JPH01122789A - 自動二輪車の後輪用ホイール取付構造 - Google Patents
自動二輪車の後輪用ホイール取付構造Info
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- JPH01122789A JPH01122789A JP28273587A JP28273587A JPH01122789A JP H01122789 A JPH01122789 A JP H01122789A JP 28273587 A JP28273587 A JP 28273587A JP 28273587 A JP28273587 A JP 28273587A JP H01122789 A JPH01122789 A JP H01122789A
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Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は自動二輪車の後輪用ホイール取付構造に関する
ものである。
ものである。
(従来技術及びその問題点)
片持式のスイングアームを有する自動二輪車においては
、従来、後輪の車軸にブレーキディスクを固定し、かつ
スイングアームにキャリパを固定する構成であったため
、これらブレーキディスクおよびキャリパの取付スペー
スを確保する必要から、後輪のホイールの中心部を変形
させ、車体の幅方向の中心から外れた位置にて、ホイー
ルの中心部を後輪の車軸に取付けるオフセット方式が採
用されていた。
、従来、後輪の車軸にブレーキディスクを固定し、かつ
スイングアームにキャリパを固定する構成であったため
、これらブレーキディスクおよびキャリパの取付スペー
スを確保する必要から、後輪のホイールの中心部を変形
させ、車体の幅方向の中心から外れた位置にて、ホイー
ルの中心部を後輪の車軸に取付けるオフセット方式が採
用されていた。
しかしながら、このような従来の構成では、ブレーキデ
ィスクおよびキャリパの重量がスイングアームに加わる
ので、後輪のばね下荷重が重くなる。他の先行技術とし
て実公昭53−53237号がある。
ィスクおよびキャリパの重量がスイングアームに加わる
ので、後輪のばね下荷重が重くなる。他の先行技術とし
て実公昭53−53237号がある。
(問題点を解決するための手段)
上記を解決するため、本発明の自動二輪車の後輪用ホイ
ール取付構造は、エンジン後方にエンジンの出力軸と平
行でかつ軸芯回りに回動自在な片持式スイングアームの
ピボットシャフトを有し、このピボットシャフトを介し
て前記エンジンの出力軸から後輪の車軸に動力を伝達す
る自動二輪車において、前記ピボットシャフトにブレー
キディスクを同芯状に固定し、制動時に前記ブレーキデ
ィスクを挾み込んでその回動を規制するキャリパを車体
フレームに固定し、後輪用のホイールの中心部を自動二
輪車の幅方向の車体中心の位置で後輪の車軸に取付けた
ものである。
ール取付構造は、エンジン後方にエンジンの出力軸と平
行でかつ軸芯回りに回動自在な片持式スイングアームの
ピボットシャフトを有し、このピボットシャフトを介し
て前記エンジンの出力軸から後輪の車軸に動力を伝達す
る自動二輪車において、前記ピボットシャフトにブレー
キディスクを同芯状に固定し、制動時に前記ブレーキデ
ィスクを挾み込んでその回動を規制するキャリパを車体
フレームに固定し、後輪用のホイールの中心部を自動二
輪車の幅方向の車体中心の位置で後輪の車軸に取付けた
ものである。
(作用)
後輪用ディスクブレーキ装置のブレーキディスクおよび
キャリパの重量は、スイングアームに加わらず、車体フ
レームによって支持される。したがって後輪のばね下荷
重が軽くなり、また後輪のホイールがオフセットされて
いないので、スイングアームの捩れによるホイールの振
れが小さくなる。
キャリパの重量は、スイングアームに加わらず、車体フ
レームによって支持される。したがって後輪のばね下荷
重が軽くなり、また後輪のホイールがオフセットされて
いないので、スイングアームの捩れによるホイールの振
れが小さくなる。
(実施例)
以下、本発明の一実施例を第1図および第2図に基づい
て説明する。
て説明する。
第1図は本発明の一実施例における後輪用ホイール取付
構造を採用した自動二輪車の要部の横断平面図、第2図
は同概略縦断正面図で、第1図および第2図において、
1はエンジンのクランクケースであって、このクランク
ケース1からは、矢印Aで示す自動二輪車の進行方向に
向かって左側(第1図では下側)にエンジンの出力軸2
の一端部が突出しており、この出力軸2の一端にはドラ
イブスプロケット3が固定されている。
構造を採用した自動二輪車の要部の横断平面図、第2図
は同概略縦断正面図で、第1図および第2図において、
1はエンジンのクランクケースであって、このクランク
ケース1からは、矢印Aで示す自動二輪車の進行方向に
向かって左側(第1図では下側)にエンジンの出力軸2
の一端部が突出しており、この出力軸2の一端にはドラ
イブスプロケット3が固定されている。
前記クランクケース1の後方には、前記出力軸2と平行
にピボットシャフト5が配置されており、このピボット
シャフト5の一端部外周には環状の鍔部6が一体に突設
されており、他端部外層には雄ねじ部7が螺設されてい
る。このピボットシャフト5の中間部外周には、円筒状
の第1のスリーブ8が嵌合していると共に、この第1の
スリーブ8の両側位置にてボールベアリング9.10の
インナーレースが嵌合固定されている。これらボールベ
アリング9,10のアウターレースは、前8己第1のス
リーブ8の外周に遊嵌する円筒状の第2のスリーブ11
の両端部内周に嵌合固定されており、この第2のスリー
ブ11は、両端部外周に螺設された雄ねじ部に螺合する
ナツト12.13により車体フレーム14に固定されて
いる。15゜16はオイルシールである。すなわち前記
ピボットシャフト5は、前記第2のスリーブ11と前記
ボールベアリング9.10とを介して前記車体フレーム
14に回動自在に支持されている。
にピボットシャフト5が配置されており、このピボット
シャフト5の一端部外周には環状の鍔部6が一体に突設
されており、他端部外層には雄ねじ部7が螺設されてい
る。このピボットシャフト5の中間部外周には、円筒状
の第1のスリーブ8が嵌合していると共に、この第1の
スリーブ8の両側位置にてボールベアリング9.10の
インナーレースが嵌合固定されている。これらボールベ
アリング9,10のアウターレースは、前8己第1のス
リーブ8の外周に遊嵌する円筒状の第2のスリーブ11
の両端部内周に嵌合固定されており、この第2のスリー
ブ11は、両端部外周に螺設された雄ねじ部に螺合する
ナツト12.13により車体フレーム14に固定されて
いる。15゜16はオイルシールである。すなわち前記
ピボットシャフト5は、前記第2のスリーブ11と前記
ボールベアリング9.10とを介して前記車体フレーム
14に回動自在に支持されている。
前記ピボットシャフト5の一端部外周には、外周に第1
のスプロケット18と第2のスプロケット1つとが一体
に突設されたスプロケット筒20が嵌合固定されており
、このスプロケット筒20は、一端が前記ピボットシャ
フト5の鍔部6に当接し、他端が前記ボールベアリング
9のインナーレースに当接している。このスプロケット
筒20の第1のスプロケット18と第2のスプロケット
19とは、軸芯方向に所定間隔をあけて突設されている
。前記ピボットシャフト5の雄ねじ部7には、環状のブ
レーキディスク受け21が螺合していると共に、それよ
りも軸芯方向外側の位置にてナツト22が螺合しており
、ブレーキディスク受け21の外周には2枚の円板状の
ブレーキディスク23が同芯状に嵌合固定されている。
のスプロケット18と第2のスプロケット1つとが一体
に突設されたスプロケット筒20が嵌合固定されており
、このスプロケット筒20は、一端が前記ピボットシャ
フト5の鍔部6に当接し、他端が前記ボールベアリング
9のインナーレースに当接している。このスプロケット
筒20の第1のスプロケット18と第2のスプロケット
19とは、軸芯方向に所定間隔をあけて突設されている
。前記ピボットシャフト5の雄ねじ部7には、環状のブ
レーキディスク受け21が螺合していると共に、それよ
りも軸芯方向外側の位置にてナツト22が螺合しており
、ブレーキディスク受け21の外周には2枚の円板状の
ブレーキディスク23が同芯状に嵌合固定されている。
そして前記車体フレーム14には、制動時に前記ブレー
キディスク23を挾み込んでブレーキディスク23の回
動を規制するキャリパ24が固定されている。
キディスク23を挾み込んでブレーキディスク23の回
動を規制するキャリパ24が固定されている。
26は片持状のスイングアームを兼用するチェーンカバ
ーで、このチェーンカバー26は、後述の第2のチェー
ンの位置を基準として、それよりも−点鎖線で示す車幅
方向の車体中心Cに近い奥側部分27と、車体中心Cか
ら遠い手前側部分28とに2分割されており、手前側部
分28は図外の複数のボルトナツトにより奥側部分27
に取付けられている。これら奥側部分27と手前側部分
28とはアルミニウム合金製の鋳造品で、各々−体に成
型されている。奥側部分27の前端部に位置する第1の
筒状フランジ部2つは、両端が前記車体フレーム14に
近接対向しており、かつ前記第2のスリーブ11の外周
に嵌合する第3のスリーブ30の外周に遊嵌し、これら
第1の筒状フランジ部29と第3のスリーブ30との間
にはニードルベアリング31.32が介装されている。
ーで、このチェーンカバー26は、後述の第2のチェー
ンの位置を基準として、それよりも−点鎖線で示す車幅
方向の車体中心Cに近い奥側部分27と、車体中心Cか
ら遠い手前側部分28とに2分割されており、手前側部
分28は図外の複数のボルトナツトにより奥側部分27
に取付けられている。これら奥側部分27と手前側部分
28とはアルミニウム合金製の鋳造品で、各々−体に成
型されている。奥側部分27の前端部に位置する第1の
筒状フランジ部2つは、両端が前記車体フレーム14に
近接対向しており、かつ前記第2のスリーブ11の外周
に嵌合する第3のスリーブ30の外周に遊嵌し、これら
第1の筒状フランジ部29と第3のスリーブ30との間
にはニードルベアリング31.32が介装されている。
これにより前記チェーンカバー26は、車体の幅方向す
なわち前記ピボットシャフト5の軸芯方向の移動を規制
されて位置決めされ、かつ前記ピボットシャフト5の軸
芯を中心として揺動自在に支持されている。
なわち前記ピボットシャフト5の軸芯方向の移動を規制
されて位置決めされ、かつ前記ピボットシャフト5の軸
芯を中心として揺動自在に支持されている。
前記チェーンカバー26の奥側部分27の後端部に位置
する第2の筒状フランジ部36の内周には、ボールベア
リング37.38を介して後輪の車軸39が回動自在に
支持されている。40は第4のスリーブ、41.42は
オイルシールである。
する第2の筒状フランジ部36の内周には、ボールベア
リング37.38を介して後輪の車軸39が回動自在に
支持されている。40は第4のスリーブ、41.42は
オイルシールである。
前記車軸39の一端部外周には雄ねじ部44が螺設され
ており、この雄ねじ部44には環状のスプロケット受け
45が螺合し、かつ固定されている。このスプロケット
受け45の外周には、環状の第3のスプロケット46が
複数のボルト47により固定されている。前記車軸39
の他端部外層には雄ねじ部49が螺設され、この雄ねじ
部49には後輪のホイール50の中心部が螺合しており
、このホイール50はナツト51.52を締付けること
により前記車軸39に固定されている。このホイール5
0は中心部が変形されておらず、直線状の断面形状を有
しており、その中心部は前記車体中心Cの位置で前記車
軸39に取付けられている。このホイール50の外周に
はタイヤ53が装着されている。
ており、この雄ねじ部44には環状のスプロケット受け
45が螺合し、かつ固定されている。このスプロケット
受け45の外周には、環状の第3のスプロケット46が
複数のボルト47により固定されている。前記車軸39
の他端部外層には雄ねじ部49が螺設され、この雄ねじ
部49には後輪のホイール50の中心部が螺合しており
、このホイール50はナツト51.52を締付けること
により前記車軸39に固定されている。このホイール5
0は中心部が変形されておらず、直線状の断面形状を有
しており、その中心部は前記車体中心Cの位置で前記車
軸39に取付けられている。このホイール50の外周に
はタイヤ53が装着されている。
前記ドライブスプロケット3と前記第1のスプロケット
18との間には動力伝達装置としての無端状の第1のチ
ェーン55が装着されており、前記第2のスプロケット
19と前記第3のスプロケット46との間には無端状の
第2のチェーン56が装着されている。そして前記第2
のスプロケット19と前記第3のスプロケット46と第
2のチェーン56とは前記チェーンカバー26により覆
われており、チェーンカバー26の前端は開口している
。前記チェーンカバー26は、第2図からも明らかなよ
うに空間部57.58を有しており、また前記奥側部分
27には、前記第2のチェーン56の振動を防止するた
めの振動防止部材59゜60.61.62が装着されて
いる。これら振動防止部材59,60,61.62は例
えば硬質ナイロン等から構成されており、前記第2のチ
ェーン56の上下に近接配置されている。
18との間には動力伝達装置としての無端状の第1のチ
ェーン55が装着されており、前記第2のスプロケット
19と前記第3のスプロケット46との間には無端状の
第2のチェーン56が装着されている。そして前記第2
のスプロケット19と前記第3のスプロケット46と第
2のチェーン56とは前記チェーンカバー26により覆
われており、チェーンカバー26の前端は開口している
。前記チェーンカバー26は、第2図からも明らかなよ
うに空間部57.58を有しており、また前記奥側部分
27には、前記第2のチェーン56の振動を防止するた
めの振動防止部材59゜60.61.62が装着されて
いる。これら振動防止部材59,60,61.62は例
えば硬質ナイロン等から構成されており、前記第2のチ
ェーン56の上下に近接配置されている。
64は後端が開放された袋状のカバ一体で、前記チェー
ンカバー26と同様に奥側部分65と手前側部分66と
に2分割されており、奥側部分65は前記車体フレーム
14に固定され、手前側部分66は図外の複数のボルト
ナツトにより奥側部分65に固定されている。このカバ
一体64は、前記ドライブスプロケット3および前記第
1のチェーン55を覆っており、カバ一体53と前記チ
ェーンカバー26とにより、前記ドライブスプロケット
3と前記第1のチェーン55と前記第1のスプロケット
18と前記第2のスプロケット19と前記第2のチェー
ン56と前記第3のスプロケット46とを囲む密閉空間
67を形成している。
ンカバー26と同様に奥側部分65と手前側部分66と
に2分割されており、奥側部分65は前記車体フレーム
14に固定され、手前側部分66は図外の複数のボルト
ナツトにより奥側部分65に固定されている。このカバ
一体64は、前記ドライブスプロケット3および前記第
1のチェーン55を覆っており、カバ一体53と前記チ
ェーンカバー26とにより、前記ドライブスプロケット
3と前記第1のチェーン55と前記第1のスプロケット
18と前記第2のスプロケット19と前記第2のチェー
ン56と前記第3のスプロケット46とを囲む密閉空間
67を形成している。
なお第2図はチェーンカバー26およびカバ一体64か
ら手前側部分28.66を取外した状態を示している。
ら手前側部分28.66を取外した状態を示している。
次に作用を説明する。エンジンの出力軸2の回動力は、
ドライブスプロケット3と第1のチェーン55と第1の
スプロケット18とスプロケット筒20とを介してピボ
ットシャフト5に伝達され、このピボットシャフト5の
回動力はスプロケット筒20と第2のスプロケット19
と第2のチェーン56と第3のスプロケット46とを介
して後輪の車軸3つに伝達される。したがって車軸39
が回転し、車軸39と一体にホイール50が回転するの
で、自動二輪車は矢印A方向に走行する。ここで、後輪
に路面からの衝撃が伝達されると、片持式のスイングア
ームを兼ねるチェーンカバー26がピボットシャフト5
の軸芯を揺動中心として揺動し、リアサスペンションと
の相互作用により車体フレーム14に伝わる衝撃を緩和
する。制動時には、キャリパ24のピストンが作動して
パッドがブレーキディスク23に押付けられ、プレーキ
ディスク23の回動が規制される。この規制力はピボッ
トシャフト5とスプロケット筒20の第2のスプロケッ
ト19と第2のチェーン56と第3のスプロケット46
とを介して車軸39に伝達され、後輪に制動がかかる。
ドライブスプロケット3と第1のチェーン55と第1の
スプロケット18とスプロケット筒20とを介してピボ
ットシャフト5に伝達され、このピボットシャフト5の
回動力はスプロケット筒20と第2のスプロケット19
と第2のチェーン56と第3のスプロケット46とを介
して後輪の車軸3つに伝達される。したがって車軸39
が回転し、車軸39と一体にホイール50が回転するの
で、自動二輪車は矢印A方向に走行する。ここで、後輪
に路面からの衝撃が伝達されると、片持式のスイングア
ームを兼ねるチェーンカバー26がピボットシャフト5
の軸芯を揺動中心として揺動し、リアサスペンションと
の相互作用により車体フレーム14に伝わる衝撃を緩和
する。制動時には、キャリパ24のピストンが作動して
パッドがブレーキディスク23に押付けられ、プレーキ
ディスク23の回動が規制される。この規制力はピボッ
トシャフト5とスプロケット筒20の第2のスプロケッ
ト19と第2のチェーン56と第3のスプロケット46
とを介して車軸39に伝達され、後輪に制動がかかる。
このように、ブレーキディスク23をピボットシャフト
5に固定し、キャリパ24を車体フレーム14に固定し
たので、マスの集中化を図ることができ、後輪のばね下
荷重が軽くなり、リアサスペンションシステムが効率良
く働く。また、ブレーキディスク23をピボットシャフ
ト5に固定し、キャリパ24を車体フレーム14に固定
することにより、後輪のホイール50の中心部を車体中
心Cの位置で車軸39に取付けたので、車軸39を短く
できかつホイール50の中心部を変形させる必要がない
ことから車軸39およびホイール50の軽量化による後
輪のばね下荷重の軽減を実現できると同時に、チェーン
カバー26の捩れによるホイール50の振れが小さくな
る。すなわち従来は、後輪のホイールの中心部をスイン
グアーム側とは反対側に大きく突出させ、この空間にブ
レーキディスクおよびキャリパを収容していたので、ホ
イールの中心部を車体中心よりもスイングアームとは反
対側の位置で後輪の車軸に取付けるオフセット方式を採
用せざるを得ず、したがって、後輪の車軸が長くなって
重量が重くなり、またホイールを変形させるためにホイ
ールが重くなるという不都合があったが、上記実施例で
はこのような不都合を解消できる。また本実施例のよう
に、スプロケット筒20とブレーキディスク受け21と
をピボットシャフト5の両端部に振分けて配置すれば、
ピボットシャフト5の両端部のボールベアリング9,1
0からの突出長が短くなるのでレイアウト上好ましく、
シかも重量配分が適正になってピボットシャフト5を安
定に支持できる。また本実施例のように、ピボットシャ
フト5の軸芯を中心に揺動する片持式のスイングアーム
をチェーンカバー26と兼用する構成にすれば、軽量化
および部品点数の削減を実現できると共に、良好なライ
ディングポジションを確保できる。すなわち従来は、チ
ェーンカバーを片持式のスイングアームとして兼用させ
る場合、チェーンカバーを、エンジンの出力軸を揺動中
心として揺動させる構成であったので、チェーンカバー
の前端部をエンジンのクランクケースの両側位置にて車
体フレームに取付ける必要があり、エンジンのクランク
ケースが右側に大きく張出していることから、チェーン
カバーの右側の取付は位置はクランクケースよりもさら
に右側に大きく張出さざるを得ず、したがってステップ
の位置が左右に大きく張出してしまい、良好なライディ
ングポジションを得ることができないという不都合があ
ったが、上記実施例によれば、片持式のスイングアーム
をチェーンカバー26に兼用させたことによる軽量化お
よび部品点数の低減という効果を何等損なうことなく、
上記従来の欠点を解消することができる。また本実施例
のように、カバ一体64を設けて、カバー体64とチェ
ーンカバー26とにより、ドライブスプロケット3と第
1のチェーン55と第1のスプロケット18と第2のス
プロケット19と第2のチェーン56と第3のスプロケ
ット46とを囲む密閉空間67を構成すれば、第1およ
び第2のチェーン55.56等に水がかかることがない
ことから潤滑油が長持ちし、各部品の耐久性が向上する
と共に、第1および第2のチェーン55.56等に泥や
塵芥等が付着することがないことからパワーロスが少な
くなり、さらには第1および第2のチェーン55.56
等の潤滑油が飛散してクランクケース1等を汚すという
こともなくなる。
5に固定し、キャリパ24を車体フレーム14に固定し
たので、マスの集中化を図ることができ、後輪のばね下
荷重が軽くなり、リアサスペンションシステムが効率良
く働く。また、ブレーキディスク23をピボットシャフ
ト5に固定し、キャリパ24を車体フレーム14に固定
することにより、後輪のホイール50の中心部を車体中
心Cの位置で車軸39に取付けたので、車軸39を短く
できかつホイール50の中心部を変形させる必要がない
ことから車軸39およびホイール50の軽量化による後
輪のばね下荷重の軽減を実現できると同時に、チェーン
カバー26の捩れによるホイール50の振れが小さくな
る。すなわち従来は、後輪のホイールの中心部をスイン
グアーム側とは反対側に大きく突出させ、この空間にブ
レーキディスクおよびキャリパを収容していたので、ホ
イールの中心部を車体中心よりもスイングアームとは反
対側の位置で後輪の車軸に取付けるオフセット方式を採
用せざるを得ず、したがって、後輪の車軸が長くなって
重量が重くなり、またホイールを変形させるためにホイ
ールが重くなるという不都合があったが、上記実施例で
はこのような不都合を解消できる。また本実施例のよう
に、スプロケット筒20とブレーキディスク受け21と
をピボットシャフト5の両端部に振分けて配置すれば、
ピボットシャフト5の両端部のボールベアリング9,1
0からの突出長が短くなるのでレイアウト上好ましく、
シかも重量配分が適正になってピボットシャフト5を安
定に支持できる。また本実施例のように、ピボットシャ
フト5の軸芯を中心に揺動する片持式のスイングアーム
をチェーンカバー26と兼用する構成にすれば、軽量化
および部品点数の削減を実現できると共に、良好なライ
ディングポジションを確保できる。すなわち従来は、チ
ェーンカバーを片持式のスイングアームとして兼用させ
る場合、チェーンカバーを、エンジンの出力軸を揺動中
心として揺動させる構成であったので、チェーンカバー
の前端部をエンジンのクランクケースの両側位置にて車
体フレームに取付ける必要があり、エンジンのクランク
ケースが右側に大きく張出していることから、チェーン
カバーの右側の取付は位置はクランクケースよりもさら
に右側に大きく張出さざるを得ず、したがってステップ
の位置が左右に大きく張出してしまい、良好なライディ
ングポジションを得ることができないという不都合があ
ったが、上記実施例によれば、片持式のスイングアーム
をチェーンカバー26に兼用させたことによる軽量化お
よび部品点数の低減という効果を何等損なうことなく、
上記従来の欠点を解消することができる。また本実施例
のように、カバ一体64を設けて、カバー体64とチェ
ーンカバー26とにより、ドライブスプロケット3と第
1のチェーン55と第1のスプロケット18と第2のス
プロケット19と第2のチェーン56と第3のスプロケ
ット46とを囲む密閉空間67を構成すれば、第1およ
び第2のチェーン55.56等に水がかかることがない
ことから潤滑油が長持ちし、各部品の耐久性が向上する
と共に、第1および第2のチェーン55.56等に泥や
塵芥等が付着することがないことからパワーロスが少な
くなり、さらには第1および第2のチェーン55.56
等の潤滑油が飛散してクランクケース1等を汚すという
こともなくなる。
また本実施例のように、振動防止部材59,60゜61
.62を設ければ、第2のチェーン56の振動を抑制で
きることから、パワーロスをさらに軽減できるので好ま
しい。
.62を設ければ、第2のチェーン56の振動を抑制で
きることから、パワーロスをさらに軽減できるので好ま
しい。
(別の実施例)
上記実施例においては、片持式のスイングアームをチェ
ーンカバー26に兼用するようにしたが、本発明はこの
ような構成に限定されるものではなく、片持式のスイン
グアームとチェーンカバーとを別個に設けるようにして
もよい。
ーンカバー26に兼用するようにしたが、本発明はこの
ような構成に限定されるものではなく、片持式のスイン
グアームとチェーンカバーとを別個に設けるようにして
もよい。
また上記実施例においては、ピボットシャフト5の一端
部にスプロケット筒20を固定し、他端部にブレーキデ
ィスク受け21を固定したが、本発明はこのような構成
に限定されるものではなく、例えばスプロケット筒20
とブレーキディスク受け21との双方をピボットシャフ
ト5の一端部に固定してもよい。
部にスプロケット筒20を固定し、他端部にブレーキデ
ィスク受け21を固定したが、本発明はこのような構成
に限定されるものではなく、例えばスプロケット筒20
とブレーキディスク受け21との双方をピボットシャフ
ト5の一端部に固定してもよい。
また上記実施例においては、後輪用のブレーキディスク
23を2枚設けた例について説明したが、本発明はこの
ような構成に限定されるものではなく、1枚あるいは3
枚以上のブレーキディスク23を設けてもよい。
23を2枚設けた例について説明したが、本発明はこの
ような構成に限定されるものではなく、1枚あるいは3
枚以上のブレーキディスク23を設けてもよい。
また上記実施例においては、ドライブスプロケット3か
ら第1のスプロケット18に動力を伝達するのに第1の
チェーン55を用いたが、本発明はこのような構成に限
定されるものではなく、第1のチェーン55の代わりに
例えばベルト等の他の動力伝達装置を用いてもよい。
ら第1のスプロケット18に動力を伝達するのに第1の
チェーン55を用いたが、本発明はこのような構成に限
定されるものではなく、第1のチェーン55の代わりに
例えばベルト等の他の動力伝達装置を用いてもよい。
また上記実施例においては、チェーンカバー26に振動
防止部材59.60.61.62を設けたが、第2のチ
ェーン56の振動防止装置とじては他の構成を用いても
よく、また必ずしも振動防止装置を設ける必要はない。
防止部材59.60.61.62を設けたが、第2のチ
ェーン56の振動防止装置とじては他の構成を用いても
よく、また必ずしも振動防止装置を設ける必要はない。
また上記実施例においては、チェーンカックー26の奥
側部分27と手前側部分28とを各々アルミニウム合金
製の鋳造品としたが、これらはアルミニウム合金以外の
金属であってもよい。さらに手前側部分28は必ずしも
鋳造品でなくてもよく、また金属以外の例えば合成樹脂
により形成してもよい。またチェーンカバー26は必ず
しも2分割に構成する必要はなく、分割数は各種設計条
件に応じて適宜設定すればよい。
側部分27と手前側部分28とを各々アルミニウム合金
製の鋳造品としたが、これらはアルミニウム合金以外の
金属であってもよい。さらに手前側部分28は必ずしも
鋳造品でなくてもよく、また金属以外の例えば合成樹脂
により形成してもよい。またチェーンカバー26は必ず
しも2分割に構成する必要はなく、分割数は各種設計条
件に応じて適宜設定すればよい。
また上記実施例においては、カバ一体64を設けたが、
例えば舗装路走行専用の自動二輪車等、場合によっては
カバ一体64を設けなくてもよい。
例えば舗装路走行専用の自動二輪車等、場合によっては
カバ一体64を設けなくてもよい。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明によれば、エンジン後方に
エンジンの出力軸と平行でかつ軸芯回りに回動自在な片
持式スイングアームのピボットシャフトを有し、このピ
ボットシャフトを介して前記エンジンの出力軸から後輪
の車軸に動力を伝達する自動二輪車において、前記ピボ
ットシャフトにブレーキディスクを同芯状に固定し、制
動時に前記ブレーキディスクを挾み込んでその回動を規
制するキャリパを車体フレームに固定したので、ブレー
キディスクおよびキャリパの重量が片持式スイングアー
ムにかからず、マスの集中化を図ることができ、後輪の
ばね下荷重が軽くなり、リアサスペンションシステムが
効率良く働くことから、乗心地が向上する。またピボッ
トシャフトにブレーキディスクを固定し、キャリパを車
体フレームに固定することにより、片持式のスイングア
ームを採用した自動二輪車でありながら、後輪のホイー
ルの中心部を車体の幅方向の中心の位置で後輪の車軸に
取付けたので、後輪の車軸を短くできかつホイールの中
心部を変形させる必要がないことから後輪の車軸および
ホイールの軽量化による後輪のばね下荷重の軽減を実現
できると同時に、スイングアームの捩れによるホイール
の振れが小さくなる。
エンジンの出力軸と平行でかつ軸芯回りに回動自在な片
持式スイングアームのピボットシャフトを有し、このピ
ボットシャフトを介して前記エンジンの出力軸から後輪
の車軸に動力を伝達する自動二輪車において、前記ピボ
ットシャフトにブレーキディスクを同芯状に固定し、制
動時に前記ブレーキディスクを挾み込んでその回動を規
制するキャリパを車体フレームに固定したので、ブレー
キディスクおよびキャリパの重量が片持式スイングアー
ムにかからず、マスの集中化を図ることができ、後輪の
ばね下荷重が軽くなり、リアサスペンションシステムが
効率良く働くことから、乗心地が向上する。またピボッ
トシャフトにブレーキディスクを固定し、キャリパを車
体フレームに固定することにより、片持式のスイングア
ームを採用した自動二輪車でありながら、後輪のホイー
ルの中心部を車体の幅方向の中心の位置で後輪の車軸に
取付けたので、後輪の車軸を短くできかつホイールの中
心部を変形させる必要がないことから後輪の車軸および
ホイールの軽量化による後輪のばね下荷重の軽減を実現
できると同時に、スイングアームの捩れによるホイール
の振れが小さくなる。
第1図は本発明の一実施例における後輪用ホイール取付
構造を採用した自動二輪車の要部の横断平面図、第2図
は同概略縦断正面図である。 2・・・出力軸、5・・・ピボットシャフト、14・・
・車体フレーム、23・・・ブレーキディスク、24・
・・キャリパ、26・・・チェーンカバー(片持式スイ
ングアーム)、39・・・車軸、50・・・ホイール特
許出願人 川崎重工業株式会社 代理人 弁理士 大森忠孝□4゛1.[□ビ、トー1′
。
構造を採用した自動二輪車の要部の横断平面図、第2図
は同概略縦断正面図である。 2・・・出力軸、5・・・ピボットシャフト、14・・
・車体フレーム、23・・・ブレーキディスク、24・
・・キャリパ、26・・・チェーンカバー(片持式スイ
ングアーム)、39・・・車軸、50・・・ホイール特
許出願人 川崎重工業株式会社 代理人 弁理士 大森忠孝□4゛1.[□ビ、トー1′
。
Claims (2)
- (1)エンジン後方にエンジンの出力軸と平行でかつ軸
芯回りに回動自在な片持式スイングアームのピボットシ
ャフトを有し、このピボットシャフトを介して前記エン
ジンの出力軸から後輪の車軸に動力を伝達する自動二輪
車において、前記ピボットシャフトにブレーキディスク
を同芯状に固定し、制動時に前記ブレーキディスクを挾
み込んでその回動を規制するキャリパを車体フレームに
固定し、後輪用のホィールの中心部を自動二輪車の幅方
向の車体中心の位置で後輪の車軸に取付けたことを特徴
とする自動二輪車の後輪用ホィール取付構造。 - (2)片持式のスイングアームは、ピボットシャフトか
ら後輪の車軸に動力を伝達するチェーンを覆うチェーン
カバーを兼用する構成とした特許請求の範囲第1項に記
載の自動二輪車の後輪用ホィール取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28273587A JPH066438B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | 自動二輪車の後輪用ホイール取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28273587A JPH066438B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | 自動二輪車の後輪用ホイール取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01122789A true JPH01122789A (ja) | 1989-05-16 |
JPH066438B2 JPH066438B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=17656366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28273587A Expired - Lifetime JPH066438B2 (ja) | 1987-11-09 | 1987-11-09 | 自動二輪車の後輪用ホイール取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066438B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2589528A1 (de) * | 2011-11-02 | 2013-05-08 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Motorrad, insbesondere Motorroller |
-
1987
- 1987-11-09 JP JP28273587A patent/JPH066438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2589528A1 (de) * | 2011-11-02 | 2013-05-08 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Motorrad, insbesondere Motorroller |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH066438B2 (ja) | 1994-01-26 |
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