JPH01126120A - 海底ケーブル引揚げ撤去工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、海底ケーブルの引揚げ撤去工法に関し、特に
、引揚げたケーブルを船倉内に保管せずにケーブルドラ
ムに直接巻取り、ケーブルをケーブルドラムに巻いた状
態で取扱いを行うようにする工法に関する。

（従来の技術） 既設のケーブルが老朽化した場合、または、送電可能な
言回を大きくする等の目的でケーブルを敷設し代える場
合には、既設のケーブルを撤去し、新たにその目的に応
じたケーブルを敷設し直すことが必要となる。

そのような目的のために、従来よりケーブル敷設船等の
作業船を用いて、既設のケーブルを引揚げ回収すること
が行なわれている。

上記した目的のために使用される作業船としては、例え
ば、第５図に示されるような装置が用いられているもの
で、作業船１の船尾に先端部ガイド装置２を設けて海底
から引揚げるケーブル１０の案内を行うようにしている
。そして、該作業船１上に設けた挟持引揚げ装置４等の
駆動装置によって、該ケーブル１０の移動を行わせ、引
揚げたケーブル１０を、案内ローラ装置５とタワー１７
を介して船倉１８内に収容する。

したがって、上記したようにして引揚げられるケーブル
は、挟持引揚げ装置４によって回収されるものが、順次
船倉内に収容されるので、その引揚げ作業を連続して行
うことが出来、その回収作業を能率良く行い得るものと
なる。

（発明が解決しようとする問題点） 上記したような作業によって、海底から引揚げられたケ
ーブルは、１本のケーブルが切断されることなしに、船
倉１８内にループ状に収容されるので、その引揚げ作業
が終了すると、岸壁で船倉から取り出すことが必要であ
る。

そこで、従来は、岸壁に挟持引揚げ装置に類似したケー
ブル駆動装置等を設置し、該駆動装置によって船倉から
ケーブルを引き出すと同時に、ケーブルドラムに巻き取
りを行い、ケーブルをケーブルドラムに巻き取った状態
で陸上運搬を行うようにしている。

したがって、上記したような従来の海底ケーブル引揚げ
撤去工法においては、海底からのケーブルの回収作業が
比較的容易に出来るようになるものの、作業船から揚陸
する作業の能率がネックとなり、運行コストの高い作業
船を長時間岸壁に停泊させる等の欠点を有している。

また、上記した従来の海底ケーブル引揚げ撤去工法を適
用するに際しては、作業船上にタワーを設け、該タワー
からケーブルをループ状にして、船倉内に収容させるも
のであるために、該タワーに付属させて、船倉内での取
り扱い機構を設けることが必要であり、そのような装備
を作業船に設けることは、作業船上での設備を多くする
とともに、工事のコストを上昇させる原因ともなってい
る。

（発明の目的） 本発明は、上記したような従来より用いられている装置
の欠点を解消するもので、作業船上でケーブルを直接ケ
ーブルドラムに巻き取り、ケーブルドラムを用いてハン
ドリングを行うようにすることによって、作業船の装備
を簡素化出来るようにするとともに、その後の輸送や保
管の作業を容易に行い得るような工法を提供することを
目的としている。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は、
作業船の端部に先端部ガイド装置を設け、作業船の上に
は挟持引揚げ装置とケーブル取扱スペースを設け、海底
に敷設したケーブルを引揚げる装置において、作業船の
端部に設ける先端部ガイド装置をローラガイドにより構
成し、挟持引揚げ装置により引揚げたケーブルを直接ケ
ーブルドラムに巻き取るようにするための複数の巻取り
装置を設け、該巻取り装置により巻き取ったケーブルが
満杯になると、新たなケーブルドラムに巻き取らせて該
ケーブルの巻取りを連続して行い、ケーブルドラムを作
業船上に保管するようにし、海底より引揚げたケーブル
を、ケーブルドラムに巻き取った状態で、陸揚げ、運搬
等の荷役作業を行い得るようにする工法である。

したがって、本発明の、海底ケーブル引揚げ撤去工法に
おいては、作業船上にケーブルの巻取り装置を設けて、
引揚げたケーブルを直接ケーブルドラムに巻き取った状
態で取扱いを行い得るものとなるので、ケーブルを作業
船から陸揚げを行う作業と、陸上運搬等の作業が容易に
なり、その作業能率が向上されるとともに、作業コスト
を低下させることが可能になる。

（実施例） 図示された例に従って、本発明の海底ケーブル引揚げ撤
去工法に用いられる装置を説明する。

第１図および第２図に示される実施例において、作業船
１はパージ船を用いる例を示しており、該作業船１の前
後両側にはウィンチ１４を設けて、それぞれのウィンチ
１４から係留ワイヤー１３・・・・・・を張り出し、該
ワイヤーの端部をアンカー等で係留する。

そして、作業船１を移動させる際には、一般の自走不能
な作業船の場合と同様にして、その移動方向前方のウィ
ンチを巻取り方向に駆動し、後りのウィンチを巻き出し
方向に駆動することによって、ケーブルの巻き取り速度
に一致さゼながら移動させるようにする。

そのケーブル引揚げ作業の途中で、その移動方向のワイ
ヤーが短くなると、さらに遠くにアンカーを設置し、作
業船の移動とケーブルの引揚げの作業を継続する。なお
、海底ケーブルを敷設している島等の間隔が狭く、船の
通行を遮断することが出来る場合には、両方の島にアン
カーを設置して、作業船のウィンチとの間に長いワイヤ
ーを張り、アンカーを設ｄし直す動作を行うことなしに
、連続して移動させるようにすることも当然可能になる
。

本発明の作業船１の船尾側には先端部ガイド装置２を設
け、それに続いて挟持引揚げ装置４を設けている。この
挟持引揚げ装置４は、従来よりケーブル敷設船等に一般
に用いられている装置と同様に、ケーブルを挟持する無
限軌道方式の装置を用いるもので、ケーブルの両側から
無限軌道装置によって挟持し、該ケーブルの移動を行い
得るようにする。

さらに、上記挟持引揚げ装置４に続いて案内ローラ装置
５．５ａを設け、その後の部分に巻取り装置３を設けて
いる。この巻取り装置３としては、第３図および第３ａ
図に示されるような装置を用いるが、その詳細な機構に
ついては、後で詳細に説明を行う。

作業船１には、上記したような各装置の駆動を行うため
に、発電装置７および巻取り装置３．３ａ用の油圧ユニ
ット３９．３９ａを設けており、さらに、ケーブルドラ
ム１１の収容スペース等を設けている。

本発明の先端部ガイド装置は、第３図および第３ａ図に
示されるように、先端部ガイド装置２０のケーブル案内
面をローラ２１により構成しており、その全体の形状が
湾曲した形状に構成されており、ケーブルを鳳中から甲
板に向けてスムーズに案内出来るような形状にされてい
る。

そして、該ローラ２１を多数並べて構成した案内面の両
側に、側フレーム２２．２２ａを設け、海側の端部を広
く、挟持引揚げ装＠４側の端部を狭く形成して、ケーブ
ルの引揚げの動作を容易に行い得るようにする。なお、
先端部ガイド装置２０に設けられるローラは、その配置
間隔等を任意に設定出来るもので、ケーブルのサイズ等
に応じて、先端部ガイド装置の巾や、湾曲部の曲率半径
等が設定される。

したがって、上記したように構成した先端部ガイド装置
を用いることによって、ケーブル１０を作業船上に引揚
げる場合に、ケーブルの摺動抵抗を低減させることが可
能であり、挟持引揚げ装置４による引揚げ動力を少なく
することも可能になる。

第４図および第４ａ図に示される本発明の巻取り装ｆｆ
３０は、ケーブルドラム１１の７ランジを支持するため
に４つのローラユニット３１をＩｔｔでいる。このロー
ラユニット３１は、ローラ３２を支持するローラホルダ
ー３３と、該ローラ３２の駆動を行うための油圧モータ
３４とから構成されており、各ローラユニット３１を接
続部材３６を用いて連結し、基台３５上に所定の間隔を
置いて配置している。

これ等のローラユニット３１は、基台３５上に固定配置
することに特に限定されるものではなく、各ローラユニ
ットをケーブルドラムに対して位置決め可能であれば、
接続部材３６のみによって、または、その他の固定手段
を用いることも可能であり、１コーラとして２本の長い
ローラ部材を用い、ケーブルドラムの両側から支持さゼ
るようにすること等も可能である。

また、本発明のＯ−ラユニットは、作業船１の甲板上に
固定して設けることも出来るが、ケーブルを巻き取った
後で、重いケーブルドラムを移動させることに代えて、
ローラユニットのみを移動させて、次に待機している空
のケーブルドラム１１の下部に位置決めを行い、巻取り
の作業を行うようにする。

この巻取り装置の実施例において、各ローラ３２にはそ
れぞれ油圧モータ３４を設けており、該油圧モータ３４
には第２図に示される油圧ユニット３９から、管路３７
を介して油圧が供給される。

そして、該油圧の供給に際しては、油圧ユニット３９に
設けたコントロール手段、およびバルブ３８等の間開に
よって、ローラの回転の制御が行われる。

次に、上記したような各装置を設けた作業船を用いて、
海底ケーブルを引揚げる場合の動作を説明する。

作業船１の前復の部分には、ワイヤー１３〜１３ｃをそ
れぞれ配置し、それぞれのワイヤーをウィンチによって
、巻取り／繰り出しの動作を行い得るようにしているの
で、ケーブルの引揚げの作業を開始する時点で、各ワイ
ヤーのアンカーを設定し作業の準備を行う。

また、作業船１の甲板上には、巻取りに必要な数のケー
ブルドラム１１．１１ａ、・・・・・・１１ｎを積載し
、その内の巻取り装置に対応したケーブルドラムを、該
巻取り装置３．３ａの上にセットする。

そして、ケーブル１０の先端部を引揚げ、先端部ガイド
装置２を介して挟持引揚げ装置４に挟持させ、該挟持引
揚げ装置４の駆動を行って案内ローラ装置５．５ａを介
して案内し、最初のケーブルドラム１１に巻き付けて、
該ケーブルの巻取りを開始する。その際に、挟持引揚げ
装置４の引揚げ速度に対して、巻取り装置３による巻取
り速度を同期させて駆動するようにし、ケーブルの引揚
げと巻取りの動作がスムーズに行なわれ得るようにする
。

そのケーブルの巻取りの動作にあわせて、作業船の前方
の２台のウィンチ１４．１４ａを駆動して、ワイヤー１
３．１３ａの巻取りを行い、後方の２台のウィンチ１４
ｂ、１４ｃからは、ワイヤー１３ｂ、１３ｃをそれぞれ
繰り出す動作を行い、作業船１を所定の速度で前進させ
る。

前述した作業を継続して行い、最初のケーブルドラム１
１に所定の長さく例えば、３５０ｍ〜５００ｍ）のケー
ブル１０が巻き取られると、ケーブルを切断して、次の
巻取り装置３ａ上に待機しているケーブルドラム１１ａ
にケーブルを巻掛ける。そして、ケーブルの引揚げの動
作を中断することなしに、該ケーブルを連続して巻き取
るようにする。

ケーブルを巻き取ったケーブルドラム１１は、作業船に
設けたクレーン等によって待機位置に移動され、該巻取
り装置３には次の空のケーブルドラムがセットされ、ケ
ーブルドラム１１ａの侵でケーブルの巻き取りを行い得
るようにして待機させる。

このような方法とは別に、巻取り装置３を移動可能な装
置として構成した場合には、ケーブルを巻き取ったケー
ブルドラムをその位置に置いて、巻取り装置３を次のケ
ーブルドラムの位置に移動させ、空のケーブルドラムを
支持する状態で待機させるようにすることも可能である
。

上記したようなケーブルの巻取り作業を継続して、ケー
ブルを全部引揚げその作業を終了するが、作業路ｒ時点
で、空のケーブルドラムが甲板トに残ることがないよう
にケーブルドラムを準備すると、作業能率が良いことに
なる。

、上記したようにしてケーブルの引揚げの作業が終了す
ると、この実施例の作業船１はパージ船であるから、タ
グボート等によって曳航され、荷揚げ岸壁に移動され、
ケーブルドラムの陸揚げを行うが、その際には、岸壁に
設けたクレーン等の装置によって、直らにトラックまた
はトレーラ−に積載してケーブル保管場所に移動さゼる
ことが出来る。

したがって、本発明の海底ケーブル引揚げ撤去工法によ
る場合には、ケーブルを巻き取ったケープルドラムの重
量が１５〜２０を程度に設定することによって、作業船
１上での取扱と、陸揚げ、陸上運搬の作業を容易に行い
得るものとなる。

なお、上記した本発明の装置において、挟持引揚げ装置
４としては特にその構成を限定していないが、該挟持引
揚げ装置としては、従来より用いられている無限軌道方
式の駆動部材を、所定の挟持圧力でケーブルを挟むよう
にして一対配置し、該駆動部材を同期駆動することによ
って、ケーブルの引揚げ作業を行うようにすれば良いも
のであり、ケーブルの構成等に応じて、該駆動部材のケ
ーブルに当接する面をゴム等でカバーしたりするものを
用いることが出来る。

（発明の効果） 本発明の海底ケーブル引揚げ撤去工法は、上記したよう
な構成を有する装置を用いるものであり、ケーブルをケ
ーブルドラムに巻き取った状態で取扱を行い得るととも
に、海底からのケーブルの引揚げ作業と、陸揚げ作業、
および、陸上での運搬の作業等を能率良く行い得るもの
となる。

本発明の工法においては、引揚げたケーブルを作業船の
船倉内に一時収容し、陸揚げの際に、改めてケーブルド
ラムに巻き取るようにする従来の工法に比較して、作業
船上にタワーを設置する等の余分な設備を設ける必要が
ない。

また、本発明の作業船には、従来より陸上に設けていた
巻取り装置を設置するのであるから、従来方式に比較し
て余分な設備を設ける必要がなく、装置のコストを低下
させ得るものとなるとともに、ケーブルを巻き変える等
の作業を行わないので、ケーブルのキンク等が発生する
ことがなく、該ケーブルを安全な状態で取扱を行い得る
ものとすることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の海底ケーブル引揚げ撤去工法に用いら
れる作業船の側面図、第２図はその平面図、第３図は先
端部ガイド￥装置の側面図、第３ａ図はその平面図、第
４図は巻取り装置の側面図、第４ａ図はその平面図であ
り、第５図は従来の工法に用いられる作業船の側面図で
ある。 図中の符号 １・・・・・・作業船、２・２０・・・・・・先端部ガ
イド装置、３・３０・・・・・・巻取り装置、４・・・
・・・挟持引揚げ装置、５・・・・・・案内ローラ装置
、７・・・・・・発′ｉ！１機、１０・・・・・・ケー
ブル、１１・・・・・・ケーブルドラム、１３・・・・
・・ワイヤー、１４・・・・・・ウィンチ、１７・・・
・・・タワー、１８・・・・・・船倉、２１−・・・・
・ローラ、２２・・・・・・側フレーム、３１・・・・
・・ローラユニツｔ−１３２・・・・・・ローラ、３３
・・・・・・ローラホルダー、３４・・・・・・油圧モ
ータ、３５・・・・・・基台、３６・・・・・・接続部
材、３７・・・・・・管路、３８・・・・・・バルブ、
３９・・・・・・油圧ユニット。 第４図 第４α図 」７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 作業船の端部に先端部ガイド装置を設け、作業船の上に
   は挟持引揚げ装置と、ケーブル収容スペースを設け、海
   底に敷設したケーブルを引揚げる装置において、 該作業船の端部に設ける先端部ガイド装置をローラガイ
   ドにより構成し、挟持引揚げ装置により引揚げたケーブ
   ルを、直接ケーブルドラムに巻き取るようにするための
   複数の巻取り装置を設け、該巻取り装置によりケーブル
   ドラムに巻き取つたケーブルが所定の長さに達すると、
   新たなケーブルドラムに巻き取らせて、該ケーブルの巻
   取りを連続して行い、ケーブルドラムを作業船上に保管
   するようにし、 海底より引揚げたケーブルを、ケーブルドラムに巻き取
   った状態で陸揚げ、運搬等の取扱い得るようにすること
   を特徴とする海底ケーブル引揚げ撤去工法。