JPH01125395A - 核酸浦獲試薬 - Google Patents

核酸浦獲試薬

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JPH01125395A
JPH01125395A JP63191983A JP19198388A JPH01125395A JP H01125395 A JPH01125395 A JP H01125395A JP 63191983 A JP63191983 A JP 63191983A JP 19198388 A JP19198388 A JP 19198388A JP H01125395 A JPH01125395 A JP H01125395A
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nucleic acid
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dna
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JP63191983A
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Gulilat Gebeyehu
ギュリラット・ゲベエフ
Leonard Klevan
レオナルド・クレバン
John D Harding
ジョン・ディー・ハーディング
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    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
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  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景コ (発明の分野) この発明は、複合した生物学的または臨床試料からの核
酸の分離および単離または精製の分野に関する。
(先行技術の簡単な記載) 液体生物学的試料からのデオキンリボ核酸(DNA)の
様々な分離方法は当業界において公知であるが、非常な
時間の浪費または複雑で面倒なものである。
DNAがニトロセルロースに付着することは公知である
。DNAを含有する液体試料をニトロセルロース・フィ
ルターに適用すると、DNAはフィルターに付着または
結合する。問題となるのは、蛋白質もまたニトロセルロ
ースに結合することである。従って、この方法はDNA
だけに特異的なものではない。
試料からの別のDNA分離方法は、スクロースまたは塩
化セシウム密度勾配による超遠心分離である。この方法
では、浮遊密度または沈降係数に従い、DNAを他の巨
大分子、例えば蛋白質から分離する。生物学的試料を遠
心分離管において密度勾配により層状にし、非常に高速
で長期間回転させて密度勾配によりDNAを浮遊させる
。この方法は、満足すべきものであるが、非常な時間の
浪費で骨の折れる方法である。遠心分離時間はI試料光
たり20時間またはそれ以上であり得る。
さらに、試料を長く回転させ過ぎた場合、DNAは試料
から分離するが、試料中の他の成分と一緒に遠心分離管
の真底へ勾配を完全に通過してしまう。従って、この方
法もまた複合体試料からの迅速で容易なりNA分離方法
として適当ではない。
液体試料からの化学的なりNA分離方法もまた公知であ
る。フェノール抽出およびエタノール沈澱は標準的な実
験方法であるが、各々難点を有する。フェノールは毒性
物質であり、フェノール抽出の場合、続いて時間のかか
る処理、例えば他の有機試薬による抽出または透析を行
うことにより試料を精製する必要がある。さらに、複合
体混合物からのDNAの分離は、核酸結合特性を有する
分子からの妨害を被る。エタノールはDNAのみならず
多くの蛋白質を沈澱させるため、DNAをさらに試料中
の他の蛋白質全てから分離しなければならない。
最後の方法として、アガロースまたはポリアクリルアミ
ド・ゲル電気泳動を用いて生物学的試料からDNAを分
離する。この方法では、ゲルを含むガラスまたはプラス
チック・レセプタクルの一端に試料を適用し、電流をレ
セプタクルの全長に適用する。負に荷電している核酸分
子は陽極に向かって移動するが、分子が大きいきゆっく
りと移動する。分子の移動速度は、それらの分子量並び
にゲル材料中にお(プる架橋の濃度および程度に左右さ
れる。次いで、DNAが位置するゲルの部分を切り取り
、最後にDNAを抽出することにより、DNAをゲルか
ら除去する。これもまた時間の浪=7− 費で非常に骨の折れる方法であり、さらにDNAをゲル
から分離しなければならない。
電気泳動ゲル法によりDNAを分離する場合、DNAを
何等かの方法で染色して可視化する必要がある。一般的
に、エチジウムブロマイド(EtBr)を染色剤として
使用する。エチジウムブロマイドは、DNAの二重螺旋
構造DNA塩基対間の挿入(インターカレーション)に
よりDNAに付着する。DNA染色におけるエチジウム
ブロマイドの使用は、ノヤープ等、rデイテクション・
オブ・トウ・リストリクジョン・エンドヌクレアーゼ・
アクティビティーズ・イン・ヘモフィルス・パラインフ
ルエンザエ・ユージング・アナリテイカル・アガロース
−エチジウム・ブロマイド・エレクトロフォレシス」、
[バイオケミストリーj(Biochemistry)
、12巻、3055−3063頁(1973年)に記載
されている。この参考文献は、エチジウムブロマイドが
DNAの染色に使用される制限酵素の急速な検定を開示
している。
染色剤としてのエチジウムブロマイドの幾分異なる適用
法には、エチジウムブロマイドを固体支持体に結合させ
る例がある。米国特許第4119521号(キリキャン
、■978年IO月IO日付)は、活性化多糖類の蛍光
DNA挿入剤秀導体を開示している。この特許における
誘導体は、蛍光染料として機能し、短波長紫外放射線励
起下においてDNAおよびそれらのフラクションの直接
的可視化を達成する。この特許で使用される挿入剤は、
エチジウムハライドであり、好ましい薬剤はエチジウム
ブロマイドである。この薬剤は活性化多糖類、例えばア
ガロースと共有結合する。
ダーバンおよびベラカー、「モレキュラー・レコグニン
ヨン・オブ・DNA・パイ・スモール・モレキ、−ルズ
。シンセソス・才ブ・ビス(メチジウム)スペルミン、
ア・DNA・ポリインターカレイティング・モレキュー
ル」、[ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル
・ソザエティーJ(J、Amer、Chemical 
5ociety)、100巻、1968−1970頁(
1978年)は、ビス(メチジウム)スペルミン(BM
SI))の合成および研究を開示している。この分子は
、スペルミン・リンカ−により連結された2つの別々の
メチジウム挿入剤の存在故にポリインターカレーターと
して記載された。スペルミンは、核酸に対するその公知
アフィニティーおよびその長さ故にインターカレーター
との結合に選択され、隣接排除結合モデルによる非隣接
挿入部位への到達に十分な結合構造を呈している。
さらにダーバンおよびベラカーの研究は、BMspおよ
びエチジウムブロマイドが同様に挿入することを示した
。しかしながら、BMSpは、モノマー、エチジウムブ
ロマイドよりも数段階強力な結合定数を有する。
バヂエック等、[アナリティカル・バイオケミストリー
J(Analytical Biochemistry
)、124巻、414−420頁(1982年)は、遊
離溶液並びにポリアクリルアミドおよびアガロース・ゲ
ルから核酸を回収するエチジウム−アクリルアミド・ア
フィニティー媒質を開示している。このアフィニティー
媒質は、エチジウムブロマイドが付着しているアクリル
アミド・マトリックスを成分とする。明らかに、核酸は
緩衝塩溶液によりこの媒質から溶離され、直接エタノー
ル沈澱により濃縮され得る。
エヂジウムーアクリルアミト・アフィニティー媒質は、
ポリアクリルアミド・マトリックスの存在下、適当な緩
衝液中、エチジウムブロマイド、BTS(N、N−メチ
レンビスアクリルアミド)、TEMED(N、N、N”
、No−テトラメヂルエヂレンジアミン)および過硫酸
アンモニウムの反応により合成される。エチジウムブロ
マイドが存在する場合、それはメチレンビスアクリルア
ミド・スペイサ−・アームによるアクリルアミド・マト
リックスとの共有結合であると思われる。
この参考文献は、微粒子アクリルアミド・マトリックス
としてのバイオ−ゲルP−4の使用を開示している。メ
チレンビスアクリルアミドの架橋特性は、エチジウムと
バイオ−ゲルP−4の結合に明らかに重要である。この
ゲルとエチジウムとの結合はまた、ある程度反応におけ
る緩衝液の組成により異なる。著者は、アフィニティー
媒質との相互作用に十分な時間を与えること(すなイつ
ち、6靜スポイト中3vrQベツド容量および15分平
衡において0.44靜/分の流速)は定量的結合に不可
欠であると記している。しかしながら、カラムによる1
5分平衡直後のRNAの溶離は、何等かの明白な不可逆
性結合の回避に必要であった。
トーツスおよびンエヘター、[アナリティカル・バイオ
ケミストリーJ(Analytical Bioche
mistry)、91巻、209−223頁(1,97
8年)は、置換アガロース・ゲルに基づく直接的物理的
測定およびゲル結合エチジウムの転移RNAへの挿入の
証拠を開示している。この参考文献は、エチジウムブロ
マイド塩(3,8−ジアミノ−5−エチル−6−フエニ
ルフエナントリジニウムブロミド)のカヂオンが中間体
3,3°−ジアミノジプロピルアミノスフノニル・スペ
ーサー・アームを介してアカロース・マトリックスと共
有結合していたことを報告している。
この文献はまた、分配結合およびゲル自体の直接スベク
トル測定から測定されたアガロース・ゲルと共有結合し
たエヂジウムカヂオンとtRNAの結合の化学量および
性質を開示している。様々な測定の実施によりエチジウ
ム−t RN A 相M 作用の研究を行った。蛍光増
大およびスペクトル赤方偏移を観察および測定すると、
ゲルに結合したtRNAO量?こ比例していた。また実
験により、NaCQ濃度を高めるとゲルに結合したtR
NAのパーセンテージは低下することが示された。約1
゜3またはそれより高いモル濃度の場合、0%の結合状
態であった。著者は、エチジウムブロマイドが挿入によ
りtRNAと結合しているという結論に達した。この参
考文献は、複合体未精製混合物、例えば臨床試料からD
NAまたはRNAを単離する捕獲試薬の現実的または推
論的使用法を全く証明していない。従って、未精製臨床
試料からの迅速で有効なりNA分離方法に対する要望が
なお存続している。
[発明の要旨] この発明の核酸捕獲試薬は、DNA螺旋中に挿入可能な
分子を含む。分子リンカ−を介して固体支持体にインタ
ーカレーターを付着させる。挿入分子および場合により
リンカ−は、緩衝系または複合体生物流体に存在する核
酸に結合する。固体支持体の不活性特性により、単純な
手順、例えば短い遠心分離またはろ過手段による非結合
材料からのnη記捕獲試薬−核酸複合体の分離が可能と
なる。−旦捕獲試薬−核酸複合体が試料の残りから分離
されると、結合した核酸は簡単に捕獲試薬から放出およ
び分離され得る。放出された核酸は例えば分子ハイブリ
ダイゼーション方法により特性証明および定電化され得
る。
この発明の捕獲試薬を用いて未精製生物試料、例えば血
清、頚管試料、糞試料、唾液痰)、血液、尿、体内組織
および体液から核酸を単離することができる。また捕獲
試薬を用いて、ハイブリダイゼーションされていない材
料の酵素消化から生成した小核酸フラグメントからハイ
ブリダイゼーションされた核酸を分離することもできる
。さらに、捕獲試薬を用いて、プラスミド試料において
直線状DNAおよび切り込み環状DNAがらスーパーコ
イル・プラスミドを分離することができる。また、この
発明の捕獲試薬を用いて可溶化アガロースまたはアクリ
ルアミド・ゲルから核酸を単離することもできる。DN
Aを含有または成分とする他の試料もこの発明の捕獲試
薬および方法により使用され得る。この発明の捕獲試薬
および方法を用いる常用のスクリーニングによりこれら
の試料を試験して特定のDNAおよび試料に対するこの
発明の有効性を確認することができる。
複合体生物学的溶液からの捕獲試薬の除去は、遠心分離
、ろ過、または磁気セルロースを固体支持体として使用
する場合は磁場の使用により達成され得る。
[好ましい具体例の記載コ この発明の核酸捕獲試薬は、リンカ−分子手段により固
体支持体に連結された、二重鎖核酸分子中に挿入可能な
挿入部分を含む。
具体的には、挿入部分はエチジウムまたはメチジウムま
たは他の挿入分子、例えばアクチノマインン、マラカイ
ト・グリーン、フェニル・ニュートラル・レットもしく
はアクリジンの誘導体であり得る。リンカ−分子は荷電
または非荷電状態でnおよびm>2 の形または2個より多いアミド結合により一緒に連結さ
れた他のメチレン基 (CH7)nSS(CH2)m、nおよびm〉2゜およ
びポリアミン類、例えばスペルミジンおよびスペルミン
であり得る。リンカ−は最も好ましくはスペルミンであ
る。
固体支持体は、ビーズ材料、例えばセファロース、アガ
ロースもしくは磁気セルロースであり得、またはチュー
ブ、ディツプスティックもしくはマイクロタイター・プ
レートの形のプラスチック材料であり得、または膜(例
、ナイロン)の形であり得る。
まず、挿入部分および固体支持体がアミド、カルバメー
ト、尿素、エーテル、チオエーテル、アミンまたは固定
化に常用される他の結合(リンケージ)を介して一緒に
連結され得る形でそれらを修飾する[「アフィニティー
・クロマトグラフィー」(Affinity Chro
matography)、ポフマンーオステルホフ編、
ペルガモン・プレス、1978年、「アフィニティー・
クロマトグラフィーJ(A4finity Chrom
atography)、ファルマシア・ファイン・ケミ
カルズの発表]。例えば、カルボキシ基を含ませるべく
固体支持体を修飾する場合、リンカ−(例、スペルミン
またはジアミノアルカン)の付加により反応性アミンを
含ませるべくインターカレーターを修飾することができ
る。ジンクロヘギンル力ルポジイミドのような結合剤を
用いると、支持体およびインターカレーターはアミド結
合を介して一緒に連結され得る。別法として、カルボキ
ン基は反応性エステル(例えばN−ヒドロキンスフノン
イミドエステル)に変換され得、次いでアミンと反応す
る。逆に、支持体はアミンにより修飾され得、インター
カレーターはカルボキシ基を含ませるべく修飾され、2
つの部分は前記に従い−緒に結合され得る。
核酸を含有し得る臨床生物試料の前精製は必ずしも必要
ではない。この発明の捕獲試薬を脱イオン水に懸濁し、
生物学的試料に加え、十分な時間インキュベーションし
て捕獲試薬と核酸を結合させることにより、捕獲試薬−
核酸複合体を形成させる。インキュベーション時間は通
常室温で30分である。遠心分離、ろ過または磁気分離
法により捕獲試薬−核酸複合体を単離する。
最後に、例えば捕獲試薬−核酸複合体を希アルカリで処
理することにより、核酸を単離された複合体から分離す
る。例えば、複合体をNaOHと混合し、遠心分離を行
い得る。上清は捕獲試薬から分離されたばかりの核酸を
含む。粗試料、例えばひと血清は多量、例えば2mQの
量で使用され得るものとする。
A 捕獲試薬の合成 スペルミン・リンカ−を介してセファロースまたは磁気
セルロースと結合したメヂジウムを含む核酸捕獲試薬を
次の要領で合成した。ダーバンおよびベラカーの手順[
「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサ
エティーゴO,Amer、Chem、soc、)、+0
0(6)巻、1968頁(1978年)、この内容を引
用して説明の一部とする]に従い、p−カルボキシメチ
ノウムクロリドを。−アミノビフェニルから合成した。
まずカルホキン基をカルボニルジイミダゾールにより活
性化し、その結果形成されたイミダゾリデートを過剰の
スペルミンで処理することにより、スペルミンをp−カ
ルボキシメチノウムクロリドに結合させた。メヂノウム
スペルミン付加体をフラツシユ・クロマトクラフィーに
より精製し、N−ヒドロキノスクンンイミド活性化セフ
ァロースまたは過よう素酸活性化磁気セルロースと反応
させることにより、不活性支持体上に固定化した。別法
として、反応性アミンを含む磁気セルロースをジスクン
ンイミジルスベレート、次いでメチジウムスペルミンで
処理することにより、DNA捕獲試薬を得る。
B、試薬の使用 放射性標識したDNAを緩衝液または生物学的流体に加
え、溶液を捕獲試薬とインキュベーションし、生成した
DNA−捕獲試薬複合体を遠心分離により試料から分離
する実験を実施した。希NaOHで処理することにより
DNAを捕獲試薬から放出させ、定量した。これらの実
験は、溶液中に最初に存在する放射性DNAが80%を
越える比率で試薬により結合していること、および結合
したDNAが95%より大きい比率で水酸化ナトリウム
処理により放出されることを示した。試験される緩衝液
としては、(1)EDTAおよび様々な濃度(0,1〜
3モル)のNaC0,を含むトリス−HCρ緩衝液、(
2)蛋白質変性原、例えば尿素およびグアニジン塩酸塩
を含むトリス−HCσ緩衝液、並びに(3)0.5%ト
ライトンX−400および緩衝液を含む細胞輸送媒質が
あった。
またこれらの実験は、比較的多量(例、0.5−1 、
0 mQ)の試料中に存在する少量(例、ナノクラム単
位)のDNAおよび少fi(100μg未尚)の試料中
に存在する多量(マイクログラム単位)のDNAの定量
的結合を示した。
捕獲試薬を用いて生物学的流体から臨床的に興味深い特
定のDNA配列を単離し得ること、希NaOH溶液にお
けるインキュベーションにより試薬から放出されたDN
Aは固体支持体にトロセルロースまたはナイロン膜)と
結合し、分子ハイブリダイゼーション・プロトコル法に
より同定および定量され得ることを示す実験を実施した
。具体的には、頚管スワブ(綿棒で集めた試料)中に存
在する材料が懸濁および/または溶解している溶液から
ピコグラム量のひと乳頭腫ウィルスDNAを単離した。
次いで、試薬により捕獲されたウィルス性DNAのパー
センテージをハイブリダイゼーションにより定量した。
同様に、この発明の捕獲試薬を用いてピコグラム量のB
型肝炎ウィルスDNAをひと血清から単離し、ハイブリ
ダイゼーションにより定量した。
以−に、この発明の総括的記載を行ったが、さらに具体
的な実施例によりこの発明について説明を行う。ただし
、特記しない限り限定を意図するものではない。
[実施例] A、水溶液からの核酸の単離。
基本的プロトコル(下記実施例にお(ジる記載に従い変
更)。核酸溶液(通常30−100μQの容量)をプラ
スデック製微量遠心分離管中に等分する。捕獲試薬の懸
濁液を個別の管において調製する。(まず捕獲試薬を臨
床用遠心分離器中3分間の遠心分離で沈澱させることに
よりこの懸濁液を調製する。3倍容量の脱イオン水を沈
澱物に加える。試薬が均一に@濁するまで、水および捕
獲試薬を数秒間激しい渦巻状にして混合する)。懸澗し
た捕獲試薬(通常50−100μgの容M)をDNA試
料に加え、管を渦巻状態にし、直ちに室温で30分間回
転器」二に置く。管を回転器から除き、室温で30分間
微量遠心分離器または臨床遠心分離型中最高速度で遠心
分離する。この遠心分離から得られた沈澱物は、捕獲試
薬およびそれに結合した核酸、ずなわち捕獲試薬−核酸
複合体を含有する。沈澱物を300μρのTE緩衝液で
洗浄し、前と同様に遠心分離する。0.5モルのNa0
H(通常500μρの容量)を捕獲試薬沈澱物に加える
管を激しい渦巻状態にして捕獲試薬およびNaOHを混
合し、直ぢに管を室温で10分間回転器」二に置く。管
を前と同様に遠心分離する。液体シンチレーション計数
法(核酸が放射性である場合)または核酸と固体支持体
の結合、次いで適当な検出用プローブによるハイブリダ
イゼーションを行うプロッティング・プロトコルにより
、J−、清(試薬から放出された核酸を含有)の特性を
証明する。
実施例■ 核酸試料は、30μgのTE緩衝液(TE緩衝液は10
ミリモルのトリス−HCρ、pH7,5,1ミリモルの
EDTA)中11n!ijの放射性DNAを含有してい
た。放射性DNAは、ベゼスダ・リザーヂ・ラボラトリ
ーズにより販売されている「IKbラダー」であり、3
2Pで標識された、1キロへ−スの増加量で大きさの変
わる酵母DNA配列のフラグメントを成分とする。様々
な実験において、標識DNAの77−95%が試薬によ
り結合した。
これらの同じ高水準の捕獲率は、3モル、0.1モルの
NaCρを含有または追加のNaCρを含まないTE緩
衝液、および500ミリモルのEDTAを含むTE緩衝
液中において達成された。これらの実験において、前記
と同様0.5モルのN a OHで処理することにより
、77i00%の結合DNAが放出された。これらの実
験は、DNAが核酸の研究で常用の緩衝液から捕獲され
得ること、および捕獲は塩の濃度とは無関係であること
を示す。
実施例2 ニックトランスレーンヨンにより32pでラベルされた
ファージ・ラムダDNAを用いて実施例1の場合と同様
の実験を行った。同様の結果が得られた。すなわち、捕
獲は実験で使用されたDNA配列とは無関係である。(
肝炎および乳頭腫ウィルス配列の捕獲は後記実施例9−
12に記載されている)。
実施例3 DNA溶液の量および体積を変えて実施例Iの場合と同
様の実験を行った。これらの実験は、比較的少量のDN
Aが比較的多量の溶液から捕獲され得ること(例、TE
緩衝液0 、5 mQからIOngのDNAの95%捕
獲)、および比較的大量のDNAが比較的少量の溶液か
ら捕獲され得ること(例、30μQのTE緩衝液から1
μりのDNAの95%捕獲)を示した。全ての場合にお
いて、05モルのNaOHで処理すること?こより、捕
獲されたDNAが80%を越える割合で放出された。9
1℃ウィルス性DNAの捕獲、放出および検出を後記実
施例9−12に示す。
実施例4 DNAが蛋白質変性原を含む水溶液中に存在する場合に
おいて、実施例1と同様の実験を行った。
全ての場合において、捕獲されたDNAが80%を越え
る割合で捕獲され、80%より大きい割合で放出された
。試験溶液は、8モルの尿素、5%のドデシル硫酸すl
・リウムまたは6モルのグアニジン塩酸塩を含有した。
実施例5 放射性RNAを用いて実施例1の場合と同様の実験を行
った。90%を越えるRNAが捕獲され、NaOH処理
により90%より多い放射能が放出された。RNAは、
ファージT7  RNAポリメラーゼを用いてクローン
乳頭腫ウィルスDNA配列をコピーすることにより製造
された乳頭腫ウィルスI8ゲノムのコピーであった。こ
の実験は、捕獲試薬がRNAと結合することを示す。
実施例6 実験(実施例月の場合と同様のプロトコルを用いて、3
2Pで末端標識した、ファージ・ラムダDNAのHin
dlllフラグメントを捕獲し、NaOHにより放出さ
せた。DNAをアルカリ性アガロース・ゲル上で電気泳
動させ、ゲルをオートラジオグラフィーに掛けた。正確
な予想通りの大きさの非減成りNA分子が、TE緩衝液
から捕獲されたDNA試料およびひと血清から捕獲され
たDNA試料中に存在した。また、rl KBラダー」
(酵母DNAフラグメントを成分とし、ベセスダ・リザ
ーチ・ラボラトリーズにより販売)を実験で使用すると
、非減成りNA分子が得られた。すなわち、僅か約30
0bpないし+oooobpを越える範囲の大きさのD
NA分子は、捕獲試薬を用いてインタクト(3ntac
t)形態で単離され得る。
B、ひと血清からのDNAの単離。
実施例7 健康な男性から採取した50μρの血清(シグマ・ケミ
カル・カンパニーから購入)を処理してウィルス粒子を
崩壊し、ウィルスDNAを遊離させ、1μaの32p標
識フアージ・ラムダDNA(long)を加えた。この
試料を1時間65℃でインキ、ベーションした。(この
処理はウィルス粒子の崩壊および蛋白質除去に常用され
る)。50μνの懸洞捕獲試薬を血清試料に加え、室温
で30分間回転器上に置いた。捕獲試薬(および結合D
NA)を実施例1と同様遠心分離により単離し、0.5
−NaOHで処理することにより結合DNAを放出させ
、−27= 液体シンヂレーンヨン計数管で計数した。代表的実験で
は、標識DNAの80%が捕獲試薬により結合し、結合
DNAの95%が放出された。この実験は、DNAが血
清から単離され得ることを示している。前記実施例6に
記載された実験は、血清から単離されたDNAが捕獲後
に非減成状態であることを示している。
実施例8 2y、i2の血清を使用して(これは通常、捕獲試薬を
用いたこの明細書記載の方法と同程度に単純な方法によ
っては分析され得ない血清景である)、実施例7の場合
と同様の実験を行った。500μρの捕獲試薬と室温で
15時間インキュベーションを行った。I40ngまた
は+00pfの標識ファージ・ラムダDNAを使用する
代表的実験の場合、90%を越えるDNAが試薬により
結合し、95%の結合DNAがN’aOH処理により放
出された。
この実験は、DNAが比較的大量(11のの血清から有
効に捕獲され得ること、すなわちこの試薬の診断用途の
可能性が、血清中のウィルスまたはDNA濃度が非常に
低い状況にまで広がり得ることを示している。
実施例9 非放射性DNAが血清から単離され、プロッティング・
プロトコルにより定量され得るか否かを決定するために
、次の実験を実施した。健康な男性から得られた血清5
0μρのアリコートをO〜100p7の範囲の量の非標
識DNAにより「スパイク」して実施例7の場合と同様
の実験を行った。
DNAは、B型肝炎ウィルス・ゲノムのコピーを含むク
ローニングされたプラスミドDNAであった。実施例7
と同様にDNAを捕獲および放出させた。真空ポンプに
取り付けた「ドツト・プロットヨ装置(ベゼスダ・リザ
ーヂ・ラボラ)・リーズ)を用いて試料をナイロン膜(
バイオダイン、ポール・コーホレイテッド)に適用した
。また、陽性対照および濃度標準として0.5N−Na
OH中500μaアリコートのプラスミドDNAも同様
に適用した。また、0.5N−NaOHのみを成分とす
る陰性対照も適用した。ナイロン・フィルターをB型肝
炎ウィルスDNAと相同性の放射性RNAとハイブリダ
イゼーションし、洗浄し、標準プロトコルによりオート
ラジオグラフィーに掛けた。
オートラジオグラフィー検査は、血清中にスパイクされ
た0 、 599のDNAが検出され得ることを示した
。スパイクされたDNAを含まない血清試料から得られ
た試料は、オートラジオグラフにおいてシグナルを与え
なかった。捕獲されたDNA試料から得られたオートラ
ジオグラフィー・シグナルおよび非捕獲の陽性対照試料
から得られたソゲナルの比較結果は、検出有効性が約5
0%であることを示している。この実験は、捕獲試薬を
用いて非常に低レベルの非特異的基底値シグナルを伴う
血清中に存在するウィルスDNA配列を単離および検出
し得ることを示した。
実施例10 以下の実験を行うことにより、ウィルス粒子中に存在す
るDNAが血清から単離され、定量され得るか否かを決
定した。肝炎の臨床徴候があり、血液検査の結果、B型
肝炎ウィルス、HBeおよびHBs抗原に関して陽性で
あり、以前に血清が50μρ当たり500p9を越える
B型肝炎ウィルスDNAを含むものと測定された患者か
ら血清試料を得た。この血清の一連の系列希釈を正常(
非感染)血清中へ行い、50μ(のアリコートを実施例
7と同様捕獲試薬により処理した。実施例9と同様、捕
獲試薬により放出されたDNAをナイロン・フィルター
に結合させ、ハイブリダイゼーションにより定量した。
この実験結果は、患者の血清が50μρ当たり約600
pgのB型肝炎ウィルスDNAを含むこと、およびI/
+200の希釈率のDNA(約0 、51)gのウィル
スDNAを含有)が基底値を越えて明白に検出され得る
ことを示していた。
実施例11 肝炎(ただし、必ずしもB型肝炎ではない)の臨床徴候
を呈する患者から得られた17の血清試料のパネルを実
施例10と同様?こ試験した。B型肝炎つィルスHBe
およびHBs抗原を共に含む全試料においてB型肝炎ウ
ィルスDNAが検出された。
=31− 捕獲試薬を用いる検定は、個々の試料が血清50μσ当
たり5〜soopgのウィルスDNAを含むことを示し
た。B型肝炎つィルスHBeおよびHBs抗原を含まな
い血清試料ではB型肝炎ウィルスDNAは検出されなか
った。この実験(実施例10の場合と共に)は、この捕
獲試薬を診断試験で用いることにより、高感度でひと血
清にお(プるウィルスDNAの存在を検出し得ることを
示している。
Cひと頚管試料からのDNAの単離。
嚢胞例12 乳頭腫ウィルスの存在に関して陰性の試験結果であった
女性から得られた頚管上皮細胞を含むスワブを試薬溶液
中でインキュベーションすることにより、頚管試料中の
ウィルス粒子を全て崩壊した。スワブを溶液から除去後
、約200μQの溶液を得た。この溶液を2つの100
μgアリコートに分けた。第1のアリコートには、クロ
ーン乳頭腫ウィルス18配列□を含む所定量のプラスミ
ドを加えた。第2のアリコートには追加のDNAを加え
なかった。頚管試料の第1アリコートに加えられたDN
Aの量は、それぞれ100.10またはlpgのプラス
ミドDNAであった。各DNA6度を有する3つの同じ
試料を調製した。すなわち、全部で18試料(9スワブ
、各々2種のアリコートに分割、一方のアリコートは追
加のDNAを含有させない)を調製した。18試料の各
々に30μρの懸濁捕獲試薬を加え、本質的に実施例I
の記載と同様、核酸を捕獲させ、0.5NのNaOHに
より放出させた。実施例9と同様ドツト・プロッティン
グにより、放出されたDNA試料をナイロン膜に固定化
した。また同様の方法で、陽性対照および検出濃度標準
として0.5モルのNaOH中乳頭腫ウィルスDNA含
有プラスミドDNAの500μρアリコートおよびDN
Aを含まない0.5モルNaOHのアリコート(陰性対
照として)もフィルターに適用した。
フィルターを放射性乳頭腫ウィルスRNA(T7フアー
ジRNAポリメラーゼを用いて乳頭腫ウィルス・ゲノム
のコピーを含むクローン・プラスミドDNAをコピーす
ることにより製造)とハイブリダイゼーションした。ナ
イロン・フィルター」二における乳頭腫ウィルスDNA
検出の標準方法を用いて、フィルターのハイブリダイゼ
ーションおよびポスト・ハイブリダイゼーション洗浄を
行った。フィルターをオートラジオグラフィーに掛けた
。オートラジオグラフは、42時間のオートラジオグラ
フ曝露後に頚管試料中に1スパイクされた」乳頭腫DN
Aのアリコートが検出され得ることを示した。さらに、
乳頭腫DNAを加えなかった各頚管試料のアリコートは
、オートラジオグラフにおいてシグナルを発さず、捕獲
試薬により処理された試料中で非特異的シグナルが得ら
れなかったことを示している。レーザー・デンシトメー
ター(エルケーピー・インスツルメンツ、インコーホレ
イチット)を用いて頚管試料から得られたオートラジオ
グラフィーのシグナルおよび陽性対照標準から得られた
シグナルをスキャンし、これらを比較することにより、
捕獲されたDNAの検出効率を測定した。l0pyスポ
ツトの場合、この値は25−31%であった。この実験
は、捕獲試薬を用いることにより、非常に低い非特異的
基底値を有するひと頚管試料に存在する乳頭腫ウィルス
配列の単離および定量が可能であることを示している。
ずなわぢ、捕獲試薬を臨床試験で用いて頚管試料に存在
するウィルス性核酸を検出するこ七ができる。
D、ひとの尿からのDNAの単離。
実施例I3 健康な男性から尿を採取した。100ピコグラムの放射
性ファージ・ラムダDNAを50μρまたは500μρ
アリコートの尿に加えた。尿を実施例7と同様1時間6
5℃でインキユベーシヨンした。100μρの懸濁捕獲
試薬を各アリコートに加え、DNAを15時間捕獲させ
、実施例1と同様に放出させた。尿中に最初から[スパ
イクされたJDNAに対する放出DNAの全体的収率は
、各々50μρアリコートの尿の場合54%および50
0μρの尿の場合55%であった。すなわち、捕獲試薬
を用いて尿からDNAを単離することができる。
E、本発明のメチジウム−スペルミン捕獲試薬およびア
クリルアミド−エチジウム試薬の比較。
バヂエック等、「アナリティカル・バイオケミストリー
J(Analytical Biochemistry
)、124巻、4 ] 4.−420頁(1982年)
に記載されたアクリルアミド−エチジウム試薬の2種の
製剤を合成した。それらのDNA捕獲能をこの発明によ
るメヂジウムースペルミンーセファロース捕獲試薬の2
製剤の場合と比較した。
アクリルアミド−エチジウム試薬の場合、ひと血清、蛋
白質変性原で処理されたひと血清およびひと尿に各々存
在するDNAに対するアフィニティーが非常に低かった
。逆に、メチジウム−スペルミン試薬はこれらの溶液中
に存在するDNAの90%を捕獲した。すなイつち、こ
の発明の試薬は、アクリルアミド−エチジウム試薬の使
用を排除する臨床適用例において使用され得る。
また、イオン強度の異なる緩衝液における2つのタイプ
の試薬の相対的なりNA結合能力を検査した。この発明
のメチジウム−スペルミン試薬は、3モルNaCf)と
同じ高さの塩濃度で80%を越えるDNAと結合した。
対照的に、アクリルアミド−エチジウム試薬は、1モル
またはそれを越えるNaC(!濃度で著しく低いDNA
結合能力を呈した。
この特徴によりアクリルアミド−エチジウム試薬は、イ
オン強度において変化の可能性があり得るか、または1
モルを越える塩を含む試料の分析において、この発明に
よる試薬よりも有用性の面でかなり劣ることになる。
A、実験の詳細 1.試験製剤。
「好ましい具体例の記載−八、捕獲試薬の合成」の項に
従い、メチジウム−スペルミン−セファロース試薬の2
種の製剤(製剤#4および#5)を合成した。
アクリルアミド−エチジウム試薬の2種の製剤をバチニ
ック等の記載に従い正確に調製した(製剤#1および#
2)。
所定量の懸濁試薬が各製剤において等重量の試薬を含有
するように、4種の試薬製剤全部を蒸留水に懸濁した。
2 試薬反応。
反応を次の要領で行った。試料を100μρの容量にし
た。試料は、(a)蛋白質変性片で処理したひと血清(
肝炎ウィルスDNA検出の標準プロトコル)、(b)未
処理ひと血清、50μρのひと血清に50pgのTE緩
衝液(10ミリモルのトリスHCC,]ミリモルのED
TA、pH7,5)を加えたもの、および(c)ひと尿
(健康な男性から採取した100μρの尿を使用)であ
った。
これらの溶液(全容量100μのの各々に、5μ(lの
TE緩衝液中8ni?の32p−標識DNA(ヒーアー
ルエル、IKBラダー)を加えた。50μρの懸濁捕獲
試薬を加え、管を室温で30分間回転器」二に置いた。
管を3分間微量遠心分離器中で回転させ、上清をマイク
ロピペットで除去し、5%l・リクロロ酢酸(TCA)
の溶液中に放出させた(未捕獲放射性DNAがあれば全
て沈澱させるため)。
捕獲試薬沈澱物を300μρのTE緩衝液で洗浄し、前
と同様に回転させ、」−清を5%TCA溶液に加えた。
TCA溶液をグラスファイバー・ディスクでろ過し、液
体シンチレーション計数管で計数した。捕獲されなかっ
たDNAの量を測定し、差により捕獲されたDNAの量
を計算した。全試料を3回ずつ試験した。
捕獲に対する塩濃度の影響を検査する実験のために、8
μgの32p標識DNAおよび所定モル量のNaCCを
含むTE緩衝液の100μρ試料を50μQの懸濁捕獲
試薬とインキユベーシヨンし、さらに前述の血清試料の
場合と同様に分析した。
B、結果。
血清および尿捕獲実験の結果を下記第1表、A部に示す
。この発明のメチジウム−スペルミン試薬の両型剤は処
理された血清、未処理血清または尿に存在するDNAの
〉90%を捕獲した。対照的に、アクリルアミド−エチ
ジウム試薬の製剤はいずれも血清から検出可能量のDN
Aを一切捕獲せず、少量のDNALか尿から捕獲されな
かった。
すなわち、これらの試料には捕獲を抑制する成分が存在
することになる。この抑制の化学作用についてはそれ以
上分析しなかった。さらに、血清はアクリルアミド−エ
チジウム試薬から結合エチジウムの大部分を放出させる
と思われ、エチジウムはこれらの溶液中のアクリルアミ
ド・マトリックスと安定した結合状態にはないことを示
している。
反対に、この発明のメチノウムースペルミン試薬におけ
るメチジウムは、これらの実験においてセファロース・
マトリックスと安定した結合状態にあった。
異なる濃度のNaCCで実施された捕獲実験の結果を第
1表、B部に要約する。この発明の試薬によるDNAの
結合は、0ないし3モルのNaCl2塩濃度に対して比
較的影響を受けにくい。反対に、アクリルアミド−エチ
ジウム試薬によるDNAの結合は1モルのNaCCで低
下し、3モルのNaCCにおける結合能は、試薬製剤の
1つにおけるNa−Caの非存在下での値の12%程度
の低さである。
第1表 メチノウムースペルミンおよびアクリルアミド−エチジ
ウム核酸捕獲試薬の非核 A、DNA捕獲に対する面直q影響    −処理血清
 未処理血清 尿 (捕獲DNAの解Σ札 メヂジウムースペル ミン製剤#4     96    95    ND
メヂジウムースペル ミン製剤#5    96   93   92アクリ
ルアミドーエ チンラム製剤#1  0   0   8アクリルアミ
ド−エ チンラム製剤#2   0    0    8*3回
の試料の平均。
ND−測定せず。
B、DNAの捕獲に対するNaC(!濃度の影響凡1利
(2)天1   す 東)L瓜 影舌 U(捕獲DNA
%)* メヂンウムースペル ミン製剤#4     95 88 93 82 93
メヂジウムースペル ミン製剤#5    97 97 99 99 99ア
クリルアミド−エ チンラム製剤#I   98 93 59 49 39
アクリルアミドーエ チンラム製剤#2  98 90 36 20 12*
3回の試料の平均。
この発明は、前述の適用方法および具体例に限定される
訳ではない。挿入手段によりこの発明の捕獲試薬と核酸
を結合させ得る修正も全て包含される。これらの均等内
容事項も特許請求の範囲内に含まれるものとする。
特許出願人 ライフ・チクノロシーズ・インコーボレイ
テソド

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)挿入(インターカレーティング)部分およびリン
    カー分子により前記部分に連結された固体支持体を含み
    、前記部分を試料中の核酸分子と結合させる方式で試料
    から核酸を分離する核酸捕獲試薬。
  2. (2)リンカーが荷電状態である、請求項1記載の核酸
    捕獲試薬。
  3. (3)リンカーが非荷電状態である、請求項1記載の核
    酸捕獲試薬。
  4. (4)リンカー分子がポリアミンである、請求項1記載
    の核酸捕獲試薬。
  5. (5)ポリアミンが、スペルミジンおよびスペルミンか
    ら成る群から選ばれる、請求項4記載の核酸捕獲試薬。
  6. (6)固体支持体がビーズ材料である、請求項1記載の
    核酸捕獲試薬。
  7. (7)ビーズ材料がセファロース、アガロースまたは磁
    気ビーズを含む、請求項6記載の核酸捕獲試薬。
  8. (8)固体支持体がポリマー性である、請求項1記載の
    核酸捕獲試薬。
  9. (9)ポリマー固体支持体の形態が、チューブ、ディッ
    プスティックまたはマイクロタイター・プレートから成
    る群から選ばれる、請求項8記載の核酸捕獲試薬。
  10. (10)固体支持体が膜である、請求項1記載の核酸捕
    獲試薬。
  11. (11)膜がナイロンから成る、請求項10記載の核酸
    捕獲試薬。
  12. (12)試料が、血清、頚管組織、糞、唾液、血液、尿
    、体内組織および体液から成る群から選ばれた生物学的
    試料である、請求項1記載の核酸捕獲試薬。
  13. (13)挿入部分が、エチジウム、メチジウム、アクチ
    ノマイシン、マラカイト・グリーン、フェニル・ニュー
    トラル・レッドまたはアクリジンの誘導体から成る群か
    ら選ばれる、請求項1記載の核酸捕獲試薬。
  14. (14)挿入部分がメチジウムである、請求項13記載
    の核酸捕獲試薬。
  15. (15)挿入部分がエチジウムである、請求項13記載
    の核酸捕獲試薬。
  16. (16)メチジウムを含む挿入部分、およびポリアミン
    を含むリンカー分子により前記メチジウム部分に連結さ
    れた固体支持体を含み、前記メチジウム部分を試料中の
    核酸分子と結合させる方式で試料から核酸を分離する核
    酸捕獲試薬。
  17. (17)試料が、血液、尿、頚管組織から成る群から選
    ばれた生物学的試料である、請求項16記載の核酸捕獲
    試薬。
  18. (18)固体支持体が、セファロース、アガロースまた
    は磁気セルロースから成る群から選ばれたビーズ材料で
    ある、請求項16記載の核酸捕獲試薬。
  19. (19)固体支持体がセファロースである、請求項18
    記載の核酸捕獲試薬。
  20. (20)固体支持体が磁気セルロースである、請求項1
    6記載の核酸捕獲試薬。
  21. (21)ポリアミンがスペルミジンまたはスペルミンで
    ある、請求項16記載の核酸捕獲試薬。
  22. (22)ポリアミンがスペルミンである、請求項16記
    載の核酸捕獲試薬。
  23. (23)メチジウム部分、およびスペルミンを含むリン
    カー分子により前記メチジウム部分に連結されたビーズ
    状材料から成る固体支持体を含み、前記メチジウム部分
    を試料中の核酸と結合させる方式で生物学的試料から核
    酸を分離する核酸捕獲試薬。
  24. (24)ビーズ材料が、セファロース、アガロースまた
    は磁気セルロースから成る群から選ばれる、請求項23
    記載の核酸捕獲試薬。
  25. (25)請求項1記載の捕獲試薬を試料と接触させ、試
    料−捕獲試薬混合物を十分な時間インキュベーションす
    ることにより、捕獲試薬を試料中の核酸と結合させて捕
    獲試薬−核酸複合体を形成させ、試料から前記複合体を
    単離することから成る、試料から核酸を分離する方法。
  26. (26)試料を処理することにより、そこからDNAを
    放出させる、請求項25記載の方法。
  27. (27)接触させる前に、十分量の試薬により試料を処
    理して試料中のウィルス粒子があればそれらを崩壊およ
    び除蛋白質する、請求項26記載の方法。
  28. (28)単離された複合体から核酸を分離する、請求項
    25記載の方法。
  29. (29)単離段階が遠心分離を含む、請求項25記載の
    方法。
  30. (30)単離段階がろ過を含む、請求項25記載の方法
  31. (31)単離段階が磁気分離を含む、請求項25記載の
    方法。
  32. (32)分離段階が捕獲試薬−核酸複合体の希アルカリ
    処理を含む、請求項28記載の方法。
  33. (33)試料が前精製されていない臨床試料である、請
    求項29記載の方法。
  34. (34)インキュベーションが約1モルより高い塩濃度
    で行なわれる、請求項25記載の方法。
  35. (35)試料が核酸を含有するゲルである、請求項29
    記載の方法。
  36. (36)試料が、血清、頚管組織、糞、唾液、血液、尿
    、体内組織および体液から成る群から選ばれた生物学的
    試料である、請求項25記載の方法。
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