JPH0112730B2 - - Google Patents
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- JPH0112730B2 JPH0112730B2 JP60036451A JP3645185A JPH0112730B2 JP H0112730 B2 JPH0112730 B2 JP H0112730B2 JP 60036451 A JP60036451 A JP 60036451A JP 3645185 A JP3645185 A JP 3645185A JP H0112730 B2 JPH0112730 B2 JP H0112730B2
- Authority
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- Japan
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- chloride
- trichloroethane
- silica gel
- cesium chloride
- supported
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、工業、民生両分野で広く使われてい
る塩化ビニリデン樹脂の原料である塩化ビニリデ
ンの経済的かつ省資源効果のある製法を提供す
る。 (従来の技術) 従来、塩化ビニリデンは1,1,2−トリクロ
ロエタンと水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム
等の強塩基との反応により合成されているが、最
近、1,1,2−トリクロロエタンをセシウムな
どのハロゲン化物を触媒として、好ましくは100
〜300℃で脱塩化水素して、塩化ビニリデンを製
造する方法(特公昭56−53527号)が公表されて
いる。 (発明が解決しようとする問題点) 従来広く用いられている強塩基を用いる方法
は、水酸化ナトリウム等が化学量論的に消費され
る上、1,1,2−トリクロロエタンより脱離す
る塩化水素と結合して低価値の塩に転化し、脱離
した塩化水素が再利用できないため、コスト高か
つ省資源上にも好ましくない。かゝる問題点を解
決する方法としては、前記特公昭56−53527号の
方法が提案されているが、この方法について検討
したところ、触媒活性が低く、実用化するために
は問題があることがわかつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、1,1,2−トリクロロエタン
の接触脱塩化水素による塩化ビニリデン製造法に
つき鋭意検討を行つた。その結果、次記操作(1)、
(2)を交互に実施することにより、高転化率で1,
1,2−トリクロロエタンを塩化ビニリデンに転
化できることを見出し、本発明に到達した。 (1) 1,1,2−トリクロロエタン蒸気とシリカ
ゲル担持塩化セシウムを100〜300℃で接触させ
る。 (2) 1,1,2−トリクロロエタンの供給を止
め、シリカゲル担持塩化セシウムを温度325〜
550℃で加熱し、塩化水素を放出する。 すなわち、本発明の方法は、1,1,2−トリ
クロロエタン蒸気を100〜300℃の温度で塩化セシ
ウムと接触させて塩化ビニリデンを製造する方法
において、次記操作(1)、(2)を交互に実施すること
を特徴とする塩化ビニリデンの製造法である。 (1) 1,1,2−トリクロロエタン蒸気とシリカ
ゲル担持塩化セシウムを100〜300℃で接触させ
る。 (2) 1,1,2−トリクロロエタンの供給を止
め、シリカゲル担持塩化セシウムを温度325〜
550℃で加熱し、塩化水素を放出する。 本発明の方法において、塩化セシウムの担持量
は2〜45重量%が好ましい。担持法は、通常用い
られている方法ならばどのような方法でもよい。
たとえば、メタノールなどの塩化セシウム可溶の
溶媒にシリカゲルを含浸する方法が用いられる。
水以外の溶媒を用いる場合、シリカゲルを乾燥し
ておくことが望ましいが、この場合、乾燥は低
温、たとえば、200℃以下で実施することが望ま
しい。シリカゲル担持塩化セシウムは、使用前に
加熱処理してもよい。 本発明の操作(1)において、温度は100〜300℃が
好ましく、125〜275℃が特に好ましい。圧力は大
気圧、減圧、若干の加圧のいずれでもよい。ま
た、1,1,2−トリクロロエタン蒸気に窒素、
水素までが共存してもよいが、共存を必要とする
ものではない。 本発明の操作(2)において、温度は325〜550℃で
あり、好ましくは350〜500℃である。本発明の操
作(2)において発生する塩化水素の除去を促進する
ために吸引したり、窒素、水素などのガスを流し
たりすることは有効であるが、これを必ずしも必
要とするものではない。圧力は大気圧、減圧、若
干の加圧のいずれでもよい。 本発明の操作(1)から操作(2)への切換えは、1,
1,2−トリクロロエタンの転化率の経時変化よ
り決めるが、通常、初期転化率の90〜30%になつ
た時に切換えるのが好ましい。 本発明の操作(2)の時間は、塩化水素の除去率に
より決めるが、通常、30%以上除去されるまで継
続するのが好ましく、時間としては1分以上であ
り、5分以上が好ましい。 (発明の効果) 本発明の方法は、比較的低い温度で高転化率か
つ高選択率で塩化ビニリデンを製造する方法を提
供する。 (実施例) 実施例 1 富士ダビゾン社製のシリカゲルMB−3Aを5
重量%の割合で水に懸濁し、PHを測定したとこ
ろ、PHは4.0であつた。このシリカゲルを120℃で
乾燥後、塩化セシウムのメタノール溶液に一夜浸
した後、メタノールを減圧除去、150℃で乾燥し
た。塩化セシウムの含量は11.3重量%であつた。
このシリカゲル担持塩化セシウム1gをパルス反
応器に充填し、500℃で2時間処理したのち、250
℃に保ち、1,1,2−トリクロロエタン2μ
を繰り返し注入した。結果を表1に示した。
る塩化ビニリデン樹脂の原料である塩化ビニリデ
ンの経済的かつ省資源効果のある製法を提供す
る。 (従来の技術) 従来、塩化ビニリデンは1,1,2−トリクロ
ロエタンと水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム
等の強塩基との反応により合成されているが、最
近、1,1,2−トリクロロエタンをセシウムな
どのハロゲン化物を触媒として、好ましくは100
〜300℃で脱塩化水素して、塩化ビニリデンを製
造する方法(特公昭56−53527号)が公表されて
いる。 (発明が解決しようとする問題点) 従来広く用いられている強塩基を用いる方法
は、水酸化ナトリウム等が化学量論的に消費され
る上、1,1,2−トリクロロエタンより脱離す
る塩化水素と結合して低価値の塩に転化し、脱離
した塩化水素が再利用できないため、コスト高か
つ省資源上にも好ましくない。かゝる問題点を解
決する方法としては、前記特公昭56−53527号の
方法が提案されているが、この方法について検討
したところ、触媒活性が低く、実用化するために
は問題があることがわかつた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、1,1,2−トリクロロエタン
の接触脱塩化水素による塩化ビニリデン製造法に
つき鋭意検討を行つた。その結果、次記操作(1)、
(2)を交互に実施することにより、高転化率で1,
1,2−トリクロロエタンを塩化ビニリデンに転
化できることを見出し、本発明に到達した。 (1) 1,1,2−トリクロロエタン蒸気とシリカ
ゲル担持塩化セシウムを100〜300℃で接触させ
る。 (2) 1,1,2−トリクロロエタンの供給を止
め、シリカゲル担持塩化セシウムを温度325〜
550℃で加熱し、塩化水素を放出する。 すなわち、本発明の方法は、1,1,2−トリ
クロロエタン蒸気を100〜300℃の温度で塩化セシ
ウムと接触させて塩化ビニリデンを製造する方法
において、次記操作(1)、(2)を交互に実施すること
を特徴とする塩化ビニリデンの製造法である。 (1) 1,1,2−トリクロロエタン蒸気とシリカ
ゲル担持塩化セシウムを100〜300℃で接触させ
る。 (2) 1,1,2−トリクロロエタンの供給を止
め、シリカゲル担持塩化セシウムを温度325〜
550℃で加熱し、塩化水素を放出する。 本発明の方法において、塩化セシウムの担持量
は2〜45重量%が好ましい。担持法は、通常用い
られている方法ならばどのような方法でもよい。
たとえば、メタノールなどの塩化セシウム可溶の
溶媒にシリカゲルを含浸する方法が用いられる。
水以外の溶媒を用いる場合、シリカゲルを乾燥し
ておくことが望ましいが、この場合、乾燥は低
温、たとえば、200℃以下で実施することが望ま
しい。シリカゲル担持塩化セシウムは、使用前に
加熱処理してもよい。 本発明の操作(1)において、温度は100〜300℃が
好ましく、125〜275℃が特に好ましい。圧力は大
気圧、減圧、若干の加圧のいずれでもよい。ま
た、1,1,2−トリクロロエタン蒸気に窒素、
水素までが共存してもよいが、共存を必要とする
ものではない。 本発明の操作(2)において、温度は325〜550℃で
あり、好ましくは350〜500℃である。本発明の操
作(2)において発生する塩化水素の除去を促進する
ために吸引したり、窒素、水素などのガスを流し
たりすることは有効であるが、これを必ずしも必
要とするものではない。圧力は大気圧、減圧、若
干の加圧のいずれでもよい。 本発明の操作(1)から操作(2)への切換えは、1,
1,2−トリクロロエタンの転化率の経時変化よ
り決めるが、通常、初期転化率の90〜30%になつ
た時に切換えるのが好ましい。 本発明の操作(2)の時間は、塩化水素の除去率に
より決めるが、通常、30%以上除去されるまで継
続するのが好ましく、時間としては1分以上であ
り、5分以上が好ましい。 (発明の効果) 本発明の方法は、比較的低い温度で高転化率か
つ高選択率で塩化ビニリデンを製造する方法を提
供する。 (実施例) 実施例 1 富士ダビゾン社製のシリカゲルMB−3Aを5
重量%の割合で水に懸濁し、PHを測定したとこ
ろ、PHは4.0であつた。このシリカゲルを120℃で
乾燥後、塩化セシウムのメタノール溶液に一夜浸
した後、メタノールを減圧除去、150℃で乾燥し
た。塩化セシウムの含量は11.3重量%であつた。
このシリカゲル担持塩化セシウム1gをパルス反
応器に充填し、500℃で2時間処理したのち、250
℃に保ち、1,1,2−トリクロロエタン2μ
を繰り返し注入した。結果を表1に示した。
【表】
【表】
* 前のパルスとの間の温度と時間間隔
比較例 実施例1で調製したシリカゲル担持塩化セシウ
ム1gを触媒として、流通反応を行つた。250℃
で1,1,2−トリクロロエタン蒸気を水蒸気で
100倍に希釈して送入した。1,1,2−トリク
ロロエタンの転化率は11%であつた。
比較例 実施例1で調製したシリカゲル担持塩化セシウ
ム1gを触媒として、流通反応を行つた。250℃
で1,1,2−トリクロロエタン蒸気を水蒸気で
100倍に希釈して送入した。1,1,2−トリク
ロロエタンの転化率は11%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1,1,2−トリクロロエタン蒸気を100〜
300℃の温度で塩化セシウムと接触させて塩化ビ
ニリデンを製造する方法において、次記操作(1)、
(2)を交互に実施することを特徴とする塩化ビニリ
デンの製造法。 (1) 1,1,2−トリクロロエタン蒸気とシリカ
ゲル担持塩化セシウムを100〜300℃で接触させ
る。 (2) 1,1,2−トリクロロエタンの供給を止
め、シリカゲル担持塩化セシウムを温度325〜
550℃で加熱し塩化水素を放出する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60036451A JPS61197532A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | 塩化ビニリデンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60036451A JPS61197532A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | 塩化ビニリデンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61197532A JPS61197532A (ja) | 1986-09-01 |
JPH0112730B2 true JPH0112730B2 (ja) | 1989-03-02 |
Family
ID=12470178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60036451A Granted JPS61197532A (ja) | 1985-02-27 | 1985-02-27 | 塩化ビニリデンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61197532A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5246903A (en) * | 1987-05-26 | 1993-09-21 | The Dow Chemical Company | Process and catalyst for the dehydrohalogenation of halogenated hydrocarbons or alkylene halohydrins |
US6659976B2 (en) * | 2001-04-16 | 2003-12-09 | Zevek, Inc. | Feeding set adaptor |
-
1985
- 1985-02-27 JP JP60036451A patent/JPS61197532A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61197532A (ja) | 1986-09-01 |
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