JPH01125909A - 積層磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘツド - Google Patents
積層磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘツドInfo
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- JPH01125909A JPH01125909A JP28325287A JP28325287A JPH01125909A JP H01125909 A JPH01125909 A JP H01125909A JP 28325287 A JP28325287 A JP 28325287A JP 28325287 A JP28325287 A JP 28325287A JP H01125909 A JPH01125909 A JP H01125909A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は高飽和磁束密度、高透磁率を有する積層磁性薄
膜に関し、特に磁気ディスク装置、 VTRなどに用い
る磁気ヘッドおよび磁気ヘッドのコア材料に適した積層
磁性薄膜に関する。
膜に関し、特に磁気ディスク装置、 VTRなどに用い
る磁気ヘッドおよび磁気ヘッドのコア材料に適した積層
磁性薄膜に関する。
磁気ヘッドの記録時における磁気飽和を防ぐために、磁
気ヘッド材料は高飽和磁束密度を有することが必要であ
る。またヘッドの再生効率の面から低保磁力、高透磁率
の特性を有することも必要である。
気ヘッド材料は高飽和磁束密度を有することが必要であ
る。またヘッドの再生効率の面から低保磁力、高透磁率
の特性を有することも必要である。
高飽和磁束密度を有する磁性材料を得るため、Faを主
成分とする合金の開発が進められている。
成分とする合金の開発が進められている。
しかしこれらの合金の中で飽和磁束密度が1.8層以上
の材料の多くは保磁力が大きく、磁気ヘッド材料として
は不十分である。そこで特開昭52−112797に論
じられているように、低保磁力、高透磁率の特性を得る
ために、磁性薄膜をSiO2を介して積層構造とするこ
とが行なわれてきた。
の材料の多くは保磁力が大きく、磁気ヘッド材料として
は不十分である。そこで特開昭52−112797に論
じられているように、低保磁力、高透磁率の特性を得る
ために、磁性薄膜をSiO2を介して積層構造とするこ
とが行なわれてきた。
しかし.Feを主成分とする合金薄膜を5iOz*AQ
zOδ等の非磁性酸化物を介して積層構造としても、F
e系合金の組成によっては、保磁力が十分に小さくなら
ないという問題があった。また、S io2.AQxO
s等の酸化物は多孔質であり、そのためこれらの酸化物
の直上に蒸着したFe系合金も空孔などの欠陥を多く含
み、飽和磁束密度が大幅に低下するという問題もあった
。
zOδ等の非磁性酸化物を介して積層構造としても、F
e系合金の組成によっては、保磁力が十分に小さくなら
ないという問題があった。また、S io2.AQxO
s等の酸化物は多孔質であり、そのためこれらの酸化物
の直上に蒸着したFe系合金も空孔などの欠陥を多く含
み、飽和磁束密度が大幅に低下するという問題もあった
。
本発明の目的は、上述の従来技術の欠点を解消し、低保
磁力、高透磁率ならびに高飽和磁束密度を有する積層磁
性薄膜およびこれを用いた高密度磁気記録用の磁気ヘッ
ドを提供することにある。
磁力、高透磁率ならびに高飽和磁束密度を有する積層磁
性薄膜およびこれを用いた高密度磁気記録用の磁気ヘッ
ドを提供することにある。
本発明は、Fe薄膜あるいはFeを主成分とする合金薄
膜に、B、C,N、Siの群より選ばれる少なくとも1
種以上の元素で構成される非磁性物質を介して積層構造
とすることにより、低保磁力、高透磁率の特性が得られ
る。また積層化の影響により飽和磁束密度は低下するが
、SiC2゜AQxOs等を介した積層膜の場合よりも
飽和磁束密度を高くすることができる。
膜に、B、C,N、Siの群より選ばれる少なくとも1
種以上の元素で構成される非磁性物質を介して積層構造
とすることにより、低保磁力、高透磁率の特性が得られ
る。また積層化の影響により飽和磁束密度は低下するが
、SiC2゜AQxOs等を介した積層膜の場合よりも
飽和磁束密度を高くすることができる。
ここで、積層磁性薄膜の積層構造の1周期の厚さによっ
て磁気特性は変化する、この積層構造の1周期の厚さを
2500Å以下とした場合、軟磁気特性が特に向上する
。但し、磁性薄膜の製造プロセスの面からは、1周期の
厚さを500人より大きくすることが好ましい。
て磁気特性は変化する、この積層構造の1周期の厚さを
2500Å以下とした場合、軟磁気特性が特に向上する
。但し、磁性薄膜の製造プロセスの面からは、1周期の
厚さを500人より大きくすることが好ましい。
また上記非磁性物質の1層当りの厚さを2人未満あるい
は50人より大きくすると、2〜50人とした積層磁性
薄膜と比較して保磁力が大きくなる。従って上記非磁性
物質の1層当りの厚さは2〜5o人が好ましい。
は50人より大きくすると、2〜50人とした積層磁性
薄膜と比較して保磁力が大きくなる。従って上記非磁性
物質の1層当りの厚さは2〜5o人が好ましい。
さらに、上記積層磁性薄膜のFeあるいはFeを主成分
とする合金薄膜にCを1〜20at%添加することによ
り、さらに低保磁力、高透磁率を有する積層磁性薄膜が
得られる。
とする合金薄膜にCを1〜20at%添加することによ
り、さらに低保磁力、高透磁率を有する積層磁性薄膜が
得られる。
本発明の積層磁性薄膜を磁気ヘッドの磁気回路に用いる
ことにより、記録特性の優れた磁気ヘッドを得ることが
できる。
ことにより、記録特性の優れた磁気ヘッドを得ることが
できる。
以下に本発明の一実施例を挙げ9図表を参照しながらさ
らに具体的に説明する。
らに具体的に説明する。
[実施例1]
積層磁性薄膜の作製にはデュアル・イオンビーム・スパ
ッタリング装置を用いた。スパッタリングは以下の条件
で行った。
ッタリング装置を用いた。スパッタリングは以下の条件
で行った。
イオンガス ・・・・・・Ar装装置内
方ガス圧力 ・・・・・・2.5 X 10−″2Pa
蒸着用イオンガン加速電圧 ・・・・・・1200V蒸
着用イオンガンイオン電流 ・・・・・・120mAタ
ーゲット電流 ・・・・・・70mA基
板照射用イオンガン加速電圧・・・・・・200V基板
照射用イオンガンイオン電流・・・・・・40mAター
ゲット・基板間距離 ・・・・・・127rnm本
実験に用いたデュアル・イオンビーム・スパッタリング
装置は、スパッタリング中にターゲットホルダーを反転
することにより、積層膜を作製することができる。
方ガス圧力 ・・・・・・2.5 X 10−″2Pa
蒸着用イオンガン加速電圧 ・・・・・・1200V蒸
着用イオンガンイオン電流 ・・・・・・120mAタ
ーゲット電流 ・・・・・・70mA基
板照射用イオンガン加速電圧・・・・・・200V基板
照射用イオンガンイオン電流・・・・・・40mAター
ゲット・基板間距離 ・・・・・・127rnm本
実験に用いたデュアル・イオンビーム・スパッタリング
装置は、スパッタリング中にターゲットホルダーを反転
することにより、積層膜を作製することができる。
このようにして作製した積層磁性薄膜の断面図を第1図
に示す。本実施例では主磁性@11としてFe薄膜、中
皿層12としてB、C,BN。
に示す。本実施例では主磁性@11としてFe薄膜、中
皿層12としてB、C,BN。
SiCならびに従来例のS i02.AQxOs、基板
13としてコーニング社1117059ガラス基板を用
いた。また主磁性膜11の層数を5層、1層当りの膜厚
を950人、中間M!J12の膜厚を50人、積層磁性
薄膜の総膜厚を約5000人一定とした。
13としてコーニング社1117059ガラス基板を用
いた。また主磁性膜11の層数を5層、1層当りの膜厚
を950人、中間M!J12の膜厚を50人、積層磁性
薄膜の総膜厚を約5000人一定とした。
本発明の積層磁性薄膜の中間層材料と磁化困難方向の保
磁力、飽和磁束密度との関係を第1表に示す、また同表
には中間層なし、すなわちF” ellj層膜の特性も
示しである。
磁力、飽和磁束密度との関係を第1表に示す、また同表
には中間層なし、すなわちF” ellj層膜の特性も
示しである。
第1表
第1表に示すごとく、Fe@膜をtl、C,BN。
SiCを介して積層膜とすると、保磁力が減少し、10
0e以下となる。これらの保磁力は中間層として5iO
1,AΩsonを用いた場合よりも小さい、また中間層
としてS i Ox、 A M’10gを用いた積層磁
性薄膜は飽和磁束密度が大幅に低下し、1.95T以下
となっている。これはこれらの酸化物が多孔質であり、
そのためこれらの直上に蒸着したpeWIWIAも空孔
などの欠陥を多く含むためと考えられる。これに対して
B、C,BN、SiCを中間層として用いると飽和磁束
密度は比較的高く、2T程度となる。これはFeとB、
C,BN。
0e以下となる。これらの保磁力は中間層として5iO
1,AΩsonを用いた場合よりも小さい、また中間層
としてS i Ox、 A M’10gを用いた積層磁
性薄膜は飽和磁束密度が大幅に低下し、1.95T以下
となっている。これはこれらの酸化物が多孔質であり、
そのためこれらの直上に蒸着したpeWIWIAも空孔
などの欠陥を多く含むためと考えられる。これに対して
B、C,BN、SiCを中間層として用いると飽和磁束
密度は比較的高く、2T程度となる。これはFeとB、
C,BN。
SiCの界面のエネルギーが低く、Fe薄膜とこれらの
非磁性物質が密着し、欠陥が生じにくいためと考えられ
る。
非磁性物質が密着し、欠陥が生じにくいためと考えられ
る。
以上述べたように、Fθ薄膜をB、C,BN。
SiCを介して積層構造とすることにより、低保磁力の
特性が得られる。また上記以外のB、C。
特性が得られる。また上記以外のB、C。
N、Siの群より選ばれる少なくとも1種以上の元素で
構成される非磁性物質を用いてもよい。
構成される非磁性物質を用いてもよい。
さらに本発明の積層磁性薄膜に対し、熱処理を行うとさ
らに保磁力を低減させることができる。
らに保磁力を低減させることができる。
−例を挙げると1例えば中間層としてCを用いた積層磁
性薄膜に対し、300℃、1時間の熱処理を行うことに
より、保磁力2.10a 、5MHzでの比透磁率7
00の特性を得た。
性薄膜に対し、300℃、1時間の熱処理を行うことに
より、保磁力2.10a 、5MHzでの比透磁率7
00の特性を得た。
[実施例2]
実施例1と同様の方法でFe−12at%Si。
Fe−1,5at%Ni、Fe−2.Oat%V。
Fa−1,7at%Cr 、 F a−1、3a t
%pt。
%pt。
合金をCを介して5層膜とした。主磁性膜と磁化困難方
法の保磁力との関係を第2表に示す、また同表には中間
層なしの単層膜の保磁力も示しである。
法の保磁力との関係を第2表に示す、また同表には中間
層なしの単層膜の保磁力も示しである。
第2表
第2表に示すごとく、Fe系合金をCを介して積層化す
ることにより保磁力が減少する。また。
ることにより保磁力が減少する。また。
主磁性膜の材料を第2表以外のFe系合金としても、C
中間層を用いた積層化により保磁力が減少する。さらに
中間層材料としてB、C,、N、Siの群より選ばれる
少なくとも1種以上の元素より構成される非磁性物質を
用いても積層化の効果により保磁力が減少する。
中間層を用いた積層化により保磁力が減少する。さらに
中間層材料としてB、C,、N、Siの群より選ばれる
少なくとも1種以上の元素より構成される非磁性物質を
用いても積層化の効果により保磁力が減少する。
また本発明の積層磁性薄膜を熱処理することにより、保
磁力をさらに低減することが可能である。
磁力をさらに低減することが可能である。
例えば、F−12at%Si台金とC中間層を用いた積
層磁性薄膜に対し、300℃、1時間の熱処理を行うと
保磁力1.20e 、5MHzでの比透磁率1300
の特性が得られた。
層磁性薄膜に対し、300℃、1時間の熱処理を行うと
保磁力1.20e 、5MHzでの比透磁率1300
の特性が得られた。
[実施例3]
実施例1と同じスパッタリング条件でFe−1,5at
%Ni 合金を主磁性膜とし、Cを中間層として用いた
積層磁性薄膜を作製した。C中間層は一層当り25人、
積層磁性薄膜の総膜厚は5000人一定とし、積層構造
の周期を変化した。
%Ni 合金を主磁性膜とし、Cを中間層として用いた
積層磁性薄膜を作製した。C中間層は一層当り25人、
積層磁性薄膜の総膜厚は5000人一定とし、積層構造
の周期を変化した。
実験結果を第2図に示す、同図において周期が5000
人の場合は、中間層を介さない単層膜を示す。
人の場合は、中間層を介さない単層膜を示す。
同図の保磁力の周期依存性21に示すように、周期を短
かくするに従い、保磁力が減少する。また、周期250
0Å以下の時、保磁力が比較的小さい、従って、積層構
造の周期は2500Å以下が好ましい、但し、磁性薄膜
を製造する容易さの面から、周期は長い方が好ましく、
これらの点を考慮すると積層構造の周期は500人より
長く。
かくするに従い、保磁力が減少する。また、周期250
0Å以下の時、保磁力が比較的小さい、従って、積層構
造の周期は2500Å以下が好ましい、但し、磁性薄膜
を製造する容易さの面から、周期は長い方が好ましく、
これらの点を考慮すると積層構造の周期は500人より
長く。
2500Å以下であることが好ましいと考えられる。ま
た積層磁性薄膜の総膜厚を5000〜20000人と変
化した場合にも、積層構造の1周期の厚さを500人よ
り大きく、2500Å以下とすることにより、優れた軟
磁気特性が得られることがわかった。
た積層磁性薄膜の総膜厚を5000〜20000人と変
化した場合にも、積層構造の1周期の厚さを500人よ
り大きく、2500Å以下とすることにより、優れた軟
磁気特性が得られることがわかった。
また主磁性膜としてFe−Ni系合金以外の種種のFe
系合金、中間層としてB、C,N、Siより構成される
種々の非磁性物質用いても、保磁力の積層周期依存性は
上述の結果とほぼ同様であった。
系合金、中間層としてB、C,N、Siより構成される
種々の非磁性物質用いても、保磁力の積層周期依存性は
上述の結果とほぼ同様であった。
[実施例4]
実施例1と同じスパッタリング条件で、Fe−1,5a
t%Ni 合金を主磁性膜とし、Cを中間層として用い
た積層磁性薄膜を作製した。積層磁性薄膜の総膜厚を5
000人、主磁性膜の層数を5層(周期1000人)一
定とし、C中間層の1層当りの膜厚を変化した。第3図
にC中間層膜厚と磁化困難方向の保磁力との関係を示す
。同図において、C中間層膜厚が0人の場合は、中間層
を介さない単層膜を示す、同図の保磁力の中間層膜厚依
存性31のように、C中間層の膜厚が2〜50人の範囲
で比較的保磁力が小さい。C中間層膜厚が70Å以上に
なると保磁力が大きくなる。
t%Ni 合金を主磁性膜とし、Cを中間層として用い
た積層磁性薄膜を作製した。積層磁性薄膜の総膜厚を5
000人、主磁性膜の層数を5層(周期1000人)一
定とし、C中間層の1層当りの膜厚を変化した。第3図
にC中間層膜厚と磁化困難方向の保磁力との関係を示す
。同図において、C中間層膜厚が0人の場合は、中間層
を介さない単層膜を示す、同図の保磁力の中間層膜厚依
存性31のように、C中間層の膜厚が2〜50人の範囲
で比較的保磁力が小さい。C中間層膜厚が70Å以上に
なると保磁力が大きくなる。
これは中間層をはさんだ2層のFe膜の磁気的相互作用
が断ち切られているためと思われる。またC中間層膜厚
を必要以上に厚くすると、積層磁性薄膜全体の飽和磁束
密度が低下する。このため、C中間層膜厚は50Å以下
とすることが好ましい。
が断ち切られているためと思われる。またC中間層膜厚
を必要以上に厚くすると、積層磁性薄膜全体の飽和磁束
密度が低下する。このため、C中間層膜厚は50Å以下
とすることが好ましい。
また主磁性膜としてFa−Ni系合金以外の種種のFe
系合金、中間層としてB、C,N、Siより構成される
種々の非磁性物質を用いても、保磁力の中間層膜厚依存
性は上述の結果とほぼ同様であった。
系合金、中間層としてB、C,N、Siより構成される
種々の非磁性物質を用いても、保磁力の中間層膜厚依存
性は上述の結果とほぼ同様であった。
[実施例5]
実施例1と同様のスパッタリング条件で、Fe−V−C
系合金薄膜を主磁性膜とし、Cを中間層として用いた積
層磁性薄膜を作製した。総膜厚は5000人、主磁性膜
の層数は5層(周期1000人)、中間層膜厚は50人
とした。またFe系合金のV濃度を2at%一定とし、
Cm度を0〜30at%の範囲で変化した。
系合金薄膜を主磁性膜とし、Cを中間層として用いた積
層磁性薄膜を作製した。総膜厚は5000人、主磁性膜
の層数は5層(周期1000人)、中間層膜厚は50人
とした。またFe系合金のV濃度を2at%一定とし、
Cm度を0〜30at%の範囲で変化した。
磁化困難方向の保磁力とC濃度との関係を第4図に示す
、同図に示すようにCを1a″t%未満添加しても保磁
力はほとんど変化しない、これに対し、Cをlat%以
上添加すると保磁力は大幅に減少する。しかしCを20
at%より多く添加すると膜が基板よりはく離した。こ
れはCがFeに侵入型で固溶するため、Cの量が多いと
膜中の内部応力が大きくなり、はく離すると考えられる
。
、同図に示すようにCを1a″t%未満添加しても保磁
力はほとんど変化しない、これに対し、Cをlat%以
上添加すると保磁力は大幅に減少する。しかしCを20
at%より多く添加すると膜が基板よりはく離した。こ
れはCがFeに侵入型で固溶するため、Cの量が多いと
膜中の内部応力が大きくなり、はく離すると考えられる
。
上述の結果より.Fe−V系合金薄膜をC薄膜を介して
積層化した磁性膜において、F e −V系合金にCを
1〜20at%添加するとさらに小さい保磁力が得られ
ることがわかった。またC添加により比透磁率も高くな
った。
積層化した磁性膜において、F e −V系合金にCを
1〜20at%添加するとさらに小さい保磁力が得られ
ることがわかった。またC添加により比透磁率も高くな
った。
また主磁性膜がFe、あるいはFe−V基以外のF e
系合金でもC添加により軟磁気特性が向上する。またこ
の場合、中間層はB、C,N、Siより構成される種々
の非磁性物質でもよい。
系合金でもC添加により軟磁気特性が向上する。またこ
の場合、中間層はB、C,N、Siより構成される種々
の非磁性物質でもよい。
[実施例6コ
本発明のFe−1,5at%Ni−5,5at%C合金
薄展をCを介して3層積層した磁性薄膜(膜厚0.18
μm)ないし従来の実用材料であるパーマロイ(Ni−
19,8at%Fe)合金薄膜(膜厚0.18μm)を
用いて第5図に示す構造の垂直磁気記録用単磁極型磁気
ヘッド71を作製した。この磁気ヘッド71の作製工程
を以下に述べる。
薄展をCを介して3層積層した磁性薄膜(膜厚0.18
μm)ないし従来の実用材料であるパーマロイ(Ni−
19,8at%Fe)合金薄膜(膜厚0.18μm)を
用いて第5図に示す構造の垂直磁気記録用単磁極型磁気
ヘッド71を作製した。この磁気ヘッド71の作製工程
を以下に述べる。
第5図(a)に示すM n −Z nフェライ゛トロ1
および高融点ガラス62からなる基板63を用い、その
表面に第5図(b)に示すように上記磁性薄膜64をイ
オンビームスパッタリング法で作製した。さらにこの上
に接着用pb系ガラス膜をイオンビームスパッタリング
法により形成し、第5図(a)に示す基板63を重ね合
わせて450℃で30分間加熱し、上記pb系ガラス膜
を溶融固着させ、第5図(o)に示す主磁極ブロック6
5を作製した。そして第5図(d)に示すM n −Z
nフェライト66および高融点ガラス67からなる補
助コアブロック68を用意し、接合面70に上記と同様
の接着用pb系ガラス膜を形成した後。
および高融点ガラス62からなる基板63を用い、その
表面に第5図(b)に示すように上記磁性薄膜64をイ
オンビームスパッタリング法で作製した。さらにこの上
に接着用pb系ガラス膜をイオンビームスパッタリング
法により形成し、第5図(a)に示す基板63を重ね合
わせて450℃で30分間加熱し、上記pb系ガラス膜
を溶融固着させ、第5図(o)に示す主磁極ブロック6
5を作製した。そして第5図(d)に示すM n −Z
nフェライト66および高融点ガラス67からなる補
助コアブロック68を用意し、接合面70に上記と同様
の接着用pb系ガラス膜を形成した後。
主磁極ブロック65を補助コアブロック58の接合面に
よって挟み、450℃で30分間加熱することにより、
上記pb系ガラス膜を溶融固着させ、 て接合ブロック
69を作製した0次に第5図(d)に示す2点鎖線部を
切断し、第5図(6)に示す垂直磁気記録用単磁極型ヘ
ッド71を得た。
よって挟み、450℃で30分間加熱することにより、
上記pb系ガラス膜を溶融固着させ、 て接合ブロック
69を作製した0次に第5図(d)に示す2点鎖線部を
切断し、第5図(6)に示す垂直磁気記録用単磁極型ヘ
ッド71を得た。
上述の工程によって作製した本発明の積層磁性薄膜を用
いたヘッドおよびパーマロイ薄膜を用いたヘッドの記録
特性をGo−Cr垂直磁気記録媒体を用いて測定した。
いたヘッドおよびパーマロイ薄膜を用いたヘッドの記録
特性をGo−Cr垂直磁気記録媒体を用いて測定した。
再生ヘッドにはノ七−マロイ薄膜を有するヘッドを用い
た。そあ結果、本発明の積層磁性薄膜を用いたヘッドは
、従来の実用材料であるパーマロイ合金薄膜を用いたヘ
ッドと比較して約4dB高い出力を示した。このように
本発明の積層磁性薄膜を用いた磁気ヘッドは優れた記録
特性を有することが明らかとなった。
た。そあ結果、本発明の積層磁性薄膜を用いたヘッドは
、従来の実用材料であるパーマロイ合金薄膜を用いたヘ
ッドと比較して約4dB高い出力を示した。このように
本発明の積層磁性薄膜を用いた磁気ヘッドは優れた記録
特性を有することが明らかとなった。
また中間層のCを電気抵抗率の高い非晶質、あるいはダ
イヤモンドライクとすることにより、うず電流を防止し
、高周波特性の優れた磁気ヘッドを得ることもできる。
イヤモンドライクとすることにより、うず電流を防止し
、高周波特性の優れた磁気ヘッドを得ることもできる。
以上詳細に説明したごとく、Fe@f4あるいはFeを
主成分とする合金薄膜を、B、C,N。
主成分とする合金薄膜を、B、C,N。
Siの群より選ばれる少なくとも1種以上の元素で構成
される非磁性物質を介して積層することにより、低保磁
力、高透磁率、高飽和磁束密度を有する積層磁性amが
得られる。また積層構造の1周期の厚さを500人より
長く、2500Å以下とすることにより、作製が容易な
軟磁気特性の優れた積層磁性薄膜が得られる。また上記
層間に介在せしめる非磁性物質の厚さを2〜50人の範
囲とすると、さらに軟磁気特性が向上する。またさらに
Fe*JIIあるいはFe主成分とする合金薄膜にCを
1〜20at%添加することにより、さらに軟磁気特性
が向上する。また上記fJ層磁性薄膜を磁気ヘッドの磁
気回路に用いた本発明の磁気ヘッドは優れた記録特性を
有する。
される非磁性物質を介して積層することにより、低保磁
力、高透磁率、高飽和磁束密度を有する積層磁性amが
得られる。また積層構造の1周期の厚さを500人より
長く、2500Å以下とすることにより、作製が容易な
軟磁気特性の優れた積層磁性薄膜が得られる。また上記
層間に介在せしめる非磁性物質の厚さを2〜50人の範
囲とすると、さらに軟磁気特性が向上する。またさらに
Fe*JIIあるいはFe主成分とする合金薄膜にCを
1〜20at%添加することにより、さらに軟磁気特性
が向上する。また上記fJ層磁性薄膜を磁気ヘッドの磁
気回路に用いた本発明の磁気ヘッドは優れた記録特性を
有する。
第1図は本発明の積層磁性薄膜の断面図、第2図は本発
明の実施例3におけるFa−Ni系合金にCを介して積
層化した磁性膜の保磁力と周期との関係を示すグラフ、
第3図は本発明の実施例4におけるFe−Ni系合金に
Cを介して積層化した磁性膜の保磁力とcg厚との関係
を示すグラフ。 第4図は本発明の実施例5におけるF a −V −C
系合金にCを介して積層化を行った磁性膜の保磁力とC
濃度との関係を示すグラフ、第5図は本発明の実施例6
における垂直磁気記録用単磁極型磁気ヘッドの作製工程
を示す斜視図である。 11・・・主磁性膜、12・・・中間層、13・・・基
板。 21・・・保磁力の周期依存性、31・・・保磁力の中
間層膜厚依存性、41・・・保磁力のC濃度依存性。 61.66−Mn−Znフェライト、62.67・・・
高融点ガラス、63・・・基板、64・・・磁性薄膜、
65・・・主磁極ブロック、68・・・補助コアブロッ
ク、69・・・接合ブロック、70・・・接合面、71
・・・垂直第 ! 巴 第 2 固 0 1000 2θl)OJθo 4にo5
ρ00n層槽透め局側<A> 第 3 凹 vJ4[!1 cps康(社%)
明の実施例3におけるFa−Ni系合金にCを介して積
層化した磁性膜の保磁力と周期との関係を示すグラフ、
第3図は本発明の実施例4におけるFe−Ni系合金に
Cを介して積層化した磁性膜の保磁力とcg厚との関係
を示すグラフ。 第4図は本発明の実施例5におけるF a −V −C
系合金にCを介して積層化を行った磁性膜の保磁力とC
濃度との関係を示すグラフ、第5図は本発明の実施例6
における垂直磁気記録用単磁極型磁気ヘッドの作製工程
を示す斜視図である。 11・・・主磁性膜、12・・・中間層、13・・・基
板。 21・・・保磁力の周期依存性、31・・・保磁力の中
間層膜厚依存性、41・・・保磁力のC濃度依存性。 61.66−Mn−Znフェライト、62.67・・・
高融点ガラス、63・・・基板、64・・・磁性薄膜、
65・・・主磁極ブロック、68・・・補助コアブロッ
ク、69・・・接合ブロック、70・・・接合面、71
・・・垂直第 ! 巴 第 2 固 0 1000 2θl)OJθo 4にo5
ρ00n層槽透め局側<A> 第 3 凹 vJ4[!1 cps康(社%)
Claims (5)
- 1.Fe薄膜あるいはFeを主成分とする合金薄膜を、
B,C,N,Siの群より選ばれる少なくとも1種以上
の元素で構成される非磁性物質を介して積層構造とした
ことを特徴とする積層磁性薄膜。 - 2.積層構造の1周期の厚さが500Åより大きく、2
500Å以下であることを特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載の積層磁性薄膜。 - 3.Fe薄膜あるいはFeを主成分とする合金薄膜を、
B,C,N,Siの群より選ばれる少なくとも1種以上
の元素で構成される非磁性物質を介して積層構造とした
磁性薄膜において、上記非磁性物質の1層当りの厚さが
2〜50Åであることを特徴とする特許請求の範囲第1
項ないし第2項に記載の積層磁性薄膜。 - 4.Feを主成分とする合金薄膜がCを1〜20原子%
含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
項に記載の積層磁性薄膜。 - 5.磁性薄膜を磁気回路の少なくとも一部に用いる磁気
ヘッドにおいて、上記磁性薄膜はFe薄膜あるいはFe
を主成分とする合金薄膜に、B,C,N,Siの群より
選ばれる少なくとも1種以上の元素で構成される非磁性
物質を介した積層磁性薄膜であることを特徴とする磁気
ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62283252A JP2568592B2 (ja) | 1987-11-11 | 1987-11-11 | 積層磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62283252A JP2568592B2 (ja) | 1987-11-11 | 1987-11-11 | 積層磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘツド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01125909A true JPH01125909A (ja) | 1989-05-18 |
JP2568592B2 JP2568592B2 (ja) | 1997-01-08 |
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ID=17663050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62283252A Expired - Fee Related JP2568592B2 (ja) | 1987-11-11 | 1987-11-11 | 積層磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568592B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01300504A (ja) * | 1988-05-30 | 1989-12-05 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 磁性多層膜 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG91343A1 (en) | 2000-07-19 | 2002-09-17 | Toshiba Kk | Perpendicular magnetic recording medium and magnetic recording apparatus |
-
1987
- 1987-11-11 JP JP62283252A patent/JP2568592B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01300504A (ja) * | 1988-05-30 | 1989-12-05 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 磁性多層膜 |
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---|---|
JP2568592B2 (ja) | 1997-01-08 |
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---|---|---|---|
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