬送する手段が用いられるが
、該用紙の担持、搬送を静電吸着力を用いて行うもので
ある。
作用 本発明の用紙搬送装置は、上記のように、枠体に貼着さ
れた電気絶縁性の搬送部材が、MD力方向りも、TD力
方向おいて大きい熱収縮応力及び/又は熱収縮率を有す
るから、トナー像の転写操作を実施する際に、MD力方
向おける平面性の不均一化が生じることがなくなる。し
たがって、部分的に凹状部が生じたり、或いは全体が凹
状となる等の現象が発生しない。したがって又、絶縁シ
ート基材に吸着されて搬送される用紙と、トナー像担持
体との接触が不良(浮き、空きが生じる)ことがない。
実施例 次に、本発明の実施例を図面によって説明する。
第2図は、本発明の用紙搬送装置の一例であって、第1
図はその用紙搬送装置が適用された電子写真複写装置の
一例である。
1は円筒状の転写ドラムであって、開口部が形成された
フランジ3に用紙搬送部材2が貼着され、グリッパ4に
よって展張されている。又、内部には転写コロトロン1
0が配設されている。又転写ドラム1内には転写材吸着
コロトロン5が設けられており、そしてこれと対向した
位置に対向電極8が設けられている。この転写ドラムが
、電子写真複写装置のトナー転写部に付設される。電子
写真複写装置には、感光体11の周りに帯電器12、露
光手段13、現像機14、転写前除電コロトロン9、ク
リーナ15が配設されている。尚、6は除電コロトロン
、7はリリースフィンガーであり、16は定着器である
帯電器12によって一様に帯電され、露光手段13によ
って形成された感光体上の静電潜像は、現像機14によ
って可視像化され、トナー像が形成される。一方、転写
ドラム1の内面に設置された転写材吸着コロトロン5と
対向電極8によって転写ドラム上に静電的に吸着された
用紙は、転写ドラムの回転によって移送され、転写部に
達する。転写部において、感光体上に形成されたトナー
像が転写コロトロン10によって用紙の上に転写される
用紙は、除電コロトロン6により除電され、リリースフ
ィンガー7によって転写ドラムから剥離され、定着器1
6によって定着される。
第3図は、本発明の用紙搬送装置の他の一例が適用され
た電子写真複写装置の概略の構成図である。この実施例
においては、円筒状の転写ドラムの代わりにエンドレス
ベルト状の転写ベルト17が設けられている。この転写
ベルトに、上記搬送部材が展着されている。
第4図は、本発明の用紙搬送装置が適用されたいわゆる
タンデム型の電子写真感光体の概略の構成図である。こ
の実施例においては、三つの感光体11’ 、11” 
、11”’が、エンドレスベルト状の転写ベルト17上
に設けられている。転写ベルトの裏面には、各感光体に
対応した位置に転写コロトロン10′、10″、10″
′が設けられている。この実施例の電子写真複写装置は
、カラー像の複写において有用である。
本発明において、搬送部材は、その体積固有抵抗が少な
くとも1012Ω・α、好ましくは1015Ω・α以上
の繊維状材料から構成される。これら繊維状材料は、い
わゆる紗(シルクスクリーン)からなるもので、主とし
てポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リアクリロニトリル等の合成繊維が主体として構成され
る。合成繊維は、必ずしも上記のものに限定されるもの
ではないが、強度、伸び、耐熱、吸水、寸法安定性、コ
スト等の点から、ポリエチレンテレフタレート繊維が実
用上鏝も好ましい。
また、これらの繊維としては、モノフィラメントが最も
好ましいが、マルチフィラメントであってもよい。
これらの繊維の太さは、一般に48から1160デニ一
ル程度であり、これらを経、緯、それぞれインチ幅当り
20〜100本打ち込んで織布とされる。
織布としては、平織りが平面性の点で最も好ましいが、
必ずしもこれに限定されるものではない。
搬送方式等により、種々工夫されてもよい。これらの織
布は、搬送部材として、特に平面性と用紙とのなじみ性
、ざらには静電吸着性の点から、織目の間に、いわゆる
、紗織物の一つの特徴である開口部分がある程度存在す
る方が好ましい。
また、上記のごとき合成繊維が、均一性と物性上、好ま
しいが、必要に応じて、一部、例えば天然繊維または加
工天然繊維を交織としたり、或いは、同−繊維内に共存
させてもよい。また、合成繊維も一種類のみに限定する
必要はなく、同時に2種以上の繊維を複合的に一つの紗
織物の中に共存させてもよい。
いずれにしても、これ等の繊維は織機によって織られ、
精練、セットされて目的の搬送部材として使用されるが
、本発明者等は、一般的な織布〜精練・ヒートセットの
工程を経てぎただけの紗織物では、本発明の搬送部材と
しては極めて不満足であることを発見した。
その原因は、まず第1に、一般的な織物加工工程を経て
きた織物では、完全にフラットで均質なものは望むへき
もないこと、又、当初から、或いは経時した段階で寸法
変化がなく極めて安定したものにはならないことである
。第2に、一般的な織物加工によって得られた織物、特
に紗織物は、そのまま繊布経方向に沿って切断して、搬
送部材として利用するのが、従来から最も一般的で安直
な使い形であるが、これがそのままでは上記した搬送基
林として不適当となる根本原因であることを見出だした
本発明者等は、該搬送部材の紗織物について、用M搬送
方向に対して直角方向の熱収縮応力及び/又は熱収縮率
が大きいことが、セット当初及び後々までの経時的な安
定性を含めて良好であることを見出だした。すなわち、
紗織物の織布時の経、緯は、まず問わないとして、いず
れにしても搬送部材としてセットする際に、紗織物のT
D力方向熱収縮応力及び/又は熱収縮率がMD力方向そ
れよりも大きくなるようにセットすることが必要である
。この場合、熱収縮応力と熱収縮率との両方とも、TD
力方向方がMD力方向りも大きいことが好ましい。実際
にも熱収縮応力と熱収縮率との両性質が同じ挙動を取る
ことが多い。しかしながら、これ等のうち、熱収縮率よ
りも熱収縮応力について、TD力方向方がMD力方向り
も大きいことの方がより望ましい。
これ等の傾向は、第1図に示した円筒状支持枠に紗織物
を展張する場合に特に有効であるが、第3図及び第4図
に示される場合においても勿論有効である。第3図及び
第4図における搬送方式では、用紙搬送部材はTD力方
向幅出し機構を有しながら搬送するのが一般的であるだ
けに、本発明の用紙搬送装置は有効に適用できる。
これ等熱収縮応力及び熱収縮率は、一般に複写機が使用
される機内温度における条件が適用されるが、モデル化
する意味からは、例えば、80℃における値を以て代表
させるのがよい。そして80℃における熱収縮応力とし
ては、TD力方向400glCm幅前侵が好ましく、M
D力方向、これより小ざいこと、できればTD力方向2
73〜172以下、さらには1710以下である。こと
が好ましい。
また、熱収縮率も、たとえば、測定試料を80℃におい
て30分間放置した後の値が、TD力方向おいて1%以
下であることが好ましく、MD力方向おいては、これよ
り小さくなること、できればTD力方向値の374〜1
72以下であることが好ましい。
尚、これ等の物性は、一般に複写機が使用される温度範
囲(機内の温度を含む)或いはそれ以上の温度における
物性として設定すべきもので、すなわち、具体的には5
℃以上〜80℃程度の範囲であるが、数値をより明確に
出させる温度としては、80℃〜100℃の範囲が望ま
しい。又、これ等の搬送部材が第1図にごとく枠に展張
される°場合、セット時に熱加工を伴うときには、その
熱処理加工温度の範囲(例えば80℃〜150℃が比較
的良好)までも及ぶものである。又、測定時間について
は、(れぞれ相対的に同一時間にて比較すればよいので
あるが、一般に測定数値として安定化するという意味で
は少なくとも3分程度の測定時間を取るのがよい。熱収
縮応力については、緩和が急速な場合はより短い時間内
にて相対比較すべき場合もめる。
一般に、上記熱収縮応力及び熱収縮率の挙動がほぼ同じ
傾向を持つ繊維が多いが、本発明においては、この様な
両物性共に同時に満足する繊維、したがって紗織物を用
いることが好ましい。しかしながら、必ずしも熱収縮応
力と熱収縮率の値が同じ傾向を持たないものもある。す
なわち、熱収縮応力が大きい割りには熱収縮率自身は意
外に小さいという挙動を示すものもあり、或いは希に、
これ等の物性が逆転した関係にあるものもあるが、上記
のごとく、いずれにしても熱収縮応力或いは熱収縮率の
TD力方向おける値がMD力方向おける値よりも大きい
ことが必須の条件になる。好ましくは、熱収縮応力のT
D力方向おける値がMD力方向おける値よりも大きいこ
とである。
本発明の具体的実施において、まず第1の方法は、上記
の通り、通常の紗織物の織布時において経方向に沿って
精練・セットを受けた紗織物をそのまま経方向は前記し
たMD力方向して切断し、複写機の搬送部材と℃でセッ
トすることである。
必要により更に熱処理したりするが、あまり好ましくは
ない。このように経糸をMD力方向してそのまま使用す
る場合は、特に精練・セット(テンターやカレンダー等
によるヒートセットを含む〉工程において、紗織物の緯
方向の熱収縮応力及び/又は熱収縮率を残すように工夫
し、それと同時に、或いは別に、経方向の熱収縮応力及
び/又は熱収縮率を殺してセット処理するようにしなけ
ればならない。
又、第2の方法は、最も簡便な方法であって、上記のご
とき経、緯方向について特別に注意を払って精練・セッ
ト処理することなく、通常の方式に沿った織布の処理を
受けた紗織物の経方向が、搬送部材のTD力方向、また
、緯方向が同じくMD力方向なるように、90”回して
セットする。この方法はコストの点からも好ましい。
これ等の特性を持つ紗織物で織布から精練・セットを含
めた工程にて付与された場合の、該織物の構造を見ると
、材質が全く同じで繊度も同じ糸であっても、TD力方
向糸の形状が、やや平たく、かつ対向する糸の間に入っ
てよりうねりを持つ恰好になっているのが一般的で、こ
れによって外見からも識別されるケースが多い。勿論こ
れにて一義的に決められるものではないことは自明であ
り、実際の緒特性を測定することにより明確になる。
又、DSCによる解析などでも、これ等の糸の熱処理の
履歴が分る。
本発明の用紙搬送装置を用いた場合において、極めて顕
著な効果を示すに至る作用機差は必ずしも明確に解明さ
れてはいないが、搬送部材としてセットされるとき、或
いはセット後に適当な熱処理などをうけた後も、TD力
方向より適度な緊張、捕縛力を受けて一種の梁の効果を
生み、MD力方向収縮或いは変形、たるみ等の寸法変化
を防止しているものと考えられる。
以下、本発明の更に具体的な実施例を比較例と共に示す
実施例1 経糸、緯糸とも、219デニール(直径的15ON1)
のポリエチレンテレフタレートからなるモノフィラメン
ト糸を1インチ当り、それぞれ70本ずつ打ち込んだ平
織りの紗織物を織布し、生地を作成した。
これを、常法により精練し、テンターによってヒートセ
ットして、紗織物サンプルを1瞳だ。このサンプルの緯
及び経方向の熱収縮応力及び熱収縮率は第1表に示す通
りであった。なお、これらの物性値は、このサンプルを
幅15m、長ざ250#のテストピースとして、経及び
緯方向からこれに沿って切断し、チャックに固定してオ
ーブン中に入れて、ストレインゲージによって熱収縮応
力を測定し、また高精密読取り望遠鏡によって、熱収縮
率を測定した。
第1表 この紗織物サンプルを、第1図に示される開口部を有す
る搬送ドラム(外径200m、面長350Mn>の外側
に貼り付けた。
実験A:紗織物サンプルの経方向は、搬送ドラムのMD
力方向、緯方向は、TD力方向沿って展張し、 実験B:紗織物サンプルの経方向は、搬送ドラムのTD
力方向、緯方向は、MO力方向沿って展張し、 いずれも周辺を接着剤で固定して、平面性の良好な均一
な形状になるようにセットして、搬送部材を作成した。
上記実験A及びBの搬送部材を電子写真複写機に装着し
、室温27℃の雰囲気において、5000枚まで複写を
行った。
上記の実験の結果、実験Aの搬送部材は、TD力方向波
打ちむらが発生し、用紙の接触が不良になり、トナーの
転写むらが著しく発生した。これに対して、実験Bの搬
送部材は、TD力方向波打ちむらは発生しなく、5oo
o枚以降の転写画像の乱れもなかった。
なお、熱収縮応力及び熱収縮率の100℃、120℃及
び150℃における経方向及び緯方向の値の傾向は、第
1表に示す傾向と同様であり、経方向及び緯方向の値が
逆転することなどの現象はなかった。
実施例2 実施例1で得られた生地をそのまま利用した。
この生地を、まず適当な大きざに切断して長方形状にし
、常温の水中で精練し、つぎに常温で風乾した後、これ
を縦及び横とも、周辺を固定でき、かつ必要により、弛
緩(リラックス)処理のできる平面形の枠に展張した。
この展張布を、100℃のギアオーブンの中にいれ、適
宜、経、緯の弛緩処理を施し、また、その率を変化させ
て、第2表に示すごとき各種の熱収縮特性を有するサン
プルを調製した。(サンプルC−J ) これらのサンプルを、実施例1の実験Aと同様に、紗織
物の経が搬送ドラムのMO力方向、緯がTD力方向なる
ように展張し、実施例1におけると同様に処理し、同様
に複写試験を行った。その結果を第2表に示す。
第2表 第2表からも明らかなように、常法によって得られた生
地も、後処理によって熱収縮応力及び/又は熱収縮率の
適正化を図るならば、紗織物の経が搬送ドラムのMD方
向に、緯がTD力方向なるように展張しても、良好な結
果が得られ(サンプルF、G) 、一方、本発明の要件
に合致しない場合には不適当であることが分かる。
実施例3 実施例1におけると同様にして、経糸、緯糸ともに15
2デニールのポリエチレンテレフタレートからなるモノ
フィラメント糸を1インチ当り、それぞれ80本ずつ打
ち込んだ平織りの紗織物をH布し、生地を作成した。
これを、実施例2におけると同様な方法で、常温の水中
で精練し、平面枠に展張し、同様な条件で熱処理して、
第3表に示す熱収縮特性を有するサンプルを得た。(サ
ンプルに−0) これらのサンプルを、紗織物の経方向を搬送ドラムのT
D力方向緯方向をMD方向に展張し、実施例1における
と同様に処理し、同様に複写試論を行った。その結果を
第3表に示す。
第3表 *室温20℃より10℃/分の昇温を行ったときの値第
3表からも明らかなように、搬送部材の展張について、
TO力方向熱収縮性の大きなものを展張する方が、良好
な結果が得られることが分かる。
実施例4 実施例1〜3におけるサンプルを第3図に示すベルト状
の搬送枠に展張し、その搬送部材の回転途中にエキスパ
ンダー装置を設けた設備によって複写操作を行った。そ
の結果、実施例1〜3に示すとほぼ同様な結果が得られ
た。
実施例5 実施例1〜4において、ナイロン66七ノフイラメント
及びポリブチレンテレフタレートモノフィラメントにつ
いて同様にテストを行ったところ、それぞれ実施例1〜
4におけると同様な結果が得られた。
発明の効果 本発明の用紙搬送装置は、上記のように用紙搬送手段が
、枠体に電気絶縁性の搬送部材を貼着してなり、該搬送
部材の熱収縮率及び/又は熱収縮力が、MD力方向りも
、そのTD力方向おいて大きくなるように構成されてい
るから、搬送部材としてセットした当初から全面を均一
に展張してセットすることができ、また、特に使用時の
経時的な変形、特に収縮或いは“たるみ°′等による平
面性の不均一化が発生することもない。したがって、部
分的に凹状部が生じたり、或いは全体が凹状となる等の
現象が発生しなく、用紙と電子写真感光体又は静電転写
記録基体との間の接触が良好で必って、トナー像の転写
不良を発生することがない。
また、用紙の搬送不良が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の用紙搬送装置の一例が適用された電
子写真複写装置の概略構成図、第2図は、本発明の用紙
搬送装置の要部の斜視図、第3図は本発明の用紙搬送装
置の他の一例が適用された電子写真複写装置の概略構成
図、第4図は本発明の用紙搬送装置が適用されたタンデ
ム型の電子写真複写装置の概略構成図である。 1・・・転写ドラム、2・・・搬送部材、3・・・フラ
ンジ、4・・・グリッパ、5・・・転写材吸着コロトロ
ン、6・・・[1コロトロン、1・・・リリースフィン
ガー、8・・・対向電極、9・・・転写前除電コロトロ
ン、10・・・転写コロトロン、11・・・感光体、1
2・・・帯電器、13・・・露光手段、14・・・現像
機、15・・・クリーナー、16・・・定着器。 17・・・転写ベルト。 出願人  富士ピロツクス株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)静電吸収力を用いて用紙を搬送する用紙搬送手段
    と、その搬送経路の一部に、トナー像担持体上のトナー
    を該用紙上に転写させる転写手段を設けてなる複写機に
    おける用紙搬送装置において、該用紙搬送手段が、枠体
    に電気絶縁性の搬送部材を貼着してなり、該搬送部材の
    熱収縮応力及び/又は熱収縮率が、用紙搬送方向よりも
    、その直角方向において大きいことを特徴とする用紙搬
    送装置。
  2. (2)電気絶縁性の搬送部材が化学繊維の紗織物からな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の用紙
    搬送装置。
  3. (3)電気絶縁性の搬送部材がプラスチックフィルムか
    らなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    用紙搬送装置。
JP62282961A 1987-11-11 1987-11-11 用紙搬送装置 Expired - Lifetime JP2512965B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4912509B1 (ja) * 2011-03-05 2012-04-11 三和テクノ株式会社 織物からなる高速搬送ベルトおよびその装置

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